JPH0341359A - 試験具 - Google Patents

試験具

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JPH0341359A
JPH0341359A JP17732189A JP17732189A JPH0341359A JP H0341359 A JPH0341359 A JP H0341359A JP 17732189 A JP17732189 A JP 17732189A JP 17732189 A JP17732189 A JP 17732189A JP H0341359 A JPH0341359 A JP H0341359A
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JP
Japan
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filter
mesh
reagent
test device
specimen
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JP17732189A
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English (en)
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Hiromitsu Okabe
博光 岡部
Hiroshi Suzuki
宏 鈴木
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、検体中の成分、例えば血液または尿中のコレ
ステロールや糖の量を測定、分析するための試験具に関
する。
〈従来の技術〉 検体中の特定成分の定量を簡便に行うことができるもの
として、液体試料分析用多層分析シートが知られている
(特公昭61−61347号)。
この多層分析シートは、光透過性疎水性支持体上に、ゼ
ラチンのような結合剤中に所定の試薬を含む1または2
以上の試薬層が塗布、形成され、該試薬層上に親水化処
理織物からなる液体試料展開層が接着された構成となっ
ている。
このうち、全血用の多層分析シートは、試薬層と展開層
との間に、色遮蔽層、光反射層または濾過層等の分析機
能補助層が形成されている。
このような多層分析シートによれば、l皮体試料展開層
上に検体(血液)を滴下すると、その検体が液体試料展
開層上に一様に展開され、次いで分析機能補助層により
血球等が分離、除去され、次いでその検体(血清)が試
薬層中に浸透し、検体中の特定成分(例えば、グルコー
ス)が試薬と反応して呈色し、これを支持体側から投光
し、その反射光の強度により前記特定成分を定量するも
のである。
この多層分析シートでは、液体試料展開層が、親水化処
理織物で構成されているため、検体の横方向への展開速
度と展開層厚さ方向の透過速度とのバランスがとれてお
り、よって検体は一様に展開される。
しかるに、この多層分析シートにおける分析機能補助層
は、ゼラチンのようなバインダー中に二酸化チタン等の
微粉末を分散させたものであるため、検体の浸透性や、
呈色反応に必要な気体である大気中の酸素の透過性が悪
く、よって、反応時間(検体滴下から呈色するまでの時
間)が長いという欠点がある。
また、上記分析機能補助層および展開層の両機能を有す
るものとしてのメンブランフィルタ−を、試薬層の上に
設置した構成の多層分析シートもある。
この場合、メンブランフィルタ−は、検体の隈透性が優
れるため、検体が滴下されてから試薬層へ到達するまで
の時間が短く、また、酸素の透過性も良いため、前述の
多層分析シー1−に比べれば反応時間は短い。
しかるに、メンブランフィルタ−は、厚さ方向の透過速
度が速いために、横方向への展開が不十分となり、即ち
、展開性が劣り、従って、試薬層の測定面全体が均一に
発色せず、測定精度の低下を招くという欠点がある。
このように、従来では、反応時間の短縮と、測定精度の
向上を両立することができる多層分析シートは存在しな
かった。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、反
応時間が短く、かつ測定精度の高い試験具を提供するこ
