JPH04104988U - 水石鹸供給器付き水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】水石鹸の供給機能を具備する水栓を、既存の器
体を利用して合理的に取り付け出来るようにすること
で、水石鹸供給機能付きの水栓の汎用性を高めることを
目的とする。 【構成】洗面器等の器体Ａの上面に所定の間隔を置いて
設けられる２個の取り付け口ａ１，ａ２に取り付け設置
する水栓において、前記水栓本体１に水石鹸吐出口１ａ
と給水用吐水口１ｂを設けると共に上記器体Ａの取り付
け口ａ１，ａ２に接続する２個の接続口１ｃ，１ｄを所
定の間隔をもって設け、且つ、器体Ａの上面側に設ける
水石鹸の補給口８と器体Ａ下部に設置する水石鹸タンク
３とを連絡する補給管９を上記した一方の接続口１ｄを
通して配管し、上記水石鹸タンク３に接続した送液管11
と給水管10とを他方の接続口１ｃを通して水栓本体１の
水石鹸吐出口１ａと給水用吐水口１ｂに各々連絡したも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、水石鹸供給装置を備える水栓に関する。

【０００２】

【考案の背景】

従来、洗面器等の器体には、その器体の上面に水栓や混合栓を取り付ける為の 取り付け口を２個所定の間隔を置いて設けてあるものが多く、広く普及している 。一方、水石鹸の供給機能を備える水栓には、例えば、実開昭64-75727の手洗い 装置の様に、手洗い器の器体の上面にスパウトと水石鹸の吐水口と温風吹き出し 口とを並べて設けたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した手洗い装置は器体と水石鹸の供給器とが一体となって 構成されるものであるから、既設の洗面器等を利用して設置することはできず、 この意味において汎用性に欠けていた。また、上記した手洗い器は手洗い器の上 面からスパウトと水石鹸の吐水口が並んで吐出するので、洗面器周りが雑然とし 、清掃も面倒であった。

【０００４】 本考案は、水石鹸の供給機能を具備する水栓を、２個の取り付け口を設けた既 存の器体を利用して合理的に取り付け出来るようにすることで、設置性の面で汎 用性の高い水石鹸供給機能付きの水栓を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記した課題を解決する為に本考案は、洗面器等の器体の上面に所定の間隔を 置いて設けられる２個の取り付け口に取り付け設置する水栓において、前記水栓 本体に水石鹸吐出口と給水用吐水口を設けると共に上記器体の取り付け口に接続 する２個の接続口を所定の間隔をもって設け、且つ、器体の上面側に設ける水石 鹸の補給口と器体下部に設置する水石鹸タンクとを連絡する補給管を上記した一 方の接続口を通して配管し、上記水石鹸タンクに接続した給水管と送液管とを他 方の接続口を通して水栓本体の給水用吐水口と水石鹸吐出口とに各々連絡したも のである。

【０００６】

【作用】

以上の手段によれば、水栓本体の両接続口は洗面器等の器体に設けられる取り 付け口の間隔と一致し、これにより水栓本体は既設の器体に対して取り付けする ことが可能となる。

【０００７】 そして、水栓を設置する際の配管においては、水石鹸の補給管を上記水栓本体 の一方の接続口を通して配管し、この補給管により、器体上面側に設けた水石鹸 補給口と器体下部に設置される水石鹸タンクとを連絡する。また、給水源からの 給水管と上記水石鹸タンクからの送液管はもう一方の接続口を通過させて水栓本 体の給水用吐水口と水石鹸吐出口とに接続する。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は以上の様に構成することにより、既存の器体に対して水栓本体の取り 付けと、給水及び水石鹸の配管類の配管とを可能にしたものであるから、広く普 及している既設の器体を利用して簡単に設置することができ、水石鹸の供給機能 を具備する水栓の設置面での汎用性を高めることができる。

【０００９】 また、給水と水石鹸の吐水口が水栓本体に設けられるので、従来のものと比較 すると、器体の吐水口周りをすっきりとまとめることが出来ると共に、清掃もや り易くなる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１及び図２にて示す水栓は、本考案を実施した水石鹸供給器付き水栓であり 、洗面所等の壁面Ｂに設置される洗面器Ａの上面に水栓本体１を取り付け固定す ると共に、上記洗面器Ａの下部空間には混合栓２、水石鹸タンク３、石鹸ポンプ ４、エアーポンプ５、コントローラー６等が基台13に取りつけ固定される形で設 けてある。

【００１１】 洗面器Ａはボール部壁面Ｂ側の上面に２個の取り付け口ａ１，ａ２を所定の間 隔、例えば直径28ミリの開口が間隔 102ミリの間隔を置いて設けてある既存の洗 面器Ａである。

【００１２】 水栓本体１は図３、図５、図６にて示すように、中空で幅広状に形成し、その 本体上部に洗面器Ａのボール部にのぞむ吐水口１ａと水石鹸用の吐出口１ｂを並 設してある。また、水栓本体１の底面には２個の接続口１ｃ，１ｄを前記した洗 面器Ａに設けられる取り付け口ａ１，ａ２の間隔に合わせて並べて突出形成する 。水栓本体１は、上記接続口１ｃ，１ｄを備えることにより、２個の取り付け口 ａ１，ａ２が所定の間隔を置いて設けられる既設の洗面器Ａに対する取り付けが 可能となる。

【００１３】 そして、水栓本体１の両接続口１ｃ，１ｄを洗面器Ａの取り付け口ａ１，ａ２ に嵌合して下面側からナット７止めすることにより該水栓本体１を洗面器Ａに対 して取り付け固定すると、上記接続口１ｃ，１ｄは水栓本体１の内部と洗面器Ａ の下部空間とを連絡する通路を形成する。

