JP2584871Y2 - ストレスコーン - Google Patents

ストレスコーン

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JP2584871Y2
JP2584871Y2 JP1992010540U JP1054092U JP2584871Y2 JP 2584871 Y2 JP2584871 Y2 JP 2584871Y2 JP 1992010540 U JP1992010540 U JP 1992010540U JP 1054092 U JP1054092 U JP 1054092U JP 2584871 Y2 JP2584871 Y2 JP 2584871Y2
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stress cone
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重夫 長屋
淳 河野
敦宏 新井
潤一 品川
亮仙 桑木
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ケーブル接続部におけ
る電気的ストレスを緩和するために使用されるストレス
コーンに関する。
【0002】
【従来の技術】CVケーブルの接続部等においては、導
体接続部近傍の電気的ストレスを緩和するためにストレ
スコーンが使用される。図2に一般のケーブル接続部主
要部縦断面図を示す。図において、ケーブルの導体1は
接続スリーブ2によって図示しないもう一方のケーブル
の導体に電気接続されている。この導体1に被覆された
絶縁体3の外周にはストレスコーン4が嵌め込まれてい
る。ストレスコーン4は、高圧側に弾性絶縁体5を備
え、アース側に半導電部6を備えている。この弾性絶縁
体5及び半導電部6は何れもEPゴム等から構成され一
体にモールドされる。
【0003】このような接続部の絶縁補強のために、エ
ポキシ樹脂等から成る絶縁部7を用いて接続部が包囲さ
れる。ストレスコーン4はこの絶縁部7のテーパ孔8に
挿入され、その内壁面に所定の面圧で押し付けられる。
絶縁部7の接続スリーブ2を取り囲む部分には、高圧側
の電界を整えるために高圧側電極9が設けられている。
またストレスコーン4の形状保持のためにストッパー1
0が設けられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図2に示し
たようなストレスコーン4は、弾性絶縁体5と半導電部
6とに分かれた構造となっている。この半導電部6は、
先に説明した通り半導電材から構成されるが、その立ち
上がり部分には電界が集中するため平滑性と緩やかな立
ち上がりが要求される。このために成型の際にはプレモ
ールドを行って形状を整えたり、通常より薄い未加硫
ムを用いて成型したりしている。しかしながら、上記半
導電体からなる半導電部6の立ち上がり部分はどうして
も電界が高くなり絶縁強度の上で弱点となる。
【0005】また使用電圧が高電圧になるにつれて、ス
トレスコーンのサイズが大きくなり、加硫成型の際、各
部の温度上昇の違いが不均一になって全体として均一な
加硫を行うことができないといった問題もあった。更に
成型のための金型の合わせ目付近で割れが発生し易くな
るといった問題もあった。本考案は以上の点に着目して
なされたもので、上記電気特性を改善し、大型化による
加硫成型性を改善したストレスコーンを提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、ケーブル絶縁
体上に配され、耐高圧側の弾性絶縁体を含む電界緩和の
ためのストレスコーンであって、前記弾性絶縁体は、自
己に発生する電界の等電位面に沿って分割されている複
数の絶縁ブロックから成り、該各絶縁ブロックの誘電率
が相違していることを特徴とするストレスコーンに関す
る。
【0007】
【作用】このストレスコーンは、電界の等電位面に沿っ
て、弾性絶縁体を2以上に分割する。各絶縁ブロックの
誘電率は高圧部ほど高くなり、いわゆる段絶縁が施され
る。これによって大型のストレスコーンを絶縁ブロック
毎にモールド成型できる。また、端部の絶縁ブロックと
アース側電極を一体に成形することによりアース側電極
を平滑かつ滑らかな立ち上がりで成型できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本考案のストレスコーン実施例を示すケ
ーブル接続部主要部の縦断面図である。図において、こ
のケーブル接続部自体の構成は図2に示した従来のもの
と同様であるが、本考案のストレスコーン14は、その
弾性絶縁体15が、例えば面A及びBにおいて分割され
ている。なおアース側電極16は従来のものと同様の構
である。図3に上記分割面選定のための説明図を示
す。図3は、ケーブル接続部等の絶縁部7と上記ストレ
スコーンの弾性絶縁体15とケーブルの絶縁体3との間
の等電位面を破線で表したものである。図1に示すスト
レスコーン14の弾性絶縁体5における分割面A、B
は、何れもこの図3に示す等電位面に平行になるように
選定する。その結果、この分割面A、Bに平行な方向に
は電界が殆ど加わらない。
【0009】図4に上記弾性絶縁体15の具体的な実施
例主要部断面図を示す。図のように弾性絶縁体15は、
例えば3つの絶縁ブロック15A、15B、15Cに分
割される。そして、その分割面A、Bを境にそれぞれ誘
電率が異なるように選定されている。即ち絶縁ブロック
15Aは誘電率が最大、絶縁ブロック15Bは中程度、
絶縁ブロック15Cは最小の誘電率を示す材料に選定さ
れる。なおこのような分割面A、Bに何らかの原因で空
隙等が生じると、電気的な弱点となり得るため、この分
割面A、Bにはシリコンオイル等を塗布し連続一体性を
保つようにする。上記の構成により、各絶縁ブロック1
5A、15B、15Cは比較的小型となるため、それぞ
れ別々にEPゴムをモールド成型し、製造が容易にな
る。従って絶縁ブロックのすみずみに渡って均一に加硫
を行い、例えば半導電体からなるアース側電極と一体に
成型される絶縁ブロック15Cについても、全体として
