JPH0335091A - 導電性グリース - Google Patents

導電性グリース

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JPH0335091A
JPH0335091A JP17002589A JP17002589A JPH0335091A JP H0335091 A JPH0335091 A JP H0335091A JP 17002589 A JP17002589 A JP 17002589A JP 17002589 A JP17002589 A JP 17002589A JP H0335091 A JPH0335091 A JP H0335091A
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JP
Japan
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oil
grease
bearing
conductive grease
antistatic agent
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Pending
Application number
JP17002589A
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English (en)
Inventor
Masahiko Nagasaki
長崎 政彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は軸受なとの機械要素の導電性を妨げることな
く潤滑する導電性グリースに関する。
〔従来の技術〕
一般に、グリースは、鉱油または合成油を基油として、
これに石けん類その他の増稠剤を添加して製造されてい
る。そして合成油としては、ジエステル油、ポリオール
エステル油、ポリアルキレングリコール油などがある。
しかし、このような基油は、第1表に示す油種別の体積
抵抗率からも明らかなように、極めて高い体積抵抗率を
示し、このような基油を用いたグリースを封入した軸受
などの機械要素が、 れている。
絶縁体となることばよく知ら 第1表 一方、電算機関連機器における、たとえば、ハードディ
スクの回転軸を支える軸受は、ハードディスクとその情
報を読み取るヘッドとの間に静電気が発生して、このヘ
ッドが読み取り障害を起こすため、軸受を介してアース
できるように導電性グリースが用いられている。そのよ
うな導電性グリースとして、基油に中空状のカーボンブ
ラックその他の基油に溶けない金属性の微粉末を添加し
た導電性グリース(たとえば特公昭63−24038号
公報)が知られている。
しかし、上記の導電性グリースは、導電性を付与する添
加剤が基油に不溶の微粉末であることに起因して、軸受
に振動が発生するという欠点を有し、僅かな振動または
そのような振動による雑音によっても運転上の障害とな
る電算機関連機器などには、その使用は不適当であった
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は、上記の問題点を解決し、軸受に使用されて
も振動発生の原因とならず、しかも、軸受をアースして
効率よく除電することのできる抵抗率の低い導電性グリ
ースを提供することを技術的課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この発明においては、グリ
ースに、有機金属化合物の帯電防止剤または油溶性の界
面活性剤を1〜10重量%添加溶解して導電性グリース
を構成したのである。
〔実施例〕
この発明における基油は、鉱油または合成油のいずれで
あってもよいが、導電性グリースがその導電性を有効に
発揮するよう、基油のなかでも比較的導電性の高いジエ
ステル油、ポリオールエステル油、ポリアルキレングリ
コール油を用いることが望ましい。
このような基油に添加される増稠剤は、リチウム石けん
、ナトリウム石けんなどの金属石けんであるが、その添
加量はグリースに所要の稠度を付与する限りにおいて限
定せずに用いる。
上記のグリースに混合される有機金属化合物の帯電防止
剤として、アルキルサリチル酸クロムおよび脂肪酸カル
シウムがある。この帯電防止剤には、脂肪酸カルシウム
としてジー2−エチルへキシルスルホこはく酸カルシウ
ム塩が含まれており、導電性の付与に有効であることが
判明している。
また、その他の帯電防止剤としては、オレイン酸マグネ
シウム、オレイン酸銅、ジー2−エチルへキシルスルホ
こはく酸ナトリウム、モリブデンジチオホスフェイト、
