JPH04116266A - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射装置

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JPH04116266A
JPH04116266A JP23826490A JP23826490A JPH04116266A JP H04116266 A JPH04116266 A JP H04116266A JP 23826490 A JP23826490 A JP 23826490A JP 23826490 A JP23826490 A JP 23826490A JP H04116266 A JPH04116266 A JP H04116266A
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fuel
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injection
nozzle
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武雄 吉田
Minoru Suzuki
実 鈴木
Hajime Kishida
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、最低噴射量から最高噴射量に至る噴射量の
調整幅を大きくとれるようにするエンジンの燃料噴射装
置に関する。
(従来の技術) 上記燃料噴射装置には、従来、エンジンの燃焼室に連な
る加圧燃料通路に電磁式開閉弁を設け、この開閉弁のソ
レノイドへの通電(ON)による開弁で燃焼室に燃料噴
射を行い、通電解除(OFF)時には、上記加圧燃料の
圧力に抗するスプリングの付勢力によって閉弁させて上
記噴射を停止させるようにしたものがある。
上記の場合、ソレノイドへのONで、このソレノイドが
アーマチュアを吸引し、このアーマチュアに同行する弁
体が弁座の開口を開くことにより、開弁が行われるが、
この開弁の終期にはアーマチュア側がソレノイド側に衝
突してアーマチュア側の動作が停止させられることにな
る。
ところで、上記衝突時には、アーマチュア側がその勢い
で跳ね返るため、弁体が振動し、これが減衰するのに、
あるわずかな期間(以下、これを振動期間という)を要
することとなる。
これを、第9図により説明する。
まず、開閉弁のソレノイドが第1信号によりONされる
と、開閉弁は閉弁した状態から開弁じ始める。そして、
全開状態になったときには、前記したようにアーマチュ
ア側がソレノイド側に衝突して跳ね返り、振動期間t。
たけ振動が生じ、短いストロークで開、閉弁が繰り返さ
れることとなる。
(発明が解決しようとする問題点) 上記構成の噴射装置において、燃料の噴射量を少な(す
るには、ソレノイドをONさせた期間を短くすることが
考えられる。この場合、上記振動期間t。において、ア
ーマチュア側の作動に伴って弁体が閉弁方向に向ってい
る際に開閉弁への信号を第2信号の如<OFFしたとす
る。すると、この場合には、このアーマチュア側はその
ときの閉弁方向への慣性力により図中−点鎖線で示すよ
うに直ちに閉弁状態に移ることができ、噴射量に所定の
精度を得ることができる。
しかし、第3信号の如くアーマチュア側が開弁方向に向
っている際にOFFすると、アーマチュア側はそのとき
の開弁方向への慣性力によって、直ちに閉弁方向に向う
ことができず、よって、図中二点鎖線で示すようにOF
F信号から少し遅れて閉弁されることとなる。すると、
その遅れた分だけ、所望量よりも多い燃料が噴射される
こととなる。
しかして、噴射の精度を確保しながら最少噴射を得よう
とすれば、第9図中、開閉弁の第1信号中−点鎖線で示
すように振動期間t0を越えた直後に、開閉弁のソレノ
イドをOFFさせてやることになる。
ところで、開閉弁のソレノイドをOFFさせると、前記
したように加圧燃料の圧力に抗するスプリングの付勢力
によって閉弁が行われるため、同上第9図中−点鎖線で
示すように開閉弁の閉弁開始からある時間t6たけ、燃
