JPH0345890Y2 - - Google Patents

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JPH0345890Y2
JPH0345890Y2 JP9341585U JP9341585U JPH0345890Y2 JP H0345890 Y2 JPH0345890 Y2 JP H0345890Y2 JP 9341585 U JP9341585 U JP 9341585U JP 9341585 U JP9341585 U JP 9341585U JP H0345890 Y2 JPH0345890 Y2 JP H0345890Y2
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hydraulic
partition wall
brake hydraulic
chamber
cylinder
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、ケーシングに穿設された有底シリン
ダ穴に、該シリンダ穴内を第1シリンダ部と第2
シリンダ部とに区画すべく、シリンダ穴の途中に
設けられた段部で支承される隔壁が嵌入され、該
隔壁と一体あるいは別体の円筒状スリーブに当接
して前記隔壁を段部側に押圧、固定する蓋部材が
前記シリンダ穴の開放端に取付けられ、第1シリ
ンダ部には、入力油圧室を前記隔壁側に画成する
とともに隔壁と反対側には制御液圧源に連通し得
る制御室を画成する第1ピストンが摺合され、第
2シリンダ部には、出力油圧室を前記隔壁側に画
成するとともに隔壁と反対側にはばね室を画成し
しかも第1ピストンに連動する第2ピストンが摺
合されて成る4つのブレーキ油圧モジユレータ
が、共通のケーシングに設けられ、各出力油圧室
が各車輪ブレーキに個別に接続され、一対ずつ2
組の入力油圧室がタンデム型マスタシリンダの両
出力ポートにそれぞれ接続される車両用ブレーキ
油圧制御装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかるブレーキ油圧制御装置において、
蓋部材は各ブレーキ油圧モジユレータ毎にケーシ
ングに取付けられている。
(3) 考案が解決しようとする問題点 上記従来のものでは、4つの蓋部材が必要であ
り、取付け作業も面倒である。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、蓋部材の個数を少なくして部品点数の削減
を図るとともに取付け作業も容易とした、車両用
ブレーキ油圧制御装置を提供することを目的とす
る。
B 考案の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本考案によれば、マスタシリンダの同一の出力
ポートに通じる入力油圧室を有する一対のブレー
キ油圧モジユレータを隣接させて各ブレーキ油圧
モジユレータがケーシングに平行に設けられ、前
記蓋部材は対をなすブレーキ油圧モジユレータに
共通に1つずつケーシングに取付けられる。
(2) 作用 4つのブレーキ油圧モジユレータに対して必要
な蓋部材は2つであり、部品点数が少なくなり、
取付け作業も容易となる。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図において、液面警報センサ
Lsを備えたリザーバRを有するタンデム型マス
タシリンダMcの一対の出力ポート1a,1bに
は油路2a,2bが接続されており、一方の出力
ポート1aからの出力油圧は油路2aを介して右
前輪用ブレーキ油圧モジユレータMfrおよび左後
輪用ブレーキ油圧モジユレータMrlに供給され、
他方の出力ポート1bからの出力油圧は油路2b
を介して左前輪用ブレーキ油圧モジユレータMfl
および右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrrに
供給される。左、右前輪用ブレーキ油圧モジユレ
ータMfl,MfrはマスタシリンダMcの出力油圧
に対応した制動油圧を左、右前輪用ブレーキBfl,
Bfrに与えるべく作用し、左、右後輪用ブレーキ
油圧モジユレータMrl,Mrrはマスタシリンダ
Mcの出力油圧を比較的に減圧した制動油圧を左、
右後輪用ブレーキBrl,Brrに与えるべく作用す
る。
また各車輪がロツクを生じそうになつたときに
