JPH04119061U - 可搬形シヤワールーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体に給湯器，ガスメータ，配管配線等を固
定することによって、運搬，設置工事が容易なシャワー
ルームを提供する。 【構成】 フレーム１をアングルで構成し強固なものと
し、これに取付けた壁面１０の外側に給湯器３，ガスメ
ータ４および配管，配線などの付属設備一切を固定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シャワールームに関し、特に、シャワールームに必要な設備の一切 をフレームと壁面に固定し移動時の運搬に便利なよう構成した可搬形シャワール ームに関する。

【０００２】

【従来の技術】

屋外に設置できるシャワー設備の要望は、近時高まる傾向にある。各地方にお いて銭湯が減少している一方で若い人のシャワー好みが拡がり、また建築土木工 場現場等での福利厚生施設として、さらにドライブイン、オート洗車場、コイン ランドリーなどに設置を希望する場所も拡大をされつつある。これらの要望に対 応できる従来の屋外用シャワー設備としては、シャワー室と脱衣室を一体化し、 屋根に吊りボルトをつけて移動できるようにしたものがある。そのシャワー室に は外部から供給される湯と水を混合してシャワーとして出す設備と換気扇を取付 け、脱衣室にはミラーキャビネットなどの他、各室に照明器具、外部にブレーカ などの電気設備を取付けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の可搬形シャワー設備は、単に周囲をパネルで囲んだボックス状の容器に 屋根をつけ吊りボルトを取付けただけであるので、吊りボルトにワイヤーを掛け て運搬するとき、全体に歪を生じ、変形しやすいという欠点がある。また、給湯 ユニットを外部の離れた所に置き必要な配管配線を設置現場で行っているので、 本体とは別に給湯ユニット、ガスメータ、配管、配線資材を運搬しなければなら ないので能率が悪く、配管、配線工事を設置現場で行わなくてはならないので人 手を余分に必要とし、その作業も面倒なものであった。本考案の目的はこのよう な欠点を解消し、その構造を強固にするとともに、本体に給湯ユニット、ガスメ ータなどを取付け現場では単にガスボンベと最寄の電気、水道供給設備への接続 だけで済むような現地設置作業を能率化した可搬形シャワールームを提供するこ とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため本考案の可搬形シャワールームは、シャワーを浴び るための設備を有する移動可能なシャワールームにおいて、アングルにより構成 したフレーム１の上部に複数個のリングボルト２を固定し、フレーム１に固定さ れた外壁面１０に、少なくとも給湯器３と、ガスメータ４と、給湯器３およびガ スメータ４に接続された配管、配線類１２〜１７を固定した構造とする。

【０００５】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して詳しく説明する。図１は本考案の一実施例 を示す背面が見える視点から見た斜視図である。図２は、図１の実施例を正面が 見える視点から見た斜視図である。なお、図２はその一部を破断し内部が見える ようにしてある。図１および図２に示すように、本実施例は、正面パネル２０、 背面パネル１０を含む上下、左右、前後の各パネルに囲まれ、それぞれのパネル の各辺を補強するようにアングル（山形鋼）からなるフレーム１が囲んでいる。 ロープなどを通しクレーンにより吊り下げるためのリングボルト２，２，２，２ はフレーム１の上部（上面）に取付けられている。各パネルはアクリル鋼板また はカラー鋼板，ステンレス板の間に発泡スチロールを挟んだ断熱素材を使用し、 真冬でもシャワーが使えるようにしている。 また、このパネルは前述した断熱性に加えて、構造的に強度が強く、適当な表面 処理により、風雨に耐え、工事現場で使用できる。また、パネル内を配線に利用 できる。

【０００６】 図１に示すように背面パネル１０の外壁面には、給湯器３，ガスメータ４，漏 電ブレーカを内蔵するスイッチボックス５の他、給ガスホース１１，ガスメータ ４の間に接続されたガス管１２，ガスメータ４と給湯器３の間に接続されたガス 管１３，給水口１４ａを有する給水コック１４，給水コック１４と給湯器３の間 を接続する給水管１５，給湯器３からの温水を図２のサーモミキシング装置３２ の給湯受口に接続する給湯管１６，スイッチボックス５と給湯器３を電気的に接 続する配線ケーブル１７などが取付けられている。なお給水コック１４から分岐 したもう一方の出水管は室内のサーモミキシング装置３２の給水受口に接続され ている。また１８は、シャワー室内から排出される水を外部に出す排水管である 。また３１ａはシャワー室内換気用換気扇の外部フードである。

