JPH04113077U - クロスコイル形指示計器 - Google Patents

クロスコイル形指示計器

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JPH04113077U JP1991090197U JP9019791U JPH04113077U JP H04113077 U JPH04113077 U JP H04113077U JP 1991090197 U JP1991090197 U JP 1991090197U JP 9019791 U JP9019791 U JP 9019791U JP H04113077 U JPH04113077 U JP H04113077U
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    • G01R7/04Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement for forming a quotient
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コイルの整列性が損なわれることによる指示の
非直線性を軽減して、より正確な指示を行うことのでき
るクロスコイル形指示計器を提供することである。 【構成】マグネットロータ4の回転力が回転ギヤ17及
び伝達ギヤ18を介して偏心軸19に伝達されること
で、偏心軸に固着された指針が回転駆動するものであ
り、また、マグネットロータが収容されたコイルボビン
2部分に、その表面が平坦なコイル巻回部2dを形成
し、このコイル巻回部の外側にコイル3a,3bを直交
して巻回するものであるため、斯かるコイル巻回部に巻
回されるコイルが直線的に案内されるようになり、コイ
ルの整列性を著しく向上させることができるものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はクロスコイル形指示計器に係り、特に速度計、回転計、燃料計等の種 々の車載計器に好適なクロスコイル形指示計器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、互いに直交する磁界を発生する一対のコイルにそれぞれ計測量に応じ て変化する電流を流し、上記一対のコイルがそれぞれ発生する磁界を合成した合 成磁界の方向にマグネットロータを回転させ、このマグネットロータとともに回 転する指針により計測量の表示を行う車載用指示計器が多く用いられている。
【0003】 図9及び図10は従来のこの種の指示計器のムーブメントを示したもので、こ のムーブメント1は、上ボビン2aと下ボビン2bとからなるコイルボビン2を 有しており、このコイルボビン2の外側には、2つのコイル3a,3bが互いに 直交するように巻回されている。また、上記コイル3a,3bが巻回されたコイ ルボビン2の内側には、S極及びN極が形成された円板状のマグネットロータ4 が配設されており、このマグネットロータ4の中心部には、上記コイルボビン2 の軸支部2cの内側を通って軸方向に延びる指針軸としての回転軸5が取り付け られている。また、上記コイルボビン2のマグネットロータ4収納部分の下面中 央には、軸受凹部6が形成されており、この軸受凹部6及びマグネットロータ4 収納部分の下面全体には、粘性の大きいシリコン7が充填されている。
【0004】 そして、上記回転軸5の下端部を上記軸受凹部6の底面により回転自在に支承 すると共に、上記マグネットロータ4の下面を上記シリコン7内に位置させるこ とにより、上記回転軸5の制動を行うようにしている。また、上記マグネットロ ータ4は、各コイル3a,3bに通電されていない状態では、上記回転軸5を中 心として自由に回転自在とされ、各コイル3a,3bに通電されることで、所定 角度回転駆動されるようになっている。
【0005】 また、上記ムーブメント1の上面には、文字板8が取り付けられており、上記 回転軸5の上記文字板8より突出した部分には、指針9が固着されるようになっ ている。 なお、符号10は、上記コイルボビン2を収容して磁界を遮断するムーブメン トケースである。
