JPH04102394U - 自動2輪車用通信装置のマイク - Google Patents

自動2輪車用通信装置のマイク

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JPH04102394U
JPH04102394U JP1991008543U JP854391U JPH04102394U JP H04102394 U JPH04102394 U JP H04102394U JP 1991008543 U JP1991008543 U JP 1991008543U JP 854391 U JP854391 U JP 854391U JP H04102394 U JPH04102394 U JP H04102394U
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microphone
hole
case
noise
filter
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JP1991008543U
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繁平 中村
重則 武田
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株式会社ホンダアクセス
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/08Microphones
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動2輪車用マイクに横方向ノイズを除去す
る指向性を与える。 【構成】 接話型マイク1の前面ケース2及び背面ケー
ス3にそれぞれ前面開口部7と背面開口部10を設け、
各ケース2、3の間に第1及び第2のフィルタ11、1
2を介して第1乃至第3の弾性支持部材5、6及び15
を収容する。各弾性支持部材には貫通穴13、14及び
16を形成し、第3の弾性支持部材15の貫通穴16内
にマイク本体4を嵌合して、マイク本体4の前後に2つ
の音道を形成する。この音道空間の容積は前面側を背面
側よりも小さくし、かつ貫通穴13の開口面積を同14
よりも狭くする。横方向ノイズは2つの経路a、bに分
岐してマイク本体4へ至り、互いに打ち消し合って減衰
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動2輪車で走行中等に通話するため、乗員のヘルメット等へ取 付けておく接話型マイクに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の一例として図6に示すものがある。図中(A)は接話型マイク1の前 面側(メッセージを発する者の口元側)、(B)はその横断面、(C)は背面側 の各形状を示す。この接話型マイク1は(B)に明らかなように、前面ケース2 と背面ケース3とを合せた内部空間にマイク本体ユニット4を収容している。マ イク本体ユニット4の前面側とこの反対側である背面側には、フローティング支 持のための第1及び第2の弾性部材5、6が介装される。また、前面ケース2に はメッセージ音を通すための前面ケース穴7が開口されている。但し、(C)に も明らかなように、背面ケース3にはこのような開口は何も形成されていない。 この接話型マイク1は無指向性として構成され、メッセージの音源よりも遠い音 源に対する感度を低くして環境ノイズをできるだけピックアップしない特性にな っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、自動2輪車側から接話型マイク1を用いてメッセージを送る場合、 接話型マイク1周囲の空間が開放されているため、環境ノイズをピックアップし 易い。環境ノイズには走行ノイズと外部ノイズがあり、走行ノイズとして路面ノ イズ、エンジンノイズ、風切音、走行風がある。また、外部ノイズとしては併走 する他車の車両から発生する併走車ノイズ、道路工事ノイズ等がある。自動2輪 車において特に通話時の障害になるノイズは、メッセージ入力方向と略90°異 なる方向(横方向)からくる併走車ノイズ等の横方向ノイズである。この横方向 ノイズを除去するには、接話特性のマイクを使用するとともに、横方向の感度を 下げた指向性をもたせることが必要であり、図5に示すような略8の字形の指向 性をもたせたものが有効である。