JPH0367204A - 集積光デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

集積光デバイスおよびその製造方法

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JPH0367204A
JPH0367204A JP20287689A JP20287689A JPH0367204A JP H0367204 A JPH0367204 A JP H0367204A JP 20287689 A JP20287689 A JP 20287689A JP 20287689 A JP20287689 A JP 20287689A JP H0367204 A JPH0367204 A JP H0367204A
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JP
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stress
film
optical
light propagation
trimming
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JP20287689A
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English (en)
Inventor
Masayuki Okuno
将之 奥野
Akio Sugita
彰夫 杉田
Norio Takato
高戸 範夫
Masao Kawachi
河内 正夫
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、基板上に光導波路を配設した集積光デバイス
に関するものである。さらに詳細には、光導波路におよ
ぶ応力を調整することにより、所望の光回路機能を正確
に実現する集積光デバイスおよびその製造方法に関する
ものである。 [従来の技術] 平面基板上に形成された単一モード光導波路、特にシリ
コン基板上に形成された石英系単一モード光導波路は、
例えばN、Takato et al、:”5ilic
a−Based Single−Mode Waveg
uides on 5ilicon andTheir
 Application to Guided−Wa
ve opticalInterferometers
”、J、Li3htwave Tech、、vol、F
i、pp。 1003−1010.1988に記載されている。この
ような石英糸車−モード光導波路は、そのコア部の断面
の寸法を通常使用されている石英系部−モード光ファイ
バにあわせて5−10μm程度に設定することができる
ので、光ファイバとの整合性に(Xれた実用的な集積光
デバイスの実現手段として期待され′Cいる。 第12図および第13図は、このような石英系単一モー
ド光導波路を用いた従来の集積光デバイスの例としての
導波形マツハ・ツエンダ光干渉計の構成を説明するため
の、それぞれ、平面図およびそのAA’線に沿った断面
を拡大して示す断面図である。 第12図および第13図において、1はシリコン基板で
ある。1aおよび1bはシリコン基板上に石英系ガラス
材料により形成された石英系単一モード光導波路である
。光導波路1a、lbは2箇所で互いに近接して方向性
結合器2aおよび2bを構成し、その結合率は、いずれ
もほぼ50%になるよう設定されている。光導波路1a
、lbは、膜厚50μω程度のSin、系ガラスクラッ
ド層5に埋設された断面寸?fE7μmx−7μm程度
の5iOz−Ti02系またはSiO□−GeO□系ガ
ラスコア部からなり、方向性結合器2a、2b部分は、
2木の光導波路1a、lbを間隔数μ用程度に保ち、d
・0.5a+m程度の距離にわたって平行に配置するこ
とにより構成されている。2個の方向性結合器2a、2
bを連結する部分の導波路長は、それぞれL+△14お
よびしてあり、長さが△1゜だけ異なっている。 この先デバイスにおいて、人力ポー1−3bから入射し
た信9光の光周波数を変化させていくと、△f−c/(
2n・△L)         (1)(nは光導波路
の屈折率、Cは光速) を周期として出力ボート4aおよび4bから交互に信号
光を取り出せることが知られている。 第14図は、この周期性を示した図であり、人力ボート
3bから1.55μm帯のTE偏光(または7M偏光)
の信号光を入射した場合の出力ボート4aおよび4bか
ら出力する光の光周波数特性を示している。ここで、実
線は出力ボート4aからの出力光Pout2、破線は出