制動油圧を低下させるべく、制御液圧源5および
リザーバRと、左、右前輪用ブレーキ油圧モジユ
レータMfl,Mfrならびに左,右後輪用ブレーキ
油圧モジユレータMrl,Mrrとの間には、アンチ
ロツク制御弁手段6a,6bが介装される。すな
わち、左,右前輪用ブレーキ油圧モジユレータ
Mfl,Mfrのアンチロツク作動は一方のアンチロ
ツク制御弁手段6aの作動によつて制御され、
左,右後輪用ブレーキ油圧モジユレータrl,Mrr
のアンチロツク作動は他方のアンチロツク制御弁
手段6bの作動によつて制御される。
第2図において、各ブレーキ油圧モジユレータ
Mfl,Mfr,Mrl,Mrrは共通なケーシング7内
に設けられる。しかも左,右前輪用ブレーキ油圧
モジユレータMfl,Mfrと、左,右後輪用ブレー
キ油圧モジユレータMrl,Mrrとは、相互に平行
に配列される。また同一油圧系統にあるブレーキ
油圧モジユレータ、すなわちマスタシリンダMc
の一方の出力ポート1aから油圧が供給される右
前輪用ブレーキ油圧モジユレータMfrおよび左後
輪用ブレーキ油圧モジユレータMrlと、マスタシ
リンダMcの他方の出力ポート1bから油圧が供
給される左前輪用ブレーキ油圧モジユレータMfl
および右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrrと
が相互に平行な一直線上で隣接するようにブレー
キ油圧モジユレータMfl,Mfr,Mrl,Mrrが配
列される。さらに、左,右前輪用ブレーキ油圧モ
ジユレータMfl,Mfrを結ぶ一直線の延長上に一
方のアンチロツク制御弁手段6aが配置され、
左、右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrl,
Mrrを結ぶ一直線の延長上に他方のアンチロツク
制御弁手段6bが配置され、両アンチロツク制御
弁手段6a,6bはケーシング7の側部に設けら
れた取付部85に一体的に支持されており、それ
らのアンチロツク制御弁手段6a,6bの上部に
リザーバRが配設される。
各ブレーキ油圧モジユレータMfl,Mfr,Mrl,
Mrrは、上下方向に延びて相互に平行に配設され
ており、左、右前輪用ブレーキ油圧モジユレータ
Mfl,Mfrの構成は基本的に同一であり、左,右
後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrl,Mrrの構
成は一部を除いて前記左,右前輪用ブレーキ油圧
モジユレータMfl,Mfrと基本的に同一である。
そこで、以下には左前輪用ブレーキ油圧モジユレ
ータMflの構造について詳述するとともに、右後
輪用ブレーキ油圧モジユレータMrrについては
左、右前輪用ブレーキ油圧モジユレータMfl,
Mfrと異なる部分についてのみ説明し、左前輪用
ブレーキ油圧モジユレータMflに対応する主要部
分については同一の参照符号を付して図示するの
みとする。
第3図において、左前輪用ブレーキ油圧モジユ
レータMflは、ケーシング7に穿設され上端が開
放した有底シリンダ穴8内に、上方から構成部品
を組込んで構成される。すなわち、シリンダ穴8
内には、弾性部材12と、円盤状隔壁9と、円筒
状スリーブ10とが嵌入される。隔壁9はシリン
ダ穴8の内面との間にOリング11を介装してシ
リンダ穴8に嵌入され、スリーブ10はシリンダ
穴8の内面の間にOリング13を介装してシリン
ダ穴8に嵌入される。シリンダ穴8の途中には上
方に臨む段部8aが設けられる。またシリンダ穴
8の開放端に対応してケーシング7には蓋部材1
4が取付けられており、この蓋部材14および段
部8a間で、弾性部材12、隔壁9およびスリー
ブ10が挾圧、固定される。なおスリーブ10は
隔壁9と一体化されていてもよい。
第4図において、弾性部材12は、合成樹脂や
ゴム等で円板状に形成されている。一方、隔壁9
の中央部には、スリーブ10とは反対側に突出し
た小径円筒部9aが一体的に突設されており、こ
の小径円筒部9aの先端外側には全周にわたつて
係合溝30が設けられる。弾性部材12の中央に
は、係合溝30に係合し得る周縁を有する透孔3
1が設けられる。
しかも、弾性部材12の内周縁には相互に間隔
をあけた複数の位置に切欠き部32が設けられて
おり、これらの切欠き部32により、弾性部材1
2の内縁を撓ませて係合溝30に係合することが
できる。しかも入口油路21を入力油圧室18に
臨む部分でケーシング7に穿設すると、隔壁9と