とにある。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、以下の本発明により達成される。
即ち、本発明は、試薬との反応により検体中の成分を分
析する試験具であって、 前記試薬を担持する担体と、濾過用フィルターと、検体
を展開する展開層とを、この順に前記担体が下方となる
ようにして組み合せたことを特徴とする試験具である。
また、前記展開層は、メツシュである試験具であるのが
好ましい。
また、前記濾過用フィルターと、前記メツシュとの接触
部分に、メツシュの繊維の屈曲による小空間が形成され
てなる試験具であるのが好ましい。
また、前記メツシュの網目の粗さは、20〜300本/
インチである試験具であるのが好ましい。
また、前記濾過用フィルターは、細孔径が0.3〜5μ
mのメンプランフィルターである試験具であるのが好ま
しい。
くイ乍用〉 このような構成の本発明によれば、濾過用フィルターと
展開層、特にメツシュとを組み合せたことにより、検体
の横方向への展開性が十分に確保されつつ、フィルター
厚さ方向の検体(またはその成分)の浸透性および大気
中の酸素の透過性が優れたものとなる。
その結果、試薬層での検体の広がりが十分かつ均一とな
り、呈色ムラが防止されるため、測定精度が向上し、し
かも検体の試薬層への到達時間の短縮および酸素供給の
促進が図れるため、分析に要する時間が短縮される。
〈実施例〉 以下、本発明の試験具を、添付図面に示す好適実施例に
ついて詳細に説明する。
第1図は、本発明の試験具の構成例を示す分解斜視図で
ある。 同図に示す試験具lは、支持体2の片面上に試
薬を担持した試薬担体3、その上に濾過用フィルター4
、その上に展開層であるメツシュ5がこの順に載置され
た構成の積層体よりなる試験片1aを有し、該試験片1
aの周囲を一対の第1および第2保持部材片6および7
よりなる保持部材8により挟持したものである。
支持体2は、例えば厚さが20〜500戸程度の板状を
なしており、光透過性を有する材料、好ましくは透明な
材料で構成されている。
支持体2の具体的な構成材料としては、ポリエチレンテ
レフタレート、セルロースエステル(セルロースジアセ
テート、セルローストリアセテート、セルロースアセテ
ートプロピオネート等)、ビスフェノールAのポリカー
ボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル
、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコー
ル等の各種樹脂、またはガラス等が挙げられる。 また
上記のうち、2種以上の材料に′よるシートを積層した
ものでもよい。
試薬担体3は、試薬を担持しつるものであればいかなる
ものでもよいが、特に織編物で構成されているものを用
いるのが好ましい。
ここで、織編物とは、織物、編物またはこれに類するも
のを含み、不織布や濾紙はこれに該当しない。
織物組織としては、実用に供されている全ての種類のも
の、例えば、平織、斜文織、朱子織が使用可能である。
また、編物組成についても特に限定はなく、例えば、よ
こ編み(平編み)、たて編み(トリコット編み)、丸編
み、平打ち等が挙げられる。
このような織編物による試薬担体3は、後述する塗布液
の塗布、乾燥により形成される試薬層に比べ、検体また
はその成分の浸透性および酸素等の呈色反応に必要な気
体の透過性が優れている。 特に、コレステロールのよ
うな油性の成分でも容易に浸透するため、このような成
分を検出するための試験具として用いるのに適している
なお、本発明における試薬担体は、例えば平織物、平編
物のような織り方、編み方に規則性があるものが好まし
い。 その理由は、検体が試薬担体3に均一に浸透し、
試薬担体の単位面積当りの検体量を一定とすることによ
り呈色ムラを防止することができるからである。
このような織編物を構成する繊維としては、例えば、綿
、カポック、亜麻、***、ラミー絹、羊毛等の天然繊維
、ナイロン、テトロン、レーヨン、アセテート、ビニロ
ン、アクリル、ポリエチレンテレフタレート等の化学繊
維、またはこれら天然および化学繊維のうちの2以上の
混紡(例えば、ナイロンとテトロンの混紡)を挙げるこ
とができる。
また、これらの繊維の太さは、その種類にもよるが、通
常、0.l〜1.0デニ一ル程度のものが好ましい。
このような織編物による試薬担体3は、親水性を有する
