JPH0332400Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は立てて置けたり立てても絶対に倒れ
てしまつたりする面白い不思議なマジツクたまご
玩具に関する。

〔従来の技術〕

従来、たまごの形を模倣したたまご玩具として
は、本物のたまごと同様にどうしてもバランスが
とれずに立てて置くことができず倒れてしまう
か、又は起上がりだるまの如く内底部中心にバラ
ンスをとるためのおもりが装着されていて立つた
ままでいるかのどちらかのものしか存在しなかつ
た。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従つて、従来のたまご玩具では常に立つか倒れ
るかのどちらか一方であるので、面白味が薄く、
子供達はあまり興味を示さず、直ぐに飽きてしま
う問題があつた。

この考案は上記事情に鑑みなされたもので、簡
単な操作をするだけで、ある時には立てて置けた
り、またある時には立てても絶対に倒れてしまつ
たりする非常に興味深く面白い不思議なマジツク
たまご玩具を提供することを目的とする。

〔問題を解決するための手段〕

この考案のマジツクたまご玩具は、前記目的を
達成するために、互いに突合わせることで相対的
に回動操作可能に嵌合する上下一対の分割部材よ
りたまご形状の中空な本体を構成すると共に、そ
の上下の分割部材の相対的な回動を一定範囲内に
規制するストツパを設け、且つその上下の分割部
材を相対的に一方向に前記ストツパによる規制限
度まで回動操作することにより本体がバランスを
保つて立ち他方向に回動操作することにより本体
がバランスを崩して倒れる状態に前記上下の分割
部材内にそれぞれおもりを設けたことを特徴とす
るものである。

〔作 用〕

上記構成の本考案のマジツクたまご玩具は、全
体がたまご形状の外観を呈し、その本体の上下の
分割部材を相対的に一方向に回動操作することに
より、その上下分割部材内のおもりが互いに左右
対称位置に配してバランスを保ち、これでテーブ
ル等の平らな面上に本体を立てて置けば、そのま
ま倒れることなく立つた姿勢を維持し、また逆に
上下の分割部材を相対的に他方向に回動操作する
ことにより、その上下分割部材内のおもりが両者
とも接近した状態で偏つた位置に配し、これで本
体はバランスを崩してテーブル等の平らな面上に
立てても絶対に倒れてしまうようになる。

〔実施例〕

以下この考案の一実施例を図面に従い説明す
る。図中１はたまご形状の中空な本体で、この本
体１はそれぞれたまごを横に２分割したような形
態の上下一対の分割部材１Ａ，１Ｂを互いに突合
わせ嵌合（インロー継ぎ）することにより一つの
たまご形状に組立構成されている。つまり上下一
対の分割部材１Ａ，１Ｂはそれぞれ合成樹脂成形
品よりなり、その上側の分割部材１Ａは下面開放
の断面略半楕円形状で、その下部周側部分がやや
肉厚化され、且つその下側に段状的に小径となつ
た嵌合筒部２が突設され、その外周面に環状凹溝
２ａが形成されている。一方下側の分割部材１Ｂ
は上面開放の断面略半円形状で、その上端周側部
分の内面に周方向に間隔を存した複数箇所に突条
２ｂが形成されている。そして下側の分割部材１
Ｂ上端部に上側の分割部材１Ａの下端嵌合筒部２
を押込むように嵌合することで、その環状凹溝２
ａに各突条２ｂが弾性係合して、上下両分割部材
１Ａ，１Ｂが相互にみだりに抜け外れることな
く、しかも相対的に回動操作可能に結合されてい
る。

こうしたたまご形状の本体１の上下の分割部材
１Ａ，１Ｂの各々の内周面部一箇所ずつに、縦型
筒状のおもり取付部３ａ，３ｂがそれぞれ一体成
形されている。そしてその各々のおもり取付部３
ａ，３ｂに鉄心のような丸棒状のおもり４ａ，４
ｂが嵌着されて設けられている。なおその各おも
り４ａ，４ｂは両者等しい大きさ・重量で、且つ
それぞれおもり取付部３ａ，３ｂに略半分程度埋
込むようにして、残り半分がそれぞれ相手側の分
割部材１Ａ，１Ｂ内方に突出する状態とされてい
る。つまり両者のおもり４ａ，４ｂが互いに同一
高さに位置する状態で取付られている。

