JPH04110255U - ボールねじ装置 - Google Patents

ボールねじ装置

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JPH04110255U
JPH04110255U JP1437791U JP1437791U JPH04110255U JP H04110255 U JPH04110255 U JP H04110255U JP 1437791 U JP1437791 U JP 1437791U JP 1437791 U JP1437791 U JP 1437791U JP H04110255 U JPH04110255 U JP H04110255U
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雅幸 片平
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来より小型軽量で、しかも機能性,耐久性に
優れ、かつ使い勝手が良いボールねじ装置を提供する。 【構成】ボールねじ軸2に螺合されたボールねじナット
5とボールスプラインナット6とを、ボールベアリング
Brを介してハウジング12で支持し、両ナット5,6
の外周面にボールベアリングBrの内輪溝10,11を
形成し、各ナットの内周から内輪溝10,11に通じる
ように転動体挿入孔19を形成して、この挿入孔19か
らボールベアリングBrの転動体18を装着した後、コ
マ20で塞ぐ。転動体挿入孔19を、転動体の遠心力が
作用しないボールベアリングBrの内輪側に配置するこ
とにより、ハウジング12を薄肉化して上記目的を達成
した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、工作機械,スカラー型ロボットその他の産業機械装置用のアクチュ エータとして好適に利用できるボールねじ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のボールねじ装置としては、例えば特開平1−229160号公 報に示されるものがある。このものは、図4に示されるように、単一の軸体の外 周面にボールねじ溝3とボールスプライン溝4とを重複させて形成した軸2に、 多数のボール26を介してボールねじナット5を嵌合すると共に、多数のボール 30を介してボールスプラインナット6を嵌合し、さらに上記両ナット5,6を 同一のハウジング12に対しそれぞれ一対のサポートベアリングBrを介して回 転自在に組付けると共に、上記両ナット5,6をおのおの独立に駆動するための 伝動部材23を備えている。しかして、前記各ナット5,6をそれぞれ支持する 一対のサポートベアリングBr同士を背面組合せに配設し、その両ベアリング間 に間座31を介装して引張り予圧を付与することで、軸体が往復運動時に急停止 した場合もベアリング転動体の弾性変形によるガタつきが発生しないようにして いる。しかし、間座31の薄肉化はできないため必然的に外径が大きくなり、且 つまたナット5,6の長手寸法も長くなり、ひいてはボールねじ装置全体が大形 化せざるを得なかった。 そこで本出願人は、間座を用いずに予圧を付与できる構造を開発して先に出願 した(特願平2−405766号)。このものは、図5に示されるように、軸2 に装着されたボールねじナット5とボールスプラインナット6をサポートベアリ ング部Brを介してハウジング12に回転自在に支承するボールねじ装置におい て、ボールねじナット5とボールスプラインナット6との外周面にそれぞれサポ ートベアリング部Brの内輪溝10,11を形成すると共に、サポートベアリン グ部Brの外輪溝15,17をハウジング12の内周面に前記内輪溝10,11 の溝間隔とはやや異ならせて形成したものである。内外輪溝に挿入された転動体 18には、溝間ピッチP1,2,3,4 の差異に応じて予圧が付与されることと なり、間座は不要で、小型化し易い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
先の出願(特願平2−405766号)に係るボールねじ装置は、サポートベ アリング部Brに転動体18を組み込む手段として、ハウジング12の内周面の 外輪溝15,17からハウジング外周面に貫通させた転動体挿入孔7を設け、こ れから転動体18を内外両溝10,15(11,17)間に挿入した後、挿入孔 7をコマ8で塞いでいた。ところでボールねじ装置の場合、サポートベアリング 部Brのdm N値(dm :軸受内径と外径との平均値mm、N:回転数rpm )が1 5万前後で使用されることが多く、高速回転で転動体18には大きな遠心力が発 生する。その転動体18が挿入孔7を塞いだコマ8の端面に絶えず衝撃を与え、 コマ8が緩むおそれがある。そのため、コマ8は金属製とされネジあるいは接着 剤を利用して強固に固定する必要があった。