【0006】 上記従来の指示計器においては、図11乃至図13に示したように、上記一方 のコイル3aにV0 cosθなる電圧を、他方のコイル3bにV0 sinθなる 電圧をそれぞれ印加すると、各電圧による電流が各コイル3a,3bを流れ、こ れによって磁界が発生されるようになる。上記各コイル3a,3bがそれぞれ発 生する磁界をφ1 ,φ2 とすると、これらは理想的には直交磁界となり、各磁界 φ1 ,φ2 をベクトル的に合成した方向に合成磁界φが発生するようになる。
【0007】 上記各磁界φ1 ,φ2 の大きさは、それぞれV0 cosθ,V0 sinθに比 例するので、上記合成磁界φの方向がθとなり、この角度θを所定計測量に対応 させると、合成磁界φの方向が計測量に対応するようになる。これにより、合成 磁界に応じて上記マグネットロータ4、即ち回転軸5を回転させ、上記指針9を 文字板8上で回転させて計測量を表示するようにしている。
【0008】 この時、上記回転軸5は、コイルボビン2内のシリコン7により制動力を付与 されながら回転駆動されるものであり、これにより、上記回転軸5、即ち指針9 の不必要な振れを防止するようにしている。そして、自動車を停車させた場合等 、上記各コイル3a,3bに通電しない状態では、上記回転軸5が自由に回転で きるようになり、上記指針9は、図示しない帰零手段による帰零力により回転さ れて所定の零位置に戻るようになされている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の指示計器においては、図9に示したように、コイルボビン 2の軸支部2cが略円柱状に形成されているので、コイルボビン2の外側に各コ イル3a,3bを巻回する際に、上記軸支部2cの外面により各コイル3a,3 bが曲線状に案内されてしまい、コイル3a,3bの整列性が悪くなるという不 都合がある。このため、各コイル3a,3bにおいて、互いに直交する磁界以外 の磁界成分が発生するようになり、この直交成分以外の磁界の影響により、指針 9の指示直線性が低下し、指示値が不正確になるという不都合を有している。
【0010】 本考案は上記した点に鑑みてなされたもので、コイルの整列性が損なわれるこ とによる指示の非直線性を軽減して、より正確な指示を行うことのできるクロス コイル形指示計器を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案の請求項1に係るクロスコイル形指示計器は、 コイルボビンの内側に、コイルボビンに軸支された回転軸を中心としてマグネッ トロータを回転自在に配設すると共に、上記コイルボビンの外側に、2つのコイ ルを互いに直交する方向に巻回し、上記各コイルへの通電によりコイルが発生す る磁界の合成磁界に応じて上記マグネットロータを回転駆動し、この回転力によ り指針を回転駆動してなるクロスコイル形指示計器において、上記コイルボビン 内を2つの室に区画形成し、この一方の室内に、一方の室の頂部及び底部にその 両端部が軸支された回転軸を配設すると共に、この回転軸に上記マグネットロー タ及び回転ギヤを固着し、上記他方の室内に、上記回転ギヤと歯合する伝達ギヤ が固着された偏心軸を配設すると共に、この偏心軸の先端部を上記コイルボビン より突出して形成し、上記一方の室が形成されたコイルボビン部分に、その表面 が平坦なコイル巻回部を形成すると共に、このコイル巻回部に上記コイルを直交 して巻回し、上記偏心軸の先端部に、上記指針を固着したことをその特徴とする ものである。
【0012】 また、本考案の請求項2に係るクロスコイル形指示計器は、請求項1の構成に 加えて、上記回転ギヤ及び伝達ギヤを異形ギヤで形成し、上記指針の指示値が真 値よりマイナス指示傾向の場合に、上記回転ギヤの単位回転角度あたりの上記伝 達ギヤの回転角度が減少するように上記回転ギヤ及び伝達ギヤを形成してなると 共に、上記指針の指示値が真値よりプラス指示傾向の場合に、上記回転ギヤの単 位回転角度あたりの上記伝達ギヤの回転角度が増大するように上記回転ギヤ及び 伝達ギヤを形成してなることをその特徴とするものである。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の考案によれば、マグネットロータの回転力が回転ギヤ及び伝 達ギヤを介して偏心軸に伝達されることで、偏心軸に固着された指針が回転駆動 するものであり、また、マグネットロータが収容されたコイルボビン部分に、そ の表面が平坦なコイル巻回部を形成し、このコイル巻回部の外側にコイルを直交 して巻回するものであるため、斯かるコイル巻回部に巻回されるコイルが直線的 に案内されるようになり、コイルの整列性を著しく向上させることができ、コイ ルの整列性が損なわれることによる指示の非直線性を軽減して、より正確な指示 を行うことができる。