力ポー)−4bからの出力光Poutlを示している。 光周波数間隔△f−106I+□だけ離れた2木の信号
光f、、f2を入射ボート3bから同時に入射した場合
、△1、−10mmのとき出力ボート4aおよび4bか
ら2木の信号光を分離して取り出すことができる。すな
わち合分波器動作を得ることができる。実際には、動作
波長を正確に合わせるために、光路長差(n・△L)を
高精度に設定する必要があるが、その精度は波長のl/
10以下である。これは、光導波路作製用フォトマスク
の精度の限界や、光導波路ガラスの屈折率のわずかなゆ
らぎ等により、導波路を作製した段階では達成が困難で
ある。そのため、ヒータ21の熱光学効果により調節す
る方法が従来より用いられてきたが、常時通電しておか
なければならないという問題があったため、縞状の応力
付与膜を光伝搬方向と平行にコア上部のクラッド上に装
荷し、その応力付与膜をトリ朶ングすることによって光
路長を微調節する方法が、特願昭63−283793号
に提案されている。 一方、前述したマツハ・ツエンダ光干渉計は、石英系ガ
ラスとシリコン基板との熱膨張係数の違いによりガラス
導波路部分は強い圧縮応力を受けており、これによって
光導波路は応力複屈折性を示している。その応力複屈折
値はBo=5x 10−’程度である( [1o−nt
v−nTEvここでntE:TE偏光の実効屈折率、I
’lrM:7M偏光の実効屈折率)。第15図は、第1
2図の光干渉計回路において、偏光方向の異なる光が入
射ボート3bから入射した場合の光周波数特性を示して
いる。ここで実線は7Mモード光が入射した場合、破線
はTEモード光が入射した場合である。この図から、光
導波路の応力複屈折性のために、入射光の偏光方向の違
いによって光周波数特性に位相差が生じることがわかる
。そのため、設定した偏光方向と異なる偏光が入射した
場合、前述した合分波動作が全く行われないという問題
があった。この偏波依存性を解消するために、ストリッ
プ状の応力付与膜をコア上部のクラッド上に装荷し、そ
の応力付与膜をトリミングすることにより複屈折値を調
節する方法が、特願昭63−116938号に提案され
ている。 特願昭63−283793号および特願昭63−116
938号の2つの方法は、はぼ同じ技術を用いており、
具体的にはスパッタ法等により応力付与膜、例えば非晶
質シリコン(a−5+)膜、をコア上部のクラッド上に
装荷することによりS;基板から受ける圧縮応力以外の
新たな応力をコア部へ加え、その量をArレーザやYA
Gレーザ等によるトリミングで調整することにより、複
屈折値もしくは光路長を変えるというものである。この
両方法ともに、簡便で、且つ、オンラインモニタを用い
て高精度に調節ができるため、集積光デバイスの作製方
法として極めて有効な手段である。 [発明が解決しようとする課題] しかし、前記両方法は同じ技術を用いているにもかかわ
らず、応力付与膜の形状が、応力複屈折値調整用は平板
状、光路長調整用は光伝搬方向に平行な縞状と異なるた
め、どちらか一方の調整しか行えず、設計時に、どちら
のトリくングをどの部分にどの程度行う必要があるかを
あらかじめ予測し、それに対応した応力付与膜を配置し
なければならないという問題があった。さらに、光路長
調整用応力付与膜の縞の形状は、例えば厚さ7−8μm
に対し周期lOμm程度、トリミング未処理部分の線幅
5−7μm程度と、微細かつ高アスペクト比であるため
、極めて高度な加工技術が必要であり、作製プロセスが
難しいという問題もあった。 本発明の目的は上記の問題点を解決した集積光デバイス
およびその製造方法を提供することにある。 [課題を解決するための手段1 本発明集積デバイスは、基板と、基板上C配置されたク
ラッド層およびクラッド層に埋設され、光伝搬作用を持
つコア部を有する単一モード光導波路と、クラッド層上
の所定部分に配置され、コア部に作用する応力を非可逆
的に変化させて単一モード光導波路の光路長と複屈折値
を同時に調節し得る、コア部光伝搬方向に対し所定の角
度を持った複数の細線からなる縞状部を含む応力付与膜
とを具えたことを特徴とする。 本発明方法は、基板上に配置されたクラッド層およびク
ラッド層に埋設され、光伝搬作用をもつコア部を有する
単一モード光導波路を作成する工程と、クラッド層上の
所定部分に応力付与膜を配置する工程と、応力付与膜の
所定部分に対し、エネルギービームの照射によるトリミ
ングを繰り返して応力付与膜に複数の細線を形成して縞
状に加工する工程とを有することを特徴とする。
【作 用】
本発明によれば、応力付与膜の一部を光伝搬方向に対し