【0004】 しかしコマ8の抜け止めに十分な量の接着剤を充填できる容積の挿入孔7にす るとハウジング12の外径が大きくなり、かといってネジ固定にすると更にハウ ジング外径が大きくなってしまい、結局ボールねじ装置の小型軽量化に自ずから 限度が生じていた。
【0005】 また、ハウジング12の内周の外輪溝10,11の面に開口する転動体挿入孔 7の端縁とコマ8の端面との間には段差ができ易く、この段差に高速回転する転 動体18が衝突することによるガタつきや摩耗が発生するなど、ボールねじ装置 の機能面,耐久性の点でなお改善の余地があった。
【0006】 さらに、ボールねじナット5やボールスプラインナット6を回転駆動するため の駆動プーリ23を取り付ける取付用フランジを各ナットに設ける必要があるが 、その取付用フランジの位置が外輪溝面の転動体挿入孔に拘束され、その結果駆 動プーリ位置が限定されてしまい使い勝手がわるくなるという問題点があった。 本考案は、上記従来の問題点を解決することを課題とするものであり、転動体 挿入孔を高速回転する転動体が衝突しない位置に設けることにより、コマの固定 強度を下げ、ハウジングを薄肉化して、より小型軽量で、しかも機能性,耐久性 に優れ、かつ使い勝手が良いボールねじ装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のボールねじ装置は、ボールねじ溝とボールスプライン溝とを有するボ ールねじ軸にボールねじナットとボールスプラインナットとがボールを介して螺 着され、ボールねじナットとボールスプラインナットとは、ベアリング部の転動 体の転動を介して回転可能にハウジングの内面に支持されているボールねじ装置 において、ハウジングの内周面にベアリング部の外輪溝を形成し、ボールねじナ ットの外周面とボールスプラインナットの外周面とにベアリング部の内輪溝をそ れぞれ形成すると共に、ナット内周からベアリング部の各内輪溝に通じる転動体 挿入孔を形成し、この挿入孔をコマで塞いだことを特徴とする
【0008】
【作用】
転動体挿入孔をベアリング部の外輪側ではなく内輪溝側に設けたので、外輪側 となるハウジングの肉厚を必要最小限に設定して外径を縮小することが可能とな り、小型軽量化が容易である。こうした構成部品の小型軽量化により、ボールね じ装置を軽量にすれば、これが組み込こまれた装置のイナーシャが低減される。
【0009】 また、高速回転する転動体の遠心力が転動体挿入孔に作用することがないから 、転動体挿入孔を塞ぐコマの固定をそれほど強固にする必要がないばかりか、転 動体挿入孔の端縁とコマの端面との間の段差に転動体が衝突してガタつきや摩耗 が発生することもなく、機能性,耐久性が向上する。
【0010】 また、駆動プーリ取付用フランジの位置が転動体挿入孔に拘束されないから、 駆動プーリ位置の自由度が増えて使い勝手が良くなる。 コマ自体も軽く且つ簡単に取り付け可能なもので良く、コマを合成樹脂製にす れば軽量で低コストに量産することも容易になり、且つコマの固定を圧入固定式 にすることも可能となり、組立工数を低減させて生産性の向上が果たせる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1ないし図2は本考案の 第1の実施例である。図1にボールねじ装置1の概要を示す。図中、2はボール ねじ軸であり、このボールねじ軸2には、ゴシックアーチ溝からなる螺旋状のボ ールねじ溝3と共に軸方向に直線状のボールスプライン溝4が形成されていて、 ボールねじナット5とボールスプラインナット6とがそれぞれ装着されている。
【0012】 ボールねじナット5は、ゴシックアーチ溝からなるボールねじ溝3に対応する ゴシックアーチ形状の図示されないボールねじ溝を内周面に有しており、そのナ ットのボールねじ溝と前記ボールねじ軸2のボールねじ溝3との間に図示されな い多数のボールが転動自在に介装されている。しかして、ボールねじナット5に は、図示しないがそれらのボールの循環路が形成されており、ボールはボールね じ軸2とボールねじナット5との相対回転と共にねじ溝内を転動しつつ螺旋状に 移動し、ねじ溝を1回半ないし3回半回ってからナット内の戻し通路を経て元の 位置に戻り、循環を繰り返す公知の構造になっている。そして上記ボールねじナ ット5の円筒状の外周面には、ゴシックアーチ溝からなるベアリング内輪溝10 が2条平行に、間隔P1 を隔てて形成されている。
