JPH04120360U - ゲル濾過器 - Google Patents

ゲル濾過器

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JPH04120360U
JPH04120360U JP2407491U JP2407491U JPH04120360U JP H04120360 U JPH04120360 U JP H04120360U JP 2407491 U JP2407491 U JP 2407491U JP 2407491 U JP2407491 U JP 2407491U JP H04120360 U JPH04120360 U JP H04120360U
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JP
Japan
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gel
spin column
filter
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gel bed
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Withdrawn
Application number
JP2407491U
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English (en)
Inventor
隆文 端谷
Original Assignee
富士通株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲル濾過器に関し、性能の向上を目的とす
る。 【構成】 ゲルベッド(3)を内蔵したスピンカラム
(1)と受け器(2)よりなり、このゲルベッド(3)
に生体高分子を含む溶液を供給し、遠心分離により低分
子量の生体高分子を除去する濾過器が、スピンカラム
(1)の溶液注入側に着脱可能でロート状をしたアタッ
チメント(6)とマイクロピペット用チップ(5)を設
けるか、或いは溶液注入側をロート状に形成したスピン
カラム(8)を用いてゲル濾過器を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は性能を向上したゲル濾過器の構造に関する。 バイオテクノロジー(生物工学)の進歩と共にデオキシリボ核酸(略称DNA )やアミノ酸などの高分子を分子量の大きさによって分取することは不可欠な操 作となっている。
【0002】 例えば、DNAはデオキシリボーズと云う糖と燐酸基とが繋がってできている 二重螺旋構造をとる二つの骨格にグアニン(略称G),シトシン(略称C),チ ミン(略称T)およびアデニン(略称A)の四つの塩基の組合せによって梯子状 に橋渡しされており、各種の遺伝情報は総てG,C,T,Aの配列により決めら れている。
【0003】 また、DNAの鎖に書き込まれた情報を解読することによりDNAを切ったり 繋いだりして遺伝情報を人の手で操作することが可能である。 そして、このDNAが生物から抽出されるだけでなく人工的に合成できるよう になっている現在、分子量の大きさによりDNAを分取することは不可欠な操作 となっている。
【0004】
【従来の技術】
DNAシーケンサは蛍光物質を利用してDNAの塩基配列を読む装置であり、 DNAの伸長反応を止めるダイデオキシ法を用いて解析を行うには、多量の蛍光 物質を用い、塩基の伸長反応終了後、分子量の小さな蛍光物質および未反応のプ ライマをゲル濾過器を用いて除くことによって、DNAの塩基配列を読む解読効 率を向上できる。
【0005】 こゝで、ゲル濾過器の特徴はスピンカラムの高速回転により生ずる1000〜8000 Gの加速度の利用により、1〜2分の短時間で分離できることである。 図3は従来のゲル濾過器の構造を示すもので、スピンカラム1と受け器(リザ ーバー)2とから構成されており、スピンカラム1の中にはゲルベッド3が設け られている。
【0006】 そして、試料溶液4をゲルベッド3に供給した後、遠心分離機に掛けることに より低分子量の成分を除いている。 然し、試料溶液4がスピンカラム1の壁面に付着した場合は、ゲルベッド3を 殆ど通らずに受け器2に回収される場合がある。
【0007】 そのために、試料溶液4を供給する場合はゲルベッド3の中央部に供給するよ うに注意する必要があり、また間違って壁面に付着した場合は受け器2に回収し た後、もう一度、供給操作を繰り返す必要があった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
従来のゲル濾過器は試料溶液を供給して分子量分取を行う場合に、ゲルベッド の中央部に滴下するように注意する必要があり、また間違って壁面に付着した場 合は受け器に回収した後、もう一度、供給操作を繰り返す必要があるなどの煩わ しさがあった。
【0009】 そのために確実に試料溶液を供給できるゲル濾過器の実現が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題はゲルベッドを内蔵したスピンカラムと受け器よりなり、このゲル ベッドに生体高分子を含む溶液を滴下し、遠心分離により低分子量の生体高分子 を除去する濾過器が、スピンカラムの溶液注入側に着脱可能でロート状をしたア タッチメントとマイクロピペット用チップを設けるか、或いはスピンカラムの溶 液注入側をロート状に形成してゲル濾過器を構成することにより解決することが できる。
【0011】
【作用】
本考案は試料溶液を確実にゲルベッドの中央に供給する方法としてスピンカラ ムの溶液供給側にロート(漏斗)を設けるものである。
【0012】 こゝで、ロートを分離可能な状態にして設けてもよく、またスピンカラムに固 定して設けてもよい。 このようにすると、試料溶液は中央に固定されたロートの先端からゲルベッド に供給されることから壁面に付着することはない。
【0013】 図1は分離型の構成を示すもので、ピペット用チップ5を取りつけたアタッチ メント6をスピンカラム1に挿入して使用する。 また図2は一体型の構成を示すもので、スピンカラム8の試料溶液供給側をロ ート状に形成するものである。
【0014】 以上、何れかの構造のゲル濾過器を使用することにより効率よく分取を行うこ とができる。
【0015】
【実施例】
実施例1:(分離型,図1対応) 従来のスピンカラム(品名Nu-Clean D50,IBI社) に、ポリプロピレン製のアタ ッチメントへ容量が100 μl のピペット用チップを取り付けたものを挿入し固定 した。
【0016】 次に、このゲル濾過器を用い、ABI 社のABI DyeDeoxy Terminator Taq Sequen ceing Kit の実験法により以下の実験を行った。 反応組成は次のようである。
【0017】 dH2O( 滅菌水) … 4.0 μl 5×Taq. Seq Buffer … 4.0 〃 ds DNA pGEM3Zf(+)(1μg /μl) … 1.0 〃 Foward Primer(1pmol/μl) … 4.0 〃 dNTP Mix … 1.0 〃 DyeDeoxy Mix(蛍光物質) … 2.0 〃 Taq polymerase … 4.0 〃 この混合溶液を99℃で1分保持した後、98℃,6秒→60℃,2分の温度サイク ルを35回繰り返してプライマーの伸長反応を行わせた後、4℃に保持した。
【0018】 次に、図1に示すゲル濾過器を使用し、未反応のDyeDeoxy Mixとプライマーを 除いた。 その結果、従来はゲル濾過器のスピンカラムに試料溶液を供給するのに約30秒 の時間を要し、また慎重な操作が必要であったのに対し、この方法では約10秒で 済み、またそのまゝ遠心機にセットできるので失敗が無くなった。
【0019】 次に、エタノール沈澱で反応物質を集め、6μl の80%ホルムアミド溶液に溶 解し、100 ℃, 3分の熱処理を行った後、電気泳動を行った。 その結果、従来法によるものは電気泳動の初期に黄色の色素が多く出るものが 10個中に3個はあったのに対し、このゲル濾過器の使用により、このような現象 を無くすることができた。 実施例2:(一体型,図2対応) 図2に示す構造のゲル濾過器を用い、実施例1と同様な実験を行った結果、同 様な結果を得ることができた。
【0020】
【考案の効果】
本考案の実施により失敗がなく、また能率よく試料の分取が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るゲル濾過器の構成を示す断面図で
ある。
【図2】本考案に係る別のゲル濾過器の構成を示す断面
図である。
【図3】従来のゲル濾過器の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,8 スピンカラム 2 受け器 3 ゲルベッド 4 試料溶液 5 ピペット用チップ 6 アタッチメント

