JPH0367749A - エアバツグ装置におけるエアバツグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、車両に装着されるエアバッグ装置のエアバ
ッグに関し、詳しくは、下部のガス流入口周縁が取付部
材に取り付けられるとともに、略上下方向に配設される
隔壁を隔てて、ガス流入口を配置させた主室と、補助室
と、が配設され、ガス流入口からガスが流入された際、
折り畳み状態から拡開され、拡開後における主室の内圧
上昇時、補助室を膨らませ、内圧の上昇を抑制可能なエ
アバッグに関する。

〈従来の技術とその課題〉 従来、主室と補助室とを備えて、拡開後の主室の内圧上
昇時に補助室にガスを流入させて、主室の内圧上昇を抑
えるエアバッグとしては、実公昭５０−２１２４６号公
報に記載されているものが知られている。

この公報記載のエアバッグでは、略上下方向に配設され
る隔壁を隔てて、ガス流入口を下部に配置させた主室と
、補助室とが配設され、隔壁には貫通孔が形成されてい
た。

このエアバッグでは、ガス流入口からガスが流入された
際、折り畳まれた状態から拡開し、そして、主室の内圧
が上昇した際に、隔壁の貫通孔を経てガスを補助室へ流
入させ、主室の内圧上昇を抑制するものであった。

しかし、このエアバッグでは、隔壁の一部に常時開口し
ている貫通孔が形成されているものであり、拡開し終え
るまでに貫通孔を経て補助室内にガスを流入させて補助
室を膨らませてしまい、その後の主室の内圧上昇前に補
助室が完全に膨らみ、主室の内圧上昇を抑制できなくな
る虞れがあった。

この発明は、上述の課題を解決するもので、拡開時には
補助室が膨らむことなく所定形状に主室が拡開し、拡開
終了後の主室の内圧上昇時に補助室が膨らみ、拡開終了
後の内圧上昇を確実に抑制できるエアバッグ装置のエア
バッグを提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 この発明に係るエアバッグ装置のエアバッグは、下部の
ガス流入口周縁が取付部材に取り付けられるとともに、
略上下方向に配設される隔壁を隔てて、前記ガス流入口
を配置させた主室と、補助室と、が配設され、 前記ガス流入口からガスが流入された際、折り畳み状態
から拡開され、拡開後における前記主室の内圧上昇時、
前記補助室を膨らませ、内圧の上昇を抑制可能なエアバ
ッグ装置のエアバッグであって、 前記主室には、前記ガス流入口周縁に排気孔が形成され
るとともに、前記ガス流入口周縁と上壁とに連結されて
前記主室の上下方向の長さを規制する位置規制ストラッ
プが配設され、 前記隔壁が、前記主室の内圧上昇時に前記上壁から前記
隔壁を分離可能とする連結部材を介在させて、前記上壁
に対して連結されていることを特徴とする。

〈発明の作用・効果〉 この発明に係るエアバッグ装置のエアバラフチは、ガス
流入口からガスが主室内に流入されると、折り畳み状態
から主室が拡開する。

その際、主室には、ガス流入口周縁に排気孔が形成され
ているとともに、ガス流入口周縁と上壁とに連結されて
主室の上下方向の長さを規制する位置規制ストラップが
配設されている。

そのため、隔壁を上壁から分離させるような主室の内圧
上昇を招く余剰のガスが、排気孔から排出されつつ、位
置規制ストラップにより主室の上下方向の長さが規制さ
れて、主室が所定形状に拡開することが可能となる。ま
た、隔壁を上壁から分離可能とする連結部材が、ガス流
入口から離れたエアバッグの上壁側に連結されており、
ガス流入口から流入するガスの影響を受は難く、主室の
拡開途中で上壁から隔壁を分離させる虞れが一層低減さ
れる。

そして、主室が所定形状に拡開した後、上壁が凹み、排
気孔からガスを排出するだけでは対処できないような状
態で主室の内圧が上昇した際には、隔壁に引張力が作用
し、連結部材が切断されたり伸びたりして、隔壁が上壁
から分離され、そして、隔壁と上壁との隙間から補助室
内にガスが流入され、補助室が膨らんで、主室の内圧の
上昇を抑えることができる。

