JPH0353119Y2 - - Google Patents

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JPH0353119Y2
JPH0353119Y2 JP1985106230U JP10623085U JPH0353119Y2 JP H0353119 Y2 JPH0353119 Y2 JP H0353119Y2 JP 1985106230 U JP1985106230 U JP 1985106230U JP 10623085 U JP10623085 U JP 10623085U JP H0353119 Y2 JPH0353119 Y2 JP H0353119Y2
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elbow
passage
straight pipe
pipe part
inclined surface
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂製の90゜エルボに関するも
のである。
〔従来の技術〕
一般にエルボが形成される際、その弯曲部にお
いて背側(テンシヨン側)は減肉となり、その反
面、腹側(圧縮側)は増肉し、殊に、その弯曲を
形成する曲率半径が小さくなれば腹側には皺や乱
や縮みを生じ、殊に、一般のブロー成形による成
形品には、素材である管の温度等によつて成形品
に皺が発生する傾向があるから、この傾向と相俟
つて腹部に皺の発生がまぬがれず、ひいては、そ
の皺等によつてエルボ内の流れが円滑とならない
不都合がある。
かかる不都合を回避せんがため、従来より多く
の対策が構じられている。例えば、実公昭54−
21765号公報には、インサート成形によるエルボ
において、内円管体壁、すなわち腹部の曲がり中
央部を外方に膨出させて膨出部を形成し、この膨
出部の中心の断面を卵形に形成し、この膨出部に
おいて苛酷な圧縮を受けることなく、なだらかな
曲線状に癖づけるようにして皺等を可及的に抑制
するという提案が紹介されている。
しかしながら、かかる提案のエルボの形状をブ
ロー成形によつて製造される合成樹脂製エルボに
適用しようとすれば、前記膨出部の中心の断面が
なだらかな卵形に形成されているので、かかる形
状の金型は製作費が高く、ひいては製品がコスト
アツプとなる、という欠点がある。また、エルボ
の口径や直管部の長さがそれぞれ異なるエルボ
を、各種製造しようとすれば、この膨出部の寸法
を遂一決めるのが困難である、という欠点もあ
る。
一方、外力を受ける、直交して結合した機械要
素(例えば、円筒タンクとその鏡板)の内側に板
ステイを用いて強度の不足を補うことは周知(例
えば、実開昭58−148396号公報参照)であるが、
従来の板ステイは、いずれも本体の機械要素を補
強する補強材として、板ステイを特に付加するも
のであるから、板ステイの付加に手間がかかる、
という問題があり、しかも、ブロー成形される合
成樹脂製エルボには、板ステイを付加すること
は、接着剤を使用しなければならず、その接着剤
の選定が限られているから、板ステイの付加はき
わめて困難である、という問題があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、かかる従来例の欠点をも解消
した、多種類のエルボを容易に設計し、安価に提
供しようとするものである。その要旨とするとこ
ろは、ブロー成形により成形され、かつ、垂直直
管部と、弯曲部と、水平直管部と、からなる合成
樹脂製90゜エルボにおいて、前記弯曲部の腹部側
に垂直管部と水平直管部とを短絡する管壁自身か
らなる通路7をエルボブロー成形時に同時に設
け、該通路7を傾斜面8と該傾斜面8に連設した
両側面9,9とで構成して三角板片状空間部を形
成すると共に、該傾斜面8の巾Lをエルボの口径
dに対し、0.4〜0.5dとし、かつ、高さHを該巾
Lと略同一か、または若干小としたことを特徴と
する合成樹脂製エルボにある。
〔実施例〕
本考案の構成を添付図面に示した実施例にもと
づき詳細に説明する。第1図は本考案の実施例の
一部切断側面図、第2図は第1図におけるA矢視
側面図である。
本実施例の合成樹脂製のエルボ1は、貯水タン
ク(図示せず)の溢水受けに使用されるもので、
垂直直管部2と、直角に弯曲された弯曲部3と、
水平直管部4と、から構成され、この垂直直管部
2の上端にはホツパー5が設けられ、この弯曲部
3の腹部6には、垂直直管部2と水平直管部4と
を、ブロー成形時と同時に成形した短絡する通路
7が設けられ、この通路7によつて管に空間部を
形成している。また、この通路7は傾斜面8と、
この傾斜面8に連設した両側面9,9とから構成
されている。したがつて、腹側に三角板片状の空
間部が形成できる。
かかる合成樹脂製エルボの成形は、通常のブロ
ー成形と同様の成形方法を用いる。すなわち、成
形すべき、加熱された合成樹脂製直状の素材管
を、エルボの形状が穿設された金型に押し込み、
この素材管内に加圧空気を吹き込みエルボを成形
するものである。
なお、本実施例では通路7の大きさは次のよう
にしている。エルボ1の口径dが165mmφ、垂直