の間に無駄な部分が生じ、ブレーキ油圧モジユレ
ータMflが長大化するだけでなく、入口油路21
と隔壁9との間に空気が入り込み易いなどの不都
合が生じるが、弾性部材12を隔壁9に係止する
場合、切欠き部32を設けることにより入口油路
21を隔壁9に対応する位置に配設することがで
き、上記不都合が解消される。
隔壁9およびスリーブ10をシリンダ穴8内で
固定することにより、ケーシング7内には隔壁9
よりも下方の第1シリンダ部15と、隔壁9より
も上方の第2シリンダ部16とが同心に形成され
る。
第1シリンダ部15には、第1ピストン17が
摺合され、この第1ピストン17および隔壁9間
に入力油圧室18が画成され、ケーシング7の底
部および第1ピストン17間に制御室19が画成
される。
隔壁9の下部外面とシリンダ穴8の内面との間
には環状油路28が画成されており、隔壁9には
入力油圧室18および環状油路28間を連通すべ
く環状油路20が穿設されており、この環状油路
20は切欠き部32を介して入力油圧室18に連
通する。
また、ケーシング7には、左前輪用ブレーキ油
圧モジユレータMfl側の側面で開口して環状油路
28に連通する入口油路21が穿設される。さら
に右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrrにも同
様に環状油路28が設けられており、その環状油
路28と、左前輪用ブレーキ油圧モジユレータ
Mflの環状油路28とは、連通路29を介して連
通されており、この連通路29は入口油路21の
軸線延長上でケーシング7に穿設される。したが
つてケーシング7の加工時に、入口油路21およ
び連通路29は同時に穿設加工される。しかも入
口油路21の開口端にはマスタシリンダMcの出
力ポート1bに連なる油路2bが接続される。し
たがつて、両ブレーキ油圧モジユレータMfl,
Mrrの入力油圧室18には出力ポート1bの出力
油圧が供給される。
第2シリンダ部16には第1ピストン17と同
一径の第2ピストン22が摺合され、第2ピスト
ン22および隔壁9間には出力油圧室23が画成
され、第2ピストン22および蓋部材14間には
ばね室24が画成される。スリーブ10には出力
油圧室23に常時連通すべく油路25が穿設され
ており、左前輪用ブレーキ油圧モジユレータMfl
に通じる油路3b(第1図参照)を接続すべくケ
ーシング7の側壁に穿設された出口油路26は前
記油路25を介して出力油圧室23に連通され
る。また出口油路26は入口油路21と同一側で
ケーシング7の側面に開口される。
蓋部材14は、左前輪用ブレーキ油圧モジユレ
ータMflおよび右後輪用ブレーキ油圧モジユレー
タMrrに共通のものであり、両モジユレータ
Mfl,Mrrに対応した有底円筒部33,34の開
口端をフランジ部35で連結して形成される。こ
の蓋部材14は、各シリンダ穴8の開放端との間
にOリング36を介在して複数のボルト37によ
りケーシング7の上端面に結合される。しかも、
両有底円筒部33,34内、すなわち左前輪用ブ
レーキ油圧モジユレータMflのばね室24および
右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrrのばね室
24′は両有底円筒部33,34間でフランジ部
35に穿設された連通孔38を介して相互に連通
される。
隔壁9の中心部には入力油圧室18および出力
油圧室23間にわたつて孔39が同心に穿設され
ており、この孔39にはピストン棒40が軸方向
移動自在に挿通される。しかもピストン棒40の
外面には、孔39の内面に摺接するシール部材4
1が嵌着される。
ピストン棒40の下部には第1ピストン17が
一体に設けられており、ピストン棒40の上部に
は軸方向相対移動を許容して第2ピストン22が
装着される。すなわち、ピストン棒40の上部に
は上方に臨む段部42が設けられており、この段
部42に当接する受部材43がナツト44によつ
てピストン棒40の上端に固定される。第2ピス
トン22は、この受部材43と隔壁9との間でピ
ストン棒40に対して軸方向に相対移動自在であ
り、ピストン棒40の外面には第2ピストン22
の内面に摺接するOリング45が装着される。
第1ピストン17の外面には、第1シリンダ部
15の内面に摺接する一対のシール部材46,4
7が軸方向間隔をあけて嵌着されており、第2ピ
ストン22の外面には、Oリング48とシール部
材49とが第2シリンダ部16の内面すなわちス
