JPH04111827U - 繊維複合雨樋 - Google Patents

繊維複合雨樋

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JPH04111827U
JPH04111827U JP1536591U JP1536591U JPH04111827U JP H04111827 U JPH04111827 U JP H04111827U JP 1536591 U JP1536591 U JP 1536591U JP 1536591 U JP1536591 U JP 1536591U JP H04111827 U JPH04111827 U JP H04111827U
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JP
Japan
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core material
thermoplastic resin
ears
rain gutter
gutter
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Application number
JP1536591U
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English (en)
Inventor
尚志 江口
孝一 刈茅
俊之 鈴木
Original Assignee
積水化学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間剥離や腐食の問題をなくする。芯材に熱
可塑性樹脂を押出被覆するさい両上縁にある折曲耳部を
変形しないようにする。雨樋耳部の強度を増大させる。 【構成】 樋状の繊維強化熱可塑性樹脂芯材(3) の両上
縁に折曲耳部(1)(2)を設ける。折曲耳部(1)(2)の要補強
箇所に金属板(4)(5)を接合する。接合金属板(4)(5)を含
む芯材(3)全体に熱可塑性樹脂押出被覆層(6) を形成
し、繊維複合雨樋とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、繊維複合雨樋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に雨樋は押出成形せられた硬質塩化ビニル製であるが、硬質塩化ビ ニルは線膨張係数が大きいために熱伸縮が大きい。したがって、硬質塩化ビニル 製雨樋を継手と共に建物に取付けると、四季の気温の変化や昼夜の温度差により 、雨樋が熱伸縮して継手から抜けたり、熱変形が生じ、その結果ひび割れしたり して雨樋としての機能を果たし得なくなるおそれがあった。
【0003】 そこで、上記欠点を補なった雨樋として、(イ)金属板製芯材の両面に熱可塑 性樹脂を押出成形により被覆したもの(特開昭57−33660号公報、実公昭 58−6981号公報及び実公昭61−23548号公報参照)や、(ロ)繊維 質基材にゴム、合成樹脂等が含浸された芯材の内外両面に熱可塑性樹脂を押出成 形により被覆したもの(実公昭62−42019号公報参照)が提案されている 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記(イ)の雨樋の場合、金属板製芯材と内外被覆合成樹脂の各界面に、温度 変化による応力集中等で剥離が生じたり、蓄熱による変形を生じるという問題が あるし、切断面からの雨水の界面への侵入による腐食や層間剥離等の問題をも有 している。
【0005】 また上記(ロ)の雨樋の場合、いわゆるこしのない芯材を用いているので、こ の芯材に熱可塑性樹脂をクロスヘッド・ダイにより押出被覆するさい、両上縁に ある折曲耳部において、外周面と内周面との樹脂押出圧力に差が生じると、折曲 耳部がつぶされるかあるいは広げられるため、耳部の形状はこのような現象の生 じないようなものに限られ、任意の形状のものとすることができない。したがっ て、ダイの設計にも制約があるという問題がある。さらに、クロスヘッド・ダイ における芯材の固定が十分でないため、芯材の偏りを生じて折曲耳部がダイと接 触し、これが変形したり切断したりするおそれがある。
【0006】 この考案の目的は、層間剥離や腐食の問題がなくかつ芯材に熱可塑性樹脂を押 出被覆するさい両上縁にある折曲耳部が変形することがないばかりか芯材そのも のの変形や破壊もなくしかも雨樋耳部自体としての強度が大きい繊維複合雨樋を 提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案による繊維複合雨樋は、上記の目的を達成するために、両上縁に所定 形状の折曲耳部を有する樋状の繊維強化熱可塑性樹脂芯材と、折曲耳部の要補強 箇所の内外両面のうち少なくともいずれか片面に接合せられた金属板と、接合金 属板を含む芯材全体に形成せられた熱可塑性樹脂押出被覆層とよりなるものであ る。