そこで本願は係る略8の字形の指向性を容易に 得るようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案に係る自動2輪車用通信装置のマイクは、接話 型マイクであって、メッセージを発する者の口元側に位置するとともにメッセー ジ音を通すためのケース穴を設けた前面ケースと、この前面ケースに向い合わさ れて内部にユニット収容空間を形成する背面ケースと、このユニット収容空間内 へ弾性部材によってフローティング支持されるマイク本体ユニットとを備えたも のにおいて、背面ケースに前面ケースと同様のケース穴を設け、かつ弾性部材を 筒状部材として長さ方向に貫通穴を形成し、この貫通穴内へマイク本体ユニット を収容してその側方を覆うとともに、弾性部材の一端を第1のフィルタを介して 前面ケースへ当接させ、他端を第2のフィルタを介して背面ケースへ当接させる ことにより、両ケースの各ケース穴と貫通穴とを連通させたことを特徴とする者 である。
【0005】
【考案の作用】
マイク本体ユニットは側方を弾性部材で囲まれ、貫通穴により前面と背面方向 へのみ開放されている。そこで、同一音源から発生した横方向ノイズがマイクの 周囲へ到達すると、その一部が前面と背面へ分離して回り込む。前面へ回り込ん だノイズ成分は前面ケースのケース穴から第1のフィルタを通って弾性部材の貫 通穴内へ入る。一方、背面へ回り込んだノイズ成分も背面ケースのケース穴から 第2のフィルタを通って弾性部材の貫通穴内へ入る。したがって、これらの横方 向ノイズの各成分は途中で第1及び第2のフィルタにより減衰を受けつつ、マイ ク本体ユニットへ向って貫通穴内を互いに逆方向へ進み、マイク本体ユニットへ 双方のノイズ成分が同時に到達するとそれぞれが打ち消される。ゆえに、横方向 の感度が低くなる指向性を生じ、横方向ノイズの除去が可能になる。
【0006】
【実施例】 図2は実施例の接話型マイク1についての使用状態を示し、ヘルメット8の前 部へ延出するアーム9へ片持支持されてヘルメット着用者すなわちメッセージを 発する者の口元近くに設けられる。図1はこの実施例のマイクについて図6の( B)に相当する横断面構造であり、図3はその構成部品を分解した図である。こ れらの図において、前面ケース2は従来と同様であるが、背面ケース3には前面 ケース穴7と同様の背面ケース穴10が形成されている。また、第1の弾性部材 5の間には多孔質材料(スポンジ、繊維等)からなる第1のフィルタ11が前面 ケース穴7を覆うように設けられている。背面ケース3と第2の弾性部材6との 間にも同じ材料からなる第2のフィルタ12が背面ケース穴10を覆って設けら れている。第1の弾性部材5及び第2の弾性部材6はそれぞれドーナツ板状であ り、それぞれの中央部に貫通形成される穴により小空間13、大空間14が設け られる。小空間13は大空間14よりも若干内径が小さい。また、それぞれはマ イク本体ユニット4の前面及び背面よりも若干小さな径をなし、これらの面を前 面又は背面側から支持可能になっている。第1の弾性部材5及び第2の弾性部材 6の間には同じ材料からなる筒状の第3の弾性部材15が設けられる。この第3 の弾性部材15に軸心方向へ貫通形成される軸穴16の内径はマイク本体ユニッ ト4の外形と略等しく、マイク本体ユニット4を収容可能な大きさになっている 。これら第1乃至第3の弾性部材5、6、15は連続する一体の弾性部材として 前面ケース2と背面ケース3上に挟まれてそのユニット収容空間内へ配設され、 マイク本体ユニット4をフローティング支持するものであり、例えばクロロプレ ンゴムスポンジ等の通気性のない材料から形成される。また、小空間13、大空 間14及び軸穴16は連続する一つの貫通穴を形成し、その両端は第1のフィル タ11及び第2のフィルタ12を介して前面ケース穴7及び背面ケース穴10と 連通し、マイク本体ユニット4に対する前後方向(メッセージ入力方向)の音道 をなしている。したがって、マイク本体ユニット4の前面及び背面側は開放され 、かつ側方は第3の弾性部材15により囲まれる。