【0014】 また、請求項2に記載の考案によれば、回転ギヤ及び伝達ギヤを異形ギヤで形 成し、指針の指示値が真値よりマイナス指示傾向の場合に、回転ギヤの単位回転 角度あたりの伝達ギヤの回転角度が減少するように回転ギヤ及び伝達ギヤを形成 してなると共に、指針の指示値が真値よりプラス指示傾向の場合に、回転ギヤの 単位回転角度あたりの伝達ギヤの回転角度が増大するように回転ギヤ及び伝達ギ ヤを形成してなるものであるため、指針に指示直線性をより高めることができ、 より正確な指示を行うことができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1乃至図8を参照して説明する。 図1乃至図3は本考案に係るクロスコイル形指示計器に用いられるコイルボビ ンの一実施例を示したもので、上ボビン2aと下ボビン2bとからなるコイルボ ビン2は、表面が平坦な平面形状四角形状のコイル巻回部2dと、このコイル巻 回部2dの一隅部が膨出形成され、その中心部に略円柱状の軸受部2eが突出形 成された軸支部2cとから構成されている。上記コイルボビン2の内側には、上 記コイル巻回部2d部分に、円板状のマグネットロータ4が配設されるマグネッ トロータ室12が形成されると共に、上記軸支部2c部分に、後述する偏心軸1 9が配設される偏心軸室13が形成されており、上記マグネットロータ室12と 偏心軸室13とは、その上部を除いて下ボビン2bの下面より上方に突出する区 画壁14で区画形成されている。
【0016】 上記マグネットロータ室12の頂部及び底部の中央には、それぞれ軸受凹部1 5、16が形成されており、この軸受凹部15、16を介して上記マグネットロ ータ4の中心部に取り付けられた回転軸5の両端部が回転自在に支承されて、マ グネットロータ4が回転自在に配設されるようになっている。また、上記マグネ ットロータ4の上面には、上記回転軸5に固着され、上記マグネットロータ室1 2と偏心軸室13との上部連通部分を介して後述する伝達ギヤ18と歯合する回 転ギヤ17が配設されており、上記マグネットロータ4の下面全体には、粘性の 大きいシリコン7が充填されており、これにより、上記回転軸5の制動を行い、 後述する指針の不必要な振れを防止するようにしている。 なお、上記シリコン7を上記偏心軸室13にも充填するようにすれば、このシ リコン7で後述する偏心軸19の制動をも行うことができるようになり、指針の 不必要な振れをより防止することができる。
【0017】 また、上記偏心軸室13には、上記回転ギヤ17と歯合する伝達ギヤ18が固 着された指針軸としての偏心軸19が上記回転軸5と平行に配設されるようにな っており、この偏心軸19は、上記偏心軸室13の上部に突出形成され、偏心軸 19を水平方向に支持する上記軸受部2e及び偏心軸室13の下面に形成された 軸受凹部20を介して回転自在に支承されている。そして、上記偏心軸19の上 端部が上記軸受部2eからコイルボビン2の外側に突出して、その突出端部には 図示しない指針が固着されるようになっている。
【0018】 また、上記マグネットロータ4及び偏心軸19が収納されたコイルボビン2の 外側には、上記コイル巻回部2dに、その形状に沿ってコイル3a,3bが互い に直交するように、かつ、直線的に案内されて巻回されており、これにより、ク ロスコイル形式のムーブメント1が構成されるようになっており、さらに、上記 ムーブメント1の上面には、図示しない文字板が取り付けられるようになってい る。