料の噴射が持続される。よって、その分、噴射量が多く
なり、つまり、これは噴射量を少なくする上での阻害要
因となっている。
この結果、上記従来構成では、最大噴射量/最少噴射量
の値(以下、これをダイナミックレンジという)を十分
に大きくとることができず、噴射量についての幅広い要
求に対応できないという不都合がある。
なお、上記の場合、アーマチュアや弁体を小形軽量にす
れば、これらの慣性力を小さくできて、上記振動期間t
0を短くでき、つまり、噴射量を少なくできるが、この
ようにしたときには、最大噴射量が大きくとれなくなり
、これによっても、ダイナミックレンジを大きくするこ
とはできない。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、燃料噴射装置に電磁式の開閉弁を用いた場合におい
て、噴射量を十分少なくできるようにすることになり、
ダイナミックレンジを大きくすることを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するための第1の発明の特徴とするとこ
ろは、円筒状チャンバを形成すると共に、このチャンバ
に軸方向摺動自在に仕切体を嵌入してこのチャンバを第
1室と第2室とに仕切り、上記第1室からエンジンの燃
焼室に連なる噴射ノズルを形成し、この噴射ノズルを開
閉するノズル弁を設けると共にこのノズル弁を上記仕切
体に連結し、ノズル弁が噴射ノズルを閉じるように付勢
し、上記第2室に加圧燃料を供給させる燃料供給通路と
、同上第2室から燃料を排出させる燃料排出通路とを形
成して、この燃料排出通路を開閉させる電磁式の出口開
閉弁を設け、上記第2室から第1室に連通ずる連通路を
形成し、上記出口開閉弁を閉弁したとき、第2室の加圧
燃料に押された仕切体が同上連通路を開けると共にノズ
ル弁が噴射ノズルを開け、一方、同上出口開閉弁を開弁
したとき、上記付勢によって仕切体が連通路を閉じると
共にノズル弁が噴射ノズルを閉じるようにした点にある
また、第2の発明の特徴とするところは、円筒状チャン
バを形成すると共に、このチャンバに軸方向摺動自在に
仕切体を嵌入してこのチャンバを第1室と第2室とに仕
切り、上記第1室からエンジンの燃焼室に連なる噴射ノ
ズルを形成し、この噴射ノズルを開閉するノズル弁を設
けると共にこのノズル弁を上記仕切体に連結し、ノズル
弁が噴射ノズルを閉じるように付勢し、上記第2室に加
圧燃料を供給させる燃料供給通路と、同上第2室から燃
料を排出させる燃料排出通路とを形成して、上記燃料供
給通路を開閉させる電磁式の入口開閉弁を設ける一方、
上記燃料排出通路を開閉させる電磁式の出口開閉弁を設
け、上記第2室から第1室に連通する連通路を形成し、
上記入口開閉弁を開弁したとき、第2室の加圧燃料に押
された仕切体が同上連通路を開けると共にノズル弁が噴
射ノズルを開け、この状態から上記出口開閉弁を開弁し
たとき、上記付勢によって仕切′体が連通路を閉じると
共にノズル弁が噴射ノズルを閉じるようにした点にある
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
燃料噴射装置15において、出口開閉弁3434′を閉
弁させた状態で、第2室22に加圧燃料29を供給する
と、この燃料29に押されて移動する仕切体20が連通
路46を開き、第2室22を第1室21に連通させる。
すると、第2室22内の燃料29が第1室21に導かれ
、この燃料29′が噴射ノズル24を通して燃焼室13
に噴射される。
次に、出口開閉弁34.34’が開弁すると、第2室2
2の燃料29′が燃料排出通路3Iを通り直ちに排出さ
れて、この第2室22における圧力は直ちに低下する。
このため、第2室22がら連通路46や第1室2工を通
しての噴射ノズル24側への燃料29′の供給が停止さ
れる。この結果、出口開閉弁34.34’の開弁とほぼ
同時に、燃料29#の噴射が終了することとなる。
このため、従来構成では、前記したように、燃料の圧力
により、閉弁開始からある時間t、たけ、燃料の噴射が
持続されることになっていたが、この時間が極めて短く
