JPH0368829A - 圧力検出器およびその製造方法 - Google Patents

圧力検出器およびその製造方法

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JPH0368829A
JPH0368829A JP20509589A JP20509589A JPH0368829A JP H0368829 A JPH0368829 A JP H0368829A JP 20509589 A JP20509589 A JP 20509589A JP 20509589 A JP20509589 A JP 20509589A JP H0368829 A JPH0368829 A JP H0368829A
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oxide
oxide single
pressure
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JP20509589A
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Naohito Mizuno
直仁 水野
Minoru Nishida
実 西田
Yoshinori Otsuka
義則 大塚
Makoto Ozaki
眞 尾崎
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は圧力検出器に関し、特に高温流体の圧力測定例
えば内燃機関の燃焼圧測定に好適な圧力検出器に関する
〔従来の技術〕
従来、この種の装置において、そのセンシング部は、絶
縁基板上に単結晶あるいは多結晶シリコンからなる半導
体歪ゲージ素子を形成したいわゆるSO■構造に構成さ
れている。このものは、拡散ゲージ型のもののようにP
N接合部を有していないため、高温でのリーク電流の発
生がなく、200″C以上の高温雰囲気下での圧力検出
を可能としている。
Sol構造のセンシング部としては、単結晶シリコン基
板上に絶縁層を介して単結晶シリコンまたは多結晶シリ
コンよりなる半導体歪ゲージ素子を形成するものが知ら
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、高温用圧力検出器においてはハウジング
等に金属が使用されており、上記シリコン基板を用いる
ものはこのシリコン基板の金属製ハウジングへの接着が
接着強度のあまり強くないガラス接合に限定されてしま
い、高いシール性を実現できないという問題がある。
そこで、本発明者らは、絶縁基板として、金属製ハウジ
ングにろう付けによって強固に接着固定することができ
るサファイア、スピネル、マグネシア等の酸化物系単結
晶基板を採用した。
しかしながら、酸化物系単結晶基板は、単結晶シリコン
基板を加工する時のようなケミカルエツチングが適用で
きず、その加工は機械的加工に頼らざるを得ないという
問題がある。
この新たな基板を用い、従来と同様の発想による圧力検
出器の加工を考えた場合には、薄肉状の受圧ダイヤフラ
ムを形成すべくドリル等による基板裏面からの切削加工
を行うことになり、第12図に示す如くその形状精度が
著しく悪くなることは必至であり、それに伴ってダイヤ
フラム面に形成した半導体歪ゲージ素子13に加わる応
力値が大きくばらつき、さらには圧力検出器としての出
力値にばらつきが生じてしまうこととなる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、高温用の
圧力検出器として金属製ハウジングに強固に固定できる
酸化物系単結晶基板を採用し、従来波(ネテの単なる適
用でなく新たな発想により、受圧ダイヤフラムの形状を
高精度に構成して出力値のばらつきを抑えることができ
る圧力検出器と、その受圧ダイヤフラムを高い形状精度
にて構成することができる製造方法を提供するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、 請求項1記載の発明においては、第1図の基本構成図に
示すように、 所定の位置に開口した貫通穴を有する第1の酸化物系単
