JPH0366876A - ボート用立体倉庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、増加するボートレジャーの反面、不法駐艇等
の社会問題に見られるように駐艇設備の不足を解消する
ために、人出艇作業の短時間化および自動化を計ろうと
するボート用立体倉庫に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この分野における通常の方式は、一般マリーナで
見られるごとく、はとんどの場合が簡単な台車上に乗せ
られたボートを平置きし、トレーラ−のような牽引車で
水際まで引き出す方式が一般的であった。

この方式の場合は、（１）限られた敷地に保管されるボ
ート台数に限界がある。（２）ボート搬出入経路が複雑
となり、ハンドリング時間が長くかつ一定していない。

従ってピーク時の人出艇能力が上がらない。（３）人間
の感覚にたよるボートの搬出入作業のため接触等による
ボート破損の危険が介在すると同時に省力化が困難であ
る。（４）搬出入経路が不特定多数であるので、専用の
建物等で覆い大事なボートを風雨から守るという工夫を
することが困難であった。

しかし、近年、上記のごとき現状の問題点解消手段を採
用した新しい方式が試みられている。この方式の一例を
第５図によって説明すると、建屋の各段に、建屋の長手
方向に移動可能な分割された複数筒のボート積載用パネ
ル状台車２４を配置し、各長手列の内ｌパネルピッチ分
のみ空間を設けており、人出艇のハンドリングを最上部
にあるクレーン２５により実行するものである。

このように構成することにより、パネルの移動組合せに
より下段に位置するボートをも同一クレーンで直接ハン
ドリングすることができる。また建屋３内を多層化する
ことにより、保管台数の増加（置場効率の向上）を計る
と同時にボートハンドリング作業を機械化および自動化
することができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前記従来の方式には下記の問題点がある
。

（１）ハンドリング対象のボートがランダムである場合
、空間を作るためのパネル状台車の組合せ移動が複雑で
手間がかかる。

（２）クレーンによるハンドリング空間が専有的に設け
られていないので、保管中のボートの頭上を通過せねば
ならず、おのずと建屋の高さがボート１台の通過弁だけ
高くなる。

（３）基本的な考え方は、上段にデッドスペースを作り
、その空間から下段のものを取扱う方式であるため、高
層化すればする程、パネルの組合せ移動が複雑になると
共に、ハンドリングのサイクルタイムが長くなり、その
ため作業能率が悪くなり、おのずと高層化に制限を受け
る。

本発明は、限られた敷地内で、より多く、より効率よく
ボートを保管すると同時に、前記従来技術で見受けられ
る集中する人、出船作業時の能率向上（サイクルタイム
の短縮）に対する諸課題を解決しシンプルで確実なボー
ト用立体倉庫を提供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本発明のボート用。

立体倉庫においては、天井走行クレーンによりボートを
建屋内の各床に搬入しかつ各床から屋外に搬出するボー
ト用倉庫において、建屋３内を少なくとも１つの複数段
式保管ラック棚列１およびこれとほぼ同幅寸法のハンド
リング列２に区別し、そのハンドリング列２の上部には
建屋３の長手方向に走行可能な天井走行クレーン５を設
け、前記保管ラック棚列１の各床には少なくとも１つの
ボート７を搭載可能な複数台の格納用台車４を配置し、
かつその格納用台車４を、前記保管ラック棚列ｌと前記
ハンドリング列２との間を移動可能としている。

〔作　用〕

屋外から建屋３内のハンドリング列２の下部に搬送され
た搬出入台車８の上のボート７を、建屋３内の保管ラッ
ク棚列上に格納する場合は、天井走行クレーン５により
ボート７を吊上げてハンドリング列２に引き出されてい
る格納用台車４に移載し、次いでその格納用台車４を保
管ラック棚列１に移動させる。

また保管ラック棚列１に格納されているボート７を屋外
に搬出する場合は、ボート７を積載している格納用台車
４をハンドリング列２に移動させ、次いで天井走行クレ
ーン５によりボート７を吊上げてハンドリング列２の下
部に置かれている搬出入台車８の上に移載し、その搬出
入台車８によりボート７を屋外に搬出する。