【0008】 芯材は、金属繊維、ガラス繊維等の無機繊維やアラミド繊維、綿繊維からなる 多数のロービング、不織布、織布、ネット等に塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂 粉を含浸加熱してシート状としたものより両上縁に所定形状の折曲耳部を有する 樋状に賦形したものであり、厚みは一般に、0.02〜1.0mmである。
【0009】 金属板の材料としては、鉄、SUS、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、 銅合金等が用いられ、厚みは0.1〜2mmが好ましい。芯材と金属板との間に用 いられる好ましい接着剤としては、ホットメルト(アクリル系、EVA等)、熱 硬化性樹脂(ウレタン系、エポキシアクリル等)、嫌気性樹脂(シアノアクリレ ート等)、エマルジョン(酢ビエマルジョン、EVA、アクリル系等)等をあげ ることができる。これらの接着剤は、場合によっては、金属板と押出被覆せられ る熱可塑性樹脂との間に用いてもよい。
【0010】 押出被覆せられる熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂及び これらの共重合体、ナイロン樹脂等の耐候性のよい樹脂が用いられる。押出被覆 後の雨樋の肉厚は、通常、0.5〜3mmである。
【0011】 押出被覆層は、クロスヘッド・ダイにより、芯材に熱可塑性樹脂を連続的に被 覆することにより形成される。
【0012】
【作用】
この考案による繊維複合雨樋は、両上縁に所定形状の折曲耳部を有する樋状の 繊維強化熱可塑性樹脂芯材と、折曲耳部の要補強箇所の内外両面のうち少なくと もいずれか片面に接合せられた金属板と、接合金属板を含む芯材全体に形成せら れた熱可塑性樹脂押出被覆層とよりなるものであるから、芯材の熱可塑性樹脂と 、これに被覆せられた熱可塑性樹脂が一体的に融着する。
【0013】 また樋状の繊維強化熱可塑性樹脂芯材の両縁に設けられた所定形状の折曲耳部 の要補強箇所の内外両面のうち少なくともいずれか片面に金属板が接合せられて いるから、芯材の折曲耳部が補強されるのみならず、芯材をダイ内に安定的に配 置することができるし、雨樋耳部自体としての強度が向上する。
【0014】
【実施例】
この考案の実施例を、以下図面を参照して説明する。
【0015】 図1に示す繊維複合雨樋は、両上縁に横断面略方形の張出し状折曲耳部(1)(2) を有する樋状の繊維強化熱可塑性樹脂芯材(3) と、左折曲耳部(1) の要補強箇所 の外面及び右折曲耳部(2) の要補強箇所の両面に接合せられた金属板(4)(5)と、 接合金属板(4)(5)を含む芯材(3) 全体に形成せられた熱可塑性樹脂押出被覆層(6 ) とよりなるものである。
【0016】 横断面略方形の折曲耳部(1)(2)は、樋状本体(7) に連なる下水平部(1a)(2a)、 下水平部(1a)(2a)に連なる立上り部(1b)(2b)、立上り部(1b)(2b)に連なる上水平 部(1c)(2c)及び上水平部(1c)(2c)に連なる垂下部(1d)(2d)とよりなり、下水平部 (1a)(2a)と垂下部(1d)(2d)との間には若干の隙間が設けられている。そして、左 折曲耳部(1) では、垂下部(1d)の外面全体及びこれに連なる上水平部(1c)の外面 一部に金属板(4) が接合せられ、右折曲耳部(2) では、垂下部(2d)の内面から外 面にかけての全体及びこれに連なる上水平部(2c)の内外両面の一部に金属板(5) が接合せられている。なお、右折曲耳部(2) も左折曲耳部(1) と同じ面に金属板 を接合してもよいし、逆に左折曲耳部(1) も右折曲耳部(2) と同じ面に金属板を 接合してもよい。また後述のように両折曲耳部(1)(2)ともその内面に金属板を接 合してもよい。また、金属板の接合箇所は両折曲耳部(1)(2)の要補強部分であり 、これは折曲耳部(1)(2)の形状により適宜決定せられる。
【0017】 芯材(3) は、強化繊維としてのガラスロービングを、熱可塑性樹脂として塩化 ビニル樹脂をそれぞれ用い、後者の粉体(粒径100μ)を前者に含浸せしめた 後加熱溶融したプリプレグよりなるもので、その厚みは0.3mm、ガラス含有率 は30容量%である。金属板(4)(5)としては鉄板が用いられ、その厚みは0.3 mmである。また被覆熱可塑性樹脂としては塩化ビニル樹脂が用いられ、押出被覆 後の雨樋の肉厚は1.2mm、全長は200mmである。
【0018】 つぎに、図2〜図8によりこの考案による繊維複合雨樋の製造工程の一例を説 明する。
