JPH04126282A - カラー印刷の位置ずれ評価方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 カラー印刷の位置ずれ評価方式に関し、カラー印刷にお
いて機構部品の劣化や汚れによる装置の経時変化に起因
する位置ずれを、修正するときに位置合わせ精度の確認
を容易に行うことを目的とし、 ３原色のうち少なくとも２色以上の重ね合わせによるカ
ラー印刷の位置ずれ評価方式であって、印刷すべき画像
データを格納する第１の記憶手段と、線幅と一色と線周
囲の背景色との組合せを変えた複数の評価パターン、及
び主観評価値と位置ずれの関係を示す評価情報を格納す
る第２の記憶手段と、該第１の記憶手段と第２の記憶手
段を切り換える選択手段とを備え、カラー印刷の開始前
に該複数の評価パターンを順次読み出してカラー印刷を
行い、所定の評価パターンを選択した後、該評価情報を
参照して該所定の評価パターンに合致した特性に基づき
３原色の位置ずれ量を決定するように構成する。

（産業上の利用分野〕 本発明はカラー印刷装置に関し、特に、位置合わせ精度
を確認するための評価パターンを格納する記憶手段を備
え、この記憶手段を参照してカラー印刷における３原色
の位置ずれ評価を行う位置ずれ評価方式に関する。

〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕カラー印
刷装置ではイエロー、マゼンタ、シアンの印刷上の３原
色を重ね合わせて種々の色を再現する。この場合、重ね
合わせの精度が十分でないと、各色の位置ずれにより本
来見えないはずの色が見えてしまうことになる。例えば
、青画像の場合に位置ずれによってマゼンタとシアンが
緑に現れる。従って、カラー印刷装置では、従来、位置
合わせ精度の向上のために種々の手段を講じている。

代表的な方法として、記録紙の４隅に設けられた細い十
字マーク（レジスタマーク、いわゆるトンボ）を確認し
て３原色の重ね合わせの位置ずれ精度を確認している。

即ち、各色印刷毎に設けられた［トンボＪを重ね合わせ
て位置ずれを補正する。しかし、実際の位置ずれは線の
太さや角度により見え方が著しく変わってくるため、こ
の「トンボ」による方法は必ずしも最適な方法ではない
。

一方、従来、人間の視覚上どの程度の位置ずれならば許
容されるかという主観評価値と、その主観評価値の根拠
が明確でなかったため、メーカー側では不必要に位置合
わせ精度の向上を図る傾向にあった。例えば、人間の視
覚上の色位置ずれ検知限界は、一般に５０μｍであると
言われている。

従って、この検知限界以上に過度の位置ずれ精度を求め
ても無駄であり、結果的にカラー印刷のコストアンプを
来すことになる。

本発明の目的は、放射状の線でかつ、線幅、線の色、線
周辺の背景色を種々組み合わせた評価パターンを格納す
る記憶手段を設け、これから読み出した結果と、主観評
価値と位置ずれ量の関係を示す評価情報に基づいて、位
置ずれ量を得て位置合わせ精度の向上を図ることにある
。

［課題を解決するための手段］ 第１図は本発明の原理構成図である。

本発明は、３原色のうち少なくとも２色以上の重ね合わ
せによるカラー印刷の位置ずれ評価方式であって、印刷
すべき画像データを格納する第１の記憶手段Ａと、線幅
と線色と線周囲の背景色との組合せを変えた複数の評価
パターン、及び主観評価値と位置ずれの関係を示す評価
情報を格納する第２の記憶手段Ｂと、該第１の記憶手段
Ａと第２の記憶手段Ｂを切り換える選択手段Ｃとを備え
、カラー印刷の開始前に該複数の評価パターンを順次読
み出してカラー印刷を行い、所定の評価パターンを選択
した後、該評価情報を参照して該所定の評価パターンに
合致した特性に基づき３原色の位置ずれ量を決定するよ
うにしたとを特徴とする。

実施例として、第２の記憶手段Ｂは読出し専用メモリ（
ＲＯＭ）であり、選択手段Ｃはマルチプレクサであり、
評価パターンは最も厳しい評価となるパターンと比較的
厳しい評価となるパターンと平均的な評価となるパター
ンにより構成される。

さらに、実施例として評価パターンの線幅は１０ポイン
ト以下であり、評価パターンは放射状に形成される。

〔作　用］ 本発明では人間による主観評価値と位置ずれの関係を示
す評価グラフを所定の評価パターンを用いて予め実験的
に求めておき、これを記憶手段に格納し、実際のカラー
印刷前にこの評価パターンで印刷し、記憶された評価情
報を参照して、位置ずれ量を決定する。実際の視覚上の
位置ずれと非常に近いデータを得ることができる。

〔実施例〕

第３図は第２の記憶手段に格納される本発明の評価パタ
ーンであり、放射状の線でかつ、線幅、線色、線周辺の
背景色を種々組み合わせて作られる。この場合、評価パ
ターンの線幅は１ポイント（１／７２＠’）である。但
し、１０ポイント以下である必要がある。第４図に示す
ように、この線幅ならば主観評価値と視覚上の位置ずれ
量の対応が比較的正確に得られるからである。

本発明の実施例の評価パターンは、最も厳しい評価とな
るパターンと、比較的厳しい評価となるパターンと、平
均的な評価となるパターンにより構成され、 最も厳しい評価となるパターンの色の組合せは、線色が
青で背景が黒であり、 比較的厳しい評価となるパターンの色の組合せは、線色
が緑で背景がマゼンタ若しくは線色が赤で背景がシアン
であり、 平均的な評価となるパターンの色の組合せは、線色が赤
若しくは緑で背景が白色である。

