JPH0374079A - 金属ビレット材の誘導加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、鋼材を鍛造する前工程として、金属ビレッ
ト材を誘導加熱によって所定の加熱をするための金属ビ
レット材の誘導加熱装置に関するものである。

［従来の技術１ 第２図は、たとえば特開昭５５−３０１６９号公報に示
された従来の金属ビレット材の誘導加熱装置であす、図
において、ビレット（１）を送るためのコンベア（２）
　、ピンチローラ（３）、ビレット（１）を加熱する加
熱コイル（４）、加熱コイル（４）の内部に敷かれてい
るレール（５）等からなっている。加熱コイル（４）は
加熱コイルブロック（４ａ）〜（４ｂ）に分割されてい
る。

以上の構成により、ビレット（１）をコンベア（２）の
上に供給すると、ビレット（１）はピンチローラ（３）
まで送られ、ピンチローラ（３〉によす７１１次加熱コ
イル（４）内に送り込まれる。加熱コイル（４）内には
レール（５）が加熱コイル（４）の入側から出側に敷か
れており、加熱コイル入側で常温のビレット（１）は、
加熱コイル（４〉内を順次送られながら誘導加熱され、
加熱コイル出側では所定の温度範囲に誘導加熱されてい
る。

第３図は、加熱コイル（４〉を４つの加熱コイルブｏ、
ｙり（４ｍ）　（４ｂ）　（４ｃ）　（４ｄ）に分割し
た場合におけるビレフ）　（１）の順次誘導加熱して所
定の加熱温度に誘導加熱されるときの各加熱コイルプロ
、りの印加電力バーセントと、ビレット（１）の昇温特
性を示している。ビレット（１）の表面温度は実線、ビ
レット（１）の中心温度は一点鎖線でそれぞれ示してい
る。図において、加熱コイル（４）への印加電カバ、加
熱コイル（４）の入側に相当する加熱コイルブロック（
４ａ）で大きく、加熱コイルブロック（４ｄ）になるに
従って順次印加電力を減少せしめている。これは、ビレ
ット（１）の表面温度と中心温度の温度差を小さくして
、均一加熱した状態で後工程にビレットを供給するため
のものである。

以上のようにして加熱されて後工程にビレ・ｙトが供給
されているときに、誘導加熱装置の前、後工程で故障等
の不具合が発生した場合は、ビレット（１）の送りを止
めて加熱コイル（４）への印加電力を低下させ、ビレブ
ト（１）の加熱温度を第３図のような昇温特性ままの状
態で保持できれば、前後の工程の故障等の不具合が解除
されたときに、送り加熱を再開して所定の温度範囲に加
熱されたビレット（１）を後工程に供給できることにな
る。

そのため、第３図のビレット（１）の送り加熱の昇温特
性をもつ状態で、ビレット（１）の送りを止め、加熱コ
イル（４）の印加電力を第３図の１１５の印加電力とす
る。この状態で５分経過したときの昇温特性および加熱
コイル（４）への印加電力の関係を第４図に示す。第４
図では、加熱コイルブロック（４ｄ）の部分に相当する
ビレット（１）は、熱放射が大きく、ビレット温度は第
３図に比べて温度低下しているが、加熱コイルブロック
（４ａ）の部分に相当するビレット（１）は、熱放射が
ほとんどなく、また、加熱コイル（４）の印加電力のバ
ランスで加熱コイルブロック（４ｄ）に比べ大きな電力
が印加されるため、第３図の温度に比べて加熱温度が高
くなっている。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の金属ビレット材の誘導加熱装置は上記のように、
ビレットの送りを停止させて加熱コイル内の昇温特性を
送り加熱時と同じ特性に保持することができないため、
運転再開時に直ちに加熱コイル内にあるビレットを後工
程に供給することができないという問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、誘導加熱装置の前、後工程の故障等により前
、後工程が停止しているときにも、ビレットを所定の加
熱温度範囲に保持しておき、前後工程の故障等の解除に
より運転再開時に、所定の加熱温度範囲に加熱されたビ
レットを、すぐに後工程に供給することができる金属ビ
レット材の誘導加熱装置を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る金属ビレット材、の誘導加熱装置は、主
誘導加熱装置から所定温度に加熱されたビレットを順次
取り出し、複数個同時に誘導加熱以外の加熱手段で加熱
できる再加熱装置を備えている。

［作　用］ この発明においては、再加熱装置が、複数個のビレット
を同時に所定の温度範囲内に保つように誘導加熱以外の
加熱手段で加熱するため、後工程の要求により、いつで
も所定温度範囲内に加熱されたビレットを後工程に供給
する。

