JPH04108783A - 1,3―ジオキサン誘導体の製造方法 - Google Patents

1,3―ジオキサン誘導体の製造方法

Info

Publication number
JPH04108783A
JPH04108783A JP22910290A JP22910290A JPH04108783A JP H04108783 A JPH04108783 A JP H04108783A JP 22910290 A JP22910290 A JP 22910290A JP 22910290 A JP22910290 A JP 22910290A JP H04108783 A JPH04108783 A JP H04108783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituted
group
dioxane
phenyl
hydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22910290A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Horiie
尚文 堀家
Toshimasa Sudo
須戸 俊雅
Mitsusachi Mori
森 光幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP22910290A priority Critical patent/JPH04108783A/ja
Publication of JPH04108783A publication Critical patent/JPH04108783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、5−ヒドロキシ−2−置換−1,3−ジオキ
サン誘導体の選択的製造方法に関する。
[従来の技術] 】、3−ジオキサン誘導体は2−置換グリセリン誘導体
の中間体として有用な化合物である。従来l、3−ジオ
キサン誘導体の製法としては、ベンズアルデヒドとグリ
セリンをアセタール縮合し、シス/トランス−4−ヒド
ロキシメチル−2−フェニル−】、3−ジオキソラン、
シス/トランス−5−ヒドロキシ−2−フェニル−1,
3−ジオキサン等の混合物を得た上でこの混合物を炭化
水素系の溶剤中で再結晶することにより目的とする1、
3−ジオキサン誘導体とする方法が知られている[例え
ばジャーナル オブ ケミカルソサイエティ−2574
,(198G)等コ。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら従来の方法では、目的とするジオキサン誘
導体はジオキソラン誘導体とジオキサン誘導体の混合物
から単離精製する方法であるため、収率が20〜25%
程度と低く工程も複雑であるという問題点があった。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記問題点を解決するため鋭意検討した結
果、選択性が良好で単離精製が容品、かつ高収率な5−
ヒドロキシ−2−置換−1,3−ジオキサン誘導体の製
造方法を見いだし本発明に至った。すなわち本発明は、
 下記一般式(1)及び(2)c式中、Arはフェニル
基、ナフチル基またはこれらの置換基、Rは水素原子ま
たはアルキル基(炭素数1−10)、アルコキシ基、ア
リール基、アラルキル基またはこれらの置換基を表すコ
で示される各化合物を含有する混合物をプロトン酸存在
下で異性化反応させることを特徴とする5−ヒドロキシ
−2−置換−1,3−ジオキサン誘導体の製造方法の製
造方法である。
本発明の一般式(1)及び(2)においてArで示す基
のうちフェニル基またはこれらの置換基とじては、例え
ばフェニル基、p−メチルフェニル基等のアルキル置換
フェニル基、p−クロロフェニル基等のハロゲン化フェ
ニル基、p−シアノフェニル基、p−ニトロフェニル基
等の含窒素フェニル基等が挙げられる。ナフチル基また
はこれらの置換基としては、例えばα−ナフチル基、6
−メチル−α−ナフチル基等のアルキル置換ナフチル基
、6−クロロナフチル基等のハロゲン化ナフチル基、6
−アミノナフチル基、6−ジアツナフチル基、トニトロ
ナフチル基等の含窒素ナフチル基等及びこれらの異性体
であるβ−ナフチル基等が挙げられる。これらのうち好
ましいものはフェニル基またはこれ皐の置換基であり、
特に好ましくは無置換フェニル基である。
本発明の一般式(1)及び(2)においてRは水素原子
またはアルキル基(炭素数l〜1o)、アルコキシ基、
アリール基、アラルキル基またはこれらの置換基を表す
。Rを示す基のうちアルキル基(炭素数1〜10)また
はこれらの置換基としては、例えばメチル、エチル、プ
ロピル基等の炭素数1−10のアルキル基、モノクロロ
メチル基等のハロゲン化アルキル基、シアノエチル等の
含窒素アルキル基等が挙げられる。アルコキシ基または
これらの置換基としてはメトキシ、エトキシ、ブトキシ
基等のアルコキシ基、2−クロロエトキシ基等のハロゲ
ン化アルコキシ基、シアノエトキシ基等の含窒素アルコ
