JPH0390673A - 繊維布帛の黄変防止加工方法 - Google Patents

繊維布帛の黄変防止加工方法

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JPH0390673A
JPH0390673A JP22594489A JP22594489A JPH0390673A JP H0390673 A JPH0390673 A JP H0390673A JP 22594489 A JP22594489 A JP 22594489A JP 22594489 A JP22594489 A JP 22594489A JP H0390673 A JPH0390673 A JP H0390673A
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JP
Japan
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yellowing
fabric
finishing agent
low
temperature plasma
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Pending
Application number
JP22594489A
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English (en)
Inventor
Motoaki Uragami
浦上 素明
Mieko Wada
和田 美恵子
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アミノ基含有仕上剤やカチオン性、仕上剤を
含む布帛の黄変防止加工方法に関するものである。
(従来の技術) 繊維布帛を染色仕上加工後1通常の包装材で包装してそ
のまま保管しておくと、その布地の一部が黄色く変色す
る。いわゆる黄変現象を起こすことがしばしばみられる
。この現象は、布帛の仕上加工の際にアミノ基を含有す
る仕上剤やカチオン性を有する仕上剤を用いた場合に特
に多くみられる現象である。
この黄変現象は、大気中の汚染物質が関与していること
から、黄変防止のために仕上加工後の繊維布帛やその縫
製品をフィルム袋等により真空包装する方法が提案され
ている。この方法は、黄変防止には有効であるが、包装
袋は通常いつでも開封できることを前提に包装されてい
るので、慣習的に完全密封しておくことは困難である。
黄変を防止する他の方法として、従来から布帛の最終仕
上工程でクエン酸等の低揮発性有機酸による処理を行う
方法がある。これは、アルカリ増感作用による発色を防
止する方法であるが、この方法の場合、布帛をpH6程
度の弱酸性に保つ程度では黄変防止効果に乏しく、また
、これ以下のpHにすると、黄変防止には有効であるが
、rRによる染料の分解や繊維の脆化等の問題を引き起
こすことがあるので実用的でない。
このように仕上加工後の繊維布帛の黄変を合理的に防止
する方法は、現在に至っても未だ開発されていないのが
実状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はこのような現状に鑑みて行われたもので、アミ
ン基を含有する仕上剤やカチオン性を有する仕上剤で仕
上加工された繊維布帛の黄変を未然に防止する加工方法
を得ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するもので1次の構成よりな
るものである。
すなわち1本発明は、アミノ基を含有する仕上剤または
カチオン性を有する仕上剤を含む繊維布帛を低温プラズ
マ処理することを特徴とする繊維布帛の黄変防止加工方
法を要旨とするものである。
以下1本発明の詳細な説明する。
本発明では、アミノ基を含有する仕上剤またはカチオン
性を有する仕上剤を含む繊維布帛を黄変防止加工の対象
として用いる。
ここでいう繊維布帛とは、木綿、羊毛、絹、麻等の天然
繊維、ビスコースレーヨン、アセテート繊維等の半合成
繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリアクリロ
ニトリル繊維、ビニロン繊維等の合成繊維等の単独繊維
からなる織物2編物。
不織布またはこれらの繊維を2つ以上組み合わせて用い
た混紡糸や混繊糸よりなる織物1m物等を意味する。
