JPH037304A - 歯科用遠心式鋳造装置 - Google Patents

歯科用遠心式鋳造装置

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JPH037304A
JPH037304A JP2036316A JP3631690A JPH037304A JP H037304 A JPH037304 A JP H037304A JP 2036316 A JP2036316 A JP 2036316A JP 3631690 A JP3631690 A JP 3631690A JP H037304 A JPH037304 A JP H037304A
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crucible
mold
dental
casting
centrifugal casting
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JP2036316A
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Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
Koji Hakamazuka
康治 袴塚
Mamoru Aihara
相原 守
Kazuhiro Watanabe
一博 渡辺
Kiyozo Koshiishi
越石 喜代三
Sadao Shigetomi
重富 貞夫
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/20Methods or devices for soldering, casting, moulding or melting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/20Producing shaped prefabricated articles from the material by centrifugal or rotational casting
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
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    • B29C39/02Shaping by casting, i.e. introducing the moulding material into a mould or between confining surfaces without significant moulding pressure; Apparatus therefor for making articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C39/04Shaping by casting, i.e. introducing the moulding material into a mould or between confining surfaces without significant moulding pressure; Apparatus therefor for making articles of definite length, i.e. discrete articles using movable moulds not applied
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばガラスセラミックス等を鋳造材料とし
て用い、人工歯冠等の人工歯を鋳造するための歯科用遠
心式鋳造装置に関する。
[従来の技術] 従来は、人工歯冠等の人工歯を鋳造する材料として溶融
温度が1000〜1100℃程度の比較的低温な金合金
、ニッケルクロム合金等が使用されていた。この為、従
来の歯科用遠心式鋳造装置における材料加熱溶融手段と
しては、抵抗加熱式電気炉が使用されてきた。そして人
工歯冠等の人工歯を鋳造する際には、加熱溶融した上記
材料を、予め400〜500℃に予熱した埋没材の中に
流し込み、手動の遠心機を作動させて遠心鋳造を行なう
という簡単な手工業的な製造プロセスで製造されできた
ところで最近は、人工歯の材料として生体親和性にすぐ
れたガラスセラミックス材料が用いられるようになって
きた。このガラスセラミックス材料の溶融温度は、13
00〜1500℃程度である。つまり従来の金属性材料
に比べると、溶融温度がはるかに高い。かかる高い溶融
温度の材料を用いる場合、従来の製造プロセスによって
製造しようとしても、均一な特性を持った鋳造品を安定
に得ることができない。
[発明が解決しようとする課m] このような問題を解決すべく、従来の製造プロセスを改
良した人工歯用鋳造装置が種々提案されている。例えば
実開昭60−166460号公報等に開示されている装
置がその一例である。しかるに上記のような装置は、一
般に装置が大型となり、しかも人工歯の鋳造を行なうに
当たっては相当の熟練を要し、手軽に使用できないとい
う欠点がある。
本発明の目的は、効率のよい加熱溶融を行なえ、しかも
装置の小型化をはかり得、使用する者が格別の熟練度を
有していなくても手軽に鋳造を行なえ、鋳造材料の冷却
同化が進まない間に鋳込みを終了でき、遠心機の回転開
始時における衝撃力や、高速回転中における遠心力によ
って、材料が鋳型内からこぼれ出すおそれがなく、高品
質な人工歯冠等の鋳造品を容易に鋳造することが可能な
歯科用遠心鋳造装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、実用上円滑に使用することが
可能なように、ルツボ温度を正確に測定する手段、炉体
やルツボ保持体や結合用フランジ等が高周波誘導加熱に
よる熱的悪影響をそれほど被らずに済む手段、ルツボ保
持ユニットを適時容易に交換し得る手段、ルツボ保持ユ
ニットを迅速かつ適確に進退および回転駆動させ得る手
段、等を備えた歯科用遠心式鋳造装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記課題を解決し目的を達成するために、基本
的な手段として、次のような手段を講じた。
すなわち、歯科用鋳造材料を入れるルツボと、このルツ
ボを保持するルツボ保持ユニットと、前記ルツボ内の歯
科用鋳造材料を加熱溶融する如く設けられた例えば高周
波誘導加熱装置等からなる加熱炉と、この加熱炉内に前
記ルツボを挿脱操作してルツボ内の材料の加熱溶融を行
なわせる如く前記ルツボ保持ユニットを進退駆動すると
共に、加熱溶融した前記材料を予め位置設定された位置
において鋳型内に注湯する如く前記ルツボ保持ユニット
を回転駆動するルツボ進退回転駆動ユニットと、このル
ツボ進退回転駆動ユニットにより加熱溶融した前記材料
の注湯が行なわれた鋳型を保持スるバケットと、このバ
ケットを回転アームの端部に揺動自在に取付けた状態で
上記アームを回転動作させることにより前記鋳型に遠心
力を与える遠心機ユニットと、を備えるようにした。
[作用コ 上記手段を講じた結果次のような作用が生じる。
■材料の加熱溶融、鋳型への注湯、遠心機の回転および
停止といった一連のプロセスが、全て自動的に行なわれ
るので、使用する者が格別の熟練度を宵していなくても
手軽に鋳造を行なえる。
■加熱溶融手段として高周波誘導加熱装置等からなる加
熱炉を用いているため、効率のよい加熱溶融を行なうこ
とができ、しかも装置の小型化をはかれる。
■加熱溶融された材料が鋳型内に落下投入されると同時
に遠心機が高速回転する構成であるため、鋳造材料の冷
却固化が進まない間に鋳込みを終了できる。
■遠心機の回転動作に応じて鋳型の姿勢が変わるように
工夫されているので、遠心機の回転開始時における衝撃
力や、高速回転中における遠心力によって、材料が鋳型
内からこぼれ出すおそれがない。
[実施例] (第1実施例) 第1図は本発明の第1実施例に係る歯科用遠心式鋳造装
置の設置状、聾を示す正面図である。10は作業用の台
であり、この台10の下方の床上には電源・制御ユニッ
ト20や冷却ユニット(不図示)などが設置されている
。台10の上部には鋳造装置本体30が載置されている
電源・制御ユニット20は、図示していないが高周波電
源部やシーケンスコントロール部等を内蔵している。電
源・制御ユニット20の筐体前面にはメインスイッチ2
1,0N−OFF表示ランプ22.電流計23等が配設
されている。なおメインスイッチ21はサーキット・ブ
レーカ機能を備えている。
電源・制御ユニット20からは、鋳造装置本体30に高
周波電力を送るための高周波型カケープル24と、鋳造
装置本体30に制御信号を送るための制御信号ケーブル
25とが導出されている。
これら各ケーブル24.25の他端部は鋳造装置本体3
0に接続されている。したがって、今、メインスイ・ソ
チ21をONIこすると、0N−OFF表示ランプ22
が点灯し、鋳造装置本体30はスタンバイ状態となる。
また電流計23は、鋳造装置本体30に供給される高周
波電流の電流値を表示する。
鋳造装置本体30はその筐体底面に4個の脚部30a〜
30dを有している。そのうち少なくとも3個の脚部は
その長さを調整できるものとなっている。かくして、こ
れらの脚部の長さを調整することにより、鋳造装置本体
30を台10上に水平に設置し得るものとなっている。
鋳造装置本体30の筐体上面には、後述する高周波誘導
加熱炉から発生する熱を鋳造装置本体30の外部へ排出
するための煙突30eが設けである。
鋳造装置本体30の筐体前面のパネル上には、スタート
ボタン31.リセットボタン32.ストップボタン33
.ルツボ温度表示器34.鋳型予熱炉温度表示器35.
