JPH0346231B2 - - Google Patents

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JPH0346231B2
JPH0346231B2 JP61086880A JP8688086A JPH0346231B2 JP H0346231 B2 JPH0346231 B2 JP H0346231B2 JP 61086880 A JP61086880 A JP 61086880A JP 8688086 A JP8688086 A JP 8688086A JP H0346231 B2 JPH0346231 B2 JP H0346231B2
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Japan
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laser
power supply
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oscillator
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Seiji Imamura
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0346231B2 publication Critical patent/JPH0346231B2/ja
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    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/03Observing, e.g. monitoring, the workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/362Laser etching
    • B23K26/364Laser etching for making a groove or trench, e.g. for scribing a break initiation groove
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/40Removing material taking account of the properties of the material involved
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    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/16Composite materials, e.g. fibre reinforced
    • B23K2103/166Multilayered materials
    • B23K2103/172Multilayered materials wherein at least one of the layers is non-metallic

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば太陽電池としての薄膜型光
電変換基板を被加工物として、該被加工物の加工
面上にレーザ光を照射してレーザスクライブ加工
を施すことにより、薄膜加工面に所定パターンの
開溝を形成するレーザ加工装置に関する。
【従来技術とその問題点】
従来より頭記した光電変換基板を対象に、絶縁
基板上に成層した第1の導電性被膜をレーザスク
ライブ加工して所定形状の第1の開溝を形成して
パターニングを行い、次に前記導電性被膜の上に
アモルフアス半導体被膜を成膜した後に前記第1
の開溝を基準として所定位置にレーザスクライブ
加工を施して半導体被膜に第2の開溝を形成して
パターニングを行い、さらに半導体被膜の上に第
2の導電性被膜を形成した後に前記した第2の開
溝を基準にレーザスクライブ加工により所定位置
に第3の開溝を形成して回路のパターニングを行
うようにしたレーザ光による薄膜のパターニング
加工方法が知られている。 次に上記したレーザスクライブ加工を行うため
の従来におけるレーザ加工装置を第5図に示して
説明する。図において、1は先記した光電変換基
板等の被加工物2を搭載したX−Y軸駆動テーブ
