JPH04107954U - 通信回線端末器におけるｄｔｍｆ誤検出防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ伝送途上のＤＴＭＦ信号が通信回線か
らのものであるか通信端末器からのものであるかを該通
信回線と該通信端末器間とのデータ伝送をミュートして
判定し、リモコン操作等における通信回線端末の誤動作
の防止を図った通信回線端末器におけるＤＴＭＦ誤検出
防止装置を提供する。 【構成】 通信回線と通信回線端末器間とのデータ伝送
途上からＤＴＭＦ信号が検出されると、ＭＰＵ８は通信
回線端末器の制御をミュートし、さらに該信号が検出さ
れる場合はこれを有効として制御手段により通信回線端
末器を制御する。該信号が検出されない場合は音声ＩＣ
装置５等からの無効な信号として誤ったＤＴＭＦ信号の
検出を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、通信回線を介し複数の周波数信号を重ね合わせたＤＴＭＦ信号を用 いてデータ伝送を行う通信回線端末器におけるＤＴＭＦ誤検出防止装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、通信端末器において、通信回線を用いて外部からリモコン操作等を行う 場合に、該通信回線中のＤＴＭＦ信号を検出することにより該通信端末器の制御 を行うようにしたものがある。例えば電話端末器において、電話回線からのＤＴ ＭＦ信号に基づいてリモコン操作を行い、また該留守番電話機から応答メッセー ジ等を音声ＩＣ等で出力する機能を有した留守番電話機のようなものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のような通信端末器においては、データ伝送途上のＤＴＭＦ信 号が通信回線からのものであるか通信端末器からのものであるかを判別する手段 を持たないため、留守番電話機のような音声ＩＣ等の出力手段を持つ端末器にお いて、応答メッセージの中に含まれている雑音からＤＴＭＦ信号が検出されると 、該端末器は外部からのリモコン操作による信号と判断してしまい、誤動作を起 こしてしまうことがあった。 本考案は上記問題点を解決するもので、データ伝送途上のＤＴＭＦ信号が通信 回線からのものであるか通信端末器からのものであるかを該通信回線と該通信端 末器間とのデータ伝送をミュートして判定し、この判定に基づいて該ＤＴＭＦ信 号を有効、或いは無効とすることによってリモコン操作等における通信回線端末 の誤動作の防止を図った通信回線端末器におけるＤＴＭＦ誤検出防止装置を提供 することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本考案は、通信線路を伝送媒体として用いる通信回 線端末器において、通信回線と前記通信回線端末器との信号データを交換する入 出力手段と、前記入出力手段の信号のうち複数の周波数信号を重ね合わせたＤＴ ＭＦ信号を検出する検出手段と、前記ＤＴＭＦ信号のデータに基づいて前記通信 回線端末器を制御する端末制御手段とを備え、前記ＤＴＭＦ信号が入力されたと きに、該信号が通信回線からのものであるか通信回線端末器からのものであるか を前記端末制御手段の制御をミュートすることにより判定し、通信回線端末器自 身からのものであると判定されたときは、該信号は誤検出されたものとして無効 とし、通信回線からのものであると判定されたときのみ有効とするようにしたも のである。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、通信回線と通信回線端末器間とのデータ伝送途上からＤ ＴＭＦ信号が検出されると通信回線端末器の制御をミュートし、さらに該信号が 検出される場合はこれを有効として制御手段により通信回線端末器を制御し、該 信号が検出されない場合は通信端末器自身からの無効な信号であるとして誤った ＤＴＭＦ信号の検出を防止する。