結晶基板と、 この第1の酸化物系単結晶基板上に接合されて、前記所
定の位置に受圧ダイヤフラムを構成する平板状の第2の
酸化物系単結晶基板と、 前記受圧ダイヤプラムにおいて、前記第2の酸化物系単
結晶基板の前記第1の酸化物系単結晶基板との接合面と
反対側の端面に、半導体歪ゲージ素子を配設したことを
特徴とする構成とし、請求項4記載の発明においては、 第1および第2の酸化物系単結晶基板において、第1の
酸化物系単結晶基板の所定の位置に貫通穴を開口する穴
加工工程と、 この貫通穴を開口した第1の酸化物系単結晶基板と、平
板状の前記第2の酸化物系単結晶基板の鏡面同志を、接
合し、前記所定の位置に受圧ダイヤプラムを構成した接
合基板を形成する基板接合工程と、 この接合基板において、前記第2の酸化物系単結晶基板
の前記第1の酸化物系単結晶基板との接合面と反対側の
端面の前記受圧ダイヤフラム面に、半導体歪ゲージ素子
を形成する素子形成工程とを含むことを特徴とする圧力
検出器の製造方法を提供する。
〔作用・効果〕
第1図に示すように、受圧ダイヤフラム1aは、所定の
位置に開口した貫通穴12aを有する第1の酸化物系単
結晶基板12と平板状の第2の酸化物系単結晶基板11
との接合によって構成される。
そのため、受圧ダイヤフラム面上の寸法精度は第1の酸
化物系単結晶基板12の貫通穴12aの加工精度および
第2の酸化物系単結晶基板11の厚さ精度によってのみ
決定され、その寸法精度を高精度に構成することができ
る。従って、ダイヤフラム面上に配設された半導体歪ゲ
ージ素子13に加わる応力のばらつきは抑えられ、しか
して半導体歪ゲージ素子13からの出力値のばらつきを
抑えることができるという優れた効果がある。
また、前述のように、酸化物系単結晶基板を使用するた
めに、金属製ハウジングに強固に固定でき、高いシール
性を実現することができる。
また、請求項4記載の発明によっては、上記効果を有す
る圧力検出器を製造することができるという優れた効果
がある。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
第2図には、本発明一実施例を適用した圧力検出器の主
要部構造を示す。右端部を大径とした筒状ハウジング3
には本体外周に取付用ネジ部3aが形成され、左端開口
には一端閉鎖の筒体よりなるエレメントホルダ2が挿通
配設され、溶接により密着固定しである。
エレメントホルダ2は熱膨張係数の小さいFe−Ni−
Co系合金で構成されており、エレメントホルダ2内は
圧力導入ポートとなしである。また、圧力導入ボートの
側壁には開口2aが設けられている。
該エレメントホルダ2には、酸化物系単結晶基板である
サファイア基板より構成されたセンシングエレメント1
が、開口2aをふさぐべく開口2a上方より、後述する
如く、ろう付によって強固に接合覆着しである。なお、
開口2aの中心直上のセンシングエレメント1に薄肉と
なった凹部が設けられており、受圧ダイヤフラム1aと
しである。センシングエレメント1の詳細を第3図(a
)。
(ロ)に示す。なお、第3図(a)は同図(b)に示す
もののAA断面図、第3図(ロ)は平面図(ただし、表
面保護膜は図示路)である。
センシングエレメント1はサファイア基板を加工したも
のであり、貫通穴加工を施したサファイア基板12の上
に平板のサファイア基板11を接合することにより、薄
肉の受圧ダイヤフラム1aを構成している。なお、受圧
ダイヤフラム1aは、直方体形状のセンシングエレメン
ト1においてその立子方向における一方端に構成されて
いる。また、他方端はリード取出頭域として後述するパ
ッド部15.IC回路チップ5等が構成されている。
また、センシングエレメント1は第3図(a)、 (b
)に示すように、接合したサファイア基板表面の4ケ所
にシリコンを気相成長させて不純物をドープしたp型車
結晶シリコン薄膜からなる半導体歪ゲージ素子13a、
13bを形成したものである。
なお、半導体の面方位は(100)であり、半導体歪ゲ
ージ素子の長手方向は(100)面の〔110〕方向で
、第3図(b)においてセンシングエレメント1の長手
方向となっている。また、半導体歪ゲージ素子13a、
