JPH0345425A - 車両用スライドルーフ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は車両用スライドルーフ構造の改良に関する。

（従来の技術） 従来、車両用スライドルーフ構造としては、第１３図に
示すように、車体ルーフｌの上方を前後方向にスライド
して、ルーフ開口２．２を開閉自在なスライドルーフ３
を設けたものが提案されている（特開昭６２−２５３５
２号公報参照）。

（発明が解決しようとする課題） ところで、車体ルーフの前部を車体側レールで前後スラ
イド自在に支持し、車体ルーフの後部を回動リンクで前
後スライド自在に支持するタイプのスライドルーフ構造
では、回動リンクの回動半径でスライドルーフのスライ
ドストローク、つまりルーフ開口の開き量が決まる。

即ち、回動リンクの回転半径が小さいと、小型の回動リ
ンクであるから、ルーフ開動時のルーフの上方への移動
量も少ないため見栄えは良いが、スライドルーフのスラ
イドストロークは短いのでルーフ開口の開き量が少ない
。

逆に、回動リンクの回動半径が大きいと、スライドルー
フのスライドストロークは長いのでルーフ開口の開き量
が多いが、大型の回動リンクとなるためルーフ開動時に
ルーフが大きく立ち上がる形で移動するため見栄えは悪
くなる。

本発明は上記問題を解決するためになわれたもので、小
型の回動リンクであってもスライドルーフのスライドス
トロークを長くできるようにして、ルーフ開口の開き量
を多くすることを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） このため本発明は、車体ルーフの上方を前後方向にスラ
イドして、ルーフ開口を開閉自在な車両用スライドルー
フにおいて、上記スライドルーフの前部は、車体側レー
ルに前後スライド自在に支持され、該スライドルーフの
後部は、回動リンクで前後スライド自在に支持され、該
回動リンクの車体への枢支部は、車体に前後スライド自
在に支持されていることを特徴とするものである。

（作用） スライドルーフの全閉状態において、回動リンクの前ス
ライド位置で、回動リンクを上回動させてスライドルー
フの後部を上方へ持ち上げながらスライドルーフを後方
へスライドさせ、ついで、上回動状態で回動リンクを後
方へスライドさせながらスライドルーフをさらに後方へ
スライドさせ、さらに、回動リンクの後スライド位置で
、回動リンクを下回動させてスライドルーフの後部を下
方へ引き下げながらスライドルーフをさらに後方へスラ
イドさせると、スライドルーフが全開状態となる。

（発明の効果） 本発明は、回動リンクの車体への枢支部を前後スライド
できるようにしたから、回動リンクの回動半径が小さく
、小型のものであっても、回動リンクのスライド量だけ
スライドルーフのスライドストロークが長くなるので、
ルーフ開口の開き量を多くすることができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面について詳細に説明す
る。

第１０図〜第１２図に示すように、車体ＩＯのルーフは
、フロントルーフ１１と、スライドルーフ（センタール
ーフ）１２と、リヤルーフ１３とで構成され、フロント
ルーフ１１とりャルーフ１３は車体！０に固定され、ス
ライドルーフ１２は、リヤルーフ１３の上方を前後方向
に移動（スライド）して、ルーフ開口１４を開閉できよ
うになっている。

該ルーフ開口１４の車幅方向の中央部には、前後方向に
伸長する断面Ｕ字状の連結部材１５が配設され、該連結
部材１５の前端部がフロントルーフ１１に連結され、後
端部かりャルーフ１３に連結されている。

上記フロントルーフ１１の前端部でフロントウィンドー
ガラス１７の上端部が支持され、上記リヤルーフ１３の
後端部でリヤウィンドガラス１８の上端部が支持されて
いる。

上記車体１０のフロントサイドドアｌ　９，１９は、い
わゆるサツシュレスドアであって、各サイドドア１９の
サイドウィンドガラス２０の上端部は上記ルーフ間口１
４の両側縁部を形成する。

また、フロントルーフ１１の後端部はルーフ開口１４の
前縁部を形成し、リヤルーフ１３の前縁部はルーフ叩１
１４の後縁部を形成する。

上記連結部材１５には、具体的に図示しないが前後方向
に伸長するレール（車体側レール）が形成され、該レー
ルに上記スライドルーフ１２の前部が前支持部材を介し
て前後スライド自在に支持されている。

