JPH0348188A - オートラジオグラフィ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は放射線（主にβ線）の散乱による２本以上のシ
ンチレーションファイバのせん光により位置データを得
るためのオートラジオグラフィ装置に関するものである
。

「従来の技術」 電気泳動法により分離されたアイソトープ標誠化合物の
分布および生体組織切片中のアイソトープ標試化合物の
分布を測定する手段として、従来よりオートラジオグラ
フィ装置が用いられており、以下のような方法が知られ
ている。

（１）フィルムに直接β線等を感光する方法。

（２）マルチワイヤーガスチャンバ一方法。

（３）蛍光体とイメージング装置を用いる方法。

前記フィルムに感光する方法は低レベルの放射線を撮影
するにはフィルムの感度が悪いため、結果を得るのに長
時間かかり、また、計測中にデータの収集状態をモニタ
することができないので失敗することが多いという問題
点があった。

前記マルチワイヤーガスチャンバ一方法はガスをフロー
する必要があり使用しにくいこと、ガス封入用窓での低
エネルギβ線の吸収損失が多いこと、高エネルギβ線に
対してはガス中の飛程により解像力が劣化することなど
の問題点があった。

蛍光体とイメージング装置を用いる方法は光電ノイズな
どの背景雑音が大きく、低レベル計測が困難であるとい
う問題点があった。

しかるに、特開昭６Ｏ−Ｌ５９６７５号公報にみられる
ように、多数本のレンチ１ノージヨンフアイバをシート
状に並べたものが知られている。すなわち、第４図およ
び第５図に示すように、多数本のシシチレーシ」ンファ
イバ（１）をシート状に並べ、各シンチレーションファ
イバ（１）毎に、または複数本毎に光検出器（２）を結
合して１次元検出器を構成する例が開示されている６ま
た、第６図に示すように、シート状アレイ（３，）（３
□）を２方向に並べて２次元検出器としたものも開示さ
れている。

「発明が解決しようとする課題」 ところが、シンチレーションファイバ（１）の径が大き
いときとか、シート状アレイ（３１）と被写体（５）と
に第４図のようにある程度以上の間隙（Ｓ）があるとき
、さらにβ線のエネルギが太きいときなどには、検出時
において空間の広がりによるぼけが生じるという問題が
あった。

また、第６図のように上下２層とした場合において、放
射線の通過を検出するのに、入射側である上層（３□）
より下層（３２）での検出が不充分で効率が悪いという
問題があった。

「課題を解決するための手段」 本発明は多数本のシンチレーションファイバをシート状
に並べてシート状アレイとなし、このシート状アレイの
シンチレーションファイバの端部の光検出器にて放射線
を検出することにより放射線の放出位置データを得るよ
うにしたものにおいて、シート状アレイが１層の場合は
前記各シンチレーションファイバの間に、放射線の広が
り防止用のコリメータを介在してなるものである。また
、２層の場合は放射線入射側の反対側のシート状アレイ
はシンチレーションファイバ線径を、放射線入射側より
太いもので構成してなるもので、さらに放射線入射側の
反対側のシート状アレイは各シンチレーションファイバ
の間に、放射線の広がり防止用のコリメータを介在して
なることによってより一層の効率向上を図ったものであ
る。

「作用」 シート状アレイを、放射線放出体と略密着するように重
ね合せる。放射線放出体から放出された放射線（例えば
β線）は、多数本のシンチレーションファイバのいずれ
かで受け、その内部でせん光を発生する。このとき、シ
ンナレーションファイバ毎にコリメータが介在されてお
り、放射線は対応するファイバだけが受け、隣接するフ
ァイバへの放出が遮断される。ファイバ内部のせん光は
略１対１の割合で左右に分かれ、シンチレーションファ
イバの両端から出力する。両端の１対の光検出器間で同
時計数されたときに電気信号として検出される、 ２層重合した場合、放射線放出体から放出された放射線
（例えばβ線）は、まず、放射線放出体側の層のシンナ
レーションファイバのいずれかで受け、その内部でせん
光を発生する。同時に、同じ放射線による散乱のため他
の層のシンチレーションファイバでもせん光を発生する
。このとき、放射線入射側の反対側の線径が太いので効
率よく放射線を受けてせん光を発生する。コリ）−夕を
設けることによりぼけが防止される。

