JPH04108382U - 渦電流式減速装置の制動ドラムの冷却構造 - Google Patents

渦電流式減速装置の制動ドラムの冷却構造

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JPH04108382U
JPH04108382U JP1605491U JP1605491U JPH04108382U JP H04108382 U JPH04108382 U JP H04108382U JP 1605491 U JP1605491 U JP 1605491U JP 1605491 U JP1605491 U JP 1605491U JP H04108382 U JPH04108382 U JP H04108382U
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brake drum
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久幸 高橋
徹 桑原
知之 久保宮
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 制動ドラムの内周面へ積極的に空気を送つて
冷却効果を高め、制動ドラムの異常な温度上昇を抑え
る。 [構成] 回転軸4に支持されるボス部9から放射状に
延びるスポーク12の先端に、制動ドラム13の基端部
を結合する。スポーク12の断面を翼形として風車51
を構成する。制動ドラム13の回転する時、風車51に
より空気を制動ドラム13の基端側から吸い込み、制動
ドラム13の内周面13bと磁石案内枠18の外周面と
の空隙へ送り、制動ドラム13の内周面13bを冷却し
て先端側へ排出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は大型車両に搭載されて摩擦ブレーキを補助する渦電流式減速装置、特 に制動時の発熱に対する冷却性能を高めた渦電流式減速装置の制動ドラムの冷却 構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平1-234043号に開示される渦電流式減速装置では、制動ドラムの内部へ突 出する磁石案内枠に、磁石支持環が軸方向摺動可能に支持され、制動ドラムの内 周面に対向する多数の永久磁石が、周方向に極性が交互に異なるよう磁石支持環 に結合される。車両の高速走行で連続制動を行うと、特に制動ドラムの内周面が 高温になるので、制動ドラムの強度が低下し、制動ドラムが熱変形を起したり、 亀裂を生じる恐れがある。
【0003】 制動ドラムを冷却するために、従来の制動ドラムは外周面に径外方へ突出する フインを周方向等間隔に配設し、フインの長手方向の向きを制動ドラムの中心軸 線に対し傾けてあるので、制動ドラムの回転に伴つて空気がフイン相互間の空部 を制動ドラムの一端側から他端側へ流れる。しかし、発熱量の多い制動ドラムの 内周面には積極的な空気の流れがなく、永久磁石(実際には磁石案内枠の外周面 )との空隙が狭くなつているので冷却性が悪い。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】
本考案の目的は上述の問題に鑑み、制動ドラムの内周面へ積極的に空気を送つ て冷却効果を高め、制動ドラムの異常な温度上昇を抑える、渦電流式減速装置の 制動ドラムの冷却構造を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の構成は回転軸に支持されるボス部から放 射状に延びるスポークの断面を翼形として風車を構成し、スポークの先端部に制 動ドラムの基端部を結合し、制動ドラムの回転に伴い制動ドラムの基端側から制 動ドラムの内周面と磁石案内枠との空隙を経て制動ドラムの先端側へ向う気流を 生じさせるものである。
【0006】
【作用】
本考案では、ボス部と制動ドラムを結合するスポークを羽根として風車を構成 し、この風車により制動ドラムの基端側から空気を吸い込み、制動ドラムの内周 面と永久磁石との空隙へ送り、制動ドラムの内周面を冷却して制動ドラムの先端 側へ排出する。
【0007】
【考案の実施例】
図4は本考案に係る制動ドラムの冷却構造を備えた車両用渦電流式減速装置の 側面断面図である。変速機の歯車箱2の端壁に軸受3により支持されかつ端壁か ら突出する出力回転軸4に、取付フランジ5がスプライン嵌合されかつ外れない ようにナツト6により締結される。取付フランジ5に駐車ブレーキの制動ドラム 7の端壁と、減速装置の制動ドラム13のボス部9と一体のフランジ部9aとが 重ね合され、複数のボルト10とナツト10aにより締結される。
【0008】 制動ドラム13はボス部9から放射方向に延びる多数のスポーク12に支持さ れる。このため、スポーク12の先端は制動ドラム13の基端部に溶接により結 合される。制動ドラム13の外周壁に周方向等間隔に、多数のフイン13aが備 えられる。
【0009】 電気導体からなる制動ドラム13の内側に、断面箱形の内空部を有する筒形の 磁石案内枠18が配設される。磁石案内枠18は歯車箱2の突壁2aに外嵌固定 した補強リブ31aを有する枠板31に、ボルト32,33により固定される。
【0010】 磁石案内枠18は外筒と内筒の両端に環状の端壁板を結合して構成してもよい が、図示の磁石案内枠18は普通の鉄などの材料からなる左半部の断面コ字形を なす筒形の枠部分18aと、アルミニウムなどの非磁性体からなる右半部の断面 逆L字形をなす筒形の枠部分18bとを、多数のボルト14により結合して構成 される。
【0011】 制動ドラム13の内周面と対向する磁石案内枠18の外筒部すなわち枠部分1 8bの周壁に、周方向等間隔に多数の開口が設けられ、各開口に強磁性板(ポー ルピース)21が嵌合固定される。実際には、枠部分18bをアルミニウムから 鋳造する際に、強磁性板21を鋳ぐるんで構成する。枠板31に周方向等間隔に 複数のアクチユエータ(図示せず)が支持される。アクチユエータはシリンダに 嵌合したピストンから磁石案内枠18の内空部へ突出するロツド17の端部に磁 石支持環19を結合される。磁石支持環19は磁石案内枠18の内空部に軸方向 移動可能に支持される。磁石支持環19の外周壁に、各強磁性板21と対向する 永久磁石20が、周方向に極性を交互に異にして結合される。
