JPH0350113A - 封止剤用樹脂の充填材及びその製造方法 - Google Patents

封止剤用樹脂の充填材及びその製造方法

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JPH0350113A
JPH0350113A JP18576389A JP18576389A JPH0350113A JP H0350113 A JPH0350113 A JP H0350113A JP 18576389 A JP18576389 A JP 18576389A JP 18576389 A JP18576389 A JP 18576389A JP H0350113 A JPH0350113 A JP H0350113A
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silica
synthetic silica
filler
resin
concentration
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JP18576389A
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Tadashi Mochizuki
正 望月
Hideo Iwata
岩田 英夫
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ICなどの封止には樹脂とともにシリカ粒
が充填材として用いられるが、そのうち高純度で吸湿性
、電気的熱的性質に優れた高品質の低コスト充填材に関
するものである。
[従来の技術] ICやLSIのようにウェハに集積化された回路は、エ
ポキシなどの樹脂で封止されて製品となるが、封止剤に
は、回路を保護するために電気絶縁性の他に熱伝導性や
遮湿性更に強度、靭性、膨張係数等の機械的性質が求め
られる。これらの性質を付与するために樹脂に無機物質
が充填されるが、この充填材としてシリカ粒が優れてお
り多用されている。そして、このシリカ充填材には封止
剤の長期にわたる保護機能を確保するために、非晶質で
あること、吸湿しないことなどの物理的性質に加えて、
含まれる不純物が極端に少ないなどの化学的性質、その
上安価であることなどの実用性が要求されている。非晶
質であることは粒に割れや歪みが生じに<<優れたtl
lll性的性質保するなめに欠かせない特性であり、又
、充填材が吸湿すると腐食原因となるばかりでなく、半
田付は時の加熱で急激に蒸気化し破損を招くこともある
。不純物については、特に、排除しなければならないめ
はU、Thであり、これらは放射性核種を含みα線を放
射しメモリエラーを誘う危険がある。
このような緒特性を備えた充填材に関して種々検討がな
さているが、大別して、水晶や珪石等を直接原料とする
天然シリカとハロゲン化珪素、アルコキシシラン或は珪
酸アルカリを原料とする合成シリカとがある。天然シリ
カは原料中に含まれるUやThが多いため、製品中にも
これらが数wtppb乃至数+wjppb残っている0
合成シリカではこれら不純物の含有率を天然シリカより
も低下させることができるが、原料にハロゲン化珪素や
アルコキシシラン等を用いるため、高価であると共に腐
食性や可燃性を有するため、取り扱いには特別な配慮を
要するので、製品価格が極めて高くなるのが欠点である
。より安価な原料から出発しキレート試薬などの特殊な
薬品も用いずに、経済性を考慮したものに珪酸アルカリ
を原料としこれに鉱酸を作用させて製造される(湿式法
と称す)ものがある0例えば、特開昭62−28380
9号公報に見られる提案では、SiO2換算で30wj
%濃度の珪酸ソーダを原料とし、これを酸性溶液中で紡
糸して繊維状シリカゲルとし、酸処理・水洗により不純
物を除去して高純度品を得ている。しかし、゛このよう
な湿式法により得られたシリカはそのままでは吸湿性を
有する。この開運は湿式法により得られたシリカを溶融
して吸湿性を失わせることもできるが、溶融温度がたか
いために炉体からの不純物汚染が無視できなくなり高純
度を維持することが困難である。一方、必ずしも溶融せ
