JPH04107548A - 色素受像材料 - Google Patents

色素受像材料

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JPH04107548A
JPH04107548A JP2227460A JP22746090A JPH04107548A JP H04107548 A JPH04107548 A JP H04107548A JP 2227460 A JP2227460 A JP 2227460A JP 22746090 A JP22746090 A JP 22746090A JP H04107548 A JPH04107548 A JP H04107548A
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dye image
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JP2227460A
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Keiji Obayashi
啓治 大林
Masaru Tsuchiya
勝 土屋
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、色素受像材料に関し、特に熱現像カラー感光
材料や感熱転写方式で用いられる色素受像材料に関する
[発明の背景] 現像工程を加熱によって行なう熱現像処理は公知であり
白黒画像及びカラー画像を得るものが知られている。ま
た、熱現像により得られた画像を感光材料から画像受像
層に転写するいわゆる転写型の熱現像感光材料も良く知
られている。
熱現像カラー感光材料は、通常、支持体上にバインダー
、感光性ハロゲン化銀乳剤、色素供与物質及び還元剤を
有する感光層を少なくとも1層有しており、必要に応じ
て有機銀塩や他の各種の写真用添加剤が添加される。ま
た、転写型の熱現像カラー感光材料においては、上記感
光材料とは別に色素を受容し得る受像層を有する受像材
料とが組み合わされて用いられる。
本発明は、特に、このような熱現像カラー感光材料に好
ましく組み合わされて用いられる色素受像材料に関する
従来から、色素受像材料にはその受像層の構成から大き
く2つのタイプに分けられる。一つは受像層が耐熱性の
疎水性ポリマーからなる受像材料であり、もう一つは受
像層が、親水性バインダー中に色素媒染剤を含有してい
る受像層であり、例えば特開昭60−60643号、同
60−119557号、同60−122942号、同6
0−122940号、同60−122941号等に記載
されている。
前者は、疎水性ポリマーの高い色素染着能を利用してバ
インダーそれ自体が色素受容性を有しており、例えば、
特開昭60−60643号記載のポリ塩化ビニル、特開
昭59−124332号記載のポリエステル、及び特開
昭60−19138号記載のポリカーボネート等が挙げ
られる。これらの疎水性ポリマーからなる受像層を有す
る受像材料はその高い色素受容性にもかかわらず、ポリ
マーが熱可塑性樹脂から成ることにより、高温状態にな
る熱現像時に於て、受像層の耐熱性が低下し、受像層の
膜破壊を起こし易く、このために、現像ムラを起し易い
という欠点を有していた。この欠点を改良するために、
従来より耐熱性の高い熱可塑性樹脂を用いることが試み
られていたが、受像層の耐熱性は向上しても色素受容能
力が低下してしまうという欠点を有していた。
一方、親水性バインダー中に媒染剤が含有されている受
像層を有する色素受像材料においては、カラー感光材料
が通常親水性バインダーから構成されているために、熱
現像後の感光材料と色素受像材料との剥離を行なう際に
、特別の注意が必要であった。即ち、実質的に水の非存
在下で熱現像及び色素の転写を行なうため、感光材料と
受像材料を充分密着させる必要がある。このために、適
当な熱溶剤を多量に用いる必要があるが、この熱溶剤は
、親水性バインダー中で容易に拡散し易い性質を有して
いるために、感光材料と受像材料の両者のバインダーが
主として親水性バインダーから構成されている場合には
、現像後の感光材料と受像材料の剥離がきれいに行なわ
れずに、感光層や受像層の一部が破壊されることが起こ
り易いという欠点があった。
一方、このような感光材料と受像材料を用いる系におい
て、熱現像を若干の水を熱現像直前に感光材料及び/ま
たは受像材料に供給して行なうことも知られている。こ
の場合、両者の親水性バインダーの硬膜度をある程度コ
ントロールする事により、熱現像後の剥離性は熱溶剤を
多量に用いる場合に比べて、改善されるものの、水の供
給量か少なかったりした時には剥離不良を起し易い欠点
があった。
一方、受像層に重合体ラテックスを添加することは既に
知られている。特開昭61−156045号公報には、
受像層として、親水性バインダー、色素媒染剤及び重合
体ラテックスを受像層のひび割れ防止のために添加する
ことが記載されている。
しかしながら、この公報においては、重合体ラテックス
の効果として、皮膜のひび割れ防止効果を得ているのみ
であり、感光材料と受像材料との熱現像後の剥離性を改
善する効果は上記受像層からは得られないことが判明し
た。更に、特開昭62−245257号公報には、色素
媒染層の上に重合体ラテックスをやはり、皮膜のひび割
れ防止のために添加することが開示されているが、この
公報においても、上記先行技術同様に、前記した問題点
に対して、改良効果が得られないことが判明した。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記問題点を改良することを目的とし、特にカ
ラー熱現像感光材料とともに加熱現像を行なった時に、
熱現像終了後に感光材料と受像材料との剥離性を改良し
、しかも現像ムラのない、高い色素濃度を与える色素受
像材料を提供することを目的とするものである。
また、本発明の別の目的は、昇華型染料熱転写方式に於
て、高い最高濃度を与え、しかもインクシートとの熱融
着を防止した色素受像材料を与えることにある。
さらにまた本発明の目的は、皮膜の失透が防止ないし軽
減された色素受像材料を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記本発明の目的は、支持体上に、少なくとも親水性バ
インダーと重合体粒子を含有する色素受像層を少なくと
も1層有する色素受像材料に於て、該親水性バインダー
と重合体粒子との重量比がに05〜1:20であり、か
つ、該色素受像層の30℃における親水性バインダーに
対する、吸水量が800重量%以下であることを特徴と
する色素受像材料により達成された。
以下、本発明の具体的な構成について詳細に説明する。
本発明の色素受像材料は基本的に、支持体とその上に設
けられた少なくとも一層の色素受像層とから構成され、
該色素受像層は少なくとも親水性バインダー及び重合体
粒子を含有する。
本発明の色素受像層に用いられる重合体粒子としては、
乳化重合により形成されたいわゆる重合体ラテックス及
び疎水性ポリマーから成る樹脂を機械的に粉砕し、親水
性コロイド液中に分散してなる微粒子があるが、本発明
では安定性の面から重合体ラテックスを用いることが好
ましい。
本発明で好ましく用いる重合体ラテックスはポリマーの
水分散物であり、このようなポリマーは主として縮合系
重合体とビニル系重合体とに大別される。縮合系重合体
としては、ポリアミド、ポリペプチド、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリ酸無水物、ポリウレタン、ポリ
尿素、ポリエーテル等が挙げられる。ビニル系重合体と
しては、ビニル基による付加重合体で脂肪族炭化水素系
、芳香族系、ビニルアルコール系、ニトリル系、アクリ
ル系、メタクリル系、アクリロニトリル系、ハロゲン系
などの単一重合体とこれらの組合わせによる共重合体が
あげられる。
重合体ラテックスの製造上の容易さから好ましくはポリ
エステル系またはビニル系重合体が選ばれる。これらの
重合体の原料となる重合性不飽和化合物は重合性不飽和
エチレン系化合物や、ジオレフィン系化合物であれば良
い。例えば、アクリル酸及びそのエステル類、メタクリ
ル酸及びそのエステル類、クロトン酸及びそのエステル
類、ビニルエステル類、マレイン酸及びそのジエステル
類、フマル酸及びそのジエステル類、イタコン酸及びそ
のジエステル類、オレフィン類、スチレン類、アクリル
アミド類、メタクリルアミド類、アリル化合物類、ビニ
ルエーテル類、ビニルケトン類、多官能モノマー類、ビ
ニル異部環化合物、グリシジルエステル類、不飽和ニト
リル類等が挙げられる。
これら重合性不飽和化合物の具体的な例を挙げると、ア
クリル酸エステル類としては、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブ
チルアクリレート、5ec−ブチルアクリレート、アミ
ルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルへ
キシルアクリレート、オクチルアクリレート、tert