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲルベッド(3)を内蔵したスピンカラ
    ム(1)と受け器(2)よりなり、前記ゲルベッド
    (3)に生体高分子を含む溶液を供給し、遠心分離によ
    り低分子量の生体高分子を除去する濾過器が、前記スピ
    ンカラム(1)の溶液注入側に着脱可能でロート状をし
    たアタッチメント(6)とマイクロピペット用チップ
    (5)を設けたことを特徴とするゲル濾過器。
  2. 【請求項2】 ゲルベッド(3)を内蔵したスピンカラ
    ム(1)と受け器(2)よりなり、前記ゲルベッド
    (3)に生体高分子を含む溶液を供給し、遠心分離によ
    り低分子量の生体高分子を除去する濾過器が、溶液注入
    側をロート状に形成したスピンカラム(8)を用いてな
    ることを特徴とするゲル濾過器。
JP2407491U 1991-04-12 1991-04-12 ゲル濾過器 Withdrawn JPH04120360U (ja)

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JP2407491U JPH04120360U (ja) 1991-04-12 1991-04-12 ゲル濾過器

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JP2407491U JPH04120360U (ja) 1991-04-12 1991-04-12 ゲル濾過器

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JPH04120360U true JPH04120360U (ja) 1992-10-28

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ID=31909105

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JP2407491U Withdrawn JPH04120360U (ja) 1991-04-12 1991-04-12 ゲル濾過器

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