【0013】 一方、ボールスプラインナット6は、ボールねじ軸2に沿って直線的に延びる ボールスプライン溝4に対応する図示されないボールスプライン溝を内周面に有 しており、そのナットのボールねじ溝と前記ボールねじ軸2のボールねじ溝3と の間に図示されない多数のボールが転動自在に介装されている。しかして、ボー ルスプラインナット6には、図示しないがそれらのボールの循環路が形成されて おり、ボールはボールねじ軸2とボールスプラインナット6との相対的な直線移 動と共にねじ溝内を転動しつつ直線方向に移動し、ナット端部に至ってナット内 の戻し通路に入りUターンして元の位置にもどり循環を繰り返す構造になってい る。そして上記ボールスプラインナット6の円筒状の外周面にも、やはりゴシッ クアーチ溝からなるベアリング内輪溝11が2条平行に、間隔P2 を隔てて形成 されている。
【0014】 ボールねじ軸2に螺合されたボールねじナット5とボールスプラインナット6 の外周には共通のハウジング12が被せてある。このハウジング12は、内ハウ ジング12Aと、外ハウジング12Bとからなる2重構造を有する。内ハウジン グ12Aは一端にフランジ13を有すると共に、内周面14には、前記ボールね じナット5のベアリング内輪溝10に対応させてゴシックアーチ形状のベアリン グ外輪溝15が2条平行に、間隔P3 を隔てて形成されている。また、前記ボー ルスプラインナット6の方の内ハウジング12Aの内周面14には、ベアリング 内輪溝11に対応する同じくゴシックアーチ形状のベアリング外輪溝17が2条 平行に、間隔P4 を隔てて形成されている。そしてベアリング内輪溝10とベア リング外輪溝15とでなる溝空間、及びベアリング内輪溝11とベアリング外輪 溝17とでなる溝空間に、それぞれ多数のベアリングボール18が装着されてい る。
【0015】 ベアリング内輪溝10,ベアリング外輪溝15,ベアリングボール18並びに ベアリング内輪溝11,ベアリング外輪溝17,ベアリングボール18で、それ ぞれボールベアリング部Brが構成されている。ボールねじナット5とボールス プラインナット6がそのボールベアリング部Brの内輪を兼用し、ハウジング1 2の内ハウジング12AはそのボールベアリングBrの共通の外輪を兼用してい る。
【0016】 ボールねじナット5側のベアリング外輪溝15の溝間隔P3 は、対応するベア リング内輪溝10の溝間隔P1 より僅かに大きい(P1 <P3)。また、ボールス プラインナット6側の前記ベアリング外輪溝15の溝間隔P2 は、対応するベア リング内輪溝10の溝間隔P4 より僅かに大きい(P2 <P4)。このようにベア リング内外輪溝の溝間隔をオフセットさせることにより、ベアリングボール18 に対して引張り予圧を付与している。
【0017】 上記ボールねじナット5の各ベアリング内輪溝10、及びボールスプラインナ ット6の各ベアリング内輪溝11の溝面には、図2に示すようにそれぞれのナッ ト内周面に貫通させた転動体挿入孔19が、各溝毎に少なくとも1個づつ設けら れている。この転動体挿入孔19はベアリングボール18が楽に挿通できる大き さであり、途中に段部19aを設けてナット内周面側の直径がいくらか拡張され ている。そのナット内周面側から所定数のベアリングボール18を挿入した後、 コマ20を埋め込んでベアリングボール挿入孔19を塞ぐ。コマ20は合成樹脂 製で、前記転動体挿入孔19の段部19aと係合する段部20aと共に、軸方向 に延びる複数本の凸条20bを外周面に有している。また、コマ20の先端20 cはボールねじナット5(ボールスプラインナット6)のベアリング内輪溝10 (11)の溝面形状に合わせた形状とされて段差を防止し、ベアリングボール1 8の滑らかな転動を確保している。コマ20の後端面20dは、対向する軸2の 軸面2aに合わせた凹面形状とされ、更にその端縁には平らに面取りした面取り 部20eが設けられている。
【0018】 ボールねじナット5及びボールスプラインナット6の外周端部付近には、リン グ状のプーリ取付用フランジ22がそれぞれ設けられており、これにプーリ23 がおのおの取付けられる。このプーリ23は精密伝動用のタイミングベルト24 を介して図外の駆動装置により回転駆動されるようになっている。