【0007】 マイク本体ユニット4の詳細構造は図1に明らかなように、細孔17を多数形 成した表カバー18と裏カバー19とで外形が形成されている。この表裏のカバ ー18、19に囲まれた空間内には振動膜20、この振動膜20に一体化された ムービングコイル21、磁石22及び支持プレート23等のユニット構成部品が 収容される。磁石22及び支持プレート23の各中央部には表裏に貫通する中央 穴23aが形成され、背面側からのマイク本体ユニット4内における音道をなし ている。支持プレート23のフランジ24には複数の小孔25が穿設され、その 裏側にスポンジリング26を接着した状態で表カバー18と裏カバー19の周囲 で挟まれる。小孔25及びスポンジリング26はマイク本体ユニット4内におけ る背面側からの音道を形成する。支持プレート23に接続されたリード線27は 裏カバー19の底部中央に形成された比較的大径の配線穴19aから外部へ引き 出されている。なお、このマイク本体ユニット4の感度は比較的近い音源だけに 感応する接話型マイクの特性となっている。
【0008】 図3に明らかなように、前面ケース2と背面ケース3は略同形状であり、かつ 前面ケース穴7と背面ケース穴10も同一に形成されている。但し、前面ケース 2、背面ケース3並びに前面ケース穴7と背面ケース穴10はそれぞれ必ずしも 同一形状である必要はない。
【0009】 図4は第1のフィルタ11の構造を説明するための図である。第1のフィルタ 11はスポンジなどの多孔質材料であればよいが、本実施例では複数層(例えば n層)の繊維薄層111 、112 ・・・11n を積層して構成されたものである 。各繊維薄層111 、112 ・・・11n の繊維部28と空間部29は積層方向 においてランダムに配置される。ゆえに、各層間には厚さ方向に複雑に屈曲した 音の通路が形成される。この通路長すなわち音の伝達距離lは第1のフィルタ1 1の厚みをTとした場合、T<lの関係にある。したがって、伝達距離lを適切 に設定すれば第1のフィルタ11を通過する音の到達時間を自在に調整できる。 なお、第2のフィルタ12は同様構造であるので説明を省略する。これら第1の フィルタ11及び第2のフィルタ12の物理的特性を適宜変更することにより後 述するように指向性を種々に変更可能である。
【0010】 次に、本実施例の作用を説明する。図1において、接話型マイク1に対してメ ッセージが発せられている状態で横方向ノイズが同時に到達した場合、横方向ノ イズは経路a、bで示すように、接話型マイク1の表側及び裏側に分かれる。経 路aの分割ノイズは前面ケース穴7−第1のフィルタ11−小空間13−細孔1 7を通ってマイク本体ユニット4内へ入る。経路bの分割ノイズは背面ケース穴 10−第2のフィルタ12−大空間14から裏カバー配線穴19aを通ってマイ ク本体ユニット4内へ入り、さらにスポンジリング26及び小孔25の音道並び に支持プレート23及び磁石22の中央に貫通形成された中央穴23aによる音 道から振動膜20へ至る。この結果、経路a、bによって振動膜20へ到着する 分割ノイズの各到達時間がそれぞれ一致すると互いに打ち消される。この到達時 間の一致は第1のフィルタ11及び第2のフィルタ12の選択や小空間13及び 大空間14の容積等種々の条件により変動するので、このような条件を計算や実 験により適宜決定する。 また、小空間13、大空間14及び軸穴16からなる音道は前後方向のみに形 成され、マイク本体ユニット4の側方は第3の弾性部材15によって覆われ、こ の方向からの音の入力が抑制されている。ゆえに、上記の到達時間一致条件が満 足されると、横方向の感度が低くなり、図5に実線で示す略8の字形の指向性が 顕著になる。図中の破線は無指向特性に仮定した場合を示す。なお、各ノイズの 成分が第1のフィルタ11及び第2のフィルタ12を通過するとき、弱い音が減 衰されるとともに横方向ノイズがカットされ易くなる。このため、自動2輪車の 通話時に支障の多い横方向ノイズ、特に併走車ノイズを有効に低減でき、メッセ ージを明瞭に伝達することが可能になる。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、前面ケースと背面ケースのそれぞれにケース穴を設け、かつ各ケー ス穴を第1及び第2のフィルタを介して筒状をなす弾性部材の貫通穴で連通させ るとともに、貫通穴内へマイク本体ユニットを収容してその周囲を覆ったので、 横方向の感度を低くする指向性を容易に得ることができる。しかも、マイクの特 性を予め接話型としかつ第1及び第2のフィルタを通過させることによって、可 及的にノイズのピックアップ量を少なくできる。ゆえに、通話に最も支障のある 横方向ノイズを有効に除去することができ、自動2輪車用通信装置のマイクとし て好適なものとなる。