キシ基等が挙げられる。アリール基またはこれらの置換
基としては、前記Arで示した基と同様の基が挙げられ
る。アラルキル基またはこれらの置換基としては、−C
H−A rで示される基、例えばベンジル基、p−クロ
ロベンジル基、p−シアノベンジル基等が挙げられる。
水素原子を含めこれらRを示す基のうち好ましいものは
、水素原子である。
本発明における該混合物を得る方法としては、通常、グ
リセリンと一般式ArRC=0 (式中、Ar及びRは
前記と同様)で示される芳香族カルボニル化合物との7
セタ一ル縮合反応によって得ることができる。反応の方
法としては特に限定されるものではないが、例えばグリ
セリンと芳香族カルボニル化合物を酸触媒の存在下、有
機溶剤中で生成する水を反応系から除去する公知のアセ
タール縮合の方法によって得ることができる。
上記によって得られるアセタール縮合混合物中の異性体
の比率は使用する芳香族カルボニル化合物の種類及びア
セタール縮合条件によっても異なり限定されるものでは
ないが、通常ジオキサン体ニジオキソラン体=5:95
〜80 + 20である。
表1にアルドール縮合混合物の混合比率の具体例を示す
表1 アルドール縮合混合体の混合比率アセタール縮合
反応には通常、酸触媒として、りん酸、硫酸、メタンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、スルホン酸型イオン交換樹脂等のプロトン性酸触媒
や塩化チタン、塩化錫等のルイス酸触媒を添加する。こ
れらのうち好ましいものはプロトン性酸触媒である。
アセタール縮合反応に係わる有機溶剤としては特に限定
されるものではないが例えば炭化水素系溶剤(例えばヘ
キサン、ペンタン等の脂肪族炭化水素系溶剤、トルエン
、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、シクロヘキサン
等の脂環式炭化水素系溶剤等)、ハロゲン系有機溶剤(
例えばクロロホルム、四塩化炭素等)、エーテル系を機
溶剤(例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチ
ルエーテル等)及びこれらの混合物等をあげることがで
きる。
アセタール組合反応は、通常、グリセリン1.000重
量部に対し芳香族カルボニル化合物は、  100〜5
000重量部、酸触媒は100重量部以下用いることに
より行う。
アセタール縮合反応によって系内に生成する水を除去す
る方法としては、ディーンシュタルク型蒸留装置で除去
するかモレキュラーシーブ等の脱水剤で除去する方法が
挙げられる。
上記の方法で得られるアセタール縮合混合物を異性化反
応させることによって選択的に5−ヒドロキシ−2−置
換−x、3−’>オキサン誘導体を製造することができ
る。
本発明の製造方法を実施するに際し、該混合物が上記ア
セタール縮合混合物の場合は有機溶剤を含有した状態で
も、説育機溶剤し無溶剤の状態でも、親有機溶剤し新た
に有機溶剤を加えた状態でもよい。有機溶剤としては上
記アセタール縮合反応で示した有機溶剤を用いることが
できる。該混合物中に有機溶剤を含有させる場合の量は
、通常、一般式(1)及び(2)で示される化合物の合
計重量以下である。但し異性化の収率を上げるためには
無溶剤系が好ましい。
本発明の製造方法において異性化温度は、通常5−ヒド
ロキシ−2−置換−1,3−ジオキサン誘導体の融点以
下、l、3−ジオキソラン体の融点以上である。
異性化温度が5−ヒドロキシ−2−置換−1,3−ジオ
キサンの融点を越えると結晶が析出しなくなり異性化の
効率が低下する。また1、3−ジオキソラン体の融点未
満では異性体同士が析出し、異性化の効率が低下するこ
とがある。異性化温度は該混合物を構成する化合物の種
類によって異なるが例えばベンズアルデヒドとグリセリ
ンとのアセタール縮合混合物の場合、シス−5−ヒドロ
キシ−2−フェニル−1,3〜ジオキサンの融点は80
℃、この異性体である1、3=ニジオキソランの融点は
0℃未満であるため異性化反応は0〜20℃で行う。
本発明の製造方法において該プロトン酸としては、前記
アルドール縮合の際に例示したプロトン性酸触媒と同様
の化合物が挙げられる。プロトン酸の添加方法はアルド
ール縮合に用いたプロトン性酸触媒を用いる場合はその
ままでもよいし、さらに新たに添加してもよい。プロト
ン酸の添加量は一般式(1)及び(2)で示される化合
物合計重量に基づき、10%以下である。10%を越え
ると生成物が分解し収率が低下することがある。
本発明の製造方法にて異性反応後、水洗しプロトン性酸
を除去し5−ヒドロキシ−2−置換−1,3−ジオキサ
ン誘導体の精製品とすることができる。
本発明の方法により、該混合物より5−ヒドロキシ−2
=置換−1,3−ジオキサン誘導体が通常70〜100
%といつ高収率でかつ選択的に得られる。本発明により
得られる5−ヒドロキシ−2−置換−1,3−ジオキサ
ン誘導体はグリセリンの1.3位に保護基を付与させた
構造のものであり、2−置換グリセリン誘導体の製造用
中間体として有用である。すなわち、2−置換グリセリ
