JPH0342983A - Ｍｕｓｅデコーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ＭＵＳＥデコーダに関し、特に、デコード
により得られる画像の画質の改善に関する。

［背景の技術］ 現在、ビデオソフトの多くは、もともと映画のために作
製されたフィルムから得られる画像をテレシネによりＦ
／Ｖ変換し、ビデオのための映像信号に変換して得られ
たものである。フィルムでは１秒間に２４コマの画像が
進行し、他方ビデオでは１秒間に３０フレーム（６０フ
イールド）の画像が進行する。このように画像の進行が
相違するので、テレシネによるＦ／Ｖ変換に際しフィル
ムとビデオテープ間の映像の割振りのための５！Ｉ整が
行なわれている。この点については、たとえば「ハイビ
ジョン用３５ｍｍレーザテレシネ」と題されたＮＨＫ技
研月報（昭和６０年１０月号）に記載されている。

一方、高品位映像信号（ハイビジョン信号）を得るため
に、多重サブナイキストサンプリングエンコード方式を
用いて映像信号を帯域圧縮するＭＵＳＥ方式が知られる
。このＭＵＳＥ方式については、「ＭＵｓＥ方式の開発
」と題されたＮＨＫ技術研究（昭和６２年第３９巻第２
号）に詳しく記載されている。

ＭＵＳＥ方式によって帯域圧縮された映像信号は、その
デコード処理において動画系信号と静止系信号とに分け
て処理される。従来のＭＵＳＥデコーダでは、静止系処
理において、現在入力された信号とその前３フィールド
分の計４フィールド分の信号を用いてフィールド間内挿
処理およびフレーム間内挿処理を行なうことにより映像
信号の復号が行なわれる。一方、動き系処理において、
一般に直前のフィールドとの相関がないので、現在入力
された信号のみを用いてフィールド内内挿処理を行なう
ことにより信号を復号している。

このように、従来のＭＵＳＥデコーダでは、動き系処理
において現在入力された信号のフィールドにおいてのみ
フィールド内内挿処理が行なわれているので、得られた
映像の動画の部分において高い画質を得ることができな
かった。そこで、第２図に示したＭＵＳＥデコーダが本
願出願人により別に提案されている。

第２図は、本願発明の背景となるＭＵＳＥデコーダのブ
ロック図である。このＭＵＳＥデコーダは、多重サブナ
イキストサンプリングエンコード方式により帯域圧縮さ
れた映像信号（以下ＭＵＳＥ信号という）ＳＯを受ける
ように接続される。

このＭＵＳＥ信号Ｓ信号Ｓ法以下に説明するようなフラ
ッグｆｇがコントロール信号として含められる。

第３図は、第２図に示したＭＵＳＥデコーダに与えられ
るＭＵＳＥ信号Ｓ信号Ｓ法れるフラッグｆｇを説明する
ためのタイミング図である。第３図では、もとになるフ
ィルムのコマ番号とテレシネにより得られるビデオ信号
のフレーム番号およびフィールド番号とがフラッグｆｇ
とともに示されている。

前述のように、フィルムでは１秒間に２４コマ、ビデオ
では１秒間に３０フレーム（６０フイールド）の画像が
進行することから、テレシネによるＦ／Ｖ変換の際フィ
ルムの４つのコマに対してビデオの５つのフレームが対
応づけられている。したがって、フィルムのコマ１に基
づいてビデオのフィールドａｏ、ａＥ、ｂｏが得られる
。また、コマ２に基づいてフィールドｂＥ、ｃｏが得ら
れる。さらに、コマ３に基づいてフィールドｃＥ。

ｄｏ、ｄＥが得られ、コマ４に基づいてフィールドｅＯ
，ｅＥが得られる。このことから、フィールドａｏ、ａ
Ｅ、ｂＯ間において互いに相関があることがわかる。同
様に、フィールドｂＥおよびｃＯ１フィールドｃＥ、ｄ
ｏ、ｄＥ、さらにはフィールドｅｏおよびｅＥについて
も、各フィールドにおいて相関がある。

ＭＵＳＥ信号のコントロール信号に含まれるフラッグｆ
ｇはその相関関係を示している。すなわち、フラッグｆ
ｇは、たとえばフィールドａＥおよびｂｏについて高レ
ベルを示す。したがって、これらのフィールドａＥおよ
びｂｏについては直前の１フイールドまたは２フイール
ドについて相関があることをフラッグｆｇにより示すこ
とができる。同様に、フィールドｃｏ、ｄｏおよびｄＥ
。