【0019】 本実施例においては、所定の測定信号に基づく駆動信号としての所定電流を上 記各コイル3a,3bに供給することにより、各コイル3a,3bが発生する磁 界の合成磁界に応じて上記マグネットロータ4を回転させるものであり、このマ グネットロータ4の回転力が上記回転ギヤ17及び伝達ギヤ18を介して上記偏 心軸19に伝達されることで、偏心軸19に固着された指針が文字板上で回転駆 動して所定の計測量が表示されるようになっている。この時、上記マグネットロ ータ4の回転軸5及び偏心軸19は、上記コイルボビン2内のマグネットロータ 室12に充填された上記シリコン7により制動力を付与されながら回転駆動され るものであり、これにより、指針の不必要な振れを防止するようにしている。
【0020】 従って、本実施例においては、上記コイルボビン2のコイル巻回部2dを表面 が平坦な平面形状四角形状とし、このコイル巻回部2dの外側に上記各コイル3 a,3bを直交して巻回するようにしており、上記コイル巻回部2dには従来の ような指針軸を支承する軸支部が突出形成されておらず、斯かる軸支部2cは上 記コイル巻回部2dの一隅部に膨出形成されているので、コイル巻回部2dに巻 回される各コイル3a,3bを直線的に案内することができ、各コイル3a,3 bの整列性を著しく向上させることができる。
【0021】 その結果、上記各コイル3a,3bに所定の測定信号に基づいた電流を供給し て計測量を表示する場合に、各コイル3a,3bにおいて互いに直交する磁界の みが発生するようになり、従来のようにコイルの整列性が悪いために互いに直交 する磁界以外の磁界成分が発生するようなことがなくなり、この直交成分以外の 磁界の影響による指針の指示直線性の低下を防ぐことができ、指示値をより正確 に表示することができる。
【0022】 また、斯かる計器ユニットは、図3に示したように、ムーブメント1のコイル ボビン2の偏心軸室13がマグネットロータ室12より上方に位置し、かつ、偏 心軸19が斜め上方を向いた姿勢で図示しない車両のインストルメントパネル内 に取り付けられて使用されるものである。
【0023】 このため、長期間の使用により、上記マグネットロータ室12内に充填された シリコン7が移動して偏在することがあるが、本実施例においては、上記したよ うに、コイルボビン2の偏心軸室13がマグネットロータ室12より上方に位置 し、かつ、偏心軸19が斜め上方を向いた姿勢となっているので、上記マグネッ トロータ室12内に充填された多量のシリコン7が偏心軸室13側に移動するこ とがなく、このシリコン7が偏心軸19を支持する軸受部2eと偏心軸19との 隙間からコイルボビン2外に漏れ出るおそれがなく、これにより、漏れ出るシリ コンによりムーブメント1全体が汚れる等の事態を防ぐことができる。
【0024】 また、図4乃至図9は本考案の他の実施例を示したもので、指針の指示直線性 をより高めるようにしたものである。 即ち、図1及び図2に示したように、コイルボビン2のコイル巻回部2dに直 交して巻回される各コイル3a,3bが多層巻きとなっているので、これら各コ イル3a,3bの巻き数が同じであるとすると、内巻きとなっている一方のコイ ル3aで発生する磁界が外巻きとなっている他方のコイル3bで発生する磁界よ り大きくなることが判明している。
【0025】 ここで、上記一方のコイル3aをV0 cosθなる電圧が印加されるcosコ イル、他方のコイル3bをV0 sinθなる電圧が印加されるsinコイルとす ると、内巻きであるマグネットロータ4に近いcosコイル3aの方が大きい磁 界を発生するようになり、これら各コイル3a,3bで発生する磁界のトルクは 図4のようになる。従って、上記各コイル3a,3bで発生する磁界の合成磁界 の方向に回転される指針の指示誤差が、図5に示したように、第1象限では真値 より指示値がマイナス指示される傾向を有し、また第2象限では真値より指示値 がプラス指示される傾向を有するようになり(同様のことは第3、4象限にもい える)、斯かる指示誤差により、指針の指示特性が図6に示したようになり、指 針の指示直線性が低下し、指示値が不正確に表示されることが判明している。
【0026】 そこで、上記各コイル3a,3bの巻き数を変えて、各コイル3a,3bで発 生する磁界の大きさが同じになるようにすることも考えられるが、コイル巻回時 の巻き数等の管理が煩雑になる不都合がある。そこで、本実施例においては、コ イル3a,3bの巻き数は変えずに、図1及び図2に示した構成において、回転 ギヤ17及び伝達ギヤ18を、回転軸5及び偏心軸19の軸間距離を一定に保持 可能な楕円ギヤで形成したものである。