本発明で用いるアミノ基を含有する仕上剤やカチオン性
を有する仕上剤としては、アミノ基を有する低分子化合
物、高分子化合物、カチオン性を有する低分子化合物、
高分子化合物等よりなる繊維仕上加工用の柔軟仕上剤、
樹脂加工剤、界面活性剤、フィックス剤、撥水剤、防炎
剤、衛生加工剤、バインダー等を挙げることができ、具
体的には、アミノ変性シリコン誘導体、ポリアミド誘導
体、脂肪酸アミド誘導体、アルキルアミド誘導体。
ポリアミン誘導体等の柔軟仕上剤、有機アミン系。
メラミン系、アミド系等の樹脂加工剤、有機アミン塩系
触媒、ポリアミン系、第4級アンモニウム塩系、ポリア
ミド系、ジシアンジアミド系等のフィックス剤、第4級
アンモニウム塩系、ポリアミド系、含窒素化合物、有機
アミン誘導体等の界面活性剤、燐基素化合物、含燐酸ア
ミノブラスト。
燐酸アミド等の防炎剤、第4級アンモニウム塩系等の衛
生加工剤等を挙げることができる。
これらの仕上剤は、#a維布帛の加工の最終工程で9通
常の方法によって繊維布帛に付与されるものである。
本発明では、アミン基を含有する仕上剤またはカチオン
性を有する仕上剤を含む上述の被加工布帛に低温プラズ
マ処理を行う。
低温プラズマ処理を行うためには、公知の装置。
例えば、「繊維機械学会誌」第38巻、Nα4 (19
85年)の第188頁に記載されている次の装置が使用
できる。
この装置は、低圧が維持できる真空容器中に放電用の一
対の電極を設け、特定のガスを所定流量で導入でき、付
設した真空ポンプにより容器内を排気し、一定圧に保つ
ことができる構造と性能を有する装置である。この装置
内の電極に電圧を印加すれば、グロー放電を起こし、導
入したガスが低温プラズマ状態となる。最も一般的には
13.56M)Tzの高周波電力を印加する。電極間に
形成された低温プラズマ雰囲気中に、処理すべき布帛を
所望の速度で通過させることにより、低温プラズマ処理
を行うことができる。
具体的には、まず、処理すべき布帛を真空容器内に収容
し、真空ポンプにより排気減圧して、内圧を0.01〜
10Torrに調整する。次いで所定のガスを導入して
、0.1〜5 Torrに調整する。このとき用いるガ
スとしては、酸素、窒素、アルゴン。
ヘリウム、アンモニア、空気等、各種のガスを使用でき
る。通常は、酸素、空気、アルゴンが望ましい。所定の
ガスを導入し、0.1〜5 Torrに調整した状態で
容器内の電極に高周波電力を印加すると、導入されたガ
スが低温プラズマ状態となる。
高周波電力は、0.1〜5w/crl(電極単位面積〉
程度が適当である。この低温プラズマ雰囲気中に予め収
容しておいた布帛を通過させることにより。
低温プラズマ処理を行うことができる。処理時間は1通
常数秒〜300秒、好ましくは30〜180秒である。
上述の低温プラズマ処理を行うことにより1本発明の黄
変防止加工を施された繊維布帛を得ることができる。
本発明は1以上の構成を有するものである。
(作 用) 本発明における低温プラズマ処理によって、何故にアミ
ン基を含有する仕上剤やカチオン性を有する仕上剤を含
む繊維布帛の黄変を防止することができるのか、その理
由は必ずしも明確ではないが9本発明者らは次のように
推測している。
黄変物質と考えられているフェノール系誘導体は、一般
に包装材の酸化防止剤としてよく用いられている。これ
が繊維布帛と直接接触し、あるいは昇華によって布帛の
表面に移染し、大気中の汚染物質と作用して黄変を引き
起こしていると考えられているが、すべての布帛に黄変
が起こるとは限らず1局部的に発生しているのが特徴で
あり。
このことは、フェノール系誘導体と大気中の汚染物質以
外に何らかの第3因子が作用しているためであろうと考
えられる。しかも、仕上剤としてアミノ基を含有する仕
上剤やカチオン性を有する仕上剤を用いた場合に黄変現
象が起こりゃすいことを合わせて考えると、上記第3因
子とは、布帛に含まれている仕上剤であろうと推定され
る。この仕上剤は、フェノール系誘導体や大気中の汚染
物質のキャッチャ−として作用したり、黄変反応におけ
るある種の触媒的な役割を果たしたりしているものと推
測される。このような作用を引き起こしゃすいアミノ基
やカチオン性を含有する仕上剤を含む布帛に低温プラズ
マ処理を行うと、低温プラズマが布帛中の仕上剤にも作
用し、仕上剤のアミノ基を封鎖したり、カチオン性を改
質したりすることによって、黄変の触媒的な作用を消失
せしめてしまうため、黄変を防止することができるので
あろうと推測している。
