JPH0376104B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転電機の磁気鉄心のスロツト内に
コイルとウエツジを挿入する装置に係り、特に固
定子のスロツト内導体占積率が高い回転電機の磁
気鉄心のスロツト内にコイルとウエツジを挿入す
る場合に好適な装置に関する。

第１図ないし第３図に、回転電機の磁気鉄心の
スロツト内にコイルとウエツジを挿入する従来装
置を示す。

これらの図に示す従来装置は、ブレード１、ウ
エツジガイド２、ウエツジプツシヤ３、基台４及
びストリツパー５等を具備している。前記ブレー
ド１は、複数本配備され、磁気鉄心１０のスロツ
ト１１に合わせて環状に配置されており、各ブレ
ード１の一端部は基台４に固定されている。前記
ウエツジガイド２は、複数本配備され、前記ブレ
ード１の外側に環状に配置されており、各ウエツ
ジガイド２の一端部も基台４に固定されている。
前記ウエツジプツシヤ３は、ウエツジガイド２の
環内に配置され、その一端部は図示ないし油圧シ
リンダ等の駆動手段に連結されており、ウエツジ
ガイド２に沿つて往復移動するようになつてい
る。前記ストリツパー５には、第２図Ａ，Ｂに明
示するように、円周方向に等間隔をおいて複数個
のひれ６が設けられ、隣り合うひれ６間に溝７が
形成されており、各溝７には第３図に示すよう
に、前記ブレード１が嵌合されていて、前記スト
リツパー５は相対的にブレード１の環内に配置さ
れている。また、前記ストリツパー５は第１図に
示すように、ボルト９を介してロツド８に接続さ
れ、該ロツド８は図示しない油圧シリンダ等の駆
動手段に連結されており、該駆動手段によりスト
リツパー５はブレード１に沿つて往復移動するよ
うになつている。

なお、第１図、第３図ないし第５図中、１２は
スロツトライナー、１３は磁気鉄心の歯部、１４
はコイル、１５はウエツジを示す。

前記従来装置により磁気鉄心１０のスロツト１
１内にコイル１４とウエツジ１５を挿入するに
は、ストリツパー５を第１図の左半部に示すよう
に、ブレード１の下方に後退させる。次いで、予
め巻かれたコイル１４を円周方向に隣り合うブレ
ード１の決められた位置に挾持し、さらに予め溝
形に成形されたウエツジ１５をウエツジガイド２
の決められた位置に挾持する。

次に、磁気鉄心１０の歯部１３をブレード１に
添わせて磁気鉄心１０を挿入し、図示しない固定
位置決め装置によつて磁気鉄心１０を固定し、駆
動手段及びこれに連結されたロツド８を介してス
トリツパー５を第１図の右半部に示すように上昇
させてコイル１４を押し上げ、前記スロツト１１
内に挿入すると同時に、駆動手段を通じてウエツ
ジプツシヤ３を同第１図の右半部い示す如く上昇
させ、ウエツジガイド２に挾持されたウエツジ１
５を押し上げ、前記スロツト１１内に挿入する。

続いて、ウエツジプツシヤ３及びストリツパー
５を予め設定された位置まで上昇させた後、第１
図の左半部に示す元の位置に引き戻し、次いでブ
レード１から磁気鉄心１０を取り外せば、コイル
１４とウエツジ１５の挿入作業が完了し、第４図
に示す如く、スロツト１１内にコイル１４とウエ
ツジ１５が挿入された製品が得られる。

ところで、上記従来装置はコイル１４とウエツ
ジ１５の挿入時には、次の〜の力がウエツジ
１５の挿入方向の荷重として作用する。

ウエツジプツシヤ３によるウエツジ１５の端
面にかかる押圧力 ウエツジ１５とストリツパー５の接触面にお
ける摩擦力 ウエツジ１５とコイル１４の接触面における
摩擦力 しかし〜の力のうち、摩擦力を生じる各部
材の接触面が平滑で、しかも接触面は磁気鉄心１
０の軸方向に平行に構成されているので、前記
及びの摩擦力は小さく、従つてウエツジ１５の
挿入力としては寄与しない。それ故、ウエツジ１
５の挿入力としては、前記の押圧力が主体とな
る。