適切な方向に、且つ、縞状にトリミングし、例えばレー
ザビーム照射により照射部分の応力付与膜に相変化また
は蒸発を引き起こすことによって、集積光デバイスの複
屈折値および光路長を同時C1且つ、精密に調節できる
。また、縞の方向によって、複屈折値および光路長の変
化量を自由に選択できることから、設計段階からトリミ
ングの目的およびその量を決めておく必要が無く、また
微細な縞状の膜が不要なため加工精度が大幅は緩和でき
る。 【実施例] 以下、実施例に基づいて、本発明の詳細な説明する。 実施例1 第1図および第2図は、それぞれ、本発明の集積光デバ
イスの第1実施例としての、2波長用光合分波器あるい
は光周波数選択スイッチとして動作するマツハ・ツエン
ダ光干渉計回路の回路構成およびその作製方法を示した
平面図およびその^^゛線に沿った断面を拡大して示す
断面図であり、第3図および第4図はそれぞれマツハ・
ツエンダ光干渉回路の他の構成を示した平面図およびそ
の8B’線に沿った拡大断面図である。第12図の従来
例と異なる点は、方向性結合器2a、2bの間の導波路
la上に平板状の応力付与膜22A、22Bが2個装荷
され、その膜の一部が縞状にトリミングされている点で
ある。ここで、第1図および第3図において、トリミン
グ処理部分は縞状の線として示されている。 第1図〜第4図における石英系単一モード光導波路1a
、lbは、シリコン基板上に、火炎堆積法と反応性イオ
ンエツチング法によって形成されたものであり、第12
図の従来例と同一の組成・構造を有している。具体的に
は、ガラス組成はS、0□−7102系またはS、O□
〜6002系、コア寸法は7μ−X7μm程度、S、0
2クラツドの厚さは50μm程度である。ヒーター21
は必須ではない。 方向性結合器2a、2b間における導波路1aとibの
長さの差は△L=10mmである。導波路1a、ib上
の平板状応力付与g22^、22Bは、a−5Hであり
、マグネトロン・スパッタ法と反応性イオンエツチング
法によって作製されている。その寸法は、例えば、厚さ
7μ曽、幅200μgm、長さ5mmである。a−51
膜の一部は縞状にトリミングされており、第1図では、
一方のa−51膜22aが光伝搬方向と垂直にその一部
が縞状(22c)にトリミングされ、他方のa−3I膜
22bはあらかじめ全面にわたり光伝搬方向と平行な縞
状(22d)にトリミングされた後、その一部22eが
光伝搬方向と垂直にトリミングされている。第3図では
、一方のa−5I膜22aの一部22fが光伝搬方向に
対し所定の角度にトリミングされている。トリミングの
縞の形状は、例えば、ピッチ10μI11.)−リミン
グ幅5μm5 トリミング未処理部分の幅5μmである
。このトリミングには、例えばレーザ・ビームが用いら
れ、レーザ・ビームが照射された部分のa−5Iはレー
ザにより加熱され結晶化または蒸発し、その部分の応力
かはとノυど無くなる。このレーザ・ビームはレンズで
集光することにより、数μm程度に絞り込むことが可能
である。 第5図および第6図は縞状にトリミングした効果を調べ
るための実験方法を示した平面図である。本実験に用い
る集積光デバイスは、光路長差の無い(第1図、第3図
および第12図において△L・0)マツハ・ツエンダ光
干渉計回路であり、2個の方向性結合器6a、fib間
の2木の導波路上に形状の等しい平板状応力付与用a−
5 I膜24a、24bが装荷されている。導波路6a
上のa−51膜24aは、第5図では、その一部24c
が光伝搬方向と垂直に、且つ、縞状にトリミングされて
いる。一方、第6図では、導波路6aおよび6b上のa
−5l膜24a、24bかあらかじめ光伝搬方向と平行
な縞状(24d)にトリミングされた後、導波路6a上
のa−5I膜24aのみその一部24eが光伝搬方向と
垂直にトリミングされている。導波路断面構造、a−5
、膜の形状、そしてトリミング縞の形状は第1図〜第4
図の場合と同じであり、第5図および第6図において、
トリ主ング処理部分は縞状の線として示されている。 第5図および第6図は、光伝搬方向とトリミング縞との
角度がOoと90°という本発明の両極端な例を示して
おり、本発明においてこの角度が0−90@の中間値を
取る場合があることは言うまでもない。 まず、幅の広いa−5+膜と、その膜を縞状にトリミン
グした場合との応力作用の違いについて調べてみる。第
7図は、a−51応力付与膜の作用を調べるために、0
.7mm厚の石英ガラス板25上にa−5Il莫22を
形成したサンプルの応力分布を示した図である。応力分
布は光弾性効果を利用した測定と有限要素法上よる応力
解析から導いたものである。第7図(a)は、厚さ2.