なり、出口開閉弁34.34’の閉弁開始後の燃料29
′の噴射を抑制できる。よって、その分、燃料29′の
最少噴射量を精度よく少なくできる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
(第1の発明の第1実施例) 第1図から第5図は第1の発明についての第1実施例を
示している。
第2図において、符号1は自動二輪車等に搭載される予
圧縮式の2サイクルエンジンで、このエンジンlはシリ
ンダ2、シリンダヘッド3、ピストン4、および連接棒
5を備えている。
上記シリンダ2には吸気ポート7が形成され、この吸気
ボート7にはリード弁8と吸気管9とが連設され、この
吸気管9にはスロットル弁1oが取り付けられている。
また、上記シリンダ2には掃気ボート11.8よび排気
ボート12が形成されている。更に、前記シリンダヘッ
ド3には燃焼室13が形成され、この燃焼室13に燃料
を供給する燃料噴射装置15が設けられ、かつ、同上燃
焼室13には点火プラグ14の放電部14aが臨んでい
る。
第1図と第3図において、上記燃料噴射装置15はケー
シング16を有し、このケーシング16は一対のボルト
17.17によりシリンダヘッド3上に着脱自在にねじ
止めされている。上記ケーシング16の下部はシリンダ
2の軸心2a上で、シリンダヘッド3に形成された貫通
孔18に嵌入されており、その下面は燃焼室13の天井
面の一部を構成している。
上記ケーシング16には同上軸心2a上に円筒状のチャ
ンバ19が形成され、このチャンバ19にはその軸方向
に摺動自在に円柱状の仕切体20が嵌入されている。そ
して、この仕切体20によって仕切られたチャンバ19
の下部が第1室21とされ、上部が第2室22とされて
いる。また、上記仕切体20が所定低さ以下に下がるこ
とを阻止するストッパ突起23がチャンバ19の内周面
に形成されている。
上記第1室21から燃焼室13に連なる噴射ノズル24
が形成され、この噴射ノズル24を燃焼室13側から開
閉するノズル弁25が設けられている。このノズル弁2
5は上記仕切体20に一体的に連結されて、仕切体20
と同行するようになっている。上記第1室21内にはば
ね26が収容され、このばね26は上記ノズル弁25が
噴射ノズル24を閉じるように仕切体20を上方に向い
付勢している。また、上記第1室21に圧縮空気27を
供給する空気通路28がケーシング16に形成されてい
る。
前記第2室22に加圧された燃料29を供給させる燃料
供給通路30と、同上第2室22から燃料29を排出さ
せる燃料排出通路31が同上ケーシング16に形成され
、上記燃料排出通路31を開閉させる電磁式の出口開閉
弁34が設けられている。
上記出口開閉弁34は前記軸心2aに対し傾いており、
上記ケーシング16に着脱自在にねじ止めされる弁ケー
ス35を有している。この弁ケース35には燃料通路3
6が形成され、この燃料通路36の入口37は上記燃料
排出通路31に連通し、出口38は外部に開口している
。また、上記燃料通路36を開閉するボール状の弁体3
9が設けられている。一方、同上弁ケース35内にはソ
レノイド41と、アーマチュア42とが設けられ、アー
マチュア42から突出した押し棒43の下端が上記弁体
39に対向している。また、上記アーマチュア42を弁
体39から斜め上方に向って引き離すようアーマチュア
42を付勢するばね44が設けられている。
そして、上記ソレノイド41をONさせれば、このソレ
ノイド41がばね44に抗してアーマチュア42を斜め
下方に向って吸引し、このアーマチュア42に同行する
押し棒43が弁体39を押す、すると、第1図図示のよ
うに燃料通路36が閉じられ、つまり、出口開閉弁34
が閉弁状態となる。
一方、上記ソレノイド41をOFFさせれば、ばね44
がアーマチュア42を付勢して上昇させ、弁体39に対
する押し棒43の抑圧が解除される。すると、燃料通路
36が開かれ、つまり、出口開閉弁34が開弁状態とな
る。
また、上記ばね44がアーマチュア42を付勢して上昇
させるとき所定以上の上昇を阻止するストッパねじ45
が設けられている。このストッパねじ45の調整によっ