−オクチルアクリレート、2−クロロエチルアクリレー
ト、2−ブロモエチルアクリレート、4−クロロブチル
アクリレート、シアノエチルアクリレート、2−アセト
キシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリ
レート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアク
リレート、2−クロロシクロへキシルアクリレート、シ
クロへキシルアクリレート、フルフリルアクリレート、
テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニルアクリ
レート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、2.2
−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2
−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブチルア
クリレート、2−エトキシエチルアクリレート、21s
o−プロポキシアクリレート、2−ブトキシエチルアク
リレート、2− (2−メトキシエトキシ)エチルアク
リレート、2− (2−ブトキシエトキシ)エチルアク
リレート、ω−メトキシポリエチレングリコールアクリ
レート(付加モル数n=9)、1−ブロモ−2−メトキ
シエチルアクリレート、1,1−ジクロロ−2−エトキ
シエチルアクリレート等が挙げられる。
メタクリル酸エステル類の例としては、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタ
クリレート、インブチルメタクリレート、5ec−ブチ
ルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメ
タクリレート、シクロへキシルメタクリレート、ベンジ
ルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレート、オ
クチルメタクリレート、スルホプロピルメタクリレ−1
・、N−エチル−N−フェニルアミノエチルメタクリレ
ート、2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチルメタ
クリレート、ジメチルアミノフェノキシエチルメタクリ
レート、フルフリルメタクリレート、テトラヒドロフル
フリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、クレ
ジルメタクリレート、ナフチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチル
メタクリレート、トリエチレングリコールモノメタクリ
レート、ジプロピレングリコールモノメタクリレート、
2−メトキシエチルメタクリレート、3−メトキシブチ
ルメタクリレート、2−アセトキシエチルメタクリレー
ト、2−アセトアセトキシエチルメタクリレート、2−
エトキシエチルメタクリレート、2−iso−プロポキ
シエチルメタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリ
レート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリ
レート、2− (2−エトキシエトキシ)エチルメタク
リレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタク
リレート、ω−メトキシポリエチレングリコールメタク
リレート(付加モル数n=6)などを挙げることができ
る。
ビニルエステル類の例としては、ビニルアセテート、ビ
ニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルイソブ
チレート、ビニルカプロエート、ビニルクロロアセテー
ト、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニルアセテ
ート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルなどが挙げら
れる。
またオレフィン類の例としては、ジシクロペンタジェン
、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、クロロブレ
ン、ブタジェン、2.3−ジメチルブタジェン等を挙げ
ることができる。
スチレン類としては、例えば、スチレン、メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルス
チレン、イソプロピルスチレン、クロルメチルスチレン
、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチ
レン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息
香酸メチルエステルなどが挙げられる。
クロトン酸エステル類の例としては、クロトン酸ブチル
、クロトン酸ヘキシルなどが挙げられる。
またイタコン酸ジエステル類としては、例えば、イタコ
ン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブチ
ルなどが挙げられる。
マレイン酸ジエステル類としては、例えば、マレイン酸
ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチルな
どが挙げられる。
フマル酸ジエステル類としては、例えば、フマル酸ジエ
チル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチルなどが挙げ
られる。
アクリルアミド類としては、アクリルアミド、メチルア
クリルアミド、エチルアクリルアミド、プロピルアクリ
ルアミド、ブチルアクリルアミド、tert−ブチルア
クリルアミド、シクロヘキシルアクリルアミド、ベンジ
ルアクリルアミド、ヒドロキシメチルアクリルアミド、
メトキシエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチル
アクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメチルア
クリルアミド、ジエチルアクリルアミド、β−シアノエ
チルアクリルアミド、N−(2−アセトアセトキンエチ
ル)アクリルアミドなとが挙げられる。
メタクリルアミド類としては、メタクリルアミド、メチ
ルメタクリルアミド、エチルメタクリルアミド、プロピ
ルメタクリルアミド、ブチルメタクリルアミド、t e
’r t−ブチルメタクリルアミド、シクロへキシルメ
タクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロキ
シメチルメタクリルアミド、メトキシエチルメタクリル
アミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、フェ
ニルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、ジ
エチルメタクリルアミド、β−シアノエチルメタクリル
アミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)メタクリ
ルアミドなどが挙げられる。
アリル化合物としては、酢酸アリル、カプロン酸アリル
、ラウリン酸アリル、安息香酸アリルなどが挙げられる
ビニルエーテル類としては、メチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、メトキ
シエチルビニルエーテル、ジメチルアミノエチルビニル
エーテルなとが挙げられる。
ビニルケトン類としては、メチルビニルケトン、フェニ
ルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトンなどが挙
げられる。
ビニル異部環化合物としては、ビニルピリジン、N−ビ
ニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビ
ニルトリアゾール、N−ビニルピロリドンなどが挙げら
れる。
グリシジルエステル類としては、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどが挙げられる。
不飽和ニトリル類としては、アクリロニトリル、メタク
リレートリルなどが挙げられる。
多官能性モノマーとしては、ジビニルベンゼン、メチレ
ンビスアクリルアミド、エチレングリコールジメタクリ
レートなどが挙げられる。
更に、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、イタコン酸モノアルキル、例えば、イタコン酸モ
ノメチル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノブチ
ルなど:マレイン酸モノアルキル、例えば、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブ
チルなど;シトラコン酸、スチレンスルホン酸、ビニル
ベンジルスルホン酸、ビニルスルホン酸、アクリロイル
オキシアルキルスルホン酸、例えば、アクリロイルオキ
シメチルスルホン酸、アクリロイルオキシエチルスルホ
ン酸、アクリロイルオキシプロピルスルホン酸など;メ
タクリロイルオキシアルキルスルホン酸、例えば、メタ
クリロイルオキシメチルスルホン酸、メタクリロイルオ
キシエチルスルホン酸、メタクリロイルオキシプロピル
スルホン酸など;アクリルアミドアルキルスルホン酸、
例えば2−アクリルアミド−2−メチルエタンスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸
など;メタクリルアミドアルキルスルホン酸、例えば2
−メタクリルアミド−2−メチルエタンスルホン酸、2
−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
2−メタクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸な
ど;アクリロイルオキシアルキルホスフェート、例えば
、アクリロイルオキシエチルホスフェート、3−アクリ
ロイルオキシプロピル−2−ホスフェートなど;メタク
リロイルオキシアルキルホスフェート、例えばメタクリ
ロイルオキシエチルホスフェート、3−メタクリロイル
オキシプロピル−2−ホスフェートなど;親水基を2ケ
有する3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホ
ン酸ナトリウムなどが挙げられる。これらの酸はアルカ
リ金属(例えば、Na、になど)またはアンモニウムイ
オンの塩であってもよい。さらにその他の重合性不飽和
化合物としては、米国特許節3,459,790号、同
第3,438,708号、同第3,554,987号、
同第4,215゜195号、同第4,247,673号
、特開昭57−205735号公報明細書等に記載され
ている架橋性モノマーを用いることができる。このよう
な架橋性モノマーの例としては、具体的にはN−(2−
アセトアセトキシエチル)アクリルアミド、N−(2−
(2−アセトアセトキシエトキシ)エチル)アクリルア
ミド等を挙げることができる。
本発明に用いる重合体ラテックスを構成するポリマーの
うち特に好ましいものを具体的に挙げると、ポリメチル
アクリレート、ポリエチルアクリレート、ポリ−n−ブ
チルアクリレート、エチルアクリレートとアクリル酸の
コポリマー、塩化ビニリデンとブチルアクリレートのコ
ポリマー、ブチルアクリレートとアクリル酸のコポリマ
ー、酢酸ビニルとブチルアクリレートのコポリマー、酸
酸ビニルとエチルアクリレートのコポリマー、エチルア
クリレートと2−アクリルアミドのコポリマー等がある
。これらの重合体ラテックスは一般に親水性基を含む界
面活性剤を高濃度に存在させて、疎水性ポリマーを作る
モノマーを激しく撹拌しつつ重合させて製造することが
できる。
これらの重合体ラテックスの製造方法については、例え
ば大津随行、木下雅悦共著“高分子合成の実験法”化学
同人社(1975)に詳細に述べられている。
本発明に用いられる重合体ラテックスは製造の際の界面
活性剤として、一般のアニオン系、カチオン系、ノニオ
ン系、両性系の各界面活性剤か用いられる。これらは単
独でも2種以上を併用して用いてもよい。
本発明に用いられる重合体ラテックスは平均分子量が5
万以上、特に20万から50万のポリマーを分散質とす
るものが好ましい。また、本発明に用いられる重合体ラ
テックスは粒径を製造時の条件(モノマー量、界面活性
剤量、重合温度、撹拌速度等)により任意に調整できる
が、好ましくは平均粒径が0.02μm〜02μmの水
分散物である。
本発明の色素受像層に用いられる親水性バインダーとし
ては、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、エチル
セルロース、ポリメタアクリレート、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、フタル化ゼラ
チン等のゼラチン誘導体、セルロース誘導体、タンパク
質、デンプン、アラビアゴム等の合成あるいは天然の高
分子物質等があり、これらは単独で、あるいは2種以上
併用して用いることが出来るが、親水性バインダーのう
ち少なくとも1つは硬膜剤により硬膜可能であることが
必要であり、特にゼラチンが好ましく用いられ、またゼ
ラチンとポリビニルピロリドンまたはポリビニルアルコ
ール等の親水性ポリマーとを併用することも好ましく用
いられる。
バインダーの使用量は通常支持体1d当り、0.05g
〜50gであり、好ましくは0.2g〜20gである。
本発明の色素受像材料においては、上記重合体粒子と親
水性バインダーとの比率が、色素濃度及び熱現像後の感
光材料と受像材料との剥離性の点から特に重要であり、
親水性バインダ一対重合体粒子の重量比が1+0.5〜
1:20の範囲にする事が必要である。親水性バインダ
ーを重合体粒子に対して2倍を越えて用いた場合には、
重合体粒子による色素の受容能力が急激に低下し、また
熱溶剤を用いて熱現像を行なう場合に、熱現像後の感光
部と受像部の剥離性が低下してしまう。一方、重合体粒
子を親水性バインダーに対して、20倍を越えて用いた
場合には、充分高い色素濃度が得られる反面、熱現像時
に、受像層゛の耐熱性が低下してしまい、膜破壊による
現像ムラを引き起こし易くなる。
重合体粒子と親水性バインダーとの好ましい比率は、1
:1〜1:15重量%であり、特に好ましくは1:2〜
1:10の範囲である。
重合体粒子の受像材料1rrl’当りの添加量は約0.
5〜50g、好ましくは1〜25gの範囲である。
本発明の色素受像層は30℃に於ける親水性バインダー
に対する吸水量が800重量%以下、好ましくは600
重量%以下であることが必要である。このように吸水量
をある値以下にする事により、熱現像時や、感熱記録時
の受像層の膜破壊あるいはくっつきによる現像ムラある
いは転写ムラを著しく改善することが出来る。
色素受像層の30℃の純水中における吸水量を800重
量%以下、好ましくは600重量%以下にするため、色
素受像層には親水性バインダーと硬膜可能な硬膜剤が添
加される。本発明で好ましく用いられる硬膜剤としては
、従来写真用硬膜剤として公知のものが好ましく用いら
れ、例えば、エポキシ系、アルデヒド系、ビニルスルフ
ォン系、アルミニラム化合物、クロム化合物等の金属塩
、アクリロイル系、ハロゲン置換S−トリアジン系、エ
チレンイミン系、メタンスルホン酸系、N−メチロール
系、イソシアネート系等の硬膜剤を用いることが出来る
好ましくはビニルスルホン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤
、アルデヒド系硬膜剤である。
本発明で好ましく用いられる硬膜剤の具体的化合物を以
下に示す。
Cl−10 以、下−余白 OOH ト■−5 COCH=CH。
Y(−6 Na C−fCH2SO,CH=CH,L 0C82CH,OH (CH,=CH8O,CH2hO (CH= = CHS Ot CH2CH2h OH−
11 CH,=CH5O,CH,CHCH,SO,CH=CH
占トI Iイー16 C牙CH,SO,CH=CH,L との 1 : 0.75モル比の反応物と KO,SCH,CH,Na2 H−18 H−24 Co−+NHC)!、0)1h CH,S○=(CH2)3SO−CH50ONg C○N Pi シFiz N MCU(、tl 2(、
M z S (J zC目=シh2C)l、SO,CH
2CH,OCH,CH,SO,CH。
前記硬膜剤の添加量は親水性バインダーの種類、重合体
粒子と親水性バインダーとの比率、硬膜剤の種類、及び
受像層に添加されている種々の添加剤の特性により変化
するが、おおむね、親水性バインダー1g当り0.00
1g〜02g1好ましくは0.01〜0.1gの範囲で
ある。
本発明の色素受像層には沸点が170 ’C以上の高沸
点有機溶媒を含有していることが色素受像層の失透防止
の観点から好ましい。本発明の色素受像層に用いられる
重合体粒子は、ガラス転移温度が比較的高く、しかも重
合体粒子の他に親水性バインダーを含んでいるために、
色素受像層にした際、皮膜が失透しやすい傾向が大きく
、これを防止、あるいは軽減するために、色素受像層中
に高沸点有機溶媒を添加することが好ましい。
本発明で用いることの出来る高沸点有機溶媒は、写真用
に従来用いられているものから、適宜選択して使用する
ことが出来るが、好ましくは室温で液体であり、且つエ
ステル基等の極性基を有していることが好ましい。
本発明で好ましく用いられる高沸点有機溶媒の具体的な
例としては以下の化合物か挙げられる。
以下余白1 一一一ご 流動パラフィン 塩化パラフィン CH,−CHCooC 、H3゜ C,H。
C、it 。
(C,H,0+−P=0 (1日) CG、H,10+−P=0 (iso−C,。H2++vP=0 (n−C,、f−1,、O+−P=0 C,H,、−0−C,H C,H,C00C2H,OC,H,0COCH。
C,H,C00C,H,OC,H,0COC,H。
