JPH0396601A - 相対移動装置 - Google Patents

相対移動装置

Info

Publication number
JPH0396601A
JPH0396601A JP23384589A JP23384589A JPH0396601A JP H0396601 A JPH0396601 A JP H0396601A JP 23384589 A JP23384589 A JP 23384589A JP 23384589 A JP23384589 A JP 23384589A JP H0396601 A JPH0396601 A JP H0396601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
film layer
turbo
movable member
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23384589A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritaka Miyamoto
典孝 宮本
Takashi Tomota
隆司 友田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP23384589A priority Critical patent/JPH0396601A/ja
Priority to DE69010122T priority patent/DE69010122T2/de
Priority to US07/578,650 priority patent/US5185217A/en
Priority to EP90309851A priority patent/EP0416954B1/en
Publication of JPH0396601A publication Critical patent/JPH0396601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ターボチャージレやガスタービン等のように
高温下で近接して相対的に移動する可動部材と固定部材
とをもつ相対移動装置に関し、詳しくは、固定部材と可
動部材との間隙を運転中にOに近づけることができる相
対移動装置に関する。
[従来の技術] 従来の相対移動装置として、例えば第20図に示す自動
車用ターボチャージャを例にとり説明する。このターボ
ヂャージレは、可動部材としてターボロータ100とイ
ンペラ−200とをもち、固定部材としてターボハウジ
ング101とコンプレッ4ノハウジング201とをもつ
ものである。かかるターボチャージャは、ターボロータ
100がエンジン(図示せず〉の排気エネルギによって
回転してシャフト300を回転させ、シレフト300の
回転によってインペラ−200が回転してエンジンに空
気を過給する作用を行なうものである。
このようにターボ口ータ100とターボハウジング10
1及びインベラ−200と]ンプレッサハウジング20
1は、ターボチャージャの運転時にそれぞれ高温下で近
接して相対移動運動をする。
ところで、これらターボロータ100とターボハウジン
グ101との間隙C100やインペラ−200とコンプ
レツサハウジング201との間隙C200をなるべく小
さくづれば、ターボチャージャの効率が上がることが知
られている。しかし、これらの間隙CIOO,C200
を小さくすると、シレフト300の製造時におけるわず
かな偏心等によって、運転時にターボロータ100がタ
ーボハウジング101と接触又は衝突したり、インペラ
−200がコンプレツサハウジング201と接触又は衝
突したりするため、ターボロータ100やインペラ−2
00が破j員する可能性があった。
このため、従来のターボチャージVにあっては、ターポ
ロータ100とターボハウジング101との間隙C10
0を約0.6〜0.8mm、インペラ−200とコンプ
レツリハウジング201との間隙C200を約0.3〜
0.5mmとする必要があり、効率上不十分であった。
このように相対移動装置にあっては、可動部材と固定部
材との間隙をなるべく小さくして効率の改善ができ、か
つ可動部材の破損を防止できる技術の開発が望まれてい
た。従来、かかる技術として、コンプレツサハウジング
側に軟質金属と樹脂又はグラファイトとが混合された皮
膜層を溶割によって形成する技術の開示がある。この従
来技術では、形或された皮膜層はシャフトの偏心等でイ
ンペラーがコンブレツサハウシングと接触等することに
よって容易に削り取られるため、削り取られた後のイン
ペラーとコンプレツサハウジングとの間隙をOに近づけ
る、ことができる。なお、これによりインペラーが破損
されることはない。このような皮膜層の被削性を利用し
て可動部材と固定部材との間隙をOに近づける他の技術
として、持聞昭49−18085@公報及び米国1JI
許NO.4405284がある。これらは、N1−グラ
フ7イトやN i CrFeA l −BNを被覆する
技術を開示している。
また、米国特許No.4269903は、ヒラミックシ
ールに係る充明として、20〜33%の気孔率をもつポ
ーラスな安定化ジルコニア唐を被覆する技術を開示して
いる。この技{・l’J ’b 塁本的に上記発明と同
様であり、この技術によっても相対移動装置における可
動部材と固定部材との間隙をポーラスな安定化ジルコニ
ア層の被削性でOに近づけることができる。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の技術によって相対移動装置を製造し
ても種々の欠点が存在する。
すなわち、米国特許No.4269903開示の技術は
、高温使用を考慮してサーマルショックに強いジルコニ
アを皮M’A層として用い、かつ皮膜層の被削性を確保
するためジルコニアをポーラスにしたものである。しか
しながら、この技術におけるジルコニアのみで溶射した
20〜33%の気孔率をもつ皮膜層では、ジルコニアが
口V1000以上の高い硬度を有しているため、皮膜層
の相手材となる可動部材が皮膜層によって摩耗ざれやす
いという欠点がある。また、皮膜層の被削性をより向上
させようと33%以上、例えば40%の気孔率をもつジ
ルコニアを皮IlA層とすれば、耐サーマルッショック
性が低下し、皮膜層の剥離や脱落を生じるという欠点が
ある。
また、特開昭49−18085月公報、米国特許No.