13bは、前記受圧ダイヤフラム1aの周縁部直上に配
置され、同じくサファイア基板に形成した金属薄膜ある
いは半導体薄膜からなるリード電極14により互いに接
続配線されている。このリード電極14は前述のり−ド
取出領域を構成するセンシングエレメント1の他端部ま
で平行に配線されており、配線の終端には金属電極から
なるパッド部15が配設されている。
そして、センシングエレメントlの表面上にはパッシベ
ーション用の表面保護膜16が被着されている。
第2図においてセンシングエレメント1表面の右端には
、リード取出領域が構成され、前述のパッド部15とワ
イヤ線4によってボンディングされる信号処理用のIC
回路チップ5が接着固定されている。IC回路チップ5
は、増幅回路および温度補償回路とから構成され、リー
ド線6を介して外部と接続されている。なお、温度補償
回路は受圧ダイヤフラム1a部の温度変化に伴って変化
する半導体歪ゲージ素子の抵抗値特性を補償するもので
ある。
さらに、第2図において、ハウジング3には筒体のカバ
ー7が溶接固定され、カバー7とハウジング3に接着固
定されたホルダ部材8により、前記ハウジングエレメン
ト1がその右端部において支えられている。
上記構成において、センシングエレメント1に設けられ
た受圧ダイヤフラム1aに高温流体の流体圧が作用する
と、受圧ダイヤフラム1aにはこの流体圧に応じた応力
が働き、これを変形せしめ、変形歪すなわち作用した応
力値に応した出力信号が半導体歪ゲージ素子より発せら
れる。ここで、センシングエレメントlは前述のように
貫通穴加工した基板12と平板の基板11との接合基板
であり、受圧ダイヤフラム1aは第1図の詳細図に示す
ように高い寸法精度にて構成されているために、受圧ダ
イヤフラム1a表面に形成された半導体歪ゲージ素子1
3a、13bに加わる前記応力値のばらつきは極めて小
さくなる。従って、半導体歪ゲージ素子の発生する前記
出力信号のばらつきも極めて小さくなる。
次に、第4図を用いて本実施例の出力信号の発生原理を
説明する。第4図は、本実施例の半導体歪ゲージ素子1
3a、13bの配置図である。第4図において、半導体
歪ゲージ素子13aには、該ゲージ素子13aの長平方
向にダイヤフラム1aの接線方向の応力σ−が働き、こ
の長手方向に対して垂直方向にダイヤフラム1aの半径
方向の応力σ□ が働く。一方、半導体歪ゲージ素子1
3bには、該ゲージ素子13bの長手方向に応力σlが
、長平方向に対して垂直方向に応力σ−が働くことにな
る。p型車結晶シリコンの(100)面の(110)方
向のピエゾ抵抗係数πオ、π。
(πlは縦係数、π、は横係数)には、πlz−π、 の関係があり、半導体歪ゲージ素子13aおよび13b
の応力に応じた抵抗変化の割合は、それぞれ次のように
表される。なお、Ra、Rbはそれぞれ半導体歪ゲージ
素子13a、13bの抵抗値である。
すなわち、半導体歪ゲージ素子の13aと13bの抵抗
変化は逆向きとなり、ブリッジ回路(図示略)を構成し
たとき、印加された応力に応じた半導体歪ゲージ素子の
抵抗変化によってこのブリッジ回路のバランスが変化す
る。ブリッジ回路には定電流あるいは定電圧が印加され
ており、この抵抗変化が出力信号として発生される。
このようにして検出された出力信号すなわち圧力信号は
、信号処理用のIC回路チップ5で増幅され、温度補償
されて、リード線6を介して外部に取り出される。
なお、受圧ダイヤフラム1aは高温流体の熱により高温
下にさらされるが、センシングエレメント1のパッド部
15.IC回路チップ5のあるす−ド取出頭域は、該セ
ンシングエレメント1が細長い直方体形状に構成されて
いるために高温流体の熱の影響を抑制でき、リード取出
領域の高温に対する信頼性は高いものとなっている。
また、サファイアの熱膨張率はエレメントホルダ2に使
用したFe−Ni−Co系合金に近く、熱膨張率の差か
ら生じるいわゆるバイメタル効果を抑えることができる
また、ダイヤフラム1a部を除くセンシングエレメント
1の裏面、すなわち貫通穴加工を施したサファイア基板
12のエレメントホルダ2との接触側端面ば、第11図
に示す如く、これよりTiのメタライズ層9a、Moの
メタライズ層9b。