C,H。
\ NC0C,、H,。
/ C,H。
C2H。
\ N−C0C,、H,。
/ C7夏−I。
(CzHsO)−P  (CH−)、。C00C−Hl
(!so)これらの高沸点有機溶媒は、重合体粒子に対
して、約5〜100重量%、好ましくは、10〜50重
量%の範囲で用いられる。これらの高沸点有機溶媒は、
通常親水性コロイド水溶液中で乳化分散されて、色素受
像層の塗布液に添加されるが、この際、高沸点有機溶媒
単独で使用することも、また、紫外線吸収剤、画像安定
剤、現像調節剤、あるいは、蛍光増白剤等の疎水性物質
と共に添加することもできる。
また、本発明の受像材料の色素受像層には、本発明の効
果を損なわない範囲で、公知の媒染剤を含有することも
できるが、そのような媒染剤としては例えば、3級アミ
ンまたは4級アンモニウム塩を含むポリマーが好ましく
、例えば米国特許3709.690号明細書及び、特開
昭64−13546号公報に記載の化合物が挙げられる
。これらの媒染剤は好ましくは本発明の重合体粒子の2
0重量%以下、特に好ましくは10重量%以下で用いる
ことができる。
本発明の色素受像材料の支持体としては、透明支持体、
反射支持体のいずれであってもよい。具体的には、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、及び
これらの支持体中に硫酸バリウム、炭酸カルシウム、二
酸化チタン等の白色顔料を添加した支持体、アート紙、
キャストコート紙、バライタ紙、紙支持体上に白色顔料
を含有する熱可塑性樹脂(ポリエチレン等)を被覆した
積層紙、布類、ガラス、アルミニウム等の金属箔等を用
いることが出来る−0また、支持体上に顔料を含んだ電
子線硬化性樹脂組成物を塗布・硬・化させた支持体、及
び、第2種拡散反射性を有する反射支持体なども本発明
の色素受像材料の支持体として、用いることが出来る。
本発明の色素受像材料は支持体上に単一の色素受像層が
設けられた場合であってもよく、また複数の構成層が塗
設されていてもよく、この場合、その全てが色素受像層
であることも、また保護層、下引層等を含む構成層の一
部のみが色素受像層であることもできる。
本発明の色素受像材料には公知の各種添加剤を添加する
ことが出来る。そのような添加剤としては、例えば、汚
染防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、画像安定剤、現
像促進剤、カブリ防止剤、pH8節剤(酸及び酸プレカ
ーサー、塩基プレカーサー等)、熱溶剤、有機フッ素系
化合物、油滴、界面活性剤、硬膜剤、マット剤及び各種
金属イオン等が′挙げられる。
以下に本発明の色素受像材料と好ましく組み合わされて
用いられる熱現像カラー感光材料(以下、本発明の熱現
像カラー感光材料と称する。)について説明する。
本発明の熱現像カラー感光材料は、バインダー感光性ハ
ロゲン化銀乳剤、及び熱現像時に拡散性の色素を形成も
しくは放出する色素供与物質を少なくとも有する感光性
層を支持体上に少なくとも一層有し、必要に応じて、還
元剤もしくは還元剤プレカーサー、及び有機銀等が含ま
れる。
本発明の熱現像カラー感光材料で用いることの出来る色
素供与物質としては、例えば、特開昭62=44737
号、同62−129852号、同62−169158号
、同特願事1−200859号に記載されている拡散性
の色素を形成するカプラー、例えば特開昭61−882
54号記載のロイコ色素、あるいは例えば、米国特許4
,235゜957号に記載の熱現像色素漂白法に用いら
れるアゾ色素等が挙げられる。好ましくは拡散性色素を
形成または放出する色素供与物質が用いられ、特に好ま
しくはカップリング反応により拡散性色素を形成する化
合物が好ましい。
以下、本発明で好ましく用いられる拡散性色素を形成ま
たは放出する色素供与物質について説明する。
拡散性色素を形成もしくは放出する色素供与物質は、感
光性ハロゲン化銀及び/または有機銀塩の還元反応に対
応もしくは逆対応し、拡散性の色素を形成または放出で
きるものであればよく、ネガ型の色素供与物質とポジ型
の色素供与物質がある。
ネガ型色素供与物質としては、例えば、米国特許4,4
63,079号、同4,439,513号、特開昭59
−60434号、同59−65839号、同59−71
046号、同59−87450号、同59−88730
号、同59−123837号、同59−124329号
、同59−165054号、同59−165055号等
の各明細書に記載されている還元性の色素放出化合物が
挙げられる。
別のネガ型の色素供与物質としては、例えば米国特許4
,474,867号、特開昭59−12431号、同5
9−48765号、同59−174834号、同59−
159159号、同59−231040号、特開平1−
185630号等の各明細書に記載されているカップリ
ング型色素形成化合物が挙げられる。
カップリング型の色素形成化合物のさらに別の好ましい
ネガ型色素供与物質としては、次の一般式(イ)で示さ
れるものである。
一般式(イ) cp   (J)   (B) 式中、Cpは還元剤の酸化体とカップリング反応して拡
散性の色素を形成することができるカプラー残基を表わ
し、Jは還元剤の酸化体と反応するCpの活性位と結合
している2価の有機基を表し、Bはバラスト基を表す。
ここで言うバラスト基とは、熱現像中に色素供与物質を
非拡散化させる基であり、例えば炭素原子数8以上、好
ましくは12以上を有する基、ポリマー鎖あるいは分子
の性質により非拡散化機能を有する基(例えば水が存在
しない熱現像におけるスルフォ基など)を言う。バラス
ト基の最も好ましいものはポリマー鎖である。
バラスト基としてポリマー鎖を有するカップリング型色
素供与物質としては、一般式(ロ)で表せられる単量体
から誘導されるポリマー鎖を有するものが好ましい。
一般式(ロ) Cp−(J )−(Y >i −(Z )−、(L )
式中、CpSJは一般式(イ)で定義されたものと同じ
であり、Yはアルキレン基、アリーレン基または、アラ
ルキレン基を表し、2は0または1を表し、Zは2価の
有機基を表し、Lはエチレン性不飽和基またはエチレン
性不飽和基を有する基を表す。
一般式(イ)または(ロ)で表せられるカップリング型
の色素形成化合物の具体例としては、例えば、特開昭5
9−124339号、同59−181345号、同6〇
−2950号、同61−57943号、同61−593
36号、特願平1−200859号、米国特許4,63
1,251号、同4,650,748号、同4,656
,124号の各明細書に記載されたものがあるが、特に
米国特許4,656,124号、同4,631,251
号及び同4,650,748号の各明細書に記載された
ポリマー型色素供与物質が好ましい。
ポジ型の色素供与物質としては、例えば、特開昭59−
55430号、同59−165054号、同59−15
4445号、同59−116655号、同59−124
327号、同59−152440号、同64−1354
6号等の各公報に記載された化合物がある。
これらの色素供与物質は、単独あるいは、2種以上併用
して用いてもよく、その使用量は、色素供与物質の種類
や熱現像感光材料の周環により、広範に変わり得る。お
おむね感光材料1−当り0.05〜10g1好ましくは
0.1〜5gの範囲である。
上記色素供与物質を熱現像感光材料の写真構成層に含−
有させる方法としては、ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレートあるいはトリクレジルフォスフェート等の
公知の高沸点有機溶剤を用いて、親水性コロイド溶液中
に乳化分散する方法、アルカリ性の親水性コロイド水溶
液中に溶解した後、酸で中和して分散する方法、及び親
水性コロイド水溶液中で公知の手段により機械的に固体
状に分散する方法など、公知の方法から適宜選択して用
いることができる。
本発明の熱現像感光材料に用いられる、感光性ハロゲン
化銀としては従来公知のものを使用することができ、例
えば、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭化
銀を用いることかできる。
これらのハロゲン化銀は粒子内部から表面まで均一な組
成を有するもの、内部と表面で組成が異なるコア/シェ
ル型あるいはステップ状もしくは連続的に組成が変化し
ている多層構造からなるハロゲン化銀であってもよい。
またハロゲン化銀の形状は立方体、球形、8面体、12
面体、14面体等の明確な晶壁を有するもの、またはそ
うでないもの等を用いることができる。
また例えば、特開昭58−111933号、同58−1
11934号、リサーチ・ディスクロージャー22 、
534に記載されているような、2つの平行する結晶面
を有し、かつ、これらの結晶面は各々他の結晶面よりも
面積が大きい粒子であって粒子の直径対厚さの比が約5
:1以上の平板状ハロゲン化銀も用いることができる。
さらに、例えば、米国特許2.592.250号、同3
,220.613号、同3.271,257号、同3,
317,322号、同3511゜622号、同3,53
1,291号、同3,447,927号、同3761.