4405284の技術では、皮膜眉が金属系であるため
、例えば航空機のジェットエンジン(ガスタービンエン
ジン)にお【プる最高約10oo’cという高温に長時
間耐えることは不可能であり、やがて酸化して腐蝕する
ため冫市修しな(プればならないという欠点がある。
本発明は、上記従来の困剛性に鑑みてなされたものであ
って、高温下で使用されても被削↑1が良好な皮1!届
を備えた相対移動装置を捉供することを目的とするもの
である。
なお、特公昭50−690号公報は、皮膜層の被剛性を
利用した技術ではないが、ガスタービンエンジンに係る
発明として、タービンケーシングをタービンブレードよ
り軟質のセラミックス材で或形・焼結し、タービンブレ
ードの破屓を防止する技術を間示している。しかし、こ
の技術では、セラミックス材の結合力が弱く、耐久性に
欠(ノるという欠点がある。
また、特開昭62−168926月公報は、ターボハウ
ジング又はコンプレツサハウジングの内面に複合部材を
コーティングしてターボハウジングとターポロータとの
間隙あるいはコンプレツサハウジングとインペラーとの
間隙を運転中に適切化する技術を開示している。しかし
、これは皮膜層の材質を開示するものではない。
[課題を解決するための手段] 本発明の相対移動装置は、高温下で近接して相対的に移
勤リ−る可動部材と固定部材とをもつ相対移動装置であ
って、 前記固定部材の前記可動部材と近接する部分は、溶鋼に
より形或され、六方品窒化ホウ素粉末5〜45休積%と
残部酸化物粉末とからなり、かつ該可動部材によって被
削されて@ト成された創或而をもつ皮膜層を具備するこ
とを特徴とするものである。
本発明にお(プる相対移動装置は、自動車用又は航空機
用ターボヂャージVやガスタービン等であって、高温下
で近接して相対的に移動する可動部材と固定部材とをも
つものである。例えば、夕一ボチャージャを相対移動装
置とすれば、インベラやターボロー夕が可動部材に該当
し、コンプレッサハウジングやターボハウジングが固定
部材に該当する。ガスタービンを相対移動装置とすれば
、タービンブレードが可動部材に該当し、タービンケー
シングが固定部祠に該当する。また、可動部+Aと固定
部材との相対移動は回転移動でも直線移動でもよい。
固定部材の可動部材と近接する部分は、皮TItA層を
具備している。皮膜層は、六方品窒化ホウ素粉末5〜4
5休積%と酸化物粉末55〜95体積%とからなるアブ
レーダブル材料を溶射により形成する。
窒化ホウ素(BN)粉末としては、本発明の効果を得る
ために立方品のものではなく六方品のものを用いる。立
方品のBN粉末は硬いものであり、六方品のBN粉末は
柔かいものだからである。六方品〈以下略す)BN粉末
5〜45体積(OQ〉%を含むアブレーダブル+J 7
3+を採用ずることにより、本発明の効果が得られる。
5休積%未満では皮膜層の被削性の向上が充分ではなく
、45体積%を越えると皮膜層の被削性の向上が過剰に
なるため耐サーマルショック性が低下して剥離や脱落の
原囚となりやすいからである。なお、BN粉末の粒径は
5〜50μ机が実用上好ましい。
酸化物粉末としては、ジルコニア(Zr02)やアルミ
ナ(八1203>等のセラミックス粉末を用いることが
できる。酸化物粉末の粒径は10〜100μ卯が実用上
好ましい。
溶躬の方法としては、プラズマジェット溶銅法、ガス溶
躬法を採用することができる。
皮膜層は創成面をもつ。かかる創成面は、相対移動装置
の運転時に可動部材に上って被削されて創戊ざれる。
[作用] 本発明の相対移動装置は、固定部材の可動部材と近接す
る部分に酸化物とBNとからなる皮膜層を具備している
。かかる皮膜層では、BNの性質から、第17図に模式
的に示すように、酸化物粒子51の境界にBN粒子52
が槓居横造で存在し、かつ酸化物粒子51やBN粒子5
2の境界に気孔53も存在している。なお、図中、固定
部材を符号61で示す。
本発明者は、第18図に模式的に示すように、固定部材
61と相対的に移動する可動部材62によって上記構造
