JPH0349956Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ａ 産業上の利用分野 本考案は自動車の座席に装着されるヘツドレス
トの収納装置に関する。

ｂ 従来の技術 座席に装着されているヘツドレストは、座席を
フルフラツトにする場合には、座席より取り外し
て車体の側壁に設けた状差し状の収納装置に格納
することがおこなわれている。第３図はその従来
例を示すものでａは車側部のボデイパネル、ｂは
ポケツト、ｃはヘツドレストであり、このヘツド
レストｃはその一対の挿入脚部ｄを上部にしてポ
ケツトｂに挿入するとともに、ポケツト上部に設
けた一対のクリツプｅに、その挿入脚部ｄを矢印
方向に押し込んで止着するようにしている。ある
いはクリツプｅに代つてゴムバンドをポケツトに
差し渡してヘツドレストｃの基部を保持してい
る。

ｃ 考案が解決しようとする問題点 前記従来の構造のものは図からも明らかなよう
にヘツドレストｃの挿入脚部ｄの先端が上方に向
いており、危険であるとともに、室内側へ比較的
大きく突出していた。

本考案はこのような事情に鑑み、前記従来装置
の問題点を解消するとともに、構造を単純にした
ヘツドレスト収納装置を提供することを目的とす
る。

ｄ 問題点を解決するための手段 本考案は以下述べる手段によつて前記目的を達
成するものである。

すなわち、本考案は車室内のボデイパネルに状
差し状のボツクスを設け、該ボツクスの底部に穴
を貫設し、該穴にヘツドレストの挿入脚部を挿通
して、ヘツドレストを前記ボツクスに収納するよ
うにしたことを特徴とするヘツドレスト収納装置
である。

以下、本考案の実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。

第１図および第２図において、１は車側部のボ
デイパネル、２はボデイパネル１をへこまして装
着した状差し状のポケツト、３はポケツト２に収
納されるヘツドレストである。

ポケツト２はその底面部４に一対の穴５を設け
てある。この穴５は前記ヘツドレスト３に設けた
一対の挿入脚部６のピツチに等しい間隔で設けて
ある。なお、この一対の穴５を連通して一体の長
穴状としてもよい。１０はポケツト２の前縁部
で、ヘツドレスト３の基部１１の形状にあわせて
形成してある。１２はポケツト２の頂部でヘツド
レスト２の頂部１３が丁度納まるように形成して
ある。ポケツト２はその周辺に設けたフランジ部
１５の適処でボデイパネル１に固定してある。１
６は塵埃防止のためのダストフイルム、１７はト
リムボードである。

座席より抜きとつたヘツドレスト３をポケツト
２へ格納するには、その挿入脚部６側からポケツ
ト２へ入れ、挿入脚部６の先端を底部４の穴５へ
挿し込み、図に示すような状態にセツトすればよ
い。

なお、前記穴５はボデイパネル１寄りに設け、
ヘツドレスト３の挿入脚部６の先端をボデイパネ
ル１内部に収めるようにしてもよい。

ｅ 効果 本考案は収納装置のヘツドレストの挿入方向を
従来とは逆にするとともに、収納装置のポケツト
の底部に一対の穴を設け、この穴にヘツドレスト
の挿入脚部を差し通すようにして収納したもので
ある。そのため従来のように上方にで出ていた挿
入脚部の先端が下向きに収納されて危険が少なく
なり、さらに挿入脚部を保持するクリツプが不要
となつて単純な構造となり、コストを低減させる
ことができる。

そして図からも明らかなようにポケツトの形状
に対するヘツドレストの納まりが従来の装置に比
較して良好となり、しかも従来のように室内側に
突出せず、シートのリクライニングの邪魔となら
ず室内空間をより有効に利用できる。また、ポケ
ツト底部に穴を設けたことにより、ポケツト内の
小さなゴミがこの穴より排出でき便利である。

なお、ヘツドレストの挿入脚部を車室内に露出
するように構成した場合には、ポケツト部分に張
設したダストフイルムに穴を明けずにすみ、防塵
効果が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るヘツドレスト収納装置の
断面説明図、第２図は同斜視説明図、第３図は従
来装置の第１図に対応する断面説明図である。 １…ボデイパネル、２…ポケツト、３…ヘツド
レスト、５…穴、６…挿入脚部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車室内のボデイパネルに状差し状のボツクスを
   設け、該ボツクスの底部に穴を貫設し、該穴にヘ
   ツドレストの挿入脚部を挿通して、ヘツドレスト
   を前記ボツクスに収納するようにしたことを特徴
   とするヘツドレスト収納装置。