第４図は第３図の評価パターンを用いて作成した主観評
価量と位置ずれ量との関係を示す評価グラフである。縦
軸は主観評価値であり横軸は位置ずれ量である。

主観評価値と視覚的な悪貨との対応は、評価値１〜２は
視覚上非常に品質の悪い受信限界であり、２〜３は視覚
上一応耐えられる我慢限界であり、３〜４は視覚上許容
できる許容限界であり、４〜５は視覚上良好な検知限界
である。

このグラフは前述のように第３図に示す複数の評価パタ
ーンを用いて、複数の人間により評価実験を行って求め
たものであるが、図示のように、線色が赤で背景色が白
、線色が赤で背景がシアン、等の組合せにより、位置ず
れ量の変化と共に主観評価値が著しく変わることが判る
。

線幅を例えば１ポイントとした場合に、位置ずれが少な
い（θ〜１１００ａの範囲）にもかかわらず、最も厳し
い評価は青と黒の隣接であり、青と黒を識別できる我慢
限界ということができる。比較的評価の厳しいのは緑と
マゼンタの隣接である。

そして、平均的に評価が高いのは背景が白のときである
。即ち、線色が赤で背景が白、又は線色が緑で背景が白
のときは位置ずれが多少あっても評価は高い。

従って、上記の評価グラフから言えることは目的や用途
によってこの評価パターンを使い分ければ位置ずれの量
がわかるばかりか、人間が感じる主観的な評価量も同時
に判ることになる。

第２図は本発明の一実施例ブロック構成図である０図中
、１はホストコンピュータと接続されるデータ入力イン
タフェース、２はページメモリ、３は評価パターン格納
メモリ（ＲＯＭ）　、４はＭＰＵからの指示のもとに入
力データのページメモリ２に書き込む書込み制御手段、
５はＭＰＵの指示のもとにページメモリ２″からの読み
出し、若しくは評価パターン格納メモリ３からの読み出
しを行う読出し制御手段、６はＭＰＵからの制御信号Ｓ
によってページメモリ２と評価パターン格納メモリ３の
切り換えを行うマルチプレクサである。

評価パターン格納メモリ３には第３図に示す評価パター
ンＴが格納されている。

通常動作で、評価パターンＴを使用しない場合には、入
力されたデータＤは書込み制御手段４によりページメモ
リ２に一旦格納された後、ページメモリ２から読出し制
御手段５により読み出され、プリントヘッドド）イバＨ
Ｄに出力される。

次に、評価パターンＴを用いた印刷動作を以下に説明す
る。

図示しないフロントパネル等のスイッチ操作により、評
価パターン印刷モードと印刷すべき評価パターンＴが選
択されると、印刷装置全体を制御するＭＰＵは、まず、
マルチプレクサ６に与える制御信号Ｓを反転させて評価
パターン格納メモリ３の評価パターンＴを選択するよう
にする。

そして、ＭＰＵは図示しない記録紙が印刷装置の所定の
位置に来たときに評価゛パターン格納メモリ３へのアク
セスを開始し、所定の周期でアドレスの更新とデータの
読出しを順次行う。

１ページの印刷が終了すると印刷シーケンスを終了し、
マルチプレクサ６に与える制御信号Ｓを反転させて外部
データＤを選択するようにし、評価パターン印刷動作を
終了して次の印刷に備える。

本実施例では評価パターンＴ（７）１ページの印刷が終
了した後、マルチプレクサ６の制御信号Ｓを反転させ外
部データに切り換えたが、評価パターンＴの最終行を印
刷した後、直ちにマルチプレクサ６の制？！［号Ｓを外
部データに切り換えるようにしてもよい、これにより評
価パターンＴと本来印刷したい画像を同時に確認するこ
とができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば位置合わせ精度確
認用の評価パターンを印刷する手段を備えているので、
機構部品の劣化や汚れによる経時変化に起因する位置合
わせ精度の確認が容易に可能となる。また、評価パター
ンを評価の厳しいものから平均的なものまで用意するこ
とにより、種々のカラー印刷装置に適用できるとともに
、位置ずれ量のみならず人間の視覚による主観的な量も
同時に明確にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理構成図、 第２図は本発明の一実施例構成図、 第３図は本発明の評価パターン図、及び第４図は主観評
価量と位置ずれ量との関係を示す評価グラフである。 （符号の説明） １・・・データ入力インタフェース、 ２・・・ページメモリ、 ３・・・評価パターン格納メモリ、 ４・・・書込み制御手段、　５・・・読出し制御手段、
６・・・マルチプレクサ、　Ｓ・・・制御信号、Ｔ・・
・評価パターン。 本発明の原理構成図 第１図 五ノＶ きＩｔ′１１ （！

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、３原色のうち少なくとも２色以上の重ね合わせによ
   るカラー印刷の位置ずれ評価方式であって、 印刷すべき画像データを格納する第１の記憶手段（Ａ）
   と、 線幅と線色と線周囲の背景色との組合せを変えた複数の
   評価パターン、及び主観評価値と位置ずれの関係を示す
   評価情報を格納する第２の記憶手段（Ｂ）と、 該第１の記憶手段と第２の記憶手段を切り換える選択手
   段（Ｃ）とを備え、 カラー印刷の開始前に該複数の評価パターンを順次読み
   出してカラー印刷を行い、所定の評価パターンを選択し
   た後、該評価情報を参照して該所定の評価パターンに合
   致した特性に基づき３原色の位置ずれ量を決定するよう
   にしたとを特徴とするカラー印刷の位置ずれ評価方式。 ２、該評価パターンは、最も厳しい評価となるパターン
   と、比較的厳しい評価となるパターンと、平均的な評価
   となるパターンからなる請求項１に記載のカラー印刷の
   位置ずれ評価方式。