JPH0339235Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0339235Y2 JPH0339235Y2 JP15406085U JP15406085U JPH0339235Y2 JP H0339235 Y2 JPH0339235 Y2 JP H0339235Y2 JP 15406085 U JP15406085 U JP 15406085U JP 15406085 U JP15406085 U JP 15406085U JP H0339235 Y2 JPH0339235 Y2 JP H0339235Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- activated carbon
- fabric
- planar
- planar adsorbent
- adhesive layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
〈産業上の利用分野〉
本考案は、椰子殻活性炭等で代表される粉末、
粒状活性炭を主要構造の１つとする高性能面状吸
着材に関する。 〈従来の技術〉 従来、粉末、粒状活性炭は吸着塔等の容器に充
填され、この容器中へ気体、液体を導き、活性炭
と接触、ある成分の吸着除去が実施されている。
しかし、この様な方法は設備大型となり、またそ
の運搬性、機動性に欠ける。この対策として、不
織布地の布帛に対し、接着樹脂液中に活性炭粉末
を分散、コーテイングしてなる面状吸着材が提
案、実用化されている。 〈従来技術の問題点〉 従来より提案されている面状吸着材は、樹脂液
中に活性炭を分散し、布帛にコーテイングしてい
るため、次のような欠点を有している。すなわ
ち、吸着速度が本来の活性炭と比較し、大巾な
低下がある。さらに大きな平衡吸着量を得るた
めには活性炭の目付大とする必要があるが加工処
理時の加工性のため、活性炭／樹脂の比はほぼ
0.5が限界であり、このため吸着大とすると得ら
れる吸着材はきわめて重くなる。、と同様の
理由により、通気性が得られにくい。 〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案は、発想の転換を計ることにより、前述
した〜の問題点を解消した全く新規な構造を
有する面状吸着材を提供せんとするものである。 〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、第１図、第２図に示すように布帛の
片面または両面に対し比較的薄い接着層を設け、
この接着層に活性炭粒子各々のごく一部分の表面
だけを接着・一体化した構造を問題解決の手段に
採用したものである。 さらに詳しくは、布帛の片面または両面に対し
接着層を介し、1μmないし500μmの範囲の平均粒
度の活性炭層を構成してなる面状吸着材である。
ここでさらに好ましくは、使用する布帛の単位断
面積当りの引張強度が１Kg／cm2以上であり、また
その面状吸着材のJISL−1096A法（フラジール
法）による通気度は1cc／cm2・sec以上が同様に好
ましい。 ここで記載した布帛とは、不織布、紙、製編織
布等であり、またその素材は有機、無機等が使用
可能であり、公知のすべての面状体を意味する。
また活性炭は、梛子殻活性炭に代表される粒状、
粉末活性炭の利用が可能であり、布帛の場合と同
様、公知のすべての活性炭を意味する。この際、
その活性炭の平均粒径には注意が必要で、1μmな
いし500μmとあえて限定した理由は、本考案は接
着層上に活性炭の単粒子層を形成することが基本
であるため1μm以下では、活性炭の目付が低くな
りすぎ、逆に500μm以上では活性炭のごく一部の
表面しか接着層で固着されないため実用取扱時に
活性炭粒子の脱落危険性を増大させる。 さらには、布帛の単位断面積当りの引張強度を
１Kg／cm2以上としたのは本考案の面状吸着材の機
械的物性はこの布帛の物性に左右されるためであ
る。 一方、通気度1cc／cm2以上が好ましいとしたの
は、面状吸着材の場合、通気性があればその両面
より吸着され、より吸着速度大なる面状吸着材と
なるためである。なお、この通気性を得ようとす
る場合には使用する布帛自体の通気性には充分な
配慮が必要であり、接着層による布帛間〓の充填
不通気化の危険性をさけるため、布帛表面の粗面
化例えば起毛処理等は非常に望ましい方法例であ
るが、これに限定されるものではない。また本考
案の接着層の発泡処理等により、連続気泡構造と
することも、通気性の点で同様により好ましい。 なお、本考案の面状吸着材に対し、活性炭の脱
落防止あるいは実用時の取扱性向上等の目的のた
め通気性のある不織布等で活性炭層の被覆保護を
行うことも本考案において制限するものではな
い。この際の不織布等は、熱融着繊維を若干入れ
たり、表面に部分的に熱溶融樹脂等を配し、本考