〔実施例〕

次に本発明を図示の例によって詳細に説明する。

第１図ないし第４図は本発明の一実施例を示すものであ
って、建屋３が水際から少し離れた陸上において水際に
ほぼ平行に延長するように建設され、かつ前記建屋３内
がその幅方向にほぼ等分（この実施例では３等分）に分
断されて、ボートを多段に保管しておくための複数段式
保管ラック棚列１（この実施例では２列）と、これに隣
接するハンドリング列２（この実施例では１列）とに区
分され、そのハンドリング列２の上部に、ボート７を昇
降移送および建屋長手方向移送するための天井走行クレ
ーン５が架設され、さらに桟橋１１と建屋３内のハンド
リング列２との間に、複線の搬出人台車走行用レール１
２が敷設され、そのレール１２にそれぞれ走行用駆動装
置を備えている搬出入台車８の車輪が載置され、その搬
出入台車８にボート７を積載するパレット６が載置され
る。

前記複線の搬出人台車走行路における水際側の両側に、
昇降旋回クレーン９における下部ガイド柱１３の下端部
が固定され、前記昇降旋回クレーン９における昇降支柱
１４の上端部に固定された旋回ブーム１５に、電動トロ
リ１６がブーム長手方向に走行自在に取付けられ、その
電動トロリ１６の下部に旋回可能に取付けられた旋回フ
レーム１７に、２組のボート把持用クランプアーム１８
が取付けられ、対向する一対のクランプアーム１８は旋
回フレーム１７に取付けられた開閉用駆動装置（図示を
省略した）により横軸を中心として開閉回動されるよう
に構成され、前記旋回フレーム１７とこれに開閉可能に
取付けられたクランプアーム１８とによりボートクラン
プ装置１０が構成されている。

保管ラック棚列１の各段には建屋長手方向に間隔をおい
て複数台の格納用台車４が配置され、その格納用台車４
の車輪は、保管ラック棚列１に固定されたレール１９に
載置され、かつ格納用台車４は、走行用駆動装置（図示
を省略した）を備え、操作指令により保管ラック棚列１
とハンドリング列２の間を建屋幅方向に移動する。また
格納用台車４上には専用のパレット６に収まっている複
数台（この実施例では最大３台）のボート７が載置され
る。

前記天井走行クレーン５は、走行フレーム２０に固定さ
れた巻上機２１により昇降される昇降フレーム２２を備
え、その昇降フレーム２２に、前記ボートクランプ装置
１０と同様な構造のパレットクランプ装置２３が取付け
られている。

昇降旋回クレーン９の近くの水上に置がれているボート
７を建屋３内の保管ラック棚列上に格納する場合は、昇
降旋回クレーン９のボートクランプ装置ｌＯによりボー
ト７をクランプしたのち、前記昇降旋回クレーン９によ
り水上のボート７を搬出入台車８に載置されているパレ
ット６上に移載し、次いでその搬出入台車８をハンドリ
ング列２の所定位置まで走行させたのち停止させる。

次に搬出入台車８の上方で停止している天井走行クレー
ン５の昇降フレーム２２を下降すると共に、その昇降フ
レーム２２に取付けられているパレットクランプ装置２
３によりボート７を積載しているパレット６を把持し、
次いで天井走行クレーン５により、前記ボート積載パレ
ットを上限位置まで吊上げ移送したのち、ハンドリング
列２の長手方向の所定位置まで移送する。

次に天井走行クレーン５により、ボート積載パレットを
下降して、予めハンドリング列２に置がれている格納用
台車４の上に降ろしたのち、パレットクランプ装置２３
を開放して昇降フレーム２２を上昇移動させ、かつボー
ト積載パレットを載置した格納用台車４を保管ラック棚
列１の所定位置に移動させる。

