JPH04129192U - 同期信号極性識別回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正あるいは負極性いずれの入力同期信号にお
いても自動的に同一極性の同期信号に変換して出力する
コンパクト化した同期信号極性識別回路を提供する。 【構成】 パルスのアップエッジ動作用およびパルスの
ダウンエッジ動作用モノステーブルマルチバイブレータ
４，５とラッチ用Ｄ−フリップフロップ６との回路構成
により入力同期信号Ａの正または負の極性を識別し、同
識別した制御信号Ｃに基づきセレクタ回路８より正ある
いは負極性いずれの入力同期信号Ａに対しても同一極性
の同期信号10として出力することを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

ディスプレイモニタ等における信号源としての外部接続機器によっては入力同 期信号の極性が統一されず、正または負極性いずれかで入力される場合があり、 正、負いずれの極性の同期信号が入力されても同一極性に変換して出力する回路 に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来は正極性および負極性の入力同期信号に対応した複数系統の増幅回路を具 備し、入力同期信号に応じて手動スイッチでどちらかの極性を選択している。 従って、機械的スイッチを取りつけるスペースの問題あるいはユーザーの手動 切り換えによる操作性等の問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記従来例に鑑みてなされたもので、正極性または負極性いずれの入 力同期信号に対しても自動的に同一極性の同期信号に変換して出力する汎用の集 積回路によるコンパクト化したコストメリトのある同期信号極性識別回路を提供 する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、パルスのアップエッジ動作用モノステーブルマルチバイブレータお よびパルスのダウンエッジ動作用モノステーブルマルチバイブレータとラッチ用 Ｄ−フリップフロップとの回路構成により入力同期信号の正または負の極性を自 動的に識別し、同識別した制御信号に基づきセレクタ回路により同一極性の同期 信号として出力することを特徴とする。

【０００５】

【作用】

図１に示すように、積分回路１、コンパレータ３、信号のアップエッジで動作 するモノステーブルマルチバイブレータ４、信号のダウンエッジで動作するモノ ステーブルマルチバイブレータ５およびラッチ用Ｄ−フリップフロップ回路６に より入力同期信号Ａの極性を識別する回路を構成し、図２に示す正極性の入力同 期信号Ａのモノステーブルマルチバイブレータ４，５出力Ｂ，CKのタイミング動 作によるＨレベルの制御信号Ｄおよび図３に示す負極性の入力同期信号Ａのモノ ステーブルマルチバイブレータ４，５出力Ｂ，CKのタイミング動作によるＬレベ ルの制御信号Ｄを基に、制御信号ＤがＬレベルで負極性の入力同期信号Ａを反転 したインバータ７出力の正極性同期信号を、また、制御信号ＤがＨレベルで正極 性の入力同期信号Ａをセレクタ回路８で選択出力する。

【０００６】

【実施例】

図１に入力同期信号の正・負極性を識別して同一極性の同期信号として出力す る識別回路のブロック図を示し、図２および図３に正極性同期信号および負極性 同期信号入力時の動作タイミング図を示す。 １は正または負極性の入力同期信号Ａに対して十分大きな時定数を持つ抵抗、 コンデンサ等からなる積分回路、３は同積分回路１とにより常に同じ信号レベル の同期信号を出力するコンパレータ、４は同コンパレータ３出力をアップエッジ 動作入力端子に接続し、ダウンエッジ動作入力端子接地の同期信号Ａのアッ プエッジ（↑）で動作する外部接続のタイミング容量Ｃと抵抗Ｒによるパルス幅 Ｔの図２および図３のパルス信号Ｂを出力する集積回路HD74123 等のモノステー ブルマルチバイブレータ、５は前記コンパレータ３出力をダウンエッジ動作入力 端子に接続し、アップエッジ動作入力端子を電源ラインＶccにプルアップの 同期信号Ａのダウンエッジ（↓）で動作する外部接続のタイミング容量Ｃと抵抗 Ｒによるパルス幅Ｔの図２および図３のパルス信号CKを出力する集積回路HD7412 3 等のモノステーブルマルチバイブレータ、６はダウンエッジ動作の同モノステ ーブルマルチバイブレータ５出力パルス信号CKをクロックとし、アップエッジ動 作の前記モノステーブルマルチバイブレータ４出力信号Ｂを入力してＨレベルま たはＬレベルの制御信号Ｄを出力するラッチ用集積回路HD7474等のＤ−フリップ フロップ回路、７は負極性入力同期信号Ａを反転増幅し正極性同期信号として出 力するインバータ、８は前記Ｄ−フリップフロップ回路出力の制御信号Ｄによる セレクタ回路である。