ｅＥについても、それぞれ直前の１フイールドまたは２
フイールドについて相関があることを示すことができる
。

第１図を参照して、第２図に示したフラッグｆｇを含む
ＭＵＳＥ信号Ｓ信号Ｓ法パスフィルタ１に与えられる。

フィルタ１によってノイズが除去された信号がＡ／Ｄ変
換器２によってＡ／Ｄ変換される。Ａ／Ｄ変換された信
号は回路３によって同期信号とコントロール信号とが分
離される。Ａ／Ｄ変換された信号は、動き部分検出回路
６、フレーム間内挿回路７、フィールド間内挿回路９、
およびフィールド内内挿回路１０にそれぞれ与えられる
。動き部分検出回路６は、同期・コントロール信号分離
回路３から出力される動きベクトルに応答して静止系と
動き系の信号を検出する。

静止系の信号処理において、回路７によってフレーム間
内挿処理が行なわれ、さらにその出力信号Ｓ１について
回路８によってフィールド間内挿処理が行なわれる。フ
ィールド間内挿処理された信号Ｓ２は混合回路１１に与
えられる。

一方、動き系の信号処理回路において、このＭＵＳＥデ
コーダが通常のフィールド内内挿回路１０に加えてフィ
ールド間内押図・路９が新たに設けられていることが指
摘される。したがって、動き系の信号処理において、回
路１０においてフィールド内内挿処理が行なわれ、これ
と並行して、回路９において予め定められた２フイール
ド（または３フイールド）間についてフィールド間内挿
処理が行なわれる。各回路９および１０から出力された
信号Ｓ３およびＳ４は混合回路１１に与えられる。

混合回路１１では、回路３によって分離されたフラッグ
ｆｇに応答してフィールド間内挿された信号Ｓ３または
フィールド内内挿された信号Ｓ４のいずれかを選択し、
選択された信号を静止系の信号Ｓ２と合成する。すなわ
ち、たとえばフィールドａＥおよびｂｏについては、前
述のようにフィールドａＯを含む３つのフィールドにつ
いて相関があることから、動き系の信号処理においても
フィールド間内挿処理を行なう。

回路９におけるフィールド間内挿処理は、静止系につい
て回路８によって行なわれるフィールド間内挿処理と同
様に行なわれる。ただし回路８においては４フイ一ルド
分の信号処理が行なわれるのに対し、回路９においては
２フイールドまたは３フイ一ルド間の信号処理がされる
点のみが異なる。従来の回路では１フイ一ルド分のデー
タについてフィールド内内挿処理された信号Ｓ４のみが
混合回路１１において静止系信号と合成されていたが、
第１図に示したＭＵＳＥデコーダでは２フイールドまた
は３フイ一ルド分のデータについてフィールド間内挿処
理により得られた信号Ｓ３が選択的に静止系の信号と合
成されるので、動き系の信号処理における扱うデータ量
が増加し、フィールド相関のあるフィールドの動き部分
の画像の解像度を向上させることができる。

混合回路１１により混合された信号はＴＣＩデコーダ１
２によりデコードされる。デコードされた信号はＲ，Ｇ
、　Ｂ系のそれぞれについてＤ／Ａ変換器１３によりＤ
／Ａ変換された後ローパスフィルタ１４を介してハイビ
ジョン信号が得られる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、第２図に示したＭＵＳＥデコーダでは、
回路９によるフィールド間内挿処理がランダムに任意の
フィールドでメモリ１２にストアされた信号に基づいて
循環されて行なわれるので、動き系の信号処理において
、１フイ一ルド分の画像情報が処理（フィールド内内挿
処理）される場合と、２または３フイ一ルド分の画像情
報が処理（フィールド間内挿処理）される場合とが混在
しており、扱う画像情報のデータ量が異なることからフ
ィールド内内挿処理により得られた画像の解像度がフィ
ールド間内挿処理により得られる画像の解像度よりも劣
っていた。

この発明は、上記のような課題を解決するためになされ
たもので、ＭＵＳＥデコーダにおいて、動き系処理によ
って得られる動画部分の映像信号の画質をより改善する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係るＭＵＳＥデコーダは、映像信号を供給す
る供給手段と、動き系映像信号の所定数のフィールドデ
ータを記憶する記憶手段と、映像信号の各フィールド間
の相関関係を検出する検出手段と、供給手段と記憶手段
との間に接続され検出手段に応答して動き系映像信号の
記憶手段への供給を停止させるスイッチング手段と、記
憶手段に記憶された動き系映像信号の所定数のフィール
ドについてフィールド間内挿処理を行なう手段と、検出
手段に応答してフィールド間内挿処理された信号を選択
的に静止系信号と合成させる合成手段とを含む。