ル、3は例えばYAGレーザ発振器、4はレーザ
電源、5はコリメータレンズ6、ダイクロイツク
ミラー7、集光レンズ8から成るレーザ光学系、
9は運転制御装置、10は被加工物2の位置決め
ピンである。 かかる構成で加工の際には運転制御装置9から
の指令でレーザ発振器3より発振したレーザ光1
1はコリメータレンズ6、ダイクロイツクミラー
7、集光レンズ8を経由して被加工物2の加工面
に照射され、一方ではレーザ光の照射に連動して
運転制御装置9の数値制御によりX−Y軸駆動テ
ーブル1が所定のパターンにしたがつてX軸、Y
軸方向に移動制御され、これによりレーザ光の照
射スポツトが被加工面上を走査してレーザスクラ
イブ加工を行い、所定の回路パターンに対応する
開溝12を形成する。 ところで前記構成におけるレーザ発振器3から
発振出射されたレーザ光11のビームスポツトは
通常断面円形状であり、該レーザ光をそのままコ
リメータレンズ6、集光レンズ8を通じて被加工
面上に照射してレーザスクライブ加工を行う従来
のレーザ加工方式では、レーザ光の集光スポツト
の形状が第6図のイで示すように円形状を呈して
おり、その集光径方向の光強度の密度分布は図示
ロのように集光スポツトの中心部でエネルギー密
度が最も高く、スポツト周辺部に向けてエネルギ
ー密度が急激に減衰する一種のガウシアン分布を
呈している。 しかして上記のようにレーザ光の集光スポツト
が円形状でかつその光強度密度分布がガウシアン
分布を呈しているパルスレーザ光の集光スポツト
をそのまま被加工面に照射し、かつ所定のパター
ンにしたがつて走査しながらレーザスクライブ加
工を行う従来の加工方式では、次記のような問題
点がある。すなわち円形状の集光スポツトをその
まま被加工面に照射し、その照射スポツトを被加
工面に走査して均一幅の開溝12を形成するに
は、第7図のように開溝12に沿つて照射スポツ
トイの繰り返しパルスを細かく重ね合わせながら
矢印X方向に走査して繰り返し照射を行わなけれ
ばならず、結果的に照射スポツトの重ね合わせに
よるロス分が大きくなつて開溝12を形成する加
工速度が遅くなる。逆にレーザ加工速度を高める
ようにテーブル1の移動速度を早め、繰り返しパ
ルスの照射スポツトと次の照射スポツトとの間の
ピツチ間隔を第8図のように広げて照射スポツト
の重なり幅を小幅にすると、開溝12の側縁が波
形を呈するようになつて均一幅の開溝を形成する
ことが困難となる。 また加工速度を高める別な手段として繰り返し
パルスの数を増加させると、1パルス当たりのエ
ネルギーが減少するというレーザ発振特性がある
ため繰り返しパルスの数を増加させるにも限度が
あり、かつ光強度密度の分布がガウシアン分布を
呈するようなレーザ発振器の出力は高々12W程度
迄であつて1パルス当たりの出力エネルギーの増
加は左程期待できない。したがつて繰り返しパル
スの数を増加させる方法は必ずしもレーザスクラ
イブ加工の高速化に寄与しない。 さらに前記のように照射スポツトの光強度分布
はその中心部分で高いエネルギー密度を呈するガ
ウシアン分布であることから、例えば第9図に示
すように薄膜型光電変換基板を対象に、その絶縁
基板13の上に第1の導電性被膜14を成層して
第1の開溝15をレーザスクライブ加工した後
に、この上に成層されたアモルフアスの半導体被
膜16について第2の開溝17をレーザスクライ
ブ加工して形成した際には、前記したレーザ光の
照射スポツトの光強度分布に起因して開溝17の
溝底加工面が平坦とならず、図示のように開溝1
7の加工深さが溝の中央部で局部的に過度となつ
て極端に深まり、加工深さが第1の導電性被膜1
4にまで達してこの被膜14に加工損傷を与える
とともに、開溝内の側縁部では逆に加工深さが不
足して溶融残存物18が残留するようになる。ま
た開溝17の開口縁には突起物19や飛散物20
の付着等も生じやすい。しかも図示のように薄膜
積層体としてなる光電変換素子等の薄膜を被加工
物としてここに選択的に開溝を形成して積層領域
を分離加工するに際し、前記のような開溝17に
加工面の不均一、下層被膜への加工損傷等が発生
すると、積層領域の短絡、抵抗の増大につながつ
て光電変換効率を低める等、製品としての特性の
バラツキが大となつて製品の歩留りが低下する不
具合を招くことになる。 さらに加えて第5図に示した従来方式のレーザ
加工装置のままでは、レーザ発振器3から発振す
るレーザ光11がコリメータレンズ6、ダイクロ
イツクミラー7を経て集光レンズ8まで進む間で
レーザ光の途中の光路が多少でも変化すると被加