【0019】 まず、芯材繰出機(8) よりシート状の芯材(3) (図3参照)を繰出し、これの 両側縁部に接着剤塗装ロール(9) により接着剤コーティング層(10)(11)を形成す る(図4参照)。塗装ロール(9) の上には、接着剤タンク(12)のノズル(13)がの ぞませられ、これより絶えず接着剤が供給せられている。つぎに、帯状金属板繰 出機(14)から帯状金属板(24)(25)を接着剤コーティング層(10)(11)上に繰出し、 圧着ロール(15)により芯材(3) に圧着する(図5参照)。その後、賦形ゾーン(1 6)において、金属板(24)(25)の存在する部分から芯材(3) を折曲げていき、左右 に略方形の折曲耳部(1)(2)を形成し(図6参照)、続いて芯材(3) を樋状に成形 して両上縁に横断面略方形の張出し状折曲耳部(1)(2)を有する芯材(3) とする( 図7参照)。これは図1における芯材(3) と同一であるから、図1と同一部分に は同一符号を図7中に付し、その説明を省略する。ただし、図1のものと異なり 、左右折曲耳部(1)(2)における接合金属板(24)(25)は、垂下部(1d)(2d)の内面全 体及びこれに連なる上水平部(1c)(2c)の内面一部に配されている。
【0020】 最後に、接合金属板(24)(25)を含む樋状芯材(3) を、押出機(17)に接続せられ たクロスヘッド・ダイ(18)に挿入し、その周囲全面に熱可塑性樹脂を押出して熱 可塑性樹脂被覆層(6) を形成する。クロスヘッド・ダイ(18)は、図8に示されて いるように、芯材通路(19)を介して一方に配された樹脂流路(20)と、同他方に配 された樹脂流路(21)とが、芯材通路(19)と直交する同一線上に位置せしめられて いる。被覆条件は、成形品の芯材の肉厚、熱可塑性樹脂の種類により適宜決定せ られる。
【0021】 両折曲耳部に接合金属板が存在しないこと以外は実施例と同一構造の繊維複合 雨樋を比較例とし、実施例と比較例につき、それぞれ落下衝撃試験、取り付け強 度測定、成形安定性評価を行なったところ、つぎの結果を得た。
【0022】 落下衝撃試験 作成したサンプルを2m上方より垂直に落下させ、衝撃試験を行なった。
【0023】 実施例 異常無し 比較例 耳部割れ 耐熱性試験 作成したサンプルを80℃のオーブン中に5時間放置した後に耳部の変形を観 察した。
【0024】 実施例 変形小 比較例 変形大 取り付け強度測定 作成したサンプルに金具を取り付け、金具(幅23mm) を引張り、樋−金具間 の引張強さを比較した。
【0025】 実施例 50kg 比較例 30kg 成形安定性評価 実施例と比較例それぞれの形状を押出被覆により成形し、成形安定性の評価 を行なった。
【0026】 実施例 連続成形可 比較例 芯材の折曲耳部が熱可塑性樹脂圧によりつぶされ、成形中断。
【0027】 上記の結果より明らかなように、この考案による繊維複合雨樋は、成形性安定 性に優れるとともに、耳部の強度も大である。
【0028】
【考案の効果】
この考案の繊維複合雨樋によれば、一部に接合金属板を含む芯材の熱可塑性樹 脂と、これに被覆せられた熱可塑性樹脂が一体的に融着するから、層間剥離や変 形を生じないし、腐食の問題もない。
【0029】 また芯材の折曲耳部が接合金属板により補強されているから、押出被覆時の変 形や破壊がなく、したがって耳部の形状も任意となすことができ、しかも芯材を クロスヘッド・ダイに安定的に配置できるので、長期連続生産性が高い。さらに 雨樋耳部自体の強度が大であるから、耳部が開いて取付金具から抜けたりするこ とがなく、雨樋耳部としての機能を十分に発揮する。加えて、雨樋施工後の強度 も大となり、落下割れも少ないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示すもので、部分斜視断面
図である。
【図2】繊維複合雨樋の製造工程を示す側面略図であ
る。
【図3】図2のIII −III 線にそう斜視断面図である。
【図4】図2のIV−IV線にそう斜視断面図である。
【図5】図2のV−V線にそう斜視断面図である。
【図6】図2のVI−VI線にそう斜視断面図である。
【図7】図2のVII −VII 線にそう斜視断面図である。
【図8】クロスヘッド・ダイにより芯材を熱可塑性樹脂
で押出被覆する状態の拡大横断面図である。
【符号の説明】
(1)(2) 折曲耳部 (3) 繊維強化熱可塑性樹脂芯材 (4)(5) 金属板 (6) 熱可塑性樹脂押出被覆層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両上縁に所定形状の折曲耳部(1)(2)を有
    する樋状の繊維強化熱可塑性樹脂芯材(3) と、折曲耳部
    (1)(2)の要補強箇所の内外両面のうち少なくともいずれ
    か片面に接合せられた金属板(4)(5)と、接合金属板(4)
    (5)を含む芯材(3) 全体に形成せられた熱可塑性樹脂押
    出被覆層(6) とよりなる繊維複合雨樋。
JP1536591U 1991-03-15 1991-03-15 繊維複合雨樋 Pending JPH04111827U (ja)

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