均一な加熱加硫によって良好な特性を得ることができ
る。
【0010】図5に、上記のように構成したストレスコ
ーンとケーブルの絶縁層との間の電界強度特性図を示
す。また図6に同様のストレスコーンによる絶縁部7の
内壁面との間の電界強度特性図を示す。図の実線は、本
考案のストレスコーンによる特性図で、破線は従来のス
トレスコーンによる特性図である。この図から明らかな
ように、本考案のストレスコーンによれば何れの境界面
においても電界強度の最大値を低く押さえることがで
き、電気特性を向上させることがわかる。
【0011】図7に、比較例としてのストレスコーンの
主要部縦断面を示す。図に示すように、このストレス
ーンの弾性絶縁体15は、丁度上記絶縁部7のテーパ孔
8の内部に形成される電界方向に平行に延びる面Cによ
って、層状に2分割されている。内側の絶縁ブロック1
5Dは、外側の絶縁ブロック15Eよりもより誘電率の
高い材料を用い、先に説明したと同様の段絶縁が施され
ている。先に説明した図4に示すの本考案において、図
5、図6の特性図を眺めて見ると、その分割面A、Bの
近傍において電気的ストレスに歪みが生じていることが
分かる。比較例においてはこのような歪みを除去するよ
うにしている。従って、図4に示した本考案と比較例と
を組み合わせて実施してもよい。
【0012】図8、図9に比較例を実施した場合におけ
るケーブルの絶縁層とストレスコーン間の電界強度特性
図及び、絶縁部の内壁面とストレスコーン間の電界強度
特性図を図示した。何れの場合にも、従来よりも電界強
度の最大値は低下し、更にその電界の歪みが緩和されて
いる。このような構成にした場合においても、やはり個
々の絶縁ブロックが小型化し、その加硫成型処理が容易
になり、その効果は本考案と同様である。本考案は以上
の実施例に限定されない。上記実施例においては、弾性
絶縁体を3分割或は2分割する例を示したが、更にこれ
以上の数に分割するようにしても差し支えない。
【0013】
【考案の効果】以上説明した本考案のストレスコーン
は、弾性絶縁体を電界の等電位面に沿って分割したの
で、個々の絶縁ブロックが小型化しその加硫成型処理が
容易になり、より均一な高品質なストレスコーンを製造
することが可能になる。また各絶縁ブロックの誘電率が
高圧部ほど高くなるように選定すると、いわゆる段絶縁
によってストレスコーンの内部電界が全体として均一化
され、電界強度の最大値を低くしてその電気特性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のストレスコーン実施例を示すケーブル
接続部主要部縦断面図である。
【図2】従来のケーブル接続部主要部縦断面図である。
【図3】本考案のストレスコーンの分割面説明のための
説明図である。
【図4】本考案のストレスコーンの主要部縦断面図であ
る。
【図5】本考案のストレスコーンのケーブルの絶縁層と
ストレスコーン間における電界強度特性図である。
【図6】本考案のストレスコーンの絶縁部の内壁面とス
トレスコーン間における電界強度特性図である。
【図7】本考案の比較例のストレスコーン主要部縦断面
図である。
【図8】比較例のストレスコーンのケーブルの絶縁層と
ストレスコーン間の電界強度特性図である。
【図9】比較例のストレスコーンの絶縁部の内壁面とス
トレスコーン間の電界強度特性図である。
【符号の説明】
1 導体 2 接続スリーブ 3 絶縁体 7 絶縁部 8 テーパ孔 14 ストレスコーン 15 弾性絶縁体 16 アース側電極 A、B 分割面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 品川 潤一 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (72)考案者 桑木 亮仙 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−20717(JP,A) 実開 平4−128039(JP,U) 実開 昭60−129837(JP,U) 実開 昭64−9418(JP,U) 実公 昭48−10314(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 15/00 - 15/196

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル絶縁体上に配され、耐高圧側の
    弾性絶縁体を含む電界緩和のためのストレスコーンであ
    って、 前記弾性絶縁体は、自己に発生する電界の等電位面に沿
    って分割されている複数の絶縁ブロックから成り、該各
    絶縁ブロックの誘電率が相違していることを特徴とする
    ストレスコーン。
JP1992010540U 1992-01-31 1992-01-31 ストレスコーン Expired - Lifetime JP2584871Y2 (ja)

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JPH0567138U JPH0567138U (ja) 1993-09-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6020717A (ja) * 1983-07-09 1985-02-02 株式会社フジクラ プレモールドゴムストレスコーン
JPS60129837U (ja) * 1984-02-04 1985-08-31 株式会社フジクラ 電力ケ−ブルの接続部
JPH04128039U (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 古河電気工業株式会社 プレモールド絶縁体

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JP2007200882A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Nexans 電気ブッシンク゛

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