工面上の照射スポツト径も変化する等の理由か
ら、レーザ光学系5を例えばプロツタにより移動
制御してレーザ光を走査させる方法は精密を要す
る薄膜のレーザパターニング加工には加工のバラ
ツキが生じやすく不適当であり、この結果として
従来のレーザ光伝送方式ではレーザ光学系5を固
定配備し相対的に被加工物2をX−Yテーブル1
で移動制御して照射レーザ光の走査を行わざるを
得なかつた。しかもこのようなテーブル移動制御
方式により例えば400×1200mm程度の大形寸法の
薄膜型光電変換基板をレーザスクライブ加工する
には、X−Y軸駆動テーブルの最大ストロークを
少なくとも2400mm以上とする必要があり、これで
は加工設備の占有設置面積が増大し、かつX−Y
軸駆動テーブルが大形、重量物となつて高速加工
が困難であり、したがつて製品加工の量産化には
不向きである。 また第9図におけるアモルフアス半導体被膜1
6に付き、第1の導電性被膜14に加工された第
1の開溝15を基準として所定の位置に第2の開
溝17をレーザスクライブ加工するに際して被加
工物2を正しく位置決めするには、第5図に示し
たようにあらかじめ基準出しされた位置決めピン
10を被加工物の側縁に沿つて3点ないし4点配
置して置き、被加工物2、すなわち前記薄膜型光
電変換基板を位置決めピン10へ押し当てたこの
状態で監視光学系21のモニターテレビ22を見
ながらX−Y軸駆動テーブル1を微調整して第1
の開溝15を基準に第2の開溝17に対する加工
位置の位置合わせを行う方法が採用されている。
しかしこのような位置決め方法は、例えば、400
×1200mmのように大型基板になる程その位置決め
は調整が難しく、かつその位置決め作業に手間と
時間を要することになる。例えば第9図に示すよ
うに第1の開溝15の開口縁と第2の開溝17の
開口縁との間隔28を0から20μm程度に保つよ
うに位置決めする場合について説明すると、レー
ザスクライブ加工によつて形成する第1の開溝1
5の線(以下開溝線という)に沿つて平行に第2
の開溝17の開溝線をレーザスクライブ加工によ
つて形成するとき、100×100mm基板ならば第1の
開溝線と第2の開溝線の平行度θは少なくとも
20μm/100mm、つまりθ≒0.01度であるが、400
×1200mm基板では第1の開溝線と第2の開溝線の
平行度θ′は少なくとも20μm/1200mm、つまりθ′≒
0.00096≒0.001度となり平行度が約10倍高くな
り、その位置決め設定が極めて困難となる。 さらに別な問題として前記薄膜型光電変換基板
のような極めて精密さを要するレーザスクライブ
加工を行う場合に、従来装置では次記のようなレ
ーザ出力の低下や変動によつて開溝に欠陥が生じ
るという欠点がある。すなわち例えばシングルモ
ード連続発振型YAGレーザ(Qスイツチ付)発
振器では、励起用ランプ電流の不安定性のため電
源電圧を一定とすると第10図aに示すようにレ
ーザ出力は平均出力に対して短周期で変動する。
特にこの傾向は低電流域設定の場合で大であり、
励起用ランプ電流の変動が大きくなつてレーザ出
力の変動幅も増大し、この結果レーザスクライブ
加工により形成される開溝の深さのばらつきを生
じ易くなる。 さらに量産加工のためにレーザ発振器を長時間
稼動させるような場合には、第10図bのように
励起用ランプの寿命によりレーザ発振器の出力が
稼働時間の経過とともに低下する傾向を示す。あ
るいは工場設備の電源変動などによつてもレーザ
の出力が変動する。しかもこのような緩やかなレ
ーザ出力の変動は長時間連続して製品加工を行う
場合にレーザスクライブ加工によつて形成される
製品の開溝深さのばらつきを生じさせ、量産時の
不良品発生率の増加を招く要因となる。
【発明の目的】
この発明は、上記の点にかんがみなされたもの
であり、前記した従来のレーザ加工方式による欠
点を除去し、薄膜加工物を対象に開溝の加工損傷
の発生を防止しつつ、加工パターンに沿つて均一
幅の開溝を高速な加工速度で、かつ長期間安定よ
くレーザスクライブ加工できるようにし、これに
より量産加工に際してばらつきが無く安定した製
品の品質維持が図れるようにしたレーザ加工装置
を提供することにある。
【発明の要点】
上記目的を達成するためにこの発明は加工面を
垂直姿勢にして被加工物を保持するテーブルと、
レーザ発振器と、該レーザ発振器の出力端に光フ
アイバを介して接続されるレーザ光学系を搭載し
た前記テーブルに対向配置のプロツタと、レーザ
発振器の出力検出値を基にレーザ出力を一定に維
持するようにレーザ電源を制御する電源コントロ
