JPH04107256A - 浸炭炉 - Google Patents

浸炭炉

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JPH04107256A
JPH04107256A JP2225545A JP22554590A JPH04107256A JP H04107256 A JPH04107256 A JP H04107256A JP 2225545 A JP2225545 A JP 2225545A JP 22554590 A JP22554590 A JP 22554590A JP H04107256 A JPH04107256 A JP H04107256A
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JP
Japan
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carburizing
gas
carburizing gas
heating chamber
heating furnace
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JP2225545A
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English (en)
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Tomoki Muraoka
村岡 智機
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は浸炭炉に係り、特に、浸炭炉内での煤の発生及
び被浸炭材表面への煤の付着を防止可能な真空浸炭炉に
関する。
〔従来の技術〕
従来、被浸炭材を真空浸炭する方法として、Heat 
 Treatment  of  MetalS;ヒー
ト トリートメント オブ メタルズ、1989年4月
発行のp93〜94に記載されているパルス法のように
、加熱炉内の気圧を任意に設定し、当該加熱炉内が設定
した気圧になるまで浸炭性ガスを当該加熱炉内に供給し
、該加熱炉内が設定気圧に達した後は、当該浸炭性ガス
を排気し、前記加熱炉内が設定気圧まで下がった後は、
該浸炭性ガスの排気を中止し、再び当該加熱炉内が設定
した気圧になるまで浸炭性ガスを当該加熱炉内に供給す
るというサイクルを連続的に繰り返す方法が存在する。
この従来例では、加熱炉内の気圧と浸炭性ガス流量を管
理することで、真空浸炭炉内での煤の発生及び被浸炭材
表面への煤の付着を防止することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来例は、直接加熱炉内に浸炭性ガス、例えば、主
としてメタンを80〜85%含有している天然ガス又は
プロパン等を供給して浸炭を行っている。前記浸炭性ガ
スは、前記加熱炉内で熱分解するが、この熱分解反応は
最も安定なメタンの熱分解 CH,→2Hz+Cs   ・・−・−(1)により律
速される。
ここで、被浸炭材が装入されていない真空浸炭炉を基準
にすると、前記(1)式の熱分解の進行は温度及び時間
により決定する。即ち、温度が高い程熱分解の進行が速
く、時間が長い程熱分解率は高くなる。さらにここで、
浸炭温度を一定にすると、前記(1)式の熱分解の進行
は時間のみに律速される。
これより、真空浸炭における浸炭性を決定するパラメー
タは、浸炭性ガスの加熱炉内滞留時間であることがわか
る。
いま、加熱炉内容積をvB)、加熱炉内で熱膨張、熱分
解した後の出側ガス流量をF C1/S)、加熱炉内気
圧をP(Torr)とすると、浸炭性ガスの平均加熱炉
内滞留時間(1)は、T−= (V/F)X (P/7
60)   (sec)−−−一〜−(2) で表される。
前記(2)式において、出側ガス流量Fと加熱炉内気圧
Pとを固定すると、加熱炉内容積■は一定であることか