5μm1幅100μmの一様膜を形成した場合を示し、
第7図(b)は、厚さ5μm1幅100μmの一様膜を
アルゴン(^r)レーザビームにより10μmピッチで
5μmにわたり断面に垂直にトリミングした場合を示す
。26は引張り応力の発生領域を示し、27は圧縮応力
の発生領域を示している。このような応力分布は、マグ
ネトロン・スパッタ法によって形成されたa−5+@中
の強い圧縮残留応力によって生じ、応力の及ぶ深さは応
力付与膜の幅程度であることが知られている。第7図(
a)では応力は膜22の幅程度の深部に及び、このこと
を裏ずけている。第7図(b)では応力はa−S+膜2
2と石英ガラス基板25との境界付近に限定され、その
深さは5μ龜程度である。これは、第7図(b)のレー
ザビームが照射されたa−5t部分23の応力がほとん
ど無くなり、応力をもつ部分、つまりトリミング未処理
部分、が5μm程度の細い縞状となっていることを示し
ている。 この結果から、レーザビーム等によってa−5xllI
22をトリミングし、上記程度の細い縞状にした場合、
応力付与膜の下部20μ−の位置にあるコアにはトリミ
ング方向に垂直な面内方向の応力がばとんど及ばないが
、組方向には十分な長さが存在しているため、応力は表
面付近に留まらずコア付近にも及ぶと結論できる。もち
ろん、第7図(a)の様に十分な幅および長さがある場
合は、組方向と垂直な断面内方向および組方向の応力が
コア部に作用する。ここで、組方向の応力は第7図(a
)。 (b)共に同じであることを付記しておく。 次に、トリミングが伝搬光に及ぼす効果社ついて説明す
る。物質に応力を加えたり、加わっていた応力を変えた
場合、光弾性効果に従って屈折率が変化する。これを実
際に第5図および第6図の光導波路上の応力付与用a−
5l膜をトリミングする場合で考えてみる。光伝搬方向
に垂直な面内方向の応力(第5図および第6図では主C
基板および応力付与膜から基板に平行な応力が加わる)
によって複屈折値B(・ntg−ntM)が変化し、ま
た光伝搬方向の応力によって屈折率nTM+nア、の絶
対値が等しく変わり、光路長が変化することから、第5
図の様に幅の広い−様なa−51膜24aを光伝搬方向
に垂直にトリミングすることによって複屈折値Bと光路
長が同時に変わり、また第6図の様に光伝搬方向と平行
に縞状にトリミングされたa−5L膜24aを光伝搬方
向と垂直にトリミングすることによって光路長だけが変
わる。 上記の作用の効果は、第5図および第6図におけるマツ
ハ・ツエンダ光干渉計の対称性が導波路6a上のa−5
I膜24aをトリミングすることによって崩れることで
確かめられ、それは入射ボート3bから光が入射した場
合に方向性結合器2bにおける導波路6aと6bを伝搬
してきた光の位相差△φとして現れる。入射ボート3b
から入射した光が出射ポー) 4a、4bから出力され
るときの光のパワーをPout2 、Poutlとする
と、位相差△φは△φ−2CO5−’ (Po。t+/
 (+)out+◆POt+t2))−””  (2)
と表される。 第8図は、第5図において、2個の厚さ7μm1幅20
0μm1長ざI O+u+の−様な応力付与用a−S+
1ki24a、24bのうち導波路6a上の@Z4aを
光伝搬方向と垂直に縞状にトリミングした場合のトリミ
ング長しと出射光p。utl とP。ut2から算出し
た方向性結合器2bにおける導波路6aと6b内を伝搬
してきた光の位相差、つまりトリミングにより生じた位
相変化量、を示した図である。トリミングした縞の形状
は前記の値と等しく、ピッチ10μ這、トリミング処理
部分の幅ヨトリ主ング未処理部分の幅!5μ−とした。 第5図の場合、トリミング長りに対応した光路長が変わ
るのに加え、トリミングした部分の光伝搬方向に垂直な
面内方向の応力が無くなり、その分複屈折値が変化し、
第8図にモード依存性が見られる。 第9図は、第6図において2個の厚さ7μm。 幅200μ鴎、長さ10m−の−様な応力付与用a−5
 I膜24a、Z4bを光伝搬方向と平行に縞状上トリ
