JPH0368730A - ラジエータープレート用銅合金および銅合金材の製造法 - Google Patents
ラジエータープレート用銅合金および銅合金材の製造法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明はラジェータープレート用として特に樹脂製タン
クとの接合用ラジェータープレート用として優れた耐応
力腐食割れ性、強度、成形性、半田付は性、樹脂との密
着性を有する銅合金に関するものである。
クとの接合用ラジェータープレート用として優れた耐応
力腐食割れ性、強度、成形性、半田付は性、樹脂との密
着性を有する銅合金に関するものである。
[従来の技術]
従来、ラジェータープレートはラジェーターチューブに
固定するとともにラジエータータンりと固定されるもの
である。すなわち、第1図においてlは黄銅製タンク、
2はラジェータープレート、 4はラジェーターチュー
ブ、5はラジェーターフィンで、これらの固定方法とし
てははんだ付け3が用いられており、強度、成形性、は
んだ付は性が要求されている。これに対し、近年、耐食
性の観点から第2図に示すように樹脂製タンク 6が用
いられるようになってきて、ラジェータープレート 7
と樹脂製タンク 6のはんだ付けができなくなり、かし
めによる方法が採用されている。第2図中8はシーリン
グ材である。
固定するとともにラジエータータンりと固定されるもの
である。すなわち、第1図においてlは黄銅製タンク、
2はラジェータープレート、 4はラジェーターチュー
ブ、5はラジェーターフィンで、これらの固定方法とし
てははんだ付け3が用いられており、強度、成形性、は
んだ付は性が要求されている。これに対し、近年、耐食
性の観点から第2図に示すように樹脂製タンク 6が用
いられるようになってきて、ラジェータープレート 7
と樹脂製タンク 6のはんだ付けができなくなり、かし
めによる方法が採用されている。第2図中8はシーリン
グ材である。
この場合、従来のラジェータープレートとは異なり、折
り曲げ加工及びかしめ加工が加わるために、ラジェータ
ープレート材としては以下のような特性が要求されてい
る。
り曲げ加工及びかしめ加工が加わるために、ラジェータ
ープレート材としては以下のような特性が要求されてい
る。
(1)折り曲げ性が良好であること、
(2)かしめ加工が良好であること。すなわち耐力が高
いこと、 (3)折り曲げ部に応力腐食割れが発生しないこと、 (4〉強度が高いこと、 (5)プレス成形性が良好であること、(8)はんだ付
は性が良好であること(ラジェーターチューブとの接着
)。
いこと、 (3)折り曲げ部に応力腐食割れが発生しないこと、 (4〉強度が高いこと、 (5)プレス成形性が良好であること、(8)はんだ付
は性が良好であること(ラジェーターチューブとの接着
)。
[発明が解決しようとする課題]
これら各種の要求特性に対し、従来より使用されている
黄銅は応力腐食割れが発生しやすい。
黄銅は応力腐食割れが発生しやすい。
又、耐応力腐食割れ性を改善するためZn含有量を20
%に下げた丹銅の使用が検討されているが、強度、耐力
が低下し、良好なかしめ加工が得られず、さらに近年の
厳しい耐応力腐食割れ性の要求に対して充分に満足でき
なくなってきている。
%に下げた丹銅の使用が検討されているが、強度、耐力
が低下し、良好なかしめ加工が得られず、さらに近年の
厳しい耐応力腐食割れ性の要求に対して充分に満足でき
なくなってきている。
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、従来の黄銅、
丹銅の持つ欠点を改良し、ラジェータープレート用とし
て優れた銅合金を提供しようとするものである。
丹銅の持つ欠点を改良し、ラジェータープレート用とし
て優れた銅合金を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段]
本発明はZn5〜30重量%、N i 0.1=lO
重量%を含有し、残部Cuおよび不可避的不純物からな
ることを特徴とするラジェータープレート用銅合金及び
Zn 5〜30重量%、Ni0.1〜10重量%を含