【提出日】平成4年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動2輪車で走行中等に通話するため、乗員のヘルメット等へ取 付けておく接話型マイクに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の一例として図8に示すものがある。図中(A)は接話型マイク100 の前面側(送話者に対面する側を前面、その反対側を背面とする)、(B)はそ の横断面、(C)は背面側の各形状を示す。この接話型マイク100は(B)に 明らかなように、前面ケース101と背面ケース102とを合せた内部空間にマ イク本体103を収容している。マイク本体103の前面側と背面側には、それ ぞれフローティング支持のための第1及び第2の弾性支持部材104、105が 介装される。また、前面ケース101には送話音声を通すための前面開口部10 6が開口されている。但し、(C)にも明らかなように、背面ケース102には このような開口は何も形成されていない。この接話型マイク100は送話音声の 音源よりも遠い音源に対する感度を低くして環境ノイズをできるだけピックアッ プしない特性になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、自動2輸車に乗って走行中に接話型マイク100を用いて送話音声 を送る場合環境ノイズをピックアップし易い。環境ノイズには走行ノイズと外部 ノイズがあり、走行ノイズとして路面ノイズ、エンジンノイズ、風切音、走行風 がある。また、外部ノイズとしては併走する他車の車両から発生する併走車ノイ ズ、道路工車ノイズ等がある。
【0004】 自動2輪車において特に通話時の障害になるノイズは、送話音声入力方向と略 90°異なる方向(横方向)からくる併走車ノイズ等の横方向ノイズである。こ の横方向ノイズを除去するには、接話型特性のマイクを使用するとともに、横方 向の感度が低くなるような指向性をもたせることが必要であり、図7に示すよう な略8の字形の指向性をもたせたものが有効である。そこで本願は係る略8の字 形の指向性を容易に得るようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案に係る自動2輪車用通信装置のマイクは、自動 2輪車用通信装置に使用するための接話型マイクであって、送話者の口元と対面 しかつ送話音声を通すための開口部が設けられた前面ケースと、この前面ケース に向い合わされて本体収容空間を形成する背面ケースと、この本体収容空間内へ 収容される非通気性材料からなる弾性支持部材と、この弾性支持部材によってフ ローティング支持されるマイク本体とを備えたものにおいて、マイク本体を構成 する振動板に中央部とこの中央部の周囲に略同心円状をなして連続一体に形成さ れる外周部を設け、この外周部を中央部よりも狭い幅でかつ中央部と異曲面に形 成し、かつ中央部と外周部が接続する屈曲部にムービングコイルの一端を取付け ることによりマイク本体の特性を接話型とし、一方、弾性支持部材の中央部に貫 通穴を形成し、この貫通穴内にマイク本体を嵌合することにより、貫通穴内の空 間をマイク本体の振動板を挟んで前面側と背面側の計2つの音道に形成し、かつ これら音道の空間容積並びに貫通穴の開口面積をそれぞれ前面側が背面側より小 さくなるように形成するとともに、弾性支持部材の前面側端部を第1のフィルタ を介して前面ケースに当接させ、かつ背面側端部を第2のフィルタを介して予め 前面ケースと同様の開口部が設けられている背前面ケースに当接させた状態で弾 性支持部材を圧縮して本体収容空間内へ収容し、貫通穴を第1及び第2のフィル タを介して前面及び背面ケースの各開口部と連通させたことを特徴とする。
【0006】
【考案の作用】
マイク本体は弾性支持部材に形成された貫通穴内に支持されるので、側方を非 通気性の弾性支持部材で囲まれ、前面と背面方向のみ開放されている。そこで、 同一音源から発生した横方向ノイズがマイクの周囲へ到達すると、その一部が前 面と背面へ分離して回り込む。前面へ回り込んだノイズ成分は前面ケースの開口 部から第1のフィルタを通って貫通穴の前面側へ入る。
