JPH0380284B2 - - Google Patents

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JPH0380284B2
JPH0380284B2 JP58170945A JP17094583A JPH0380284B2 JP H0380284 B2 JPH0380284 B2 JP H0380284B2 JP 58170945 A JP58170945 A JP 58170945A JP 17094583 A JP17094583 A JP 17094583A JP H0380284 B2 JPH0380284 B2 JP H0380284B2
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light receiving
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JP58170945A
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Juji Imai
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPS6061714A publication Critical patent/JPS6061714A/ja
Publication of JPH0380284B2 publication Critical patent/JPH0380284B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、合焦検出装置、更に詳しくは、カメ
ラや顕微鏡等の光学装置の焦点状態を検出する合
焦検出装置に関する。
(従来技術) 結像光学系によつて形成される物体像の合焦状
態を検出する方法としては、従来から、像の鮮明
度を検出する方法と、像の横ずれ状態を検出する
方法とが知られている。後者は、大幅なピンボケ
を合焦状態と誤認識して動作するようなことがな
い等の理由から前者よりも優れているが、反面、
一般的に、前者に較べて合焦精度が悪いので、こ
の点では前者の方が優れている。このように、上
記の2つの合焦検出方法は互いに相補的な関係に
あつて、それぞれに一長一短がある。このため、
本出願人は、両方の特長を生かして、像の鮮明度
と像の横ずれ状態を検出するようにした合焦検出
装置を先に提案した(特願昭57−114915号)。
一方、上記合焦検出装置にも採用されているよ
うに、像の横ずれ状態を検出することにより合焦
検出を行なう従来の装置においては、第1図に示
すように、受光センサー3を構成する2つの受光
素子群A,Bからなる受光素子列は、カメラ、顕
微鏡等の結像レンズ1の光軸4に対して垂直に直
線状に配設されている。この種の合焦検出装置に
ついて少し説明すると、受光センサー3の受光素
子列中の受光素子群Aの受光素子31−A,…,
i−A,…,3o−Aと、受光素子群Bの受光素
子31−B,…,3i−B,…,3o−Bとは順次交
互に配置されて受光素子群A,Bの各1個の受光
素子同士が組み合わされて対をなしている。受光
センサー3の前方位置には、遮光度2aとスリツ
ト2bを有する、横ずれ像発生手段としてのスト
ライプマスク2が受光素子列と同じく直線状に配
設されている。このストライプマスク2を結像レ
ンズ1からの光束が通過することによつて受光セ
ンサー3の受光面には非合焦時には2つの像がず
れた状態で形成される。
第2図は、上記第1図中の光軸付近に存在する
受光素子3i−Aと3i−Bに着目した解析図であ
つて、さらに、この図によつて像の横ずれが起き
る原理を説明する。受光素子列3i−A,3i−B
は結像レンズ1の開口部からの光を受光するが、
光がレンズ開口部のうちのどの部分を通過してき
たかによつてその光を受光する割合が異なる。結
像レンズ1の開口半径をlとし、レンズ1の中心
から直径方向に変位Xをとり、位置Xを通る光に
対する受光素子3i−A,3i−Bの受光する割合
をη(X)とすると、このη(X)は第3図に示す
ようになる。即ち、位置Xを通る光を受光素子3
−Aが受光する割合は特性線7i−Aで示され、
また受光素子3i−Bが受光する割合は特性線7i
−Bで示される。この場合、各受光素子3i−A,
i−Bはレンズ1の開口部全面からの光を受光