の皮膜層が被削されるメカニズムには、次の4種類があ
ると考察する。
■酸化物粒子51のせん断破壊(a−1>■気孔53を
境界とした酸化物粒子51の脱落(a−2> ■BN粒子52を境界とした酸化物粒子51の脱落(a
−3> ■BN粒子52のせん断破11(a−4)一方、第19
図に模式的に示すように、従来の酸化物のみからなる皮
膜層が被削されるメカニズムには、次の2種類があると
考察する。
■酸化物粒子51のせん断破壊(b−1>■気孔53を
境界とした酸化物粒子51のBQ落(b−2) 上記メカニズムのうら、酸化物粒子51のせん断破壊(
a−1、b−1〉は、酸化物粒子51が非常に硬いもの
であるため(例えば、ジルコニアでは口V1000以上
〉、大きな力が必要と考えられる。これに対し、BN粒
子52のせん断破壊(a−4)は、酸化物粒子51と比
べてBN粒子52が柔かいため(口v3程度〉、小さな
力で済むと考えられる。また、BN粒子52を境界とす
る酸化物粒子51の脱落(a−3>は、濡性が低いBN
粒子52によって酸化物粒子51か弱い結合力で結合さ
れていると考えられるため、やはり、小さな力で済むと
考えられる。さらに、気孔53を境界とする酸化物粒子
51の脱落(a−2、b−2)は、気孔53が境界に存
在して酸化物粒子51か弱い密着力で密着されていると
考えられるため、中程度の力が必要であると考えられる
したがって、本発明の相対移動装置では、可動部材は大
きな力を要さずに小さな力又は中程度の力で皮膜局を被
削できる。このため、皮膜居は、可動部材を屓傷するこ
となく、容易に被削されて創或而が創戒される。この創
成面によって、可動部材と固定部材との間隙がOに近づ
【ノられるため、ガス漏れ等が最小限に食い止められ、
効率が向上する。
また、本発明の相対移動装置では、皮膜層の気孔率を上
げたり、皮11QIffiを金属系で形成したりしない
。このため、皮n’A層が高温下で剥離、脱落又は腐食
ざれない。
[実施例] 以下、ターボチャージャに具体化した実施例を比較例と
ともに説明する。
く実施例1〉 このターボチャージャは、第1図に部分断面図を示すよ
うに、前記従来のものく第20図参照〉と基本的に同一
のものであり、内径55mmのターボハウジング81と
、シャフト80に連結ざれたターボロータ82とを備え
たものである。このターボチャージレは、ターボハウジ
ング81のターボロータ82と近接する部分Pに、皮膜
居85を具備している。以下にこのターボハウジングの
作成手順を示す。
■このターポチA・−ジャは、第2図に示づように、皮
yiA層85等を形成する前にはターボハウジング81
とターポロータ82との間隙COが約O.8mmであっ
た。
■ターボハウジング81のターポロータ82と近接する
部分Pに、粒径1 200〜1400μ況の焼或アルミ
ナ粉末を用いてショットブラスト処理を施した。
■第3図に示すように、ショットブラスト処理を施した
その部分Pに、密着性を向上させるため、予め下地とし
i’N i CrA I  (94 (80N i −
20Cr)−6A l )合金を0.08〜0.1mm
の厚さt1でプラズマ溶射し、合金層84を形或した。
■粒径10〜74μ・mのZrO2・8Y203粉末(
昭電K90)及び粒径35〜45μ卯の六方品のBN粉
末(昭電Vl−IP−EX)を用意し、ZrO2・8Y
203粉末60体槓%及びBN粉末40体積%を調合・
混合し、アブレーダブル材料とした。
■合金層84を形成したその部分Pに、上記アブレーダ
ブル材利を約1.0mmの厚さt2でプラズマ溶射し、
皮WA 層8 5を形成した。
■皮膜層85の形成後、N(J!械加工によりターボハ
ウジング81とターボロータ82との間隙C1が0.0
5mmとなるJ;う皮模居85を加工した。
こうして実施例1のターボヂャージャを作成した。
く実施例2〉 このターボチV−ジャは、アブレーダブル材料としてA
I203粉末65休積%とBN粉末35休積%とからな
るものを用いた以外は実施例1のターボチャージャと同
一のものである。なお、A2 0 3 ’Ft)末(メ
