JPH041212A - クロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法 - Google Patents

クロロスルホン化ポリオレフィンの製造方法

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JPH041212A
JPH041212A JP10180290A JP10180290A JPH041212A JP H041212 A JPH041212 A JP H041212A JP 10180290 A JP10180290 A JP 10180290A JP 10180290 A JP10180290 A JP 10180290A JP H041212 A JPH041212 A JP H041212A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はクロロスルホン化ポリオレフィンの製造法に関
するものである。さらに詳しくは、ポリオレフィンをク
ロロホルムに溶解又は懸濁させて塩素化及びクロロスル
ホン化反応を行うことからクロロスルホン化ポリオレフ
ィンを製造する製造方法に関するものである。
[従来の技術] ポリオレフィンを溶剤に溶解又は懸濁させてクロロスル
ホン化ポリオレフィンを製造することが知られている。
又この溶剤として、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メ
チレンや弗化ベンゼンなどのハロゲン化溶剤を用いるこ
とも知られている。
この中て四塩化炭素は最も適切な溶剤であり工業的に使
用される例も多い。しかし、最近になり四塩化炭素が地
球の成層圏に存在するオゾンを破壊する物質として疑い
が提起されたことから、この使用は好ましいものとは言
えない。
一方クロロホルムを溶剤に用いてもクロロスルホン化ポ
リオレフィンを得ることは可能であるが、本生成物は黄
色く着色しており又配合物がスコーチを起しやすいなど
実用上の問題を有していた。
例えば、クロロスルホン化ポリオレフィンはエスカレー
タ−手摺、LPガスホース、明色電線、レジャーポート
などに用いられるが、その色彩の美しさを特徴の一つと
するため、このような着色は致命的欠陥となる。また配
合物のスコーチタイムが短くスコーチを起こしやすいこ
とは、クロロスルホン化ポリオレフィンをホース、電線
等の最終商品へと加工する際に、加工安全性を損なうも
のとなり問題である。即ち、従来のクロロホルム溶剤の
反応で得られるクロロスルホン化ポリオレフィンは商業
的には価値の低いものであった。
クロロホルムは一般に、工業用であれ研究用試薬であれ
市販品には0.5〜1.0%のエチルアルコールが安定
剤として添加されている。これはクロロホルムが不安定
な物質で有害なホスゲンを発生しやすいために、これを
抑えることを目的としている。(例えば音波理化学辞典
 第三版 音波書店を参照) 即ち、一般にクロロホルムと称するものは自動的にこの
アルコール化合物を含んでいるものを意味するが、ここ
においてはアルコール化合物を含んでいるクロロホルム
とこれを含まないクロロホルムを明確に区別する。また
ここで言うアルコル化合物とは一〇H基を有する化合物
であり、例えばエチルアルコールやメチルアルコールが
挙げられる。
先に、本発明者らは、安定剤のアルコール化合物を除去
したクロロホルムを溶剤として合成したクロロスルホン
化ポリオレフィンは純白で着色が見られず、またスコー
チの安定性にも優れた生成物となることが判った。しか
も加硫後の強度や伸びあるいは硬さなどには両者の違い
が見当たらず、加硫物性の面からは両者を区別する特徴
は見当たらないことも判った(特願平2−4628)。
しかしながら、安定剤を含まないクロロホルムは不安定