したがって、この発明に係るエアバッグ装置のエアバッ
グでは、拡開時には補助室が膨らむことなく所定形状に
主室が拡開し、拡開終了後の主室の内圧上昇時に補助室
が膨らみ、拡開終了後の主室の内圧上昇を確実に抑制で
きる。

〈実施例〉 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１〜３図に示す実施例のエアバッグ１は、下部中央に
円形のガス流入口４を備えたバッグ基布２の内部に隔壁
７や位置規制ストラップ６等が配置されて構成されてい
る。

バッグ基布２は、ナイロンやポリエステル等の織布から
なり、内周面側に耐熱性を有するゴムをコーティングさ
れて形成されるとともに、完全に膨らんだ際には略球状
になるように形成されている。

そして、バッグ基布２内は、ガス流入口４周縁とバッグ
基布２の上壁３とを略上下方向で連結する二つの隔壁７
により、中央の主室１１と、主室１１の左右両側に配置
される二つの補助室１２・１２とに分離されている。な
お、二つの補助室１２が膨らんだ際の容積は、主室１１
の拡開時の容積の約５％以上としている。

それぞれの隔壁７は、バッグ基布２と同様な材料から形
成され、ガス疏入口４周縁側に対しては強固に縫着され
、また、上壁３に対しては切断可能な連結部材としての
縫着糸８を利用して連結されている。

また、主室１１内には、ガス流入口４周縁と上壁３とに
それぞれ強固に縫着され、ガス流入口４からガスを流入
させた際、主室１１の上下方向の長さを規制する四本の
位置規制ストラップ６が配設されている。

さらに、主室１１内のガス流入口４周縁には、バッグ基
布２を貫通する二つの排気孔５が形成されている。これ
らの排気孔５の開口面積や数は、縫着糸８の強度との関
連で設定されるもので、ガス流入口４を経て主室１１内
にガスが流入される際、主室１１が拡開する途中で、主
室１１の内圧が上昇して縫着糸８を切断させないように
、余剰のガスを排出できるように設定されている。

このエアバッグ１の折り畳み状態としては、バッグ基布
２の上壁３をガス流入口４に接近させてバッグ基布２の
外周縁側を上方へ折り畳んだ状態としている。このエア
バッグ１の折り畳み方法を述べると、エアバッグ１を上
方から見て円形状に展開した状態から、まず、第５図に
示すように横折りし、その後、第６図に示すように縦折
りして折り畳む。

バッグ基布２のガス流入口４周縁は、ナツト２５と、円
環状のリテーナ２１に固着されてバッグ基布２のガス流
入口４周縁を貫通するボルト２２と、を利用してバッグ
ホルダ（取付部材）２６に取り付けられることとなる。

このバッグホルダ２６は、ボルト２２とナツト２５とを
利用して、所定時にガス流入口４から所定のガスをエア
バッグ１内へ流入させるインフレータ−２３のフランジ
部２４を取り付けている。

また、このバッグホルダ２６は、折り畳まれた状態のエ
アバッグ１の周囲を覆う図示しないパッドも保持し、そ
して、図示しないパッド・エアバッグトインフレーター
２３及びバッグホルダ２６からなるエアバッグ装置Ｍを
所定の図示しないステアリングホイール等に取り付ける
役目を果すものである。

なお、エアバッグ装置Ｍの組み付けについて述べると、
エアバッグ１内のガス流入口４周縁にボルト２２を貫通
させてリテーナ２１を配設し、その状態でエアバッグ１
を折り畳み、その後、バッグホルダ２６に順次エアバッ
グトインフレーター２３・図示しないパッドを組み付け
て行なう。

この実施例のエアバッグ１の作動態様について述べる。

ガス流入口４からガスが主室１１内に流入されると、折
り畳み状態から主室室１が拡開する。

その際、主室１１には、ガス流入口４周縁に、縫着糸８
との強度との関連で設定された所定の開口面積と数の排
気孔５が形成されているとともにガス流入口４周縁と上
壁３とに強固に連結されて主室１１の上下方向の長さを
規制する位置規制ストラップ６が配設されている。