進行ランプ36.異常ランプ371等が配設されている
スタートボタン31は、電源・制御ユニット20に内蔵
されているシーケンスコン上ロール部へ指令を与え、シ
ーケンス動作をスタートさせるボタンである。ストップ
ボタン33は上記シーケンス動作をはじめ、装置全体の
動作を一斉に停止させるボタンである。ルツボ温度表示
器34は、後述する材料溶融ルツボに溶接された熱電対
からの信号を受けて当該ルツボの温度を表示するもので
ある。鋳型予熱炉温度表示器35は、後述する鋳型予熱
炉内に設置された熱電対からの信号を受けて鋳型予熱炉
の温度を表示するものである。進行ランプ36は鋳造装
置本体30中の動作シーケンスの進み具合に応じて順次
1個づつ点灯していき、進行状況を表示するものである
。異常ランプ37は、鋳造装置本体30が稼働している
ときに、■ワークコイル中を流れる水の量が所定量より
少なくなった場合、 ■高周波電源回路に過大電流が流れた場合、などの異常
現象が生じた場合に点灯する。なお上記異常ランプ37
の点灯時には装置全体の動作が停止する。リセットボタ
ン32は、ストップボタン33により動作が停止した場
合や、異常ランプ37が点灯して動作が停止した場合に
おいて、ルツボや鋳型予熱炉を初期位置に戻す動作を実
行させるためのものである。
鋳造装置本体30の内部には、後述するように各種の構
成部品が内蔵されているが、特徴的な点は、第1図中破
線部Aで示す結合用フランジの材質、同じく破線部Bで
示す炉体の材質、同じく破線部Cで示すルツボ保持体の
材質、同じく破線部りで示すルツボの温度測定手段、を
それぞれ特定した点である。
そこで以下、上記特徴点を明らかにすべく、鋳造装置本
体30の内部構成について説明する。
第2図は第1図の■−■線矢視断面図である。
図示の如く、鋳造装置本体30の内部は、二つのベース
板Bl、B2によって仕切られており、上段部、中段部
、下段部の3段構造になっている。
上段部は鋳造材料を加熱溶励する鋳造材料融解部100
となっており、中段部は融液が注がれた鋳型を回転させ
ることにより、当該融液を鋳込む遠心鋳造部200とな
っている。下段部は上記遠心鋳造部200を回転駆動す
る回転駆動部300、および溶融材料が鋳型に注湯され
る前に、当該鋳型を予め加熱しておく鋳型予熱部400
となっている。
第2図の上段部に示す鋳造材料融解部100は、後述す
るように、高周波誘導加熱炉110と、ルツボ保持ユニ
ット120と、ルツボ進退回転駆動ユニット130とか
らなっている。136は上記ルツボ進退回転駆動ユニッ
ト130の駆動モータである。
第2図の中段部に示す遠心鋳造部200は、軸受201
と、この軸受201に回転自在に軸支された回転軸20
2と、この回転軸202に支持された回転アーム203
と、この回転アーム203の両端に取付けられたバケッ
トホルダ204゜205と、上記バケットホルダ204
の先端に揺動自在に支持された第1のバケット206と
、バケットホルダ205の先端に揺動自在に支持された
第2のバケット207とからなっている。
第2図の下段部に示す回転駆動部300は、前記遠心鋳
造部200の回転軸202を回転駆動する軸体301と
、この軸体301に嵌込まれ一部にスリットが形成され
ているスリットプレート302と、このスリットプレー
ト302とは非接触状態で発光部と受光部とが当該プレ
ートのスリット形成部を挟むように配置されたフォトセ
ンサ303と、軸体301に嵌込まれたプーリ304と
、このプーリ304にベルト305を介して動力を与え
るモータ306(本図には不図示)と、軸体301と共
に回転する強磁性体からなる円板307と、この円板3
07の一側面に近接して配置され、必要に応じて上記円
板307を吸引することにより、前記軸体301ひいて
は遠心鋳造部200等の回転部全体の自由回転を阻止し
、第1のバケット206および第2のバケット207の
位置決めを行なう電磁チャック308とから構成されて
いる。
なおスリットプレート302のスリットは、バケット2
06 (207)の回転角度位置と対応した位置に形成
されている。また、電磁チャック308は電源・制御ユ
ニット20からの制御信号により動作する。
第2図の下段部に示す鋳型予熱部400は、鋳型予熱炉
401と、本図には図示されていない予熱炉昇降モータ
406にて回転するプーリ402と、このプーリ402
と共に回転するチェンジナツト403と、このチェンジ
ナツト403のネジ部と螺合し、チェンジナツト403
の回転に伴い上下に移動するナツト受け404と、この
ナツト受け404に基端部を取付けられ、先端部で鋳型
予熱炉401を支持する支持部材405とからなってい
る。
なお、鋳造装置本体30の動作期間中は、上カバー38
は、図中のロックソレノイド39によって開放不能な状
態にロックされる。また万一、上カバー38が開いてし
まった場合には、図示しないドアインターロックスイッ
チにより鋳造材料融解部100に供給されている高周波
電流が遮断されるほか、遠心鋳造部200等の動作が停
止される。
第3図は第2図に示した鋳造装置本体30の鋳造材料融
解部100の構成を示す上面図である。
図示の如く、鋳造材料溶解部100は、高周波誘導加熱
炉110と、ルツボ保持ユニット120と、ルツボ進退
回転駆動ユニット130とから構成されている。
高周波誘導加熱炉110は、円筒状に形成された保温筒
111と、この保温筒111と同じ材質にて形成され、
保温筒111の一方(図中左方)の開口端を塞ぐ底壁用
保温プレート112と、上記保温t3111の外周に、
絶縁被服を施された状態で巻装された銅バイブ等からな
るワークコイル113と、このワークコイル113と図
示しない冷却ユニットとの間に冷却水を循環させると共
に、電源・制・御ユニット20からワークコイル113
に高周波電流を供給するためのバイブ114a。
114bとから構成されている。
保温筒111および底壁用保温プレート112は、熱衝
撃に強く、高い耐熱特性を存するアルミナファイバボー
ドにて形成されている。アルミナファイバボードとはア
ルミナファイバを主成分とするファイバー材料に、充填
材と無機結合材または育機結合材とを配合し、ボード状
に成形したものである。この材料の具体例としては、た
とえばニチアス社製の商品名“RFボード17HD”“
RFボード18HD”や東芝モノフラックス社製の商品
名″ファイバーマックス16−Rボード°、 ″ファイ
バーマックス17−Dボード“等がある。
なお高周波誘導加熱炉110にてルツボ中の鋳造材材が
融解されているとさ、保温筒111の他方(図中右方)
の開口端は、前記保温プレート112と同一材料からな
る後述する蓋体用保温プレート124にて塞がれ、高周
波誘導加熱炉110の内外を熱遮蔽するものとなってい
る。
上述したバイブ114a、114bには端子115a、
115bが取付けられている。これらの端子115a、
115bには電源・制御ユニット20から約27kHz
、数十〜数百Aの高周波電流が与えられる。かくして上
記パイプ114a。
114bを介してワークコイル113が通電されるもの
となっている。なおパイプ114a。
114bと冷却ユニット側の給・排水口118a118
bとの間には、ワークコイル113と冷却ユニット側と
の間を電気的に絶縁するために、図示の如く、絶縁性の
テトロンホース116a。
116bが介挿されている。そして、テトロンホース1
16bには流量スイッチ117が取付けられている。こ
の流量スイッチ117は、冷却水流量が所定値より少な
くなると、ワークコイル113が異常加熱を呈すること
になるので、このような場合にON(または0FF)の
信号を出力し、異常ランプ37を点灯させ、鋳造装置本
体30内のシーケンス動作を停止させる。
ルツボ保持ユニット120は、白金系のルツボ(以下、
白金ルツボと略称する)121と、この白金ルツボ12
1を安定に保持するルツボ保持体122と、ルツボ押え
用の白金ビン123と、前記保温筒111の他方の開口
端を塞ぐ蓋体用保温プレート124と、上記ルツボ保持
体122を所定の位置関係でルツボ進退回転駆動ユニッ