くングした後、導波路6a上のa−5、膜24aだけを
光伝搬方向と垂直にトリミングした場合のトリーミング
長りと出力光p。utl とPo、、から算出した方向
性結合器2bにおける導波路6aと6b内を伝搬してき
た光の位相差、つまりトリミングによって生じた位相変
化量、を示した図である。ここで、トリミングした縞の
形状は第8図の場合と同じである。第9図は、光路長の
変化によって生ずる位相変化量を示しており、第8図の
様な偏光(よる違いは殆ど生じない。 前述の様に、第5図および第6図は、光伝搬方向にかか
る応力はほぼ等しいため、第8図は、第9図の位相変化
量、つまり光伝搬方向にかかる応力の変化によって生ず
る位相変化量、を含んでおり、この分を差し引いた量が
光伝搬方向に垂直な面内方向の応力の変化によって生じ
た位相変化量である。 第3図の様に、光伝搬方向に対してQ−9θ°の間の角
度で縞状にトリミングした場合は、トリミング長に対す
る位相変化が第8図と第9図の中間の傾斜をもつことに
なる。したがって、トリミングの角度を適切に選択する
ことで、所望の位相変化量を得ることができる。 以上、本発明で重要な役割を担う応力付与膜とこの応力
付与膜を縞状にトリミングしたことによって得られる効
果について説明したが、次にこの縞状にトリミングする
方法を用いて、如何に複屈折値と光路長を同時に調節す
るかを説明する。 このレーザ・トリミングは、第1図において、例えば入
射ボート3bにモニター光を入射し、集積光デバイス(
ここではマツハ・ツエンダ光干渉計回路)の光特性を監
視しつつ、いわゆるオンラインモニター手法で実行でき
るので、光導波路や応力付与膜の作製誤差によらず、正
確な調節ができることが特徴である。 第1図〜第4図示のマツハ・ツエンダ光干渉計の偏波依
存性(第15図の光の偏光方向による光周波数のずれ)
を解消する2つの方法について説明する。 第1図は、あらかじめ光路長調節用領域を作っておく方
法であり、まず応力付与用a−5+韻22bの一部を光
伝搬方向と平行な縞状にトリミングし光路長調節用領域
を作った後、−様な膜22aの一部22cを光伝搬方向
と垂直にトリミングすることにより偏波依存性を解消し
、その後あらかじめ作っておいた光路長調節用領域を光
伝搬方向と垂直にトリミングしく22e) 、導波路1
aとlbの光路長差△Lを調節することで光周波数を所
望の値に合わせる。この場合、光路長調節トリミングと
偏波依存性解消トリミングの順序を逆にしても実行でき
るが、偏波依存性解消トリミングでは光路長も変化シて
しまうため、偏波依存性解消トリミングを先に行う方法
が極めて実用的である。また、偏波依存性解消トリミン
グを行う場合、光路長のずれをヒータ21の熱光学効果
Cよって調節しながら実行することが、光源の波長が不
可変なとき、または可変範囲が不足のεきなどに有効で
あることも付記しておく。 第3図は、応力付与用a−51膜22aの一部を光伝搬
方向に対しある角度をもって縞状にトリよングすること
により、光路長と複屈折値を同時に調節する方法であり
、所望の光路長と複屈折値の変化量の比はこの角度を調
節することによって得ることができる。この方法は、第
1図の方法の様に前もって光路長調節用領域を作る必要
もなく、且つ、−回のトリミングで実行できるのでトリ
ミング時間の短縮が可能である。ただし、これは、前も
ってト、リミングによって変化させる複屈折値と光路長
の量および応力付与用a−51膜のトリよング量に対す
る位相変化量(例えば第8図、第9図に示す)、もしく
は複屈折値と光路長の変化量が正確にわかっている場合
に適用できる方法である、。 上記の多量が正確ではないがおおかたわかっている場合
や、同一サンプルで数量が多く、上記の量に各サンプル
で個体差はあるがほぼ近い値をとっている場合などでは
、第1図と第3図の方法を組み合わせることが有効であ
る。具体的には、第3図の方法で複屈折値と光路長を同
時におおかた調節しておき、最後の微調節だけを第1図
の方法で行う。これによってトリよング時間は第1図の