し、η(X)の分布形状はレンズ中心位置X=0
に関して対称な形状となる。第3図中、8i−A,
i−Bは、それぞれ、特性線7i−AとX軸,7i
−BとX軸で囲まれる面積を2等分する線であ
り、その線8i−A,8i−Bのレンズ1上の位置
i−A,5i−Bを通る光を、それぞれ受光素子
i−A,3i−Bに対する重心光と呼ぶことにす
ると、この重心光の光路は第2図中、6i−A,
i−Bで示されるものとなり、光路6i−A,6i
−Bの重心光はそれぞれレンズ1の中心を挾んだ
上下部から光軸4を交叉してストライプマスク2
のスリツト2bを通り各受光素子3i−A,3i
Bに入射する。このことは、光軸4から離れた位
置に存在する他の受光素子に対しても同様であ
る。
第4図は、点光源10からの光束のうち、受光
素子群Aの受光素子31−A,…,3o−Aおよび
受光素子群Bの受光素子31−B,…,3o−Bに
対する重心光の光路6i−A,6i−Bを示したも
のである。光路6i−A,6i−Bが光軸4と交わ
る点が合焦位置P0であり、同合焦位置P0より結
像レンズ1がわ寄りの位置が後ピン位置P1とな
り、結像レンズ1から遠去かる位置が前ピン位置
P2となる。上記ストライプマスク2を有する受
光センサー3を後ピン位置P1、合焦位置P0、前
ピン位置P2に置いたとき、受光センサー3の受
光面に形成される像パターンはそれぞれ第5図
A,B,Cに示すようになる。即ち、受光センサ
ー3を後ピン位置P1に置いた場合には、第5図
Aに示すように受光素子群A,Bの受光面に、像
が12A,12Bのようにずれて形成され、ま
た、受光センサー3が合焦位置P0にある場合に
は第5図Bに示すように像の横ずれがなく、受光
素子群A,Bの受光面に1つに合致した像12が
形成され、さらに、受光センサー3を前ピン位置
P2に置いた場合には、第5図Cに示すように、
上記前ピン状態とは逆に、像12Aと12Bとの
位置が入れ替つた状態で横ずれして形成される。
しかし、上記合焦検出装置のように、ストライ
プマスク2および受光素子群A,Bを直線状に配
列した構成とした場合、光軸4を挾んでその近傍
に配置されている一対の受光素子3i−A,3i
Bについては、第6図に示すように、各受光素子
i−A,3i−Bより射出瞳を見込む角度が斜線
を施して示すように互いに等しいので、各受光素
子3i−A,3i−Bはレンズ1の開口部からそれ
ぞれ同一光量の光を受けるが、光軸4から離れた
位置に存在する、例えば、一対の受光素子3o
A,3o−Bについては、第7図に示すように、
各受光素子3o−A,3o−Bより射出瞳を見込む
角度が斜線を施して示すように互いにずれてお
り、このため、受光素子3o−A,3o−Bはそれ
ぞれレンズ1の開口部から同一光量の光を受けな
いことになる。従つて、受光素子群A,Bの光軸
4から離れた位置に存在する受光素子について
は、その光軸からの距離に応じて受光量のアンバ
ランスが生じる。このため、合焦時であつても、
上記受光素子群A,B間の受光素子対において光
電変換出力が不平衡になる不具合が生じ、正しい
合焦検出が困難になつてしまう。
そこで、このような不具合を解消するものとし
て、従来、ストライプマスク等の横ずれ像発生手
段の前面に、補正用レンズを配設し、同レンズの
屈折力を利用することにより、上記の光量アンバ
ランスを補正する方法が知られているが、このよ
うな補正方法は、これを、例えば、一眼レフレツ
クスカメラに適用した場合、補正用レンズの最適
な屈折力が変換レンズの種類によつて異なるの
で、完全な光量アンバランスの補正は不可能であ
る。また、光学部品点数が増加することになるの
で、調整個所が増えてコスト高になり、さらに、
実装スペースが増大してカメラが大型になる等の
問題点を有していた。
(目的) 本発明の目的は、上述した点に鑑み、補正用レ
ンズを用いることなく各対の受光素子に均一な光
束を入射させるようにして像の横ずれ状態を正確
に検出できるようにすると共に、像の鮮明度も同
時に検出できるようにした合焦検出装置を提供す
るにある。
(概要) 本発明の合焦検出装置は、結像レンズの予定焦
平面を挾む前後の位置で、結像レンズの光軸を中
心とする円周上に、横ずれ像発生手段と受光素子
列とを一組ずつ配置してなるものである。
(実施例) 以下、本発明を図示の実施例によつて説明す
る。第8図は、本発明の一実施例を示す合焦検出
装置を適用した一眼レフレツクスカメラの要部断