直管部2の長さlが650mm、水平直管部4の長さ
mが270mm、弯曲部3の半径Rがエルボ1の中心
線上で105mm、肉厚tが4mmとなつている。かか
るエルボ1において、通路7の巾Lを80mm、高さ
Hを78mmとし、前記半径Rの中心点Oを通路7内
に位置させている。
ところで、本考案者らは、かかる通路7の大き
さを腹部6の皺等の防止ができ、かつ、金型を作
製するのに容易な寸法を試行錯誤によつて次のよ
うに見出した。すなわち、通路7の巾Lはエルボ
1の口径dに対し0.4〜0.5dとし、高さHは巾L
と略同一か若干小とする。したがつて、弯曲部3
の半径(エルボ中心線における半径)Rの中心点
Oが通路7内に位置させるような通路7が最適で
あることが判明した。そして、通路の巾Lを0.4d
以下、たとえば0.3dとすれば、通路7の両側面
9,9の外側で皺を生じ、通路7を形成した機能
を果たさなくなり、また、0.6d以上とすれば、弯
曲部3における肉厚が薄くなり、強度上問題が生
じる。また、通路7の高さHは巾Lと略同一か若
干小としているが、これより小さい場合は、弯曲
部3の腹部6に皺が生じ、大きい場合はその肉厚
が薄くなるので、前記の数値が最適であることが
判明した。
〔考案の効果〕
本考案によれば、 ブロー成形による合成樹脂製90゜エルボの弯
曲部の腹部において、垂直直管部と水平直管部
とを短絡した通路を設けたので、ブロー成形に
よつて生じがちな皺と、この腹部に生じる皺と
の相乗的な皺を防止できるばかりか、この通路
によつて、弯曲部における補強となり、口径に
対し比較的薄肉のエルボ(例えば、口径100〜
180mmφに対し肉厚3〜4のもの)であつても、
その強度を確保することができる。
通路を、垂直直管部と水平直管部とを短絡す
る傾斜面と、この傾斜面と連設した両側面とで
構成し、管内に三角板片状の拡大空間部を形成
しているので、本来、弯曲部の腹側には流れに
渦が発生し、流体の流れが円滑に行われない
が、この拡大空間部により、渦が消え弯曲部で
の流体の流れが円滑となる。
通路を、管壁自身による傾斜面および両側面
で構成したので、ブロー成形時に同時に成形で
き、従来の板ステイを付加するのと違い手間が
かからず、しかも、エルボを形成するブロー成
形用金型を容易に作ることができる。
通路の傾斜面の巾Lをエルボの口径dに対し
0.4〜0.5dとし、高さHを巾Lと略同一か若干
小としたので、弯曲部の皺等を防止できると共
に、薄肉のエルボにおける肉厚に強度を持たす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の一部切断側面図、第
2図は第1図におけるA矢視側面図である。 1……エルボ、2……垂直直管部、3……弯曲
部、4……水平直管部、6……腹部、7……通
路、8……傾斜面、9,9……側面、L……巾、
H……高さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ブロー成形により成形され、かつ、垂直直管部
    と、弯曲部と、水平直管部と、からなる合成樹脂
    製90゜エルボにおいて、 前記弯曲部の腹部側に垂直管部と水平直管部と
    を短絡する管壁自身からなる通路7をエルボブロ
    ー成形時に同時に設け、該通路7を傾斜面8と該
    傾斜面8に連設した両側面9,9とで構成して三
    角板片状空間部を形成すると共に、該傾斜面8の
    巾Lをエルボの口径dに対し、0.4〜0.5dとし、
    かつ、高さHを該巾Lと略同一か、または若干小
    としたことを特徴とする合成樹脂製エルボ。
JP1985106230U 1985-07-10 1985-07-10 Expired JPH0353119Y2 (ja)

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JP1985106230U JPH0353119Y2 (ja) 1985-07-10 1985-07-10

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JPS6213292U JPS6213292U (ja) 1987-01-27
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KR20140036965A (ko) * 2012-09-18 2014-03-26 가부시키가이샤 니프코 곡관 구조 및 곡관 성형용 금형
JP5966196B2 (ja) * 2012-10-04 2016-08-10 日立アプライアンス株式会社 ヒートポンプ給湯機
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JPS58148396U (ja) * 1982-03-29 1983-10-05 九州積水工業株式会社 複合管用エルボ継手

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JPS6213292U (ja) 1987-01-27

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