一方、近年回転電機においは、高効率化による
省エネ及び小型軽量化による省資源が求められて
おり、これらのニーズを満たす有効な手段とし
て、スロツト内導体占積率の向上が図られてい
る。

しかしながら、従来装置によつてコイル１４と
ウエツジ１５を挿入する場合には、回転電機の仕
様によつても若干の差はあるが、スロツト内導体
占積率が約60％を越えるようになると、ウエツジ
１５に次のような障害が発生する。

即ち、コイルとウエツジを挿入する従来装置
は、第１図及び第３図に示すように、ストリツパ
ー５の作用によつてコイル１４とウエツジ１５が
同時にスロツト１１に押圧されつつ磁気鉄心１０
の軸方向に挿入されるため、スロツト内導体占積
率の増加に伴い、ウエツジ１５のスロツトライナ
ー１２やスロツト１１等に対する摩擦力が増大
し、ウエツジ１５の挿入抵抗が増加する。

他方、ウエツジ１５は一般に厚さ0.25〜0.35mm
のポリエステルフイルム等の合成樹脂フイルムの
溝形に成形して構成され、柔軟性を有している。

このため、従来装置によつてコイル１４とウエ
ツジ１５を挿入したときは、コイル１４とウエツ
ジ１５のスロツト１１への挿入が進行に伴い、こ
れに比例してウエツジ１５の挿入抵抗が増加し、
ウエツジプツシヤ３に当接するウエツジ１５の端
面への荷重が増大するため、第５図に示す如く、
ウエツジ１５の変形、破損或いは挿入不良が発生
する不具合がある。また、場合によつてはウエツ
ジプツシヤ３の変形や破損を招き、生産性及び品
質が低下するばかりでなく、生産不能になること
がある。

本発明の目的は、固定子のスロツト内導体占積
率が高い回転電機の磁気鉄心のスロツト内へのコ
イルとウエツジの挿入において、ウエツジの挿入
性を向上させ得、しかもコイルとウエツジの挿入
後、ストリツパーをスムーズに引き抜き得るスロ
ツト内にコイルとウエツジを挿入する装置を提供
することにある。

本発明の一番目の発明は、ストリツパーのひれ
におけるウエツジとの当接面に、先端部がストリ
ツパーの進出時にはウエツジに食い込み得る形状
ののこぎり歯状の歯を長さ方向に沿つて配設し、
このストリツパーに、該ストリツパーの引き戻し
方向への移動時に前記ウエツジに食い込んだのこ
ぎり歯状の歯の食い込みを解除させる解除手段を
設けている。そして、解除手段としては、ストリ
ツパーのひれにおける長さ方向の途中位置に半径
方向に進退可能に取付けられ、かつ外側の端面に
のこぎり歯状の歯を形成したスライド部材と、該
スライド部材をストリツパーの半径方向において
求心方向に後退するように付勢させる部材と、ス
トリツパーの内部に軸方向に移動可能に取付けら
れると共にストリツパー移動用のロツドに連結さ
れ、かつストリツパーにおける移動方向に応じス
ライド部材の半径方向の前進と後退とを選定する
カムとからなり、ロツドの挿入方向への移動時に
カムがストリツパーに対し軸方向に前進移動し、
付勢部材の付勢力に抗しスライド部材をストリツ
パーの半径方向に前進させてスライド部材の歯を
ウエツジに食い込ませ、ロツドの引き戻し方向へ
の移動時にカムがストリツパーに対し軸方向に後
退移動し、スライド部材を後退させてスライド部
材の歯のウエツジに対する食い込みを解除させる
ように構成し、これにより上記目的を達成できた
ものである。