【0007】 一方、背面へ回り込んだノイズ成分も背面ケースの開口部から第2のフィルタ を通って貫通穴の背面側へ入る。したがって、前面側と背面側に分岐したこれら の横方向ノイズの各成分は、それぞれ貫通穴内をマイク本体へ向って互いに逆方 向へ進み、振動板の前面と背面へ到達して互いに打ち消し合ことになる。
【0008】 図6はこの打ち消し合いを説明するため、振動板における横方向ノイズ各成分 の音圧特性を模式的に示すグラフである。曲線cは振動板の前面側における音圧 特性であり、第1のフィルタによってピークが例えば振動板のスレッシュホール ドレベル以下になるよう減衰された曲線dと、貫通穴を含むマイク本体の前面側 空間における共鳴によって生じる曲線eとを合成したものであり、曲線fはこれ らの減衰や共鳴を受けない仮定の場合における横方向ノイズの前面側成分の音圧 特性曲線である。曲線eは仮定の曲線fをフラット化している。
【0009】 一方、曲線gは振動板の背面側における音圧特性であり、これも曲線cと同様 に第2のフィルタによってピークがスレッシュホールドレベル以下になるよう減 衰された曲線hと、貫通穴を含むマイク本体の背面側空間内の共鳴によって生じ る曲線jとを合成したものであり、曲線kはやはりこれらの減衰や共鳴を受けな い仮定の場合における横方向ノイズの背面側成分の音圧特性である。曲線gも明 らかに曲線kをフラット化している。
【0010】 そのうえ、仮定の曲線f、kは図に明らかなように本来異なっているにもかか わらず、前面側空間の容積を背面側空間よりも小さくしてあるので、曲線cと曲 線gは類似した形状の曲線になる。また、貫通穴の開口面積をマイク本体の前面 側が背面側よりも小さくなるようにしてあるので、振動板の前面側と背面側にお ける音圧もほぼ均一になる。したがって、曲線cと曲線gは振動板を挟んでほぼ 対称の曲線になっている。
【0011】 このため、分割ノイズは前面側及び背面側からそれぞれが振動板へ到達した時 点で互いに打ち消し合うことになり、横方向のノイズは全体として著しく減衰を 受けることになる。
【0012】 このとき、振動板は幅と曲面を異にする中央部と外周部を有するので、音圧の 小さなものには動作しにくく、大きく減衰された横方向ノイズを拾わずに前面側 から到達する音圧の大きな送話音声のみをより拾い易くなる。ゆえに、この接話 型マイクにおける指向性は、図7に示すような略8の字形をなして横方向の感度 が著しく低くなる。その結果、横方向ノイズの効率的な除去が可能になる。
【0013】
【実施例】
図2は実施例の使用状態を示し、接話型マイク1はヘルメット8の前部へ延出 するアーム9へ片持支持されてヘルメット着用者すなわち送話者の口元近くに設 けられる。このマイクの感度は比較的近い音源だけに感応する接話型の特性を有 する。接話型マイク1のケースは互いに半割り状の前面ケース2と背面ケース3 を向い合せにしたものであり、背面ケース3には背面開口部10が形成されてい る。
【0014】 図1はこの実施例のマイクの横断面構造であり、図3はその構成部品を分解し た図である。これら各図に明らかなように、接話型マイク1は外側部材である前 面ケース2及び背面ケース3と、ケース内に収容される内側部材で構成される。 内側部材はマイク本体4と、これを支持する第1、第2及び第3の弾性支持部材 5、6及び15、並びに第1、第2のフィルタ11、12で構成される。
【0015】 前面ケース2と背面ケース3は同一の型によって製造される同一部材であり、 これらを合せたときその内部に内側部材の収容空間が形成される。したがって、 背面ケース3にも前面ケース2の前面開口部7と同一の背面開口部10が形成さ れている。前面開口部7と背面開口部10は本願における前面ケース2及び背面 ケース3に設けられた開口部に相当する。なお、前面ケース2及び背面ケース3 を必ずしも同一形状にする必要はなく、したがって前面開口部7と背面開口部1 0をそれぞれ別形状にすることもできる。
【0016】 第1、第2のフィルタ11、12はそれぞれ音を通す多孔質材料(スポンジ、 繊維等)からなっている。第1のフィルタ11は前面ケース2と第1の弾性支持 部材5の間に介装され、第2のフィルタ12は背面ケース3と第2の弾性支持部 材6の間に介装されている。これら第1のフィルタ11及び第2のフィルタ12 は、横方向ノイズの音圧ピークをスレッシュホールドレベル以下に減衰するよう に設定される(図6参照)。