ずに吸湿性を低下させる方法も提案されており、例えば
、特開昭62−283810号公報では、生成されたシ
リカを1000℃以上の温度で加熱することが開示され
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、1000℃程度の加熱によっても吸湿性
は十分には改善されず、更に温度が高すぎる場合には、
クリストバライト相が現れ機械的性質が低下する結晶化
の問題も残されている。
又、特開昭62−283809号公報による方法では、
特殊な試薬も使わず妥当な製造コストが期待できる。し
かしながら、得られる製品中のU、Thの含有率が十分
の数wtppb程度までしか低下せず、あと−歩の高純
度が達成されていなこのような問題を解決するためにこ
の発明はなされたもので、吸湿性が極めて低く割れや歪
みのおそれが無い高純度のシリカからなる充填材を低い
製造コストで提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段〕 この目的を達成するための手段は、吸湿率が0.1wt
%以下で結晶が析出していない非晶質合成シリカである
封止剤用樹脂の充填材であり、前記非晶質合成シリカの
不純物含有率がU及びThについては各々0.1wtp
pb以下でFe、AJ2、T i、N a及びKについ
ては各々1 wtpp+s以下である封止剤用樹脂の充
填材であり、及び、このような高品質充填材を造る製造
方法である。そして、その製造方法は、湿式法で得られ
た合成シリカを、焼成温度をT (”C) 、焼成時間
をt(分)で各々表したとき、次の式(1)、■、(3
)及び(イ)に示す条件で焼成する封止剤用樹脂の充填
材の製造方法であり、前記湿式法が、珪酸アルカリ濃度
がS i O2濃度で5wt%以下且つ鉱酸濃度が15
wt%以上となるように混合された状態で前記珪酸アル
カリと前記鉱酸とを反応させてシリカを生成させる方法
であると、更に品質のよい封止剤用樹脂の充填材が製造
できる。
T≧1200       ・・(1)T+5t≧13
50    ・・・(2112T+5t≦15900 
 ・・・0)t≦180        ・・・(2)
[作用] 封止材に吸湿性があると、前述したように、遮湿効果を
失いIC等の回路を腐食から医護することや加熱時の破
損を防ぐことが困難になる。充填材の吸湿性については
、混合する樹脂にも吸湿性がありこれを考慮する必要が
あるが、充填材は封止剤の品質を向上させるためのもの
でその含有率は大きくなる傾向にあり、充填材には樹脂
のそれよりかなり低い吸湿性が要求される。充填材の吸
湿率が0.1wt%以下であると、樹脂の吸湿率に較べ
一桁以上小さく、充填材の混合率を高めた場合には封止
剤の遮湿効果を一層高めることができる。
合成シリカは非晶質であるが、その後の熱経歴によって
は一部が結晶を形成することがある。結晶が析出してい
ると熱膨張率が大きくなる。このため、封止工程で施さ
れる樹脂の焼付は硬化処理後の冷却時に、割れが発生し
たり歪みを生じたりして封止効果を損なう、結晶が析出
していない非晶質合成シリカは割れや歪みの欠陥が発生
せずこのようなおそれがない。
充填材には、上記したような物性が要求されると共に、
高純度が要求され、前述したように特に放射性のU、T
hが嫌われ、集積度が高くなるほどこれらの悪影響は大
きくなる0例えば、IMビット以上のD−RAMではこ
れらの元素が封止剤中に0 、1 wtppb含まれる
とメモリーエラーを起こすこともあると言われている。
充填材に含まれるU、Thが各々0 、1 wtppb
以下であればこの問題は起こらず確度の高い製品が得ら
れる。
Fe、Ajl、Ti 、Na、に等の金属不純物は封止
剤の電導度、熱膨張係数に影響し、これらの物性を低下
させ、これに加えて、Na、には樹脂や回路に化学的に
も影響を与える。Fe、AI。
Ti、Na、に等の金属不純物をl wtpp履以下に
低下させた充填材によって、上記のような悪影響を殆ど
なくすことが出来る。
シリカは、珪素と酸素の結合が繰り返された三次元ネッ
トワーク構造をとるが、湿式法で得られた合成はこの構