ト130の操作シャフト131に対して結合するための
結合用フランジ125とから構成されている。
第4図(a )(b )(c )は上記ルツボ保持ユニ
ット120を詳細に示す図である。同図(a )(b 
)に示す如く、ルツボ保持体122には白金ルツボ12
1の外形寸法とほぼ同寸法の窪みが設けてあり、白金ル
ツボ121を安定に保持し得るものとなっている。なお
注湯時において、ルツボ保持体122を傾けたときに白
金ルツボ121がルツボ保持体122から脱落しないよ
うに、ルツボ保持体122にはロック用の白金ビン12
3が挿入されている。つまり白金ビン123により、白
金ルツボ121の開口部を外側から押え付けるようにな
っている。
ルツボ保持体122は、前述した保温筒コ11゜底壁用
保温プレート112.蓋体用保温プレート124等と同
様に、アルミナファイバーボードにて形成されている。
ルツボ保持体122のルツボ注湯口の直下の部分には、
同図(a)に示す如く凹状の切欠部122aが設けられ
ている。これは白金ルツボ121内のガラス材料等の溶
融材料を後述する鋳型に注ぐとき、上記の部分に溶融材
料が付着、積層するのを防ぐ為である。上記ルツボ保持
体122には支持部材としてのアルミナバイブ126a
、126bの一端部が貫挿されている。
上記アルミナバイブ126a  126bのルツボ保持
体122から突出している他端部は、前記底壁用保温プ
レート112と同じ材質のアルミナファイバーボードか
らなる蓋体用保温プレート124を貫通している。この
貫通したアルミナバイブ126a、126bの端部には
、結合用フランジ125が嵌込まれ、かつ図示していな
いビスで固定されている。
第4図(b)および(c)に示す如く、白金ルツボ12
1の外面には、白金系熱電対(R−Type)127の
温接点部127aが、白金片127bで覆われた状態で
、比較的低い温度での「温め付け」等の手段により接続
固定されている。同熱電対127の両端部は、蓋体用保
温プレート124゜結合用フランジ125を貫通してい
るアルミナ保護管128内を通り、ルツボ保持ユニット
120の外部へ引出されている。そして、上記アルミナ
保護管128の内部を通って外部へ引出された白金系熱
電対127の両端部は、第4図(a)に示す如く結合用
フランジ125の外周面上において、ビス125a、1
25bにより、補償導線129の一方端側の両端部と一
緒に、夫々ビス止めされている。補償導線129の他方
端側の両端部は、前述したルツボ温度表示器34まで導
かれ、同ルツボ温度表示器34に接続されている。
かくして上記の如く設けられたルツボ温度測定手段によ
れば、誘導加熱手段による電磁誘導の悪影響を受けるこ
となく、白金ルツボ121の加熱温度にのみ追従した正
確な温度情報を得ることができる。しかも白金系熱電対
127の両端部は、ルツボ保持ユニット120の一部で
ある結合用フランジ125の外周面上において一部ビス
止めされており、そこから先は補償導線129により接
続されているので、ルツボ保持ユニット120が回転し
た場合でも、その回転による曲げ応力や捩じれ応力が白
金系熱電対127に加わるおそれがない。したがってル
ツボ加熱温度を常に安定かつ正確に測定でき、これに基
づいた正確な温度制御をすることができる。
結合用フランジ125は、ルツボ保持体122を、第3
図に示す如くルツボ進退回転駆動ユニット130の操作
シャフト131に対し、後述するように所定の位置関係
で結合する為のものである。
この結合フランジ125は耐熱性の非導電性セラミック
スにて形成されている。この非導電性セラミックス材料
の具体例としては、例えば、「マコール」 (商品名:
米国コーニング社)などの材料が好適である。かくして
、この結合用フランジ125は高周波誘導加熱炉110
が発する磁界中にあっても誘導加熱されることがない。
したがってルツボ進退回転駆動ユニット130等に熱的
な悪影響を与えるおそれがない。
第5図(a)〜(C)は白金ルツボ121の形状を示す
図である。なお、同図(C)は同図(b)のC−C線矢
視断面図である。
この白金ルツボ121は、歯科用鋳造材料を加熱溶融す
るため、およびその溶融材料を鋳型に注湯するために用
いられる。したがって、この白金ルツボ121は、カッ
プ状をなずルツボ本体121aの開口端の一部に、注湯
口121bを有している。上記ルツボ121の注湯口1
21bは、第5図(c)に示すような断面形状を有して
いる。
すなわちルツボ121の姿勢を水平に保持した状態にお
いて、注湯口121bに滞留していた溶融材料がルツボ
内外へ分離して流下する如く、垂直断面が円弧状に形成
されている。ルツボ121は、急激な温度の上昇や下降
が行なわれる環境下に繰返しさらされても変形しないよ
うに、例えば酸化物であるジルコニウムを0.16%含
んだ白金にて形成されることが好ましい。
第3図に説明を戻す。ルツボ進退回転駆動ユニット13
0は、前記結合用フランジ125に先端を結合される操
作シャフト131と、この操作シャフト131を案内す
るシャフトガイド132と、別のガイド133と、直進
カラー134と、駆動力伝達部135と、モータ136
とで構成されている。
結合用フランジ125と操作シャフト131とは、所定
の位置関係すなわち操作シャフト131の軸心の仮想延
長線上にルツボ121の注湯口先端が位置するように結
合されている。かくしてルツボ121を転勤させて注湯
を行なう際、注湯口位置がほとんど変動しないものとな
る。
シャフトガイド132の内部には、破線で示すような溝
が形成されている。この溝にはシャフト131に植設さ
れた図示しないビンが係合している。またシャフト13
1の右端に連結されているガイド133には、図示の如
く溝133aが斜めに設けられている。この溝133a
には直進カラー134の内面に突出しているビンが係合
している。
駆動力伝達部135は、ルツボ移動モータ136の回転
力を、カム137.クランク138゜ボールブツシュ1
39を介して直進力に変換し、直進カラー134に伝達
するものである。
かくしてモータ136が回転し、直進カラー134が直
進動作すると、直進カラー134のビンと傾斜溝113
aとの関係から、その直進力が操作シャフト131に対
し、同シャフト]31が回転することを許容した状態で
伝達される。そうすると操作シャフト131のビンがシ
ャフトガイド132の溝に案内されるのに伴なって、操
作シャフト131は進退動作および回転動作を行なう。
その結果、ルツボ121は加熱炉110内へ挿脱操作さ
れ、材料の加熱溶融が行なわれると共に、溶融した材料
が鋳型へ注湯される事になる。
第6図は、第2図の中段部に示す遠心鋳造部200にお
けるバケットホルダ204 (205)に対するバケッ
ト206 (207)の取付は状態と、鋳造装置本体3
0の筺体内を仕切っているペース板Bl、B2との配置
関係を示す図である。
遠心鋳造部200が回転軸202を中心に急激に回転を
はじめると、バケット206 (207)は、バケット
206 (207)の支持軸を中心にして破線で示す如
く振り上げられる。このとき、バケッ)206 (20
7)が前記鋳造材料融解部100を支持している第1ベ
ース板B1の底面や、遠心鋳造部200を支持している
第2ベース板B2の上面との衝突を避ける必要がある。
このため次のような寸法上の配慮をしている。すなわち
ノくケラト206 (207)の支持軸からノくケ・ソ
ト206 (207)の最遠位置にあるバケ・ノド底部
周縁との距離をΩとし、第1ベース板B1と第2ベース
l1QB2との間の距離をHとしたとき、H>’l  
           ・・・(1)なる式を満足し、
かつバケット206 (207)の支持軸を第1ベース
板B1と第2ベース板B2との中間に位置させる。かく
して、バケット206 (207)が第1ベース板B1
や第2ベース板B2に衝突するのを防ぐことができる。
第7図は上述したバケット206 (207)の外観を
示す斜視図である。図に示す如<、ノクケ・ソト206
 (207)の開口端近傍の外周面にはノくケラトホル
ダ204 (205)の支持孔に挿入される突起部21