有し、さらにAl、Fe5Pb。
重量%を含有し、残部Cuおよび不可避的不純物からな
ることを特徴とするラジェータープレート用銅合金及び
Zn 5〜30重量%、Ni0.1〜10重量%を含
有し、さらにAl、Fe5Pb。
As、5bSB、Co、Cr、Mn5Te。
I n ST i 1Z r SHf SB e 1M
g SA g NCd5Geよりなる群より1種又は
2種以上を0.001〜2重量%を含有し、残部Cuお
よび不可避的不純物からなることを特徴とするラジエー
タープレート用銅合金であり、かかる合金の結晶粒度は
15μm以下であることが望ましい。
g SA g NCd5Geよりなる群より1種又は
2種以上を0.001〜2重量%を含有し、残部Cuお
よび不可避的不純物からなることを特徴とするラジエー
タープレート用銅合金であり、かかる合金の結晶粒度は
15μm以下であることが望ましい。
さらに上記組成の合金を中間板厚に冷間圧延し、最終焼
鈍後3〜20%の加工度で冷間圧延をほどこすことを特
徴とするラジェータープレート用銅合金材の製造法に関
するものである。
鈍後3〜20%の加工度で冷間圧延をほどこすことを特
徴とするラジェータープレート用銅合金材の製造法に関
するものである。
次に本発明を構成する合金成分の限定理由を以下に説明
する。
する。
Zn含有量を5〜30重量%とする理由はZn含有量が
5重量%未満では強度が低くなり、又価格は高くなるた
めである。更に、Zn含有量が30重量%を超えると応
力腐食割れ性の増加が著しいためである。より理想的に
はZn含有量は20重量%以下が望ましい。
5重量%未満では強度が低くなり、又価格は高くなるた
めである。更に、Zn含有量が30重量%を超えると応
力腐食割れ性の増加が著しいためである。より理想的に
はZn含有量は20重量%以下が望ましい。
Ni含有量をo、t−to重量%とする理由はNiの添
加は耐応力腐食割れ性と耐力の向上に有効であるが、0
.1重量%未満ではその効果がなく、10重量%を超え
ると加工性を悪化するためである。
加は耐応力腐食割れ性と耐力の向上に有効であるが、0
.1重量%未満ではその効果がなく、10重量%を超え
ると加工性を悪化するためである。
さらにAI、Fe、Pb、ASSSbx B%Cos
Cr、Mn、Te、In5TiSZr、Hf5Be、M
gSAg5CdSGeよりなる群より1種又は2種以上
を0.001〜2.0重量%とする理由は、これらの元
素は耐応力腐食割れ性を阻害することなく、強度の向上
に有効であるが、その含有量が0.001重量%未満で
はその効果がなく、また、2,0重量%をこえると加工
性を悪化するためである。
Cr、Mn、Te、In5TiSZr、Hf5Be、M
gSAg5CdSGeよりなる群より1種又は2種以上
を0.001〜2.0重量%とする理由は、これらの元
素は耐応力腐食割れ性を阻害することなく、強度の向上
に有効であるが、その含有量が0.001重量%未満で
はその効果がなく、また、2,0重量%をこえると加工
性を悪化するためである。
さらに本発明合金の結晶粒度を15μm以下に限定した
理由は、結晶粒度が15μ句を超えると応力腐食割れ感
受性が高くなる為、結晶粒度は15μ鵡以下とすること
が望ましい。
理由は、結晶粒度が15μ句を超えると応力腐食割れ感
受性が高くなる為、結晶粒度は15μ鵡以下とすること
が望ましい。
また、本発明合金を最終焼鈍した後、3〜20%の加工
度で冷間圧延をほどこす理由は、冷間圧延をほどこすこ
とにより、本発明合金のはんだ付は性が向上するためで
あるが、加工度が3%未満でははんだ付は性の向上が認
められず、又20%を超えると機械的強度が高くなりす
ぎ、かしめ加工の成形性が劣化するためである。
度で冷間圧延をほどこす理由は、冷間圧延をほどこすこ
とにより、本発明合金のはんだ付は性が向上するためで
あるが、加工度が3%未満でははんだ付は性の向上が認
められず、又20%を超えると機械的強度が高くなりす
ぎ、かしめ加工の成形性が劣化するためである。
[実施例コ
第1表に示す組成の合金を大気中あるいは不活性雰囲気
中で溶解、鋳造したインゴットを熱間圧延後、冷間圧延
と焼鈍をくり返し厚さ 0.81の板とした。この冷間