「実施例」 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、（１）は直径φ、が０．１ｍｍ〜１．
Ｏｍ＋＋＋程度のシンチレーションファイバ（１）で、
この多数本のシンチレーションファイバ（１）をわずか
な間隙（ｄ＝＋φ１〜φ１程度）をもってシート状に配
置し、各シンチレーションファイバ（１）・・・の−万
端または両端には第５図と同様光検出器（２）　（２）
　、・が結合され、シート状アレイ（３）が構成されて
いる。これらのシンチレーションファイバ（１）・・・
は１本毎にステンレススチールなどの金属板（６）の溝
（７）に嵌め、ファイバ（１）・・・相互間には断面が
鋭角な障壁からなるコリメータ（８）を介在させる。

このようにすれば放射線は対応するシンチレーションフ
ァイバ（１）だけが受け、隣接する方向への放出が遮断
される。

第２図は第１のシート状アレイ（３□）と第２のシート
状アレイ（３□）とを重合した場合を示し、この場合に
おいては、放射線入射側の反対層（３，）に第１図と同
様のコリメータ（８）を介在させる。

第３図は第１．第２のシート状アレイ（３，）（３２）
を重合した場合において、第２のシート状アレイ（，３
□）のシンチレーションファイバ（１）の直径（φ２）
が前記第１のシート状アレイ（３□）に使用したものの
直径（φ１）より大きくする。この結果、下層（３，）
にても充分効率よく放射線を検出し、せん光を発生する
。

「発明の効果」 本発明は上述のように構成したので以下の効果を有する
。

（１）低レベルの放射線、特にβ線の１次元または２次
元分布をぼけなしで高効率、低雑音で検出できる。

（２）コリメータを介在するか５２層の場合は線径を太
くするだけであるから安価である。

（３）データ収集時に、リアルタイムでモニタできる。

（４）シンチレーションファイバは曲げ寸法などの自由
度が大きく、視野、分解能など自由に設計できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はシート状アレイが一層の場合の本発明の一実施
例を示す断面図、第２図はシート状アレイが２層の場合
の本発明の他の例の実施例を示す断面図、第３図はシー
ト状アレイが２層の場合の本発明のさらに他の実施例の
端面図、第４図は従来例の端面図、第５図は第４図の平
面図、第６図は他の従来例の斜視図である。 （１）・・・シンチレーションファイバ、（２，）（２
，）・・・光検出器、（３，）（３□）・・・シート状
アレイ、（５）・被写体、（６）・・・金属板、（７）
・・・溝、（８）・・・コリメータ。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）多数本のシンチレーションファイバをシート状に
   並べてシート状アレイとなし、このシート状アレイのシ
   ンチレーションファイバの端部の光検出器にて放射線を
   検出することにより放射線の放出位置データを得るよう
   にしたものにおいて、前記各シンチレーションファイバ
   の間に、放射線の広がり防止用のコリメータを介在して
   なることを特徴とするオートラジオグラフィ装置。
2. （２）コリメータは、金属板の一方側面に突出した障壁
   からなり、これらの障壁間の溝に各シンチレーションフ
   ァイバを嵌めてなる請求項（１）記載のオートラジオグ
   ラフィ装置。
3. （３）シート状アレイは上下２層となし、放射線入射側
   の反対側の層にコリメータを介在してなる請求項（１）
   または（２）記載のオートラジオグラフィ装置。
4. （４）多数本のシンチレーションファイバをシート状に
   並べ、このシンチレーションファイバの少なくともいず
   れか一方端に光検出器を結合してなるシート状アレイを
   ２層重合してなるものにおいて、放射線入射側の反対側
   のシート状アレイはシンチレーションファイバ線径を、
   放射線入射側より太いもので構成してなることを特徴と
   するオートラジオグラフィ装置。
5. （５）放射線入射側と反対側のシート状アレイは各シン
   チレーションファイバの間に、放射線の広がり防止用の
   コリメータを介在してなる請求項（４）記載のオートラ
   ジオグラフィ装置。