ら、真空浸炭における浸炭性を決定するパラメータであ
る前記(2)式の平均加熱炉内滞留時間(1)が定まる
ことがわかる。即ち、ガス流量Fと加熱炉内気圧Pを管
理することで、真空浸炭における浸炭性を決定すること
ができる。
しかしながら、加熱炉内に被浸炭材、例えば、鉄を装入
した場合、当該鉄表面はメタンが熱分解する際に触媒と
して働くため、鉄の装入量によりメタンの熱分解の進行
が変動する。このため、当該熱分解の進行を、前記のよ
うに温度及び時間により決定することは極めて困難であ
り、ガス流量Fと加熱炉内気圧Pを管理することで、真
空浸炭における浸炭性を決定することはできないという
課題があった。
一方、被浸炭材の装入量が一定の場合でも、鉄の表面炭
素濃度が固溶限に達すると触媒としての働きが低下する
ため、やはりメタンの熱分解の進行が変動し、前記と同
様、ガス流量Fと加熱炉内気圧Pを管理することで、真
空浸炭における浸炭性を決定することはできないという
課題があった。
そして、前記従来例は、被浸炭材の装入量の増減に伴い
炭素を吸収する被浸炭材の表面積が増減し、被浸炭材表
面への炭素流入量が変化する、或いは、浸炭時に被浸炭
材の表面炭素濃度が固溶限に達すると、被浸炭材表面へ
の炭素流入速度は著しく低下しく石神等;日本金属学会
誌、第50巻第9号、1986年発行、P845〜85
1)、被浸炭材表面への炭素流入量が変化しても、これ
に対応して浸炭性ガスの供給量を調節していないため、
例えば、被浸炭材表面への炭素流入量が少なくなると、
加熱炉内に浸炭性ガスが過剰に供給され、余った浸炭性
ガスは多量の煤を発生し、被浸炭材を汚す、浸炭むらが
発生する原因となる等の課題が生じていた。
さらに、前記(2)式において、加熱炉内容積■は一定
であるが、加熱炉内に存在している各成分ガスの分圧、
例えば、メタン分圧(PCl3 )とメタン・水素分圧
比(P CH4/ P )It)は、浸炭状態により常
に変化しているにもかかわらず、これを考慮していない
ため、加熱炉内に浸炭性ガスが過剰に存在しているのか
不足しているのかを把握することができないという課題
もあった。
そこで、このような課題を解決するため本発明は、加熱
炉内の状況に応して浸炭性ガスの供給量を制御すること
で、常に被浸炭材に対して最適な量の浸炭性ガスを供給
し、浸炭炉内での煤の発生及び被浸炭材表面への煤の付
着を防止可能な浸炭炉を掃供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために本発明は、被浸炭材を加熱す
る加熱炉と、前記加熱炉に浸炭性ガスを供給する浸炭性
ガス供給管と、当該加熱炉を減圧排気する排気管と、を
有する浸炭炉において、前記被浸炭材の浸炭期に、当該
加熱炉内の浸炭性ガス濃度を計測する計測手段と、この
計測値に基づいて前記加熱炉内へ供給する浸炭性ガス供
給量を制御する制御手段、とを備えた浸炭炉であること
を特徴とするものである。
〔作用〕
二の発明に係わる浸炭炉によれば、被浸炭材の浸炭期に
、加熱炉内の浸炭性ガス濃度を直接計測することで、常
に正確に加熱炉内の浸炭性ガスの濃度を把握することが
できる。そして、前記浸炭性ガス濃度に応じて、加熱炉
内に供給する浸炭性ガスの供給量を制御することにより
、被浸炭材の装入量、被浸炭材表面への炭素流入速度の
変化にかかわらず、被浸炭材に対して常に最適な量の浸
炭性ガスを供給することができる。
このため、加熱炉内に浸炭性ガスが過剰に供給されるこ
とがなく、煤の発生を防ぐことができる。
この結果、被浸炭材の表面に煤が付着し、被浸炭材を汚
す、或いは浸炭むらの発生を防ぐことができ、且つ、最
適な浸炭時間で所望の浸炭品を得ることができる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について、図面に基づいて説明する
第1図は、本発明に係る真空浸炭炉の構成図であり、第
2図は、第1図における■−■断面図、第3図は、加熱