ーラとを具備して構成したものである。 かかる構成により、まず光強度分布がガウシア
ン分布を呈するレーザ発振器の発振レーザ光を光
フアイバに導くことにより、光フアイバはレーザ
光がコア内を伝播する過程でその光強度分布をビ
ーム径方向でフラツト化させるような特性を示
す。なおこのような特性は使用するレーザ発振器
の発振モードがシングルモードのレーザ光でも、
あるいはマルチモードのレーザ光でも同様にフラ
ツト化される傾向を示す。したがつてここで前記
光フアイバに接続されたレーザ光学系にレーザ光
の走査方向と平行な方形状の視野絞り体を介装配
備し、さらにレーザスクライブ加工に際して被加
工面に照射されるレーザ光の繰り返しパルスの重
なり率を少なく選定して加工を行うことにより、
加工パターンに沿い精度の高い均一幅の開溝部を
高速加工できるようになるし、さらに加えて重量
物のテーブルに保持した被加工物を固定のまま軽
量、小形なレーザ光学系を搭載したプロツタを移
動制御することによりレーザ加工のより一層の高
速化が可能となる。 また前記レーザ発振器のレーザ出力を検出して
レーザ電源を制御する電源コントローラを配置し
たことにより、瞬間的なレーザ出力の変動、およ
びレーザ発振器を長時間連続的に稼動させたとき
に起きる励起用ランプの寿命によるレーザ出力の
低下、工場設備の電源変動などによる比較的緩や
かなレーザ出力の変動を抑えて常に安定したレー
ザ出力を維持することができ、これによりレーザ
光の繰り返しパルスにより成形される開溝部を均
一化を図つて前記開溝部の量産加工時におけるロ
ツト間における品質のばらつきを抑えることがで
きるようになる。 さらに被加工物を垂直姿勢でテーブルに保持す
るようにしたことにより、被加工物が大型寸法基
板の場合であつても加工設備の占有面積を大幅に
縮少することができるだけでなく、被加工物を垂
直姿勢に保持する際にテーブルの床面部を位置決
め基準面として再現性のよい位置決めが実現で
き、これによつて被加工物の位置決めに要する手
間と時間の大幅な短縮化が可能となる。
【発明の実施例】
第1図はこの発明の実施例によるレーザ加工装
置の構成図を示すものであり、第5図と対応する
同一部材には同じ符号が付してある。まず第1図
においては、レーザ加工装置は大別して被加工物
2を垂直姿勢に搭載保持する縦型のX軸駆動テー
ブル23と、レーザ発振器3と、レーザ電源4
と、レーザ発振器3の出力端に光フアイバ24を
介して接続されたレーザ光学系5と、該レーザ光
学系5を搭載して被加工物2に対向するX−Y軸
プロツタ25と、レーザ発振器3の出力の一部を
取り出し検出して前記レーザ電源4を制御する第
1の電源コントローラ26と、テーブル23に照
射されるレーザ光スポツト出力を検出してレーザ
電源4を制御する第2の電源コントローラ27
と、および前記テーブル23、プロツタ25に移
動制御指令を与える運転制御装置9等で構成され
ている。 一方、前記したレーザ光学系5はコリメータレ
ンズ6と、集光レンズ8と、および視野絞り体2
8とから成る。ここで前記の視野絞り体28は、
レーザ光11の光軸に中心位置を合わせてコリメ
ータレンズ6と集光レンズ8との間に介装配備さ
れており、かつその視野絞り体28には被加工物
2に照射するレーザ光の走査方向と平行に開口す
る方形状の絞り穴が開口されている。またレーザ
発振器3には、例えば波長1.06μm、絞り返しパ
ルス周波数1〜99kHz、出力0.1〜100WのYAG
レーザが使用される。また該レーザ発振器の発振
モードは従来のようなシングルモードのものに限
らず、シングルモードより高出力を発振できるマ
ルチモードのものも採用できる。なお符号29は
レーザ発振器3の励起用ランプ、30はレーザ発
振器3に内蔵してレーザ光出力の一部を後方に取
り出すリアミラー、31は前記リアミラー31の
後段に配置した例えばフオトセンサであるレーザ
光出力検出用の高速光センサ、32は被加工物2
と並べてテーブル23上に配備したレーザ照射ス
ポツトの出力検出用光センサである。 上記の構成によりレーザ発振器3より発振した
パルスレーザ光は、光フアイバ24のレーザ光入
射端より入射し、光フアイバ24の中を伝播して
レーザ光出射端に至り、ここからコリメータレン
ズ6、視野絞り体28の絞り穴および集光レンズ
8を透過して被加工物2の加工面に照射される。
一方、前記のレーザ光照射に連動して運転制御装
置9からの指令制御により、X−Y軸プロツタ2
5に搭載されたレーザ光学系5がプロツタ25と