【０００７】 例えば、図２に示すように正極性の同期信号Ａを入力するとＤ−フリップフロ ップ回路６出力の制御信号ＤはＨレベルとなり、セレクタ回路８より正極性同期 信号10を出力し、また、図３に示すように負極性の同期信号Ａを入力するとＤ− フリップフロップ回路６出力の制御信号ＤはＬレベルとなり、インバータ７出力 の正極性同期信号を選択出力することで、入力同期信号の極性に関係なく正極性 に統一した同期信号10を出力することができる。 逆に、図に示していないが入力同期信号の極性に関係なく負極性に統一した同 期信号をセレクタ回路８より出力することもできる。 また、モノステーブルマルチバイブレータ４および５を２回路内蔵の集積回路 HD74123 、Ｄ−フリップフロップ回路６を集積回路HD7474等使用することでコン パクトに回路をまとめることができる。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案は、パルスのダウンエッジで動作するモノステーブルマル チバイブレータおよびパルスのアップエッジで動作するモノステーブルマルチバ イブレータとラッチ用Ｄ−フリップフロップとの回路構成により入力同期信号の 正または負の極性を識別し、同識別による制御信号に基づき同一極性の同期信号 として出力する汎用の集積回路によるコンパクト化したコストメリトのある回路 を構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】正・負極性を識別して同一極性の同期信号とし
て出力する識別回路のブロック図である。

【図２】図１を説明するための正極性同期信号入力時の
タイミング図である。

【図３】図１を説明するための負極性同期信号入力時の
タイミング図である。

【符号の説明】

１ 積分回路 ３ コンパレータ ４ モノステーブルマルチバイブレータ ５ モノステーブルマルチバイブレータ ６ Ｄ−フリップフロップ回路 ７ インバータ ８ セレクタ回路 モノステーブルマルチバイブレータ４のダウンエッ
ジ動作入力端子 モノステーブルマルチバイブレータ４のアップエッ
ジ動作入力端子 モノステーブルマルチバイブレータ５のダウンエッ
ジ動作入力端子 モノステーブルマルチバイブレータ５のアップエッ
ジ動作入力端子

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力同期信号の正または負極性を識別し
   て制御信号を生成する極性検出回路と、同制御信号によ
   り同一極性で出力するセレクタ回路とからなる同期信号
   極性識別回路。
2. 【請求項２】 正または負極性の同期信号を積分回路を
   介してコンパレータの一方の入力端子に接続するととも
   に同正または負極性の同期信号を同コンパレータの他方
   の入力端子に接続し、同コンパレータ出力を同期信号の
   アップエッジ動作をする第１のモノステーブルマルチバ
   イブレータに接続するとともに、同期信号のダウンエッ
   ジ動作をする第２のモノステーブルマルチバイブレータ
   に接続し、前記第１のモノステーブルマルチバイブレー
   タ出力を同第２のモノステーブルマルチバイブレータ出
   力をクロックとするラッチ用Ｄ−フリップフロップ回路
   に接続し、同Ｄ−フリップフロップ回路出力の制御信号
   を基に前記正または負極性同期信号を入力とするセレク
   タ回路を切り換えて同一極性に変換してなる同期信号極
   性識別回路。