【0019】 次に作用を述べる。 上記のボールねじ装置1のボールねじナット5及びボールスプラインナット6 への、ベアリングボール18の組み込みは、転動体挿入孔19を利用して行う。 すなわち、ハウジング12にボールねじナット5,ボールスプラインナット6を 挿入した後、各ナット5(6)の内周面側から転動体挿入孔19を介して、所定 数のベアリングボール18をベアリング内輪溝10(11)とベアリング外輪溝 15(17)とで構成される溝空間に順次送り込む。次いで、コマ20を各ナッ ト5(6)の内周面側から装着して転動体挿入孔19を塞ぐ。この合成樹脂製の コマ20の装着は圧入によって行うことができる。この圧入でコマ20の外周面 の凸条20bが潰されて、コマ20は転動体挿入孔19に固く嵌合する。このよ うにコマ20は圧入で簡単に固定できるから、従来のねじ込みや接着剤による固 定に比べて工程が簡単で作業時間が大幅に短縮される。
【0020】 圧入されたコマ20の段部20aは転動体挿入孔19の段部19aに係止して 、遠心力によるコマ抜けを防止する。もっとも、コマ20を内輪側にしたため負 荷される遠心力は小さく、必ずしも段部20aは必要ではない。
【0021】 このように転動体挿入孔19をベアリング内輪溝10,11の方に設けたため 、ベアリングボール18の高速回転時の大きい遠心力が直接に加わるベアリング 外輪溝15,17は平滑に形成することができ、円滑なベアリングボール18の 転動が保証される。更に、コマ20に影響されずに、ベアリング外輪であるハウ ジング12Aの厚みを軸受強度上必要な最小肉厚に形成すれば良いから、コンパ クトな設計が可能になる。
【0022】 ベアリングボール18が挿入された後、ボールねじナット5.ボールスプライ ンナット6はボールねじ軸2に取り付けられる。コマ20の後端面20dは、図 2に示すようにボールねじ軸2の軸面2aとすきま間隔Sを介して対向する。こ のすきま間隔Sは、コマ20の面取り部20eにおいて末広がりに拡大されてお り、そのくさび効果によって、ボールねじ軸2に塗布されているグリースが回転 時にすきま間隔Sに容易に押し込まれると同時に、圧力が高まる。そのため、ボ ールねじ装置1の運転中の微振動などで、たとえコマ20の圧入が緩んで軸2の 方に移動しようとしても、すきま間隔S内のグリースの高圧により強制的に浮上 させられることとなり、軸2との接触を阻止することができる。
【0023】 組み立てたボールねじ装置1は、例えばハウジング12を図外の工作機械やロ ボット等の取付部に固定して装着し、タイミングベルト24を介してプーリ23 を回転駆動させることで、ボールねじ軸2を駆動せしめる。ボールねじナット5 のみを回転させれば、ボールねじ軸2は軸方向に運動する。ボールスプラインナ ット6のみを回転させれば、ボールねじ軸2は回転運動を伴って軸方向に運動す る。またボールねじナット5とボールスプラインナット6とを共に同じ回転数で 同方向に回転させれば、ボールねじ軸2は軸方向の運動をせずに回転運動のみを 行う。ボールねじナット5とボールスプラインナット6とを異なる回転数で駆動 すれば、ボールねじ軸2は回転運動と軸方向運動との複合された運動となる。回 転方向を逆とすれば、各運動も逆方向となる。これらの運動に際して、ボールベ アリング部Brには予圧が付与されているから、ボールねじ軸2のガタつきは阻 止され、ボールねじ軸2の円滑な運動と高い位置決め精度が確保できる。
【0024】 図3に、第2の実施例を示す。 この実施例は、ボールねじナット5におけるコマ20の後端面20dに、ボー ルねじナット5のボール26の循環路の戻し通路26が形成されている点が上記 第1の実施例とは異なっている。ボール26は、ボールねじ軸2とボールねじナ ット5との相対回転と共にねじ溝を転動しつつ螺旋状に移動してからナット内の 戻し通路27を経て元の位置に戻り、循環を繰り返す。コマ20の後端面20d は、常時、ボール26で支持されており、コマ20の内周面側への抜けが防止で きる利点がある。また、コマ20に圧入用の凸条20bを設ける必要がないから 、その分コスト低減される。
【0025】 この実施例のコマ構造は、ボールねじ軸2の面に形成されたねじ溝のピッチが 小さくて、且つボールねじ軸2のねじ溝3内のボール26がボールねじ軸2を1 回半回ってから戻し通路27を経て元の位置に戻る循環を繰り返すタイプのボー ルねじ装置に好適である。