(実施例) 次に1本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
が、実施例における布帛の性能の測定。
評価は、下記の方法で行った。
(1)黄変試験方法 ■ 試料をフェノール系誘導体(ブチルヒドロキシルト
ルエン)1%アルコール液に浸漬した後、アルコールを
気化させる。次いで、酸化窒素ガス堅牢度試験機を用い
て。
リン酸、亜硝酸により約500 ppmの酸化窒素ガス
を発生させ、30℃の雰囲気中で2時間処理をし、黄変
試験直後の被評価布とする。
■ 上記第■項の黄変試験直後の被評価布を基布とし、
黄変試験を行っていない同一の布帛を添付布としてその
上に重ね、7日間放置後の基布と添付布の双方を被評価
布とする。
(2)黄変評価方法 肉眼判定により次の4段階評価を行った。
○ : 黄変がみられない △ : やや黄変している × : 黄変している X× : ひどく黄変している 実施例1 木綿100%の晒上がりの綾織物を用意し、これにパラ
レジンDSN−2(大願パラジウム化学■製、カチオン
性高分子樹脂系仕上剤)45g/1、とパラシリコンソ
フナーxc−y <大原パラジウム化学■製、アミン変
性シリコン系柔軟剤)30g/12よりなる処理液を含
浸し、マングルで絞液率60%にて圧搾絞液後、■00
℃で2分間乾燥した。
得られた柔軟仕上加工後の木綿織物を3分割し。
そのうちのIつを下記低温プラズマ処理条件iにより低
温プラズマ処理し1本発明の黄変防止加工織物を得た。
低温プラズマ処理条件1 ガ ス 種   酸素100% ガス流量  5f/min 真空度 I Torr 高周波出力   0.5w/crl(電極面積)処理時
間  60秒 本発明との比較のため、3分割した織物の1つを3従来
から一般に行われている方法に準じて。
クエン酸0.4g/itに浸漬し、マングルで絞液率6
0%にて圧搾絞液後、100℃で2分間の乾燥を行い、
比較用の黄変防止加工織物を得た。
3分割した織物の残り1つは1本発明における未加工織
物として比較用に供した。
本発明および比較用の織物の性能を測定評価し。
その結果を合わせて第1表に示した。
第   ■   表 第1表より明らかなごとく、低温プラズマ処理を行った
本発明の黄変防止加工織物は、未加工布が黄変している
のに比べ、優れた黄変防止効果を有していることがわか
る。また、7日間放置後の結果においても、従来法のク
エン酸で処理したものは、基布の黄変が大きく、添付布
もやや黄変してしまったのに対し、低温プラズマ処理を
行った本発明の黄変防止加工織物は、黄変があまりみら
れなかった。
さらに、7日間放置後の添付布を評価することによって
1本発明の黄変防止加工織物には、フェノール系誘導体
の移染による黄変を防止する効果もあることがわかる。
また1本発明方法による黄変防止加工織物は。
風合い上も特に問題はなかった。
(発明の効果) 本発明は、アミノ基を含有する仕上剤またはカチオン性
を有する仕上剤を含む布帛を低温プラズマ処理する構成
を有し、かかる構成の本発明方法によれば、アミノ基を
含有する仕上剤やカチオン性を有する仕上剤を含有する
布帛の黄変を未然に防止することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アミノ基を含有する仕上剤またはカチオン性を有
    する仕上剤を含む繊維布帛を低温プラズマ処理すること
    を特徴とする繊維布帛の黄変防止加工方法。
JP22594489A 1989-08-30 1989-08-30 繊維布帛の黄変防止加工方法 Pending JPH0390673A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102758352A (zh) * 2011-04-27 2012-10-31 苏州市奥普斯等离子体科技有限公司 织物表面金属化处理方法
CN104179011A (zh) * 2014-07-18 2014-12-03 青岛纺联控股集团有限公司 纺织品纳米等离子防水处理方法
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CN104611818A (zh) * 2015-02-11 2015-05-13 南通斯得福纺织装饰有限公司 一种吸水柔软面料的生产工艺

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