ものであるのが好ましい。 これにより、検体の浸透、
拡散が促進されるからである。
このようなものとしては、試薬担体3を構成する織編物
が、それ自体親水性を有するもの(例えば、綿、絹、ナ
イロン等の繊維で構成されているもの)の他、織編物に
親水化処理を施したものが挙げられる。
親水化処理の方法としては、市販の織編物をよく洗浄し
て、糊やその他の加工剤を除去するといった簡易な方法
でもよいが、好ましくは、織編物に後述する界面活性剤
を付与するのがよい。
界面活性剤の付与は、例えば、洗浄後の織編を界面活性
剤溶液(例えば、0.05〜5%)に浸漬するか、また
は同様の界面活性剤溶液夜をスプレーして織編物を漏ら
した後、乾燥する方法により行われる。
界面活性剤の種類としては、水溶性のノニオン(非イオ
ン)、カチオン、アニオン、両性界面活性剤のいずれを
も用いることができる。
特に、ノニオン性界面活性剤、例えば、ポリオキシエチ
レンやポリグリセリンのアルキルアリールエーテルまた
は脂肪酸エステル、ソルビタンエステル等が好ましい。
また、織編物を親水化処理する他の方法として、ポリビ
ニルアルコールのごとき親水性ポリマー水溶液、または
酸化チタン、硫酸バリウム等の微粉体やグリセリン、ポ
リエチレングリコール等の湿潤剤を含有する親水性ポリ
マー水溶?夜で織編物を濡らした後、乾燥する方法も可
能である。
この場合、親水性ポリマー水溶液の濃度は、0.1〜5
.0wt%程度とするのが好ましい。
試薬担体3の厚さは、好ましくは50〜500戸、より
好ましくは100〜400μmとする。 厚さが50μ
m未満であると試薬の担持量が少ないため、呈色の度合
が少なくなる。 また、厚さが500戸を超えると、検
体量が微量の場合、検体が試薬担体3の厚さ方向全体に
浸透せず、または浸透に時間がかかり、均一な呈色、迅
速な反応が得難くなる。
このような試薬担体3には、後述する試薬が担持されて
いる。
この試薬は、検体中の定量すべき成分によって適宜決定
される。 例えば、検体中のブドウ糖を定量する場合に
は、試薬として、グルコースオキシターゼ、ペルオキシ
ダーゼおよび色原体が含まれる。 また、検体中の総コ
レステ0−ルを定量する場合には、試薬として、コレス
テロールエステラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、
ペルオキシダーゼおよび色原体が含まれる。
試薬担体3に試薬を担持する方法としては、例えば、試
薬を含む液体(例えば色原体0.1〜10%)に試薬担
体3を4漬するか、または同様の液体をスプレーして試
薬担体3を濡らした後、乾燥する方法が好ましい。
また、試薬担体3中の試薬の量は、試薬の種類によって
異なり、その好適範囲を下記表1に例示する。
表 このような試薬担体3は、支持体2上に載置(支持体と
の間に結合力を有さない)されているだけでもよいが、
支持体2と接着、一体化(結合力を有する)されていて
もよい。
なお、試薬担体3の他の構成例としては、例えばゼラチ
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ア
ガロース、ポリビニルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
ボリウレクン、ポリビニルプロピオネート等の結合剤(
バインダー)中に、上記と同様の試薬を含有せしめた組
成物で構成される試薬層が挙げられる。
この試薬層の設層は、例えばデイツプコーティング、エ
クストルージョンコーティング等の適当な方法により、
上記組成物の塗布液を支持体2の表面に塗布し、次いで
これを乾燥することにより行われる。 この場合、試薬
層の乾燥膜厚は、0.5〜50μm程度とするのが好ま
しい。
なお、図示の例では、試薬担体3は1層のみであるが、
各々組成の異なる試薬を含む複数の試薬担体を積層した
ものでもよい。
濾過用フィルター(以下、単にフィルターという)4は
、例えば血液中の血球、尿中の固形物等を濾別するもの
であり、このような機能を有するものであればいかなる
ものでもよいが、特に、メンブランフィルタ−を用いる
のが好ましい。 その理由は、メンブランフィルタ−は
濾過機能に優れるとともに、濾液中の特定成分の吸着が
なく、またフィルターの成分の溶出がなく、フィルター
自体が不活性であるためである。
また、メンブランフィルタ−のうちでも、細孔径が0.