テコ101B>は粒径35〜74μ肌、BN粉末は実施
例1と同じものである。
く実施例3〉 このターポチ−7−ジャは、アブレーダブル材清1とし
てAI203粉末60休積%とBN粉末40休積%とか
らなるものを用いた以外は実施例1のターボチャージャ
と同一のものである。なd3、A1203粉末及びBN
粉末は実施19+1 1のものと同じである。
く比較例11〉 このターボチャージャは、実施例1のターボチャージャ
と基本的に同一のものであるが、合金層84及び皮rI
tA層85を形戒せずに作成したものである。
く比較例12〉 このターボチャージャは、アブレーダブル材料としてZ
rO2・20Y203粉末を用いた以外は実施例1のタ
ーボチャージャと同一のものである。なa′3、Zr0
2・20Y203粉末は粒径10〜44μmの昭和電工
製であり、形或した皮膜層の気孔率は28%であった。
〈比較例13〉 このターボチャージャは、アブレーダブル材料としてN
i粉末75Wt%とグラファイト粉末25wt%とから
なるものを用いた以外は実施例1の夕〜ポチャージャと
同一のものである。なお、N:粉末は粒径10〜74μ
mであり、グラフ7イト粉末は粒径10〜30μmのパ
ーキン・エルマー製である。
く比較例14〉 このターボチャージャは、7ブレ〜ダブル材利としてN
 i CrFeA l合金粉末94.5wt%とBN粉
末5.5wt%とからなるものを用いた以外は実施例1
のターボチャージレと同一のものである。なお、N i
 QrFeA l合金は、組或C「14%、Fe8.0
%、A!93.5%、BN5.5%、NiBaQ、粒径
45〜120timである。
BN粉末は実施例1と同じものである。
く評価〉 第4図に示すように、実施例1、2のターボチャージャ
は、たとえシャフト80tfi偏心していてターボロー
タ82が運転時に皮V層85に接触又は衝突しても、タ
ーボハウジング81の皮膜層85がターボロータ82に
よって容易に被削され、皮膜層85に創成面851を創
成するものであった。このため、このターボチャージレ
はターボロータ82の損傷を防止することができるもの
であった。
また、実施例1、2及び比較例11のターボチャージャ
を用いて、口−タ回転数10万「pmの  定した。こ
れにより浸れていると思われるものに条件下で単体性能
の評価として総合効率〈%〉を  ○、劣っていると思
われるものに×を付して総合測定した。結果を第1表に
示す。この結果から、  評価を下した。結果を第2表
に示す。第2表に示実施例1、2のターボチャージャは
比較例11のものと比べて効率が5〜6%向上している
ことがわかる。これは、第4図に示すように、創或面8
51がターポロータ82との問隙をはと/νどOにする
ものであるため、ガス漏れを最小限に食止めることがで
きるからである。
ざらに、実施例1、3及び比較例12、13、14のタ
ーボチャージVを用いて、300hr運転中の弄音調査
、運転後の皮膜層の状態調査及び運転後のターボロータ
の状態調査を行なうとともに、運転後のターボロータの
重最減少〈g〉を測されるように、実施例1、3のター
ボチャージャは何等異常がなかった。一方、比較例12
、13、14のターボチャージャは、皮膜周の被削性が
悪いため、運転中にターポロータが接触するとぎに異音
を生じた。また、運転後の皮膜層の状態で(よ、比較例
12、13のターボチtノ−ジVは、皮膜図にターボロ
ー夕が接触するときに、皮膜図が削れるというよりも剥
がれてしまった。さらに、比較例13、14のターボチ
ャージャでは、皮膜層が腐蝕していた。また、比較例1
2〜14のターボチャージャは、運転後にロータ翼の変
形を生じ、かつ摩耗による重最減少もあった。
したがって、実施例1、2、3のターボチャージVは、
被削性の良好な皮膜層を備えており、ターボロータの損
傷を防止できるとともに、効率を向上できるものである
[試験例] 次に、本発明を試験例により説明する。
(1)第3表に組成を示すアブレーダブル材料を用いて
、実施例4、5及び比較例15〜20の試験片を作成し