面図である。第8図において、一眼レフレツクス
カメラの撮影用結像レンズ1を透過した被写体光
は観察用ミラー22によつて2分割され、同ミラ
ー22で反射した一方の光はフオーカシングスク
リーン23、ペンタプリズム24からなるフアイ
ンダー光学系に導かれ、観察用ミラー22の半透
鏡部22aを通過した他方の光は、この観察用ミ
ラー22の背面に設けた合焦用ミラー25によつ
て反射されて下方の合焦検出装置26に導かれる
ようになつている。合焦検出装置26は、光路分
割光学系27と、この光路分割光学系27の下面
に配置された横ずれ像発生光学系28と、この横
ずれ像発生光学系28の下面に配置された受光セ
ンサー29とにより構成されている。光路分割光
学系27は3つのプリズムを貼り合わせてなるも
ので、同貼り合せ面で、半透鏡面の光路分割面2
7aと全反射面の光路分割面27bが形成されて
いる。このため、光路分割光学系27は、結像レ
ンズ1を通過した光束が光軸4に沿つて導かれ合
焦用ミラー25で反射してこの光路分割光学系2
7に入射するとき、第1の光路分割面27aを透
過して横ずれ像発生光学系28の第1のストライ
プマスク(横ずれ像発生手段)31(第9図参
照)および受光センサー29の第1の受光素子列
33に入射する光に対して、この第1の光路分割
面27aで反射し、さらに、第2の光路分割面2
7bで反射して横ずれ像発生光学系28の第2の
ストライプマスク(横ずれ像発生手段)32(第
9図参照)および受光センサー29の第2の受光
素子列34に入射する光の光路長を確保するもの
である。横ずれ像発生光学系28はガラス、高分
子フイルム等の透明基板28a(第10図A参照)
上の左右に、それぞれ、蒸着或いは印刷等により
多数の遮光部を円環状に列べて第1、第2のスト
ライプマスク31,32が形成されてなる。受光
センサー29は絶縁基板30上の左右に、それぞ
れ、上記ストライプマスク31,32と対向する
位置において、多数の受光素子を円環状に列べて
第1、第2の受光素子列33,34が形成されて
なる。上記光路分割光学系27の2つの光路分割
面27a,27bによつて、上記光軸4は2つの
平行した光軸4Aと4Bとに分割されるが、この
分割後の一方の光軸4Aは、上記第1のストライ
プマスク31および第1の受光素子列33の中心
に一致し、他方の光軸4Bは、上記第2のストラ
イプマスク32および第2の受光素子列34の中
心に一致している。従つて、光軸4A,4Bから
それぞれ受光素子列33,34上の各受光素子へ
の距離が等しくなり、受光素子列33,34の各
受光素子には被写体から発した光束が均一に入射
するようになるので、後述のように、像の横ずれ
状態を検出することによつて行なう合焦検出が正
確に行なわれることになる。また、光軸4Aに沿
つて第1の受光素子列33の中心に至る光路長に
対して、光軸4Bに沿つて第2の受光素子列34
の中心に至る光路長が長くなつているので、この
第1の受光素子列33の受光面と、第2の受光素
子列34の受光面とが、フイルム21の撮影面と
光学的に共役な位置(予定焦平面)35を挾み、
この予定焦平面35から互いに光学的に等距離を
隔てた前後に位置するように、この合焦検出装置
26の位置が定められている。即ち、結像レンズ
1を通過した光が予定焦平面35に結像されると
きに、2つの受光素子列33と34に対する像の
鮮明度が一致して両素子列の受光量が等しくなる
ので、このとき、像の鮮明度による合焦検出が行
なわれるようになつている。
ここで、上記合焦検出装置26におけるストラ
イプマスク31と受光素子列33の詳細な位置関
係を第11,12図に示す。受光素子列33は受
光センサー29の絶縁基板30上に光軸4Aを中
心として2n個の受光素子が円環状に配列されて
なる。そして、配列方向に1つおきの受光素子3
i−A,33i+1−A,…により受光素子群33
−Aが構成され、この受光素子群33−Aの各受
光素子に隣り合う1つおきの受光素子33i−B,
33i+1−B,…により受光素子群33−Bが構
成されている。ストライプマスク31は前述した
ようにガラス、高分子フイルム等の透明基板28
a上に、同じく光軸4Aを中心として上記受光素
子列33と同一円周上にn個の遮光部311〜3
oが形成されていて、各遮光部間にはスリツト
31aが形成されている。そして、各遮光部31
〜31o間のスリツト31aに対向した位置で