【0017】 第1乃至第3の弾性支持部材5、6、15はマイク本体4をフローティング支 持するものであり、それぞれ例えばクロロプレンゴムスポンジ等の非通気性で音 を通さない材料で形成され、かつ長さ方向に重ねられて連続する一体の弾性支持 部材として前面ケース2と背面ケース3に挟まれ、プリロードがかけられた圧縮 状態でケースの本体の収容空間内へ収容されている。
【0018】 第1、第2の各弾性支持部材5、6はそれぞれドーナツ板状でかつ外径が同じ であり、それぞれの中央部に軸方向へ貫通穴13、14が貫通して形成されてい る。第1、第2の各弾性支持部材5、6はマイク本体4を前面又は背面側から支 持している。
【0019】 第3の弾性支持部材15は筒状をなし、第1及び第2の弾性支持部材5、6の 間に同一外径で挟まれている。この第3の弾性支持部材15に軸心方向へ貫通形 成される貫通穴16の内径はマイク本体4の外形と略等しく、マイク本体4を嵌 込んだとき、貫通穴16の内面が部分的にマイク本体4の外周の一部全周と密接 するようになっている。
【0020】 図4はこれら第1乃至第3の弾性支持部材5、6及び15の相互関係を示す概 略断面である。この図から明らかなように、貫通穴13の直径Rは貫通穴14 の直径Rよりも小さく、また貫通穴14の直径Rは貫通穴16の直径Rよ りも小さくなっており(R<R<R)、それぞれの開口面積もこの順にな っている。
【0021】 これらの貫通穴13、14及び16は連続する一つの貫通穴を形成している。 貫通穴16内はマイク本体4の後述する振動板を挟んで前面側の空間が貫通穴1 3と連続する小空間Sをなし、背面側の空間が貫通穴14と連続する大空間S をなしている。小空間Sの容積は大空間Sよりも小さくなっている。
【0022】 これらの空間S、Sは、それぞれ第1のフィルタ11及び第2のフィルタ 12を介して前面開口部7及び背面開口部10と連通している。したがってマイ ク本体4の前面及び背面側は開放され、かつ側方は第3の弾性支持部材15によ り囲まれるので、各空間S、Sによって、マイク本体4の前面側及び背面側 のみに音道が形成されている。
【0023】 なお、図6に示すように、これら空間S、Sは、それぞれ横方向ノイズの 音圧特性を共鳴によってフラット化するように設定される。また、貫通穴13、 14の開口面積並びに空間S、Sの容積の相互関係は、横方向ノイズの前面 側及び背面側に分岐した各分割ノイズの音圧特性が振動板を挟んでほぼ対称の類 似した曲線となるように調整される。
【0024】 マイク本体4の詳細構造は図1に明らかなように、細孔17を多数形成した表 カバー18と裏カバー19とで外形が形成されている。この表裏のカバー18、 19に囲まれた空間内には振動板20、この振動板20に一体化されたムービン グコイル21、磁石22及び支持プレート23等のユニット構成部品が収容され る。
【0025】 磁石22及び支持プレート23の各中央部には表裏に貫通する中央穴23aが 形成され、振動板20の背面中央部(後述)側と貫通穴14を連通するマイク本 体4内部における音道をなしている。
【0026】 支持プレート23のフランジ24には複数の貫通する小孔25が穿設され、そ の裏側に通気性のスポンジリング26を接着した状態で表カバー18と裏カバー 19の周囲で挟まれる。小孔25及びスポンジリング26はマイク本体4の背面 側から振動板20の外周部(後述)へ至るマイク本体4内部の音道を形成してい る。
【0027】 支持プレート23に接続されたリード線27は裏カバー19の底部中央に形成 された比較的大径の配線穴19aから外部へ引き出されている。
【0028】 図5は振動板20の断面を拡大したものであり、振動板20は中央部20aと その周囲に同心円状をなす外周部20bとが連続一体に形成されている。中央部 20aと外周部20bとはそれぞれ異曲面をなし、中央部20aの幅Wは外周 部20bの幅Wよりも遥かに大きくなっている。振動板20の内面側で中央部 20aと外周部20bとが接続する屈曲部20cにムービングコイル21の一端 が取付けられている。
【0029】 次に、本実施例の作用を説明する。図1において、接話型マイク1に対して送 話音声が発せられている状態で横方向ノイズが同時に到達した場合、横方向ノイ ズは経路a、bで示すように、接話型マイク1の表側及び裏側に分かれる。
【0030】 経路aの分割ノイズは前面開口部7−第1のフィルタ11−貫通穴13−細孔 17を通ってマイク本体4内へ入る。