、これらアブレーダブル材料の比較試験を行なった。
各試験片は、S45(Jjの平板の上にまず前記NiC
r八1合金を下地材として0.1mmの厚さでプラズマ
溶則し、その上に各アブレーダブル材料を1mmの厚さ
でプラズマ溶射することにより得た。なお、Zr02・
8YzO311末、A1203粉末、BN粉末、グラフ
ァイト粉末は、前記と同じものである。マイカ粉末は粒
径35〜45μ汎のln和電工製である。なお、Zr0
2、A203以外の添加材N (BN粉末、グライファ
イト粉末、マイカ粉末)は、積IWj4M造をもつもの
ばかりであり、容易にそれ自体分離する性質をもら、皮
膜層の被削性が良好になることを期待したものである。
実施例4、5及び比較例15〜20の各試験片にお(プ
る皮膜周の被剛性を評価した。評価は、第5図に示すよ
うに、各試験片の上でターボロータと同材質のインコネ
ル製リング90を面負荷150g/mm2の荷重W、回
転数100Orpm、回転ロ、1間1分の条件で図中の
矢印の方向に回転させることにより行なった。そして、
リング90によって各試験片の皮膜層が削られた深さを
被削深さ(mm>とし、相手攻撃性をリング摩耗m(m
q)として測定した。結果を第6図に示す。第6図から
、実施例4、5の試験片におけるBN入りの皮膜層は、
削られやすく好ましいことがわかる。
一方、比較例15〜20の試験片におけるグラフ7イト
やマイ力入りの皮膜層又は酸化物のみで形成された皮膜
層は、被削深ざがQmmに近く、かつリング摩耗最が大
きいため、好ましくないことがわかる。
また、第7図に実施例4、5及び比較例15〜20にお
ける各試験片の皮膜層の硬さを測定した結果を示す。測
定は5kCIの荷重によるビツカース硬さにより求めた
。ざらに、第8図に比較例15の試験片の400倍の走
査型電子顕@鏡(SEM〉写真、第9図に比較例17の
試験片のSEX写真、第10図に実施例4の試験片のS
EM写真、第11図に比較例20の試験片のSEM写真
を示す。これらの結果から、実施例4、5の試験片にお
けるBN入りの皮膜層は、組織中にもBNか存在して皮
膜層の硬さも小さく、良好な被削性であることがうかが
える。また、このBN入りの皮膜層は、BNが酸化物で
ないためまわりの酸化物との濡性が悪く、かつモース硬
度1〜2と柔かいので、粒子同士の結合力が弱く、削ら
れ易いことがわかる。一方、第9図より、比較例17の
試験片にcBGノるグラフ/イト入りの皮膜層は、溶則
中にグラフ7イトが燃焼してしまい、組織中にほとんど
グラフ?イトが見られないのがわかる。また、マイ力は
、主成分がSiO2、AI203であり、混合したアル
ミナ等と同じ酸化物であるため粒子同士の濡性もJ:<
、かつBNに比べてそれ自体硬いので、比較的強固な皮
膜層を形成しているようである。このため、比較例19
、20の試験片にJUGプるマイ力入りの皮膜層は、他
の比較例の試験片と比べて硬く、被剛性が悪いようであ
る。
(2)被削性及び嗣サーマルショック性からBNの最適
値を試験した。
く被削性からの試験〉 上記(1)の試験と同様にして、50〜90休偵%のZ
rO2・8Y203又はA I 2 03と10〜50
休積%のBNとからなる皮v4層をもつ試験片を用意し
た。そして、各試験片における皮膜層の被削深さ(mm
)及びリング摩耗ffl(mc+)を上記(1)の試験
と同様に測定した。結果を第]2図に示す。第12図か
らわかるように、Z「O2・8Y2 03系の皮膜層も
AI203系の皮膜層も8Nの量が多いはど被削性が良
好となっていく。したがって、被削性のことのみを考慮
すると、BNは多い方がよいと考えられる。
く耐サーマルッショク性からの試験〉 BNを含んだ皮ll! Iffiの嗣サーマルッショク
性を熱サイクル試験により測定した。まず、上記(1〉
の試験と同様にして、50〜100体積%のZrO2・
8Y2 03又はAI203とO−y50休積%のBN
とからなる皮膜層をもつ試験片を用意した。そして、1
サイクルとして、各試験片を02−C2口2バーナで3