0a、210bが設けられている。
この一対の突起部210aと210bとを結ぶ線がバケ
ット206 (207)の回動軸となる。
第8図(a )(b )はバケット206 (207)
の中に収容保持される鋳型の一例を示す図で、同図(a
)は斜視図、同図(b)は同図(a)のb−b線矢視断
面図である。この鋳型211は、たとえば、リン酸塩系
埋没材で形成されている。
そして鋳型211の上面中央には、注湯される溶融材料
を受けるための湯受は部212が形成されている。また
上記湯受は部212の下方位置には歯冠等の鋳造すべき
鋳物の形状をなす空洞213が形成されている。上記湯
受は部212は、全体が逆円錐台状をなしており、かつ
その底部214がほぼ半球面状をなしている。
第9図(a)は上記底部214の部分の形状を明らかに
するために、底部214より下方部分を切り取って示す
斜視図である。かかる形状の底部214を備えた逆円錐
台状の湯受は部212を設けると、遠心鋳造部200の
回転開始時における衝撃が鋳型211に加わっても、鋳
型211内に注湯されたガラス融液が鋳型211から外
へこぼれ出ないことが実験的に確認された。なお第9図
(a)に示すように、はぼ半球面状をなす底部214の
代わりに、第9図(b)に示すように漏斗状をなす底部
215を用いても同様の作用があることが確認された。
第10図(a )(b )は、第2図に示す鋳型予熱部
400における鋳型予熱炉401の構成を示す斜視図で
ある。鋳型予熱炉401は同図(a)に示すように形成
されたステンレス鋼製の有底円筒体410の外周および
底面に、同図(b)に示すようにシースヒータ411を
巻装したものである。
なお実施に際しては上記シースヒータ411の周囲は断
熱材で被覆される。
第11図は、遠心鋳造部200と、回転駆動部300の
一部と、鋳型予熱部400の一部との配置関係を示す図
である。図中306は遠心機モータであり、この遠心機
モータ306の回転軸と、遠心鋳造部200の回転軸2
02に結合しているプーリ304との間には、ベルト3
05が掛けられている。
鋳型予熱炉401にて鋳型211を予熱する場合には予
熱炉昇降モータ406を回転させて、鋳型支持部材40
5を上昇させる。こうすることにより、鋳型予熱炉40
1内にバケット206が収納され、バケット206ごと
鋳型211が加熱される。また、鋳型211への注湯が
行なわれたのち、遠心鋳造部200を回転動作させる場
合には、予熱炉昇降モータ406を逆回転させて支持部
材405を下降させる。こうすることにより、バケット
206から予熱炉401が離脱する。
第12図は電気系の構成を示すブロック図である。
電源・制御ユニット20にはAC200Vの電源が供給
されている。この電源はメインスイッチ21を介して上
記ユニット20内の各部へ供給される。変圧器500に
て200Vから100Vに変圧された電源は、ヒユーズ
501.リレー511のメイク接点を介して整流回路5
21に供給される。整流回路521の整流出力は遠心機
モータ306へ供給される。
また、上記変圧された100■電源は、ヒユーズ502
.リレー512のメイク接点を介して正/逆回転回路5
22に供給される。同様に上記100V電源は、ヒユー
ズ503.リレー513のメイク接点を介して正/逆回
転回路523に供給される。前記正/逆回転回路522
の出力はルツボ移動モータ136に供給され、正/逆回
転回路523の出力は鋳型予熱炉昇降モータ406に供
給される。
変圧器500により変圧された100■電源は、さらに
ヒユーズ504.リレー514のメイク接点を介して鋳
造装置本体30内の電磁チャ・ツク308に供給される
ほか、ヒユーズ505を介して鋳造装置本体30内のル
ツボ温度表示器34に供給される。
また、ヒユーズ506を介して入力したメインスイッチ
21からの200■電源は、変圧器530にて電圧を2
4Vにさげられ、整流回路531にて整流される。この
整流回路531の整流出力はシーケンス回路532へ供
給される。シーケンス回路532は上述したリレー51
1〜514を所定のタイミングで0N10 F F動作
させる。高周波電?fi、540は、メインスイ・ソチ
21からの200v電源を、約27kHz、数十〜数百
Aの高周波電流となし、これを高周波誘導加熱炉110
のワークコイル113に供給する。
メインスイッチ21からの200V電源は、ヒユーズ5
07を介して鋳型予熱炉の温度制御器550へ供給され
る。上記温度制御器550は、鋳型予熱炉401に付設
された熱電対401aから鋳型予熱に関する温度情報信
号Sを入手し、この温度情報信号Sに基づいて鋳型予熱
炉401の温度制御を行なう。そして、鋳型予熱炉40
1の温度は温度表示器35にて表示される。
次に、本鋳造装置の一連の動作を第13図のタイミング
図を適時参照しながら説明する。
■冷却ユニットから鋳造装置本体30へ水を供給し、電
源・制御ユニット20のメインスイ・ソチ21をONに
する。次に鋳造装置本体30の上カバー38を開け、歯
科鋳造材料としてのガラス材料を所定量白金ルツボ12
1に入れる。このガラ、7. 材料は、ロッド状、ペレ
ット状または粉体状のいずれのものでもよい。
■バケットホルダ204に支持されたバケット206に
は、鋳型211を収容する。他方のバケット207内に
は、バランスを取るために、鋳型211とガラス材料と
の合計重量とほぼ同じ重量のアルミニウム円筒材等を収
容しておく。
■遠心鋳造部200の回転軸202を手動にて回動させ
、バケット206内の鋳型211を所定位置まで移動さ
せる。すなわち鋳造材料融解部100の白金ルツボ12
1から落下する溶融材料を受止め得る位置まで移動させ
る。この位置まで移動させると、スリットプレート30
2に形成されているスリットがフォトセンサ303によ
り検出され、LED (不図示)が点滅するので、所定
の位置に到達したことを知ることができる。
■上記LEDが点滅している状態にあるとき、電磁チャ
ック付勢用のスイッチ(不図示)をONにすると、電磁
チャック308が動作し、遠心回転軸202の回転位置
が固定化される。このとき、前記LEDは連続点灯状態
となる。
■鋳造装置本体30の上カバー38を閉じ、スタートボ
タン31を押すと、以下詳述するように鋳造材料溶融部
100によるガラス材料の加熱溶融。
溶融ガラスの鋳型211への注湯、遠心鋳造部200に
よる溶融ガラス材の鋳込み1等が全て自動的に行なわれ
る。
■すなわち、第13図に示すように、スタートボタン3
1が時刻0にて押されると、ルツボ移動モータ136が
正回転し、操作シャフト131を直進させる。したがっ
て、白金ルツボ121が高周波誘導加熱炉110の中に
入れられる。この場合の位置決めは、図示しないフォト
センサ等によって正確に制御される。白金ルツボ121
が高周波誘導加熱炉110内に入れられると同時にワー
クコイル113に高周波誘導電流が供給される。かくし
て、白金ルツボ121の加熱が開始され、ルツボ温度が
上昇し、白金ルツボ121内の鋳造材料の融解が始まる
また、スタートボタン31が押されると同時に予熱炉昇
降f−夕406が正回転し、鋳型予熱炉401が支持部
材405にて持上げられる。そして予熱炉401はバケ
ット206を覆う状態を呈する゛位置まで上昇して停止
する。この位置決めも、フォトセンサ(不図示)等によ
り正確に制御される。この直後に予熱炉401は通電さ
れる。かくして鋳型211はバケット206ごと加熱さ
れ1、予熱が開始される。したがって鋳型予熱温度は上
昇していく。
■高周波誘導電流は、はじめの約6分間は一定の値に保
たれる。次の4分間は上記値よりわずかに低い値に保た
れる。したがって白金ルツボ121は始動してから6分
後には1450℃迄昇温し、その後降温し、始動してか
ら10分後には1250℃の温度になる。
鋳型予熱炉401は、はじめの約6分間で、はぼ600
℃に達するように設定されている。かくしてスタートボ
タン31が押されてから約10分後には、ガラス材料が
溶融状態となり、バケット206中の鋳型211は、は
ぼ600℃の温度に保持される。