は、それぞれ、受光素子対を形成する受光素子3
1−Aと331−B,332−Aと332−B,
…,33o−Aと33o−Bが配置されている。受
光素子対331−A;331−B,…,33o
A;33o−Bの一部はスリツト31aを挾んで
隣り合う2つの遮光部によつて遮光されるように
なつている。
次に、上記円環状のストライプマスタ31およ
び受光素子列33を用いた場合の横ずれ像の発生
原理について説明する。結像レンズ1からの光束
がストライプマスク31を通じて受光素子列33
に入射されると、ストライプマスク31の遮光部
が円環状に配置されているので、同ストライプマ
スク31のスリツト31aを光が通過することに
より、受光素子列33の受光素子群33−Aと受
光素子群33−Bに対して、非合焦時には、被写
体像がずれた状態で投影され、合焦時にはこのず
れがなくなつて一つの像に合致する。これを、結
像レンズ1を通過する光と受光素子列33の受光
面の各位置とを対応させて説明すると、第13図
A〜Dに示す結像レンズ1の開口部上の位置40
−A,40i−B,40j−A;40j−B,40k
−A;40k−B,40l−A;40l−Bは、それ
ぞれ第11図に示す受光素子列33の受光素子3
i−A;33i−B,33j−A;33j−B,33
−A;33k−B;33l−A;33l−Bに対す
る重心光の通る位置(重心光位置)である。例え
ば、今、受光素子列33の下端の受光素子33i
−Aと33i−Bに注目すると、このうち右側の
受光素子33i−Aは、第13図Aに示すように、
結像レンズ1の開口部領域を図示の濃度に比例し
た受光割合で受光し、レンズ光軸4より左半分
の、重心光位置40i−Aを中心とした領域を通
過する光を主として受光することとなり、また、
この受光素子33i−Aと対をなす左側の受光素
子33i−Bは、レンズ光軸4より右半分の重心
光装置40i−Bを中心とした領域を通過する光
を主として受光することとなる。また、受光素子
列33の右端の受光素子33j−Aと33j−Bに
注目すると、このうち、上側の受光素子33j
Aは、第13図Bに示すように、結像レンズ1の
開口部領域を図示の濃度に比例した受光割合で受
光してレンズ光軸4より下半分の、重心光位置4
j−Aを中心とした領域を通過する光を主とし
て受光し、また、下側の受光素子33j−Bは、
レンズ光軸4より上半分の、重心光位置40j
Bを中心とした領域を通過する光を主として受光
する。同様に、受光素子列33の上端の左側の受
光素子33k−Aと右側の受光素子33k−Bは、
第13図Cに示すように、それぞれレンズ光軸4
より右半分の、重心光位置40k−Aを中心とし
た領域の光、光軸4より左半分の、重心光位置4
k−Bを中心とした領域の光を、主として受光
し、受光素子列33の左端の下側の受光素子33
−Aと上側の受光素子33l−Bは、第13図D
に示すように、それぞれ、光軸4より上半分の、
重心光位置40l−Aを中心とした領域の光、光
軸4より下半分の、重心光位置40l−Bを中心
とした領域の光を、主として受光する。
このように、受光素子群33−Aと33−Bと
からなる円環状の受光素子列33のうち、対の関
係にある2つの受光素子に対する重心位置は常に
レンズ光軸4に関して対称な位置にあり、同群3
3−A或いは33−Bの受光素子間においては配
列位置に従い対応する重心位置も円周方向に移動
している。従つて、各受光素子は円周上の位置に
対応して横ずれした像を受光し、全体として円周
方向にずれた像を検出することになる。即ち、受
光素子群33−Aと33−Bによつて得られる像
パターンは、非合焦状態に応じて光軸4Aを中心
として時計方向或いは反時計方向に回転した横ず
れを生じ、合焦時には2つの像パターンが一致す
る。
上記ストライプマスク31および受光素子列3
3に並設されたストライプマスク32および受光
素子列34についても、上述した横ずれ像の発生
が全く同様にして行なわれる。
そして、この2つの円環状の受光素子列33お
よび34の受光面は予定焦平面35を挾んで同焦
平面から光学的に等距離の位置に存在しているこ
とから、合焦時には(予定焦平面に被写体像が結
像された時には)、受光素子列33の受光素子出
力と受光素子列34の受光素子出力とが一致する
ことになり、像の鮮明度による合焦検出をも行な
うことができる。
例えば、受光素子列33の受光素子群33−A
の出力をAn、受光素子群33−Bの出力をBnと