炉内の浸炭性ガス濃度を直接計測する浸炭性ガス濃度分
析装置及び計測結果に応じて浸炭性ガスの供給量を制御
する調節計の構成図を示す。
第1図に示されるように、本発明における真空浸炭炉は
、加熱室2を有する真空加熱炉1と焼入油が入っている
焼入槽3を有するベスチプル4とを中間扉5を介して連
設し、さらに、浸炭性ガス・窒素ガス供給管9より浸炭
性ガス及び窒素ガスが加熱室2に供給される。そして、
この加熱室2には、サンプルガス吸引口22を介して浸
炭性ガス濃度分析装置70と調節計33とが連設する構
造からなる。
前記ベスチブル4内は、ベスチプル4と加熱室2との間
で、被浸炭材Wを搬送する処理材搬送装置13と浸炭後
の被浸炭材Wを冷却する冷却用ファン14及び焼入のた
めに被浸炭材Wを昇降する焼入エレベータ15Aから構
成されている。尚、16は装入抽出扉である。
一方、第2図に示されるように、前記加熱室2は炉殻1
1内に空間部12を介して設けられている。加熱室2内
には、ヒータ6と循環ファン7及び上下可動炉床8が設
けられている。上下可動炉床8の下部には、上下可動炉
床8の上下運動を制御する上下可動炉床エレベータ15
Bが設けられている。浸炭性ガス・窒素ガス供給管9及
び真空排気管10はそれぞれ前記加熱室2内に連通され
ており、真空排気装置42が真空排気管10を介して加
熱室2内に連通している。この真空排気装置42はロー
クリポンプ49、圧力制御弁40、フィルタ41から構
成されている。
また、第3図に示されるように、サンプルガス吸引口2
2には電磁弁23を介してダイヤフラム型ドライ真空ポ
ンプ24が連設している。この真空ポンプ24は2つに
分岐してサンプルガス排気管51A及び51Bに連通し
ており、サンプルガス排気管51Aにはガスクーラ25
が連通され、サンプルガス排気管51Bには分岐弁31
が設けられている。一方、ガスクーラ25は2つに分岐
してドレン26及び流量調節弁27に連設しており、流
量調節弁27は流量計28及びメンプレンフルタ29を
介して赤外線メタン分析計30に連設している。このメ
タン分析計30にはサンプルガス排気管51Cが連通し
ており、連結部32でサンプルガス排気管51Bと連結
し、その終端はサンプルガス出口60に続いている。ま
た、メタン分析計30は調節計33に連設しており、メ
タン分析計30で分析した値(信号)を調節計33に伝
達する。そして、調節計33は電磁弁18に連設してい
る。
次に、浸炭性ガス濃度分析装置70及び調節計33の動
作について説明する。
加熱室2に被浸炭材Wを装入し浸炭する際、被浸炭材W
の浸炭期に、加熱室2内の気圧が予め設定しておいた設
定値を越えると電磁弁23が開き、真空ポンプ24によ
り加熱室2内の浸炭性ガスが吸引される。前記am弁2
3は所定時間の浸炭期が完了すると閉じるように設定し
である。吸引された浸炭性ガスはガスクーラ25で下部
され、流量調節弁27.流量計28により所定の流量に
調節され、次いで、メンブレンフィルタ29を通過して
赤外線メタン分析計30に送られる。このメタン分析計
30により、浸炭性ガス濃度を計測する。この濃度値が
調節計33に送られ、予め設定された浸炭性ガス濃度と
浸炭性ガス供給量との関係についての記憶テーブルに基
づいて、電磁弁18に0N10FFの信号を送り、電磁
弁18を閉関し、加熱室2内に供給する浸炭性ガス供給
量を調整する。この結果、加熱室2内の浸炭性ガス濃度
を常に一定に保つことができる。即ち、前記濃度値が予
め設定した濃度を越えると、電磁弁18にOFF信号が
送られ電磁弁18は閉じ、加熱室2に浸炭性ガスが供給
されなくなる。尚、濃度の計測が終了した浸炭性ガスは
、サンプルガス排気管51Cを通過し、サンプルガス出
口60より廃棄される。また、浸炭期が完了し電磁弁2
3が閉じた後は、分岐弁31を開は不必要な浸炭性ガス
を廃棄する。
本発明で用いる浸炭性ガスとしては、メタン。
プロパン、ブタン等の炭化水素ガス、或いはC0が好適