て、アーマチュア42の最上昇位置が調整可能となって
おり、つまり、燃料通路36の開度調整ができるように
なっている。
上記第2室22から第1室21に連通ずる連通路46が
形成されている。即ち、上記仕切体20とノズル弁25
の内部には、前記軸心2a上に有底の第1通路46aが
形成され、この第1通路46aの上端はケーシング16
側に突設された軸体48に摺動自在に嵌合している。そ
して、第2室22と上記第1通路46aとを結ぶ第2通
路46bが上記軸体48に形成され、また、第1室21
と同上第1通路46aとを結ぶ第3通路46cがノズル
弁25に形成され、これら第1〜第3連通孔46a、4
6b、46cが上記連通路46を構成している。
エンジン1の作動時には、前記第1室21には空気通路
28を通して、常時、圧縮空気27が送り込まれており
、一方、第2室22には燃料供給通路30を通して、常
時、加圧された燃料29が送り込まれている。この状態
において、前記出口開閉弁34を開弁すると、第2室2
2内の燃料29′は燃料排出通路31と燃料通路36と
を通して外部に排出される。この場合、これら燃料排出
通路31と燃料通路36とは共に断面積が十分大きくさ
れていて、このため、第2室22内は直ちに圧縮空気2
7の圧力(5Kg/ cm’ )以下となる。
そして、この際には、第1図と第3図中実線で示すよう
に、仕切体20が、第1室21の圧縮空気27とばね2
6とによって上方に付勢され、上記仕切体20が連通路
46の上端である第2通路46bを閉じている。また、
これと同時に、ノズル弁25は噴射ノズル24を閉じ、
このため、空気通路28を通って第1室21に流入した
圧縮空気27はここに滞留した状態となっている。
次に、上記出口開閉弁34を閉弁すると、燃料供給通路
30を通し第2室22に流入した燃料29の圧力によっ
て、ばね26に抗し仕切体20が押し下げられ始める。
すると、まず、ノズル弁25が噴射ノズル24を開き始
めて、第1室21内の圧縮空気27′が上記噴射ノズル
24を通り燃焼室13に噴射され始める。
更に、仕切体20が下降すると、次に、第3図中仮想線
で示すように仕切体20は連通路46の上端である第2
通路46bを開き、第2室22を第1室21に連通させ
る。すると、第2室22内の燃料29が連通路46を通
って第1室21に流入し、この燃料29〜が噴射ノズル
24を通って燃焼室13内に噴射させられる。この際、
上記燃料29′はノズル弁25を通る前記圧縮空気27
′によって十分に霧化され、これら圧縮空気27′と燃
料29〜による混合気49が燃焼室13内に噴射させら
れることとなる。
次に、上記出口開閉弁34を開弁すると、第1図と第3
図中実線で示した前記状態に戻る。
なお、上記噴射については後に詳述する。
第2図において、上記構成の燃料噴射装置15に燃料や
圧縮空気を調圧して送り込む圧力調整装置51が設けら
れている。
この圧力調整装置51はケーシング52を有し、このケ
ーシング52の下部にはダイアフラム53で仕切られた
上部空気室54と下部空気室55とが形成されている。
上記上部空気室54には空気圧縮機56からの圧縮空気
27が送り込まれる。また、上記上部空気室54を大気
に連通させる空気逃し通路58が形成され、この空気逃
し通路58は上記ダイアフラム53に取り付けられた弁
体59で開閉される。上記弁体59が空気逃し通路58
を閉じるようダイアフラム53を付勢するばね60が設
けられ、このばね60の弾性力はねじ61によって調整
可能である。
そして、上部空気室54に送り込まれた圧縮空気27が
所定圧力を越えると、その圧力を受けてダイアフラム5
3が下方へ撓み、弁体59が空気逃し通路58を開き、
上記圧縮空気27の一部が空気逃し通路58から大気に
放出される。そして、これにより、圧縮空気27の調圧
がなされ、これが前記空気通路28に送り込まれること
となる。
同上ケーシング52の上下中途部には、ダイアフラム6
3により上下に仕切られた空気室64と低圧燃料室65
とが設けられ、上記空気室64には前記のように調圧さ
れた圧縮空気27が送り込まれる。