ン誘導体を製造する際、脱保護基を温和な条件でかつ定
量的に進行させることができ、また保護基に安価な芳香
族カルボニル化合物を用いている点で有用である。また
、  2−R換グリセリン誘導体は、樹脂改質剤(例え
ばUSP4.078.727等)、癌放射線治療増感剤
(例えば特開平2−48.549)、脂質誘導体(例え
ば特開昭83−139185等)その他種々の化成品原
料として広く用いられている。
[実施例コ 以下製造例及び実施例により本発明をさら番こ説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。以下
において、部はいずれも重量部を表す。
製造例1 グリセリン920部、ベンズアルデヒド1060部、 
トルエン1000部、P−トルエンスルホン酸5部をデ
イーンシュタルク型蒸留器付の反応器に入れトルエンを
還流させながら生成する水を留去し、アセタール縮合を
行った。もはや水が生成しなくなった時点で冷却し水洗
後湾剤を除去し混合物を1700部得た0この混合物を
アセタール縮合混合物(1)とする。
得られた混合物を構成する化合物の異性体比を表2に示
す。
製造例2 製造例1のベンズアルデヒドtooo部をトルアルデヒ
ド1200部にする以外は同様にアセタール縮合を行い
アセタール縮合混合物(2)を1800部得た0得られ
た混合物を構成する化合物の異性体比を表2に示す。
実施例1 アセタール縮合混合物(1)tooo部に濃硫酸1部添
加し0℃で24時間静置し結晶を析出させながら、異性
化反応を行った後、水洗し生成物980部を得た。
得られた生成物の異性体比を表2に示す。
実施例2 実施例1のアセタール縮合混合物(1)を7セタ一ル縮
合混合物(2)にする以外は同様に異性化を行い生成物
950部を得た。得られた生成物の異性体比を表2に示
す。
比較例1 アセタール縮合混合物(1)1000部に濃硫酸を添加
することなく0℃で静置したが、24時間経過しても結
晶は生成せず、また異性体比は表2に示すようにアセタ
ール縮合混合物(1)と殆ど変化なかった。
表2 生成物の異性体の比率(NOL%)(異性体の比
率はII−N)IHにより測定した)[発明の効果] 本発明の製造方法は選択的かつ高収率で5−ヒドロキシ
−2−1!換−1,3−ジオキサン誘導体を製造するこ
とができ工業的に有用である。すなわち、本発明の製造
方法は従来のアセタール縮合反応生成物から単離精製す
る方法では収率が低く、単離精製工程も複雑であるとい
う問題点を一挙に解決する方法である。また本発明の方
法により得られる5−ヒドロキシ−2−置換−1,3−
ジオキサン誘導体は2−置換グリセリン誘導体等の製造
用中間体として存手続補正書 平成2年9月7日 平成2年8月29日出願特許願(1) 2、発明の名称 1.3−ジオキサン誘導体の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 京都市東山区−橋野木町11番地の15、補正に
より増加する発明の数 6、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」 の欄 ごf帛 (1)明細書、第7頁、表1を下記に置き換える。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記一般式(1)及び(2) ▲数式、化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) [式中、Arはフェニル基、ナフチル基またはこれらの
    置換基、Rは水素原子またはアルキル基(炭素数1〜1
    0)、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基及びこ
    れらの置換基を表す]で示される各化合物を含有する混
    合物をプロトン酸存在下で異性化反応させることを特徴
    とする5−ヒドロキシ−2−置換−1,3−ジオキサン
    誘導体の製造方法。 2、該混合物がグリセリンと芳香族カルボニル化合物と
    のアセタール縮合生成物である請求項1記載の製造方法
    。 3、一般式(1)で示される化合物が5−ヒドロキシ−
    2−フェニル−1,3−ジオキサンであり、一般式(2
    )で示される化合物が4−ヒドロキシメチル−2−フェ
    ニル−1,3−ジオキソランである請求項1または2記
    載の製造方法。 4、該異性化反応が5−ヒドロキシ−2−置換−1,3
    −ジオキサン誘導体の融点以下の反応温度で行われる請
    求項1〜3のいずれか記載の製造方法。 5、プロトン酸が硫酸である請求項1〜4のいずれか記
    載の製造方法。