266号、同3,703,584号、同3,736,1
40号、同3761.276号、特開昭50−8524
号、同50−38525号、同52−15661号、同
55−127549号等に記載されている粒子表面が予
めカブラされていない内部潜像型ノ10ゲン化銀乳剤も
用いることができる。
また、感光性ハロゲン化銀はその粒子形成段階に於て、
イリジウム、金、ロジウム、鉄、鉛等の金属イオン種を
適当な塩の形で添加することができる。
上記感光性ハロゲン化銀乳剤の粒径は約0.02〜2μ
mであり、好ましくは約005〜05μmである。
本発明において、感光性ノ・ロゲン化銀の調製方法とし
て感光性銀塩形成成分を後述の有機銀塩と共存させ、有
機銀塩の一部を感光性ハロゲン化銀の一部に変換させて
形成させることもできる。
感光性ハロゲン化銀乳剤は公知の増感剤(例えば、活性
ゼラチン、無機硫黄、チオ硫酸ナトリウム、二酸化チオ
尿素、塩化金酸ナトリウム等)でハロゲン化銀粒子表面
を化学増感する事ができる。
化学増感は、含窒素へテロ環化合物あるいはメルカプト
基含有へテロ環化合物の存在下に行なうことも可能であ
る。
さらに感光性ハロゲン化銀は公知の分光増感色素により
、青、緑、赤、赤外光への分光増感を施すことができる
。代表的な増感色素としては、シアニン、メロシアニン
、3核または4核シアニン、ホロポーラ−シアニン、ス
チリル、ヘミシアニン、オキソノール等が挙げられる。
これらの増感色素の使用量はハロゲン化銀1モル当り、
1μmoi〜10mo、9、好ましくは10μmo、g
 〜0.1mo’iである。
増感色素はハロゲン化銀乳剤のどの過程において添加し
てもよく、具体的にはハロゲン化銀粒子形成時、可溶性
塩類の除去時、化学増感開始前、化学増感時、あるいは
化学増感終了以降のいずれであってもよい。
これらの感光性ハロゲン化銀及び感光性銀塩形成成分は
感光材料1−当り約001〜50g、好ましくは0.1
〜10gの範囲で用いられる。
本発明の熱現像感光材料には、必要に応じて感度の上昇
や、現像性の向上を目的として、公知の有機銀塩を用い
ることができる。
本発明において用いることのできる有機銀塩は、例えば
、特開昭53−4921号、同49−52626号、同
52−141222号、同53−36224号、同53
−37626号、同53−36224号、同53−37
610号等の各公報並びに米国特許3.330,633
号、同3,794,496号、同4,105,451号
等の各公報に記載されている長鎖脂肪族カルボン酸の銀
塩やヘテロ環を有するカルボン酸の銀塩(例えばベヘン
酸銀、α−(1−フェニルテトラゾールチオ)酢酸銀等
)、あるいは特公昭44−26582号、同45−12
700号、同45−18416号、同45〜22815
号、特開昭52−137321号、同58−11863
8号、同5’8−118639号、米国特許4.123
,274号等の公報に記載されているイミノ基を有する
化合物の銀塩がある。さらに、特開昭61−24904
4号記載のアセチレン銀等も用いることができる。
中でもイミノ基を有する化合物の銀塩が好ましく、特に
ベンゾトリアゾール及びその誘導体の銀塩(例えばベン
ゾトリアゾール銀、5−メチルベンゾトリアゾール銀等
)が特に好ましい。
上記有機銀塩は、単独でも2種以上併用して用いること
もでき、これらの調製はゼラチンのごとき親水性コロイ
ド水溶液中で調製し、可溶性塩類を除去してそのままの
形で使用することも、また有機銀塩を単離して機械的に
固体微粒子に粉砕・分散して使用することもできる。有
機銀塩の使用量は感光材料1イ当り001g〜20g、
好ましくは0.1〜50gの範囲である。
本発明の熱現像感光材料に用いられる還元剤は、現像機
構や色素形成乃至放出機構により熱現像感光材料用とし
て従来公知のものの中から適切なものを選択して使用さ
れる。ここで言う還元剤には、熱現像時に還元剤を放出
する還元剤プレカーサーも含まれる。
本発明に用いることのできる還元剤としては、例えば、
米国特許3,351.286号、同3,761,270
号、同3,764,328号、同3.342,599号
、同3.719,492号明細書、リサーチ・ディスク
ロージャー12,146号、同15,108号、同15
,127号、及び特開昭56−27132号、同53−
135628号、同57−79035号に記載のp−フ
ユニレンジアミン系及び、p−アミノフェノール系現像
主薬、1戸ン酸アミドフェノール系現像主薬、スルフォ
ンアミドアニリン系現像主薬、及びヒドラゾン系現像主
薬、フェノール類、スルフォンアミドフェノール類、ポ
リヒドロキシベンゼン類、ナフトール類、ヒドロキシビ
スナフチル類、メチレンビスフェノール類、アスコルビ
ン酸類、1−アリール−3−ピラゾリドン類、ヒドラゾ
ン類、及び上記種々の還元剤のプレカーサー類がある。
また、色素供与物質が還元剤を兼ねることもできる。
特に好ましい還元剤は、特開昭56−146133号及
び同62−227141号記載のN−(p−N’ 、N
’ジアルキルアミノ)フェニルスルファミン酸塩及びそ
の誘導体である。
還元剤は2種以上併用してもよく、また還元剤の使用量
は、感光材料1M当り、0.01〜lOOミリモルの範
囲で使用される。
本発明の熱現像感光材料には色素の転写促進その他の目
的で、熱溶剤を用いることが好ましい。
熱溶剤は熱現像時に液状化し熱現像や色素の熱転写を促
進する作用を有する化合物であり、常温では固体状態で
あることが好ましい。
本発明で用いることの出来る熱溶剤としては、例えば、
米国特許3,347,675号、同3,667.959
号、同3,438,776号、同3,666.477号
、リサーチ・ディスクロジ+ −(No、17,643
号、特開昭51−19325号、同53−24829号
、同53−60223号、同58−118640号、同
58−198038号、同59−229556号、同5
9−68730号、同59−84236号、同60−1
91251号、同60−232547号、同60−14
241号、同61−52643号、同62−78554
号、同62−42153号、同62−44737号、同
63−53548号、同63−161446号、特開平
1−224751号、同2−863号等の各公報に記載
された化合物が挙げられる。
具体的には、尿素誘導体(ジメチル尿素、ジエチル尿素
、フェニル尿素等)、アミド誘導体(例えばアセトアミ
ド、ステアリルアミド、ベンズアミド、p−トルアミド
、p−アセトキシエトキシベンズアミド、p−ブタノイ
ルオキシエトキシベンズアミド等)、スルホンアミド誘
導体(例えば、p−トルエンスルホンアミド等)、多価
アルコール類(例えば、1,6−ヘキサンジオール、ペ
ンタエリスリトール、ポリエチレングリコール等)が好
ましく用いられる。
上記熱溶剤の中でも特に水不溶性固体熱溶剤が好ましく
用いられ、そのような具体例としては、例えば、特開昭
62−136645号、同62−139545号、同6
3−53548号、同63−161446号、特開平1
−224751号、同2−863号、同2−12073
9号、同2−123354号等に記載されている化合物
が挙げられる。゛ 上記熱溶剤は、感光性ハロゲン化銀乳剤層、中間層、保
護層、受像部材の色素受像層等任意の層中に添加するこ
とができ、またその添加量は通常バインダーに対して、
10重量%〜500重量%、より好ましくは30重量%
〜300重量%である。
本発明の熱現像感光材料に用いることのできるバインダ
ーとしては、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、