案の吸着材と一体化することも有用な方法例であ
る。 実施例 目付100g／m2、厚さ0.65mm、単位断面積当り引
張強度30Kg／cm2、通気度170cc／cm2・secのポリエ
ステル不織布を布帛とし、この片面にエマルジヨ
ンタイプのアクリル系接着剤を機械発泡処理し、
約３倍の発泡倍率にし、有効成分で60g／m2付着
させたのち、平均粒径の異なる梛子殻活性炭を電
気植毛法により、接着層上に付着させ100℃で乾
燥後、150℃で熱処理し、一体化した。 比較例として、前記布帛およびアクリル系接着
剤を用い、かつこのアクリル系接着剤の有効成分
と100μmの平均粒径の梛子殻活性炭とを１：１の
比率で混合分散し、この布帛にコーテイング、
100℃乾燥、150℃熱処理により、従来技術の面状
吸着材を処理した。 これらの吸着材について活性炭目付、ベンゼン
蒸気に対する吸着性、通気性、および活性炭の脱
落性を検討し、第１表の結果を得た。 この結果、本考案の面状吸着材は比較例他に比
し、きわめて好ましい性能を有していることが判
明した。
粒状活性炭を主要構造の１つとする高性能面状吸
着材に関する。 〈従来の技術〉 従来、粉末、粒状活性炭は吸着塔等の容器に充
填され、この容器中へ気体、液体を導き、活性炭
と接触、ある成分の吸着除去が実施されている。
しかし、この様な方法は設備大型となり、またそ
の運搬性、機動性に欠ける。この対策として、不
織布地の布帛に対し、接着樹脂液中に活性炭粉末
を分散、コーテイングしてなる面状吸着材が提
案、実用化されている。 〈従来技術の問題点〉 従来より提案されている面状吸着材は、樹脂液
中に活性炭を分散し、布帛にコーテイングしてい
るため、次のような欠点を有している。すなわ
ち、吸着速度が本来の活性炭と比較し、大巾な
低下がある。さらに大きな平衡吸着量を得るた
めには活性炭の目付大とする必要があるが加工処
理時の加工性のため、活性炭／樹脂の比はほぼ
0.5が限界であり、このため吸着大とすると得ら
れる吸着材はきわめて重くなる。、と同様の
理由により、通気性が得られにくい。 〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案は、発想の転換を計ることにより、前述
した〜の問題点を解消した全く新規な構造を
有する面状吸着材を提供せんとするものである。 〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、第１図、第２図に示すように布帛の
片面または両面に対し比較的薄い接着層を設け、
この接着層に活性炭粒子各々のごく一部分の表面
だけを接着・一体化した構造を問題解決の手段に
採用したものである。 さらに詳しくは、布帛の片面または両面に対し
接着層を介し、1μmないし500μmの範囲の平均粒
度の活性炭層を構成してなる面状吸着材である。
ここでさらに好ましくは、使用する布帛の単位断
面積当りの引張強度が１Kg／cm2以上であり、また
その面状吸着材のJISL−1096A法（フラジール
法）による通気度は1cc／cm2・sec以上が同様に好
ましい。 ここで記載した布帛とは、不織布、紙、製編織
布等であり、またその素材は有機、無機等が使用
可能であり、公知のすべての面状体を意味する。
また活性炭は、梛子殻活性炭に代表される粒状、
粉末活性炭の利用が可能であり、布帛の場合と同
様、公知のすべての活性炭を意味する。この際、
その活性炭の平均粒径には注意が必要で、1μmな
いし500μmとあえて限定した理由は、本考案は接
着層上に活性炭の単粒子層を形成することが基本
であるため1μm以下では、活性炭の目付が低くな
りすぎ、逆に500μm以上では活性炭のごく一部の
表面しか接着層で固着されないため実用取扱時に
活性炭粒子の脱落危険性を増大させる。 さらには、布帛の単位断面積当りの引張強度を
１Kg／cm2以上としたのは本考案の面状吸着材の機
械的物性はこの布帛の物性に左右されるためであ
る。 一方、通気度1cc／cm2以上が好ましいとしたの
は、面状吸着材の場合、通気性があればその両面
より吸着され、より吸着速度大なる面状吸着材と
なるためである。なお、この通気性を得ようとす
る場合には使用する布帛自体の通気性には充分な
配慮が必要であり、接着層による布帛間〓の充填
不通気化の危険性をさけるため、布帛表面の粗面
化例えば起毛処理等は非常に望ましい方法例であ
るが、これに限定されるものではない。また本考
案の接着層の発泡処理等により、連続気泡構造と
することも、通気性の点で同様により好ましい。 なお、本考案の面状吸着材に対し、活性炭の脱
落防止あるいは実用時の取扱性向上等の目的のた
め通気性のある不織布等で活性炭層の被覆保護を
行うことも本考案において制限するものではな
い。この際の不織布等は、熱融着繊維を若干入れ
たり、表面に部分的に熱溶融樹脂等を配し、本考
案の吸着材と一体化することも有用な方法例であ