また、前記上側の分割部材１Ａの下端嵌合筒部
２を更に下方に幅広く延出するようにしてストツ
パ５が一体成形されている。このストツパ５は嵌
合筒部２の周方向におもり取付部３ａを挟んで一
方には180度弱、他方には90度弱（全部で４分の
３周弱の範囲）に亙つて形成されている。そして
上側の分割部材１Ａを下側の分割部材１Ｂに対し
て第１図ｂに矢印で示す一方向に回動操作する
と、該ストツパ５の一端が前記下側の分割部材１
Ｂのおもり取付部３ｂ一側部に当該し、その逆に
第２図ｂに矢印で示す他方向に回動操作すると、
該ストツパ５の他端が前記下側の分割部材１Ｂの
おもり取付部３ｂの他側部に当接して、それ以上
の回動を規制する。これで前記一方向への回動限
度では前記おもり４ａ，４ｂが互いに左右対象位
置に来るようになり、逆に他方向の回動限度では
おもり４ａ，４ｂが両者とも接近した状態で偏つ
た位置に来るように構成されている。

なお、前記本体１の表面にはおもちゃとして一
層興味を持たせるべく、可愛い動物を模倣した顔
に見えるように目玉シール６が左右一対貼着され
ている。

而して、前述した構成のマジツクたまご玩具で
は、全体が略たまご形状の外観を呈し、且つ表面
に目玉シール６があることで可愛い動物のおもち
ゃの様に見える。

そしてその本体１を手で持つて、上側の分割部
材１Ａを下側の分割部材１Ｂに対して一方向に回
動操作すると、第１図ｂに示す如くストツパ５の
一端が下側の分割部材一Ｂのおもり取付部３ｂ一
側部に当接し、それ以上の回動が規制されて、お
もり４ａ，４ｂが互いに左右対称位置に来てバラ
ンスを保つ。これでテーブル等の平らな面上に本
体１を第１図ａに示す如く立てて置けば、そのま
ま倒れることなく立つた姿勢を維持するようにな
る。

また逆に第２図ｂに矢印で示す如く他方向に回
動操作すると、ストツパ５の他端が下側の分割部
材１Ｂのおもり取付部３ｂの他側部に当接して、
それ以上の回動を規制する。これでおもり４ａ，
４ｂが両者とも接近した状態で偏つた位置に来
る。この状態で本体１をテーブル等の平らな面上
に立てても、本体１はバランスを崩して立つた姿
勢を維持できずに第２図ａに示す如く絶対に倒れ
てしまうようになる。

従つて前述した回動操作を他の子供達にわから
ないように何気なく素早く行なうことで、本体１
を立てて置けたり、また立てても絶対に崩れてし
まつたりする楽しいマジツク遊びができて、子供
達は非常に興味を持つて楽しめるようになる。

〔考案の効果〕

この考案は前述した如くなしたから、簡単な回
動操作をするだけで、ある時には立てて置けた
り、またある時には立てても絶対に倒れてしまつ
たりする非常に興味深く面白い不思議なマジツク
たまご玩具が得られ、子供達が非常に楽しいおも
ちゃとして遊ぶけことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
ａはおもりを左右バランスさせて本体を立てた状
態の縦断面図、第１図ｂは第１図ａの−線に
沿う断面図、第２図ａは本体の倒れた状態の側面
図、第２図ｂは第２図ａの−に沿う断面図で
ある。 １……本体、１Ａ，１Ｂ……分割部材、３ａ，
３ｂ……おもり取付部、４ａ，４ｂ……おもり、
５……ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに突合わせることで相対的に回動操作可能
   に嵌合する上下一対の分割部材よりたまご形状の
   中空な本体を構成すると共に、その上下の分割部
   材の相対的な回動を一定範囲内に規制するストツ
   パを設け、且つその上下の分割部材を相対的に一
   方向に前記ストツパによる規制限度まで回動操作
   することにより本体バランスを保つて立ち他方向
   に回動操作することにより本体がバランスを崩し
   て倒れる状態に前記上下の分割部材内にそれぞれ
   おもりを設けたことを特徴とするマジツクたまご
   玩具。