圧延材を500〜800℃で15分間の焼鈍を行い結晶
粒度を調節したものを試料とした。又、冷間圧延で中間
厚みのものを作製し500〜800℃で15分間の焼鈍
を行い結晶粒度を調節した後、場合によりスキンバスを
施し厚さ 0.11111の板としたものも試料とした
。このような試料の評価として素材の強度、耐力、結晶
粒度、応力腐食試験およびはんだ付は性を第1表に示す
。
中で溶解、鋳造したインゴットを熱間圧延後、冷間圧延
と焼鈍をくり返し厚さ 0.81の板とした。この冷間
圧延材を500〜800℃で15分間の焼鈍を行い結晶
粒度を調節したものを試料とした。又、冷間圧延で中間
厚みのものを作製し500〜800℃で15分間の焼鈍
を行い結晶粒度を調節した後、場合によりスキンバスを
施し厚さ 0.11111の板としたものも試料とした
。このような試料の評価として素材の強度、耐力、結晶
粒度、応力腐食試験およびはんだ付は性を第1表に示す
。
なお、応力腐食割れ試験としては、JISコニカルカッ
プ試験工具の17型円筒平底ポンチを用い、絞り比2,
0のカップを作り、これを水酸化ナトリウムと塩化アン
モニウムで作ったpHl0のアンモニア雰囲気中に曝露
して割れ開始までの時間を測定した。
プ試験工具の17型円筒平底ポンチを用い、絞り比2,
0のカップを作り、これを水酸化ナトリウムと塩化アン
モニウムで作ったpHl0のアンモニア雰囲気中に曝露
して割れ開始までの時間を測定した。
また、はんだ付は性は直径80ハφ、深さ80mmの円
筒形のルツボに5n20%−Pb80%からなるはんだ
を320℃に加熱して溶湯を作り、その中に降下速度2
5txts/seaでサンプル(表面を清浄にした幅1
hsq長さ50IIIIの形状)を浸漬したときはんだ
浴からサンプルが受ける浮力とはんだ浴に引きこまれる
力が平衡に達するまでの時間を測定し、評価した。
筒形のルツボに5n20%−Pb80%からなるはんだ
を320℃に加熱して溶湯を作り、その中に降下速度2
5txts/seaでサンプル(表面を清浄にした幅1
hsq長さ50IIIIの形状)を浸漬したときはんだ
浴からサンプルが受ける浮力とはんだ浴に引きこまれる
力が平衡に達するまでの時間を測定し、評価した。
第1表より明らかなように、本発明合金はすべての特性
において満足すべき結果を得たが、比較合金No、13
はZn含有量が少ないため、強度が充分ではない。また
合金No、14.17はNi含有量が少ないため耐応力
腐食割れ性が悪い。
において満足すべき結果を得たが、比較合金No、13
はZn含有量が少ないため、強度が充分ではない。また
合金No、14.17はNi含有量が少ないため耐応力
腐食割れ性が悪い。
また、比較合金No、I5はZn含有量が多すぎるため
耐応力腐食割れ性が悪い。さらに、比較合金No、16
は結晶粒度が大きすぎるため本発明合金No、2に比べ
耐応力腐食割れ性が悪い。本発明合金No、5.7は本
発明合金No、4.6にスキンバスの冷間圧延を行うこ
とにより半田付は性が改善されている。
耐応力腐食割れ性が悪い。さらに、比較合金No、16
は結晶粒度が大きすぎるため本発明合金No、2に比べ
耐応力腐食割れ性が悪い。本発明合金No、5.7は本
発明合金No、4.6にスキンバスの冷間圧延を行うこ
とにより半田付は性が改善されている。
[発明の効果]
以上詳述したように、本発明は、優れた強度、耐応力腐
食割れ性および半田付は性を有し、ラジェータープレー
ト用銅合金として最適な材料を提供することができる。
食割れ性および半田付は性を有し、ラジェータープレー
ト用銅合金として最適な材料を提供することができる。
第1図は従来の黄銅製タンクとラジェータープレートと
の接合方法を示す断面図、第2図は樹脂タンクとラジェ
ータープレートとの接合方法を示す断面図である。 l・・・黄銅製タンク、2・・・ラジェータープレート
、3・・・はんだ付け、4・・・ラジェーターチューブ
、5・・・ラジェーターフィン、 6・・・樹脂製タン
ク、7・・・ラジェータープレート、 8・・・シーリ
ング材。
の接合方法を示す断面図、第2図は樹脂タンクとラジェ
ータープレートとの接合方法を示す断面図である。 l・・・黄銅製タンク、2・・・ラジェータープレート