【０００６】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例による留守番機能を有した電話端末器（以下、電話 機という）におけるブロック構成図である。図２の（ａ），（ｂ）は、ＭＰＵ８ における音声出力のミュート制御を示すタイムチャートである。 図１において、電話機本体１は、電話回線１０からのダイヤル信号等を検知し て本体を動作させるフックスイッチ２と、入力されたダイヤル信号や留守番電話 端末器からの音声信号等を制御するスピーチネットワーク３を有している。また 、録音装置４は外部からのメッセージをテープ等に録音する。音声ＩＣ装置５及 びテープ６は電話回線１０に応答メッセージ等を出力する。ＤＴＭＦ信号入力装 置７は、フックスイッチ２で検知された信号のうちＤＴＭＦ信号を検出し、マイ クロプロセッシングユニット（ＭＰＵ）８に転送する。さらに、ＭＰＵ８はＤＴ ＭＦ信号に基づき、音声ＩＣ装置５、テープ６及びそれ以外の各リモコン機器９ を制御する。特に、本実施例では、ＭＰＵ８はＤＴＭＦ信号を受取った時点で音 声出力をミュートする手段を有し、これでもって、ＤＴＭＦ信号が有効なものか どうかを判断するようにしている。

【０００７】 次に、上記構成による電話機本体１の動作について図１、図２の（ａ），（ｂ ）を用いて説明する。 電話回線１０から入力されたダイヤル信号がフックスイッチ２で検知されると 、電話機本体１は起動状態になる。次いで、この入力されたダイヤル信号の内、 ＤＴＭＦ信号がＤＴＭＦ信号入力装置７により検出されると、該信号のデータは ＭＰＵ８に転送される。ＭＰＵ８はＤＴＭＦ信号を受取った時点で、音声ＩＣ装 置５等からの音声出力を一時的にミュートしてみる。それにも拘らず、図２の （ｂ）に示すようにＤＴＭＦ信号がミュートされない場合は、該ＤＴＭＦ信号は 電話回線１０から、つまり外部からのリモコン操作用の有効な信号であると判断 し、各リモコン機器を作動させる。 一方、上記の一時的なミュートにより、図２の（ａ）に示すようにＤＴＭＦ信 号がミュートされる場合は（若干のタイムラグあり）、該ＤＴＭＦ信号は端末器 自身から、すなわち音声ＩＣ装置５等からの出力であって、応答メッセージ等に 含まれている無効な信号であると判断する。 なお、本考案は上記実施例に限られるものではなく、種々の変形が可能であり 、例えば、上記では、通信端末器として留守番電話機を挙げたが、外部から通信 回線を用いてＤＴＭＦ信号によりコントロールする種々の被コントロール通信端 末器等にも適用可能である。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、検出されたＤＴＭＦ信号が通信回線からのもの であるか、或いは通信回線端末器自身からのものであるかを端末器からの出力を ミュートすることにより判定するようにしているので、該ＤＴＭＦ信号が有効な ものであるか、或いは無効なものであるかを容易に判断することができ、通信回 線端末器自身からの誤ったＤＴＭＦ信号の検出を防止することができ、ひいては 、リモコン機器等の誤動作を未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例による留守番電話機のブロ
ック構成図である。

【図２】 同機のＭＰＵにおける音声出力のミュート制
御を示すタイムチャートである。

【符号の説明】

１ 留守番電話機本体 ５ 音声ＩＣ装置 ７ ＤＴＭＦ信号入力装置 ８ ＭＰＵ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信線路を伝送媒体として用いる通信回
   線端末器において、通信回線と前記通信回線端末器との
   信号データを交換する入出力手段と、前記入出力手段の
   信号のうち複数の周波数信号を重ね合わせたＤＴＭＦ信
   号を検出する検出手段と、前記ＤＴＭＦ信号のデータに
   基づいて前記通信回線端末器を制御する端末制御手段と
   を備え、前記ＤＴＭＦ信号が入力されたときに、該信号
   が通信回線からのものであるか通信回線端末器からのも
   のであるかを前記端末制御手段の制御をミュートするこ
   とにより判定し、通信回線端末器自身からのものである
   と判定されたときは、該信号は誤検出されたものとして
   無効とし、通信回線からのものであると判定されたとき
   のみ有効とするようにしたことを特徴とする通信回線端
   末器におけるＤＴＭＦ誤検出防止装置。