【0026】 その他の作用・効果は上記第1の実施例とほぼ同様である。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のボールねじ装置は、ハウジングの内周面にベアリ ング部の外輪溝を形成し、ボールねじナットの外周面とボールスプラインナット の外周面とにベアリング部の内輪溝をそれぞれ形成すると共に、ナット内周から ベアリング部の各内輪溝に通じる転動体挿入孔を形成し、これを塞ぐコマを挿入 したものとした。そのため、次のような効果が得られる。
【0028】 外輪側となるハウジングの肉厚を、転動体挿入孔とは無関係に必要最小限に して外径を縮小することが可能となり、小型軽量化が容易である。こうした構成 部品の小型軽量化により、ボールねじ装置を軽量にすれば、これが組み込こまれ た装置のイナーシャが低減される。
【0029】 高速回転する転動体は、転動体挿入孔のない滑らかな外輪溝内を転動するか ら、ガタつきや摩耗が発生しにくく、機能性,耐久性が向上する。 転動体挿入孔を塞いだコマには転動体の遠心力が作用しない。よってコマ自 体を合成樹脂製にすることができ、組立工数を低減させて生産性の向上が果たせ る。
【0030】 駆動プーリ取付用フランジの位置が転動体挿入孔に拘束されないから、駆動 プーリ位置の自由度が増えて使い勝手が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のボールねじ装置の第1の実施例の縦断
面図。
【図2】図1のII部拡大断面図。
【図3】本考案のボールねじ装置の第2の実施例を示す
図2相当断面図。
【図4】従来のボールねじ装置の一例の縦断面図。
【図5】従来のボールねじ装置の他の例の縦断面図。
【符号の説明】
1 ボールねじ装置 2 ボールねじ軸 3 ボールねじ溝 4 ボールスプライン溝 5 ボールねじナット 6 ボールスプラインナット 10,11 ベアリング内輪溝 12 ハウジング 15,17 ベアリング外輪溝 18 転動体 Br ベアリング部 19 転動体挿入孔 20 コマ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】先の出願に係るボールねじ装置の縦断面図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじ溝とボールスプライン溝とを
    有するボールねじ軸にボールねじナットとボールスプラ
    インナットとがボールを介して螺着され、ボールねじナ
    ットとボールスプラインナットとは、ベアリング部の転
    動体の転動を介して回転可能にハウジングの内面に支持
    されているボールねじ装置において、前記ハウジングの
    内周面に前記ベアリング部の外輪溝を形成し、前記ボー
    ルねじナットの外周面と前記ボールスプラインナットの
    外周面とに前記ベアリング部の内輪溝をそれぞれ形成す
    ると共に、ナット内周から該ベアリング部の各内輪溝に
    通じる転動体挿入孔を形成し、該挿入孔に該孔を塞ぐコ
    マを挿入したことを特徴とするボールねじ装置。
JP1437791U 1990-12-25 1991-03-13 ボ―ルねじ装置 Expired - Lifetime JP2508564Y2 (ja)

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US07/811,490 US5228353A (en) 1990-12-25 1991-12-20 Ball screw device
DE4142983A DE4142983C2 (de) 1990-12-25 1991-12-24 Kugelumlaufspindel

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JP2508564Y2 JP2508564Y2 (ja) 1996-08-28

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009103200A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Shangyin Sci & Technol Co Ltd ナット回転型ボールスクリュー
WO2023145595A1 (ja) * 2022-01-26 2023-08-03 日本精工株式会社 ボールねじ装置

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