■スタートボタン31を押してから10分が経過し終る
と、高周波誘導電流はOFFとなる。これと同時にもし
くは直前に溶融ガラスの入った白金ルツボ121.は、
高周波誘導加熱炉110から引き出され、所定の位置で
90°〜150’程度の角度に傾けられる。これに伴い
白金ルツボ121中の溶融ガラスは自然落下する。第2
図に示すように、ベース板B1には孔150が形成され
ている。したがって上記のように自然落下する溶融材料
は、上記孔150を通過し、その真下にセットされてい
るバケット206内の鋳型211の中に注湯される。白
金ルツボ121は、約2秒後には元の水平状態に戻され
る。
■白金ルツボ121が水平状態に戻ると同時に、鋳型予
熱炉401はバケット206を加熱する位置から下降し
、第2のベース板B2の下方位置まで下がる。鋳型予熱
炉401が所定位置まで下がると同時に、電磁チャック
308によるロックが解除され、遠心機モータ306が
所定時間T1(約1分間)だけ回転動作する。このとき
生じる遠心力により、鋳型211に対して鋳造材料であ
る溶融ガラスが十分に鋳込まれる。その後チャイムが鳴
り、1シ一ケンス動作が終了する。
上記した第1実施例によれば、結合用フランジ125を
耐熱性非導電性のセラミックスにて形成したので、フラ
ンジ125が高周波誘導加熱炉110の近傍に位置して
いても、ワークコイル113にて誘導加熱されることが
ない。したがって、ルツボ進退回転駆動ユニット等への
悪影響を与えるおそれがなくなる。
また、高周波誘導加熱炉110の炉体を構成する保温筒
体111.保温プレート112、およびルツボ保持体1
22をアルミナファイバボードにて形成したので、耐熱
性に富み、ヒートショックこ強く、たとえ誘導加熱によ
る急激な温度上昇。
下降が繰返されても、ひび割れや破損等が生じるおそれ
がない。したがって、高周波誘導加熱炉110の寿命を
向上することができるとともに、材料溶融ルツボ121
を長期に亙って安定に保持できる。
さらに、材料溶融ルツボ121として白金ルツボを用い
、その外面に温度測定用の白金系熱電対127の温接点
側を溶接し、上記熱電対127の他端部側をルツボ12
1を保持するルツボ保持体122のフランジ部125を
介して外部へ導出するようにしたので、誘導加熱の影響
を受けることなく、ルツボ加熱温度の変化のみに追従し
た正確な温度測定が可能となる。
(第2実施例) 次に第14図〜第21図に示す本発明の第2実施例につ
いて説明する。第2実施例が前記第1実施例と異なる点
は、鋳型予熱炉401およびアーム位置決め用の電磁チ
ャック308が削除された点、および着脱式ルツボ保持
ユニットおよび改良されたルツボ進退回転駆動ユニット
を付加した点である。
第14図は第2実施例に係る歯科用遠心式鋳造装置の設
置状態を示す正面図である。設置台60の下には電源ユ
ニット70が設置されており、設置台60の上には鋳造
装置本体80が設置されている。つまり二律分離型の構
成となっており、両者は、信号線ケーブル、白金系熱電
対の補償導線ケーブル、モータ駆動ケーブルなどのケー
ブル群91と、高周波誘導加熱炉のワークコイルへ高周
波電力を供給する高周波電力供給フィーダ92とで結ば
れている。上記電源ユニット70には、プラグ付きの商
用交流電源ケーブル93が接続されている。
電源ユニット70のケース上面には、メインスイッチ7
1およびルツボ現在温度表示器72が取り付けである。
電源ユニット70の内部には、ルツボ温度をプログラム
制御するための温度表示器を兼ねた温度調節器73が、
その表示面をケース前面に臨ませた状態で収容されてい
る。また電源ユニット70の内部には、図示はしてない
が、インバータ回路を用いた高周波電源部、ワークコイ
ルと直列共振回路を形成するためのコンデンサ。
インピーダンス・マツチングをとるためのマツチング・
トランス、さらに装置全体をシーケンス動作させるだめ
のシーケンス・コントローラ等が収容されている。
鋳造装置本体80は、そのケース背面側に、図示はして
ないがワークコイル冷却用の水を給排水するための給排
水口を有している。この給排水口と水道蛇口との間は、
可撓性ホースで適時接続可能となっている。
鋳造装置本体80のケース上面左方には、操作パネル8
1が設けである。この操作パネル81には、シーケンス
動作をスタートさせる機能と、溶融鋳造材料(ガラス)
を鋳型に注湯させ遠心力を作用させて鋳込み動作を行な
わせる機能とを合わせもった「スタート/キャスト」ボ
タン82、非常時に全動作を中断させる「ストップ」ボ
タン83、ルツボを初期位置に移動させる「リセッl−
Jボタン84が設置されている。また、ルツボの温度パ
ターンを表示する温度パターン表示ランプ85、冷却水
が規定量だけ流れていない場合や、電源ユニット70に
異常な過大電流が流れている場合や、ルツボ温度がプロ
グラムされた温度より高すぎたり低すぎたりした場合に
、異常を表示するための異常表示ランプ86が設置され
ている。
鋳造装置本体80のケース上面右方には、蓋87が開閉
自在に設けられている。この蓋87は、ガラス等の歯科
用鋳造材料をルツボ内にセットする場合や、外部で予熱
された鋳型をバケット内にセットする場合や、鋳造後の
鋳型を外部に取り出す場合等において開けられる。
第15図は鋳造装置本体80の内部を横方向から見た図
であり、第16図は同じく鋳造装置本体80の内部を上
方向から見た図である。
第15図および第16図に示すように、装置本体の仕切
り板800の上部には、高周波誘導加熱炉810の炉体
811(第1実施例と同様に保温筒および保温プレート
からなっている)の外周には、外径がφ5〜6、内径が
φ3〜4の銅パイプからなるワークコイル813が絶縁
被覆を施されて10ターン程度巻かれている。ワークコ
イル813は、内径がφ60であり、長さが60mmで
ある。ワークコイル813の左右の中央部は、L字状の
支持金具812.814の先端と銀ロウ付けされている
。支持金具812,814の基端は、耐熱性の高いセラ
ミックス材料からなる保持板815にボルト816,8
17で固定されている。ワークコイル813の両端部は
、前記保持板815を貫通して裏側へ引き出されている
。この引き出されたワークコイル813の両端延長部は
、下方へ直角に曲げられ、絶縁性の高いホースを介して
図示してない前記給排水口に接続されている。そして図
示はしてないが、上記ワークコイル813の両端延長部
における給水側経路には、逆止弁が取付けられており、
排水側経路には、水道水の量を計測する流量計が取付け
られている。上記ワークコイル813の前記保持板81
5を貫通して裏側へ引き出されている両端延長部には、
端子818.819が銀ロウ付けされている。これらの
端子818,819には、前記した筒周e、電力供給用
のフィーダ92の端末部がビス止めされている。
鋳造装置本体80の仕切り板801の上部の前記加熱炉
810に対向する位置には、ルツボ保持ユニット820
.着脱手段8301ルツボ進退回転駆動ユニット840
等が設置されている。後で詳しく説明するが、821は
ルツボ、822はルツボ保持体、858は駆動モータ、
860はタイミングベルトである。
また鋳造装置本体80の仕切り板801の下部には遠心
機ユニット870が設置されている。
後で具体的構造については説明するが、遠心機モータ8
71の回転力をベルト872で回転主軸873に伝達し
、回転主軸873の回転によって鋳型に遠心力を与え、
遠心鋳造を行なうものとなっている。
第17図はルツボ保持ユニット820の側面図、第18
図は同ルツボ保持ユニット820におけるルツボ821
のみを取り出して示して上面図である。
第17図に示すように、ルツボ保持ユニット820は、
白金ルツボ821をルツボ保持体822によって保持す
る如く構成し、かつルツボ保持体122に断熱材からな
る保温プレート824を介して付設されている結合用フ
ランジ825を、着脱手段830を介して、ルツボ進退
回転駆動ユニット840の結合用フランジ845に対し
て着脱自在に取り付けたものとなっている。
823は白金製のルツボ押さえ用ピンであり、826.