【0027】 本実施例によれば、図7に示した平面的位置関係で回転ギヤ17及び伝達ギヤ 18を歯合させ、図7(a)〜(d)で示したように、回転ギヤ17を図中反時 計方向にθ1 ,θ2 ,θ3 (θ1 =θ2 =θ3 とする)と順に全体で90°回転 させると、伝達ギヤ18が時計方向にθ′1 ,θ′2 ,θ′3 と順に全体で90 °回転するようになり、この時の伝達ギヤ18の回転角度がθ′1 <θ′2 <θ ′3 となるものである。
【0028】 従って、図7に示した状態での回転ギヤ17の回転角度θ1 ,θ2 ,θ3 と伝 達ギヤ18の回転角度θ′1 ,θ′2 ,θ′3 との関係は、図8に示したように 回転ギヤ17の単位回転角度あたりの伝達ギヤ18の回転角度が増大するように なり、このことは、上記伝達ギヤ18の回転とともに指針が回転駆動するものだ とすると、伝達ギヤ18の回転による指示値が回転ギヤ17の回転による真値に 対してマイナス指示されるのと同等のことといえるものである。
【0029】 同様に、図7(d)の状態で、さらに回転ギヤ17が図中反時計方向に90° 回転すると、伝達ギヤ18が時計方向にさらに90°回転するようになり、この 時は、回転ギヤ17の単位回転角度あたりの伝達ギヤ18の回転角度が減少する ようになり、このことは、伝達ギヤ18による指示値が回転ギヤ17による真値 に対してプラス指示されるのと同等のことといえるものである(図8の回転角度 θ4 ,θ5 ,θ6 とθ′4 ,θ′5 ,θ′6 との関係)。
【0030】 従って、本実施例においては、斯かる楕円ギヤからなる回転ギヤ17及び伝達 ギヤ18の特性を用いて、上記内巻きコイル3aと外巻きコイル3bとで発生す る磁界の大きさが異なることによる指針の指示直線性の低下により、指針の指示 値が真値よりマイナス指示する場合には、回転ギヤ17の単位回転角度あたりの 伝達ギヤ18の回転角度が減少するように上記回転ギヤ17及び伝達ギヤ18を 形成し、また、指針の指示値が真値よりプラス指示するような場合には、回転ギ ヤ17の単位回転角度当たりの伝達ギヤ18の回転角度が増大するように上記回 転ギヤ17及び伝達ギヤ18を形成すれば、上記指針の指示直線性の低下を補正 することができ、斯かる指針の指示直線性の低下を防ぐことで、指示値をより正 確に表示することができる。
【0031】 また、上記回転ギヤ17及び伝達ギヤ18のギヤ比を適宜変更することで、指 針の振れ角度を任意に設定することもできる。
【0032】
【考案の効果】
以上述べたように本考案に係るクロスコイル形指示計器は、マグネットロータ が収容されたコイルボビン部分に、その表面が平坦なコイル巻回部を形成し、こ のコイル巻回部の外側にコイルを直交して巻回するものであるため、斯かるコイ ル巻回部に巻回されるコイルが直線的に案内されるようになり、コイルの整列性 を著しく向上させることができ、コイルの整列性が損なわれることによる指示の 非直線性を軽減して、より正確な指示を行うことができる。
【0033】 また、マグネットロータの回転力を偏心軸に伝達する回転ギヤ及び伝達ギヤを 異形ギヤで形成し、指針の指示値が真値よりマイナス指示傾向の場合に、回転ギ ヤの単位回転角度あたりの伝達ギヤの回転角度が減少するように回転ギヤ及び伝 達ギヤを形成してなると共に、指針の指示値が真値よりプラス指示傾向の場合に 、回転ギヤの単位回転角度あたりの伝達ギヤの回転角度が増大するように回転ギ ヤ及び伝達ギヤを形成してなるものであるため、指針の指示直線性をより高める ことができ、より正確な指示を行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る指示計器の一実施例を示すムーブ
メントの縦断面図である。
【図2】図1のムーブメントの平面図である。
【図3】図1のムーブメントの車両への取付状態を示す
縦断面図である。
【図4】コイルで発生する磁界のトルク特性を示す図で
ある。
【図5】コイルで発生する磁界の大きさの違いによる指
示誤差を説明する図である。
【図6】指針の指示特性を説明する図である。
【図7】回転ギヤによる伝達ギヤの回転角度を説明する
図である。
【図8】回転ギヤと伝達ギヤとの回転角度の関係を説明