ジンクジチオホスフェイトなどの有機金属化合物がある
また、有機金属化合物に代えて、陽イオンのジアルキル
ジメチルアンモニウムクロライド、非イオンのポリオキ
シエチレンアルキルフェノールエーテルとポリオキシエ
チレンアルキルア逅ン、陰イオンのアルキルリン酸カリ
ウムその他の油溶性の界面活性剤を添加溶解した場合も
、生成されたグリースに導電性が付与される。
上記した有機金属化合物の帯電防止剤または油溶性の界
面活性剤は、それぞれ単独で、導電性グリース総重量の
1〜10重量%の範囲で添加溶解される。なぜなら、1
0重量%より多量に添加すると、導電性グリースの基油
粘度その他の性状が不安定となって好ましくないからで
ある。
実験例= この発明の導電性グリースの抵抗率と帯電防止剤または
界面活性剤の添加量との関係を調べるため、各種の基油
にリチウム石けんまたはナトリウム石けんを動粘度が1
6〜97cs tとなる範囲で添加して、グリース1〜
5を調製するとともに、IF電防止剤または界面活性剤
を2重量%、5重量%または10重量%の各割合で添加
溶解して、20℃における体積抵抗率を測定した。この
結果を第2表に示す。
なお、このような導電性グリースを軸受に使用した場合
の軸受全体の抵抗を調べるため、玉軸受である607軸
受(内径7閣、外径19m、幅6M)に導電性グリース
を70〜80■封入して、スラスト荷重Fa=9.8N
、内輪回転3600rpmの条件でトルク試験機に装着
し、内、外輪に直流1vを負荷して外輪と前記トルク試
験機の駆動軸末端の電流値を測定して軸受抵抗を算出し
た。この結果を第2表中〔〕内に併記した。
第2表からも明らかなように、グリース1〜5は、帯電
防止剤または界面活性剤が添加溶解されると、体積抵抗
率が1 /10’ −1/10”の大幅な低下を示し、
しかも、添加割合を増加させるほど、体積抵抗率が低下
する。また、実測された軸受の抵抗値も、グリース4の
場合を除いて大幅な低下を示し、導電性グリビスを介し
た軸受の除電が可能であることを示している。なお、グ
リース4の場合は、測定機の性能上100MΩ以上の測
定が不能であった。
さらに、導電性グリースを封入した軸受の振動を調べる
ため、607軸受(内径7閣、外径19m、幅6■)に
第2表中(a)〜(0の導電性グリースを封入し、スラ
スト荷重Fa−1kg−内輪回転2200rpmでトル
ク試験機に装着し、バイブロテスタによって音圧レベル
(dB)を測定した。この場合、音圧レベルの差によっ
て振動のエネルギーを相対的に比較することができるの
で軸受振動値(dB)として表現する。この結果を、試
験回数n=10における平均値の95%信頼区間として
第1図に示す。なお、比較例としてカーボン粉末の適量
をグリース1またはグリース2に添加した場合を、それ
ぞれC−1、C−2として第1図中に併記した。
第1図からも明らかなように、導電性グリース(a)〜
(f)における軸受振動値は、20〜24dBの範囲で
あって、従来の導電性グリースC−1、C−2の軸受振
動値26〜34dBに比較して低い値を示した。
なお、第2表中に示す導電性グリース(C)、(噂、(
ロ)における体積抵抗率と、温度との関係を第2図にグ
ラフで示す、第2図より明らかなように、導電性グリー
スは、温度が20℃から80℃程度に上昇してもその体
積抵抗率は低下する傾向を示し、軸受に使用されて高温
となっても軸受は導電状態を維持する。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、この発明の導電性グ
リースは、導電性を付与する帯電防止剤または界面活性
剤がそのグリースに溶解して抵抗率を低下させるもので
あるから、導電性グリースを使用した軸受をアースして
除電でき、しかも軸受に発生する振動を極力低減させる
ことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例および比較例における導電性グリース別
の軸受振動値を示すグラフ、第2図は導電性グリースの
温度と体積抵抗率の変化を示すグラフ。 第1図 第2図 温度CC) □グリース1+添加剤A5優(C)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)グリースに、有機金属化合物の帯電防止剤または
    油溶性の界面活性剤を1〜10重量%添加溶解してなる
    導電性グリース。
JP17002589A 1989-06-30 1989-06-30 導電性グリース Pending JPH0335091A (ja)

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