る。 実施例 目付100g／m2、厚さ0.65mm、単位断面積当り引
張強度30Kg／cm2、通気度170cc／cm2・secのポリエ
ステル不織布を布帛とし、この片面にエマルジヨ
ンタイプのアクリル系接着剤を機械発泡処理し、
約３倍の発泡倍率にし、有効成分で60g／m2付着
させたのち、平均粒径の異なる梛子殻活性炭を電
気植毛法により、接着層上に付着させ100℃で乾
燥後、150℃で熱処理し、一体化した。 比較例として、前記布帛およびアクリル系接着
剤を用い、かつこのアクリル系接着剤の有効成分
と100μmの平均粒径の梛子殻活性炭とを１：１の
比率で混合分散し、この布帛にコーテイング、
100℃乾燥、150℃熱処理により、従来技術の面状
吸着材を処理した。 これらの吸着材について活性炭目付、ベンゼン
蒸気に対する吸着性、通気性、および活性炭の脱
落性を検討し、第１表の結果を得た。 この結果、本考案の面状吸着材は比較例他に比
し、きわめて好ましい性能を有していることが判
明した。
【表】
第１図および第２図は本考案の面状吸着材の一
例の断面図であり、第１図は布帛１の片面に、第
２図は両面に接着層２を介し、活性炭層３を構成
したものである。
例の断面図であり、第１図は布帛１の片面に、第
２図は両面に接着層２を介し、活性炭層３を構成
したものである。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 １ 布帛の片面または両面に対し、接着層を介
し、1μmないし500μｍの範囲の平均粒径の活性
炭層が構成されてなる面状吸着材。 ２ 布帛の単位断面積当りの引張強度が１Kg／cm2
以上である実用新案登録請求の範囲第１項に記
載の面状吸着材。 ３ 通気度が１c.c.／cm2・sec以上である実用新案
登録請求の範囲第１項に記載の面状吸着材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15406085U JPH0339235Y2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15406085U JPH0339235Y2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6260326U JPS6260326U (ja) | 1987-04-14 |
| JPH0339235Y2 true JPH0339235Y2 (ja) | 1991-08-19 |
Family
ID=31073512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15406085U Expired JPH0339235Y2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0339235Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004009217A1 (ja) * | 2002-07-24 | 2004-01-29 | Az Electronic Materials (Japan) K.K. | 気体浄化材 |
| WO2016121590A1 (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-04 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | 浄水カートリッジ及び浄水器 |
-
1985
- 1985-10-07 JP JP15406085U patent/JPH0339235Y2/ja not_active Expired
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004009217A1 (ja) * | 2002-07-24 | 2004-01-29 | Az Electronic Materials (Japan) K.K. | 気体浄化材 |
| WO2016121590A1 (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-04 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | 浄水カートリッジ及び浄水器 |
| JP2016140788A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | 浄水カートリッジ及び浄水器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6260326U (ja) | 1987-04-14 |
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