【００１４】 図５にて示す様に、水栓本体１の上部に設けた扉１ｅの内部には水石鹸タンク ３に連絡する補給口８が設けられ、その補給口８に接続した補給管９を上記した 一方の接続口１ｄを通し、洗面器Ａの下部に設置した水石鹸タンク３の上部口３ ａ内に挿入してある。従来は上記した水石鹸の補給口８を水石鹸タンク３に直接 設けていた。従って、水石鹸の補給作業の際には、洗面器Ａ下の水石鹸タンクに 直接補給しなければ成らなかったが、上記した様に水石鹸の補給口８を水栓本体 １に設けることによれば、無理な姿勢をとらなくとも洗面器Ａの上に設けられる 補給口８から容易に水石鹸の補給を行うことができる。

【００１５】 そして、水栓本体１の吐水口１ａに給水管10を、また、水石鹸吐出口１ｂには 送液チューブ11とエアチューブ12とを各々本体１の内部側から接続し、これらの 配管10，11，12をもう一方の接続口１ｃを通し、洗面器Ａの下部へ向けて配管し てある。そして、洗面器Ａの下部に配管された給水管10は湯水混合栓２の二次側 に接続し、送液チューブ11とエアチューブ12とは水石鹸タンク３に連絡する石鹸 ポンプ４とエアポンプ５の二次側接続口に各々接続する。

【００１６】 また、水栓本体１における吐水口１ａと水石鹸吐出口１ｂとの直上部には、各 々タッチスイッチ15ａ，15ｂが設けられ、これらは基台13上に設置されるコント ローラ６に連絡している。

【００１７】 コントローラー６は、上記した両タッチスイッチ15ａ，15ｂと同様、混合栓２ の電磁バルブ２ａ、石鹸ポンプ４、エアポンプ５とも電気的に連絡する。そして 、コントローラー６は上記したタッチスイ15ａ及び15ｂが押されたことに基づい て電磁バルブ２ａを開弁して給水を行ったり、石鹸ポンプ４とエアポンプ５とを 作動させて水石鹸吐出口１ｂに水石鹸と圧搾空気とを同時に供給したりする。

【００１８】 本実施例の水栓においては水石鹸吐出口１ｂにムース吐出型のノズルを用いて いる。このノズルは図５にて示す様に、上記した石鹸ポンプ４及びエアポンプ５ から供給される水石鹸と圧搾エアとをノズル内部の空間16にて網部材17を介しな がら混合することにより、ムース状の石鹸を作って吐出するものである。従って 、上記した水栓にあっては、タッチスイッチ15ａを押すことにより吐水口１ａか ら水若しくは所定温度の混合水を吐水／止水させ、また、タッチスイッチ15ｂを 押すことにより水石鹸吐出口１ｂからムース状の石鹸が吐出／停止する。

【００１９】 尚、上記した水石鹸吐出口は図４、図７、図８に示す実施例の水石鹸吐出口21 ｂの様に、石鹸ポンプからの水石鹸を直接吐出するものであっても良く、この場 合、エアポンプ５及びエアチューブ12は不要となる。さらに、この実施例におい て、水と水石鹸の吐出は操作は吐水口21ａと水石鹸吐出口21ｂとに各々隣接して 設けた光センサー25ａ，25ｂにより行うようにしている。

【００２０】 上記した様に、本願の水石鹸供給器付き水栓は、既設の洗面器Ａに対する水栓 本体１の取り付けと、給水と、水石鹸の配管類９，10，11の配管（第１実施例に おいてはエアチューブ12も含む）を可能にしたものである。従って、例えば家庭 にある既設の洗面器Ａに設置される水栓に換えて簡単に設置することが可能であ り、これにより、給水と共に水石鹸の供給機能を手軽に利用することができる。

【００２１】 また、吐水口１ａと水石鹸吐出口１ｂ，21ｂを水栓本体１に設けているので、 吐水口や水石鹸の吐出口が器体から並んだ状態で突出する従来のものと比較する と、洗面器Ａの吐水金具周りをすっきりとまとめることができ、清掃もやり易く なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施した水石鹸供給器付き水栓の設置
状態を示す一部切欠斜視図である。

【図２】同水栓の設置状態を示す一部切欠側面図であ
る。

【図３】水栓本体の平面図である。

【図４】第２実施例の水栓本体を示す平面図である。

【図５】図３におけるＸ−Ｘ線断面図である。

【図６】図３におけるＹ−Ｙ線断面図である。

【図７】図４におけるＷ−Ｗ線断面図である。

【図８】図４におけるＺ−Ｚ線断面図である。

【符号の説明】

Ａ 洗面器 ａ１，ａ２ 取り付け口 １ 水栓本体 １ａ吐水口 １ｂ 水石鹸吐出口 １ｃ，１ｄ 接続口 ９ 補給管 １０ 給水管 １１ 送液管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗面器等の器体の上面に所定の間隔を
   置いて設けられる２個の取り付け口に取り付け設置する
   水栓において、前記水栓本体に水石鹸吐出口と給水用吐
   水口を設けると共に上記器体の取り付け口に接続する２
   個の接続口を所定の間隔をもって設け、且つ、器体の上
   面側に設ける水石鹸の補給口と器体下部に設置する水石
   鹸タンクとを連絡する補給管を上記した一方の接続口を
   通して配管し、上記給水管と水石鹸タンクに接続した送
   液管とを他方の接続口を通して水栓本体の給水用吐水口
   と水石鹸吐出口とに各々連絡した水石鹸供給器付き水
   栓。