で猛毒のホスゲンを発生しやすい状態にあった。例えば
、クロロホルムを貯蔵しているタンク内、塩素化および
クロロスルホン化反応を行う反応器内、および乾燥時等
に猛毒のホスゲンが発生する可能性があった。
従って、アルコール化合物が添加されたクロロホルムを
溶剤として合成したクロロスルホン化ポリオレフィンの
ように着色せず、しかもその配合物がスコーチを起こさ
ない、かつクロロホルムの貯蔵中や塩素化およびクロロ
スルホン化反応中に猛毒のホスゲンの発生を抑える安定
剤が強く望まれていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はクロロホルムを溶剤に用いた際に発生するかか
る問題を解決する工業的クロロスルホン化ポリオレフィ
ンの製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らが鋭意検討した結果、ポリオレフィンを溶剤
に溶解又は懸濁させて塩素化及びクロロスルホン化反応
を行うに際し、アルコールを含まないクロロホルムに、
炭素数4〜10個かつその分子内に二重結合を1個以上
有する化合物を、クロロホルム1001i量部に対して
0.0005〜15重量部添加したクロロホルムを溶剤
に用いることがかかる問題を解決するクロロスルホン化
ポリオレフィンの製造法であることを見出し本発明をな
すに至ったものである。
以下その詳細について説明する。
[作用コ 本発明において用いる炭素数4〜10個かつその分子内
に二重結合を1個以上有する化合物には、例えば、2−
ブテン、2−メチル・2−ブテン、2−メチル・1−ブ
テン、3−メチル・1−ブテン、2−ペンテン、2−メ
チル・2−ペンテン、4−メチル・1−ペンテン、2−
メチル・1−ペンテン、3−メチル・2−ペンテン、2
−ヘキセン、2−メチル・1−ヘキセン、3−メチル・
1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、2−ノネ
ン等がある。
この安定剤は、クロロホルム100重量部に対して、0
.0005〜15重量部使用する。好ましくは、0.0
008〜10重量部である。
この安定剤が0.0005重量部未満しか含まないクロ
ロホルムは不安定で、貯蔵中や反応中猛毒のホスゲンの
発生が認められた。一方、この安定剤が15重量部を越
えて含むクロロホルムを溶剤として合成したクロロスル
ホン化ポリオレフィンは、褐色に着色してしまい、しか
もその配合物がスコーチ傾向を示した。
本発明での、塩素化およびクロロスルホン化反応は光或
いはラジカル発生剤を触媒として、塩素と亜硫酸ガス、
塩素と塩化スルフリル、塩素と亜硫酸ガスと塩化スルフ
リルの三試薬あるいは塩化スルフリルを、クロロホルム
に溶解或いは懸濁したポリオレフィンと反応させて行な
う。塩化スルフリルを添加する場合には必要に応じて助
触媒としてのピリジン、キノリン等のアミン化合物が添
加される。反応温度は40〜150℃1、好ましくは6
0〜110℃であり、反応圧力は0〜10kg/cm 
 、好ましくは2〜7kg/Cm2である。
ラジカル発生剤にはたとえばα、α −アゾビスイソブ
チロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル
、過酸化ベンゾイルまたは過酸化アセチルがある。中で
もアゾ化合物が好ましい。
原料となるポリオレフィンには、たとえば高密度ポリエ
チレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)
 、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度
ポリエチレン(VLDPE)、エチレン・酢酸ビニル共
重合体(EVA) 、エチレン・プロピレン共重合体(
