JPH0356360Y2 - - Google Patents

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JPH0356360Y2
JPH0356360Y2 JP1984192923U JP19292384U JPH0356360Y2 JP H0356360 Y2 JPH0356360 Y2 JP H0356360Y2 JP 1984192923 U JP1984192923 U JP 1984192923U JP 19292384 U JP19292384 U JP 19292384U JP H0356360 Y2 JPH0356360 Y2 JP H0356360Y2
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JP
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laminate
present
polyolefin resin
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acid
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JP1984192923U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建材用積層体に関し、詳しくは優れた
表面性と、のり付け貼着性を有する建材用積層体
に関する。
金属、樹脂、セラミツク、木材等は、その材料
自体の有する優れた特性と加工性により、建材、
建具、工業材料等に広く用いられている。
しかしながら、これらの材料は、意匠性、表面
性、塗装性、のり付け貼着性などが充分でないも
のが多い。
そのため、これらを改良する方法として、これ
ら基材上に繊維を貼着することが行なわれてい
る。
従来、これら繊維の貼着方法としては、熱硬化
性液状接着剤、溶液系またはエマルジヨン系の接
着剤が一般に用いられている。
しかしながら、これらの方法にあつては、接着
剤を塗布するための工程が複雑で、設備費、加工
費も高くなり、しかも接着剤中の溶剤や廃液によ
る公害の発生、作業環境の悪化など、多くの欠点
を有している。
また、表面貼着に用いる繊維は、一般的に吸液
性が高く、したがつて、高価な接着剤を多量に必
要とする欠点があつた。
本考案者等は、このような欠点を解消するため
に種々研究した結果、不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体をコモノマーとして含有する変性ポリオ
レフイン系樹脂を接着層として用い、この変性ポ
リオレフイン系樹脂を接着層として用い、この変
性ポリオレフイン系樹脂を介して金属よりなる基
材に綿布を積層することにより、接着性、表面
性、のり付け貼着性に優れた積層体が容易に得ら
れることを見出し、この知見に基づいて本考案を
完成するに至つた。
すなわち本考案は、金属よりなる基材に、不飽
和カルボン酸またはその誘導体をコモノマ−とし
て含有する変性ポリオレフイン系樹脂を介して綿
布を積層してなる建材用積層体に関するものであ
る。
以下、本考案を図面により説明する。
本考案においては、基材1として、アルミニウ
ム、鉄、ステンレススチール、銅、ニツケル、ト
タン、ブリキなどの金属を用いる。
ここで基材1である金属の形状としては、成形
体、板状体、箔ないしはフイルム状まで、任意な
ものを選択することができる。
本考案において基材1として用いる金属は、表
面平滑性が高く、二次的に他の材料を貼着した
り、或いは塗装したりすることが困難で、しかも
意匠性に劣る基材であるが、本考案により、これ
らの問題点を解消することができる。
次に、本考案では綿布2を用いる。ここで綿布
には、綿よりなる織布、不織布、編物などがあ
り、その形態として、目的とする表面性により、
薄いものから厚いものまで、任意に用いられる。
本考案の建材用積層体にあつては、前述の基材
1と綿布2を、特定のポリオレフイン系樹脂3を
用いて積層接着するものである。
本考案の建材用積層体に用いる変性ポリオレフ
イン系樹脂3とは、エチレン、プロピレン、ブテ
ン−1、ペンテン−1などのα−オレフインのコ
モノマー成分として、不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体を、共重合またはグラフト重合して得ら
れる共重合体を意味するものである。
ここで共重合成分である不飽和カルボン酸とし
ては、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、シトラ
コン酸、ソルビン酸、メサコン酸、アンゲリカ酸
などがある。
また、その誘導体としては、酸無水物、エステ
ル、アミド、イミド、金属塩などがあり、例えば
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコ
ン酸、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、マ
レイン酸モノエチルエステル、アクリルアミド、
マレイン酸モノアミド、マレイミド、N−ブチル
マレイミド、アクリル酸ナトリウム、メタアクリ
ル酸ナトリウム、メタアクリル酸亜鉛などを挙げ
ることができる。
これら変性ポリオレフイン系樹脂の製造方法と
しては、特に制限されず、公知の方法を適用する
ことができる。
例えば、エチレンとメタアクリル酸ナトリウム
又はメタアクリル酸亜鉛とを共重合して得られる
アイオノマー樹脂、或いはポリオレフイン又はポ
リオレフイン共重合体と無水マレイン酸などを溶
媒の存在下或いは不存在下でラジカル開始剤を添
加し、加熱することによつて得られるグラフト共
重合体などがある。
また、グラフト共重合体においては、反応に際
してスチレンなどの他のビニルモノマー或いはジ
エン系共重合体などを共存させることもできる。
ここでグラフト共重合に用いるポリオレフイン
原料としては、特に制限はなく、使用目的により
適宜選定すればよい。具体的には、高密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン
−4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体けん化物、さらには直鎖状低密度ポリエチレ