2秒間・約1000℃まで加熱し、これらを水中に入れ
て急冷した。皮膜層の一部又は全部が剥離又は脱落する
までサイクルを繰返し、剥離等までのサイクル数で耐リ
“−マルショック性を評価した。なお、確認は50サイ
クル毎に行い、最高2000ナイクルまでとした。
結果を第13図に示す。第13図からわかるように、耐
サーマルショック性は、BNが5休積%程度から向上し
、25休積%のときに最高1直を示し、45体積%程度
から低下していく。そして、50体積%では200サイ
クル未満で剥離を生じた。
上記被削性及び酎サーマルショック性からの試験より、
第12図及び第13図に示されるように、5〜45休積
%のBNが被削性、耐サーマルショック性から考えて有
効な皮膜層を形或できると確認できた。また、酸化物と
しては、Zr02・8Y203の方がAI203よりも
被削性、耐サマルショック性に優れていると考えられる
(3)本充明に係る8N入り皮膜層と、従来技術である
米国特許No.4269903のボーラスな皮膜層とを
用いて被削性及び耐サーマルショック性の比較試験を行
なった。
上記(1〉の試験と同様にして、50〜90体偵%のZ
rO2・8Y203又はAI203と10〜50休積%
のBNとからなる皮膜層をもつ試験片を用意した。また
、気孔率20〜33%のボラスなZrO2・20Y20
3を皮膜層としてもつ試験片も用意した。各試験片の気
孔率(%)を同一軸上に合わせて、各試験片の被削深さ
(mm)及びリング摩耗f!(mg>を測定した。結果
を第14図に示す。第14図に示されるように、NO.
4269903のBNを含まないボーラスな皮膜層より
、本発明に係るBN入りの皮膜居の方が同様の気孔率に
おいて被削性が良好であることがわかる。この理由は、
本発明に係る皮膜層は、構戒するジルコニア等の酸化物
の粒界に柔かくかつ積層@造をもつBNが存在すること
によると考えられる。
また、上記(2)の試験と同様に行った熱ナイクル試験
の結果を第15図に示す。第15図に示されるように、
8N入りの皮膜層は、20〜33%気孔率において、B
Nを含まない皮nQ唐よりも耐サーマルショック性がよ
い。一方、第14図によると気孔率が40%を越えれば
BNを含まない皮膜層でも被削性が高くなるが、そのよ
うな場合の耐り゛−マルショック性は第15図に示され
るJ;うに極端に悪くなり実用に耐えることはできない
したがって、本発明に係るBN入りの皮膜層は、従来の
ボーラスな皮膜眉よりも被削性及び耐り゛−マルショッ
ク性に優れている。
(4〉本発明に係るBN入りの皮膜層と、従来技術であ
る特開昭49−18085及び米国特許No.4405
284に見られるようなNiを中心とする金属系の皮膜
層とを用いて腐蝕性の比較試験を行なった。
上記(1)の試験と同様にして、75体積%のZrO2
又はAI203と25休積%のBNとからなる皮膜層を
もつ試験片を用意した。また、N1とグラフ?イトとか
らなる皮IIi層をもつ試験片及びN + CrFeA
 I合金とBNとからなる皮膜層をもつ試験片も用意し
た。ここに、Niとグラフ7イトとからなる皮膜層は、
前記比較例13で用いたアブレーダブル材料を使用して
形成したものである。また、N i CrFeA +合
金とBNとからなる皮膜層は、比較例14で用いたアブ
レダブル材利を使用して形成したものである。各試験片
を1000℃に保持した大気炉中に保持し、適時これら
の重量を測定して重量変化(mQ>により酸化の度合を
測定した。結果を第16図に示す。第16図に示される
ように、酸化物とBNとからなる皮膜層をもつ試験片は
1000’Cの高温下でも重量変化はなく、酸化等の問
題は生じていない。一方、従来のNi系皮膜層をもつ試
験片は、酸化が進んでいるため、時間とともに重量が増
大している。
したがって、本発明に係るBN入りの皮膜層は、従来の
Ni系皮膜層と比べて腐蝕性において心配する必要がな
い。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の相対移動装置は、固定部