EPM)などのエチレン系ホモポリマー コポリマーが
あげられる。
反応の終了後、生成物ポリマーを溶剤と分離する方法に
は、水蒸気蒸留、ドラムドライヤー、ベント付き押出機
が知られており、これらの方法により両者が分離される
本発明で言うクロロスルホン化ポリオレフィンには例え
ば、先に述べたような原料に従いクロロスルホン化ポリ
エチレン、クロロスルホン化エチレン・プロピレン共重
合体、クロロスルホン化エチレン・ブテン共重合体、ク
ロロスルホン化エチレン・ヘキセン共重合体、クロロス
ルホン化エチレン・酢酸ビニル共重合体が挙げられる。
得られた生成物は従来のゴムあるいは樹脂と同様に配合
と混線を行い、加硫物或いは未加硫物で使用される。配
合剤としては、マグネシアや水酸化カルシウムなどの加
硫剤、カーボンブラックやホワイトカーボンなどの補強
剤、炭酸カルシウムやタルクなどの充填剤、可塑剤、加
工助剤、老化防止剤あるいは加硫促進剤などのゴムある
いは樹脂用配合剤が挙げられる。加硫は蒸気加硫、UH
F加硫、熱空気加硫、インジェクション、モールドある
いはロートキュアーなどが挙げられる。
最終用途には既存のクロロスルホン化ポリオレフィンと
同様、自動車用ホース、ガスホース、産業用ホース、エ
スカレータ−手摺、電線、レジャボート、ルーフィング
、ポンドライナー ロール、ベルト、ブーツ、パツキン
、シート、引き布、接着剤、塗料およびシーラントが挙
げられる。
し発明の効果] 本発明により得られるクロロスルホン化ポリオレフィン
は従来クロロホルム溶剤を用いた際に問題となる生成物
の着色とスコーチの安定性を改良したものであり、その
商業的価値を高めるとともに、かつホスゲンの発生を防
ぐ工業的製造プロセスを確立するものである。
[実施例] 次に実施例にもとづき本発明をさらに詳しく説明するか
、これらは本発明を助けるための例であって本発明はこ
れらの実施例より何等の制限を受けるものではない。
なおこれらの実施例で用いた値は以下の測定法に準拠し
て得られたものである。
塩素、イオウ量:燃焼フラスコ法 未加硫ゴム物性:JIS  K  6300加硫ゴム物
性:JIS  K  6301生成物の色相二目視 促進試験よる生成物の色相の安定性ニア0℃ギヤオーブ
ン法、目視 クロロホルム中の安定剤の含有量:ガスクロマトグラフ
ィ ホスゲンガスの検知:GS−MS(日立製作新製=M−
80B)、有害ガスモニター7100 (柴田科学社製
) 実施例1 反応に先立ち以下の方法でクロロホルム中に含まれるエ
チルアルコールを除いた。
旭硝子社製のクロロホルムと蒸留水とを1=1の割合(
容量比)で大型の分液ロートに入れ、激しく振動させる
。この操作を3度繰り返し安定剤のエチルアルコールを
水に抽出した。さらに窒素気流下での蒸留により混入し
た水を脱水した。
30リツターのグラスライニング製オートクレーブにエ
タノールを除いたクロロホルム:28kgに2−メチル
・2−ブテン:0.28gを添加攪拌した。このクロロ
ホルム中の安定剤含量をガスクロマトグラフィーで定量
したところ、クロロホルム100重量部に対して0.0
012重量部であった。さらにメルトインデックス5.
2g/10分、密度0.964g/ccの高密度ポリエ
チレンを4.2kg仕込んだ。
クロロスルホン化反応の助触媒としてピリジンを1.1
2g添加した後、反応器のジャケットに蒸気を通し、1
00℃で30分保持するすることでポリエチレンを均一
に溶解した。又この間、反応器に15リツタ一/分の流
速で窒素ガスを導入し、混入した空気を排除した。
ラジカル開始剤として5.67gのα、αアゾビスイソ
ブチロニトリルを反応器へと添加した。反応は、9.0
1kgの塩化スルフリルを別の投入口より反応器へ添加
することから行った。
この間反応器の温度を100℃、圧力を3.5k g 
/ c m ”に保った。