リーブ10の内面に摺接すべく嵌着される。
受部材43すなわちピストン棒40と蓋部材1
4との間には、第1ばね50が介装され、この第
1ばね50のばね力により、ピストン棒40は、
下方すなわち第1ピストン17が隔壁9から離反
する方向に付勢される。また受部材43すなわち
ピストン40と第2ピストン22との間には、第
2ピストン22を隔壁9に向けて相対移動せしめ
るべくばね力を発揮する第2ばね51が介装さ
れ、この第2ばね51のセツト荷重は第1ばね5
0よりも小さく設定される。
隔壁9には、入力油圧室18および出力油圧室
23間を連通、遮断する弁機構53が設けられ
る。この弁機構53は入力油圧室18に通じて隔
壁9に設けられた弁室54と、該弁室54および
出力油圧室23間にわたつて設けられる弁孔55
と、弁孔55を開閉すべく弁室54内に収容され
る球状の弁体56と、弁体56に一体化され弁孔
55を貫通して出力油圧室23内に臨む駆動棒5
7と、弁室54内に収容されて弁体56を弁孔5
5側に付勢するばね58とを備える。弁室54の
弁孔55側の端面には、弁孔55側に向かうにつ
れて小径となる円錐状の弁座59が設けられる。
また駆動棒57の長さは、第2ピストン22が隔
壁9側に最大限変位したときに、第2ピストン2
2に設けられた押圧部60により押圧され、弁体
56を弁座59から離反させるのに充分な値に設
定される。
この弁機構53において、ばね58は弾性部材
12で支承されており、弾性部材12における切
欠き部32および環状油路20を介して弁室54
が入力油圧室18に連通される。
第2ピストン22において、出力油圧室23と
ばね室24との間のシール欠陥、すなわちOリン
グ48およびシール部材49のシール欠陥があつ
たときに、ばね室24に漏れた作動油を外部に漏
出させるために、蓋部材14の有底円筒部33に
は、漏出手段として逆止弁61が設けられる。こ
の逆止弁61は、有底円筒部33の側壁に穿設さ
れた流出孔62に、外方から圧入されるものであ
り、ばね室24内の圧力が一定値以上になると、
流出孔62から外れて、作動油の流出を許容する
が、通常は水や塵埃がばね室24内に流入するこ
とを阻止する機能を有する。
右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrrに関し
ては、第1ピストン17′が第2ピストン22よ
りも小径となるように定められ、それに応じて第
1シリンダ部15′の内径が小さくなる。しかも
第1ばね50′のセツト荷重は左前輪用ブレーキ
油圧モジユレータMflの第1ばね50よりも大き
く設定されており、第1ばね50′は第1ばね5
0よりも長大化する。それに応じて蓋部材14の
有底円筒部34は有底円筒部33よりも長大化す
る。またばね室24,24′は連通孔38を介し
て連通しているので有底円筒部34に漏出手段を
設ける必要はない。
右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrrの出口
油路26′は左前輪用ブレーキ油圧モジユレータ
Mflの出口油路26に隣接してケーシング7の側
面に開口され、この出口油路26′に右後輪用ブ
レーキBrrに通じる油路4b(第1図参照)が接
続される。
右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrrのその
他の構造については、左前輪用ブレーキ油圧モジ
ユレータBfrと基本的に同一である。
右前輪用ブレーキ油圧モジユレータMfrおよび
左後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrlについて
も上述と同様に構成されており、右前輪用ブレー
キ油圧モジユレータMfrの環状油路28に連通す
る入口油路71と、両ブレーキ油圧モジユレータ
Mfr,Mrlの出力油圧室23にそれぞれ連通する
出口油路72,72′とは、前記入口油路21お
よび出口油路26,26′と同様にケーシング7
の側面に開口される。入口油路71には油路2a
が接続され、出口油路72,72′には油路3a,
4aがそれぞれ接続される。
再び第1図において、制御液圧源5は、リザー
バRから制御液体たとえば作動油を汲み上げる油
圧ポンプPと、アキユムレータAcとから成り、
油圧ポンプPは車両運転時に必要に応じて駆動さ
れる。また制御液圧源5には油圧ポンプPの故障