NiのメツキM9cが形成されており、Agペーストの
ろう付は層9dを介して前、記エレメントホルダ2に接
合固定しである。なお、エレメントホルダ2のろう付は
部分にもNiのメツキ1i2bが形成されており、ろう
付けによる接合は強固なものとなっている。すなわち、
センシングエレメントに高圧圧力が作用してもエレメン
トホルダ2とセンシングエレメント1のシール性が確保
され、高温・高圧環境下における圧力測定を正確に行う
ことができる。
次に、第3図(a)、 (b)に示すセンシングエレメ
ント1の製造手順を第5図、第6図(a)〜(8)を用
いて説明する。第5図は工程フローを示す図、第6図(
a)〜(g)は製造工程順の断面図である。
(酸化物系単結晶基板穴加工工程) 本実施例では酸化物系単結晶基板としてサファイア基板
を用いている。サファイア基板12の所定位置にドリル
等の機械研摩により貫通穴12aを開口する(第6図(
a)参照)。
(鏡面仕上げ工程) 次に、この貫通穴12aを開口したサファイア基板12
と何ら加工の施されていないサファイア基板11の各々
の基板表面を、ラッピングおよびポリッシングにより、
鏡面仕上げする(図示路)。
(基板接合工程) 次に、鏡面仕上げされたサファイア基板11゜12の鏡
面同志を接合し、接合基板とする(第6図(b)参照)
。なお、接合方法については後で詳細に説明する。
(基板薄肉加工工程) 第6図(C)に示すように、接合基板の上側のサファイ
ア基板11を研摩して所定の厚さに薄肉化した後、表面
をラップ・ポリッシュにより鏡面仕上げする。これによ
り、薄肉となった受圧ダイヤフラム1aが構成される。
(半導体歪ゲージ素子形成工程) 次に、第6図(d)に示すように、接合基板表面に半導
体薄膜例えば単結晶シリコン薄膜13”を気相成長等に
より被着する。そして、ボロン等の不純物を添加して該
半導体薄肉の導電型をp型とする。この不純物の添加方
法としては、半導体薄膜の成膜時に不純物ガスを導入し
て成膜する方法と、成膜後にイオン注入等により不純物
をドープする方法とがある。
次に、この不純物を添加したp型車結晶シリコン薄膜1
3゛をエツチングにより微細加工することによって、第
6図(e)に示すように該接合基板表面の所定位置に半
導体歪ゲージ素子13を形成する。
(リード電極配線工程) 次に、第6図(f)に示すように、例えばpt等による
金属薄膜よりなるリード電極14を配線形成する。金膜
薄膜はCVD法、スパッタ、蒸着等によって成膜し、そ
の後微細加工してリード電極14とする。この時、金属
電極からなるパッド部15も形成される(図示路)。
(保護膜形成工程) そして、第6図(8)に示すように、CVD、スパッタ
、蒸着等により、パッシベーション用の表面保護膜16
を形成する。
(ダイシング工程) そして、所定の大きさにテップダイシングして第3図(
a)、 (b)に示すセンシングエレメント1を製造し
た。
上記製造方法において、薄肉となった受圧ダイヤフラム
の寸法精度は、酸化物系単結晶基板穴加工工程時の貫通
穴加工の加工精度および基板薄肉加工工程時の平板の厚
さ制御によって決定されるため、容易に高い寸法精度を
有する受圧ダイヤフラムを構成することができる。
なお、上記製造工程において、リード電極配線工程時に
金属薄膜よりなるリード電極14を配線形成しているが
、リード電極14は半導体歪ゲージ素子13と同じ半導
体で構成してもよく、その場合は、半導体歪ゲージ素子
形成工程時に半導体歪ゲージ素子13と同時に形成する
ことができる。
また、上記製造工程では基板11と12を接合してから
基板11を薄肉化して受圧ダイヤフラム1aを構成して
いるが、貫通穴加工した基板12と、予め薄肉化した基
板11あるいは薄肉化した後半導体薄膜13′を被着し
た基板11とを接合するようにしてもよい。しかしなが
ら、薄肉部の厚さが100μm以下と薄い場合において
は、取り扱いに注意を要する。
次に、第5図に示す基板接合工程について、第7図〜第
10図を用いて説明する。なお、第7図。
第8図(a)〜(d)はサファイア基板の直接接合方法
を示す図であり、第7図は工程フロー図、第8図(a)
〜(d)は原子レベルでの結合の様子を示す構成図であ
