JPH04110241U - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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Publication number
JPH04110241U
JPH04110241U JP143891U JP143891U JPH04110241U JP H04110241 U JPH04110241 U JP H04110241U JP 143891 U JP143891 U JP 143891U JP 143891 U JP143891 U JP 143891U JP H04110241 U JPH04110241 U JP H04110241U
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JP
Japan
Prior art keywords
piston rod
fiber
reinforced plastic
shock absorber
rod
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Pending
Application number
JP143891U
Other languages
English (en)
Inventor
史之 山岡
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アツギユニシア filed Critical 株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピストンロッドに要求される強度、それに耐摩
耗性及び寸法精度を確保しながら軽量化を図ること。 【構成】 ピストンロッドの内部を繊維強化プラスチッ
ク材によって形成し、ピストンロッドの外周部を金属材
によって形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、緩衝器に関し、特にピストンロッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、緩衝器として、例えば、英国PAT.758798号のようなものが公 知であり、この緩衝器のピストンロッドは、丸鋼材等を機械加工することによっ て製造されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の緩衝器にあっては、ロッド全体が鋼材によっ て形成されているため、その重量が重く、緩衝器全体に占める割合が大きくなる ことから、緩衝器の軽量化を図ることが困難になり、ひいては、緩衝器の取付対 象装置自体の重量増加を招くもので、例えば車両にあっては、省エネルギー化や 高性能化の上での障害になるという問題があった。
【0004】 本考案は、上記の問題点に着目して成されたもので、ピストンロッドに要求さ れる強度、それに耐摩耗性及び寸法精度を確保しながら軽量化を図ることができ るようにした緩衝器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の緩衝器は、ピストンロッドの内部を繊維強化プラスチック材によって 形成し、ピストンロッドの外周部を金属材によって形成した手段により、上記目 的を達成するようにした。
【0006】
【作用】
本考案の緩衝器では、ピストンロッドに要求される強度、即ち、減衰力等の軸 方向強度(圧縮強度及び引張強度)については、ロッド内部の繊維強化プラスチ ック材によって必要な強度が得られ、又、この繊維強化プラスチック材で内部が 形成されているため、軽量化を図ることができる。
【0007】 又、ピストンロッドは、その外周面がシリンダのガイド部材等に対して摺動す ることになるが、その外周部が金属材によって形成されているため、摺動時の耐 摩耗性が損なわれることがないし、高い寸法精度が得られる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。尚、実施例として、自動車のサ スペンションに用いられるショックアブソーバを例にとる。
【0009】 図3は、実施例のピストンロッド1を備えたショックアブソーバAを示してい る。図において2はシリンダで、筒状に形成され、その下部には連通穴20を有 するボトムボディ21が嵌着され、上端には貫通穴22を有するガイド部材23 が嵌着され、内部に作動液が充填されて、摺動可能に嵌合されたピストン3によ って上部液室24と下部液室25とに区画されている。
【0010】 前記ピストン3は、ガイド部材23の貫通穴22を通してシリンダ2内に挿通 されたピストンロッド1の下端に取り付けられ、かつ上部液室24と下部液室2 5との間を連通させる連通穴30,31と、両連通穴30,31を各々の側から 閉塞するプレートバルブ32,33が設けられている。
【0011】 また、前記シリンダ2を取り囲むように有底筒状の外周4が設けられており、 この外周4とシリンダ2との間の空間には、封入気体による圧力下に所望量の作 動液が充填されたリザーバ室5が形成され、このリザーバ室5は前記下部液室2 5に連通穴20を介して連通されている。