【0031】 経路bの分割ノイズは背面開口部10−第2のフィルタ12−貫通穴14から 裏カバー19の配線穴19aを通ってマイク本体4内へ入り、さらにスポンジリ ング26及び小孔25からなる外周側の音道並びに支持プレート23及び磁石2 2の中央に貫通形成された中央穴23aによる中央側の音道から振動板20の背 面へ至る。
【0032】 したがって、横方向ノイズはマイク本体4の前面側と背面側の相対向する2方 向に形成された小空間S及び大空間Sで構成される音道のみへ分岐して通る ことになる。この前面及び背面に分岐した各分割ノイズはほぼ同時に振動板20 へ到達するものと見なしても差し支えない。
【0033】 振動板20へ到達した各分割ノイズは、図6により明らかなように、第1、第 2のフィルタ11、12を通過するときに受ける減衰によって音圧のピークをス レッシュホールドレベル以下に抑えられ、かつ小空間S及び大空間Sの共鳴 によって音圧特性の曲線がフラット化される。同時に貫通穴13、14の開口面 積並びに小空間S及び大空間Sの容積に大小の差を設けたことにより、各分 割ノイズの音圧特性の曲線c、gが振動板20を挟んでほぼ対称形状をなす相互 に類似した曲線となる。
【0034】 このため、経路a、bなる分割ノイズは前面側及び背面側からそれぞれが振動 板20へ到達した時点で互いに打ち消し合うことになり、横方向のノイズは全体 として著しく減衰を受けることになる。なお図6の詳細説明は前述したところな ので割愛する。
【0035】 この結果、横方向の感度が低くなり、図7に実線で示す略8の字形の指向性が 顕著になり、横方向ノイズがカットされ易くなる。図中の破線は無指向性にした 場合の感度を示す。しかも、振動板20は図5に示したように、外周部20bの 幅Wが中心部20aの幅Wよりも小さいので(W>W)、音圧の小さな 音に感応しにくい接話型の特性になっている。
【0036】 したがって、著しく減衰されたノイズは殆ど拾われなくなり、音圧の高い前面 側からの送話音声のみを効率よく拾うことができる。このため、自動2輪車の通 話時に支障の多い横方向ノイズ、特に併走車ノイズを有効に低減でき、送話音声 を明瞭に伝達することが可能になる。
【0037】 なお、第1のフィルタ11及び第2のフィルタ12の厚さや材質などの選択、 並びに貫通穴13、14の開口面積や小空間S及び大空間Sの容積は、種々 の条件により変動するので、これらは具体的なマイクの構造毎に計算や実験によ り個々に適宜決定される。
【0038】 また、本実施例の大空間Sは中央穴23aと連通しているので、振動板20 の前面側に大きな音圧がかかったときのダンパー機能をなすことができる。
【0039】 さらに、通気性のスポンジリング26を設けたことにより、経路bの分割ノイ ズを小孔25から振動板20の背面側外周部20b(図5)へ到達させるための 音道を形成しつつフランジ24を防振的に支持するとともに、振動板20の動作 に対して中央穴23a側における場合と異なる特性のダンパー機能を発揮でき、 しかもこのダンパー機能の特性は、スポンジリング26の材質、厚さ並びに通気 性の程度等を変更すれば任意に調整できる。
【0040】 そのうえ、第1乃至第3の弾性支持部材5、6及び15は前面ケース2及び背 面ケース3の間にプリロードをかけられた圧縮状態になっているので、マイク本 体4を密に支持でき、かつマイク本体4の側方へ回り込む音を効率よくシールで きる。
【0041】 しかも、第1乃至第3の弾性支持部材5、6及び15は3分割構造になってい るので、貫通穴13、14及び16の径R、R及びRが異なっていても製 造が容易である。
【0042】 また、背面ケース3を前面ケース2と同一部材にしたので、両者を同一の型に よって製造でき製造コストを下げることができる。しかも、背面ケース3には自 動的に前面ケース2と同一の開口部が形成されるので極めて有利である。
【0043】
【考案の効果】
本考案は、接話型マイクの前面ケースと背面ケースのそれぞれに開口部 を設け、このケース内に非通気性の弾性支持部材を収容し、この弾性支持部材に 形成した貫通穴内にマイク本体を嵌込み、かつ貫通穴の前面側開口端を第1のフ ィルタを介して前面ケースの開口部へ連通させ、貫通穴の背面側開口端を第2の フィルタを介して背面ケースの開口部へ連通させることにより、マイク本体の前 面側と背面側に音道を形成するとともに、これらの音道を形成する空間の容積を 前面側が背面側よりも小さく、かつ貫通穴の開口面積を前面側が背面側よりも小 さくした。