そのため、主室１１の拡開途中で主室１１の内圧が上昇
して縫着糸８が切断しないように、余剰のガスが排気孔
５・５から排出されつつ、位置規制ストラップ６により
主室１１の上下方向の長さが規制されて、主室１１が所
定形状に拡開する。

また、その際、隔壁７を上壁３から分離可能とする切断
可能な縫着糸８が、ガス流入口４から離れたエアバッグ
１の上壁３側に連結されており、ガス流入口４から流入
するガスの影響を受＋１難く、主室１１の拡開途中で上
壁３から隔壁７を分離させる虞れが一層低減される。

そして、主室１１が所定形状に拡開した後、第２図に示
すように、上壁３が凹み、排気孔５・５からガスを排出
するだけでは対処できないような状態で主室１１の内圧
が上昇した際には、隔壁７にそれぞれ引張力が作用し、
縫着糸８が切断されて、隔壁７が上壁３から分離され、
そして、隔壁７と上壁３との隙間から補助室１２内にガ
スが流入され、補助室１２が膨らんで、主室１１の内圧
の上昇を抑えることができ、既述の発明の作用・効果の
欄で述べたと同様な効果を奏する。

なお、実施例では、補助室１２を二つ配設したものを示
したが、この補助室１２の個数は一つや三つ以上でもよ
く、また、補助室１２の配置形状も、例えば、隔壁７を
ガス流入口４濁囲に円筒状に配設して円環状等に配置さ
せたりする等の種々の形状に配装置できる。

また、実施例では、隔壁７の上壁３との連結部材として
切断可能な縫着糸８を利用するものを示したが、他に分
離可能な接着剤を連結部材としても良く、さらに、第６
・７図に示すように、伸縮可能な複数個のテープ材１８
を連結部材として、それぞれ隔壁７と上壁３とに接着さ
せても良く、さらに、縫着糸８に弾性を有するものを使
用しても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例におけるエアバッグの拡
開終了時の状態を示す断面図、第２図は、同実施例の補
助室が膨らんだ際の状態を示す断面図、 第３図は、同実施例の補助室が膨らんだ際の状態を示す
平面図、 第４図は、同実施例の横折りを示す平面図と側面図、 第５図は、同実施例の縦折りを示す平面図と正面図、 第６図は、他の実施例の拡開終了時の状態を示す断面図
、 第７図は、同実施例の補助室が膨らんだ際の状態を示す
断面図である。 １・・・エアバッグ、 ２・・・バッグ基布、 ３・・・上壁、 ４・・・ガス流入口、 ５・・・排気孔、 ６・・・位置規制ストラップ、 ７・・・隔壁、 ８・・・縫着糸、 １１・・・主室、 １２・・・補助室、 ２６・・・（取付部材）バッグホルダ。 Ｍ・・・エアバッグ装置。 第１ 図 特　　許　　出　　願　　人 第 ２ 図 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下部のガス流入口周縁が取付部材に取り付けられるとと
   もに、略上下方向に配設される隔壁を隔てて、前記ガス
   流入口を配置させた主室と、補助室と、が配設され、 前記ガス流入口からガスが流入された際、折り畳み状態
   から拡開され、拡開後における前記主室の内圧上昇時、
   前記補助室を膨らませ、内圧の上昇を抑制可能なエアバ
   ッグ装置のエアバッグであつて、 前記主室には、前記ガス流入口周縁に排気孔が形成され
   るとともに、前記ガス流入口周縁と上壁とに連結されて
   前記主室の上下方向の長さを規制する位置規制ストラッ
   プが配設され、 前記隔壁が、前記主室の内圧上昇時に前記上壁から前記
   隔壁を分離可能とする連結部材を介在させて、前記上壁
   に対して連結されていることを特徴とするエアバッグ装
   置のエアバッグ。