JPH0346727A - 電磁スイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は主として機関を始動させる始動電動機に用い
られる電磁スイッチに関するものである。

〔従来の技術〕

第２図は始動電動機に用いられる従来の電磁スイツチの
断面図である０図中、１は円筒状の継鉄で、その内周側
には励磁コイル２が設けられている。継鉄１の後端部（
図面左方向）には固定側磁極を構成する固定鉄心３が固
定され、また固定鉄心３の中央部は励磁コイル２内周の
内部通路４内に所定長突出している。内部通路４には固
定鉄心３に対向して可動側磁極を構成する可動鉄心５が
軸方向移動可能に配設されている。

固定鉄心３の後側には樹脂からなるキャップ６が設けら
れ、継鉄１後端のインロ一部１ａに固定鉄心３と共にか
しめ固着されており、また固定鉄心３とキャップ６との
間にはゴムからなるパツキン７が介在設置されている。

このパツキン７は第３ｒｐＪに示すように中心部に後述
するロンドを挿通させるための孔７ａを有したいわゆる
ドーナツ状に形成され、また励磁コイル２の口出線挿通
用の日出孔７ａが形成されている。９は固定鉄心３の中
心部に軸方向移動可能に配設されたロンドで、接点室８
に位置する後端部には絶縁体１０を介して可動接点１１
が設けられており、この可動接点１１がキャップ６に固
定された固定接点１２に当接するよう構成されている。

また、１３は励磁コイル２の口出線を導出する日出部で
ある。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の電磁スイッチは上記のように構成されており、接
点室８を密閉状態とし、キャップ６と固定鉄心３との接
合面からの浸水を防止するためにパツキン７が設けられ
ている。また、上記電磁スイッチはその固定接点１２が
バッテリに接続されて常時正電位であり、また継鉄１お
よび固定鉄心３はアースされて常時負電位となっており
、しかも固定接点１２前端面と固定鉄心３後端面との間
隔も小さいため、パツキン７によって固定接点１２と固
定鉄心３間の沿面距離を大きくする必要がある。このた
めパツキン７の孔７ａ径も可能な限り小さくなるよう構
成されている。

しかしながら上記従来の電磁スイッチは、パツキン７の
締代となっている部分、すなわちキャップ６の当接部分
（第４図斜線部Ｂで示す）の面積が大きいため、確実な
シール効果を得るのに適正な締代の制限があり、従って
高い部品精度が要求されることからコスト高となってい
た。

また、パツキン７は、上述したように当接面積が大きく
、かつ比較的大きな圧力で押圧されるため、押圧されて
いない中心部がふくらみ、第５図に示すようにパツキン
６が可動接点１１に接触してしまう状態が発生し、この
ような状態に至ると、可動接点１１の繰り返し接触によ
るパツキン７の摩耗粉の発生で可動接点１１と固定接点
１２との導通不良が発生する問題や、高温環境下放置に
よってパツキン７と可動接点１１とが固着し、可動接点
１１の動作不良が発生する問題等があった。

特にこのような問題は、固定接点１２と固定鉄心３との
間隔が接近しているほど沿面距離を大きくするためにパ
ツキン７を内周側まで延ばさなければならない点と、パ
ツキン７と可動接点１１との間隔を大きくできない点で
顕著となり、従ってこのような問題の発生を防止するた
めには固定接点１２と固定鉄心３との間隔を大きくしな
ければならないが、このような構造をとると装置が大き
くなってしまうという別の問題を発生させていた。

この発明は上記従来の問題点を解決するためになされた
もので、低コスト化が図れ、かつ信頼性の向上した電磁
スイッチを得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る電磁スイッチは、キャップと固定鉄心と
の間に介在設置されるパツキンの少なくともキャップと
固定鉄心とのいずれか一方の当接面に、該当接面上で接
点室を包囲する凸部を形成したものである。

〔作　用］ この発明においては、パツキンの締代部分が面当接から
線当接となるため当接部に高い寸法精度が要求されず、
また当接部以外のパツキンのふくれが発生しない。

〔実施例〕

第１図（ａ）（ハ）はこの発明の一実施例による電磁ス
イッチのパツキン１４を示す平面図およびＣ−Ｃ線断面
図である。このパツキン１４はその一表面側の外周と口
出７Ｊ、１４ｂ内周側を包囲するよう連続した線状の凸
部１４ｃが形成されている。また、１４ａは従来のパツ
キン７の孔７ａと同様の孔である。

このように形成されたパツキン１４は従来と同様に固定
鉄心３とキャップ６との間に凸部１４ｃ形成面をキャッ
プ６側にして介在設置される。この場合、パツキン１４
はキャップ６と凸部１４ｃで当接するため、締代部分は
従来の面当接から線当接となる。従って固定鉄心３とキ
ャップ６との寸法精度に多少のばらつきがあっても、こ
れら固定鉄心３とキャップ６との当接面のシールは凸部
１４ｃによって十分に確保される。また、パツキン１４
への押圧力も小さいため、中心部がふくれる恐れもなく
、従ってパッキン７中心部が可動接点１１と固定鉄心３
との間に位置するよう孔１４ａ径を小さ（してもパツキ
ン１４が可動接点１１に接触することがなく、十分な沿
面距離が得られ、固定接点１交と固定鉄心３との間隔を
小さくすることができるため電磁スイッチの小型化を図
ることができる。

なお、上記実施例ではパツキン１４の外周と口出部１４
ｂ内周側に凸部１４ｃを形成したが、この形成位置に限
定されるものではなく、少なくとも当接面上で接点室８
を包囲する位置であれば上記実施例と同様の効果を奏す
る。

また、パツキン１４の凸部１４ｃ形成面もキャップ６側
としたが、固定鉄心３側でも良く、更にパツキン１４の
両面に形成しても良い。

〔発明の効果〕

以上のようにこの発明の電磁スイッチによれば、パツキ
ンの当接面上に接点室を包囲するよう凸部を設けたので
、パツキンの当接部が線当接となるため、パツキン当接
部の部品精度に高い精度が要求されず、十分な防水効果
が得られ、従って低コスト化を図ることができる。しか
もパツキン当接部の押圧力も小さくて済むためパツキン
のふくれ発生がなく、従って接点の導通不良発生もなく
、小型で信頼性の高い電磁スイッチが得られる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）はこの発明の一実施例による電磁スイッチ
のパツキンの正面図、第１図〜）は第１図（ａ）のＣ−
Ｃ線断面図、第２図は従来の電磁スイッチの断面図、第
３図（ａ）は同電磁スイッチのパツキンの正面図、第３
図ら）は第３図（ａ）のＡ−ＡｖＡ断面図、第４図は同
パツキンの当接状態を示す正面図、第５図は従来のｉｔ
Ｍ１スイッチのパツキンと可動接点との固着状態を示す
断面図である。 ３・・・固定鉄心、６・・・キャップ、８・・・接点室
、１１・・・可動接点、１２・・・固定接点、１４・・
・パツキン、１４ｃ・・・凸部。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定鉄心と、この固定鉄心の端面に当接し、該固定鉄心
   端面との間に可動接点と固定接点とが位置する接点室を
   形成するキャップと、これらキャップと固定鉄心との当
   接面に配設され、前記接点室を密閉状態に保持する弾性
   体からなるパッキンとを備えた電磁スイッチにおいて、
   前記パッキンの少なくとも前記キャップと固定鉄心との
   いずれか一方の当接面に、該当接面上で前記接点室を包
   囲する凸部を形成したことを特徴とする電磁スイッチ。