827はアルミナ製のルツボ保持体取付は用ビスであり
、828は白金系熱電対てあり、829は上記熱電対の
端子である。上記端子829は、第17図では1個しか
示されていないが、実際は、上記熱電対828の両端部
とそれぞれ接続されている一対の円柱状の端子である。
上記各端子829は、結合用フランジ825における図
中右端面のセンタ一部位からずれた位置に、所定間隔を
おいて、一端面をフランジ表面に露出させた状態で埋め
込まれている。
第18図に示すように、ルツボ保持体822は、白金ル
ツボ821の外側をアルミナファイバー等の断熱性、耐
熱性、耐熱衝撃性の高い部材822Aて保持し、その外
側をチタン酸アルミニウム等の物理的強度が大きく、耐
熱性、耐熱衝撃性の高い部材822Bで保持する如く構
成されている。切欠部822Cは、注湯動作に支障が生
じないように設けた、第1実施例の切欠部122aと同
様の切欠部である。なおこの切欠部822Cは、第18
図中、左半分が切除されたものとなっている。このため
、ルツボ保持体取付は用ビス827の綿め付は操作等を
行なう場合に、ルツボ保持体822の一部が邪魔になら
ずに済む。したがってルツボ保持体取付は用ビス827
の締め付は操作等を容易に行なえる。また上記形状にす
ると成形加工も容易になる。
着脱手段830は、次のように構成されている。
ルツボ保持体822に付設されている結合用フランジ8
25における図中右端面のセンタ一部位には、プーリ状
の柱状凸部からなる第1の係合部831が設けである。
またルツボ保持ユニット820を進退駆動および回転駆
動するためのルツボ進退回転駆動ユニット840の先端
に付設されている結合用フランジ845における図中左
端面のセンタ一部位には、前記第1の係合部83]と係
合する筒状四部からなる第2の係合部832が設けであ
る。上記第1の係合部831と第2の係合部832との
係脱操作を行なうことにより、前記ルツボ保持ユニット
820を、ルツボ進退回転駆動ユニット840に対して
着脱自在に取り付は得るものとなっている。
ルツボ保持ユニッ)820側の結合用フランジ825に
おける図中右端面のセンターから大きくずれた位置には
、孔833が設けである。またルツボ進退回転駆動ユニ
ット840側の結合用フランジ845における図中左端
面のセンターから大きくずれた位置には、前記孔833
と嵌合する突起834が設けである。上記孔833と突
起834との嵌合により、ルツボ保持ユニット820と
ルツボ進退回転駆動ユニット840との回転方向の位置
決めが行なわれる。また上記結合用フランジ845にお
ける図中左端面の前記−対の埋め込み端子829と対向
する位置には、第17図では1個しか示していないが、
一対のピン端子835が設けである。このピン端子83
5は、結合用フランジ845の端子保持孔845a内に
一定範囲での進退動作が可能な如く挿入されている。そ
してピン端子835の基端部と端子保持孔845aの底
部との間には、コイルスプリング845bが圧縮状態で
挿着されている。かくしてピン端子835は、常時は結
合用フランジ845の表面から一定長さだけ突出した状
態に保持されている。そして結合用フランジ825と8
45とが接合状態になった時には、ピン端子835の先
端部は、埋め込み端子829の露出面で押圧され、端子
保持孔845aの中に押し込まれる。このときビン端子
835は、コイルスプリング845bを更に圧縮しなが
ら押し込まれる。したがってビン端子835の先端部と
埋め込み端子829の露出面とは、強い圧力で接触した
状態となる。この結果、両端子間の電気的導通が図られ
る。一対のビン端子835は、結合用フランジ845の
背面側から導入された一対の補償導線836にそれぞれ
接続されている。
第1の係合部831と第2の係合部832との間には、
第1の係合部831が第2の係合部832から脱抜する
のを阻止するための係止手段が設けられている。この係
止手段は、結合用フランジ825側の柱状凸部からなる
第1の係合部831の外周面に、環状をなすV字溝83
1aを設けると共に、結合用フランジ845側の筒状凹
部からなる第2の係合部832の内周面に先端を臨ませ
た状態で、係止用ねじ837を、結合用フランジ845
に対し、その軸心とは直交する方向に進退自在に設けた
ものである。すなわちこの係止手段は、第1の係合部8
31を第2の係合部832に係合させた状態で、係止用
ねじ837の先端を第1の係合部831のV字溝831
aに差し込むことにより、第1の係合部831が第2の
係合部832から脱抜するのを阻止するように構成した
ものである。
なおルツボ821としては、繰り返し使用可能な白金合
金系のルツボを用い、これを各ルツボ保持ユニット82
0毎に、予め備え付けておくようにする。
かくしてルツボ保持ユニット820全体を、ルツボ82
1を保持した状態のまま進退回転駆動ユニット840に
対して適時着脱操作することができる。したがって異種
の鋳造材料を用いるために、ルツボ821を交換して鋳
造を行なう必要が生じた場合には、係止用ねじ837を
緩めることによって、それまで使用していたルツボ保持
体821を保持した状態のまま、ルツボ進退回転駆動ユ
ニット840の結合用フランジ845から離脱させる。
しかるのち予め準備されている所要のルツボ821を備
えた別のルツボ保持ユニット820を、ルツボ進退回転
駆動ユニット840に対して装着すればよい。すなわち
第1の係合部831を第2の係合部832に嵌合させ、
しかるのち係止用ねじ837を締め付ける。こうするこ
とにより、係止用ねじ837の先端が柱状凸部の外周の
1字溝内に差し込まれる。かくして第1の係合部831
の脱抜が阻止されるものとなる。
この様にルツボ進退回転駆動ユニット840に対し、ル
ツボ保持ユニット820を簡単に着脱できるので、異な
るガラス組成の材料を用いる場合や、着色材の含有量が
異なるプラスを使用する場合等において、単にルツボ保
持ユニツI−820の交換を行なうだけで済み、歯科技
工の操作効率を向上できる。
なお係止用ねじ837の代わりに、図示はしないが、係
止ピンと、この係止ピンを常に軸心方向へ変位するよう
に付勢するコイルスプリングとからなる係止ピン機構を
用い、操作を容易化するようにしてもよい。
第19図および第20図は、ルツボ進退回転駆動ユニッ
ト840の構成を、分解して示す斜視図である。
第19図において、841は円柱状の操作シャフトであ
り、その一端には前記結合用フランジ845が嵌合固定
されている。操作シャフト841の他端近傍の外周面に
は、ピン挿着孔842が設けである。このピン挿着孔8
42には、後述する案内筒体および駆動筒体の周壁に設
けである溝を通してガイドビン843が挿着される。
なお上記ガイドビン843には、このガイドビン843
と上記谷溝との摺動摩擦を軽減させるために、一対のロ
ーラ844 a、844 bおよびスペーサ846が嵌
め込まれる。
案内筒体846は、軸心部に前記操作シャフト841を
摺動自在かつ回動自在に保持する軸孔847を有してい
る。また案内筒体846の周壁には、前記ガイドビン8
43を軸心と平行な方向ヘガイドする第1のガイド溝8
48aと、この第1のガイド溝848aに連なり、前記
ガイドビン843を軸回り方向へ案内する第2のガイド
溝848bとが設けである。上記案内筒体846の両端
は、支持板849および850により挾持され、かつ複
数本のビス851〜854によって固定化される。
駆動筒体855は、前記案内筒体846の外周に回転自
在に嵌合される。この駆動筒体855の周壁には、前記
ガイドビン843と係合する螺旋溝856が設けである
。また駆動筒体855の端部外周には、ギヤ部857が
設けである。