該前支持部材には電動モータのワイヤーが連結されて、
電動モータにより前支持部材が前後動される。

したがって、スライドルーフ１２の前部は、電動モータ
により、全閉位置（第１図のａ参照）から連結部材１５
のレールでガイドしながら後方へスライドさせると、全
閉位置（第１図のｒ参照）までスライドされるようにな
る。

第１２図に示すように、上記リヤルーフ１３の車幅方向
の両側には、前後方向に伸長する細溝状の凹部１３ａ、
１３ａが形成されている。

第１図〜第３図に示すように、上記リヤルーフ１３の各
凹部１３ａ内には、回動半径が小さい小型の回動リンク
２３がそれぞれ格納されている。

該各回動リンク２３の前端部２３ａは、上記スライドル
ーフ１２の後部下面にビス２４．２４で固定したブラケ
ット２５に、ボルト・ナツト２６により上下回動自在に
枢支されている。

上記回動リンク２３の後端部２３ｂには、半円状のヒン
ジビン（枢支部）２７が固定されている。

上記リヤルーフ１３の各凹部１３ａ内の後側にはヒンジ
ブラケット３０がビス２９．２９で固定されている。

該ヒンジブラケット３０には、車幅方向の両側に立上り
部３０ａ、３０ａが形成され、前後方向の両側に斜め立
上り部３０ｂ、３０ｂが形成されていて、各垂直立上り
部３０ａには、前側に第１ヒンジ孔３０ｃが明けられ、
後側に第１ヒンジ孔３０ｃと同径の第２ヒンジ孔３０ｄ
が明けられて、第１ヒンジ孔３０ｃと第２ヒンジ孔３０
ｄとは、上半分同志がスライド孔３０ｅで連通されてい
る。

上記ヒンジブラケット３０の垂直立上り部３０ａ、３０
ａの間には、第１ヒンジ孔３０ｃと第２ヒンジ孔３０ｄ
に対応して略Ｕ字状の第１ブラケツト３１と第２ブラケ
ツト３２がそれぞれ嵌合され、該各ブラケット３１．３
２には半円状の第１ヒンジビン３３と第２ヒンジピン３
４がそれぞれ固定されている。

第３図に詳細に示すように、第１ブラケツト３１とヒン
ジブラケット３０の前斜め立上り部３０ｂとの間に第１
コイルばね３５が張設されて、第１ヒンジビン３３がヒ
ンジブラケット３０の第１ヒンジ孔３０ｃの下半分に嵌
合された状態に保持される。同様に、第２ブラケツト３
２とヒンジブラケット３０の後斜め立上り部３０ｂとの
間に第２コイルばね３６が張設されて、第２ヒンジピン
３４がヒンジブラケット３０の第２ヒンジ孔３０ｄの下
半分に嵌合された状態に保持される。

各ヒンジビン３３．３４は、各ヒンジ孔３０Ｃ１３０ｄ
内を回転可能であり、各コイルばね３５，３６により各
ヒンジ孔３０ｃ、３０ｄの下半分に嵌合された状態に自
動復帰する。

上記回動リンク２３のヒンジビン２７は、上回動した状
態（第６図〜第８図参照）では、第１ヒンジ孔３０ｃと
第２ヒンジ孔３０ｄの上半分にそれぞれ嵌合して各ヒン
ジ孔３０ｃ、３０ｄ内を回転可能であり、かつ、スライ
ド孔３０ｅに嵌合して前後スライド可能に、その固定位
置を設定している。

上記のような構成であれば、スライドルーフの全閉位置
（第１図のａ、ａ’及び第４図参照）では、回動リンク
２３が前回動してリヤルーフ１３の凹部１３ａに格納さ
れ、回動リンク２３のヒンジビン２７は、ヒンジブラケ
ット３０の第１ヒンジ孔３０ｃに第１ヒンジビン３３と
円状に合わさって嵌合された状態で、９０度前回転して
いる。したがって、ヒンジビン２７は、第１ヒンジビン
３３によりスライド孔３０ｅ方向に後スライドするのを
阻止されている。

