JPH0356023Y2 - - Google Patents

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JPH0356023Y2
JPH0356023Y2 JP1985024841U JP2484185U JPH0356023Y2 JP H0356023 Y2 JPH0356023 Y2 JP H0356023Y2 JP 1985024841 U JP1985024841 U JP 1985024841U JP 2484185 U JP2484185 U JP 2484185U JP H0356023 Y2 JPH0356023 Y2 JP H0356023Y2
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coil
resin
molded
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mold resin
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案はコイルのみを、若しくはコイルと鉄心
との両者を合成樹脂によりモールドしてなるモー
ルド形変成器に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
モールド形変成器は大形になるとコイルとモー
ルド材である合成樹脂との間に熱膨張係数の相違
により剥離を生じたり、合成樹脂中に亀裂を生じ
たりする。従来はこれを防止するために例えば実
公昭43−10893号に示してあるようにコイルと合
成樹脂との間にゴム等の緩衝材を介在させて合成
樹脂の硬化収縮或いは熱衝撃による応力を緩和さ
せるようにしていた。しかしながらこの構造では
緩衝材とモールド樹脂との間に熱膨張係数の相違
によりこれらの間に剥離を生じる。この剥離の結
果、緩衝材の端部とモールド樹脂との間のひけに
よつて空洞を生じこの部分に外部からの熱衝撃、
或いは運転中の温度上昇による応力が集中して亀
裂の助長原因になり、その亀裂に電界が集中して
コロナ放電も誘発して最終的には大きな破損に到
るおそれがある。
〔考案の目的〕
そこで本考案の目的は、コイルとモールド樹脂
との間の剥離現象を効果的に防止できると共にそ
の剥離防止構造がモールド樹脂内に空洞を生じさ
せてしまうようなことも併せて防止できるモール
ド形変成器を提供することにある。
〔考案の概要〕
本考案によるモールド形変成器は、コイルの内
周及び外周をこれらとモールド樹脂層との間に介
在されるようにして金網等導電性の網目状補強帯
で覆い且つこれら補強帯を上記コイルの夫々内周
側及び外周側導体と同電位にしてなり、この補強
帯によりモールド樹脂とコイルとの間の剥離を防
止すると共に、この補強帯とモールド樹脂との間
で剥離することも防止できるようにしたものであ
る。
〔考案の実施例〕
以下本考案の一実施例について第1図及び第2
図を参照しながら説明する。この実施例のモール
ド形変成器1は環状鉄心2に低圧コイル3及び高
圧コイル4を同心配置しこれを基台5と共に合成
樹脂によりモールドしてなるものであり、6がそ
のモールド樹脂である。さてこのものにおいて、
高圧コイル4の内側に位置される低圧コイル3の
外周にはモールド樹脂6との間の剥離を防止する
目的で従来と同様にコルク、ゴム等からなる緩衝
材7が設けられ、そしてその緩衝材7の外周には
この緩衝材7の両面を同電位にするための導電性
塗料8を塗布しこれを低圧コイル3の外周側の導
体と電気的に接続している。一方、高圧コイル4
において、その最内層のコイル部4aは合成樹脂
液の含浸性に優れた綿またはガラス繊維を被覆し
たフオルマール絶縁、あるいはエナメル絶縁電線
を巻回してなり、その他の部分は綿またはガラス
繊維を被覆していないフオルマール絶縁あるいは
エナメル絶縁電線が用いられている。またこのよ
うな高圧コイル4の内周はこの高圧コイル4の層
間絶縁物と同様の層間絶縁物9を介して金網等導
電性を有する網目状の補強帯10aにより1巻回
未満にて覆われ、更に高圧コイル4の外周も上記
同様の補強帯10bにより覆われる。そして内周
側の補強帯10a及び外周側の補強帯10bは
夫々高圧コイル4の内周側導体に及び外周側導体
に電気的に接続されそれらと同電位に保たれるよ
うになつている。各部材の以上のような配置状態
で前述のモールドが行なわれるものである。
以上の構成によればモールド樹脂6層を形成す
るモールド工程において、補強帯10a,10b
が金網等のように網目状をなしているのでモール
ド樹脂6がその網目内に入り組むように浸透しモ
ールド樹脂6と確実な結合状態を呈する。これに
よりモールド樹脂6に硬化収縮或いは熱衝撃によ
る応力が発生してもモールド樹脂6は補強帯10
a,10bの網目によつて線膨脹が細かく分断さ
れるので、モールド樹脂6と補強帯10a,10
bとの間に剥離を発生することがない。またモー
ルド樹脂6と高圧コイル4との境界に剥離が発生
しても、その部分は補強帯10a,10bの内側
であり、補強帯10a,10bは高圧コイル4の
最外周または最内周と同電位になつているので、
その剥離部分に電界が集中することはなく、コロ
ナ放電を発生することがない。
従つて従来のようにモールド樹脂6中に剥離に
伴つて空洞が形成されると云つたことはなくなり
その空洞からの亀裂発生、そしてコロナ放電の誘
発といつた不都合も確実に防止できるものであ
る。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によればコイルとモールド
樹脂との間に導電性を有する網目状の補強帯を介
在したことにより、コイルとモールド樹脂との間
に、剥離現象によるコロナ放電の発生を確実に防
止できるモールド形変成器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部の拡大縦
断面図、第2図は全体的な縦断面図である。 図中、1はモールド形変成器、2は鉄心、3は
低圧コイル、4は高圧コイル、6はモールド樹
脂、9は層間絶縁物、10a,10bは補強帯で
ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂によりモールドすべきコイルの内周及
    び外周を夫々適当な絶縁物を介して金網等導電性
    の網目状補強帯で覆い且つこれら補強帯を夫々コ
    イルの内周側及び外周側電位と等しくしてなるモ
    ールド形変成器。
JP1985024841U 1985-02-25 1985-02-25 Expired JPH0356023Y2 (ja)

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JPS61142423U JPS61142423U (ja) 1986-09-03
JPH0356023Y2 true JPH0356023Y2 (ja) 1991-12-16

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5375420A (en) * 1976-12-16 1978-07-04 Fuji Electric Co Ltd Mold transformer winding

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5375420A (en) * 1976-12-16 1978-07-04 Fuji Electric Co Ltd Mold transformer winding

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JPS61142423U (ja) 1986-09-03

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