JPH0389915A - 吸放湿性物および吸放湿性シート状物 - Google Patents

吸放湿性物および吸放湿性シート状物

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JPH0389915A
JPH0389915A JP1226616A JP22661689A JPH0389915A JP H0389915 A JPH0389915 A JP H0389915A JP 1226616 A JP1226616 A JP 1226616A JP 22661689 A JP22661689 A JP 22661689A JP H0389915 A JPH0389915 A JP H0389915A
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moisture
sheet
absorbing
desorbing
mixture
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Setsuo Taguchi
田口 節男
Shiro Imai
史朗 今井
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Toray Industries Inc
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  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、湿度調整機能に優れた吸放湿性物質と吸放湿
性シート状物に関する。
[従来の技術] 従来から、建築物の腐蝕を防止したり、生活の快適化、
衛生化を図るために、あるいは野菜、果物などの食料品
の鮮度保持に、衣類、皮革製品、工芸品、美術品等の保
存などのために、それらに特に適した湿度環境を提供す
る試みが行われてきた。
例えば、住宅においては、湿気により建物の床まわりの
材料が腐朽菌や白アリにより被害を受けて建物の寿命を
短くしたり、住む人に不快感や不衛生な環境をもたらす
という問題がある。その対策として、水硬性組成物にゼ
オライトを混入した吸放湿性建築材料の提案などがある
が、吸収される湿気容量が小さく、短時間で効果が消失
するという欠点がある。
また、床下土壌からの湿気を遮断するため防湿シートを
敷設するという提案もあるが、地面とフィルム間に水分
を含んで、水分がいつまでも除去できないため、かえっ
て多湿となるという新たな問題が発生し好ましい手段と
は言えない。
食品においては、従来から乾燥剤として含水無定形二酸
化ケイ素、酸化カルシウムなどが用いられているが、吸
湿作用は一定時間で終了し、容器中などの雰囲気の湿気
量によって吸湿能力が左右されるという問題がある。
一方、絵画や彫刻等の美術品あるいは工芸品においては
、過乾燥によるヒビ割れや多湿による微妙な色合いの変
化を起こすため、厳重な湿度の管理が必要であるが、今
のところエアコン以外に手軽に行える対応策がないのが
現状である。
また、衣類や皮革製品においては、塩化カルシウムや塩
化マグネシウムなどの吸湿性に富む化合物を紙等の通気
性のよいシートや容器に入れたものがあるが、これらの
ものは除湿効果は認められるものの、強い潮解性を有す
るので泥状化あるいは水溶液化してくるという問題があ
る。
上述のように、現状の技術では各種の問題点があり、各
方面で、大がかりな設備を用いないでも手軽に調湿効果
が長時間有効に実現でき、かつ、広範囲の湿度条件や対
象物にも適応できる湿度調整材料、湿度調整物の実現が
待望されていたのが実状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、かかる問題を解決し、好適な湿度環境
をもたらす新規な吸放湿性物と吸放湿性を有する新規な
シート状物などを提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 上述した目的を達成するために、本発明は、次の構成を
有する。
すなわち、本発明の吸放湿性物は、多孔質吸着材と高分
子吸収体の混合物からなることを特徴とする吸放湿性物
である。
また、本発明の吸放湿性シート状物は、湿気調整部が多