ともに指定された開溝加工パターンに沿つてX
軸、Y軸方向に移動制御される。これにより被加
工物2の加工面に対し、所定のパターンのレーザ
スクライブ加工が行われて開溝12が形成される
ことになる。 この場合にレーザ発振器3より発振したレーザ
光は、光フアイバ24の中を伝播させることによ
りそのレーザ光出射端から出射するレーザ光11
は光強度密度がフラツトな分布となり、かつ方形
状の視野絞り体28を透過する過程で、ビーム断
面が円形を呈するレーザ光はその周辺域がトリミ
ングされて長方形なビームに変わる。なお視野絞
り体28の絞り穴の縦、横寸法比を様々に変える
ことにより、レーザ光のビームスポツト形状を長
方形、正方形等様々に選択できる。またこの場合
に視野絞り体28の向きは絞り穴の平行な2辺を
レーザ光の走査方向であるX軸に合わせてセツト
されている。このように方形状の集光スポツトの
繰り返しパルスを被加工面上で走査することによ
り、開溝は第8図に示したように円弧が連続した
ものとは異なり、直線状で均一幅の開溝を形成で
きるようになる。しかも次記のようにレーザスク
ライブ加工に際してレーザ光の絞り返しパルスの
重なり率を少なく選定することにより、所定の加
工パターンに沿つて均一幅の開溝を高速加工する
ことが可能となる。 しかも前記構成によれば、レーザ発振器3とレ
ーザ光学系5との間は可撓性のある光フアイバ2
4を介して接続されているので、レーザ発振器3
は固定設置のままプロツタ25には軽量なレーザ
光学系5のみを搭載するだけで済み、したがつて
第5図の従来装置のようにレーザ光学系5を固定
してテーブル1を移動制御する方式を採らずに、
被加工物2を固定のままレーザ光学系5を移動制
御するレーザスクライブ加工が可能となるし、か
つ重量の重いテーブルを移動走査する方式と比べ
て軽量、小形なレーザ光学系5をプロツタ25で
移動制御するのでレーザ加工速度の高速化がより
一層可能となる。 次に上記した方式による被加工物面上での走査
に伴う照射スポツトの重なり状態を第5図に示し
た従来装置と対比して表わすと第2図a,bのよ
うになる。すなわち第2図aは従来装置による場
合を示し、図において中心をOとする半径rの円
形照射スポツトの繰り返しパルスを走査方向Xに
沿つて一部重ね合わせながらピツチ間隔lづつ移
動して走査する場合の繰り返しパルスの重なり率
ρは、 ρ=(1−l/2r)×100%… (1) となる。これに対して第2図bに示すように、一
辺の長さが2rであるレーザ光走査方向Xと平行な
方形状照射スポツトの繰り返しパルスをピツチ間
隔l′で移動走査する場合の繰り返しパルスの重な
り率ρ′を表わすと、 ρ′=(1−l′/2r)×100%… (2) となる。ここで被加工面上の開溝をできるだけ均
一幅に近づけるために第2図aにおける集光スポ
ツトの半径2r=75μm、l=15μmに選定したとす
ると、(1)式より集光スポツトの重なり率ρは80%
となり、ここで繰り返しパルスの周波数を
4000Hzとするとレーザ光の移動走査速度は、 15μm×4000Hz=60mm/sec… (3) となる。これに対して第2図bで正方形の集光ス
ポツトの形状を75×75μm、つまり2r=75μm、
l′=70μmとすると、(2)式より集光スポツトの重
なり率ρ′は約7%となり、繰り返しパルスの周波
数を4000Hzとすればレーザ光の移動走査速度は、 70μm×4000Hz=280mm/sec… (4) となり、従来方式による(3)式の結果と比べて走査
速度、つまりレーザスクライブ加工速度を4.7倍
にまで高速化することができるようになる。 さらに視野絞り体28の形状を変えて第2図b
に示した方形状の集光スポツトを正方形から例え
ば74×200μmの長方形として2r=200μm、照射ス
ポツトのピツチ間隔l′=180μmにすると、前記(2)
式より重なり率ρ′=10%となり、ここで繰り返し
パルスの周波数を10000Hzとすればレーザ光の速
度は、 200μm×10000Hz=1800mm/sec… (5) となり、従来方式による(3)式の結果と比べて走査
速度を約30倍にまで高速化することが可能とな
る。なおこの場合に、マルチモードのレーザ発振
器を採用することにより繰り返しパルス周波数が
容易に増加でき、かつ面積が大な集光スポツトも
レーザ光の照射エネルギー密度を低下させずに得
ることができる。また前記した長方形の集光スポ
ツトを得るには、視野絞り体28の絞り穴の縦、
横寸法比が75:100の長方形に設定される。 ここで薄膜型光電変換基板を被加工物として、