する図である。
【図9】従来のムーブメントを示す斜視図である。
【図10】図9のムーブメントの車両への取付状態を示
す縦断面図である。
【図11】コイルに供給する電圧波形を示す図である。
【図12】コイルによる合成磁界方向を説明する図であ
る。
【図13】コイルによる合成磁界の特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ムーブメント 2 コイルボビン 2c 軸支部 2d コイル巻回部 3 コイル 4 マグネットロータ 5 回転軸 7 シリコン 12 マグネットロータ室 13 偏心軸室 17 回転ギヤ 18 伝達ギヤ 19 偏心軸

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンの内側に、コイルボビンに
    軸支された回転軸を中心としてマグネットロータを回転
    自在に配設すると共に、上記コイルボビンの外側に、2
    つのコイルを互いに直交する方向に巻回し、上記各コイ
    ルへの通電によりコイルが発生する磁界の合成磁界に応
    じて上記マグネットロータを回転駆動し、この回転力に
    より指針を回転駆動してなるクロスコイル形指示計器に
    おいて、上記コイルボビン内を2つの室に区画形成し、
    この一方の室内に、一方の室の頂部及び底部にその両端
    部が軸支された回転軸を配設すると共に、この回転軸に
    上記マグネットロータ及び回転ギヤを固着し、上記他方
    の室内に、上記回転ギヤと歯合する伝達ギヤが固着され
    た偏心軸を配設すると共に、この偏心軸の先端部を上記
    コイルボビンより突出して形成し、上記一方の室が形成
    されたコイルボビン部分に、その表面が平坦なコイル巻
    回部を形成すると共に、このコイル巻回部に上記コイル
    を直交して巻回し、上記偏心軸の先端部に、上記指針を
    固着したことを特徴とするクロスコイル形指示計器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクロスコイル形指示計
    器であって、上記回転ギヤ及び伝達ギヤを異形ギヤで形
    成し、上記指針の指示値が真値よりマイナス指示傾向の
    場合に、上記回転ギヤの単位回転角度あたりの上記伝達
    ギヤの回転角度が減少するように上記回転ギヤ及び伝達
    ギヤを形成してなると共に、上記指針の指示値が真値よ
    りプラス指示傾向の場合に、上記回転ギヤの単位回転角
    度あたりの上記伝達ギヤの回転角度が増大するように上
    記回転ギヤ及び伝達ギヤを形成してなることを特徴とす
    るクロスコイル形指示計器。
JP1991090197U 1991-01-14 1991-11-01 クロスコイル形指示計器 Expired - Lifetime JP2517849Y2 (ja)

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US07/815,195 US5223791A (en) 1991-01-14 1991-12-31 Cross coil type indicating instrument having internally disposed engaging gears
EP92100462A EP0495438B1 (en) 1991-01-14 1992-01-13 Cross coil type indicating instrument
DE69200627T DE69200627T2 (de) 1991-01-14 1992-01-13 Kreuzspulenanzeigeinstrument.

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JP444191 1991-01-14
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JPH04113077U true JPH04113077U (ja) 1992-10-01
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