孔質吸着材と高分子吸収体の混合物からなり、該湿気調
整部の片側面、両面あるいは周囲が通気性シート状物に
より補強されてなることを特徴とする吸放湿性シート状
物である。
あるいは、また、本発明の吸放湿性シート状物は、湿気
調整部が、多孔質吸着材と高分子吸収体の混合物からな
る層とその上側(表側)および/または下側(裏側)に
多孔質吸着材からなる層の少なくとも2層の複数層構造
を有し、該湿気調整部の片側面、両面あるいは周囲が通
気性シート状物により補強されてなることを特徴とする
吸放湿性シート状物である。
上述の本発明の吸放湿性物あるいは吸放湿性シート状物
において、好ましくは、多孔質吸着材が活性炭であるも
のであり、また、特に、上述本発明の吸放湿性シート状
物において通気性シート状物が、不織布、紙、多孔質フ
ィルム、織物、編物のいずれか一つまたは複数からなる
ものである。
また、さらに、本発明は、上述した本発明の吸放湿性シ
ート状物の一つの実現例として、該シート状物を全面あ
るいは部分使いしてなることを特徴とする吸放湿特性を
有する容器を提供するものである。
[作用] 以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の吸放湿物は、多孔質吸着材と高分子吸収体の混
合物からなるものであり、この吸放湿性物は、高湿度条
件下で用いることにより、まず湿気調整部の多孔質吸着
材が湿気を素早く吸収し、その湿気を高分子吸収体が多
量にかつ大部分貯蔵しうるので、湿度を速やかにかつ長
時間低下せしめることかできる。逆に、乾燥状態におい
ては、主としていったん高分子吸収体に貯蔵された湿気
が多孔質吸着材を経由して速やかに放出される。
したがって、本発明の吸放湿物によれば、湿気の多少や
時間の長短にかかわらず、極めて有効にかつ可逆的に湿
度調整機能を有することが可能である。このように、本
発明はこれまでのただ単に調湿利として多孔質吸着材を
用いた提案や、高分子吸収体を用いた提案とは思想、方
法とも全く異なるものである。
従来から、多孔質吸着材を調湿材料として適用する提案
かあるが、吸湿容量か小さく、多湿状態においては短時
間でその容量の飽和状態に達してしまうので容積の大き
い場所では到底その効果を得ることはできなかった。一
方、高分子吸収体は、水分を吸収する能力は極めて高い
が、水分を吸収する速度が遅く、また−度水分を吸収す
るとそれを放出する性質に乏しく、また速度も極めて遅
い。
この理由から、高分子吸収体単独では湿度調整料として
は有効なものとは言えない。
ところが、多孔質吸着材と高分子吸収体を混合して用い
ることによって、多湿状態においては湿気を素速く多量
に吸収し、また乾燥状態においては湿気放出機能が発現
し、迅速かつ長時間にわたって高い湿度調整効果が得ら
れたのである。
第1図〜第5図は、いずれも本発明の吸放湿物の一実施
態様例である本発明にかかる吸放湿性シート状物の構造
例を示す横断面概略モデル図である。
これら図に示すように、本発明にかかる吸放湿性シート
状物1は、湿気の吸収、放出および貯蔵の役割を果たす
湿気調整部と補強部の、大きく分けて二つの部分から構
成されるものである。
すなわち、第1図〜第3図に示した態様のものは、多孔
質吸着材と高分子吸収体の混合物2からなる層と、通気
性の補強シート状物4とからなるものであり、前者の混
合物層が湿気調整部、後者のシート状物が補強部である
。また、第4図、第5図に示した態様のものは、湿気調
整部として、多孔質吸着材と高分子吸収体の混合物2よ
りなる層に加えて、多孔質吸着材からなる層3を該混合
物2の層の片側(第4図)あるいは両側(第5図)に配
置して、少なくとも2層の複数層構造によって該湿気調
整部が構成されるようにしたものであり、このような複
数層とすることにより、より好ましく湿気調整効果を得
ることができる。
シート状物4は、湿気調整部のシート形態を保持するた
めの補強を目的とし、かつ湿気調整部か雰囲気から湿気
を吸収したり放出したりしやすいようにする補助的な役
割を果たすことを目的とするものであり、該シート状物
4は、形態が実質的にシート状であれば、しなやかなも
のあるいは剛性を持ったもののいずれであってもよい。
かかる本発明の吸放湿性シート状物は、湿気調整部が補
強部の通気性を有するシート状物で補強されているので