および油圧失陥ならびに油圧ポンプPの駆動開始
および停止を検知するための油圧センサSが付設
される。
アンチロツク制御弁手段6a,6bは、平時は
閉じている第1電磁弁V1a,V1bと、平時は
開いている第2電磁弁V2a,V2bとから成
り、各車輪がロツクしそうになつたときに、第1
電磁弁V1a,V1bは開弁駆動され、、第2電
磁弁V2a,V2bは閉弁駆動される。
第1電磁弁V1a,V1bは、左,右前輪用ブ
レーキ油圧モジユレータMfl,Mfrの制御室19
に連通する供給油路73aならびに左,右後輪用
ブレーキ油圧モジユレータMrl,Mrrの制御室1
9に連通する供給油路73bの途中に設けられ
る。また第2電磁弁V2a,V2bは第1電磁弁
V1a,V1bおよび制御室19間で供給油路7
3a,73bから分岐してリザーバRに戻る戻し
油路75a,75bの途中に設けられる。
次にこの実施例の作用について説明するが、先
ず両前輪用ブレーキ油圧モジユレータMfl,Mfr
の作用について説明すると、通常運転状態で、ブ
レーキペダル83を操作しない非制動時には、ピ
ストン棒40は第1ばね50のばね力により下方
に移動しており、第2ピストン22は隔壁9に当
接している。このため弁機構53においては、駆
動棒57が第2ピストン22の押圧部60によつ
て押圧され、弁体56が弁座59から離反して開
弁している。したがつて、マスタシリンMcの出
力ポート1a,1bから入力油圧室18、弁室5
4、弁孔55、出力油圧室23、油路25、出口
油路26,71および油路3a,3bを介して各
ブレーキBfl,Bfrに至る油圧経路が形成される。
これにより制動油圧経路の作動油の充填をアンチ
ロツク制御用ブレーキ油圧制御装置を備えていな
いブレーキ油圧装置と同様に極めて容易に行なう
ことができる。
ブレーキペダル83によりブレーキ操作を行な
うと、マスタシリンダMcの出力ポート1a,1
bから制動油圧は前記油圧経路を経て両ブレーキ
Bfl,Bfrに供給される。この際、制御室19に
は制御液圧源5からの制御液圧が供給されていな
いので、第2ピストン22は第1ばね50のばね
力により隔壁9側に最大限変位したままであり、
弁機構53は開弁したままである。
ブレーキ操作時に制動力が過大となり、車輪が
ロツク状態に入りそうになると、第2電磁弁V2
aが閉じ、第1電磁弁1aが開くので、制御室1
9に制御液圧源5からのアンチロツク制御液圧が
供給される。これにより第1ピストン17および
ピストン棒40が第1ばね50および入力油圧室
18の油圧による下動力に抗して上方に押圧移動
される。この際、第2ピストン22は、出力油圧
室23の油圧による上動力と、第2ばね51によ
る下動力とがバランスするまで、受部材43に当
接した状態でピストン棒40とともに上動する。
これにともなつて、第2ピストン22が隔壁9か
ら離反するので、弁機構53の弁体56が弁座5
9に着座して閉弁し、制動油圧の両ブレーキBfl,
Bfrへの供給が断たれるとともに、出力油圧室2
3の容積が大となる。この結果、制動油圧が減少
し、車輪がロツク状態に入ることが防止される。
両後輪用ブレーキ油圧モジユレータMrl,Mrr
については、上記両前輪用ブレーキ油圧モジユレ
ータMfl,Mfrと基本的には同様の作動をする
が、第1ピストン17′の受圧面積が第2ピスト
ン22の受圧面積よりも小さく定められており、
第1ばね50′のセツト荷重も大きいので、入力
油圧室18の油圧に比例して減圧した制動油圧を
出力油圧室23から出力することができ、比例減
圧弁としての機能を発揮する。したがつてマスタ
シリンダMcの出力油圧が比例的に減圧されて、
両後輪用ブレーキBrl,Brrに供給さることとな
る。
かかる車両用ブレーキ油圧制御装置において、
各モジユレータMfl,Mfr,Mrl,Mrrの組立て
にあたつては、弾性部材12を係止した隔壁9
と、スリーブ10とをシリンダ穴8にその開放端
側から順に嵌入し、ケーシング7に蓋部材14を
結合する。これにより、隔壁9およびスリーブ1
0が弾性部材12を介して段部8aに押付けられ
るが、この際、シリンダ穴8の長さ、隔壁9およ
びスリーブ10の軸方向長さなどの寸法精度が比
較的粗くても、弾性部材12が圧縮されることに
より、寸法誤差が吸収される。したがつて、隔壁
9およびスリーブ10は適正な挾圧力で確実に固
定される。しかも弾性部材12は隔壁9に係止さ
れているので、シリンダ穴8への挿入が容易であ