造内に多量のOH基を含んでいる。このため吸湿性が大
きく、その吸湿率は20wt%にも及ぶことがある。し
かし、吸湿性の原因になるOH基は加熱焼成することに
よって除くことができので、発明者等は焼成条件と吸水
率との関係について定量的に調べた。この結果を第2図
及び第3図に示す、第2図は焼成時間を30分に固定し
焼成温度を変えた場合であり、縦軸は吸水率、横軸は焼
成温度の等間隔目盛である。焼成温度が高くなると吸水
率は低下しその低下の度合いは1200℃近くまでは大
きい、焼成温度が1200″Cを超えると吸水率低下の
度合いは小さくなるが、1200℃では吸水率が0.1
wt%に下がっている。第3図は焼成温度を1200℃
、1250℃、1300℃に各々固定し焼成時間を変え
た場合であり、縦軸は吸水率、横軸は焼成時間の等間隔
目盛である。焼成時間が長くなると吸水率は低下しその
低下の度合いは数分から30分位までは急激である。吸
水率が0.1wt%以下に下がる時間は焼成温度により
異なるが、10分乃至30分である。焼成温度を更に高
くすると、更に短時間で吸水率は0.1wt%以下に下
がるが、1400℃以上の高温になると結晶の成長速度
が大きくなりクリストバライト相が認められてきて、十
分な非晶質性を維持できなくなる。結晶性シリカを含ま
ずと言うことは、X線回折法によってもクリストバライ
ト結晶相が認められないと言うことであるが、1400
℃以下の焼成温度であっても焼成時間があまり長くなる
と、やはりクリストバライト相が認められてくる。この
ように、焼成条件に関して吸湿性の低減とクリストバラ
イト相結晶の成長とは相反する関係にある。しがって、
結晶性シリカを含まず且つ吸湿率が0.1wt%以下の
シリカを得ようとすると、その焼成条件はかなり限定さ
れたものとなる。そして、この結晶の存在と吸湿率とを
、焼成したシリカについて調べた結果得られた良好な条
件範囲は第1図のようになる0図で、縦軸は焼成時間、
横軸は焼成温度である0図中に、Oで示した点は吸湿率
0.1wt%以下で且つ結晶の認められなかった条件で
あり、Δで示した点は結晶が認められ条件、×で示した
点は吸湿率Q、1wt、%以上であった条件である。○
で示した点は多角形abcdeとその内部に分布してい
ることが読み取れる。焼成温度をT(℃)、焼成時間を
t(分)で表示すると、直l! a bはT=1200
、 直i! b cはT+5t=1350、直線cdは12
T+5t=15900 で各々表せ、0で示した点の分布する範囲は次の式を同
時に満たす条件範囲となる。
T≧1200       ・・・(1)T+5t≧1
350    ・・・(2)12T+5t≦15900
  ・・・(3)t≦180        ・・・G
41即ち、湿式法で得られた合成シリカを、温度T及び
時間tについて、上記の式(1)、+2)、(31及び
は)で示される条件で焼成すると、吸湿率が0.1wt
%以下で結晶性シリカを含まない非晶質合成シリカが得
られる。
湿式法で合成シリカを得るには、鉱酸中に珪酸アルカリ
を添加し、珪酸イオンを縮合させて脱水し合成シリカの
沈殿を得る。この過程において、除去することが最も望
まれるU及びThの挙動を調べると、アルカリ溶液中で
は [UO2(COs )s ] ’−2及び[Tb (C
Os ) s ] ’−などの可溶な炭酸塩錯イオンと
して存在し、酸溶液中ではUO22”、及びT h 4
”などの可溶性イオンとして存在している。
しかしながら、アルカリから酸に変わる過渡的な中性領
域では、−旦、水酸化物などの不溶性化合物となる。こ
の不溶性化合物の大部分は、強酸性下では、前記の可溶
性イオンとなるが、極く一部が不溶のままシリカのネッ
トワークに取り込まれ、これが濾別分離されずに残り、
不純物混入の主たる原因になっている。このことから、
シリカ生成時の珪酸濃度が低い程取り込むU、Thの率
は小さい筈である。これを定量的に確かめてみると、第
4図に示す結果が得られた。硫酸と硝酸の1=1混酸の
濃度を20wt、%と一定にして、原料の珪酸ソーダ濃
度を変え、生成されたシリカ中のU、Thの含有率の変
化を調べた結果である0図で、縦軸はU、Thの含有率