、シート状物の形態がしつかりしており、使用場所、環
境等に応じて適宜にシート状物素材を選定することによ
り、あらゆる部位において好適に使用することができる
本発明において、多孔質吸着材とは、ペントナンド、セ
ビオライト、ゼオライト、活性アルミナ、ジノライl−
1活性炭、モレキュラーシーブス、シリカゲル、シリカ
アルミナなどであり、従来から一般に吸着刊として用い
られているものであり、これらの単体あるいは混合物を
用いることができる。
この中でも、本発明の目的に対して、特に活性炭、ゼオ
ライト、活性アルミナの効果が大きく、好ましく用いら
れる。さらに、この中でも特に活性炭が好ましく用いら
れる。
活性炭は、吸着材としてよく知られているが、疎水性吸
着材と呼ばれ、非極性物質を選択的に吸着し、悪臭の除
去や空気の浄化、水中の微量有機物の除去などに最適な
吸着材である。しかし、他の多孔質吸着材に比べても特
に水分の吸着容量が少ないため、水分の吸着を目的に用
いられることはほとんどなかった。ところが、活性炭は
水分の吸着容量が少ないものの、吸着速度は極めて速く
、また、水分を吸着した後、乾燥状態の雰囲気下におい
ては素早く水分をはき出す、すなわち放出速度が極めて
速いという性質を有している。上記の多孔質吸着材の中
で、活性炭は、特にこの性質が著しいものであり、本発
明はこの性質を特に効果的に利用し得るものである。
特に、活性炭を本発明に用いるとき、活性炭の0 種類は特別に限定されるものでなく、一般にガスの精製
、溶剤の回収、脱色、浄水、廃水処理の目的などでよく
用いられているものでかまわない。
すなわち、原料側では、木材、ノコギリクズ、ヤシの実
のカラ、リグニン、牛の骨、血液、カッ炭、デイ炭、石
炭のいずれでもよく、また、形態別では、粉末活性炭、
造粒状活性炭のいずれでもよく、また、製造方式別では
、水蒸気賦活による方法、薬品賦活による方法、空気、
二酸化炭素、塩素ガス中で加熱し、木炭の一部を酸化し
たもの、炭を減圧下で加熱したもの、赤熱した炭を水、
硝酸中に浸したものなどのいずれも使用できる。特に、
比表面積が大きいもの、多孔質構造が顕著なものほど好
ましく用いられる。
また、本発明において、高分子吸収体としては、変成デ
ンプン、セルロース系、デンプン−アクリルニトリルグ
ラフト重合体、ポリアクリロニトリル誘導体、ポリアク
リルアミド系およびポリアクリル酸塩系、酢酸ビニル/
アクリル酸メチルコポリマーけん花糸、架橋ポリアクリ
ル酸塩ポリビニ1 ルアルコール架橋重合体等の、吸水能力の極めて大きい
高吸水性樹脂が好ましく用いられる。中でも、デンプン
−アクリルニトリルグラフト重合体、架橋ポリアクリル
酸塩ポリビニルアルコール架橋重合体が吸水能力が高く
、好ましく使用される。
これらの高分子吸収体は、単独あるいは2種以上混合し
て使用される。また、その形態は、粒状、粉末状、フィ
ルム状、塊状などのいずれであってもかまわないし、ま
た、その粒径、大きさも特に限定されないが、表面積の
大きい状態で用いるのが好ましい。
多孔質吸着材と高分子吸収体の混合物における混合割合
は、雰囲気内の湿度量あるいは対象物に適した所望の湿
度条件によっても異なるが、−船釣には、多孔質吸着材
/高分子吸収体−5/95〜9515の範囲内とするの
がよい。要求される湿度が低めの場合は、多孔質吸着材
の含量割合を高くし、逆に湿度が高めの場合は、高分子
吸収体の含量割合を高くするのが好ましい。また、厚さ
方向においては、表層に近いほど多孔質吸着材の2 含量割合を大きくし、内部はど高分子吸収体の含量割合
を大きくするように分布せしめた構成にするのがよい。
また、場合によっては、予め水分を過度に吸収せしめて
から雰囲気内で用いるのも好ましい方法である。
かかる多孔質吸着材と高分子吸収体の混合物を得る方法
は、特に限定されるものでなく、たとえばライカイ機、
攪拌機、ニーダのような機器を用いて、攪拌しながら混
合する方法、練り込みながら混合する方法、回転する容
器の中にいれて混合する方法等を用いることができる。
また、いったんかかる配合物に水等の液体を加えて混合
してスラリー状やペースト状にして流延した後、乾燥し
たものも好ましく用いられる。
また、第6図も、本発明の吸放湿物の一実施態様例であ
る吸放湿性シート状物1の構造例を示す横断面概略モデ
