JPH0364686A

JPH0364686A - スクロール型圧縮機

Info

Publication number: JPH0364686A
Application number: JP19691689A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Terauchi; 清寺内
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Corp
Priority date: 1989-07-31
Filing date: 1989-07-31
Publication date: 1991-03-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、主として車輌用空調装置に用いられるスクロ
ール型圧縮機に関する。

［従来の技術］従来のスクロール型圧縮機は、ケーシングと、第１の板
体の一面に第１のうず巻体を有し上記ケーシング内に固
定された固定スクロール部材と、第２の板体の一面に第
２のうず巻体を有し上記固定スクロール部材と組み合っ
て流体ポケットを構成する可動スクロール部材と、上記
第１及び第２のうず巻体の周囲に構成された取込空間と
、上記第２の板体の他面側に構成された背圧空間とを含
んでいる（例えば、特公昭６２−１８７５８号公報参照
）。

そして、従来の場合、流体ポケットと背圧空間とを連通
する連通孔が、第２の板体に設けられている。これによ
り吸入圧力よりも高く吐出圧力よりも低い圧力、即ち中
間圧力が背圧空間に導入される。この結果、中間圧力が
背圧として可動スクロール部材の板体に掛かり、この背
圧により可動スクロール部材が軸方向に沿って固定スク
ロール部材の方に押圧される。この押圧力により流体ポ
ケットの軸方向のシール性を向上させるように成ってい
る。

［発明が解決しようとする課題］このように従来のスクロール型圧縮機では、第２の板体
に設けた連通孔を通して中間圧力を背圧空間に導入させ
ているが、背圧空間に導入される中間圧力は、連通孔の
位置により決まってしまう。

従って、従来のスクロール型圧縮機では、中間圧力を調
整することができなかった。

この為、中間圧力の値がスクロール型圧縮機の全ての使
用条件において常に適正値となるようにすることが非常
に困難であった。

また、中間圧力は、吐出圧力に応じて変化することが望
まれるが、実際には、中間圧力は、吸入圧力に応じて変
化してしまう。

それ故に、本発明の課題は、中間圧力を調整することが
可能なスクロール型圧縮機を提供することにある。

［課題を解決するための手段］本発明によれば、ケーシングと、第１の板体の一面に第
１のうず巻体を有し上記ケーシング内に固定された固定
スクロール部材と、第２の板体の一面に第２のうず巻体
を有し上記固定スクロール部材と組み合って流体ポケッ
トを構成する可動スクロール部材と、上記第１及び第２
のうず巻体の周囲に構成された取込空間と、上記第２の
板体の他面側に構成された背圧空間とを含むスクロール
型圧縮機において、上記固定スクロール部材及び上記可
動スクロール部材により圧縮されたガスを上記背圧空間
に導入するガス導入路と、上記背圧空間内のガスを上記
取込空間へ戻すガス流出路と、上記ガス導入路と上記ガ
ス流出路の内、少なくとも一方に備えられた調整弁とを
有することを特徴とするスクロール型圧縮機が得られる
。

［作用］本発明のスクロール型圧縮機の場合、固定スクロール部
材及び可動スクロール部材により圧縮されたガスが、ガ
ス導入路を通して背圧空間に導入される。背圧空間に導
入されたガスは、ガス流出路を通して取込空間に戻され
る。従って、ガス導入路を通して背圧空間に流入するガ
ス流量と、ガス流出路を通して取込空間へ流出するガス
流量の内、少なくとも一方を調整弁により調整すること
により、背圧空間内の圧力を調整することが可能となる
。

［実施例］第１図は本発明の第１の実施例によるスクロール型圧縮
機の断面図である。

第１図を参照して、ケーシング１は、略樽状を呈す。こ
のケース１は、ケーシング本体２と上蓋３と下蓋４とか
ら戒る。

固定スクロール部材１０は、第１の板体１１と、この第
１の板体１１の下面に設けられた第１のうず巻体１２と
から成る。第１の板体１１の下面周縁部には周壁１３が
設けられている。また、第１の板体１１の中央部には、
吐出孔１４が設けられている。固定スクロール部材１０
は、ケーシング１内の上部に固定されており、この固定
スクロール部材１０の第１の板体１１と上蓋３とで吐出
室１５が構成されている。

可動スクロール部材２０は、第２の板体２１と、この第
２の板体２１の上面に設けられた第２のうず巻体２２と
から成る。第２の板体２１の下面中央部にはボス部２３
が設けられている。第２の板体２１の上面周縁部は、周
壁１３の下面に摺動自在に接している。可動スクロール
部材２０は、固定スクロール部材１０に組み合わされて
これらの間に流体ポケット３０を構成している。

第１及び第２のうす巻き体１２．２２の周囲には、取込
空間３１が構成されている。この取込空間３１は、第１
及び第２の板体１１，２１と、周壁１３と、第１及び第
２のうず巻・°体１２．２２の最外周部分とで構成され
ている。