【0012】 前記外周4の下端には、車両の車軸に取り付けるためのインシュレータ及び取 付リング40が固着され、一方、上端内部には、パッキングランド41が固着さ れ、このパッキングランド41の内部には前記ピストンロッド1に弾接するロッ ドシール42が嵌着されている。尚、図中6はシール室6、7はチェックシール 部材、26は還流通路である。
【0013】 次に、前記ピストンロッド1の構造を図1により説明すると、このピストンロ ッド1は、ロッド内部が繊維強化プラスチック材10で形成され、外周部が金属 材としてのステンレスパイプ11によって形成されている。
【0014】 前記繊維強化プラスチック材10は、炭素長繊維が網状に編成された繊維マッ ト101を図2のように巻き丸めた状態で熱硬化樹脂に含浸した積層繊維強化プ ラスチック層10aと、炭素短繊維102を熱硬化樹脂に含浸したチップ繊維強 化プラスチック層10bとで形成され、このチップ繊維強化プラスチック層10 bを介して積層繊維強化プラスチック層10aとステンレスパイプ11が一体に 形成され、かつ該チップ繊維強化プラスチック層10bの上端部に車体結合ネジ 部103が形成されると共に、下端部にピストン結合ネジ部104が形成されて いる。
【0015】 また、前記ステンレスパイプ11は、ロッド上端部及びロッド下端部を除いた 外周部に設けられ、前記ガイド部材23及びロッドシール42に対する摺動は、 このステンレスパイプ11の範囲内で行われる。
【0016】 次に、実施例の作用を説明する。
【0017】 本実施例のピストンロッド1では、ショックアブソーバAの作動により、ピス トンロッド1に減衰力及びリバウンドストッパ入力等の軸方向の圧縮及び引張荷 重が加わることになるが、この軸方向荷重に対しては、ロッド内部の積層繊維強 化プラスチック層10aによって必要な強度が得られるし、ロッド上端部及びロ ッド下端部の車体結合ネジ部103及びピストン結合ネジ部104は、チップ繊 維強化プラスチック層10bによって強化され、さらに、この繊維強化プラスチ ック材10で内部が形成されているため、軽量化を図ることができる。
【0018】 また、ピストンロッド11は、その外周面がガイド部材23及びロッドシール 42に対して摺動することになるが、その摺動部位となる外周部がステンレスパ イプ11によって形成されているため、摺動時の耐摩耗性が損なわれることがな いし、寸法精度が得られる。
【0019】 このように、本実施例のショックアブソーバAにあっては、ピストンロッド1 1に要求される強度、それに耐摩耗性及び寸法精度を十分に確保しながら軽量化 を図ることができる。
【0020】 以上、本考案の実施例を図面により説明したが、具体的な構成はこの実施例に 限られるものではなく、例えば、実施例では、自動車のサスペンションに用いら れるショックアブソーバに適用した場合を例にとったが、これに限らず、その他 の緩衝器に適用できる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の緩衝器にあっては、ピストンロッドの内部を繊 維強化プラスチック材によって形成し、ピストンロッドの外周部を金属材によっ て形成した手段としたため、ピストンロッドに要求される強度、それに耐摩耗性 及び寸法精度を確保しながら軽量化を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例のショックアブソーバ(緩衝器)
のピストンロッドを示す断面図である。
【図2】本考案実施例のピストンロッドを構成する繊維
マットを示す斜視図である。
【図3】本考案実施例のショックアブソーバを示す断面
図である。
【符号の説明】
A ショックアブソーバ(緩衝器) 1 ピストンロッド 10 繊維強化プラスチック材 10a 積層繊維強化プラスチック層 10b チップ繊維強化プラスチック層 11 ステンレスパイプ(金属材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドの内部が繊維強化プラス
    チック材によって形成され、ピストンロッドの外周部が
    金属材によって形成されていることを特徴とする緩衝
    器。
JP143891U 1991-01-22 1991-01-22 緩衝器 Pending JPH04110241U (ja)

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JP143891U JPH04110241U (ja) 1991-01-22 1991-01-22 緩衝器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018056057A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 Kyb株式会社 シリンダ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018056057A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 Kyb株式会社 シリンダ装置
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