反応の終了後、圧力を常圧に戻し反応器の温度を60℃
に保ちながら、窒素を導入して反応液に残存する亜硫酸
ガスと塩化水素ガスを除いた。
安定剤として72.2gのビス(4−グリシジルオキシ
フェニル)プロパンを添加した後、この溶液を140℃
に加熱したドラムドライヤーにフィードして、生成物と
してのクロロスルホン化ポリエチレンを溶剤から分離し
た。
生成物は純白の色相を有しており、分析の結果このクロ
ロスルホン化ポリエチレンは34.6wt%の塩素と1
.owt%のイオウを含むことが判った。生ゴムのムー
ニー粘度(ML1+4,100℃)は56であった。
熱による促進試験より生成物の色相の安定性を試験した
が、70℃の10日を経過しても色相に変化はみられな
かった。
反応中の廃ガスに含まれるホスゲンをチエツクしたとこ
ろ、ホスゲンガスは、全く検知されなかった。
さらに生成物は表−1に示す配合により混練され、スコ
ーチタイムに代表される未加硫物の物性と引っ張り強さ
などの加硫物性を測定した。
表−1 クロロスルホン化ポリエチレン マグネシア ペンタエリスリトール 促進剤 TRA  * (重量部) 得られた値はこれをまとめて表−2に示す。
実施例2 エタノールを除いたクロロホルム:2gkgに2−メチ
ル・2−ブテン:2.8gを添加攪拌した。このクロロ
ホルム中の安定剤含量をガスクロマトグラフィーで定量
したところ、クロロホルム100重量部に対して0.0
11重量部であった。
原料のポリオレフィンをメルトインデックス0.85g
/10分、密度0.969g/ccの高密度ポリエチレ
ンに変えた以外は実施例1と同一の方法で反応を行い、
続いて生成物を分離した。
生成物は純白の色相を有しており、分析の結果このクロ
ロスルホン化ポリエチレンは35.5vt%の塩素と1
.Ovt%のイオウを含むことが判った。生ゴムのムー
ニー粘度(MLl+4,100℃)は98であった。
熱による促進試験より生成物の色相の安定性を試験した
が、70℃の10日を経過しても色相に* ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド変化はみら
れなかった。
反応中の廃ガスに含まれるホスゲンをチエツクしたとこ
ろ、ホスゲンガスは、全く検知されなかった。
さらに生成物は表−1に示す配合により混練され、未加
硫物の物性と加硫物性を測定した。
これをまとめて表−2に示す。
実施例3 エタノールを除いたクロロホルム:2gkgに2−ペン
テン:1.4gを添加攪拌した。このクロロホルム中の
安定剤含量をガスクロマトグラフィーで定量したところ
、クロロホルム100重量部に対して0.0049重量
部であった。原料のポリオレフィンをメルトインデック
ス6.0g/10分、密度0.900g/ccの超低密
度ポリエチレン(VLDPE)に変え、塩化スルフリル
の添加量を8.4kgと変えた以外は実施例1と同一の
方法で反応を行い、続いて生成物を分離した。
生成物は純白の色相を有しており、分析の結果このクロ
ロスルホン化ポリエチレンは29.9vt%の塩素と1
.Ovt%のイオウを含むことが判った。生ゴムのムー
ニー粘度(ML1+4,100℃)は57であった。
熱による促進試験より生成物の色相の安定性を試験した
が、70℃の10日を経過しても色相に変化はみられな
かった。
反応中の廃ガスに含まれるホスゲンをチエツクしたとこ
ろ、ホスゲンガスは、全く検知されなかった。
さらに生成物は表−1に示す配合により混練され、未加
硫物の物性と加硫物性を測定した。
これをまとめて表−2に示す。
実施例4 エタノールを除いたクロロホルム:28kgに3−メチ
ル・1−ブテン:0.84gを添加攪拌した。このクロ
ロホルム中の安定剤含量をガスクロマトグラフィーで定
量したところ、クロロホルム100重量部に対して0.