3〜5μmのものを用いるのがより好ましい。 細孔径
がO,g、m未満であると濾過速度が遅くなり、また細
孔径が5戸を超えると濾別能力(例えば血球等の)が低
下するからである。
また、フィルター4、特にメンブランフィルタ−の厚さ
は、50〜300tffiとするのが好ましい。
このようなフィルター4は、それ自体、吸水性、即ち検
体の慶透性および気体(酸素)の透過性に優れている。
 従って、従来のゼラチンをベースとした濾過および光
遮蔽層に比べ、反応速度の短縮が図れる。
このようなフィルター4上に設置されるメツシュ(また
はネット)5は、滴下された検体を一様に展開するため
のものである。 このメツシュ5は、規則的に配列され
た網−目を有するシート状の部材であって、その形態は
、繊維の6 織物または編物、一体成形物、加工物等が挙げられる。
また、メツシュ5の構成材料としては、テトロン、ナイ
ロン、レーヨン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル等が挙げられる。
また、メツシュ5の繊維の径は、30〜500戸程度の
ものが好ましい。
このようなメツシュ5は、検体の展開性の向上のために
、親水化処理が施されているのが好ましい。 この親水
化処理は、上記と同様の洗浄または界面活性剤の付与等
の方法により行えばよい。
メツシュの網目の粗さは、フィルター4の条件(種類、
細孔径等)、検体の条件(種類、滴下量、粘性等)、メ
ツシュの形態、構成材料、繊維径、親水化処理の有無等
によりその好適範囲が異なるが、通常は、20〜300
本/インチ(=メツシュ)であるのが好ましい。 特に
、親水化処理されたメツシュの場合には、20〜300
本/インチが最適であり、未処理のメツシュの場合には
、20〜50本/インチが最適である。
メツシュの網目の粗さが20本/インチ未満であると、
後述する小空間9が大きくなり、検体が血液の場合、検
体の横方向の展開性が悪くなる。 また、300本/イ
ンチを超えると、後述する小空間9が小さくなり、検体
が血液の場合、展開速度が遅くなる。
なお、本発明では、前記と同様のメツシュを2枚以上設
置することもできる。
このようなフィルター4とメツシュ5は、それぞれ単独
では検体の展開性に貧しいが、両者を組み合せることに
より検体の横方向への展開性およびフィルター厚さ方向
の浸透性(濾過速度)が共に優れたものとなる。
その原理は、次のようなものと推定される。
第2図に示すように、メツシュ5は、繊維51の交差部
分において繊維51の屈曲が生じるため、フィルター4
との間に多数の小゛空間9が形成される。 メツシュ5
上に検体を滴下すると、検体は瞬時に小空間9内に入り
、毛細管現象により隣接する小空間9へ移動し、フィル
ター4とメツシュ5との界面を横方向に放射状に広がり
、展開される。 ここで、メツシュ5の網目が粗すぎた
り、メツシュ5とフィルター4とが離反していたりする
こと等が原因で小空間9の容積が大きすぎると、展開性
は悪くなる。
また、検体の展開は、検体が小空間9を移動してゆくこ
とにより行われるため、良好な展開性を得るためには、
検体がフィルター4とメツシュ5との界面にある程度の
時間保持されている必要があるが、フィルター4の吸水
性が良すぎるとフィルター4上での検体保持時間が短く
なり、フィルター4自身の展開性に委ねられることとな
るため、やはり展開性は悪くなる。
逆に、フィルター4の吸水性が悪いと、検体の展開性は
優れるものの、フィルターの濾過速度が遅くなるため、
試薬担体3への到達時間が長くなり、呈色に長時間を要
する。
結局、フィルター4上での検体の横方向への展開速度と
、フィルター4の濾過速度とのバランスを好適範囲に設
定することにより、展開性の向上および試薬担体への到
達時間の短縮を両立することができ、このようなものと
して、上述したフィルター4とメツシュ5とを組み合せ
たものが好ましい。
第1図に示すように、試験片1aは、その周囲を保持部
材8により挟持され、積層されたメツシュ5、フィルタ
ー4および試薬担体3を支持体2に対し抑圧固定する。
この保持部材8ば、互いに嵌合しつる第1保持部材片6
および第2保持部材片7で構成され、両保持部材片6お
よび7を嵌合した状態で、それぞれの挟持部61および
71が試験片1aの周縁部を所定の圧力で押圧するよう
になっている。
・また、第1および第2保持部材片6および7のほぼ中
央部(挟持部61.71の内側)に0 は、それぞれ開口62および72が形成されている。
第1保持部材片6の開口62は、分析器により支持体2
側から投光、受光を行って試薬担体3の呈色の強度を測
定するための窓として設けられたものである。 一方、
第2保持部材片7の開ロア2は、検体を試験片1aへ供
給するための空間として設けられたものである。
これらの開口62および72の形状としては1.円形、
だ円形、正多角形等が挙げられる。
また、第1保持部材6には、試験具1を把持、操作する
ための把持部63が形成されている。
このような第1および第2保持部材片6.7の構成材料
は、特に限定されず、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩化ビニル、ポリスチレン、ABS等の各種樹脂
、あるいは、アルミニウム、ステンレス、等の金属等が
挙げられる。
また、第1図では、第1保持部材片6と第2保持部材片
7とがそれぞれ別体で構成されたものが示されているが
、本発明では、両保持部材片が連結され、または一体的
に形成されたものでもよい。 例えば両保持部材片6.