第20図は、駆動筒体855と、この駆動筒体端部の近
傍に設置されている駆動制御系との結合関係を示す斜視
図である。正逆回転可能な駆動モータ858の軸に取付
けた駆動ギヤ85つと、前記駆動筒体855のギヤ部8
57との間には、タイミングベルト860が掛けられて
いる。また上記ギヤ部857の端面には円弧状をなす標
示片864が取付けである。この標示片864は所定角
度をもって配設された3個のフォトインタラプタ861
,862,863の各ギャップ部を通過し得るものとな
っている。フォトインタラプタ861.862.863
は、標示片864の通過をセンシングすることにより、
駆動筒体855の回動角をセンシングし、操作シャフト
831の位置決めをなすべく駆動モータ858を制御す
るものである。
かくして駆動モータ858を正回転させると、この回転
力がタイミングベルl−860により駆動筒体855に
伝達される。このため駆動筒体855が第19図中矢印
で示す方向へ正回転する。このため螺旋溝856はガイ
ドビン843に対して図中左上方向への移動力を与える
。ところでガイドビン843は、案内筒体846のガイ
ド溝848a、848bに沿ってしか移動できないよう
に移動範囲を規制されている。したがって上記移動力を
与えられると、ポイントbに位置しているガイドビン8
43は、先ず第2のガイド溝848bに沿って円周方向
(第19図中上方向)へ移動し、第1のガイド溝848
aと第2のガイドIIt848 bとの接続ポイントC
まで移動する。
次いで第1のガイド溝8488に沿って軸方向(第19
図中上方向)に移動し、ポイントaに到達する。
駆動モータ858を逆回転させると、上記とは逆の動作
が行なわれる。その結果、ガイドビン843は、ポイン
トaから第1のガイド溝8488に沿って軸方向へ移動
し、接続ポイントCまで移動する。しかるのち第2のガ
イド溝848bに沿って円周方向へ移動し、ポイントb
に到達する。
上記ガイドビン843の動きは、そのまま操作シャフト
841.ルツボ821の動きでもある。
すなわち、ガイドビン843がポイントCにあるとき、
ルツボ821は初期位置にある。そしてガイドビン84
3がポイントaにくると、ルツボ821は前進して炉体
811の中の溶融位置に送込まれる。さらにガイドビン
843がポイントCを経由してポイントしにくると、ル
ツボ821は炉体外部の所定位置まで引出されたのち、
その位置で120°傾けられ、溶融材料を鋳型に注湯す
ル状態になる。上記三つのポイントへの位置決めは、前
記標示片864およびフォトインタラプタ861〜86
3によるセンシング動作により行なわれる。
第21図は鋳造装置本体80の一部を省略した主要部の
みを斜め上方から見た斜視図である。
図示の如く遠心機ユニット870は、回転主軸873の
軸心と垂直に、一対のアーム874a。
874bを有している。これら各アーム874a。
874bの先端には、バケットホルダ875a。
875bを介してそれぞれ鋳型保持バケット876a 
 876bが揺動自在に取付けられている。鋳型保持バ
ケット876a、876bの中には、図示してない鋳型
が収容保持される。回転主軸873の上端部には、シャ
フト877を介してつまみ878が連結されている。
注湯時においては、つまみ878により位置決めされた
バケット内の鋳型(不図示)に対し、仕切り板800に
開けた穴801を通してルツボ821内の溶融材料を注
l易し、回転主軸873を回転させて鋳型保持バケット
876a、876bを回転させ、これらバケット876
a、876b内の鋳型に遠心力を与えて溶融材料の鋳込
みを行なう。
次に第2実施例の全体の動作を説明する。まず冷却水を
流す。電源ユニット70のメインスイッチ71をONに
する。鋳造装置本体80の蓋87を開ける。ルツボ82
1内にガラス材料等の歯科用鋳造+イ料を入れる。MB
2を閉じる。「スタート/キャスト」ボタン82を押す
。そうすると、ルツボ821が炉体811内に入る。高
周波電源がONとなり、フィーダ92を介してワークコ
イル813に電流が流れる。約5〜10分で白金ルツボ
821の温度が1450℃になり、材料は溶融状態にな
る。その後1250℃まで降温させると、ブザーが鳴り
、鋳造可能なスタンバイ状態になった事が報知される。
なおルツボ温度が所要の設定温度となるように、ワーク
コイル813へ供給される高周波電流は、温度調節器7
3によりプログラム制御されている。
そして実際のルツボ温度が何度であるかは、白金系熱電
対828により測定される。この測定された温度情報は
、上記温度調節器73へフィードバックされる。
i87を開け、一方のバケット例えば876bの中に、
600℃に予熱されている鋳型を入れる。
他方のバケット例えば876aの中には鋳型と同−ff
1ffiのアルミニウム製のバランサーが入れである。
つまみ878を回転操作し、鋳型を仕切り板800の穴
801の真下に位置させる。この位置決めは、図示して
ないが、第20図に示した標示片およびインタラプタと
同様に構成されたセンサによるセンシング動作にて行な
うものとする。次に蓋87を閉じる。再び「スタート/
キャスト」ボタン82を押す。こうすると、ルツボ82
1が炉体811から引き出され、前記穴801の上方で
120°の角度だけ回動して傾く。かくして溶融材料の
鋳型内への注湯が行なわれる。約2秒後にルツボ821
は初期状態に戻される。これと同時に遠心機モータ87
1がONとなり、回転主軸873が高速回転し、約1分
間だけ遠心動作が行なわれる。この遠心動作による遠心
力の作用により、溶融材料が鋳型内部に鋳込まれる。そ
の後ブザーが鳴ったところで蓋87を開け、鋳造後の鋳
型を取出す。
上記した本実施例によれは、材料の加熱溶融。
鋳型への注湯、遠心機ユニット870の回転および停止
といった一連のプロセスが、はぼ自動的に行なわれるの
で、使用する者が格別の熟練度を伸していなくても手軽
に鋳造を行なえる。
また加熱溶融手段として高周波誘導加熱炉810を用い
ているため、効率のよい加熱溶融を行なえる上、装置の
小型化をはかれる。
さらに加熱溶融された材料が鋳型内に落下投入されると
同時に遠心機ユニット870が高速回転動作する構成で
あるため、鋳造材料の冷却固化が進まない間に鋳込み動
作を終了できる。
また遠心機ユニット870の回転動作に応じて鋳型の姿
勢がバケット876aまたは876bと共に変わるよう
に工夫されているので、遠心機の回転開始時における衝
撃力や、高速回転中における遠心力によって、材料が鋳
型内からこぼれ出すおそれがない。
なお本発明は上述した実施例に限定されるものではない
。たとえば、遠心機ユニットの回転数や鋳型予熱炉の温
度等を、任意に可変設定し得るように構成してもよい。
このほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施
可能であるのは勿論である。
[発明の効果] 本発明によれば、効率のよい加熱溶融を行なえ、しかも
装置の小型化をはかり得、使用する者が格別の熟練度を
有していな(でも手軽に鋳造を行なえ、鋳造材料の冷却
固化が進まない間に鋳込みを終了でき、遠心機の回転開
始時における衝撃力や、高速回転中における遠心力によ
って、材料が鋳型内からこぼれ出すおそれがなく、高品
質な人工歯冠等の鋳造品を容易に鋳造することが可能な
歯科用遠心式鋳造装置を提供できる。
また本発明によれば、実用上好ましい状態で使用するこ
とが可能な手段、すなわちルツボ温度を正確に測定し、
その測定した温度情報を温度調節器に対してフィードバ
ックすることにより、ルツボ温度が所要の設定温度にな
るように制御する手段、炉体やルツボ保持体や結合用フ