0031重量部であった。原料のポリオレフィンをメル
トインデックス5.0g/10分、密度0.922g/
ccの線状低密度ポリエチレン(エチレン・ブテン1共
重合体)に変え、塩化スルフリルの添加量を5.9kg
と変えた以外は実施例1と同一の方法で反応を行い、続
いて生成物を分離した。
生成物は純白の色相を有しており、分析の結果このクロ
ロスルホン化エチレン・ブテン1共重合体は26vt%
の塩素と1.Ovt%のイオウを含むことが判った。生
ゴムのムーニー粘度(MLl十4.100℃)は42で
あった。
熱による促進試験より生成物の色相の安定性を試験した
が、70℃の10日を経過しても色相に変化はみられな
かった。
反応中の廃ガスに含まれるホスゲンをチエツクしたとこ
ろ、ホスゲンガスは、全く検知されなかった。
さらに生成物は表−1に示す配合により混練され、未加
硫物の物性と加硫物性を測定した。
これをまとめて表−2に示す。
比較例1 エタノールを除いたクロロホルム:2gkgに2−メチ
ル・2−ブテン:0.056gを添加攪拌した。このク
ロロホルム中の安定剤含量をガスクロマトグラフィーで
定量したところ、クロロホルム100重量部に対して0
.0002重量部であった。以下、実施例1と同一の方
法で反応を行い、続いて生成物を分離した。
生成物は純白の色相を有しており、分析の結果このクロ
ロスルホン化ポリエチレンは34.9vt%の塩素と1
.Ovt%のイオウを含むことが判った。生ゴムのムー
ニー粘度(ML1+4,100℃)は56であった。
熱による促進試験より生成物の色相の安定性を試験した
が、70℃の10日を経過しても色相に変化はみられな
かった。
反応中の廃ガスをチエツクしたところ、ホスゲンガスが
検知され、猛毒のホスゲンの発生を抑えることができて
いなかった。
さらに生成物は表−1に示す配合により混練され、未加
硫物の物性と加硫物性を測定した。
これをまとめて表−2に示す。
比較例2 エタノールを除いたクロロホルム:2gkgに2−ペン
テン:0.080gを添加攪拌した。このクロロホルム
中の安定剤含量をガスクロマトグラフィーで定量したと
ころ、クロロホルム100重量部に対して0.0003
重量部であった。以下、実施例3と同一の方法で反応を
行い、続いて生成物を分離した。
溶剤のクロロホルムに安定剤のエタノールが添加されて
いる市販品を用いた以外は実施例3と同一の方法で反応
を行い、続いて生成物を分離した。
生成物は純白の色相を有しており、分析の結果このクロ
ロスルホン化ポリエチレンは3060wt%の塩素と1
.0wt%のイオウを含むことが判った。生ゴムのムー
ニー粘度(ML1+4゜100℃)は57であった。
熱による促進試験より生成物の色相の安定性を試験した
か、70℃の10日を経過しても色相に変化はみられな
かった。
反応中の廃ガスをチエツクしたところ、ホスゲンガスが
検知され、猛毒のホスゲンの発生を抑えることかできて
いなかった。
さらに生成物は表−1に示す配合により混練され、未加
硫物の物性と加硫物性を測定した。
これをまとめて表−2に示す。
比較例3 エタノールを除いたクロロホルム:2gkgに2−メチ
ルナ2−ブテン:4.5kgを添加攪拌した。このクロ
ロホルム中の安定剤含量をガスクロマトグラフィーで定
量したところ、クロロホルム100重量部に対して16
重量部であった。以下、実施例4と同一の方法で反応を
行い、続いて生成物を分離した。
生成物は黄色く着色しており、分析の結果このクロロス
ルホン化ポリエチレンは25.0νt%の塩素と0.9
wt%のイオウを含むことが判った。
生ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100℃)は42
であった。
熱による促進試験より生成物の色相の安定性を試験した
が、70℃の5日を経過するとさらに茶色く変色した。
反応中の廃ガスに含まれるホスゲンをチエツクしたとこ
ろ、ホスゲンガスは、全く検知されなかった。
さらに生成物は表−1に示す配合により混練され、未加
硫物の物性と加硫物性を測定した。
これをまとめて表−2に示す。
スコーチタイムが短く、スコーチしやすいことを示して
いる。
以上の実施例と比較例を参照すれば明らかなように本発
明で得られるクロロスルホン化ポリエチレンは、純白の
色相を有し、スコーチの安定性にも優れた効果を有する
と同時に、猛毒のホスゲンの発生を抑えている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)ポリオレフィンを溶剤に溶解又は懸濁させて塩素化
    及びクロロスルホン化反応を行うに際し、アルコールを
    含まないクロロホルムに、炭素数4〜10個かつその分
    子内に二重結合を1個以上有する化合物を、クロロホル
    ム100重量部に対して0.0005〜15重量部添加
    したクロロホルムを溶剤に用いることを特徴とするクロ
    ロスルホン化ポリオレフィンの製造方法。
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