方法よりも短縮できる。 実施例2 第10図および第11図は、それぞれ本発明の第2実施
例としてモード・スプリッタの作製方法を示した平面図
である。本例は結合率50%の方向性結合器2a、26
間の導波路6a、6bの長さが等しい(ΔL−0)マツ
ハ・ツエンダ光干渉計回路の方向性結合器2a、2b間
の導波路上に装荷されたa−5,膜の一部を縞状にトリ
ミングすることによって集積光デバイスを作製する方法
を示している。ここで、導波路断面構造、a−51膜の
形状、そしてトリミング縞の形状は第1図〜第4図と同
じである。 モード・スプリッタは、例えば第10図、第11図にお
いて人力ボート3bから入射した入力光PinのうちT
Eモード成分を出力ポート4aから、TMモード成分を
出力ボート4bから、または、その逆にTEモードを出
力ボート4bから、7Mモードを出力ポート4aから出
力する、つまり導波モードを分離する機能を有した光回
路素子である。この機能を実現するためには、方向性結
合器2bにおいて導波路6aと6bを伝搬した光の位相
差がTEモード(または7Mモード)でπ/2の奇数倍
、7Mモード(またはTEモード)でπの整数倍である
必要があり、そのためには光路長調節および複屈折値制
御を行う必要がある。 第1O図は、第1図の方法と同様に、応力付与用a−5
1[24bの一部を光伝搬方向と平行に縞状にトリミン
グし、あらかじめ光路長調節用領域を作製した後に、入
射ボート3bから入射させた光Pinの出力ボート4a
、4bからの出力光P 6+jt2 、Poutlの偏
光成分比を観測しながら、まず−様な応力付与[24a
の一部24cを光伝搬方向と垂直にトリミングし複屈折
値の制御を行った後、光路長制御用領域を光伝搬方向と
垂直にトリよングしく24e) 、所望の光路長差を得
るという方法である。トリよング縞の寸法はピッチlO
μ曙、トリミング幅5μm程度である。ここでの複屈折
値制御を行う工程では、複屈折値制御途中の各状態にそ
れぞれ最適な光路長差(そのトリミング状態で所望のモ
ード・スプリッタ動作に最も近ずく光路長差)が存在し
、常にその光路長差を実現させながら、制御を行う必要
がある。そのためには、トリミングによって光路長制御
と複屈折値制御を同時に行うか、ヒータ21による熱光
学効果を用いて光路長差を与える方法があるが、トリミ
ングの煩雑さを防ぐ意味では後者が実用的な方法と思わ
れる。 第11図は、第3図と同様に、応力付与用a−5 、膜
24aの一部24fを光伝搬方向に対しある角度をもっ
て縞状にトリくングすることにより、光路長と複屈折値
とを同時に調節する方法である。所望の光路長と複屈折
値の変化量の比はこの角度を調節することによって得る
ことができる。この方法は、第1O図の方法の様に前も
って光路長調節用領域を作る必要もなく、且つ、−回の
トリミングだけで実行できるのでトリミング時間の短縮
が可能である。ただし、これは、前もってトリミングに
よって変化させる複屈折値と光路長の量および応力付与
用a−51膜のトリくング量に対する位相変化量(例え
ば第8図、第9図に示す)もしくは複屈折値と光路長の
変化量が正確にわかっている場合に適用できる方法であ
る。 上記の多量が正確ではないがほぼわかっている場合や、
同一サンプルで数量が多く、上記の量(各サンプルで個
体差はあるがほぼ近い値をとっている場合などでは、第
10図と第11図の方法を組み合わせるのが有効である
。具体的には、第11図の方法で複屈折値と光路長を同
時におおかた調節しておき、最後の微調節だけを第10
図の方法で行う。これによってトリミング時間は第10
図の方法よりも短縮できる。 以上の実施例では、トリミング未処理部分の縞の幅をコ
ア深さよりも小さくし、縞の方向に垂直な断面内の応力
がコア付近へ及ばないようにしていたが、トリミング未
処理部分の幅を広くし、且つ、その幅を微妙に変えるこ
とにより断面内方向のコア付近へ及ぶ応力を微調節でき
、微妙な複屈折値ft1lJ御が可能となる。 また、上記実施例では、トリミングする応力付与膜が直
