JPH037227Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、自動車のボデー外板に取付けられる
プロテクタモールに関するものである。

〈従来の技術〉 第３図で示すように、自動車のボデー外板１に
プロテクタモール２が取付けられている。このプ
ロテクタモール２は塩化ビニル等の合成樹脂材に
よる帯状板であり、第４図で示すように接着材３
よりボデー外板１に取付けられる。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上記プロテクタモール２は射出成形によるもの
であり、原料を着色して成形される。従つて、成
形時の色変更時には成形型の洗浄等で工数が大で
あり、またモール表面が単色のため意匠性に乏し
い点がある。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、合成樹脂
材よりなる帯板状のモール本体の表面に、長手方
向に沿つた凹部を形成し、この凹部に文字、模
様、着色等を施した装飾板を充填し、モール本体
に延伸可塑性筒状フイルムを被嵌して熱処理密着
により被覆したものである。

〈作 用〉 上記本考案は、モール本体の表面の凹部に充填
した装飾板が装飾機能し、被覆する延伸可塑性筒
状フイルムも併せて装飾機能するものである。

〈実施例〉 以下本考案の実施例を第１図及び第２図により
説明する。２ａは合成樹脂材より成る帯板状のモ
ール本体である。このモール本体２ａの表面に長
手方向に沿つた凹部４を形成し、この凹部２ａ内
に装飾板５を充填する。前記装飾板５は合成樹
脂、紙その他任意の材質によるものであり、その
表面には文字６、その他マーク、模様、着色等が
施されている。

この装飾板５を充填したモール本体２ａに延伸
可塑性（熱収縮性）の筒状フイルム７を被嵌し、
熱処理密着より被覆したものである。この筒状フ
イルム７は透明又は半透明であり、色柄を施して
もよい。

本考案は上記の通りの構造であるから、モール
本体２ａの表面の凹部４に充填した装飾板５の文
字６、その他のマーク、模様、着色等が、被覆さ
れた筒状フイルム７を透して視認され、また、筒
状フイルム７に色柄を施した場合は、筒状フイル
ム７の色柄と併せて複合的に装飾表現される。

〈考案の効果〉 以上のように本考案によると、モール本体自体
が装飾機能を果たすものではなく、モール本体の
表面に施される別体の装飾板並びに被覆する筒状
フイルムが装飾機能するため、モール本体の着色
は影響を及ぼすことがなく、モール本体の射出成
形に当たつて色変更時に型洗浄を行う必要がなく
なる。また、装飾も自由に表現でき、意匠的な美
観を高揚する。さらに、装飾板はモール本体の凹
部に充填されるので所定位置に安定して配置さ
れ、筒状フイルムの被覆層により傷付きや汚損等
から保護される効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は断面図、第
３図はプロテクタモールを取付けた自動車の斜視
図、第４図は従来品の断面図である。 ２ａ……モール本体、４……凹部、５……装飾
板、７……筒状フイルム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂材よりなる帯板状のモール本体の表面
   に、長手方向に沿つた凹部を形成し、この凹部に
   文字、模様、着色等を施した装飾板を充填し、モ
   ール本体に延伸可塑性筒状フイルムを被嵌して熱
   処理密着により被覆して成るプロテクタモール。