ケーシング１内には、内部ブロック４０が備えられてい
る。内部ブロック４０の上端面は、シール材４１を介在
させて周壁１３の下面に突き合わされている。これによ
り内部ブロック４０の内側には、中間室４２が構成され
ている。また、内部ブロック４０より下のケーシング１
内部は、電動機室４３と戊っている。内部ブロック４０
の上端面より一段低い面と第２の板体２１の下面との間
には、回転阻止装置４４が備えられている。内部ブロッ
ク４０の中央部には、軸受部４５が形成されている。ま
た、内部ブロック４０には、連通孔４６が設けられ、こ
の連通孔４６により中間室４２と電動機室４３とが連通
している。

主軸５０は、内部ブロック４０の軸受部４５に回転可能
に挿入されている。主軸５０の上端部には、カウンター
ウェイト５１が設けられている。

また、主軸５０の上端には、駆動ピン５２が偏心して設
けられている。この駆動ピン５２は、二ドルベアリング
５３を介在させて可動スクロール部材２０のボス部２３
に挿入されている。

電動機室４３内には、電動機６０が備えられている。電
動機６０の回転子６１は、主軸５０に固定されている。

従って、電動機６０が作動すると、主軸５０が回転し、
この回転により駆動ピン５２が偏心運動し、この偏心運
動により可動スクロール部材２０が円軌道運動を行う。

この円軌道運動によって、取込空間３１内のガスが流体
ポケット３０内に取り込まれ、ガスを取り込んだ流体ポ
ケット３０は、その容積を縮小しながらうず巻体１２．
２２の中心側に移動・してガスを圧縮し、最終的に圧縮
したガスを吐出孔１４から吐出室１５内に吐出する。

吸入バイブロ２は、上蓋３及び第１の板体１１を貫通し
、取込空間３１に通じている。

吐出バイブロ３は、上蓋３を貫通し、吐出室１５に通じ
ている。

上蓋３とケーシング本体２とに跨がって第１のパイプ７
０が設けられている。この第１のパイプ７０には、第１
のオリフィス７１が備えられている。第１のパイプ７０
の一端は、吐出室１５に通じており、他端は、電動機室
４３に通じている。

従って、固定スクロール部材１０及び可動スクロール部
材２０により圧縮され、吐出室１５に吐出されたガスは
、第１のパイプ７０を通して電動機室４３内に導入され
る。この際、ガスの圧力は、第１のオリフィス７１によ
り下げられ、中間圧力と成る。電動機室４３内に導入さ
れたガスは、連通孔４６を通して中間室４２内に流入す
る。この電動機室４３及び中間室４２内のガスの圧力は
、第２の板体２１の背圧として作用する。従って、電動
機室４３及び中間室４２内の空間は、圧力の点から見る
と背圧空間と成っている。また、上述のように、第１の
パイプ７０は、固定スクロール部材１０及び可動スクロ
ール部材２０により圧縮されたガスを背圧空間に導入す
るガス導入路と成っている。

ケーシング本体２と吸入バイブロ２とに跨がって第２の
パイプ７２が設けられている。この第２のパイプ７２に
は、調整弁７３及び第２のオリフィス７４が、直列に備
えられている。第２のパイプ７２の一端は、電動機室４
３に通じており、他端は、吸入バイブロ２を介して取込
空間３１に通じている。従って、電動機室４３内のガス
は、第２のパイプ７２を通して取込空間３１内へ戻る。

取込空間３１に戻るガスの流量は、電動機室４３内の圧
力と取込空間３１内の圧力の差圧に応じて調整弁７３に
より調整される。このガス流量に応じて、第１のパイプ
７０を介して電動機室４３内に流入するガスと、第２の
パイプ７２を介して電動機室４３から流出するガスとが
、背圧空間内でバランスし、この結果、背圧空間内の圧
力、即ち、中間圧力が、ある値となる。

上述のように、第２のパイプ７２及び吸入バイブロ２に
より、電動機室４３内のガスは取込空間３１内に戻され
る。即ち、第２のパイプ７２と吸入バイブロ２とで、背
圧空間内のガスを取込空間３１へ戻すガス流出路が構成
されている。また、調整弁７３として、電動機室４３内
の圧力と取込空間３１内の圧力の差圧に応じてガス流出
路内のガス流量を調整する差圧弁が用いられている。

尚、第１及び第２のオリフィス７１．７４は、必ずしも
設ける必要はない。また、調整弁は、ガス導入路とガス
流出路の内、少なくとも一方に備えられれば良い。また
、本実施例の場合、中間室４２及び電動機室４３内の空
間を背圧空間としであるが、内部ブロック４０に連通孔
４６を設けず、そして、第１のバイブ７０の他端を直接
中間室４２に通じるようにして、中間室４２のみを背圧
空間としても構わない。

第２図は本発明の第２の実施例によるスクロール型圧縮
機の断面図である。尚、第２図中、第１の実施例と同じ
部分に就いては、第１図と同じ参照番号を付し、説明を
省略する。