さらに本発明の二番目の発明は、前記解除手段
として、ストリツパーのひれのウエツジとの当接
面に長さ方向に沿つて各溝を形成すると共に、そ
の各溝にストリツパーの引き戻し時にウエツジと
の食い込みを解除する方向に回動可能に爪を取付
けて構成され、かつ該各爪の先端部がのこぎり歯
状の歯をなしており、これにより一番目の発明と
同様上記の目的を達成できたものである。

以下、各々の発明の実施例を第６図なしい第１
３図により説明する。第６図ないし第１１図は本
発明の一番目の発明の第一の実施例を示してい
る。

実施例の装置は、第６図及び第７図に示すよう
に、ストリツパー２１におけるウエツジ１５との
当接面であるストリツパー２１のひれ２２の端面
に、ウエツジ１５に食い込み得る形状ののこぎり
歯状の歯２６が複数配設されている。該のこぎり
歯状の歯２６は、後述するスライド部材２４に設
けられてたものであつて、第７図Ｂに示すよう
に、スライド部材２４の長さ方向に沿つて設けら
れた溝２５とこれと隣り合う溝２５との間に各々
等間隔で形成され、同図Ａに示すように、各ひれ
２２の端面に配設されている。そして、スロツト
１１にコイル１４とウエツジ１５を挿入するため
にストリツパー２１が進出すると、歯２６の先端
部がウエツジ１５に食い込み、食い込んだままで
ウエツジ１５をスロツト１１内に挿入し得るよう
にしている。

またこのストリツパー２１には、のこぎり歯状
の歯２６のウエツジ１５に対する食い込みを解除
する解除手段が構成されている。該解除手段は大
別すると、のこぎり歯状の歯２６を形成した前記
スライド部材２４と、コイルスプリング２８と、
カム２９とで構成され、これらがストリツパー２
１に組み込まれている。

前記スライド部材２４は、第７図Ｂに示すよう
に、ストリツパー２１の各ひれ２２の長さ方向の
ほぼ中間位置に一個ずつ組み込まれ、ストリツパ
ー２１の半径方向に沿つて進出または求心方向に
後退し得るようになつている。また、スライド部
材２４の外側の端面には前述の如くその長さ方向
に沿つて等間隔でのこぎり歯状の前記歯２６が形
成されている。さらに、スライド部材２４の内側
の端面には第６図に示すようにカム２９に当接す
る斜面２７が形成されている。

前記コイルスプリング２８は、第６図、第７図
Ｂに示すようにリング状に形成され、かつ各スラ
イド部材２４に設けられた嵌合溝に装着され、そ
のばね力により各スライド部材２４をストリツパ
ー２１の半径方向において求心方向に後退するよ
う付勢させるようにしている。

前記カム２９は、ストリツパー２１の内部に軸
方向に移動可能に取付けられると共に、ストリツ
パー移動用のロツド３６に連結されている。さら
に詳しく述べると、前記カム２９は、第６図に示
すように、その上部周囲に斜面３０を有するコー
ン型に形成され、かつ前記ストリツパー２１に形
成された収容室２３内に収容されている。そし
て、カム２９は軸方向のほぼ中間位置に長孔３１
を有し、該長孔３１に挿通する第１のピン３２に
よつてストリツパー２１に連結されている。その
場合、カム２９とストリツパー２１の底部との間
には軸方向に空間３３が設けられ、該空間３３に
はスペーサ３４が介装され、該スペーサ３４によ
り設定されたすき間量ｌの範囲内でカム２９はス
トリツパー２１に対し軸方向に移動し得るように
なつている。また、カム２９は第２のピン３５を
介しストリツパー移動用のロツド３６に連結され
ている。なお、ロツド３６は図示しない油圧シリ
ンダ等の駆動手段に連結されている。

