JPH04106414U - 電気カーペツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コントローラー内に熱がこもらず電力制御素
子を正常の状態に保つことができると共に、コントロー
ラーを小型にすることを目的とする。 【構成】 コントローラー３内に配設された電力制御素
子６に放熱板８を取付け、この放熱板８の大部分をカー
ペット本体２の裏面に延設し、電力制御素子６から発生
した熱を放熱板８を介してコントローラー３外に放出さ
せるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、室内の床等に敷設して暖房を行う電気カーペットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電気カーペットの構造は、第３図および第４図に示すように、発熱体１ を内臓し合成繊維などからなるカーペット本体２と、このカーペット本体の縁部 に取付けられ発熱体１の温度制御を行うコントローラー３とから構成されている 。

【０００３】 そして、前記コントローラー３は上ケース４と下ケース５とから形成される空 間内に、発熱体１に電力を供給し位相を制御するトライアックなどからなる電力 制御素子６と、この電力制御素子６を含めて制御回路を構成する制御基板７と、 この電力制御素子６から発生する熱を放出させるための放熱板８が配設されてい る。制御基板７と電力制御素子６はリード線９により電気的に接続されている。 放熱板８は両端をねじ１０、１０により制御基板７に取付けられている。電力制 御素子６はねじ１１により放熱板８に固着されている。１２は温度調節部、１３ は電源スイッチである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記のように構成した電気カーペットでは、電力制御素子６より発生 した熱が、放熱板８がコントローラー３内に配設されているため、熱がコントロ ーラー３内にこもってしまい、電力制御素子６が故障するなどの恐れがあった。 また、放熱板８がコントローラー３の上ケース４と下ケース５とから形成される 空間内に配設されているため、コントローラー３の厚みが厚く大型になる欠点が あった。

【０００５】 本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、コントローラー内に熱がこ もらず、かつコントローラーが小型化された電気カーペットを提供することを目 的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような目的を達成するために、発熱体を内臓したカーペット本 体と、このカーペット本体の縁部に取付けられ前記発熱体の温度制御を行うコン トローラーと、このコントローラー内に配設された電力制御素子と、この電力制 御素子に取付けられた放熱板とを備え、この放熱板の大部分を前記カーペット本 体の裏面に延設したものである。

【０００７】

【作用】

本考案は、放熱板の大部分をカーペット本体の裏面に延設したことにより、電 力制御素子から発生した熱は放熱板を介してコントローラー外に放出され、コン トローラー内にはこもらない。また、コントローラーが小型化できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を第１図および第２図を参照して説明する。

【０００９】 ２は合成繊維などからなるカーペット本体で、このカーペット本体２には発熱 体１が内臓されている。３はコントローラーで、カーペット本体２の縁部に取付 けられ発熱体１の温度制御を行うものである。このコントローラー３は合成樹脂 からなる上ケース４と下ケース５とから外郭部を形成している。また、下ケース ５はカーペット本体２の裏面側に延出し後述する放熱板を収納する収納部５ａと 、後述する電力制御素子から発生した熱を放熱板を介して放出する複数の放出孔 ５ｂ…を有している。

【００１０】 そして、コントローラー３内には、発熱体１に電力を供給し位相を制御するト ライアックなどからなる電力制御素子６と、この電力制御素子６を含めて制御回 路を構成する制御基板７、７と、この電力制御素子６から発生する熱を放出させ るための放熱板８の一部が配設されている。そして、この放熱板８は一端をねじ １１により電力制御素子６に固着すると共に、他端の大部分を収納部５ａ内に収 納するようにしている。また、制御基板７と電力制御素子６はリード線９により 電気的に接続されている。１０は制御基板７と制御基板７とを接続するリード線 、１２は温度調節部、１３は電源スイッチである。

【００１１】 しかして、このように形成された電気カーペットの使用に際しては、電源スイ ッチ１３をオンにし、温度調節部１２を操作して使用温度を設定する。そして、 設定された温度を基に制御基板７が電力制御素子６の動作を制御し、この制御基 板７の制御に応じて電力制御素子６が発熱体１への通電を制御する。この際、電 力制御素子６から発生する熱は、放熱板８を伝わって下ケース５の収納部５ａに 形成された複数の放出孔５ｂ…からカーペット本体２側へ放出される。

【００１２】 本実施例では、電力制御素子６に接続された放熱板８の大部分がカーペット本 体の裏面に延設されているため、電力制御素子６から発生する熱をコントローラ ー３内こもらせることなくコントローラー３外に放出でき、電力制御素子６の故 障などの恐れがなくなると共に、コントローラー３の小型化が可能となる。

【００１３】 なお、本実施例でいう電気カーペットは、電気座布団や、台所で使用するフロ アヒーターなども含むものである。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、電力制御素子から発生する熱を放熱させる放熱板の大部分を カーペット本体の裏面に延設させたので、コントローラー内に熱がこもらず電力 制御素子を正常の状態に保つことができると共に、コントローラーを小型にでき る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電気カーペットの一実施例を示す斜視
図である。

【図２】その電気カーペットの断面図である。

【図３】従来の電気カーペットの斜視図である。

【図４】その電気カーペットの断面図である。

【符号の説明】

１ 発熱体 ２ カーペット本体 ３ コントローラー ６ 電力制御素子 ８ 放熱板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 発熱体を内臓したカーペット本体と、こ
   のカーペット本体の縁部に取付けられ前記発熱体の温度
   制御を行うコントローラーと、このコントローラー内に
   配設された電力制御素子と、この電力制御素子に取付け
   られた放熱板とを備え、この放熱板の大部分を前記カー
   ペット本体の裏面に延設させたことを特徴とする電気カ
   ーペット。