JPH0396950A - シート状光記録材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、シート状光記録材料に関するものである。更
に詳しく述べるならば、本発明は、レーザー光線照射に
よる光記録材料として有用なシート状光記録材料に関す
るものである。

（従来の技術および発明が解決しようとする課題）近年
、光ファイバーやレーザー技術を応用した光情報処理技
術が発展してきている。この光情報処理技術のうちデー
タ出力媒体としての光記録媒体は、例えばレーザー光線
を用いるプリンターなどで代表される電子写真方式によ
り、画像を形或し、定着するためには、潜像形或、トナ
ーによる現像、トナーの転写および定着処理が必要であ
る。このためプリンターの機構が複雑になり、かつその
本体が大型になり、消費電力が大きくなる。従ってプリ
ンターの保守、および管理に多大の費用と労力とが必要
となる。

そこで、トナーの転写および定着処理が不要であり、レ
ーザー光線照射により、直接画像を記録しうる光記録祠
料の開発が要求されていた。

（課題を解決するための手段） 本発明に係るシート状光記録材料は、シート状基体の少
なくとも一面上に形戊された光カチオン反応開始剤、増
感色素および発色色素（以下、発色組或物と称す。）を
主要或分として含む塗料被覆層を有することを特徴とす
るものである。

また、本願発明のシート状光記録材料において、その塗
料被覆層が、前記発色組或物と、顔料との混合物を含む
ものであってもよい。このような塗料被覆層を有するシ
ート状光記録材料は、レーザー光線光照射により、良好
な記録画像が得られる。

次に、本発明における各或分の作用について説明する。

先ず、増感色素が所定の波長の光を吸収し、励起状態と
なり、この励起状態となった堆感色素から光カチオン反
応開始剤にエネルギーが移動し、光カチオン反応開始剤
が分解されて、酸が発生する。次に、この酸との接触に
より発色色素が発色し、現像や定着処理を行うことなく
直接画像が得られるものと解される。

本発明に使用可能な光カチオン反応開始剤としては、芳
香族ジアゾニウム塩、トリフェニルスルホニウム塩、ハ
ロゲン化ジフエニル塩、スルホン酸エステル類、有機ハ
ロゲン化合物、感光色素類および鉄−アレーン化合物等
がある。

また、本発明に使用可能な増感色素としては、シアニン
系色素、スチリル系色素、ペーススチリル系色素、ポル
フィリン系色素、キサンテン系色素、チオキサンテン系
色素、チアジン系色素、クマリン系色素、ケトクマリン
系色素、ビリリウム塩系色素、チオピリリウム塩系色素
、チアゾール系色素、キノリン系色素、ペンゾフエノン
系色素およびチオベンゾフェノン系色素等があり、シア
ニン系色素、キザンデン系色素、スチリル系色素、チア
ジン系色素、ベンゾフェノン系色素およびチオベンゾフ
ェノン系色素が特に好ましい。これらの増感色素はレー
ザー光源の波長に応じて使い分けることが出来る。

また、本発明に使用可能な発色色素としては、トリフェ
ニルメタン系色素、トリフェニルメタンフタリド系色素
、フェノチアジン系色素、フェノキザジン系色素、フル
オラン系色素、インドリルフタリド系色素、アザフタリ
ド系色素、ジフエニルメタン系色素、クロメピラゾール
系色素、ロイコオーラミン系色素、ローダミンラクタム
系色素、アゾメチン系色素およびロイコヰサンテン系色
素等があり、トリフェニルメタンフタリド系色素、イン
ドリルフタリド系色素、アザフタリド系色素、フルオラ
ン系色素、ローダミンラクタム系色素およびロイコキサ
ンテン系色素が特に好ましい。

本発明のシート状光記録材料において、その塗料被覆層
は、前記発色組或物と、それを結着する接着剤とにより
構或される。接着剤としては、例えば、ポリビニルアル
コール、ポリビニルヒロリドン、カルボキシメチルセル
ロース、酸化澱粉、カゼイン等の水溶性接着剤、並びに
スチレンーブタジェン共重合体、アクリル系共重合体、
エチレンー酢酸ビニル系共重合体等の合或高分子接着剤
などを用いることができる。

本発明のシート状光記録材料の印刷性および筆記性を向
上させるためには、塗料被覆層中に、発色組底物ととも
に顔料を含有させることが好ましい。このような顔料と
しては、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム
、シリカ、サチン白、二酸化チタン、タルク、硫酸バリ
ウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム等のように、
通常の顔料塗工紙に使用している顔料を用いることがで
き、これらを単独で、または二種類以上混合して使用し
てもよい。

発色組或物の配合は、光カチオン反応開始剤１モルに対
し、増感色素が０．　１から１０モル、好ましくは０．
５から５モルであり、発色色素が０，１から１０モル、
好ましくは０．５から５モルである。