である。メタンは、前記(1)式のように加熱室内で熱
分解する。プロパン、ブタンは、それぞれ加熱室内で Cs Hs→CHa +2 Hz + 2 CsC,H
,、→CHa + 3 Hz + 3 Csのように熱
分解し、さらに両者共 CH,→2Hz +Cs のように熱分解する。そして、炭化水素の分解は、メタ
ンの分解反応に律速される。これより、浸炭性ガスとし
てメタン、プロパン及びブタンを用いる場合は、加熱室
内のメタン濃度を計測することが、浸炭性ガス供給量を
制御する上で望ましい。
また、プロパン、ブタンは、Ni触媒を用いて、100
0〜1100°Cに加熱すると、2 C3H8+30h
 + 11.28 Nz =6 CO+8 Hz + 
11.28 Nz C,H,。+20□+7.52 Nz = 4 CO+
 5 Hz+ 7.52 N t のように変成される。これより、浸炭性ガスとしてプロ
パン及びブタンを用い、変成して使用する場合は、加熱
室内のco濃度を計測することで、浸炭性ガス供給量を
制御することが可能である。
そして、浸炭性ガスとして、co2を用いる場合は、加
熱室内のco21度を計測することで、浸炭性ガス供給
量を制御することが可能である。
次に、本発明の具体的な実施例を説明する。
被浸炭材Wの浸炭を第1表に示す浸炭条件で行った。こ
れを、各工程毎に説明する。尚、第4図は、浸炭サイク
ル及びメタン濃度の制御図である。
(以下、余白) 第  1  表 (昇温・均熱工程) 加熱室2内に被浸炭材Wを装入する。次いで、加熱室2
内圧力を真空排気装置22にて、大気圧(760Tor
r)から5To r r以下に減圧する。その後、93
0°Cまで被浸炭材Wを昇温し、被浸炭材Wの表面と芯
部及び各部位が均一になるよう、所定時間保持する。こ
の時、循環ファン7により熱伝導を高め、均熱化を促進
するため、窒素ガスを供給してもよい、尚、窒素ガスを
供給した際の加熱室2内圧力は、第4図に示す破線のよ
うに変化する。
(浸炭工程) 電磁弁17及び18を開いて、プロパン、及び窒素ガス
を減圧された加熱室2に浸炭性ガス・窒素ガス供給管9
を通じて供給する。この時、プロパンの供給量は電磁弁
18を開閉することにより調節する。また、窒素ガスの
供給量は電磁弁17を開閉することにより調節する。そ
して、圧力制御弁40を調節し加熱室2内の圧力を65
0T。
rrに調節し、加熱室2で被浸炭材Wを所定時間浸炭す
る。浸炭期のメタン濃度の計測は、加熱室2内の圧力が
600Torrに達すると開始するように設定した。即
ち、加熱室2内の圧力が、600To r rを越える
と、加熱室2内のメタンがサンプルガス吸引口22より
浸炭性ガス分析装置に導入され、メタンガスが赤外線メ
タン分析計30に到達する。ここで、メタン濃度を計測
し、その値により電磁弁18を開閉して加熱室2に供給
するプロパンの供給量を制御する。このようにして、加
熱室2内の浸炭性ガス濃度(メタン濃度)は、第4図に
示すように一定に保たれる。
尚、浸炭期に窒素ガスを供給すると浸炭性ガスの拡散を
促進し、好ましい浸炭状態が得られるが、必ずしも窒素
ガスを供給しなくても良い。
(拡散工程) 電磁弁17及び18を閉じ、プロパン及び窒素ガスを加
熱室2へ供給することを停止する。その後、真空排気装
置I42により加熱室2内の圧力を650Torrから
5To r r以下に減圧する。
この工程により被浸炭材Wに浸炭した炭素を芯部に向け
て拡散させる。
(焼入工程) 浸炭及び拡散工程を終了した被浸炭材Wを油中焼入硬化
するため、バルブ17を開き、加熱室2に窒素ガスを供
給して650Torrに昇圧し、同時にベスチブル4に
も窒素ガスを供給し、加熱室2とベスチブル4との内部
圧力を無酸化、等圧状態とする。その後、中間扉5を開
け、処理材運搬装置13により被浸炭材Wをベスチブル
4に移動し、次いで、中間扉5を閉じ、焼入エレベータ
15Aを用いてを焼入層3にある焼入油中にて焼入を行
う。次いで、焼入エレベータ15を上昇させ、搬入抽出