ル図であるが、この態様は、多孔質吸着材5と高分子吸
収体6とが、それぞれ層状あるいは塊状を呈して混合さ
れている例を示したものであり、このように、本発明の
効果が損なわ3 れない範囲内で、多孔質吸着材と高分子吸収体がそれぞ
れ集団的構造を呈していて該集団的構造のそれぞれが混
合使用されでいてもよいものである。
通気性シート状物による補強の方法も特に限定されるも
のではなく、上述のスラリー状やペースト状等にした湿
気調整部を通気性シート状物上に塗布したリコートする
方法、プレス機を用いて両者を圧着する方法、柔軟な通
気性シート状物を袋状にしてその中に湿気調整部を入れ
るなど方法であってもかまわない。
また、湿気調整部における多孔質吸着材と高分子吸収体
の混合層や多孔質吸着材層の各層とも、形態の保持ある
いは価格の低減を目的に、湿気の吸収あるいは放出能力
が著しく低下せずに本発明の効果が損われない範囲内で
、他の成分を混合して用いてもかまわない。その場合、
例えば、石膏、セメント、ケイ酸カルシウム、ロックウ
ール、炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、アル
ミけい酸ナトリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、−4 クレー、タルク、硫酸カルシウム、塩化カルシウム等が
好ましく用いられるものである。
湿気調整部を補強するための通気性シート状物は、湿気
調整部のシート状形態を保持したり、湿気調整部が雰囲
気から湿気を吸収したり放出したりしやすいように補助
的な役割を果たすことを1」的とするものであり、湿気
通過の抵抗の小さいものが好ましいが、少なくとも湿気
を通過せしめるものであれば使用することができ、特に
限定されるものではない。たとえば、該通気性シート状
物の形態としては、不織布、紙、多孔質フィルム、織物
、編物等が単独であるいは複合体として用いることがで
きる。この中でも、シートの目イ」、厚さ、密度などの
設計が自由自在にでき、表面の平滑性、裁ち切りが可能
、価格が安い、後加工のしやすさ等の点で不織布が好ま
しく用いられる。さらに、該シート状物は形態が実質的
にシート状であれば、しなやかなものや剛性を持ったも
ののいずれであってもよい。
該通気性シート状物は、湿気調整部の少なくと5 も片面に用いられることが必要であり、また、両面ある
いは湿気調整部の周囲を取り巻くように覆って用いられ
ても構わない。片面に用いられる場合、もう一方の面側
は他のいかなるシート状物あるいはその他の形態のもの
で積層されてもあるいは覆われてもよく、適宜に目的や
用途、設置場所等に応じて選択すればよい。
かかる通気性シート状物において、その密度、厚さ等、
また編織物や不織布など繊維製のものを用いる場合の該
シート日付や繊維の太さ、成分等も、適宜に目的や用途
、設置場所等に応じて定められるべきものであり、特別
に限定されるべきものでないが、むろん、その使用状況
下において湿気を吸収しやすくかつ放出しやすい構造の
ものであることか好ましい。
例えば、繊維で構成されるものについては、繊維の太さ
はできる限り細いものが好ましく、特に極細繊維と言わ
れる単糸繊度が1−デニール以下のものが好ましく用い
られる。また、繊維の表面積が大きくなる繊維立毛(パ
イル)状のものとか、−6 起毛品とか、繊維表面に凹凸形状を有するもの、繊維断
面が中空状もの、界面活性剤を用いて吸水処理を施した
ものも好ましく用いられる。繊維成分どしては、綿、麻
等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリアクリル系等の合成繊維のいず
れも使用できる。
中でも建築材料のように苛酷な条件で用いられるものに
ついては、腐蝕分解性の少ないナイロン、ポリエステル
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリル系等の
合成繊維が好ましく用いられる。
また、多孔質フィルムにおいては、その湿気通気孔は、
機械的に穿孔したもの、フィルム自体が微孔あるいは細
孔を有するものなどが使用できる。
また、用途によっては、もちろん、かかる通気性シート
状物に、花模様、木目調などの各種の柄、色などに染色