【０００７】 図２に示すように正面パネル２０には、出入口の扉２１，シャワー室に人が入 っていることを表示する表示灯２２，屋外スイッチ２３，タイマーまたはコイン タイマー２４などが取付けられている。折り畳み扉３５を有する間仕切り３０を 境にして入口に近い方が脱衣室，奥の方がシャワー室である。３２は一旦使用者 が温度設定を行うと、その後は自動的に一定温度の温水が蛇口３３あるいはシャ ワー排出口３４から出るよう水と湯を混合するサーモミキシング装置である。３ ６は木製すのこであって図示しないが脱衣室の床にも同様のものが敷いてある。 なお脱衣室内に取付けられた化粧用ミラーキャビネットや、脱衣室内、シャワー 室内の照明器具などの電気設備も図示を省略した。

【０００８】 本実施例を使用場所に設置するときは、予め整地した設置場所に運び、図１に 示す給ガスホース１１の接続端１１ａまたは１１ｂを図示しないガスボンベまた は都市ガスに接続し、給水コック１４の給水受口１４ａを図示しない最寄りの水 道水などの加圧された水の出口（蛇口など）にホースなどを介して接続し、スイ ッチボックス５内の受電端子に商用電源に接続された図示しない配電線などを接 続するだけでよい。以上説明したように本実施例の特長は設置工事が従来に比べ 極めて簡単に済み、しかも給水ユニット，ガスメータなどを取付けてもアングル によるフレームで強固に作られているので運搬による歪みの心配もない。なお室 内外の取付品については図１，図２に示す以外に種々なものが考えられ、また図 示されたものでも場合によっては無くてもよいものもある。いずれにしても本考 案の主旨に沿うものであれば一向に差支えない。

【０００９】 本実施例を使用するときは、例えば屋外スイッチ２３を入れると、脱衣室の照 明が点灯し、シャワー室の換気扇３１が作動する。次にタイマーを希望時間に設 定するか、コインタイマー２４にお金を入れると、シャワー室の照明が点灯し、 表の使用中のランプ（表示灯２２）が点灯し、図示しない電磁弁が作動して給湯 器３およびサーモミキシング装置３２がいつでも給湯できる状態になる。一定時 間（先にタイマーあるいはコインタイマーで設定された時間）が経過すると、シ ャワー室の照明と表示灯２２が消灯し、給湯器３とサーモミキシング装置３２の 機能が停止する。さらに一定時間後（３〜５分位後）にシャワー室の換気扇３１ が止まる。

【００１０】

【考案の効果】

以上詳しく説明したように本考案は、外壁面に給湯器，ガスメータおよび付属 する配管配線類を取付け、その壁面をアングルで構成したフレームに固定するこ とにより、現地へ運んでからの設置および設置工事が極めて簡単となり、しかも 全体が強固に作られていて輸送中などによる歪のおそれもないという効果がある 。さらに、前記特殊パネルの使用により、劣悪な環境での使用が可能となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の背面が見える視点による斜
視図である。

【図２】図１の実施例の正面が見える視点による一部破
断の斜視図である。

【符号の説明】

１ フレーム ２ リングボルト ３ 給湯器 ４ ガスメータ ５ スイッチボックス １０ 背面パネル ２０ 正面パネル ３０ 間仕切り ３１ 換気扇 ３２ サーモミキシング装置 ３４ シャワー排出口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャワーを浴びるための設備を有する移
   動可能なシャワールームにおいて、アングルにより構成
   したフレームの上部に複数個のリングボルトを固定し、
   前記フレームに固定された外壁面に、少なくとも給湯器
   と、ガスメータと、前記給湯器およびガスメータに接続
   された配管、配線類とを固定したことを特徴とする可搬
   形シャワールーム。