る。また、第9図、第10図(a)、 (b)は接合剤
を用いて接合する方法を示す図であり、第9図は工程フ
ロー図、第10図(a)、 (b)は工程順の断面図で
ある。
まず、第1の基板接合方法として、第7図、第8図(a
)〜(d)を用いてサファイア基板の直接接合方法につ
いて説明する。これはシリコンウェハ同志の接合に通常
用いられている直接接合を、サファイア基板の接合に応
用したものである。
(a水処理工程) まず、2枚の鏡面仕上げしたサファイア基板を例えばキ
ャロス(硫酸と過酸化水素の混合液)などの酸性溶液に
浸漬し、第8図(a)に示すように、サファイア基板表
面に水酸基(−OH)を付加する。
(基板接着工程) 水酸基を付加した基板の鏡面同志を接着させると、2枚
の基板は第8図(b)に示すように水素結合力によって
密着する。
(脱水処理工程) 次に、200〜400°Cの温度において脱水処理を施
し、第8図(C)に示すように接合界面に存在する余分
な水分を除去する。
(高温処理工程) その後、1000〜1400 ”Cの高温下で約1時間
熱処理を加えると、水酸基が水(H2O)の形で放出さ
れ、2枚の基板は原子レベルで強固に接合される。なお
、作成した接合基板の接合強度試験では破断は全て接合
部以外で起こっており、接合部の強度は基板強度に相当
した。また、本接合方法によれば、接合界面が極めて薄
いため、熱歪の発生はほとんどない。
次に、第2の基板接合方法として、接合剤を用いる方法
を、第9図、第10図(a)、 (b)を用いて説明す
る。本接合方法は接合剤として金属アルコキシド溶液を
用いるものであり、酸化物系単結晶基板としてサファイ
ア基板を使用する場合、接合面に安定な酸化物Affi
、O,+が形成できるアルミニウムトリエトキシド(A
ffi  (C,H,0)ff) 、アルミニウムトリ
イソプロポキシド(,1!(○CzHt)、)溶液など
が使用される。
(金属アルコキシド溶液塗布工程) まず、第10図(a)に示すように基板11.12の鏡
面側に金属アルコキシド溶液17をスピンナ等で塗布す
る。
(基板接着工程) 次に、第10図(b)に示すように、金属アルコキシド
溶液17を塗布した2枚の基板11.12の鏡面同志を
接着する。
(脱水処理工程) 第7図に示した脱水処理工程と同様にして、脱水処理に
より接合界面に存在する余分な水分を除去する。
(高温処理工程) その後1000°C以上の高温処理を加えることにより
接合界面に安定な酸化物A l z○、を形成して、こ
の酸化物によって基板同志を強固に接合する。
上記第1および第2の基板接合方法によって、酸化物系
単結晶基板(実施例ではサファイア基板)同志を強固に
接合することが可能であり、しかして前述のように高い
寸法精度を有する受圧ダイヤフラムを構成したセンシン
グエレメントが容易に形成することができる。
なお、上記一連の実施例においては、酸化物系単結晶基
板としてサファイアを使用するものであったが、これに
限らず、例えばスピネル、マグネシア等にも適用できる
また、異種の酸化物系単結晶基板を接合するようにして
もよい。なお、このものは、特に上記第1の基板接合方
法を適用した場合、高温処理工程時に熱膨張係数の差に
よる応力で水素結合が切れ、基板が剥離することがある
ため、熱膨張係数が近似したものを選択するようにする
とよい。
また、上記第2の基板接合方法で示した金属アルコキシ
ド溶液は接合面に1!!O,を形成するものであったが
、これに限らず、他に例えば接合面にSin、を形成す
るs t(OCzl(s)a 、  S t(OCHs
)4溶液等を使用してもよい。
なお、本発明は高温下で使用することができる酸化物系
単結晶基板による薄肉ダイヤフラムとその製造方法に関
するものであり、上記実施例で示した高温用圧力検出器
に限らず、例えば高温用加速度検出器、高温用磁気検出
器等にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示す受圧ダイヤフラム部の
断面図、 第2図は本発明一実施例を適用した圧力検出器の主要部
構造を示す断面図、 第3図(a)、 (b)は第2図のセンシングエレメン
ト1の詳細図で、同図(a)は同図(b)のAA断面図