一方、燃料タンク68の燃料29を吸い上げて上記低圧
燃料室65に送り込む低圧燃料ポンプ70が設けられる
。また、上記低圧燃料室65を上記燃料タンク68に連
通させる燃料逃し通路71が形成され、この燃料逃し通
路71は上記ダイアフラム63に取り付けられた弁体7
2で開閉される。上記空気室64の空気圧で弁体72が
燃料逃し通路71を閉じるようになっている。
そして、低圧燃料ポンプ70から低圧燃料室65に送り
込まれた燃料29が所定圧力(5Kg/cW12)を越
えると、空気室64の空気圧に抗してダイアフラム63
が上方に撓み、弁体72が燃料逃し通路71を開き、上
記低圧燃料室65内の燃料29の一部が燃料逃し通路7
1を通し燃料タンク68に戻される。そして、これによ
り、燃料29の低圧調整がなされることとなる。
同上ケーシング52の上部には、ダイアフラム74によ
り上下に仕切られた空気室75と高圧燃料室76とが設
けられている。上記空気室75には前記のように調圧さ
れた圧縮空気27が送り込まれる。
一方、前記低圧燃料ポンプ70の吐出燃料29を吸入加
圧して上記高圧燃料室76に送り込む高圧燃料ポンプ7
7が設けられる。また、上記高圧燃料室76を上記低圧
燃料ポンプ70の吐出側に連通させる燃料逃し通路78
が形成され、この燃料遇し通路78は上記ダイアフラム
74に取り付けられた弁体79で開閉される。上記弁体
79が燃料逃し通路78を閉じるようダイアフラム74
を付勢するばね80が設けられ、空気室75の空気圧と
、ばね80の弾性力とで弁体79が燃料逃し通路78を
閉じるようになっている。この場合、ばわ80の弾性力
はねじ81によって調整可能である。
そして、高圧燃料ポンプ77から高圧燃料室76に送り
込まれた燃料29が所定圧力(10Kg/CII+2)
を越えると、空気室75の空気圧とばわ80の付勢力と
に抗してダイアフラム74が上方に撓み、弁体79が燃
料逃し通路78を開き、上記高圧燃料室76内の燃料2
9の一部が燃料逃し通路78を通し低圧燃料ポンプ7o
の吐出側に戻される。そして、これにより、燃料29の
高圧調整がなされ、この燃料29が前記燃料供給通路3
゜に送り込まれることとなる。また、この場合、上記高
圧燃料ポンプ77からの燃料29は絞り弁82を介する
ようになっており、つまり、時間当6り一定流量にて上
記燃料供給通路30に送り込まれる。
第4図において、掃気ポートllと排気ボート12とは
クランク角が90°から27o°に至る間で適宜開かれ
る。そして、エンジン1の低回転時には、クランク角が
約300°から330’に至る間で燃料噴射装置15に
よる噴射が行われ、続けて点火プラグI4による点火が
行われる。
方、エンジンIの高回転時には、クランク角が約170
°から330°に至る間で燃料噴射装置15による噴射
が行われ、続けて同上点火プラグ14による点火が行わ
れる。
第3図と第5図とにより、上記燃料噴射装置15の噴射
作用を経時的に説明する。
ソレノイド41をOFFさせて出口開閉弁34を開弁さ
せた状態では、第2室22の圧力は大気圧に近い状態で
あり、仕切体2oは第1室21の圧縮空気27とばね2
6の付勢によって、第3図中実線図示のように上昇し、
これにより噴射ノズル24が閉じられている。
この状態から、第5図中時間t1においで、出口開閉弁
34のソレノイド41をONさせると、出口開閉弁34
が閉弁し、第2室22の圧力が直ちに上昇して仕切体2
0が押し下げられ始める。
すると、まず、噴射ノズル24が開き始めて空気噴射が
なされる。そして、燃焼室13への単位時間当りの噴射
量が増加し始める。
更に、上記仕切体20が下降すると、次に、仕切体20
は連通路46を開き第2室22を第1室21に連通させ
始める。すると、第5図中時間t2において、第2室2
2内の燃料29#が第1室21に送り込まれ、この燃料
29′は第1室21内の圧縮空気27′と共に混合気4
9として燃焼室13内に噴射され、この時ff1tiか
ら混合気噴射が始まる。そして、第5図中時間t、にお
いで、上記仕切体20の下降がストッパ突起23によっ
て停止させられると、燃焼室13への単位時間当りの空