エチルセルロース、ポリメタアクリレート、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、フタル
化ゼラチン等のゼラチン誘導体、セルロース誘導体、タ
ンパク質、デンプン、アラビアゴム等の合成あるいは天
然の高分子物質等があり、これらは単独で、あるいは2
種以上併用して用いることが出来るが、バインダーのう
ち少なくとも1つは、硬膜剤により硬膜可能なバインダ
ーであることが好ましく、特にゼラチンが好ましく用い
られる。また、ゼラチンと、ポリビニルピロリドンまた
はポリビニルアルコール等の親水性ポリマーとを併用す
ることも本発明で好ましく用いられる。
バインダーの使用量は通常支持体1rn”当り、005
g〜50gであり、好ましくは0.2g〜20gである
本発明の熱現像感光材料には、上記以外に、必要に応じ
て、各種添加剤を添加することが出来る。
本発明において使用することのできる現像促進剤として
は、例えば、特開昭59−177550号、同59−1
11636号、同59−124333号、同61−72
233号、同61−236548号、特開平1−152
454号記載の化合物が有用であり、また、特開昭61
−159642号、特開平1−104645号、特願平
1−110767号記載の現像促進剤放出化合物、ある
いは、特開平1−104645号記載の電気陰性度が4
以上の金属イオンも用いることが出来る。
本発明において使用することの出来るカブリ防止剤とし
ては、例えば、米国特許第3,645,739号明細書
に記載されている高級脂肪酸、特公昭47−11113
号記載の第2水銀塩、特開昭51−47419号記載の
N−ハロゲン化物、米国特許第3,700,457号、
及び特開昭51−50725号記載のメルカプト化合物
放出性の化合物、同49−125016号記載のアリー
ルスルフォン酸、同51−47419号記載のカルボン
酸リチウム塩、英国特許第1,455,271号および
特開昭50−101019号記載の酸化剤、同53−1
9825号記載のスルフィン酸類及びチオスルホン酸類
、同51−3223号記載のチオウラシル類、同51−
26019号記載の硫黄、同51−42529号、同5
1−81124号及び同55−93149号記載のジス
ルフィド類及びポリスルフィド類、同51−57435
号記載のロジンあるいはジテルペン類、同51−104
338号記載のカルボキシル基またはスルホン酸基を有
するポリマー酸、米国特許4,138,265号記載の
チアシリチオン、特開昭54−51821号、同55−
142331号、米国特許第4,137,079号記載
のトリアゾール類、特開昭55−140883号記載の
チオスルフィン酸エステル類、特開昭59−46641
号、同59−57233号、同59−57234号記載
のジーまたはトリーハロゲン化物、特開昭59−111
636号記載のチオール化合物、同60−198540
号及び同60−227255号記載のハイドロキノン誘
導体、等が挙げられる。さらに別の好ましいカブリ防止
剤としては、特開昭62−78554号に記載の親水性
基を有するカブリ防止剤、特開昭62−121452号
記載のポリマーかぶり防止剤、特開昭62−12345
6号記載のバラスト基を有するカブリ防止剤が挙げられ
る。また特開平1−161239号記載の無呈色カプラ
ーも好ましく用いられる。
本発明に於て使用することのできる塩基プレカーサーと
しては加熱により脱炭酸して塩基性化合物を放出する化
合物(グアニジントリクロロ酢酸等)、分子内求核置換
反応により分解してアミン類を放出する化合物、及び水
に難溶な塩基性金属化合物(水酸化亜鉛等)とこれを形
成する金属イオンとで錯形成可能な化合物(ピコリン酸
等)との反応により塩基を放出する塩基プレカーサーな
どが挙げられ、具体的には、例えば、特開昭56−13
0745号、同59−157637号、同59−166
943号、同59−180537号、同59−1748
30号、同59−195237号、同62−10824
9号、同62−174745号、同62−187847
号、同63−97942号、同63−96159号、特
開平1−68746号等の各公報に記載されている。
本発明の熱現像感光材料には上記した以外の各種の公知
の写真用添加剤を用いることができ、例えば、ハレーシ
ョン防止染料、コロイド銀、蛍光増白剤、硬膜剤、帯電
防止剤、界面活性剤、無機及び有機のマット剤、退色防
止剤、紫外線吸収剤、白地色調調整剤等を含有すること
が出来る。
これらについては具体的にはRD(リサーチ・ディスク
ロージャー)誌Vo1.170. 1978年6月発行
No、17029号、特開昭62−135825号、及
び同64−13546号の各公報に記載されている。
これらの各種添加剤は感光性層のみならず、中間層、下
引き層、保護層あるいはバッキング層等任意の構成層中
に適宜添加することが出来る。
本発明の熱現像感光材料に用いられる支持体としては、
例えば、ガラス、ポリプロピレンフィルム、セルロース
アセテートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリエチレンナフタレートフィルム等の透明また
は不透明の合成プラスチックフィルム、アート紙、キャ
ストコート紙、バライタ紙等の各種コート紙、ポリエチ
レン樹脂被覆紙、さらにこれらの各種支持体上に電子線
硬化性樹脂組成物を塗布・硬化させた支持体等が挙げら
れる。
本発明の熱現像感光材料は、(a)感光性ハロゲン化銀
乳剤、(b)色素供与物質、(c)バインダーを含有し
、さらに(d)有機銀、および、(e)還元剤を含有す
ることが好ましい。これらは単一の写真構成層中に含ま
れていてもよく、また、2層以上からなる層に分割して
添加されることもできる。
具体的には、(a)、(b)、(c)、(d)の成分を
一つの層に添加し、(e)をこれに隣接する層に添加し
たり、あるいは、(a)、(b)、(c)、(e)を単
一の層に添加し、(d)を他層に添加することもできる
また、実質的に同一の感色性を有する感光性層は2つ以
上の感光性層から構成されることもでき、それぞれ低感
度層及び高感度層とすることもできる。
本発明の熱現像感光材料をフルカラー記録材料として用
いる場合には、通常感色性の異なる3つの感光性層を有
し、各感光性層では熱現像によりそれぞれ色相の異なる
色素が形成または放出される。この場合、−船釣には、
青感光性層(B)にイエロー色素(Y)が、緑感光性層
(G)にはマゼンタ色素(M)が、また赤感光性層(R
)にはシアン色素(C)が組み合わされるが、本発明は
これに限定されず、いかなる組合せも可能である。
具体的には、(B−C)−(G−M)−(R−Y)、(
赤外感光性−C)−(G−Y)〜(R−M)等の組合せ
も可能である。
各層の層構成は任意であり、支持体側から順に、R−G
−BSG、−R−BSR−G−赤外、G−R−赤外、等
の層配置が可能である。
本発明の熱現像感光材料には、感光性層の他に下引き層
、中間層、保護層、フィルター層、バッキング層、剥離
層等の非感光性層を任意に設けることが出来る。
本発明の熱現像感光材料は、感光材料の感色性に適した
公知の露光手段に依って露光されることが出来る。
用いることのできる露光光源としては、タングステンラ
ンプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、水銀灯、CR
T光源、FO−CRT光源、発光タイオード、レーザー
光源(例えばガスレーザー色素レーザー、YAGレーザ