［作用］ この発明におけるＭＵＳＥデコーダでは、動き系映像信
号の所定数のフィールドデータが検出手段に応答してス
イッチング手段を介して記憶手段に記憶される。すなわ
ち、映像信号の連続したフィールドのうち、隣り合った
フィールド間に相関関係がないタイミングにおいて、ス
イッチング手段により動き系映像信号の記憶手段への供
給が停止される。記憶手段に記憶されたデータに基づい
て動き系映像信号のフィールド間内挿処理された信号が
選択的に静止系信号と合成される。したがって、相関関
係のある連続したフィールドのデータのみがフィールド
間内挿処理されるので、動画部分の画質がより改善され
る。

［発明の実施例］ 第１図は、この発明の一実施例を示すＭＵＳＥデコーダ
のブロック図である。第１図を参照して、第２図に示し
たＭＵＳＥデコーダと比較して異なる点は、メモリ１２
へ入力するデータを切換えるための入力切換回路１７と
、これを制御するためのスチル信号制御回路１６とが設
けられていることである。入力切換回路１７は、Ａ／Ｄ
変換器２から出力されたデータとメモリ１２から出力さ
れたデータのいずれかを選択的に出力する。メモリ１２
から出力されたデータが再びメモリ１２に入力されると
き、循環ループが構成され、メモリ１２中にストアされ
たデータに基づいて回路９によりフィールド間内挿処理
が行なわれる。なお、前述のフラグｆｇはスチル信号制
御回路１６にも与えられる。

動作において、まず、Ａ／Ｄ変換器２から出力されたデ
ータは入力切換回路１７を介してメモリ１２へ与えられ
ているものとする。次に、静止画指定スイッチ１８がオ
ンされると、スチル制御回路１６は、次にたとえばフラ
グｆｇが立下がる時点、すなわち前のフィールドと相関
のあるフィールドから相関のないフィールドに移る時点
まで経過した後、高レベルのフラグｆｇ’を出力する。

入力切換回路１７は、高レベルのフラグｆｇ′に応答し
てＡ／Ｄ変換器２からのデータの代わりにメモリ１２か
ら出力されたデータをメモリ１２の入力に与える。メモ
リ１２には４フイ一ルド分のデータがストアされるので
あるが、人力切換回路１７による入力制御の結果、互い
に相関のある２フイールドまたは３フイールドのデータ
がストアされている。したがって、動き系信号処理にお
いて、回路９によりメモリ１２にストアされている必ず
相関がある２または３フイ一ルド分のデータに基づいて
フィールド間内挿を行なうことができる。フィールド間
内挿された信号は第２図に示したＭＵＳＥデコーダの場
合と同様に、混合回路１１において静止系信号と混合さ
れる。

一方、静止系信号処理においても、メモリ１２にストア
されたデータに基づいて回路７および８によりフレーム
間内挿処理およびフィールド間内挿処理が行なわれる。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、映像信号のフィール
ド間の相関の有無に基づいて記憶手段への動き系映像信
号の供給を停止させるスイッチング手段を設けたので、
相関関係のあるフィールド間についてのみフィールド間
内挿処理が行なわれるので、動画部分の映像信号の画質
がより改善されたＭＵＳＥデコーダが得られた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例を示すＭＵＳＥデコーダ
のブロック図である。第２図は、本発明の背景となるＭ
ＵＳＥデコーダのブロック図である。第３図は、第１図
および第２図に示したＭＵＳＥデコーダに外部から与え
られるＭＵＳＥ信号に含まれるフラッグのタイムミング
図である。 図において、３は同期・コントロール信号分離回路、６
は動き部分検出回路、７はフレーム間内挿回路（静止系
）、８はフィールド間内挿回路（静止系）、９はフィー
ルド間内挿回路（動き系）、１０はフィールド内内挿回
路（動き系）、１１は混合回路、１２はメモリ、１７は
人力切換回路である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 多重サブナイキストサンプリングエンコード方式を用い
   て帯域圧縮された映像信号（ＭＵＳＥ信号）をデコード
   するためのＭＵＳＥデコーダであって、 前記映像信号を供給する供給手段と、 前記供給手段から前記映像信号を受けるように接続され
   、動き系映像信号の所定数のフィールドデータを記憶す
   る記憶手段と、 前記映像信号の各フィールド間の相関関係を検出する検
   出手段と、 前記供給手段と記憶手段との間に接続され、前記検出手
   段に応答して動き系映像信号の記憶手段への供給を停止
   させるスイッチング手段と、前記記憶手段に接続され、
   記憶された動き系映像信号の所定数のフィールドについ
   てフィールド間内挿処理を行なう手段と、 前記検出手段に応答してフィールド間内挿処理された信
   号を選択的に静止系信号と合成させる合成手段とを含む
   、ＭＵＳＥデコーダ。