、横軸は珪酸ソーダ濃度、・で表したのがTh、Oで表
したのがUのグラフである。UよりもThの方が除去し
難いが、珪酸濃度が小さくなるとU、Th共に含有率が
下がり、珪酸ソーダ濃度が5wt%位になるとTh濃度
も0 、1 wtppbに下がる。更に珪酸アルカリ濃
度を下げて1wt%以下としても、その効果は段々小さ
くなる0次に、鉱酸濃度についても、高濃度であるほど
U、Thの不純物は減る筈であり、実際にも確認された
。この結果を第5図に示す。
図で、縦軸はU、Thの含有率、横軸は鉱酸濃度、・で
表したのがTh、○で表したのがUのグラフであるであ
る。酸濃度が151L%程度になると、除去し難いTh
の含有率もO,LvLppbよりも低くなる。更に酸濃
度を上げて40wt%以上にしても、その効果は余り変
わらない。
このように、珪酸アルカリと鉱酸とを反応させるときに
珪酸アルカリの濃度を5wt%以下とし、且つ、反応さ
せる鉱酸濃度を15wt%以上とすると、U、Thの含
有率が0 、1 wtppb以下となる、そして、珪酸
アルカリ濃度が5wt%以上であるとTh含有率が0 
、1 wtppbを超えるおそれがあり、又、鉱酸濃度
が151%未満であっても、やはりTh濃度が0 、1
 vjppbを超えるおそれがある。更に、酸濃度が1
5wt%以上と高いので同時にFe、AJ、Ti、Na
、に等の不純物も十分に溶解し、シリカの沈殿と濾別分
離できるので、これらの不純物もl wtpp票以下と
なる。この不純物の極めて少ない濾別分離したシリカの
沈殿を、前記した式(1)、(2)、(3)及び(イ)
で示される条件で焼成するので、UもThも共に0 、
1 wtppb以下でFe、AJI、Ti、Na、に等
信の不純物が1 wtpp+s以下であり、且つ、吸湿
率が0.1wt%以下で結晶性シリカを含まない非晶質
合成シリカが製造できる。
[実施例] 実施例1 攪拌器を備えた反応容器に20wt%の硫酸25gを入
れ、これに、JISB号に規定する珪酸ソーダを蒸留水
で希釈してSiO2濃度で15wt%としたもの51を
、攪拌しながら添加しな。
添加後、反応容器を60℃乃至70℃に保持して反応が
十分に終わるのを待ち、シリカの沈殿を濾別分離し、蒸
留水で洗浄後1200℃で1時間焼成した。こうして得
られたシリカについて不純物を分析した。なお、不純物
分析については、U。
ThはICP質量分析法により、Fe、AJ。
TiはICP発光法によりモしてNa、には原子吸光法
により各々測定した。
測定結果を、酸及び珪酸アルカリの条件を変えた他の実
施例及び比較例の結果と共に、第1表に示す。
第1表 実施例2から実施例6までは酸濃度及び珪酸アルカリ種
類及び濃度を変えて、実施例1と同様の操作で製造した
例であり、実施例7から実施例12までは、更に別の鉱
酸を用いて実施例1乃至実施例6と同様に製造した例で
ある。比較例は鉱酸濃度或は珪酸アルカリ濃度について
、この発明の条件範囲から外れた条件下で製造された例
である。
実施例では、何れの例でも、U、Th共に0 、1 w
tppb以下の含有率のシリカが得られ、又、Fe、A
fI、Ti、Na、に等の他の不純物についても、1曹
tpp■以下の含有率のシリカとなっている。然るに、
比較例では、Thの含有率がQ 、l wtppb以上
のシリカとなったり、他の不純物が1 wtppm以上
のシリカとなったりしている。
又、実施例で得られた不純物の含有率は、珪酸アルカリ
に酸を作用させて得ていた従来のシリカの不純物含有率
即ちU、Thが十分の数wtPPl) 、他の不純物が
数wtppHであるのに較べ、画期的に低くなっている
実施例13 攪拌器を備えた反応容器に20wt%の硫酸251を入
れ、これに、JISB号に規定する珪酸ソーダを蒸留水
で希釈してSio2濃度で15wt%としたもの51を
、攪拌しながら添加した。
添加後、反応容器を60℃乃至70℃に保持して反応が
十分に終わるのを待ち、シリカの沈殿を濾別分離し、蒸
留水で洗浄した。これを1200℃で30分間焼成し、
吸水率と結晶の有無を調べた。吸水率の測定は、焼成し
た試料を砕き440メツシユ以下の粒について、湿度8
5vL%、温度75℃の大気に72時時間上た直後の重