本実施例の場合、ガス導入路は、第１のバイブ８０と第
２のバイブ８１とで構成されている。第１のバイブ８０
と第２のバイブ８１との間には、調整弁８６が設けられ
ている。この調整弁８６は、容器８７と、この容器８７
内を仕切る第１の仕切板８８及び第２の仕切板を８９を
有している。これらの仕切板８８．８９により、容器８
７内は、高圧室９０と、中圧室９１と、低圧室９２とに
仕切られている。第１の仕切板８８には、弁孔９３が形
成されいる。第２の仕切板８つには、弁体９４が摺動自
在に備えられており、この弁体９４により弁孔９３が開
閉される。低圧室９２内には、ベローズ９５が、連通孔
９６を有した固定板９７により固定されている。ベロー
ズ９５は、弁体９４に連結されている。容器８７と吸入
バイブロ２との間には、第３のバイブ９８が備えられて
いる。

第１のバイブ８０の一端は、吐出室１５に通じており、
他端は、調整弁８６の高圧室９０に通じている。第２の
バイブ８１の一端は、調整弁８６の中圧室９１に通じて
おり、他端は、電動機室４３に通じている。第３のバイ
ブ９８の一端は、吸入バイブロ２を介して取込空間３１
の通じており、他端は、調整弁８６の低圧室９２に通じ
ている。

従って、吐出室１５内のガスは、第１及び第２のパイプ
８０．８１を通して電動機室４３内に導入される。この
際のガス流量は、吐出室１５内の圧力と電動機室４３内
の圧力との差圧に応じて調整弁８６によって調整される
。この時、取込空間３１内の圧力、即ち吸入圧に応じて
ベローズ９５が伸縮するので、調整弁８６によるガス流
量の調整は、吸入圧に応じて補償される。

［発明の効果］本発明は、背圧空間内の中間圧力を調整することができ
る。

この為、可動スクロール部材に常に適正な背圧を掛ける
ことが可能である。

従って、スクロール型圧縮機の運転状況に応じて中間圧
力を調整することにより、流体ポケットの軸方向のシー
ル性を常に適性に保つことが可能であり、従来のように
スクロール型圧縮機の運転状況の変化によって中間圧力
が高くなり過ぎて固定スクロール部材と可動スクロール
部材との間の摩擦力が大きくなって駆動負荷が過大とな
ったり、反対に中間圧力が低すぎて流体ポケットのシー
ル性が損れて圧縮効率が低下すると言うような不都合が
生じることが無く、常に効率の良い圧縮を行うことが可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例によるスクロール型圧縮
機の断面図、１２図は本発明の第２の実施例によるスク
ロール型圧縮機の断面図である。１・・・ケーシング、２・・・ケーシング本体、３・・
・上蓋、４・・・下蓋、１０・・・固定スクロール部材
、］］・・・第１の板体、１２・・・第１のうず巻体、
１３・・・周壁、１４・・・吐出孔、１５・・・吐出室
、２０・・・可動スクロール部材、２１・・・第２の板
体、２２・・・第２のうず巻体、２３・・・ボス部、３
０・・・流体ポケット、３１・・・取込空間、４０・・
・内部ブロック、４１・・・シール材、４２・・・中間
室、４３・・・電動機室、４４−４゜回転阻止装置、４
５・・・軸受部、４６・・・連通孔、５０・・・主軸、
５１・・・カウンターウェイト、５２−１．駆動ビン、
５３・・・ニードルベアリング、６０・・・電動機、６
１・・・回転子、６２・・・吸入バイブ、６３・・・吐
出バイブ、７０・・・第１のバイブ、７１・・・第１の
オリフィス、７２・・・第２のバイブ、７３・・・調整
弁、７４・・・第２のオリフィス、８０・・・第１のバ
イブ、８１・・・第２のバイブ、８６・・・調整弁、８
７・・・容器、８８・・・第１の仕切板、８９・・・第
２の仕切板、９０・・・高圧室、９１・・・中圧室、９
２・・・低圧室、９３・・・弁孔、９４・・・弁体、９
５・・・ベローズ、９６・・・連通孔、９７・・・固定
板、９８・・・第３のバイブ。始１図

Claims

【特許請求の範囲】

１、ケーシングと、第１の板体の一面に第１のうず巻体
を有し上記ケーシング内に固定された固定スクロール部
材と、第２の板体の一面に第２のうず巻体を有し上記固
定スクロール部材と組み合って流体ポケットを構成する
可動スクロール部材と、上記第１及び第２のうず巻体の
周囲に構成された取込空間と、上記第２の板体の他面側
に構成された背圧空間とを含むスクロール型圧縮機にお
いて、上記固定スクロール部材及び上記可動スクロール
部材により圧縮されたガスを上記背圧空間に導入するガ
ス導入路と、上記背圧空間内のガスを上記取込空間へ戻
すガス流出路と、上記ガス導入路と上記ガス流出路の内
、少なくとも一方に備えられた調整弁とを有することを
特徴とするスクロール型圧縮機。