気噴射量や燃料噴射の増加が停止し、その後は一定量の
噴射が行われ、上記混合気噴射が続けられる。
上記の場合、出口開閉弁34のソレノイド41がONさ
れて、出口開閉弁34が閉弁するときには、弁体39に
振動が生じ、これは第5図で示した振動期間t。たけ続
くこととなる。そこで、この実施例では、上記振動期間
t。の初期を越えた第5図中時間t2のときに、仕切体
20が連通路46を開いて燃料29#の噴射を始めるよ
うになっている。即ち、上記燃料29′の噴射が上記出
口開閉弁34における振動の影響を幾分避けて行われる
こととなる。
よって、出口開閉弁34における振動を大きくは受けず
に噴射がなされることから、出口開閉弁34のソレノイ
ド41をONLでいる期間を短くすることによって、燃
料29#の噴射の最低噴射量を精度よく少なくでき、こ
のため、ダイナミックレンジを大きくすることができる
なお、上記燃料29”の噴射の開始を振動期間toを過
ぎてから行わせるようにすれば、上記噴射量の精度は更
に向上する。
第5図中、時間t4で、出口開閉弁34のソレノイド4
1をOFFさせると、第2室22の圧力は直ちに圧縮空
気27の圧力(5Kg/ cs” )以下にまで低下す
る。このため、連通路46や第1室21を通しての噴射
ノズル24側への燃料29”の供給が停止される。この
結果、出口開閉弁34の開弁とほぼ同時に、燃料29′
の噴射が停止させられ、混合気噴射が終了する。
ここで、第5図中に示した燃料噴射量の時間的変化に着
目して、従来構成との関係で、より具体的に説明する。
前記従来構成で、仮に、燃料29#の噴射量を最少にし
ようとして振動期間t。を過ぎた直後の時間t3で、出
口開閉弁34のソレノイド41をOFFさせると、第5
図中図中−点鎖線で示すようにある時間t6たけ、燃料
29″の噴射が持続される。よって、その分、燃料29
′の最少噴射量が多くなる。
これに対し、この実施例では、出口開閉弁34のソレノ
イド41をOFFさせると、前記したように直ちに燃料
29′の噴射が停止することになり、つまり1図中二点
鎖線で示すようになるため、上記出口開閉弁34の閉弁
開始後の燃料29〜の噴射を抑制できる。よって、その
分、燃料29′の最少噴射量を精度よ(少なくでき、よ
って、ダイナミックレンジを大きくすることができる。
また、上記混合気噴射の終了後も、仕切体2゜はばわ2
6によって上昇するが、第3図中実線で示した元の状態
に戻るまでは噴射ノズル24が徐々に閉じこの間再び空
気噴射状態となり、このとき、第1室21に残留した燃
料29#は圧縮空気27と共に、第1室21がら全て噴
射され排出される。また、この間は空気噴射量が漸減す
る。そして、第5図中時間t5で噴射ノズル24が全閉
になると、上記空気噴射が終了し、つまり、燃料噴射装
置15による噴射の1サイクルが終了する。
上記の場合、仕切体20が上昇してノズル弁25が噴射
ノズル24を閉じるまでの間は、第1室21に残留した
燃料29′は圧縮空気27と共に、この第1室21がら
全て噴射され排出されるため、あるサイクルにおいて第
1室21に残留した燃料29′が次のサイクルに持ち越
されることが防止され、つまり、出口開閉弁34のパル
ス幅に応じた燃料29″の噴射量が各サイクルで得られ
るのであって、計量精度の向上が達成される。
また、出口開閉弁34の開弁によって第2室22内の圧
力が低下し、これにより、仕切体2oが上昇できること
となるが、仕切体2oの上昇は第2室22内の圧力に抗
する圧縮空気27とばね26との付勢力によるものであ
るため、前記のように第2室22内の圧力は圧縮空気2
7の圧力(5にg/cm”)以下に下げさえすれば足り
る。よって、第2室22内の燃料29#の圧力を急激に
下げないで済む分、この燃料29′に泡が生じることを
防止できる。
なお、上記第2室22の圧力は圧縮空気27の圧力近く
まで下げるようにしてもよい、また、大気圧に近いとこ
ろにまで下げるようにしてもよく、このようにすれば、
出口開閉弁34の開弁がら、より短時間で燃N29′の
噴射を停止させることができる。
(第1の発明の第2実施例) 第6図は、第2実施例を示している。これによれば、連