扉16を開き被浸炭材Wを取り出す。
尚、第4図のPlは、加熱室2内を圧力制御することに
より浸炭性ガス流量を管理する従来例における設定圧力
を示している。
このようにして得た被浸炭品(発明品)の評価を第2表
に示す。
次に、比較例として、浸炭期のプロパンの供給を制御せ
ず固定し、その他の浸炭条件は前記実施例と同様にして
浸炭を行った。このようにして得た被浸炭品(比較品)
の評価を第2表に示す。
(以下、余白) 第2表 尚、評価方法は、 ○ 良好(煤の発生、又は付着がかなり減少)X 不良
(煤の発生、又は付着がかなり多い)として行った。
以上の結果から、浸炭期の加熱炉内のメタン濃度を計測
し、その値により加熱炉内へ供給する浸炭性ガス供給量
を制御し、常に被浸炭材に対して最適な供給を行うこと
で、浸炭炉内の煤の発生を激減することができ、被浸炭
材への煤の付着、汚れ、浸炭むらのない良好な被浸炭品
を得ることができた。
尚、本実施例では、真空浸炭炉について説明したが、連
続炉等、他の浸炭炉についても同様の効果が得られる。
そして、本実施例では、浸炭の場合について説明したが
、浸炭性ガスに例えばアンモニアを混入して浸炭窒化を
行う場合でも同様の効果を得ることができる。
また、浸炭性ガスとしてプロパンを使用したが、これに
限らず、メタン、ブタン2 CO等、浸炭効果を有する
ガスであれば良い。そして、浸炭期の加熱炉内の浸炭性
ガス濃度の設定値は、使用する浸炭性ガスの種類、浸炭
温度、窒素ガスの希釈率等により任意に設定することが
でき、浸炭温度。
窒素ガスの希釈率等も浸炭及び拡散を行う程度により任
意に決めて良い。
本実施例では、浸炭工程において、加熱室の圧力を65
0Torr、浸炭温度を930°C1拡散時の温度を9
30 ’Cとしたが、浸炭及び拡散を行う程度により、
変更しても良い。
また、被浸炭材としては、5CR420Hの他公知の肌
焼鋼を適用できることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る浸炭炉によれば、被浸
炭材の浸炭期に、加熱炉内の浸炭性ガス濃度を直接計測
し、この計測値に基づいて加熱炉内に供給する浸炭性ガ
スの供給量を制御することにより、被浸炭材の装入量、
被浸炭材表面への炭素流入速度の変化にかかわらず、被
浸炭材に対して常に最適な量の浸炭性ガスを供給するこ
とができる。
このため、加熱炉内に浸炭性ガスが過剰に供給されるこ
とがないため、浸炭炉内に煤が発生することを防ぐこと
ができる。この結果、煤による被浸炭材の汚れ、或いは
浸炭むらのない高品質な浸炭品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る真空浸炭炉の構成図、第2図は
、第1図における■−■断面図、第3図は、浸炭性ガス
濃度分析装置及び調節計の構成図、第4図は、浸炭サイ
クル及びメタン濃度の制御図を示す。 図中、1は真空加熱炉、2は加熱室、3は焼入層、4は
ベスチブル、9は浸炭性ガス・窒素ガス供給管、18は
電磁弁、22はサンプルガス吸引口、30は赤外線メタ
ン分析計、33は調節計、70は浸炭性ガス濃度分析装
置を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被浸炭材を加熱する加熱炉と、前記加熱炉に浸炭
    性ガスを供給する浸炭性ガス供給管と、当該加熱炉を減
    圧排気する排気管と、を有する浸炭炉において、前記被
    浸炭材の浸炭期に、当該加熱炉内の浸炭性ガス濃度を計
    測する計測手段と、この計測値に基づいて前記加熱炉内
    へ供給する浸炭性ガス供給量を制御する制御手段、とを
    備えたことを特徴とする浸炭炉。
JP2225545A 1990-08-28 1990-08-28 浸炭炉 Pending JPH04107256A (ja)

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