線状の光導波路上に設置されていたが、場合によっては
、曲線状光導波路上に設置することもある。このような
場合でも、導波路とトリミング縞との角度が常に所定の
角度をなすようにすることによって、同様の効果を得る
ことができる。したがって、トリミング縞が曲線となる
こともありうる。 更に、以上の実施例では、トリミング縞と導波路との角
度は常に一定の角度をなしていたが、連続的に、または
、非連続的にその角度を変えても同様の効果を得ること
ができる。 また、上記実施例では、応力付与膜のトリク:ノブ手段
として、連続発振アルゴン(Ar)レーザを用いていた
が、Q−スイッチYAGレーザを用いてもよい。後者の
場合には、レーザ光の照射領域のa−5I膜は、多結晶
状態に変化するのではなく、気化してしまう現象が見ら
れた。気化により消失すれば、その領域の応力作用も選
択的に消失するので、Q−スイッチYAG レーザをト
リミングの手段として有効に利用できるのである。 更に、以上の実施例で応力付与膜の材質としてa−5l
を選定したが、本発明はこれに限定されるものではなく
、他の材料、例えば、非晶質金属膜(Co4r膜等)を
利用することもできる。非結晶質膜の方が、結晶質膜よ
りも適しているが、これは、非晶質膜では、結晶転移な
どが発生しにくく、応力が緩和されることなく長期にわ
たって安定に維持されるためである。 また、上記実施例では、単一モード光導波路として、シ
リコン基板上の石英系単一モード光導波路を扱ったが、
本発明はこれに限定されるものではなく、クラッド層に
コア部が埋設されている車−モード光導波路があれば、
他材料系の光導波路であっても本発明を適用することが
できる。?。 お、多成分ガラス基板上に金属イオン拡散させたイオン
拡散光導波路の場合には、コア部が基板表面近傍にあり
、応力付与膜との距離が十分とれないという事情がある
。この様な場合には、応力付与膜形成に先立ち、コア部
が作製された基板表面に例えば5μm厚程度の5iOJ
Iを蒸着し、その上に応力付与膜を形成し、コア部の埋
め込みの深さを等価的に大゛きくし、トリミング縞の幅
をコア部埋め込み深さよりも小さく設定することが可能
となる。 以上の実施例では、集積光デバイスの一例としてマツハ
・ツエンダ先干渉計回路をとりあげて説明したが、本発
明はこの光干渉計回路に限定されるものではなく、他の
集積光デバイス回路、例えば、光リング共振回路、ファ
ブリペロ共振回路、導波路形波長板等の、光路長制御抵
よひ偏波制御が必要な単一モード集積光デバイスの広い
範囲にわたって通用できることは言うまでもない。 〔発明の効果〕 以上説明したようじ5本発明によれば、光導波路上部の
クラッド層上に装荷した応力付与膜を縞状に、且つ、光
伝搬方向と適切な角度でトリミングすることによって、
複屈折値および光路長を同時に制御することができる。 トリくングは、集積光デバイスに入力したモニタ光の出
力を観測しながら実行できるので、光導波路作製上の作
製誤差によらずにデバイスに所望の特性を付与すること
ができる。複屈折値や光路長の正確な設定は、コヒーレ
ント光iIlfg用、Iff光デバイスや光交換システ
ム用光デバイス等の実現に大きな役割を果たすことが期
待される。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ、本発明集積光デバイ
ス製造方法の第1実施例として光干渉計の回路構成およ
びその作製方法を示す平面図およびその^^”線に沿っ
た断面図、 第3図および第4図はそれぞれ光干渉計の他の回路構成
およびその作製方法を示す平面図およびそのBB’線に
沿った断面図、 第5図および第6図は、本発明で用いるトリミングの効
果を調べるための実験方法を説明する図、 第7図(a)および(b)は、本発明で用いるトリミン
グの効果を示す応力分布垂直断面図、第8図は、第5図
の実験から求めたa−5、膜のトリミ・ング長に対する
位相変化量を示す図、第9図は、第6図の実験から求め
たa−5+II!iiのトリミング長に対する位相変化
量を示す図、第1O図および第11図は、本発明集積光