材の可動部材と近接する部分が溶則により形或され、六
方品窒化ホウ素粉末5〜45体積%と残部酸化物粉末と
からなり、かつ可動部材によって被削されて創成された
Ω1成面をもつ皮膜層を具備しているため、高温下にお
いても被剛性に侵れたものである。したがって、本発明
の相対移動装置は、可動部材が損傷されにくく、かつ高
温下で長時間使用する場合においても皮膜層が剥離、脱
落又は腐食することなく、可動部材と固定部材との間隙
をOに近くすることができ、効率及び寿命に優れたもの
である。
4.図面の簡単な説明 第1図は実施例のターボチャージャにおける部分断面図
である。第2図、第3図及び第4図は実施例のターボチ
ャージャにおける一部拡大断而図である。第5図は試験
片の試験方法を示す斜視図である。第6図及び第7図は
実施例及び比較例の特性を比較する特性図である。第8
図、第9図及び第11図は比較例の試験片の顕微鏡写真
である。
第10図は実施例の試験片の顕微鏡写真である。
第12図及び第13図は本発明に係るBNの範囲におけ
る特性図である。第14図、第15図及び第16図は実
施例と比較例との特性を比較する特性図である。第17
図及び第18図は本発明の作用の埋山を示す模式断面図
、第19図は従来の作用の理由を示ず模式断而図である
。第20図は従来のターボチャージャの断面図である。
82・・・ターボロータ(可動部材) 81・・・ターボハウジング(固定部材〉P・・・近接
する部分 85・・・皮膜層   851・・・創或而特許出願人 代理人 トヨタ自動車株式会社 弁理士大川宏 851・・・創仮面 第5図 第6図 300 200 100 80 60 40 20 O リング摩耗量 (mg) 第7図 口比較例No. 第12図 第13図 区運Z102・8Y203 口AI203 O 5 l0 2S 40 45 50 BN (vol%) 0 第14図 第16図 100 時間 (}tr) 200 300 第18図 第15図 10vol%BN 気孔率 (%) 手  続  補  正  m<方  式)平或2年 1
月12日 第20図 1.事件の表示 平IR1年特許願iI233845号 2.発明の名称 相対移動装璽 3.補正をする者 事件との関係   特許出願人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 (320) トヨタ自動車株式会社 代表者  佐々木 紫 郎 4.代理人 〒450愛知県名古屋市中村区名駅3丁目3番の4平或
1年12月11日 6.補正の対象 明細書の図面の簡単な説明の欄 7.補正の内容 (1)明細書の第29ページ第10行に「試験片の顕微
鏡写真」とあるを「試験片の粒子構造を示す顕微鏡写真
」と補正する。
(2〉明細書の第29ページ第11行に「試験片の顕微
鏡写真」とあるを「試験片の粒子構造を示す顕微鏡写真
」と補正する。
以  上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高温下で近接して相対的に移動する可動部材と固
    定部材とをもつ相対移動装置であつて、前記固定部材の
    前記可動部材と近接する部分は、溶射により形成され、
    六方晶窒化ホウ素粉末5〜45体積%と残部酸化物粉末
    とからなり、かつ該可動部材によって被削されて創成さ
    れた創成面をもつ皮膜層を具備することを特徴とする相
    対移動装置。
JP23384589A 1989-09-08 1989-09-08 相対移動装置 Pending JPH0396601A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23384589A JPH0396601A (ja) 1989-09-08 1989-09-08 相対移動装置
DE69010122T DE69010122T2 (de) 1989-09-08 1990-09-07 Abtragbares Material für eine Turbomaschine.