、プリント等をして用いたり、さらにキャラクタ商品な
どとすることもできる。また、むろん、通気性シート状
物として高級外感のある素祠を用いて、−見したところ
、吸放湿用のもの千7 とは到底思えないような外観、形状・形態などに仕上げ
ることもできる。
本発明にかかる吸放湿性シート状物は、該シト状物の大
きさによってはシート中央部などの適宜箇所にミシン掛
けや融着処理等を行い、シート状物をキルテイングのよ
うにブロック状に仕切って、その内部に湿気調整部を包
含させることも好ましい構造例である。
本発明にかかる吸放湿性シート状物は、畳、カーペット
等の上および/または下の敷物、床下の敷物、壁装材、
保温効果を兼ねた天井に敷くシト、台所、洗面所、トイ
レ等の床の」二および/または下敷き用シートあるいは
足拭きマットや用いることにより、湿度を好ましく調整
し建築物の腐蝕防止や快適で衛生的な環境を提供するこ
とができる。
また、その他に、適宜の容器中に入れて使用したり、あ
るいは、本発明にかかる吸放湿性シート状物を全面や一
部分に用いて容器自体を形成し吸放湿特性を有する容器
として使用することかでき、8 このようにして使用することにより、野菜、果物、食肉
類、魚肉類などの生鮮食料の鮮度保持に、あるいは工芸
品、美術品、民芸品、衣類、皮革等の保存に適した湿度
環境を提供することができる。
[実施例] 以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが
、むろん、かかる実施例によって本発明が、特別に限定
されるようなものでないことは言うまでもない。
なお、特に説明のない限り、割合は全て重量に基づくも
のである。
実施例1 湿気調整部として、塩化亜鉛賦活粉末活性炭、デンプン
−アクリル酸塩グラフト重合体、クレイ、炭酸カルシウ
ムを、塩化亜鉛賦活粉末活性炭/デンプン−アクリル酸
塩グラフト重合体/クレイ/炭酸カルシウム=40/3
5/15/10の比率で用意し、これに水を加えてから
、ライカイ機を用いて小さく粉砕しながら練り込みスラ
リー状とし、該スラリーをステンレスバット上に流延し
て−9 熱風乾燥機で乾燥して日付320g/n(のシート状の
ものを作った。
また、補強部として、繊維の単糸デニールが0゜2デニ
ールからなる袋状のポリエステル不織布を作った。
上述の湿気調整部シートを補強部の袋に挿入し、開口部
をミシン掛けして、本発明にかかる吸放湿シートを作っ
た。
この吸放湿シートを、20℃、30%RHに24時間放
置した後、40°C195%RI−1に温湿度調整をし
たデシケータ中に入れて、その中の湿度の変化を調べた
(実施例1−)。
比較例として、デンプン−アクリル酸塩グラフト重合体
のみを含むシート(比較例1)、塩化亜鉛賦活粉末活性
炭のみを含むシート(比較例2)を用意して、同様の方
法にて湿度の変化を調べた。
その結果、本発明にかかるシートは、第7図に示すよう
に湿度が素早く低下しかつ長時間持続することがわかっ
た。
さらに、かかるサンプルを熱風乾燥機によりは0 ぼ絶乾状態に乾燥し、40℃、95%RHに温湿度調整
した恒温恒湿槽に入れて、湿気の吸収状態を調べた。そ
の結果、本発明にかかるシートは、第8図に示すように
湿気を素早く吸収しかつ多量に吸収することがわかった
逆に、かかる吸収条件に48時間放置した後、各サンプ
ルを40℃、30%RI−Tに温湿度調整した恒温恒湿
槽に入れて、水分の放出状態を調べた。
その結果、本発明の吸放湿性シートは、第9図に示すよ
うに、水分が速やかに放出することがわかった。
実施例2 湿気調整部として、塩化亜鉛賦活粉末活性炭、デンプン
−アクリル酸塩グラフト重合体、クレイを、塩化亜鉛賦
活粉末活性炭/デンプン−アクリル酸塩グラフト重合体
/クレイ=40/40/20の比率で用意し、これに水
を加えてから、ライカイ機をJ4Jいて小さく粉砕しな
がら練り込みスラリー状とし、このスラリーをステンレ
スバット上に流延して熱風乾燥機で乾燥して目付350
 g/1 dのシート状物を作った(以下、A層と呼ぶ)。
さらに、塩化亜鉛賦活粉末活性炭と炭酸カルシウムの混
合物(塩化亜鉛賦活粉末活性炭/炭酸カルシウム=70
/30)に、水を加えてからライカイ機を用いて小さく
粉砕しながら練り込み、スラリー状としてステンレスバ
ット上に流延して熱風乾燥機で乾燥して日付150g/