このカム２９は、ロツド３６が前進すると、ス
トリツパー２１において前記すき間ｌの分だけ軸
方向に押進され、それに伴ない前記斜面３０がコ
イルスプリング２８の付勢力に抗しスライド部材
２４の斜面２７を押圧し、スライド部材２４をス
トリツパー２１の半径方向に前進させ、また反対
にロツド３６が後退すると、前記すき間ｌの分だ
けストリツパー２１に対し一旦引き戻され、斜面
３０がスライド部材２４の斜面２７に対する押圧
を釈放することにより、スライド部材２４がコイ
ルスプリング２８の付勢力によつてストリツパー
２１上で求心的に後退するようにしている。従つ
て、カム２９はストリツパー２１における移動方
向に応じスライド部材２４の半径方向の前進と後
退とを選定するようにしている。

前記解除手段は、ロツド３６の挿入方向への移
動時にカム２９がストリツパー２１に対し軸方向
に前進移動し、コイルスプリング２８の付勢力に
抗しスライド部材２４をストリツパー２１の半径
方向に前進させてスライド部材２４の歯２６をウ
エツジ１５に食い込ませ、一方、ロツド３６の引
き戻し方向への移動時にカム２９がストリツパー
２１に対し軸方向に後退移動し、スライド部材２
４を後退させてスライド部材２４の歯２６のウエ
ツジ１５対する食い込みを解除させるようにして
いる。

なお、他の構成は前記第１図ないし第５図に示
す装置と同様であるので、ここではその説明を省
略する。

次に実施例の装置の動作について述べる。

まず、ウエツジプツシヤ３、ロツド３６及びス
トリツパー２１を第６図の左半部に示す如く引き
戻しておき、その状態では、スライド部材２４が
コイルスプリング２８の付勢力によつてストリツ
パー２１の半径方向に後退されている。

この状態で、隣り合うブレード１にコイル１４
を挾持し、ウエツジガイド２にウエツジ１５を挾
持し、ウエツジプツシヤ３とロツド３６をコイル
１４とウエツジ１５の挿入方向に移動させると、
磁気鉄心１０のスロツト１１内にコイル１４とウ
エツジ１５が挿入されると共に、その過程で、ロ
ツド３６によりストリツパー２１に対しカム２９
が、スペーサ３４によつて設定されたすき間量ｌ
だけ軸方向に押進され、該カム２９と斜面３０と
スライド部材２４の斜面２７との作用で各スライ
ド部材２４がコイルスプリング２８の付勢力に抗
してストリツパー２１の半径方向に前進し、スラ
イド部材２４ののこぎり歯状の歯２６が第８図、
第９図に示す如くウエツジ１５に圧接されて食い
込む。

この状態から続いて、ロツド３６とウエツジプ
ツシヤ３をコイル１４とウエツジ１５の挿入方向
に移動させると、ストリツパー２１の作用により
第６図の右半部に示す如く、磁気鉄心１０のスロ
ツト１１内にコイル１４が挿入されると同時に、
前記ウエツジプツシヤ３とのこぎり歯状の歯２６
の協働によりウエツジ１５が搬送され、前記スロ
ツト１１内にウエツジ１５がスムーズに挿入され
る。

従つて、スロツト内導体占積率が高い場合であ
つても、ウエツジ１５の変形、破損あるいは挿入
不良等のトラブルを未然に解消できるし、ウエツ
ジプツシヤ３の負担を軽減できるので、該ウエツ
ジプツシヤ３の変形、破損をも防止することがで
きる。

前述の如く、前記スロツト１内にコイル１４と
ウエツジ１５を挿入後、ロツド３６とウエツジプ
ツシヤ３を引き戻し方向に移動させると、ロツド
３６の引き戻し当初にカム２９がすき間量ｌの距
離で引き戻され、該カム２９が引き戻されると、
コイルスプリング２８の付勢力で各スライド部材
２４が第１０図に示す如く、一斉にストリツパー
２１の半径方向に後退移動し、その結果、ウエツ
ジ１５に対するスライド部材２４ののこぎり歯状
の歯２６の食い込みが解除される。

