JPH0349297Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シヤフトに軸受を取付ける装置に関
するものである。

〔従来技術〕

第１図に示すように、シヤフト１の環状溝２に
嵌着したスナツプリング３によつて軸受４を支持
するもの、 第２図に示すようにシヤフト１のネジ部１ａに
ナツト５を螺合して軸受４を支持するもの。

等が知られている。

しかし、前者のものではシヤフト１の回転によ
る遠心力によつてスナツプリング３が拡開されて
外れることがあり、軸受４の支持が不確実である
不具合を有し、後者のものではシヤフト１の中間
に段差をつけてネジ加工しなければならず、その
加工が面倒である不具合を有する。

〔考案の目的〕

複雑かつ面倒な加工を行なうことなくスラスト
軸受を確実、かつ強固に支持できるようにするこ
とを目的とする。

〔考案の構成〕

軸受のインナーレースにプレートを当接し、こ
のプレートに半割プレートをボルトで固着すると
共に、その半割プレートをシヤフトの環状段部に
当接したもの。

〔実施例〕

第３図は断面図であり、シヤフト１には軸受４
のインナーレース４ａが嵌合固着されて突起１ｂ
に当接していると共に、インナーレース４ａの他
端面にはシヤフト１に嵌合する孔６を有するプレ
ート７が当接し、そのプレート７には一対の半割
プレート８がボルト９で固着され、この一対の半
割プレート８の半円形凹部８ａがシヤフト１の環
状溝２に嵌合して、その環状段部２ａに当接して
いる。

前記プレート７の外周部分７ａはアウタレース
４ｂと干渉しないように薄肉となつている。

しかして、プレート７と半割プレート８とを介
して軸受４に作用するスラスト力を確実に支持で
きると共に、半割プレート８はボルト９でプレー
ト７に固着してあるからシヤフト１が回転しても
外れることがないから、軸受４を確実且つ強固に
支持できる。

また、シヤフト１に環状溝２を形成しただけで
あるから、加工が簡単である。

第５図は本考案に係る軸受取付装置を用いた斜
板式アキシヤルピストンポンプの一部破段説明図
であり、エンドキヤツプ１０には軸受１１を介し
て回転軸１２が回転自在に支承され、この回転軸
１２はプレート１３及び軸受１４を介してエンド
キヤツプ１０に当接してシリンダブロツクと弁板
とをエンドキヤツプ１０当接するスプリングの反
力を支持している。

前記プレート１３にはシム１５を介して半割プ
レート１６，１６がボルト１７で固着され、この
半割プレート１６の半円形凹部１６ａが回転軸１
２の環状段部１８に当接している。

この様であるから、回転軸１２に作用するスプ
リング反力（スラスト力）を確実かつ強固に支持
できると共に、回転軸１２に複雑な加工を施す必
要がない。

〔考案の効果〕

軸受４に作用するスラスト力をプレート７、半
割プレート８を介してシヤフト１の環状溝２で確
実に支持できると共に、半割プレート８はプレー
ト７にボルト締めされてシヤフト１が回転しても
外れることがなく、軸受４を確実かつ強固に支持
できる。

また、シヤフト１には環状溝２を形成すれば良
いから、加工が簡単である。

また、軸受４のインナレース４ａをシヤフト１
に嵌合すると共に、プレート７をシヤフト１に嵌
合した後に、半割プレート８の半円形凹部８ａを
環状溝２に嵌合してボルト９でプレート７に締付
け固定すれば良いから、その取付け作業が簡単と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ異なる従来例の断面
図、第３図は本考案の実施例を示す断面図、第４
図は半割プレートの正面図であり、第５図は斜板
式アキシヤルピストンポンプの一部破断正面図で
ある。 １はシヤフト、２ａは環状段部、４は軸受、４
ａはインナーレース、７はプレート、８は半割プ
レート、９はボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤフト１に突起１ｂと環状溝２を形成すると
   共に、このシヤフト１における突起１ｂと環状溝
   ２との間に軸受４のインナーレース４ａ及びその
   インナーレース４ａに当接するプレート７をそれ
   ぞれ嵌合し、このプレート７に、前記環状溝２に
   嵌合する半円形凹部８ａを有する一対の半割プレ
   ート８をボルト９でそれぞれ固着し、その半割プ
   レート８の半円形凹部８ａをシヤフト１の環状溝
   ２における環状段部２ａに当接してプレート７に
   よりインナーレース４ａを突起１ｂに当接したこ
   とを特徴とする軸受の取付装置。