し、その受光素子列33上に投影される像の鮮明
度を表わす評価関数F1として、 F1=|(An+Bn)−(Ao+1+Bo+1)|MAX……(1) を用い、同様に、受光素子列34上に投影される
像の鮮明度を表わす評価関数をF2とすると、そ
のF1およびF2は像の鮮明度を表わす評価関数で
あるから、第14図Aに示したように、各受光素
子列33,34上に投影像が結像したとき、評価
値がピーク値となるようにそれぞれ変化する。
一方、受光素子列33上の像の横ずれを表わす
評価関数F3として、たとえば F3=Σ(|Ao+1−Bo-1|−Ao−Bo+1|) ……(2) を用い、同様にして、受光素子列34上の像の横
ずれを表わす評価関数をF4とすると、F3,F4
第14図Bに示すように、上記像の鮮明度検出方
式による評価関数F1,F2の各ピーク値の位置で
は、像に横ずれを生じないので、零の値となり、
この位置から外れると横ずれを生じ、非合焦状態
の方向に応じて正負の符号が反転する曲線とな
る。従つて、前ピン、後ピンの非合焦方向につい
ては、上記(2)式の評価関数F3,F4を演算し、そ
のF3,F4が同符号のときには両符号の正、負に
よつて判断し、F3,F4が異符号のときには前記
(1)式による評価関数F1,F2を用いて非合焦方向
と合焦を判定するようにすれば、像の鮮明度によ
る合焦検出方式と像の横ずれによる合焦検出方式
との各長所を取り入れた正確な合焦検出を行なう
ことができる。
なお、上記2組のストライプマスク31,32
および受光素子列33,34は必ずしも上記実施
例のように完全な円環状に配列する必要はない。
例えば、第15図および第16図A,Bに示し
た合焦検出装置56においては、横ずれ像発生光
学系58の透明基板58a上に形成された2つの
ストライプマスク61,62は大きな円周の一部
を描くように円弧状に遮光部を配列してなるもの
で、ストライプマスク61と62の円弧は同一円
弧形状であり、かつ平行している。そして、この
横ずれ発生光学系58の下に配設された受光セン
サー59の基板60上の2つの受光素子列63,
64もそれぞれ上記ストライプマスク61,62
と重なり合う円弧形状の位置に配列されている。
上記第1のストライプマスク61と受光素子列6
3が形成する円弧は共に、光軸4を中心とする円
周上にある。このため、円弧状のストライプマス
ク61および受光素子列63は光軸4から等距離
の位置にあり、光軸4から離れた光路を通る光束
は光路分割光学系57の第1の光路分割面57a
を透過して第1の受光素子列63のいずれの位置
にも受光量のアンバランスを生ずることなく均等
な光量で入射する。第1の光路分割面57aを反
射した光束はこの光路分割面57aと平行した傾
斜面の第2の光路分割面57bを反射して、同じ
く第2の円弧状のストライプマスク62および受
光素子列64に向うので、この第2の受光素子列
64のいずれにも均等な光量が受光される。そし
て、この合焦検出装置56においても、前記実施
例と同様に、第1の受光素子列63と第2の受光
素子列64とが予定合焦平面35を挾んで光学的
に等距離隔てた位置に配置されており、像の鮮明
度による合焦検出も行なわれるようになつてい
る。この合焦検出装置56は、並設される2組の
ストライプマスクおよび受光素子列を円弧状にし
ているので、前記合焦検出装置26に比較して小
型に構成することができる。
さらに、2組のストライプマスクと受光素子列
を、第17図A,Bに示すように、無駄なスペー
スを生ずることのないように配置することにより
小型で精度の高い合焦検出装置とすることができ
る。第17図A,Bに示す合焦検出装置76にお
いては、短円柱状に形成された光路分割光学系7
7の第1の光路分割面77aおよび第2の光路分
割面77bは円錐台体の外周面形状を呈してい
て、両分割面の上下端が同心円状になるように配
置されている。この光路分割光学系77の下面に
配置される横ずれ像発生光学系78の透明基板7
8a上の第1のストライプマスク81および第2
のストライプマスク82も上記光路分割面77a
および77bに対応して同心円状に形成され、さ
らに、この横ずれ像発生光学系78の下面に配置
される受光センサー79についても、絶縁基板8
0上に、同じく、同心円状に受光素子列83およ
び84が形成されている。
このため、光軸4はこの合焦検出装置76の中
心に、即ち、同心円状に配置された2つの受光素