−、半導体レーザー等)等を単独あるいは複数組み合わ
せて用いることが出来る。また、半導体レーザーとSH
G素子(第2高調波発生素子)とを組み合わせた光源も
用いることが出来る。その他、電子線、X線、γ線、α
線等によって励起された蛍光体から放出される光に依っ
ても露光されることが出来る。
露光時間は1画面を1回の露光で行なうが、あるいは1
画素毎にデジタル的に露光を行なうがで異なるが、前者
の場合、通常0.01秒〜10秒であり、また、後者に
おいては1画素当り10−’〜1o−1秒の範囲で行な
われる。
露光する際には、必要に応じて、色フィルターを用いて
、露光光源の色温度調整を行なうこともでき、またレー
ザー等によりスキャナー露光を行なうこともできる。
本発明の熱現像感光材料は、像様露光後、好ましくは、
70〜200’C1さらに好ましくは90〜170’C
で好ましくは1〜180秒間、さらに好ましくは2〜1
20秒間加熱現像され、色素画像が形成される。
拡散性色素の色素受像部材への転写は熱現像時に、受像
部材の色素受像層面を感光材料の感光層側に密着させる
ことにより、熱現像と同時に行なってもよく、また、熱
現像後に色素受像部材を感光材料に密着させて色素を転
写させてもよく、さらに、水を供給した後、感光材料と
色素受像部材とを密着させてもよい。また、露光前に7
0〜160℃の範囲で感光材料を予備加熱した゛す、特
開昭60−143338号及び同6l−)62041号
に記載されている様に、現像直前に、感光材料と色素受
像部材の少なくとも一方を80〜120℃の温度範囲で
予備加熱することもできる。
本発明の熱現像感光材料を熱現像する際には、公知の加
熱手段を適用することができ、例えば、加熱されたヒー
トブロックや面ヒータに接触させたり、熱ローラや熱ド
ラムに接触させる方式、高温に維持された雰囲気中を通
過させる方式、高周波加熱方式を用いる方式、あるいは
、感光材料または受像部材の裏面にカーボンブラック層
の様な発熱導電性物質を設け、通電することにより生ず
るジュール熱を利用する方式などを適用することが出来
る。
熱現像時における加熱パターンは特に制限がなく、一定
温度で行なう方法、現像初期を高温状態で行ない現像後
半を低温状態で行なう方法、あるいはこの逆の方法、さ
らには3ステップ以上に温度領域を変化させる方法や連
続的に温度を変化させる方式等任意の方法で行なうこと
が出来る。
本発明の色素受像材料は前記した熱現像感光材料用受像
材料としてばかりでなく、昇華型色素転写方式用色素受
像材料としても使用できる。この場合、本発明の色素受
像材料を用いた場合、熱転写記録時に、インクシートと
受像層のくっつきが軽減され、高感度の記録が可能とな
る。
本発明の色素受像材料は、熱現像用受像材料とした物を
そのままの形で用いることも、また重合体粒子や親水性
バインダーの使用量を適宜変更して使用することが出来
るが、概ね、熱現像感光材料用として作成した物がその
まま使用可能である。
本発明の色素受像材料を昇華型色素転写方式に使用する
場合、本発明の色素受像材料と組合わされて使用される
インクシートは支持体上にイエロー、マゼンタ、シアン
、及び、必要に応じて、黒のインク層をそれぞれ別に有
しており、順次サーマルヘッドにより°記録される。
[実施例] 以下、本発明の具体的実施例を説明する。しかし当然の
ことながら本発明は以下の実施例により限定されるもの
ではない。
実施例−1 (1)u里且匁詐羞 150g/rrrの写真用バライタ紙上に、下記の組成
からなる色素受像層を設け、色素受像材料−1(比較試
料)を作成した。(添加量は特に記載のない限り、材料
1−当りの量で示した。)(色素受像層の組成) ポリ塩化ビニル(平均重合度5oo)    io g
画像安定剤−107g 画像安定剤−205g 画像安定剤−303g 画像安定剤−408g 現像促進剤−105g 尚、色素受像層の塗布は上記組成の塗布液(溶媒:メチ
ルエチルケトン)を押し出しコーティングにより行なっ
た。
一方、下記の組成からなる色素受像層を上記写真用バラ
イタ紙上に塗布(塗布は下記組成を有する水溶性塗布液
を水系にて、スライドホッパー塗布機により行なった。
)して、色素受像材料−2(比較試料)を作成した。
ゼラチン               4g色素媒染
剤−18g 画像安定剤−107g 画像安定剤−2o、s g 画像安定剤−30,3g 画像安定剤−4o、s g 現像促進剤−105g 色素媒染剤−1 画像安定剤−1 画像安定剤−2 n″、100 画像安定剤−3 次に、表−1に示したポリ塩化ビニルラテックス(ガラ
ス転移温度Tg=110℃)、ゼラチン、及び硬膜剤と
して例示硬膜剤H−12を上記写真用バライタ紙上に色
素受像層として塗布して色素受像材料3〜33を作成し
た。尚、色素受像材料3〜33において、それぞれ、画
像安定剤−1,−2゜−3,−4、及び現像促進剤−1
を色素受像材料−2と同じたけ色素受像層に添加した。
(塗布は上記色素受像材料−2と同じ方法で行なった。
)得られた色素受像材料を35℃、相対湿度60%にて
3日間保存して硬膜した。
(2)!!    ・・ ;。
両面に下引き処理を施した厚さ180μmの透明なポリ
エチレンフタレートフィルム支持体上に、表−2に示す
層構成を有する熱現像カラー感光材料を作成した。表−
2において、各添加剤の使用量は、熱現像感光材料IM
当りの量を示す。(但し、感光性ハロゲン化銀乳剤及び
ベンゾトリアゾール銀はそれぞれ銀に換算して示した。
) 画像安定剤 現像促進剤−1 (HOC2F(,5CI(2量 =h 以下余白′ 熱現像感光材料に使用した赤外感光性・緑感光性・赤感
光性の各乳剤は以下のものを用いた。
赤外感光性沃臭化銀乳剤: 平均粒径0.15μm(粒径分布8%)、沃化銀組成2
モル%、形状は角や辺にやや丸みを帯びたほぼ立方体で
粒子形成時に6塩化イリジウム(rV)カリウムを添加
した。チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸ナトリウム、下記
メルカプト化合物−1及び下記増感色素(a)の存在下
で最適点迄化学増感を施した。
緑感光性沃臭化銀乳剤: 平均粒径0.25μm(粒径分布9%)、沃化銀組成2
モル%、形状は角や辺にやや丸みを帯びたほぼ立方体で
粒子形成時に6塩化イリジウム(TV)カリウムを添加
した。チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸ナトリウム、下記
メルカプト化合物−1及び下記増感色素(b)の存在下
で最適点迄化学増感を施した。
赤感光性沃臭化銀乳剤: 平均粒径0.15μm(粒径分布8%)、沃化銀組成2
モル%、形状は角や辺にやや丸みを帯びたほぼ立方体で
粒子形成時に6塩化イリジウム(IV)カリウムを添加
した。チオ硫酸ナトリウムおよび下記増感色素(e)の
存在下で最適点迄化学増感を施した。
上記3種の感光性ハロゲン化銀乳剤は、化学増感終了時
に4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3゜3a、7−チ
トラザインデンをハロゲン化銀1モル当たり、1g添加
した。
増感色素(、) 増感色素(b) 増感色素(C) メルカプト系化合物−1 色素供与物質(1) ベンゾトリアゾール銀乳剤: 50℃のフェニルカルバモイルゼラチン10%水溶液中
にアンモニア性硝酸銀水溶液およびベンゾトリアゾール
(ベンゾトリアゾールに対して0.2モルのアンモニア
水含有)の同時混合により調製し、添加終了後液のpH
を低下させて、凝集・脱塩して針状結晶(中01〜0.