【0044】 ゆえに、横方向ノイズを前面側と背面側の相対向する2つの音道を通る経路に 分割して、互いに反対方向からマイク本体の振動板へ到達させることができる。 しかも、各分割ノイズにおける音圧のピークを第1、第2のフィルタによって下 げ、かつ音道を形成する貫通穴内の空間における共鳴によって音圧の特性曲線を フラット化できる。そのうえ、貫通穴の開口面積並びに音道を形成する空間の容 積をそれぞれ前面側が背面側よりも小さくしたことにより、各分割ノイズにおけ る音圧の特性曲線をほぼ対称的にすることができる。
【0045】 このため、マイク本体の振動板へ到達した各分割ノイズを互いに打ち消し合せ て横方向ノイズを著しく減衰させることができるので、接話型特性を発揮するよ うに構成された振動板による横方向ノイズのピックアップ量を少なくできる。し たがって、図7に実線で示すような略8の字形の指向性を得ることができ、音圧 の高い前面側からの送話音声のみを効率よく拾うことができる。その結果、自動 2輪車の通話時に支障の多い横方向ノイズ、特に併走車ノイズを有効に低減する ことができ、送話音声を明瞭に伝達することが可能になり、自動2輪車用通信装 置のマイクとして好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の横断面図
【図2】使用状態の斜視図
【図3】要部の展開斜視図
【図4】要部の構造を説明する模式断面図
【図5】マイク特性を説明する図
【図6】従来の使用状態を示す図
【符号の説明】
1 接話型マイク 2 前面ケース 3 背面ケース 4 マイク本体ユニット 5 第1の弾性部材 6 第2の弾性部材 7 前面ケース穴 10 背面ケース穴 11 第1のフィルタ 12 第2のフィルタ 13 小空間(本考案における貫通穴の一部) 14 大空間(本考案における貫通穴の一部) 15 第3の弾性部材 16 軸穴(本考案における貫通穴の一部)
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 自動2輪車用通信装置のマイク
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の横断面図
【図2】使用状態の斜視図
【図3】要部の展開斜視図
【図4】要部の構造を説明する模式断面図
【図5】要部の構造を説明する模式断面図
【図6】本考案に係る作用を模式的に説明する図
【図7】本考案に係るマイクの指向性を模式的に示す図
【図8】従来の使用状態を示す図
【符号の説明】 1 接話型マイク 2 前面ケース 3 背面ケース 4 マイク本体 5 第1の弾性支持部材 6 第2の弾性支持部材 7 前面開口部 10 背面開口部 11 第1のフィルタ 12 第2のフィルタ 13 貫通穴 14 貫通穴 15 第3の弾性支持部材 16 貫通穴 20 振動板
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図4】
【図5】
【図1】
【図3】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動2輪車用通信装置に使用するための
    接話型マイクであって、メッセージを発する者の口元側
    に位置するとともにメッセージ音を通すためのケース穴
    を設けた前面ケースと、この前面ケースに向い合わされ
    て内部にユニット収容空間を形成する背面ケースと、こ
    のユニット収容空間内へ弾性部材によってフローティン
    グ支持されるマイク本体ユニットとを備えたものにおい
    て、背面ケースに前面ケースと同様のケース穴を設け、
    かつ弾性部材を筒状部材として長さ方向に貫通穴を形成
    し、この貫通穴内へマイク本体ユニットを収容してその
    側方を覆うとともに、弾性部材の一端を第1のフィルタ
    を介して前面ケースへ当接させ、他端を第2のフィルタ
    を介して背面ケースへ当接させることにより、両ケース
    の各ケース穴と貫通穴とを連通させたことを特徴とする
    自動2輪車用通信装置のマイク。
JP1991008543U 1991-01-30 1991-01-30 自動2輪車用通信装置のマイク Withdrawn JPH04102394U (ja)

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