第1図に示したレーザ加工装置で実際にレーザス
クライブ加工を施して開溝を形成した場合の加工
部断面を第3図に示す。この図から明らかなよう
に開溝17には第9図に見られた溶融残存物1
8、突起物19、付着物20の発生が殆ど認めら
れず、かつ開溝17の加工深さは幅方向でほぼ均
一となり、下層の導電性被膜14に対する加工損
傷も殆ど無視し得る程度に抑えることができた。 またこの場合に被加工物2は、縦型のX軸駆動
テーブル23上で垂直姿勢に塔載保持されている
ので、例えば薄膜型光電変換基板が大型寸法であ
つても加工設備の占有床面積が増大することな
く、さらに加工設備の占有床面積が増大すること
なく、さらに前記のような大型寸法基板を垂直方
向にたて掛ける際にテーブル床面部を位置決め基
準面とすることができるので、これにより再現性
のよい位置決めが実現できて位置決め作業に要す
る手間、時間を大幅に短縮することが可能とな
る。 また第1図の装置で述べたようにレーザ発振器
3より発振されるレーザ光出力の一部をリアミラ
ー30から取り出し、前記リアミラー30の後方
に配置された高速センサ、例えばフオトダイオー
ドのような高速応答性の光センサ31で常時検出
し、その検出信号を第1の電源コントローラ26
へ送り、この電源コントローラ26を介してレー
ザ電源4を制御することにより、レーザ発振器3
に内蔵された励起用ランプ29の電流があらかじ
め設定されて所定の電流値となるように常時高速
度で制御して瞬間的なレーザ出力の変動を抑えて
レーザ出力の一定維持を図ることができる。なお
前記リアミラー30は、レーザ光出力の一部とし
て例えば1%以下の出力が検出できる程度のもの
でよい。 さらに第1図に示したように、レーザ発振器3
よりレーザ光学系を経て照射される集光スポツト
のレーザ光出力を光センサ32で断続的、つまり
1回のレーザスクライブ加工終了ごとに検出して
その検出信号を第2の電源コントローラ27へ送
り、この電源コントローラ27を介してレーザ電
源4を制御することにより、レーザ発振器3を長
時間連続的に稼動させたときに起きる励起用ラン
プの寿命によるレーザ出力の低下や、工場設備の
電源変動などによる比較的ゆるやかなレーザ出力
の低下を補償してレーザ発振器3の出力を一定に
維持させることができる。このようにしてレーザ
出力の瞬間的な変動、および比較的ゆるやかなレ
ーザ出力の変動、低下を抑えて常に安定した出力
を維持させることにより、被加工物の開溝部加工
精度を高めて量産加工を行う場合でも安定した製
品の品質維持が図れることになる。 また第4図は別の実施例を示すものであり、こ
の実施例では縦型のX軸駆動テーブル23の表、
裏の両面に複数枚の被加工物2を直列に搭載保持
し、かつ大出力のレーザ発振器3で発振したレー
ザ光を分岐光フアイバ33により多分岐させるマ
ルチビーム方式を採用して各プロツタ25に搭載
されたレーザ光学系5を経て各被加工物2へ同時
にレーザ光の照射スポツトを走査させるようにし
たものであり、1基のレーザ発振器3を使用して
同時に複数枚の被加工物2をレーザスクライブ加
工することが可能になる等、製品加工の量産化に
も容易に対処できる。
【発明の効果】
以上に述べたようにこの発明によれば、加工面
を垂直姿勢にして被加工物を保持するテーブル
と、レーザ発振器と、該レーザ発振器の出力端に
光フアイバを介して接続されるレーザ光学系を搭
載した前記テーブルに対向配置のプロツタと、レ
ーザ発振器の出力検出値を基にレーザ出力を一定
に維持するようにレーザ電源を制御する電源コン
トローラとを具備して構成したことにより、パル
スレーザ光の照射スポツトを円形状のまま被加工
面に走査してレーザスクライブ加工を行う従来の
方式に比較して、均一幅の開溝部を形成する際の
レーザ加工速度を大幅に高めて作業能率の向上が
図れるようになる。しかもレーザ発振器とレーザ
光学系との間のレーザ光の伝送に光フアイバを採
用したことにより、レーザ光の光強度分布がフラ
ツトな分布となるので開溝の底部に加工損傷のダ
メージを与えることがなくなり、特に薄膜型光電
変換基板等の半導体装置を対象にこの被加工物の
薄膜加工面に高精度な開溝部を形成することがで
きる。また軽量、小型なレーザ光学系をプロツタ
に搭載して移動制御するようにしたので、レーザ
加工速度の高速化が一層容易となる。さらに加え
てレーザ出力を連続的にあるいは断続的に検出し
て電源コントローラによりレーザ電源を制御する
ようにしたので、常に安定なレーザ出力が維持で