7の一辺同士を連結し、この連結部を可撓性とすること
により両保持部材片が連結部を中心に回動するような構
成としてもよい。
また、保持部材8の挟持部61および/または71の内
側(支持体2またはメツシュ5と接触する側)に、開口
62.72を囲む環状の凸部を形成した構造のもの(図
示せず)が挙げられる。
このように、第1および第2保持部材片6.7のいずれ
か一方または双方に前記環状の凸部を設けることにより
、支持体2、試薬担体3、フィルター4およびメツシュ
5の相互間のズレや浮きを確実に防止し、これらを均一
な圧力で接合することができる。 その結果、呈色ムラ
の発生を防止し、測定誤差を減少することができる。
なお、第1および第2保持部材片6および7の双方に環
状凸部を形成する場合、それらの内、外径を異なるもの
とし、一方が他方の内側に嵌合するような形状とするの
が好ましい。
なお、本発明の試験具は、図示の構成例のように、試験
片を保持部材で挟持した構成のものに限らず、試験片単
独のもの、短冊状の支持体上に試験片を貼着したもの等
いかなる形態のものでもよい。
本発明の試験具の用途は、検体(例えば、全血、血清、
尿、唾液等の体液)中のコレステロール量や糖量分析に
限らず、その他、尿酸、GOT、GPT等の分析にも適
用可能であり、さらに食品や環境試料の分析等の他の分
野への応用も可能である。
〈実験例〉 (本発明例) 厚さ0.1mmのPET製フィルムによる透明な支持体
上に下記に示す試薬担体、フィルターおよびメツシュを
この順に載置し、これらを−対の凸部付保持部材片(ポ
リプロピレン製)よりなる保持部材(マウント)により
挟持し、密着させて試験具Aを得た。
なお、支持体、試薬担体、フィルターおよびメツシュの
サイズは、いずれも1.5cmX1.5cmとした。
[試薬担体] 材  質二〇、LDのナイロン製糸を用いた編物 厚   さ : 240μm 製造方法・ 上記編物片に、試薬および界面活性剤を含有する下記表
2に示す組成の液体を含浸させ、これを40℃、60分
間で乾燥して試薬担体を得た。
3 表 [フィルター] 材 質:メンプランフィルター (富士写真フィルム社製FM 細孔径:3pJIl 厚  さ = 140戸 300) (比較例1) 本発明例と同様の支持体上に、試薬層形成用の塗布液と
して下記表3の上欄に示す組成の溶液を塗布、乾燥し、
乾燥膜厚6〜8μmの試薬層を形成した。
次いで、この試薬層上に、乾燥ゼラチン1に対し二酸化
チタン微粉末8(重量比)の割合で混合された水分散液
(表3の下欄)を塗布、乾燥し、乾燥膜厚8〜10戸の
濾過および光遮蔽層を形成した。
その後、接着用のゼラチンよりなる塗布液を塗布し、こ
れが未乾燥の状態で、下記に示す親水化処理織物よりな
る展開層を重ねた。
次に、約50 gf/am2の荷重を5分間加え、これ
を乾燥して展開層と濾過および光遮蔽層とを接着、一体
化した。
その後、これを1 、 5cmX 1 、 5cmサイ
ズに裁断し、試験具Bを得た。
[展開層] 材質、ニラ ト 厚さ: 240μm 表 (比較例2) メツシュを設置しない以外は、本発明例と同様の試験具
Cを得た。
上記各試験具A、BおよびCについて、コレステロール
を含む検体(人全血)を用いて呈色させ、その反応速度
および呈色状況を調べた。
その詳細な手順は次の通りである。
まず、人血漿よりコレステロールを含む低比重りボタン
バク(LDL)を分取し、コレステロール濃度既知のL
 D L a原溶液を得これを原r夜とした。
次に、人全血の総コレステロール濃度を市販の測定キッ
ト(協和メデックス社製デタミナーTC”555°°)
により測定し、この測定値に基づき、人全血に対しコレ
ステロール原液を、コレステロール濃度がそれぞれ5o
、100.200.300.400および500 mg
/di!どなるように添加し、6種の血液サンプルNo
、1.2.3.4.5および6を調整した。
上記試験具A、BおよびCを6個づつ用意し、これら各
試験具の試験片上に、それぞれ上記6種の血液サンプル
N011〜6を20uf2づつ滴下し、支持体側にて投
光、受光を行って、波長560nmの反射光強度を10