り、また弁機構53におけるばね58を支承する
機能をも果たすので、部品点数の低減が可能であ
る。
また、第2ピストン22において、Oリング4
8およびシール部材49へのシール欠陥により、
作動油が出力油圧室23からばね室24,24′
に漏れたときを想定する。この場合、ばね室2
4,24′内の圧力が一定値以上になると、逆止
弁61が流出孔62から外れて作動油が外部に漏
れるので、リザーバRに通常装備されている液面
警報センサLsが作動し、シール欠陥を検知する
ことができる。
さらに、制動油圧系統が同一である左前輪およ
び右後輪用ブレーキ油圧モジユレータMfl,Mrr
ならびに右前輪および左後輪用ブレーキ油圧モジ
ユレータMfr,Mrlの蓋部材14を、それぞれ共
通化することにより、部品点数の削減を図ること
ができる。しかも、後輪用ブレーキ油圧モジユレ
ータBrr,Brl側の有底円筒部34は、第1ばね
50′の長大化に伴つて長大化しているので、外
見上、いずれが後輪用ブレーキ油圧モジユレータ
Brr,Brlであるかを、容易に識別することがで
きる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、ダンデム型マス
タシリンダの同一の出力ポートに通じる入力油圧
室を有する一対のブレーキ油圧モジユレータを隣
接させて各ブレーキ油圧モジユレータがケーシン
グに平行に設けられ、蓋部材は対をなすブレーキ
油圧モジユレータに共通に1つずつケーシングに
取付けられたので、蓋部材の個数を低減して部品
点数の削減および取付け作業の容易化を図ること
ができ、しかも対をなすモジユレータの各部の形
状、寸法を異にしても両蓋部材の形状を同一とし
て量産効果を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は車両用ブレーキ油圧制御装置の全体油圧系統
図、第2図は車両用ブレーキ油圧制御装置の平面
図、第3図は第2図の−線拡大断面図、第4
図は第3図の−線断面図である。 1a,1b……出力ポート、5……制御液圧
源、7……ケーシング、8……シリンダ穴、8a
……段部、9……隔壁、10……スリーブ、14
……蓋部材、15,15′……第1シリンダ部、
16……第2シリンダ部、17,17′……第1
ピストン、18……入力油圧室、19……制御
室、22……第1ピストン、23……出力油圧
室、24,24′……ばね室、Bfl,Bfr,Brl,
Brr……車輪ブレーキ、Mc……マスタシリンダ、
Mfl,Mfr,Mrl,Mrr……ブレーキ油圧モジユ
レータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシングに穿設された有底シリンダ穴に、該
    シリンダ穴内を第1シリンダ部と第2シリンダ部
    とに区画すべく、シリンダ穴の途中に設けられた
    段部で支承される隔壁が嵌入され、該隔壁と一体
    あるいは別体の円筒状スリーブに当接して前記隔
    壁を段部側に押圧、固定する蓋部材が前記シリン
    ダ穴の開放端に取付けられ、第1シリンダ部に
    は、入力油圧室を前記隔壁側に画成するとともに
    隔壁と反対側には制御液圧源に連通し得る制御室
    を画成する第1ピストンが摺合され、第2シリン
    ダ部には、出力油圧室を前記隔壁側に画成すると
    ともに隔壁と反対側にはばね室を画成ししかも第
    1ピストンに連動する第2ピストンが摺合されて
    成る4つのブレーキ油圧モジユレータが、共通の
    ケーシングに設けられ、各出力油圧室が各車輪ブ
    レーキに個別に接続され、一対ずつ2組の入力油
    圧室がタンデム型マスタシリンダの両出力ポート
    にそれぞれ接続される車両用ブレーキ油圧制御装
    置において、前記マスタシリンダの同一の出力ポ
    ートに通じる入力油圧室を有する一対のブレーキ
    油圧モジユレータを隣接させて各ブレーキ油圧モ
    ジユレータがケーシングに平行に設けられ、前記
    蓋部材は対をなすブレーキ油圧モジユレータに共
    通に1つずつケーシングに取付けられることを特
    徴とする車両用ブレーキ油圧制御装置。
JP9341585U 1985-06-20 1985-06-20 Expired JPH0345890Y2 (ja)

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