デバイス製造方法の第2実施例としてモード・スプリッ
タの回路構成とその作製方法を示した図、第12図およ
び第13図は、従来の集積光デバイスとしての光干渉計
回路の、それぞれ、平面図およびそのAへ’線に沿った
断面図、 第14図は、第12図の光干渉計回路のデバイス特性を
説明する図、 第15図は、第12図の光干渉計回路の偏波特性を説明
する図である。 l・・・シリコン基板、 la、lb、6a、6b ・・・光導波路(コア部)、
2a、2b・・・方向性結合部、 3a、3b入射ボート、 4a、4b・・・出射ボート、 5・・・クラッド層、 21・・・ヒータ、 22.22a、22b、24a、24b一応力付与用a
−51膜、23・・・応力付与用a−5+II@レーザ
・トリミング処理部分、 25・・・石英ガラス基板、 26・・・引張り応力発生領域、 27・・・圧縮応力発生領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)基板と 前記基板上に配置されたクラッド層および該クラッド層
    に埋設され、光伝搬作用を持つコア部を有する単一モー
    ド光導波路と、 前記クラッド層上の所定部分に配置され、前記コア部に
    作用する応力を非可逆的に変化させて前記単一モード光
    導波路の光路長と複屈折値を同時に調節し得る、コア部
    光伝搬方向に対し所定の角度を持った複数の細線からな
    る縞状部を含む応力付与膜とを具えたことを特徴とする
    集積光デバイス。 2)前記単一モード光導波路が、SiO_2を主成分と
    する石英系光導波路であり、前記応力付与膜が、非晶質
    シリコン膜であることを特徴とする請求項1に記載の集
    積光デバイス。 3)前記応力付与膜の複数の細線のそれぞれの幅が前記
    クラッド層に埋設された前記コア部の深さよりも小さい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の集積光デバ
    イス。 4)基板上に配置されたクラッド層および該クラッド層
    に埋設され、光伝搬作用をもつコア部を有する単一モー
    ド光導波路を作成する工程と、前記クラッド層上の所定
    部分に応力付与膜を配置する工程と、前記応力付与膜の
    所定部分に対し、エネルギービームの照射によるトリミ
    ングを繰り返して前記応力付与膜に複数の細線を形成し
    て縞状に加工する工程とを有することを特徴とする集積
    光デバイスの製造方法。 5)前記応力付与膜に、前記コア部の光伝搬方向に対し
    て所定の角度で交わる複数の細線を成形することを特徴
    とする請求項4に記載の集積光デバイスの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6093208A (ja) * 1983-10-27 1985-05-25 Toshiba Corp パルス燃焼器
US6823094B2 (en) 2001-01-26 2004-11-23 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Interferometer and its fabrication method
JP2007083875A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高速車両救援用連結棒及びこれを用いた救援用車両連結構造
JP2008221214A (ja) * 2008-04-07 2008-09-25 Estee Lauder Group Of Companies Kk 噴霧器
JP2015075640A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 日本電信電話株式会社 光位相調整回路および方法

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