、同図(b)は平面図、 第4図は第3図(b)に示す半導体歪ゲージ素子の配置
説明図、 第5図は第3図(a)(ロ)に示すセンシングエレメン
トの製造工程の一例を示す工程フロー図、第6図(a)
〜(8)は第5図に対応した製造工程順のセンシングエ
レメント主要部の断面図、第7図は第1の基板接合方法
を示す基板接合工程の工程フロー、図、 第8図(a)〜(d)は第7図に対応した基板接合界面
における結合の様子を示す構造図、 第9図は第2の基板接合方法を示す基板接合工程の工程
フロー図、 第10図(a)、 (b)は第9図に対応した工程順の
基板断面図、 第11図はセンシングエレメントとエレメントホルダの
接合状態を示す拡大断面図、 第12図は本発明の説明のための参考受圧ダイヤフラム
部の断面図、 である。 l・・・センシングエレメント、la・・・受圧ダイヤ
フラム、11・・・平板状の酸化物系単結晶(サファイ
ア)基板、12・・・貫通穴加工を施した酸化物系単結
晶(サファイア)基板、12a・・・貫通穴、13.1
3a、13b−・・半導体歪ゲージ素子、13゜・・・
半導体薄膜、14・・・リード電極、17・・・金属ア
ルコキシド)容液。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定の位置に開口した貫通穴を有する第1の酸化
    物系単結晶基板と、 この第1の酸化物系単結晶基板上に接合されて、前記所
    定の位置に受圧ダイヤフラムを構成する平板状の第2の
    酸化物系単結晶基板と、 前記受圧ダイヤフラムにおいて、前記第2の酸化物系単
    結晶基板の前記第1の酸化物系単結晶基板との接合面と
    反対側の端面に、半導体歪ゲージ素子を配設したことを
    特徴とする圧力検出器。
  2. (2)前記第1および第2の酸化物系単結晶基板は酸化
    物層を介して接合されていることを特徴とする請求項1
    記載の圧力検出器。
  3. (3)前記第1および第2の酸化物系単結晶基板はサフ
    ァイア、スピネル、あるいはマグネシアであることを特
    徴とする請求項1もしくは2に記載の圧力検出器。
  4. (4)第1および第2の酸化物系単結晶基板において、
    第1の酸化物系単結晶基板の所定の位置に貫通穴を開口
    する穴加工工程と、 この貫通穴を開口した第1の酸化物系単結晶基板と、平
    板状の前記第2の酸化物系単結晶基板の鏡面同志を接合
    し、前記所定の位置に受圧ダイヤフラムを構成した接合
    基板を形成する基板接合工程と、 この接合基板において、前記第2の酸化物系単結晶基板
    の前記第1の酸化物系単結晶基板との接合面と反対側の
    端面の前記受圧ダイヤフラム面に、半導体歪ゲージ素子
    を形成する素子形成工程とを含むことを特徴とする圧力
    検出器の製造方法。
  5. (5)前記基板接合工程は、前記第1および第2の酸化
    物系単結晶基板のそれぞれの鏡面に水酸基を付加し、こ
    の水酸基を付加したそれぞれの鏡面同志を水酸基の水素
    結合力によって密着し、その後この水酸基を加熱により
    水として放出することで、前記第1および第2の酸化物
    系単結晶基板を直接接合することを特徴とする請求項4
    記載の圧力検出器の製造方法。
  6. (6)前記基板接合工程は、前記第1および第2の酸化
    物系単結晶基板の鏡面同志を金属アルコキシドからなる
    接合剤層を介して密着し、その後熱処理により、前記第
    1および第2の酸化物系単結晶基板の接合面に酸化物層
    を形成し、この酸化物層を介して前記第1および第2の
    酸化物系単結晶基板を接合することを特徴とする請求項
    4記載の圧力検出器の製造方法。
  7. (7)前記第1および第2の酸化物系単結晶基板はサフ
    ァイア、スピネル、あるいはマグネシアであることを特
    徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の圧力検出
    器の製造方法。
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