通路46はケーシング16に形成されている。
なお、他の構成や作用は前記第1実施例と同じであるに
のため1図面に共通の符号を付してその説明を省略する
(第2の発明の実施例) 第7図と第8図は、第2の発明についての実施例を示し
ている。
第7図において、燃料噴射装置15における燃料供給通
路30には前記第1実施例における絞り弁82に代えて
電磁式の入口開閉弁84が設けられている。そして、出
口開閉弁34′と入口開閉弁84とはそれぞれそのソレ
ノイドへのONで開弁するようになっている。
第8図により、上記燃料噴射装置15の噴射作用を経時
的に説明する。
噴射時、まず、時間1+において入口開閉弁84のソレ
ノイドをONさせると、入口開閉弁84が開弁じ、第2
室22の圧力が直ちに上昇し、以下、時間t4までは前
記第1実施例と同じ作用となる。
そして、上記時間t4で、出口開閉弁34′のソレノイ
ドをONさせると第2室22の燃料29′が排出されて
、第2室22の圧力が直ちに圧縮空気27の圧力(5に
g/cm”)以下となる。
そして、入口開閉弁84をOFFにより閉弁させた後に
、出口開閉弁34′をOFFにより閉弁させる。すると
、燃料噴射装置15は噴射前の状態に戻る。
なお、他の構成は前記第1実施例と同じである。このた
め、図面に共通の符号を付してその説明を省略する。
ところで、入口開閉弁84のソレノイドがONされて、
開弁するときには、この人口開閉弁84にも前記と同じ
理由により、ある振動期間だけ振動が続(ことになる、
しかし、この振動は、出口開閉弁34′の開、閉弁動作
に前記第9図で示したような影響を何ら与えるものでは
ない。このため、入口開閉弁84が開弁された直後で、
仮に、これの振動期間中であっても、この振動に影響さ
れずに出口開閉弁34′を開弁させることができる。そ
して、このようにすれば、燃料29#の最少噴射量を精
度よく少なくできる。つまり、この実施例によれば、出
口開閉弁34の閉弁時から振動期間t。を過ぎた後に出
口開閉弁34を開弁させる必要があった前記第1、第2
実施例のものに比べて、更に、燃料29′の最少噴射量
を精度よく少なくできるという利点がある。
(発明の効果) この発明によれば、出口開閉弁を閉弁させた状態で、第
2室に加圧燃料を供給している場合であって、つまり、
この燃料が連通路と第1室とを通って噴射ノズルから噴
射されている場合において、出口開閉弁を開弁させると
、第2室から燃料が燃料排出通路を通り直ちに排出され
て、この第2室における圧力が直ちに低下するため、こ
の第2室から噴射ノズル側への燃料の供給が停止される
。この結果、出口開閉弁の開弁とほぼ同時に、燃料の噴
射が終了することとなる。
このため、従来構成では、前記したように、燃料の圧力
により、閉弁開始からある時間だけ、燃料の噴射が持続
されることになっていたが、この時間が極、めで短くな
り、出口開閉弁の閉弁開始後の燃料の噴射を抑制できる
。よって、その分、燃料の最少噴射量を精度よく少なく
できることから、ダイナミックレンジを大きくすること
ができる。
(以下余白)
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図から第5図は第1
実施例で、第1図は第2図の部分拡大断面図、第2図は
エンジンと圧力調整装置の全体断面図、第3図は第1図
の部分拡大作用説明図、第4図はクランク角に対する各
機器の作動を示す図、第5図はタイムチャート図、 第6図は第2実施例で、第1図に相当する図、第7図と
第8図は第3実施例で、第7図は第1図と第2図を合成
した図に相当する図、第8図は第5図に相当する図、 第9図は従来例を示すタイムチャート図である。 ・出口開閉弁、 ・アーマチュア、 混合気。 46 ・ ソレノイド、 ・連通路、 1・・エンジン、2・・シリンダ、13・燃焼室、15
・・燃料噴射装置、19・・チャンバ、20・・仕切体
、21・・第1室、22・・第2室、24・・噴射ノズ
ル、25・・ノズル弁、27.27’  ・・圧縮空気
、28・・空気通路、29.29’ 、29′・・燃料
、30・燃料供給通路、31・・燃料排出通路、34.