JP22910290A 1990-08-29 1990-08-29 1,3―ジオキサン誘導体の製造方法 Pending JPH04108783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22910290A JPH04108783A (ja) 1990-08-29 1990-08-29 1,3―ジオキサン誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22910290A JPH04108783A (ja) 1990-08-29 1990-08-29 1,3―ジオキサン誘導体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04108783A true JPH04108783A (ja) 1992-04-09

Family

ID=16886777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22910290A Pending JPH04108783A (ja) 1990-08-29 1990-08-29 1,3―ジオキサン誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04108783A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4227649B2 (ja) Cci−779の位置選択的合成
Trost et al. Pyrrole annulation onto aldehydes and ketones via palladium-catalyzed reactions
Koreeda et al. Stereoselective acyclic synthesis via allylmetals: Threo vicinal diols from both E-and Z-γ-alkoxyallyltins and aldehydes
CA2329893A1 (en) Process for producing 6-cyanomethyl-1,3-dioxane-4-acetic acid derivatives
JPH04338383A (ja) 置換されたベンゾキサゼピン類及びベンゾチアゼピン類
USRE29558E (en) Lincomycin analogs
JPH11501313A (ja) スピロ縮合アゼチジノンの触媒エナンチオ選択的合成
EP1008590B1 (en) Process for preparing optically active oxazolidinone derivatives
Talanov et al. Highly selective preparation of conformationally rigid stereoisomeric calix [4] arenes with two carboxymethoxy groups
JPH04108783A (ja) 1,3―ジオキサン誘導体の製造方法
FR2486076A1 (fr) Aminocyclopentanone amides, leur preparation et compositions pharmaceutiques qui les contiennent
RU2164915C2 (ru) Производные 4н-пирана, смесь их изомеров, отдельные изомеры и их соли
JP3843152B2 (ja) 4−アルコキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オンの製造方法
EP0217375B1 (en) Process for preparing optically active carbonyl compounds
JP7168161B2 (ja) ヘテロール多量体の製造方法
JPS63196569A (ja) 光学活性2−ヒドロキシエチル−アゾール誘導体の製造方法
Viallon et al. Thermal and acid-catalysed sigmatropic rearrangements of allylamino-methoxy-1, 2-benzoquinones
KR100340761B1 (ko) 엘-무스콘의 광학활성 분리 정제 방법
JPS6032783A (ja) 含フッ素クマリン類
Seltzman et al. Synthesis of rotationally restricted tetrahydrocannabinol ethers
DE19853558A1 (de) Verfahren zur Herstellung von 2,3-Dihydroindolen (Indolinen), neuartige 2,3-Dihydroindole sowie deren Verwendung
JP3712077B2 (ja) ヒドロインダン−4−オール誘導体およびその製造方法
US3723468A (en) Ketonitriles and method for their production
Shainyan et al. Transformations of 4, 5-Substituted (4S, 5S)-2, 2-Dimethyl-1, 3-dioxolanes
JP2573818B2 (ja) プロパルギルアルコール類と第三級ジアミン類との結晶性錯化合物