2μm1長さ05〜2μm)を得た。
x=60重量% y=40重量% 壬=ニー1 以下余−白 色素供与物質(2) 色素供与物質(3) カプリ防止剤−1 カプリ防止剤−2 H 熱溶剤 紫外線吸収剤−1 還元剤−1 AP−1 還元剤−2 イラジエーシラン防止染料−1 イラジエーシッン防止染料−2 イラシエーシッン防止染料−3 得られた熱現像感光材料を35℃、相対湿度60%で5
日間保存し、硬膜させた。
(3)゛支像■料辺■頂 受像材料25℃、相対湿度55%で2時間調湿した後、
重量測定した(Wl)。これを30℃に保った純水中に
2分間浸漬した後、表面に付着した水を濾紙にて拭き取
った後、その重量を測定した(W2)。
吸水量は以下の式で求めた。
(W2−Wl) 吸水量= 100 X WB WB:上記試料が受像層中に含有する親水性バインダー
量 一方、熱現像カラー感光材料に白色ウェッジ露光した後
、前記受像材料1〜15と重ね合わせ、ドラムベルト型
熱現像装置により、150℃で75秒間の加熱現像を各
々の受像材料について10毎連続的に行なった。
得られた試料を室温に戻した後、感光材料と受像材料を
剥離し剥離性を評価した。また、剥離した後の受像材料
上の膜破壊や転写不良によるムラ点数を数えた。一方、
受像材料上に形成された、色素画像の反射濃度(最高濃
度)を測定し、表−1に示す結果を得た。表中、最高濃
度及び最低濃度に於てB、G、Rとあるのはそれぞれ青
、緑、赤の各々の単色光で濃度測定したことを示す。
尚、剥離性の評価は以下の基準で行なった。
○:容易に剥離可能であり、感光材料の端部において、
感光層が全く、受像層に転写していないもの。
△:剥離は比較的容易に行えるが、中にはスムーズな剥
離が行えないか、あるいは端部において、感光層の極一
部が受像層に転写しているもの。
×:剥離するのにかなりの剥離強度を要し、剥離したも
ののほとんどで感光層の一部が、受像層への転写が認め
られる。
××:感光材料と受像材料の剥離が殆ど不可能であった
もの。
表−1に示す結果から、色素受像層として、ポリ塩化ビ
ニルのみを有する、色素受像材料−1゜8は剥離性に優
れ、しかも高い色素受容能力を有している(高い最高濃
度)が、色素受像層面上に現像時のムラが発生し易いこ
とが判る。一方、ゼラチンと媒染剤−1からなる色素受
像層を有する(ポリ塩化ビニル重合体ラテックスを有し
ない)色素受像材料−2は熱現像後に、感光材料と色素
受像材料との剥離が不十分であることがわかる。
また、ポリ塩化ビニル重合体ラテックスを含有するが、
本発明で規定される以下の量しか含んでいない色素受像
材料−3,9,14,19,24,29では熱現像後の
剥離性の改良が不十分であることが判る。
一方、本発明の重合体ラテックスを本発明の範囲内で含
むものの、30℃に於ける吸水量が800%を越えてい
る受像材料(受像材料−3〜13)においては熱現像後
の膜破壊や、転写ムラ等による現像ムラの発生が多いこ
とがわかる。
これに対して、本発明の受像材料(受像材料−15〜1
8.20〜23.25〜28及び30〜33)は熱現像
後の剥離性が良好で、しかも現像ムラの発生か少なく、
しかも高い最高濃度を与えることが判る。特に30℃に
おける吸水量が600%以下の受像材料(受像材料−2
0〜23.25〜28及び30〜33)において、剥離
性が良好で、しかも、現像ムラが極端に少ないことが判
る。
実施例−2 実施例−1で作成した受像材料−12において、硬膜剤
を実施例−1で使用したH−12がらH−1゜5、16
.22に変更し表−3に記載の受像材料(34〜53)
を作成した。実施例−1同様に、吸水量、剥離性、現像
ムラ及び最高濃度を調べた。結果を表−3に示す。
表−3に示した結果から、吸水量が8oo重量%以下で
ある本発明の受像材料は剥離性、現像ムラの点で優れて
いることが分かる。
実施例−3 実施例−2を繰り返した。但し、ここでは、重合体ラテ
ックスとして、ポリ塩化ビニルに変え、ポリエステル(
ガラス転移温度Tg=115℃)を用いた。
実施例−2と同様にして、吸水量、剥離性、現像ムラ及
び最高濃度測定を行ない、表−4に示す結果を得た。
表−4に示す結果から、本発明の効果が受像層として、
ポリ塩化ビニルを用いた場合にも得られることが分かる
以下冷有1 一゛−−〜”−。
実施例−4 実施例−1で作成した色素受像材料6.12.17゜2
2、27.32 (ゼラチン2g、重合体ラテックス1
0gを使用)において重合体ラテックスをポリ塩化ビニ
ル粉末を下記の処方で72時間ボールミル分散して得ら
れた分散物に変え、色素受像材料74〜79を作成した
ボールミル分散処方 実施例−1と同様に吸水量、 剥離性、 現像ムラ、 表−5に示す結果から、受像層の重合体粒子として機械
的に粉砕したポリ塩化ビニル分散物を使用しても吸水量
が800%以下の本発明の受像材料は良好な剥離性を有
し、しかも現像ムラが少ないことがわかる。
実施例−5 実施例−1で作成した色素受像材料27において色素受
像層に高沸点有機溶媒として表−6に示す化合物を添加
した色素受像材料80〜86を作成した。
但し、ここでは色素受像材料の支持体として、下引加工
を施した厚さ100μmの透明なポリエチレンテレフタ
レート支持体を用いた。
得られた受像材料を実施例−1と同様に剥離性、現像ム
ラ、写真性能を調べ、結果を表−6に示した。又、上記
受像材料の熱現像後の失透性を目視で調べた。失透性は
次の如く評価した。
全く失透していないもの・・・○ 僅かに失透しているもの・・・△ 完全に失透しているもの・・・× 結果を表−6に示す。
表−6の結果から高沸点有機溶媒を添加することにより
失透性が改良されることが判る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に、少なくとも親水性バインダーと重合
    体粒子を含有する色素受像層を少なくとも1層有する色
    素受像材料に於て、該親水性バインダーと重合体粒子と
    の重量比が1:0.5〜1:20であり、かつ、該色素
    受像層の30℃における親水性バインダーに対する、吸
    水量が800重量%以下であることを特徴とする色素受
    像材料。
  2. (2)重合体粒子が重合体ラテックスであることを特徴
    とする請求項(1)記載の色素受像材料。
  3. (3)色素受像層の30℃における親水性バインダーに
    対する、吸水量が600重量%以下であることを特徴と
    する請求項(1)記載の色素受像材料。
  4. (4)色素受像層が親水性バインダーと硬膜可能な硬膜
    剤を含有していることを特徴とする請求項(1)〜(3
    )のいずれか1項記載の色素受像材料。
  5. (5)親水性バインダーと重合体粒子の重量比が1:1
    〜1:10であることを特徴とする請求項(1)記載の
    色素受像材料。
  6. (6)重合体粒子のガラス転移温度(Tg)が40℃以
    上であることを特徴とする請求項(1)、(2)又は(
    5)記載の色素受像材料。
  7. (7)重合体粒子を含有する色素受像層が更に沸点が1
    70℃以上の高沸点有機溶媒を含有することを特徴とす
    る請求項(1)〜(6)のいずれか1項記載の色素受像
    材料。
  8. (8)重合体粒子がポリ塩化ビニル又はポリエステルの
    重合体ラテックスであることを特徴とする請求項(1)
    〜(7)のいずれか1項記載の色素受像材料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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