US07/578,650 US5185217A (en) 1989-09-08 1990-09-07 Relatively displacing apparatus
EP90309851A EP0416954B1 (en) 1989-09-08 1990-09-07 Abradable material for a turbo machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23384589A JPH0396601A (ja) 1989-09-08 1989-09-08 相対移動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0396601A true JPH0396601A (ja) 1991-04-22

Family

ID=16961470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23384589A Pending JPH0396601A (ja) 1989-09-08 1989-09-08 相対移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0396601A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995012004A1 (en) * 1993-10-29 1995-05-04 United Technologies Corporation Plasma sprayed abradable seals for gas turbine engines
JP2017179542A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 トヨタ自動車株式会社 溶射用粉末およびこれを用いたアブレーダブル溶射皮膜の成膜方法
JPWO2016135973A1 (ja) * 2015-02-27 2018-01-18 三菱重工業株式会社 過給機の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943265A (ja) * 1982-08-09 1984-03-10 ユナイテツド・テクノロジ−ズ・コ−ポレイシヨン シ−ル方法及びシ−ル構造
JPH01111857A (ja) * 1987-10-27 1989-04-28 Nippon Steel Corp 溶射用セラミック組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943265A (ja) * 1982-08-09 1984-03-10 ユナイテツド・テクノロジ−ズ・コ−ポレイシヨン シ−ル方法及びシ−ル構造
JPH01111857A (ja) * 1987-10-27 1989-04-28 Nippon Steel Corp 溶射用セラミック組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995012004A1 (en) * 1993-10-29 1995-05-04 United Technologies Corporation Plasma sprayed abradable seals for gas turbine engines
EP0725842A1 (en) * 1993-10-29 1996-08-14 United Technologies Corporation Plasma sprayed abradable seals for gas turbine engines
JPWO2016135973A1 (ja) * 2015-02-27 2018-01-18 三菱重工業株式会社 過給機の製造方法
JP2017179542A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 トヨタ自動車株式会社 溶射用粉末およびこれを用いたアブレーダブル溶射皮膜の成膜方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4149374B2 (ja) アブレイダブルシールシステム
JP4166977B2 (ja) 耐高温腐食合金材、遮熱コーティング材、タービン部材、及びガスタービン
US5520516A (en) Zirconia-based tipped blades having macrocracked structure
US9511436B2 (en) Composite composition for turbine blade tips, related articles, and methods
JP6908973B2 (ja) 遮熱コーティング、タービン部材、ガスタービン、ならびに遮熱コーティングの製造方法
US5185217A (en) Relatively displacing apparatus
US20040137259A1 (en) High temperature, oxidation-resistant abradable coatings containing microballoons and method for applying same
RU2464175C2 (ru) Керамический порошок, керамический слой и многослойная система с пирохлорной фазой и оксидами
JP4031631B2 (ja) 遮熱コーティング材及びガスタービン部材並びにガスタービン
JP7232295B2 (ja) 基材上に高温保護層を接合するための付着促進層、並びにそれの製造方法
US4039296A (en) Clearance control through a Ni-graphite/NiCr-base alloy powder mixture
JP2003160852A (ja) 遮熱コーティング材、その製造方法、タービン部材及びガスタービン
JP4130894B2 (ja) ガスタービンエンジンおよびその製造方法
RU2342222C2 (ru) Порошкообразный материал для истираемых покрытий и истираемое покрытие
JP2009235476A (ja) 高温シール用コーティング
JP4166978B2 (ja) 耐高温腐食合金材、遮熱コーティング材、タービン部材、及びガスタービン
JP3426987B2 (ja) 高温用耐食・耐摩耗コーティング部材及び製造方法並びにガスタービン翼
JPH0396601A (ja) 相対移動装置
JP2010151267A (ja) シール構造、およびこれを用いたガスタービン
JPH03156103A (ja) 相対移動装置
JP2987893B2 (ja) 相対移動装置
JPS62211389A (ja) セラミツク被覆タ−ボチヤ−ジヤ−及びその製造方法
JPH0710965B2 (ja) 間隙調整皮膜層用コーティング材料
Motyka et al. FELTMETAL™ Abradable Turbine Seal Materials: Structure and Property Responses to Blade Rub and Oxidation
JP3917564B2 (ja) 耐熱・耐酸化性溶射皮膜被覆部材およびその製造方法