+1(のシート状物を作った(以下、B層と呼ぶ)。
かかるA層とB層を、B/A/’Hのように積層して湿
気調整部とし、さらに補強部として、単糸が0.14デ
ニール、ポリエステルのメルトブロー不織布を使用して
該湿気調整部の両面を覆い、周囲をミシン掛けして本発
明にかかる吸放湿性シートを作った。
かかる本発明にかかる吸放湿性シートを湿気の高い床下
に敷いて、さらに、そのシートの上に置いた檜の木片の
腐蝕度合いを1年後に観察した。
その結果、はぼ同条件で本発明のシートを敷かないで、
直接土壌の上に置いた檜の木片、および補強部のみ(湿
気調整部のないもの)の上に置い2 た檜の木片と比べて、明らかに、本発明のシートの上に
置いた檜の木片の腐蝕程度は、軽微なものであった。し
かも、本発明にかかるシートを敷かなかった床下には、
白い綿状のカビが多量に(1着していたか、本発明にか
かるシートを敷いた床下(こは、何らそのようなものは
J忍められなかった。
[発明の効果] 以」二のように、本発明にかかる吸放湿性物は、多孔質
吸着材と高分子吸収体を混合して用いられていることに
より、多湿状態においては迅速にかつ長時間にわたって
湿度を低減し、さらに乾燥状態においては、いったん吸
収した水分を序々に放出しである湿度状態に戻る性能、
いわゆる再逆的調湿機能を有するものである。
かかる調湿機能により、本発明にかかる吸放湿物、吸放
湿性シー!・状物は、畳、カーペット等の」二および/
または下の敷物、床下の敷物、壁装月、保温効果を兼ね
た天井に敷くシート、台所、洗面所、トイレ等の床の上
および/または下敷き用シー l−あるいは足拭きマッ
トなどとして用いること3 により、湿度を好ましく調整し、建築物の腐蝕防止効果
や、快適で衛生的な環境を提供することができるもので
ある。
また、適宜の容器中に入れたり、あるいは容器自体の全
面もしくは一部部位に用いて使用することにより、野菜
、果物、食肉、魚肉類などの生鮮食品などの食料の鮮度
保持に、あるいは、工芸品、美術品、民芸品、衣類、皮
革等の保存に適した湿度環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は、いずれも本発明の吸放湿物の実施態
様例である本発明にかかる吸放湿性シート状物の構造例
を示す横断面概略モデル図である。 第7図〜第9図は、実施例1−中で説明した吸放湿特性
データ例を示したグラフである。 1:本発明にかかる吸放湿性シート状物2、多孔質吸着
材と高分子吸収体の混合体3:多孔質吸着材 4:通気性シート 5:多孔質吸着材 4 :高分子吸収体 5 第7図 第8図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多孔質吸着材と高分子吸収体の混合物からなるこ
    とを特徴とする吸放湿性物。
  2. (2)多孔質吸着材が活性炭であることを特徴とする請
    求項第(1)項記載の吸放湿性物。
  3. (3)湿気調整部が多孔質吸着材と高分子吸収体の混合
    物からなり、該湿気調整部の片側面、両面あるいは周囲
    が通気性シート状物により補強されてなることを特徴と
    する吸放湿性シート状物。
  4. (4)湿気調整部が、多孔質吸着材と高分子吸収体の混
    合物からなる層とその上側(表側)および/または下側
    (裏側)に多孔質吸着材からなる層の少なくとも2層の
    複数層構造を有し、該湿気調整部の片側面、両面あるい
    は周囲が通気性シート状物により補強されてなることを
    特徴とする吸放湿性シート状物。
  5. (5)通気性シート状物が、不織布、紙、多孔質フィル
    ム、織物、編物のいずれか一つまたは複数からなる請求
    項第(3)項または第(4)項記載の吸放湿性シート状
    物。
  6. (6)請求項(3)〜(5)項のいずれかに記載の吸放
    湿性シート状物を、全面あるいは部分使いしてなること
    を特徴とする吸放湿特性を有する容器。
JP1226616A 1989-08-31 1989-08-31 吸放湿性物および吸放湿性シート状物 Pending JPH0389915A (ja)

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