きる等、これにより製品の特性のばらつきが少な
く量産の際の製品歩留りを大幅に向上できる等、
実用的効果の高いレーザ加工装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるレーザ加工装置
の構成図、第2図a,bはそれぞれ従来および本
発明のレーザ加工装置による繰り返しパルス照射
スポツトの走査状態を対比して表した説明図、第
3図は薄膜型光電変換基板を対象に本発明装置で
レーザスクライブ加工した加工部の拡大断面図、
第4図は本発明の別の実施例によるレーザ加工装
置の構成図、第5図は従来におけるレーザ加工装
置の構成図、第6図は従来装置のレーザ加工方式
によるレーザ光集光スポツトの形状およびその光
強度分布図、第7図および第8図はそれぞれ従来
装置において照射スポツトの重なり幅を変えた場
合の被加工面上での照射スポツト走査状態図、第
9図は薄膜型光電変換基板を対象に従来装置でレ
ーザスクライブ加工した加工部の拡大断面図、第
10図a,bはそれぞれQスイツチ付連続発振型
YAGレーザ発振器の短時間、および長時間にお
けるレーザ出力変動特性図である。 各図において、2:被加工物、3:レーザ発振
器、4:レーザ電源、5:レーザ光学系、6:コ
リメータレンズ、8:集光レンズ、9:運転制御
装置、11:レーザ光、12:開溝、23:被加
工物を垂直姿勢に搭載保持するテーブル、24…
…光フアイバ、25:プロツタ、26:第1の電
源コントローラ、27:第2の電源コントロー
ラ、28:視野絞り体、30:リアミラー、3
1,32:レーザ出力検出用の光センサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 薄膜の被加工物を対象に、レーザ発振器より
    発振したパルスレーザ光をレーザ光学系を通じて
    被加工物の加工面に照射し、かつその照射スポツ
    トを被加工面上で走査して開溝をスクライブ加工
    するようにしたレーザ加工装置であつて、加工面
    を垂直姿勢にして被加工物を保持するテーブル
    と、レーザ発振器と、該レーザ発振器の出力端に
    光フアイバを介して接続されるレーザ光学系を搭
    載した前記テーブルに対向配置のプロツタと、レ
    ーザ発振器の出力検出値を基にレーザ出力を一定
    に維持するようにレーザ電源を制御する電源コン
    トローラとを具備して構成したことを特徴とする
    レーザ加工装置。 2 特許請求の範囲第1項記載のレーザ加工装置
    において、レーザ光学系がコリメータレンズ、レ
    ーザ光スポツトの走査方向に平行な絞り穴を開口
    した視野絞り体、および集光レンズから成ること
    を特徴とするレーザ加工装置。 3 特許請求の範囲第1項記載のレーザ加工装置
    において、電源コントローラとして、レーザ発振
    器のレーザ出力を連続的に検出してレーザ電源を
    制御する第1の電源コントローラと、レーザ発振
    器よりレーザ光学系を経て照射されるレーザ光出
    力を断続的に検出してレーザ電源を制御する第2
    の電源コントローラを備えていることを特徴とす
    るレーザ加工装置。 4 特許請求の範囲第3項記載のレーザ加工装置
    において、レーザ発振器のレーザ出力の一部をリ
    アミラーから取出して光センサで検出し、その検
    出信号を第1の電源コントローラへ与えるように
    したことを特徴とするレーザ加工装置。 5 特許請求の範囲第3項記載のレーザ加工装置
    において、被加工物と並べてテーブル側に配備し
    た光センサでレーザ光出力を検出し、その検出信
    号を第2の電源コントローラへ与えるようにした
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
JP61086880A 1986-04-15 1986-04-15 レ−ザ加工装置 Granted JPS62244592A (ja)

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JP2007313774A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Tdk Corp サーマルヘッド用基板の分割溝形成方法、サーマルヘッドの製造方法、サーマルヘッド及び印画装置

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