塗料被覆層中の発色組或物、および接着剤の配合量は、
光カチオン反応開始剤■モルに対し、接着剤が５０から
２０００重量部であり、好ましくは１００から■０００
重量部である。

また、印刷性等を付与するため、顔料を配合する場合に
は、前記組或物Ｉ００重量部に対し、顔料がＩＯから１
０００重量部であり、好ましくは５０から３００重量部
である。

本発明の光記録材料に用いられるシート状基体としては
、紙、不織布および布地のような多孔質基体あるいは合
或紙、高分子フィルム、金属箔等がある。これらは単独
で用いてもよいし、またこれら相互の積層体の形態で用
いても良い。

本発明中のシート状光記録材料は、その使用目的を損な
わない限り、塗料被ｒｆｉ層は、反応促進剤、反応調整
剤、漏れ剤、被膜形或助剤、希釈溶媒等を含有していて
もよい。

シート状基体上に、発色組或物を含む塗料被覆層を形或
するには、所定組或を有する塗工液を、常法に従って、
ロールコーター等でシート状基体上に塗布し、これを乾
燥および硬化すればよい。また、形或される塗料被覆層
の品質を損なわない限り、紫外線硬化装置または電子線
硬化装置を併用して乾燥および硬化を行ってもよい。

本発明に係るレーザー光源としては、アルゴンイオンレ
ーザー、ヘリウムーカドミウムレーザー、クリプトンイ
オンレーザー、ヘリウムネオンレーザー、半導体レーザ
ー等が使用可能である。

本発明に係るシート状光記録材料は、レーザープリンタ
ーのレーザー光線照射により直接画像を記録することが
出来る。さらに本発明に係るシート状光記録材料は、鮮
明な印字または印刷画像が得られる。

〔実施例〕

以下に本発明を実施例により更に説明する。

実施例１ 光カチオン反応開始剤としてハロゲン化ジフエニル塩で
ある４，４′−ジーｔｅｒｔ−プチルージフェニルヨー
ドニウムフルオロアンティモネート１モルに対し、増感
色素としてシアニン系色素であるＮＫ−１０５６（日本
感光色素研究所社製）１モル、発色色素としてトリフ・
エニルメタンフタリド系色素であるクリスタルバイオレ
ットラクトン１モルをメチルエチルケトン中に分散、溶
解しながら配合し、さらに接着剤としてアクリル系共重
合体であるＬＲ−３４７（三菱レーヨン社製）を光カチ
オン反応開始剤１モルに対し、２００重量部加え、塗工
液を作或する。

一方、シート状基体として合或紙（厚さ１１０μ、商品
名「ユポＦＰＧ−１１０Ｊ王子鋪化合戊紙社製）を使用
し、上記塗工液をロールコーターで塗布量が５ｇ／ｍ”
（固形分）になるように塗布し、１００℃で２分間乾燥
した。

このようにして得たシート状光記録材料の塗料被覆層表
面にアルゴンイオンレーザーからのレーザー光線を、所
定画像のパターンに従って照射すると、良好な青色記録
画像が得られた。

実施例２ 光カチオン反応開始剤として有機ハロゲン化合物である
ヨードホルム１モルに対し、増感色素としてチオベンゾ
フエノン系色素であるチオミヒラーケトン１モル、発色
色素としてフルオラン系色素である○ＤＢ（山本化或社
製）１モルをメチルエチルケトン中に分散、溶解しなが
ら配合し、さらにこの配合物１００重量部に対し、軽質
炭酸カルシウム１００重量部と混合、分散する。また同
様にアクリル系共重合体接着剤（商品名「コーポニール
４０２５Ｊ日本合或化学工業社製）５００重量部を加え
、塗工液を作或する。

一方、シート状基体としてＰＥＴフィルム（厚さ５０μ
〉を使用し上記塗工液をロールコーターで塗布量が５ｇ
／ｍ２（ｌｉＱ形分）になるように塗布し、１００℃で
２分間乾燥した。

このようにして得たシート状光記録祠料の塗料被覆層に
半導体レーザー光源（発振波長７８０ｎｍ）からのレー
ザー光線を所定画像のパターンに従って照射すると、良
好な黒色記録画像が得られた。また通常のオフセット印
刷や事務用筆記具での印字も可能であった。

（発明の効果） 本発明のシート状光記録材料は、それにレーザー光源か
らのレーザー光線を照射することにより直接良好な記録
画像を得ることができ、現像、定着処理の操作は不要で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、シート状基体の少なくとも一面上に光カチオン反応
   開始剤、増感色素および発色色素を主要成分として含む
   塗料被覆層を設けたことを特徴とするシート状光記録材
   料。