子列83と84の中心を通る。光軸4から離れた
光路を通る光束は、光路分割光学系77の第1の
光路分割面77aを透過して第1の受光素子列8
3に入射し、第1の光路分割面77aで反射した
光束はこの光路分割面77aと平行した傾斜面の
第2の光路分割面77bを反射して放射状に外方
に向い、第2の受光素子列84に入射する。この
ように、円環状のストライプマスク81と82お
よび受光素子列83と84を同心状に配置するこ
とにより合焦検出装置76はさらに小型に構成す
ることができる。
なお、上記各実施例では横ずれ像発生手段とし
て、ストライプマスクを用いているが、これに限
らず、微小角臨界プリズムアレイやフライアイレ
ンズ等を用いて本発明を構成することができる。
(効果) 以上述べたように、本発明によれば、2組の横
ずれ像発生手段および受光素子列を光軸を中心と
した円周上に形成し、各組の横ずれ像発生手段と
受光素子列を予定焦平面を挾んだ前後に配置して
いるので、被写体からの光束を各受光素子列上に
均一に入射させることができて像の横ずれによる
合焦検出を高精度に行なうことができると共に、
像の鮮明度による合焦検出も行なうことができ
て、より一層、正確な合焦検出動作を行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の合焦検出装置の一例を説明す
るための概略構成を示す拡大断面図、第2図は、
上記第1図中の光軸付近における重心光の光路の
解析図、第3図は、レンズ径方向変位に対する光
軸付近の受光素子の受光割合を示す特性図、第4
図は、結像レンズによる点光源の結像位置と受光
位置との関係を示すための図、第5図A,B,C
はそれぞれ上記第4図の各受光位置における像の
形成状態を示す図、第6図は、光軸付近に配され
る2つの受光素子の受光量を説明するための拡大
断面図、第7図は、一対の受光素子間に光量アン
バランスが生じているときの、光軸から離れた2
つの受光素子の受光量を説明するための拡大断面
図、第8図は、本発明の一実施例を示す合焦検出
装置を適用した一眼レフレツクスカメラの要部断
面図、第9図は、上記第8図中の合焦検出装置の
斜視図、第10図AおよびBは、上記第8図中の
合焦検出装置の断面図および平面図、第11図
は、上記第8図中の合焦検出装置におけるストラ
イプマスクおよび受光素子列の配置パターンを示
す拡大平面図、第12図は、上記第11図中の
−線に沿う断面図、第13図A〜Dは、そ
れぞれ各位置の受光素子に対するレンズ開口部の
重心光位置を示す受光パターン図、第14図A,
Bは、それぞれ像の鮮明度検出方式および像の横
ずれ検出方式による焦点状態に対する評価関数を
表わす線図、第15図は、本発明の他の実施例を
示す合焦検出装置の斜視図、第16図AおよびB
は、上記第15図に示す合焦検出装置の断面図お
よび平面図、第17図AおよびBは、本発明のさ
らに他の実施例を示す合焦検出装置の断面図およ
び平面図である。 1……結像光学系、2,31,32,61,6
2,81,82……ストライプマスク(横ずれ像
発生手段)、3,29,59,79……受光セン
サー、26,56,76……合焦検出装置、3
3,34,63,64,83,84……受光素子
列、35……予定焦平面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 結像光学系のピントのずれ量に応じて像の横
    ずれ状態を横ずれ像発生手段によつて生じさせ、
    この横ずれ像発生手段によつて生じた像を複数個
    の受光素子からなる受光素子列で検知し、この受
    光素子列より得られた像情報を基に合焦状態の検
    出を行う装置において、 上記横ずれ像発生手段および上記受光素子列
    を、上記結像光学系の光軸を中心とする円周上に
    1組ずつ配置し、上記結像光学系の非合焦状態に
    応じて上記円周上に時計方向もしくは反時計方向
    に回転した横ずれ像を発生することを特徴とする
    合焦検出装置。
JP17094583A 1983-09-14 1983-09-14 合焦検出装置 Granted JPS6061714A (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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