秒間隔で測定した。
なお、支持体への投光は、支持体表面に対し45°の角
度で2方向から、受光は、支持体表面に対し垂直方向で
行い、投光面(測定面)は、直径5mmの円内とした。
また、測定には天場電子社製瞬間マルチ測定分光機MC
PD−200を用いた。
このようにして得られた測定結果を第3図(本発明例)
および第4図(比較例1)のグラフに示す。 なお、第
3図および第4図のグラフは、予め測定しておいた、血
液滴下前の反射光強度に対する呈色後の相対反射強度を
対数変換した値の経時変化を示すものである。
第3図に示すように、本発明例の試験具Aでは、血液サ
ンプルN011〜6における総コレステロール濃度の差
異が10秒程度から認められ、30秒で明確に現われて
いる。
これに対し、第4図に示すように、比較例1の試験具B
では、血液サンプルNo、1〜6における総コレステロ
ール濃度の差異は、80〜90秒でも少なく、10分程
度以上経過しないと明確な差異が現われないと推定され
る。
このように、本発明の試験具Aは、比較例1の試験具B
に比べ、早期に総コレステロール濃度に応じた呈色が現
われており、より短時間で総コレステロール量分析が可
能であることがわかる。
次に、各試験具A、BおよびCの支持体側から試薬担体
の呈色状況を目視により観察した。
その結果は次の通りである。
本発明の試験具Aでは測定窓内金域に呈色しており、呈
色部分は、色ムラがなく均一に呈色していた。
また、比較例1の試験具Bについても、同様であった。
これに対し、比較例2の試験具Cでは、呈色部分の形状
は、円形ではなく、測定窓周辺付近に帯状をなしたり斑
点状となったりしていた。 また中央部分が未呈色とな
る場合が多かった。 しかも呈色部分には、色ムラが生
じていた。 従って、反射吸光度の測定は不可能であっ
た。
このことから、上記第3図および第4図に示す測定値の
信頼性は高いが、上記比較例2では相当の誤差が含まれ
ている可能性が高く、試験具Cを用いて実際の血中の総
コレステロール濃度の測定は行えないと考えられる。
〈発明の効果〉 以上述べた通り、本発明の試験具によれば、濾過用フィ
ルターと展開層、特にメツシュを組み合せたことにより
、分析、測定に要する時間を短縮し、かつ精度の高い分
析、測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の試験具の構成例を示す分解斜視図で
ある。 第2図は、本発明の試験具における、フィルターとメツ
シュとの境界部分を拡大して示す断面側面図である。 第3図および第4図は、それぞれ実験例における本発明
例および比較例1の試験具の呈色状態(相対反射強度)
の経時変化を示すグラフである。 符号の説明 1・・・試験具 1a・・・試験片 2・・・支持体 3・・・試薬担体 4・・・フィルター 5・・・メツシュ 51・・・繊維 6・・・第1保持部材片 2 7・・・第2保持部材片 61.71・・・挾持部 62.72・・・開口 63・・・把持部 8・・・保持部材 9・・・小空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試薬との反応により検体中の成分を分析する試験
    具であって、 前記試薬を担持する担体と、濾過用フィルターと、検体
    を展開する展開層とを、この順に前記担体が下方となる
    ようにして組み合せたことを特徴とする試験具。
  2. (2)前記展開層は、メッシュである請求項1に記載の
    試験具。
  3. (3)前記濾過用フィルターと、前記メッシュとの接触
    部分に、メッシュの繊維の屈曲による小空間が形成され
    てなる請求項2に記載の試験具。
  4. (4)前記メッシュの網目の粗さは、20〜300本/
    インチである請求項2または3に記載の試験具。
  5. (5)前記濾過用フィルターは、細孔径が0.3〜5μ
    mのメンプランフィルターである請求項1〜4のいずれ
    かに記載の試験具。
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