建屋３内の保管ラック棚列１に格納されているボート７
を水上に搬出する場合は、搬入の場合と逆の動作を行な
わせる。すなわち、搬出すべきボート７が載置されてい
る格納用台車４をハンドリング列２内に走行させ、かつ
その格納用台車４に載置されているボート積載パレット
を、天井走行クレーン５により搬送して、ハンドリング
列２に置かれている搬出入台車８の上に降ろし、次いで
その搬出入台車８を水際まで走行させたのち、昇降旋回
クレーン９により搬出入台車８上のボート７を水上に降
ろす。

ボートを搬入または搬出する場合の搬出入台車６の運転
と天井走行クレーン５の運転と格納用台車４の運転とを
、遠隔操作により行なってもよく、あるいは自動運転に
より行なってもよい。

以上の説明から判るように、所望の任意のボート７を、
遠隔指令に基づいて、格納用台車４による幅方向動作と
天井走行クレーン５による建屋長手方向移送動作および
昇降移送動作の組合せにより、ボート７を自由に搬出穴
することができると共に、搬出入時間の短縮のため並行
動作としてハンドリングすることができる。

この発明を実施する場合、ボート保管量が多いときは、
保管ラック棚列１とハンドリング列２との組合せ列を建
屋幅方向に増設したり、あるいは建屋の高さを高くする
ことにより、ボート保管量の増加に対応することができ
る。またパレット６を省略してもよい。

ボート７の搬出入経路の途中に、ボート自動水洗装置を
設けてもよく、また前記ボートクランプ装置１０および
パレットクランプ装置２３としては任意構造のものを使
用してもよい。さらにまた、前記搬出入台車８としては
、コンクリート製溝軌道の溝底面を転動する車輪と溝側
面に係合するガイドローラとを備えているものを使用し
てもよい。

〔発明の効果〕

本発明は前述のように構成されているので、以下に記載
するような効果を奏する。

ボート保管量を増加するために建屋を高くしても、前記
従来の技術に比べてボートの搬出入時間を短縮して搬出
入効率を向上させることができ、かつ前記従来の技術に
比べて、ボート１台分の通過スペースを省略できるので
、その分だけ建屋３の高さを低くすることができ、さら
に何れのボート保管場所に対しても、同一の定まった組
合せ動作でボート７の搬出穴を行なうことができ、しか
も前記動作を並列して行なうことができるので、ボート
搬出穴のサイクルタイムを短縮することができ、そのた
め人出艇能力が向上し、かつ遠隔自動制御のシステム化
を行ない易くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の実施例に係るボート用立
体倉庫を示すものであって、第１図は全体を示す縦断側
面図、第２図は一部切欠平面図、第３図は第１図におけ
る天井走行クレーン付近を拡大して示す縦断側面図、第
４図はボートの格納状態を示す正面図である。第５図は
従来のボート用倉庫を示す縦断正面図である。 図において、１は保管ラック棚列、２はハンドリング列
、３は建屋、４は格納用台車、５は天井走行クレーン、
６はパレット、７はボート、８は搬出入台車、９は昇降
旋回クレーン、１０はボートクランプ装置、１５は旋回
ブーム、１６は電動トロリ、１７は旋回フレーム、１８
はクランプアーム、１９はレール、２０は走行フレーム
、２２は昇降フレーム、２３はパレットクランプ装置で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 天井走行クレーンによりボートを建屋内の各床に搬入し
   かつ各床から屋外に搬出するボート用倉庫において、建
   屋３内を少なくとも１つの複数段式保管ラック棚列１お
   よびこれとほぼ同幅寸法のハンドリング列２に区別し、
   そのハンドリング列２の上部には建屋３の長手方向に走
   行可能な天井走行クレーン５を設け、前記保管ラック棚
   列１の各床には少なくとも１つのボート７を搭載可能な
   複数台の格納用台車４を配置し、かつその格納用台車４
   を、前記保管ラック棚列１と前記ハンドリング列２との
   間を移動可能としたことを特徴とするボート用立体倉庫
   。