量とこれを湿度2vL%以下、800℃で2時間乾燥し
た直後の重量との重量差から求めた。結晶の有無は一般
に行われている粉体X線回折により、クリストバライト
相を特徴づける回折角、 2θ=22.0125に強度ピークが現れるか否かで判
断した。X線発生は、ターゲットにCuを用い、印加電
圧は40kv、[流30mA、検出はモノクロメータで
行った。
実施例14から実施例22までは、この発明の範囲で焼
成条件を変えて、実施例1と同様の操作で製造した例で
ある。同時に焼成条件が発明の範囲からはづれた比較例
13乃至16についても試験し実施例との比較を行った
。これらの例について焼成条件及び試験結果を第2表に
示す。
実施例では、何れの例も吸水率が0.1wL%以下であ
り、又、結晶も認められない、これに較べ、焼成温度の
低すぎる比較例13では吸水率が比較にならないほど大
きく、焼成時間が不足している比較例14でも吸水率低
下は十分ではなく、焼成時間の長すぎる比較例15及び
焼成温度の高過ぎる比較例16では結晶が認められた。
結晶の認められなかった実施例13乃至22と18めら
れな比較例15.16とのX線回折図を第6図に示す、
第6図(a)は実施例についての回折図で、(b)は比
較例についてのものである。比較例では、2θ=22.
0125にピークが認められるが、実施例では全く認め
られない。
なお、実施例14乃至22のシリカについてエポキシ樹
脂との密着性を調べ、吸水性を殆ど持たない溶融シリカ
と比較したが、実施例のシリカが格段に優れていること
が判った。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、安価な湿式法で得られ
る合成シリカの欠点である吸湿性が改善され、しかも焼
成の際に生じ易い結晶の成長を防かれている。これに加
えて、合成過程でも珪酸アルカリ濃度と酸濃度を規制し
安価な方法で不純物の極めて少ないシリカが得られるの
で、放射性元素他不純物元素が極めて少なく、且つ化学
的にも物理的にも十分に集積どの高い回路でも保護出来
る封止剤用充填材が安価に提供できる。今後益々高Af
fi化が進むIC技術分野において、実用性の高いこの
発明の効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は発明の詳細な説明するための焼成条件と焼成品
の品質との関係を示す図、第2図は同じく説明のための
焼成温度と吸湿率との関係を示す図、第3図は同じく説
明のための焼成温度と吸湿率との関係を示す図、第4図
はための原料濃度と不純物含有率との関係を示す図、第
5図は同じく説明のための酸濃度と不純物との関係図、
第6図は焼成したシリカのX線回折図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸湿率が0.1wt%以下で結晶が析出していな
    い非晶質合成シリカであることを特徴とする封止剤用樹
    脂の充填材。
  2. (2)非晶質合成シリカの不純物含有率がU及びThに
    ついては各々0.1wtppb以下でFe、Al、Ti
    、Na及びKについては各々1wtppm以下である請
    求項1記載の封止剤用樹脂の充填材。
  3. (3)湿式法で得られた合成シリカを、焼成温度をT(
    ℃)、焼成時間をt(分)で各々表したとき、次の式(
    1)、(2)、(3)及び(4)に示す条件で焼成する
    ことを特徴とする封止剤用樹脂の充填材の製造方法。 T≧1200(1) T+5t≧1350・・・(2) 12T+5t≦15900・・・(3) t≦180・・・(4)
  4. (4)湿式法が、珪酸アルカリ濃度がSiO_2濃度で
    5wt%以下且つ鉱酸濃度が15wt%以上となる状態
    で前記珪酸アルカリと前記鉱酸とを反応させてシリカを
    生成させる方法である請求項3記載の封止剤用樹脂の充
    填材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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