歯２６の食い込みが解除された後、続いてロツ
ド３６とウエツジプツシヤ３を引き戻し方向に移
動させることにより、前記スロツト１１内に挿入
されたウエツジ１５が破損したり、抜けたりする
ことがないようにストリツパー２１をスムーズ引
き抜くことができ、ストリツパー２１の引き抜き
後、各部材は第６図の左半部に示す元の位置に戻
される。

なお本例でののこぎり歯状の歯２６は図示実施
例の形状に限らず、例えば第１１図に示すように
ウエツジ１５の挿入方向に対して上り勾配に形成
され、ウエツジ１５の挿入時にはウエツジ１５に
対し食い込みやすく、またストリツパー２１の引
き抜き時には挿入されたウエツジ１５から外れや
すいように形成することが好ましい。

次に、本発明の二番目の発明の実施例を第１２
図及び第１３図より述べる。

この実施例において、前記第一の実施例と異な
るのは解除手段の構成を変更した点にある。即
ち、この場合の解除手段は、ストリツパー４１の
ひれ４２の端部に、該ひれ４２の長さ方向に等間
隔をおいて爪組付け用の溝４３が形成され、各溝
４３には爪４４が取付けられている。各爪４４
は、先端部がのこぎり歯状の歯をなしていて、か
つその後部がピン４５を介して取付けられてい
る。そして、ストリツパー４１のコイル１４とウ
エツジ１５の挿入方向への移動時、各爪４４の先
端部である歯がウエツジ１５に食い込み、またス
トリツパー４１の引き戻し方向への移動時に、溝
４３内においてウエツジ１５に対する食い込みを
解除する方向にピン４５を中心として回動し得る
ようになつている。

従つて、この実施例によれば、ストリツパー４
１の移動方向に応じ爪４４の先端部がウエツジ１
５に食い込み、また爪４４自身が食い込みを解除
する方向に回動するので、前記第一の実施例と同
様の効果を得ることができる。なお、この実施例
において、爪４４は一個あるいは二個設けてもよ
い。

以上述べたように、本発明は、磁気鉄心のスロ
ツト内にコイルとウエツジを挿入する際、ストリ
ツパーのひれに配設されたのこぎり歯状の歯をウ
エツジに食い込ませるようにしたので、固定子の
スロツト内導体占積率が高いものてあつても、ウ
エツジをスムーズに挿入できる結果、ウエツジの
変形、破損あるいは挿入不良の発生を未然に解消
し得ると共に、ウエツジプツシヤの変形、破損等
のトラブルを防止し得る効果があり、またストリ
ツパーの引き戻し時にのこぎり歯状の歯がウエツ
ジに対する食い込みを解除手段によつて解除する
ようにしたので、スロツト内にコイルとウエツジ
を挿入後、ウエツジがスロツトから抜けたりする
ことなくストリツパーをスムーズに引き抜ける効
果がある。