［実施例］ 第１図はこの発明の一実施例を示し、図において、ビレ
ット（１）は送るコンベア（２）、ピンチロラ（３）と
、誘導加熱コイル（４）およびレール（５）でなる主誘
導加熱装置（１１）のほかに、押し棒（６）および押し
棒（６）を前進、後退させるときに駆動する押し棒用コ
ンベア〈７）、さらにビレット（１）が落下時、再加熱
装置（９）にビレット（１）を供給するためのビレット
移載装置（８）、および誘導加熱以外の加熱方式で加熱
する再加熱装置（９）を備えている。（１０）は取り出
し装置で、再加熱装置（９）からビレット（１）を１本
づつ取出し、後工程へ供給する。ここでは、再加熱装置
（９）は電気抵抗発熱体からなっている。

以上の構成により、ビレット（１）をコンベア（２）の
上に供給すると、ビレット（１）はピンチローラ（３）
マで送られ、ピンチローラ（３）により順次誘導加熱コ
イル（４）内に送り込まれる。誘導加熱コイル（４）内
には、レール（５〉が加熱コイル入側から出側に敷かれ
ており、加熱コイル入側で常温のビレット（１）は、誘
導加熱コイル（４）内を順次送られながら誘導加熱され
、加熱コイル出側では所定の温度範囲に誘導加熱され、
後工程に供給される。

しかし、上記誘導加熱の前、後工程で故障時の不具合が
発生したときには、コンベア（２）の上にビレット（１
）を供給することを止め、押し棒用コンベア（７）を正
転させて押し棒（６）をコンベア（２）に移し、さらに
、ビレット（１）の後退部に押し棒（６）の先端を追い
付かせて、ビレット（１）を順次所定の温度範囲に加熱
しながら、誘導加熱コイル（４）より取り出し、後工程
への供給を止めて、ビレット移載装置（８）を使用して
再加熱装置（９）にビレット（１）を供給する。

再加熱装置（９）に供給されたビレット（１）は、所定
の温度範囲に温度を保持するように誘導加熱以外の加熱
手段で加熱される。

押し棒（６）の動作は、誘導加熱コイル（４）内をビレ
ット（１）を順次加熱しながら送られて来た押し棒（６
）は、押し棒（６）の先端部が加熱コイル（４）の出口
に来たときに停止させた後、押し棒（６）は後退して元
の押し棒用コンベア（７）の位置まで戻り停止する。

その後、前後工程の故障等の不具合が解除されたときに
は、直ちに、再加熱装置（９）からビレット（１）を取
り出し装置（１０）により１本づつ取り出して後工程に
所定温度範囲に加熱されたビレット（Ｌ）を供給する。

また、ビレット（１）をコンベア（２）の上に供給し、
新たにビレット（１）の主誘導加熱装置（１１）での加
熱を再開し、再加熱装置（９）からのビレット（１）の
供給がなくなってから主誘導加熱装置（１１）からビレ
ットを供給することにより、連続してビレットを後工程
に供給することができる。

なお、上記実施例では、誘導加熱コイル（４）を出てか
らビレット（１）を落下させて再加熱装置（９）に供給
させてたが、必ずしも落下させてから再加熱装置（９）
に供給する必要はなく、誘導加熱コイル（４）から水平
にでた姿勢で再加熱熱装置（９）に供給してもよい。

また、再加熱装置（９）の加熱方式は誘導加熱以外の方
式であればよく、上記実施例では電気抵抗発熱体を使用
したが、ガス炉９重油炉等の燃焼炉方式であってもよい
。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、誘導加熱以外の加熱
手段による再加熱装置を備えたことにより、故障時など
にビレットを所定温度範囲に保持することができ、後工
程の要求によりすぐ所定温度のビレットを供給できると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の要部側面図、第２図は従
来の金属ビレット材の誘導加熱装置の要部側面図、第３
図は従来の加熱コイルで送りながら所定の加熱温度に誘
導加熱されるときの加熱コイルブロックの印加電力とビ
レットの昇温特性を示す曲線図、第４図は第３図におけ
る送り加熱を止めて、停止加熱とし、加熱コイルの印加
電力を１１５に低下させてから５分間経過したときの昇
温特性と加熱コイルへの印加電力の関係を示す曲線図で
ある。 （Ｌ）　　・・ビレット（金属ビレット材）、（４）−
−誘導加熱コイル、（９）・・再加熱装置、〈１１）・
・主誘導加熱装置。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 順次送り込まれる金属ビレット材を順次誘導加熱して昇
   温させ送出する主誘導加熱装置と、この主誘導加熱装置
   から所定の温度範囲内で送り出される上記金属ビレット
   材を複数個同時に誘導加熱以外の加熱手段で加熱して上
   記所定の温度範囲内に保つ再加熱装置とを備えてなる金
   属ビレット材の誘導加熱装置。