ランジ等が高周波誘導加熱による熱的な悪影響をそれほ
ど被らずに済む手段、ルツボ保持ユニットを適時容易に
交換し得る手段、ルツボ保持ユニットを迅速かつ適確に
進退および回転駆動させ得る手段、等を備えた歯科用遠
心式鋳造装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第13図は本発明の第1実施例を示す図で、第
1図は歯科用遠心式鋳造装置の設置状態を示す正面図、
第2図は第1図の■−■線矢視断面図、第3図は鋳造装
置本体の鋳造材料融解部を示す上面図、第4図(a H
b )(c )はルツボ保持ユニットを詳細に示す図、
第5図(a )(b )(c )はルツボの形状を示す
図、第6図はバケットホルダに対するバケットの取付は
状態および筺体内を仕切るベース板との配置関係を示す
図、第7図はバケットの外観を示す斜視図、第8図(a
 )(b )はバケットの中に収容保持される鋳型の一
例を示す斜視図および断面図、第9図(a )(b )
は鋳型の湯受は部における底部構造を示す斜視図、第1
0図(a )(b )は鋳型予熱炉の構成を示す斜視図
、第11図は遠心鋳造部と回転駆動部と鋳型予熱部との
配置関係を示す図、第12図は電気系の構成を示すブロ
ック図、第13図は鋳造装置の一連の動作を示すタイミ
ング図である。 第14図〜第21図は本発明の第2実施例を示す図で、
第14図は歯科用遠心式鋳造装置の設置状態を示す正面
図、第15図は鋳造装置本体の内部を横方向から見た図
、第16図は同じく鋳造装置本体の内部を上方向から見
た図、第17図はルツボ保持ユニットの側面図、第18
図は同ルツボ保持ユニットにおけるルツボのみを取り出
して示した上面図、第19図および第20図はルツボ進
退回転駆動ユニットの構成を示す分解斜視図、第21図
は鋳造装置本体の一部を省略して主要部のみを斜め上方
から見た斜視図である。 10・・・作業台、20・・・電源・制御ユニット、3
0.80・・・鋳造装置本体、100・・・鋳造材料融
解部、110,810・・・高周波誘導加熱炉、111
・・・保温筒、112,124・・・保温プレート、1
13.813・・・ワークコイル、120゜820・・
・ルツボ保持ユニット、121,821・・・白金ルツ
ボ、122,822・・・ルツボ保持体、125.82
5・・・結合用フランジ、126a。 126b・・・アルミナパイプ、127,828・・・
白金系熱電対、128・・・アルミナ保護管、130.
840・・・ルツボ進退回転駆動ユニット、200・・
・遠心鋳造部、211・・・鋳型、300・・・回転駆
動部、400・・・鋳型予熱部、830・・・着脱手段
、870・・・遠心機ユニット。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)歯科用鋳造材料を入れるルツボと、このルツボを
    保持するルツボ保持ユニットと、前記ルツボ内の歯科用
    鋳造材料を加熱溶融する如く設けられた加熱炉と、この
    加熱炉内に前記ルツボを挿脱操作してルツボ内の材料の
    加熱溶融を行なわせる如く前記ルツボ保持ユニットを進
    退駆動すると共に、加熱溶融した前記材料を予め位置設
    定された位置において鋳型内に注湯する如く前記ルツボ
    保持ユニットを回転駆動するルツボ進退回転駆動ユニッ
    トと、このルツボ進退回転駆動ユニットにより加熱溶融
    した前記材料の注湯が行なわれた鋳型を、保持するバケ
    ットと、このバケットを回転アームの端部に揺動自在に
    取付けた状態で上記アームを回転動作させることにより
    前記鋳型に遠心力を与える遠心機ユニットと、を具備し
    たことを特徴とする歯科用遠心式鋳造装置。 (2)歯科用鋳造材料を加熱溶融する加熱炉が、高周波
    誘導加熱炉であることを特徴とする請求項1に記載の歯
    科用遠心式鋳造装置。 (3)歯科用鋳造材料を入れるルツボが、白金系ルツボ
    であることを特徴とする請求項1に記載の歯科用遠心式
    鋳造装置。 (4)歯科用鋳造材料を入れる白金系ルツボの外面に、
    温度測定用の白金系熱電対の温度接点部を接続固定し、
    上記熱電対の他端部をルツボ保持ユニットの基端部外面
    に固定し、この固定された上記熱電対の他端部とルツボ
    温度調節器との間を補償導線にて接続したことを特徴と
    する請求項3に記載の歯科用遠心式鋳造装置。 (5)ルツボを保持するルツボ保持体が、アルミナファ
    イバーボードにて形成されていることを特徴とする請求
    項2に記載の歯科用遠心式鋳造装置。 (6)ルツボを直接保持するルツボ保持ユニットにおけ
    るルツボ保持体は、ルツボの外側をアルミナファイバー
    等の断熱性、耐熱性、耐熱衝撃性の高い部材で保持し、
    その外側をチタン酸アルミニウム等の物理的強度が大き
    く、耐熱性、耐熱衝撃性の高い部材で保持する如く構成
    されたものであることを特徴とする請求項2に記載の歯
    科用遠心式鋳造装置。(7)ルツボ保持ユニットの基端
    部に第1の係合部を設け、前記ルツボ保持ユニットを進
    退駆動および回転駆動するための進退回転駆動ユニット
    の先端部に前記第1の係合部と係合する第2の係合部を
    設け、前記第1の係合部と第2の係合部との係脱操作に
    より、前記ルツボ保持ユニットを前記ルツボ進退回転駆
    動ユニットに対して着脱自在に取付け可能としたことを
    特徴とする請求項1に記載の歯科用遠心式鋳造装置。 (8)ルツボ進退回転駆動ユニットは、一端をルツボ保
    持ユニットの基端部に結合され、他端近傍の外周面にガ
    イドピンを植設された円柱状の操作シャフトと、この操
    作シャフトを摺動自在および回動自在に保持する軸孔を
    有しかつ周壁に前記ガイドピンを軸心と平行な方向へ案
    内する第1のガイド溝およびこの第1のガイド溝に連な
    り前記ガイドピンを軸回り方向へ案内する第2のガイド
    溝とを有する案内筒体と、この案内筒体の外周に回転自
    在に嵌合されかつ周壁に前記ガイドピンと係合する螺旋
    溝を有し駆動源からの動力で回転することにより上記ガ
    イドピンを前記第1、第2のガイド溝に沿って移動させ
    る駆動筒体とを具備したことを特徴とする請求項1に記
    載の歯科用遠心式鋳造装置。 (9)ルツボの溶融材料注湯口は、ルツボ姿勢を水平に
    保持した状態において、溶融材料がルツボ内外へ分離し
    て流下する如く、垂直断面が円弧状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の歯科用遠心式鋳造装置
    。 (10)ルツボを保持するルツボ保持体を、ルツボ進退
    回転駆動ユニットの操作シャフトに対して所定の位置関
    係で結合するための結合用フランジが、耐熱性非導電性
    セラミックスにて形成されていることを特徴とする請求
    項2に記載の歯科用遠心式鋳造装置。 (11)高周波誘導加熱炉の炉体を構成する筒状の保温
    筒体およびこの保温筒体の開口端を閉塞する板状の保温
    プレートが、アルミナファイバーボードにて形成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の歯科用遠心式鋳
    造装置。
JP2036316A 1989-03-17 1990-02-19 歯科用遠心式鋳造装置 Pending JPH037304A (ja)

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