、3・・・はんだ付け、4・・・ラジェーターチューブ
、5・・・ラジェーターフィン、 6・・・樹脂製タン
ク、7・・・ラジェータープレート、 8・・・シーリ
ング材。
Claims (4)
- (1)Zn5〜30重量%、Ni0.1〜10重量%を
含有し、残部Cuおよび不可避的不純物からなることを
特徴とするラジエータープレート用銅合金。 - (2)Zn5〜30重量%、Ni0.1〜10重量%を
含有し、更にAl、Fe、Pb、As、Sb、B、Co
、Cr、Mn、Te、In、Ti、Zr、Hf、Be、
Mg、Ag、Cd、Geよりなる群より1種又は2種以
上を0.001〜2.0重量%含み残部Cu及び不可避
的不純物からなることを特徴とするラジエータープレー
ト用銅合金。 - (3)結晶粒度が15μm以下であることを特徴とする
請求項(1)、(2)記載のラジエータープレート用銅
合金。 - (4)Zn5〜30重量%、Ni0.1〜10重量%を
含有し、あるいはさらにAl、Fe、Pb、As、Sb
、B、Co、Cr、Mn、Te、In、Ti、Zr、H
f、Be、Mg、Ag、Cd、Geよりなる群より1種
又は2種以上を0.001〜2.0重量%含み、残部C
u及び不可避的不純物からなる合金材料を中間板厚に冷
間圧延し、最終焼鈍後さらに3〜20%の加工度で冷間
圧延をほどこすことを特徴とするラジエータープレート
用銅合金材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20375889A JPH0368730A (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | ラジエータープレート用銅合金および銅合金材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20375889A JPH0368730A (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | ラジエータープレート用銅合金および銅合金材の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0368730A true JPH0368730A (ja) | 1991-03-25 |
Family
ID=16479349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20375889A Pending JPH0368730A (ja) | 1989-08-08 | 1989-08-08 | ラジエータープレート用銅合金および銅合金材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0368730A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7416620B2 (en) | 1996-08-29 | 2008-08-26 | Luvata Oy | Copper alloy and method for its manufacture |
CN105369057A (zh) * | 2015-12-21 | 2016-03-02 | 宁波兴业盛泰集团有限公司 | 一种耐蚀耐磨多元镍黄铜合金及其制备方法 |
-
1989
- 1989-08-08 JP JP20375889A patent/JPH0368730A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7416620B2 (en) | 1996-08-29 | 2008-08-26 | Luvata Oy | Copper alloy and method for its manufacture |
CN105369057A (zh) * | 2015-12-21 | 2016-03-02 | 宁波兴业盛泰集团有限公司 | 一种耐蚀耐磨多元镍黄铜合金及其制备方法 |
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