電動モータによりスライドルーフ１２が後方へスライド
され始めると、回動リンク２３がヒンジビン２７を中心
に上回動し始め、第１ヒンジビン３３も第１コイルばね
３５の付勢力でヒンジビン２７に追随して後回転し始め
る（第１図のす、ｂ’及び第５図参照）。

さらにスライドルーフ１２の後方スライドで回動リンク
２３が上回動状態（第１図のｃ、ｃ’及び第６図参照）
になると、ヒンジブラケット３０の第１ヒンジ孔３０ｃ
の上半分にヒンジビン２７、下半分に第１ヒンジビン３
３がそれぞれ後回転して定位するようになる。

さらに、スライドルーフＩ２の後方スライドで、回動リ
ンク２３のヒンジビン２７が、第１ヒンジ孔３０ｃから
外れてヒンジブラケット３０のスライド孔３Ｑｄを後方
へスライドする（第１図のｄ、ｄ’及び第７図参照）。

このとき、第１ヒンジビン３３は、コイルばね３５の付
勢力で第１ヒンジ孔３０Ｃの下半分に嵌合された状態で
定位する。

さらに、スライドルーフ１２の後方スライドで、回動リ
ンク２３のヒンジビン２７が第２ヒンジ孔３０ｄの上半
分に嵌合して、第２ヒンジピン３４と円状と合わさる（
第１図のｅ、ｅ’及び第８図参照）。

さらに、スライドルーフ１２の後方スライドで、回動リ
ンク２３がヒンジビン２７を中心に下回動し、第２ヒン
ジピン３４もヒンジビン２７に押されて第２コイルばね
３６の付勢力に抗して約４５庇部回転する（第１図のｒ
、ｆ’及び第９図参照）。したがって、ヒンジピン２７
は、第２ヒンジビン３４よりスライド孔３０ｅ方向に前
スライドするのを阻止される。

この状態がスライドルーフ１２の全開位置となる。

このように、回動リンク２７が、回動半径が小さい小型
のものであっても、回動リンク２３のスライド量（第１
ヒンジ孔３０ｃと第２ヒンジ孔３０ｄの間隔）だけスラ
イドルーフ１２のスライドストロークが長くなる。この
結果、ルーフ開口１４の開き量が多くなる。

ルーフ開口１４を閉じるには上記と逆の順、即ち、電動
モータにより全開位置のスライドルーフ１２を前方へス
ライドさせると、回動リンク２３が上回動してヒンジピ
ン２７が第２ヒンジ孔３０ｅの上半分に定位し、ついで
、上回動状態のままヒンジピン２７がスライド孔３０ｄ
を前方へスライドして第１ヒンジ孔３０ｃの上半分に定
位し、さらに、回動リンク２３が下回動してスライドル
ーフ１２が全開位置となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用スライドルーフ構造の側面
断面図、第２図は後部スライド機構の分解斜視図、第３
図はヒンジブラケットの側面図、第４図、第５図、第６
図、第７図、第８図及び第９図は後部スライド機構の作
動分解側面図、第１Ｏ図は全開状態の車両の斜視図、第
１１図は半開状態の車両の斜視図、第１２図は全閉状態
の車両の斜視図、第１３図は従来のスライドルーフ構造
の斜視図である。 １０・・・車体、　　　　１２・・・スライドルーフ、
１４・・・ルーフ開口、１５・・・連結部材、２３・・
・回動リンク、２７・・・ヒンジピン、３０・・・ヒン
ジブラケット、 ３０ｃ、３０ｄ−・・ヒンジ孔、 ３０ｅ・・・スライド孔、３３．３４・・・ヒンジピン
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体ルーフの上方を前後方向にスライドして、ル
   ーフ開口を開閉自在な車両用スライドルーフにおいて、 上記スライドルーフの前部は、車体側レールに前後スラ
   イド自在に支持され、該スライドルーフの後部は、回動
   リンクで前後スライド自在に支持され、該回動リンクの
   車体への枢支部は、車体に前後スライド自在に支持され
   ていることを特徴とする車両用スライドルーフ構造。