【0012】 制動作用時、磁石支持環19は図示のように、アクチユエータによりロツド1 7を介して制動ドラム13の内部へ突出される。回転する制動ドラム13が永久 磁石20から強磁性板21を透過して制動ドラム13の内周壁へ及ぶ磁界を横切 る時、制動ドラム13に渦電流が発生し、制動ドラム13が制動トルクを受ける 。制動ドラム13は渦電流により発熱し、直接またはフイン13aで空気により 冷却される。
【0013】 本考案は発熱の最も多い制動ドラム13の内周面を効果的に冷却するために、 制動ドラム13とボス部9を結合するスポーク12について、スポーク12の断 面を翼形として、制動ドラム13の基端部から内周面へ空気を送る風車51を構 成するものである。図1に示すように、制動ドラム13の基端部に円錐形の壁部 43を形成し、壁部43とボス部9との間に周方向等間隔に、多数のスポーク1 2を一体的に結合する。
【0014】 図2に示すように、板状の各スポーク12の断面はボス部9の中心軸線に対し 傾けるか、捩れた格好とすることにより、制動ドラム13の回転方向yに対し、 空気を制動ドラム13の基端部からスポーク12の間を経て径外方へ向け、制動 ドラム13の内周面13bへ導く。図3に示すように、各スポーク12はボス部 9から制動ドラム13へ至るにしたがい回転方向yと反対方向へ湾曲させるのが 好ましい。
【0015】 図1に示すように、制動ドラム13の外周面に周方向等間隔に配設したフイン 13aに円筒体41を嵌合して、フイン13aの相互間に閉断面の通風路42を 区画する。円筒体41は制動ドラム13よりも軸方向寸法を長くし、かつ制動ド ラム13のよりも先端側(左方)へ突出させる。磁石案内枠18の外周面にフラ ンジ18cを形成し、フランジ18cの外周縁を円筒体41の内周面へ近接させ 、フランジ18cと制動ドラム13の先端壁との間に通風路45を形成し、かつ 通風路42へ連通する。
【0016】 本考案は上述のように構成することにより、制動ドラム13が矢印y方向へ回 転する時、風車51により空気が制動ドラム13の基端側から吸い込まれ、壁部 43の円錐面44に沿つて流れ、制動ドラム13の内周面13bと強磁性板21 との間の空隙へ送られ、制動ドラム13の内周面13bを効率的に冷却する。制 動ドラム13の内周面13bを冷却した空気は、通風路45を経て通風路42の 左端部へ流れ、制動ドラム13の外周面とフイン13と円筒体41の内周面とを 冷却しながら、通風路42の右端部へ流れ出る。
【0017】 本考案によれば、制動ドラム13の外周壁に通風路42を設けないでも、冷却 性能を十分に発揮するが、制動ドラム13の先端側に配設される磁石案内枠18 との関係で、制動ドラム13の先端側を外方へ十分に開放できない場合に、制動 ドラム13の内周面13bを冷却した空気を、制動ドラム13の外周側の閉断面 の通風路42へ導くことにより、冷却性能が一層向上される。
【0018】
【考案の効果】
本考案は上述のように、回転軸に支持されるボス部から放射状に延びるスポー クの断面を翼形として風車を構成し、スポークの先端部に制動ドラムの基端部を 結合し、制動ドラムの回転に伴い制動ドラムの基端側から制動ドラムの内周面と 磁石案内枠との空隙を経て制動ドラムの先端側へ向う気流を生じさせるものであ るから、発熱量の最も多い制動ドラムの内周面が、風車から送られる空気により 効率的に冷却され、制動ドラムの強度低下や熱変形が抑えられる。
【0019】 従来の制動ドラムのスポークを羽根に構成するものであるから、制動ドラムの 寸法変化を来さず、コストの負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る制動ドラムの冷却構造を示す側面
断面図である。
【図2】同制動ドラムを支持するスポークを周方向に展
開して示す、図1の線2A−2Aによる平面断面図であ
る。
【図3】同制動ドラムの冷却構造の正面図である。
【図4】本考案に係る制動ドラムの冷却構造を備えた過
電流式減速装置の側面断面図である。
【符号の説明】
9:ボス部 12:スポーク 13:制動ドラム 13
a:フイン 13b:内周面 18:磁石案内枠 18
c:フランジ 41:円筒体 42,45:通風路 5
1:風車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐野 雅幸 神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番1号 いすゞ自動車株式会社川崎工場内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に支持されるボス部から放射状に延
    びるスポークの断面を翼形として風車を構成し、スポー
    クの先端部に制動ドラムの基端部を結合し、制動ドラム
    の回転に伴い制動ドラムの基端側から制動ドラムの内周
    面と磁石案内枠との空隙を経て制動ドラムの先端側へ向
    う気流を生じさせることを特徴とする、渦電流式減速装
    置の制動ドラムの冷却構造。
  2. 【請求項2】制動ドラムの外周面に周方向等間隔に配設
    した多数のフインの外周側に円筒体を外嵌して軸方向通
    風路を形成し、磁石案内枠に円筒体の端部へ接近するフ
    ランジを形成し、フランジと制動ドラムの先端壁との間
    に前記空隙と通風路とを連通する通風路を備えた、請求
    項1に記載の渦電流式減速装置の制動ドラムの冷却構
    造。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54180885U (ja) * 1978-06-13 1979-12-21
JPS56133963A (en) * 1980-03-21 1981-10-20 Mitsubishi Electric Corp Eddy-current brake
JPH0265087U (ja) * 1988-10-31 1990-05-16

Patent Citations (3)

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JPH0265087U (ja) * 1988-10-31 1990-05-16

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