特に、本発明の一番目の発明では、解除手段が
スライド部材と付勢させる部材とカムとで構成
し、また本発明の二番目の発明では、溝とこれに
設けた爪とで構成したので、何れも、ストリツパ
ーのスムーズな引き抜きを達成することができる
と云う効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の縦断面図、第２図Ａは同従
来装置のストリツパーの斜視図、第２図Ｂは第２
図Ａ中の_B部分の拡大図、第３図は第１図中の
−線切断拡大断面図、第４図は磁気鉄心のス
ロツト内にコイルとウエツジを挿入した状態の拡
大断面図、第５図は従来装置によつて発生するウ
エツジの挿入トラブルの説明図、第６図は本発明
の一番目の発明の第一の実施例を示す縦断面図、
第７図Ａは同実施例のストリツパーの概略斜視
図、第７図Ｂは第７図Ａの_B部分の拡大図、第
８図、第９図及び第１０図は要部を拡大して示し
た作用説明図、第１１図はのこぎり歯状の歯の変
形例を示す要部の拡大図、第１２図及び第１３図
は本発明の二番目の発明の実施例を示す要部の拡
大断面図及び作用説明図である。 １……ブレード、２……ウエツジガイド、３…
…ウエツジプツシヤ、５……ストリツパー、６…
…ひれ、８……ストリツパー移動用のロツド、１
０……磁気鉄心、１１……スロツト、１４……コ
イル、１５……ウエツジ、２１……ストリツパ
ー、２２……ひれ、２４……スライド部材、２６
……のこぎり歯状の歯、２８……コイルスプリン
グ、２９……カム、３６……ストリツパー移動用
のロツド、４１……ストリツパー、４２……ひ
れ、４３……溝、４４……爪。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 環状に配置された複数本のブレードのうちの
   隣り合うブレードに、コイルを引つ掛けて挾持
   し、環状に配置された複数本のウエツジガイド
   に、溝形に形成されたウエツジを挾持し、前記ブ
   レードの環内にストリツパー移動用のロツドによ
   つてストリツパーを軸方向に進出させ、磁気鉄心
   のスロツト内にコイルを挿入すると同時に、前記
   ウエツジガイドの環内にウエツジプツシヤを進出
   させ、前記スロツト内にウエツジを挿入する装置
   において、 前記ストリツパーのひれにおけるウエツジとの
   当接面に、先端部がストリツパーの進出時にはウ
   エツジに食い込み得る形状ののこぎり歯状の歯を
   長さ方向に沿つて配設し、このストリツパーに、
   該ストリツパーの引き戻し方向への移動時に前記
   ウエツジに食い込んだのこぎり歯状の歯の食い込
   みを解除させる解除手段を設け、かつ該解除手段
   は、ストリツパーのひれにおける長さ方向の途中
   位置に半径方向に進退可能に取付けられ、かつ外
   側の端面にのこぎり歯状の歯を形成したスライド
   部材と、該スライド部材をストリツパーの半径方
   向において求心方向に後退するよう付勢させる部
   材と、ストリツパーの内部に軸方向に移動可能に
   取付けられると共にストリツパー移動用のロツド
   に連結され、かつストリツパーにおける移動方向
   に応じスライド部材の半径方向の前進と後退とを
   選定するカムとからなり、ロツドの挿入方向への
   移動時にカムがストリツパーに対し軸方向に前進
   移動し、付勢部材の付勢力に抗しスライド部材を
   ストリツパーの半径方向に前進させてスライド部
   材の歯をウエツジに食い込ませ、ロツドの引き戻
   し方向への移動時にカムがストリツパーに対し軸
   方向に後退移動し、スライド部材を後退させてス
   ライド部材の歯のウエツジに対する食い込みを解
   除させるように構成したことを特徴とする磁気鉄
   心のスロツト内にコイルとウエツジを挿入する装
   置。 ２ 環状に配置された複数本のブレードのうちの
   隣り合うブレードに、コイルを引つ掛けて挾持
   し、環状に配置された複数本のウエツジガイド
   に、溝形に形成されたウエツジを挾持し、前記ブ
   レードの環内にストリツパー移動用のロツドによ
   つてストリツパーを軸方向に進出させ、磁気鉄心
   のスロツト内にコイルを挿入すると同時に、前記
   ウエツジガイドの環内にウエツジプツシヤを進出
   させ、前記スロツト内にウエツジを挿入する装置
   において、 前記ストリツパーのひれにおけるウエツジとの
   当接面に、先端部がストリツパーの進出時にはウ
   エツジに食い込み得る形状ののこぎり歯状の歯を
   長さ方向に沿つて配設し、このストリツパーに、
   該ストリツパーの引き戻し方向への移動時に前記
   ウエツジに食い込んだのこぎり歯状の歯の食い込
   みを解除させる解除手段を設け、かつ該解除手段
   は、ストリツパーのひれのウエツジとの当接面に
   長さ方向に沿つて各溝を形成すると共に、その各
   溝にストリツパーの引き戻し時にウエツジとの食
   い込みを解除する方向に回動可能に爪を取付けて
   構成され、かつ該各爪の先端部がのこぎり歯状の
   歯をなしていることを特徴とする磁気鉄心のスロ
   ツト内にコイルとウエツジを挿入する装置。