3第 図 クランク角 第 図 第 図 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.円筒状チャンバを形成すると共に、このチャンバに
    軸方向摺動自在に仕切体を嵌入してこのチャンバを第1
    室と第2室とに仕切り、上記第1室からエンジンの燃焼
    室に連なる噴射ノズルを形成し、この噴射ノズルを開閉
    するノズル弁を設けると共にこのノズル弁を上記仕切体
    に連結し、ノズル弁が噴射ノズルを閉じるように付勢し
    、上記第2室に加圧燃料を供給させる燃料供給通路と、
    同上第2室から燃料を排出させる燃料排出通路とを形成
    して、この燃料排出通路を開閉させる電磁式の出口開閉
    弁を設け、上記第2室から第1室に連通する連通路を形
    成し、上記出口開閉弁を閉弁したとき、第2室の加圧燃
    料に押された仕切体が同上連通路を開けると共にノズル
    弁が噴射ノズルを開け、一方、同上出口開閉弁を開弁し
    たとき、上記付勢によって仕切体が連通路を閉じると共
    にノズル弁が噴射ノズルを閉じるようにしたエンジンの
    燃料噴射装置。
  2. 2.円筒状チャンバを形成すると共に、このチャンバに
    軸方向摺動自在に仕切体を嵌入してこのチャンバを第1
    室と第2室とに仕切り、上記第1室からエンジンの燃焼
    室に連なる噴射ノズルを形成し、この噴射ノズルを開閉
    するノズル弁を設けると共にこのノズル弁を上記仕切体
    に連結し、ノズル弁が噴射ノズルを閉じるように付勢し
    、上記第2室に加圧燃料を供給させる燃料供給通路と、
    同上第2室から燃料を排出させる燃料排出通路とを形成
    して、上記燃料供給通路を開閉させる電磁式の入口開閉
    弁を設ける一方、上記燃料排出通路を開閉させる電磁式
    の出口開閉弁を設け、上記第2室から第1室に連通する
    連通路を形成し、上記入口開閉弁を開弁したとき、第2
    室の加圧燃料に押された仕切体が同上連通路を開けると
    共にノズル弁が噴射ノズルを開け、この状態から上記出
    口開閉弁を開弁したとき、上記付勢によって仕切体が連
    通路を閉じると共にノズル弁が噴射ノズルを閉じるよう
    にしたエンジンの燃料噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07506647A (ja) * 1992-05-15 1995-07-20 オービタル、エンジン、カンパニー(オーストラリア)、プロプライエタリ、リミテッド 内燃エンジンのための燃料/ガス分配装置
JP2016014323A (ja) * 2014-07-01 2016-01-28 株式会社デンソー 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2018040371A (ja) * 2017-12-13 2018-03-15 株式会社デンソー 内燃機関の燃料噴射制御装置

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