ンなどを例示することができる。
この変性ポリオレフイン系樹脂中の不飽和カル
ボン酸またはその誘導体の含有量としては、通
常、0.001〜50重量%、好ましくは0.005〜15重量
%の範囲である。
本考案の接着層として用いる変性ポリオレフイ
ン系樹脂は、必ずしも全てが変性されたものでな
くともよく、未変性のポリオレフイン系樹脂とブ
レンドしたものであつてもよく、この場合のポリ
オレフインは同種であつても異なつたものであつ
てもよい。この場合、必要により、ゴム或いは他
の樹脂をブレンドしたり、タルク、炭酸カルシウ
ム、シリカなどの無機充てん剤、安定剤などを添
加することもできる。
次に、本考案の建材用積層体の製造方法につい
ては、種々の方法を採用することができる。
例えば、基材1に、変性ポリオレフイン系樹脂
3のフイルムと綿布2を重ね合わせて、ロールま
たはプレスで熱圧着する方法、押出ラミネーシヨ
ンによる方法、変性ポリオレフイン系樹脂3を予
め綿布2または基材1上にラミネートしたものに
残りの層を熱圧着またはラミネートする方法など
がある。
本考案の建材用積層体にあつては、変性ポリオ
レフイン系樹脂3と綿布2の種類と厚み、成形温
度、成形圧力などを適宜選択することにより、目
的とする表面状態の積層体を得ることができると
いう大きな特徴がある。すなわち、表面が綿布の
みからなるもの、綿布の一部がポリオレフインで
被覆されているもの、綿布の全てがポリオレフイ
ンで被覆されているもの、などを自由に得ること
ができる。
以上詳述したように、本考案の建材用積層体は
従来の液状接着剤を用いるものに比べて、製造が
容易で、かつ、安価で、接着性に優れたものであ
る。
しかも、従来の接着剤を用いたものが、単なる
貼着にとどまるのに対して、本考案では、材料と
成形条件の選択により、目的に応じた表面性を有
する積層体が得られる。
したがつて、耐食性、断熱性などに優れると共
に、意匠性に優れた積層体である。
また、この表面性を利用して、塗装、吹付け、
さらには、のり貼りなどが可能となり、二次的な
装飾ができる。
しかも、貼り付けた紙を剥がして、貼り替える
ことも可能である。
それ故、本考案の積層体は、上記したような
様々な優れた特性により、建築材料、建具、装飾
材料などの建材用積層体として有効に用いること
ができる。
以下、実施例により本考案を具体的に説明す
る。
実施例 1 厚み0.5mmのアルミニウム板に、厚み100umの
変性ポリプロピレンフイルム(無水マレイン酸付
加量0.5重量%)を介して、綿布2枚を重ね合わ
せ、常法により、プレス成形機を用い、200℃,
80Kg/cm2の条件で1分間熱圧着した後、冷却し、
アルミニウム板に綿布が強固に結合した積層体を
得た。
得られた積層体の綿布の面に、水溶性のりを用
いて、障子紙を貼り合わせ、常温で24時間乾燥
後、障子紙の剥離試験を行なつたところ、障子紙
が破断し、充分な接着性を有することが判つた。
また、水洗することにより、障子紙と、のりは容
易に除去することができると共に、積層体表面は
紙を貼る前と何ら変わるところはなかつた。
実施例 2 厚み100umの変性高密度ポリエチレンフイルム
(無水マレイン酸付加量0.4重量%)を用いたこと
以外は、実施例1に準じて行ない、アルミニウム
板に綿布が強固に結合した積層体を得た。
得られた積層体の紙との接着性および洗浄性は
実施例1と同じであつた。
比較例 1 厚み0.5mmのアルミニウム板に、水溶性のりを
塗布し、障子紙を貼り合わせ、常温で24時間乾燥
後、障子板の剥離試験を行なつたところ、全く接
着性を示さなかつた。
比較例 2 厚み100umの未変性ポリプロピレンフイルムを
用いたこと以外は、実施例1に準じて行ない、積
層体を得たが、アルミニウム板とポリプロピレン
フイルム間には全く接着性がなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の建材用積層体の一態様を示
す説明図である。 1……基材、2……綿布、3……変性ポリオレ
フイン系樹脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属よりなる基材に、不飽和カルボン酸または
    その誘導体をコモノマーとして含有する変性ポリ
    オレフイン系樹脂を介して綿布を積層してなる建
    材用積層体。
JP19292384U 1984-12-21 1984-12-21 積層体 Granted JPS60137536U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19292384U JPS60137536U (ja) 1984-12-21 1984-12-21 積層体

Applications Claiming Priority (1)

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JP19292384U JPS60137536U (ja) 1984-12-21 1984-12-21 積層体

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Publication Number Publication Date
JPS60137536U JPS60137536U (ja) 1985-09-12
JPH0356360Y2 true JPH0356360Y2 (ja) 1991-12-18

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ID=30750336

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JP19292384U Granted JPS60137536U (ja) 1984-12-21 1984-12-21 積層体

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JPS4837494A (ja) * 1971-09-14 1973-06-02
JPS5076149A (ja) * 1973-10-31 1975-06-21

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